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2007/04/12
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カテゴリ: カテゴリ未分類
去年までずっとFDAがクローンの安全性に付いて議論していたことはご存知と思います。

最終的に、 FDA Issues Draft Documents on the Safety of Animal Clones として取り纏められ、クローン及びその子孫の肉やミルクは、日常我々が摂取する食物と同じように安全である、と結論付けられました。

尚、このドキュメントの日付は2006年12月28日で、草案に対して90日間、パブリック・コメントの提出が可能、とありますので、そろそろ取り纏めた結果が公表されるかも知れません。



クローンの方法には、受精後の一つの受精卵を元に(双子や三つ子の様に)複数個の卵子を作成して作る 受精卵クローン と、皮膚などの体細胞から遺伝子的に全く同一の個体を作成する 体細胞クローン の2種類があり、有名な羊の ドリー は体細胞クローンです。

一般的に体細胞クローンで作成された個体は病気勝ちであったり、何らかの異常が見られる場合が多いことはご存知だと思います。




FDAが安全性を検討していたのもこの体細胞クローンで、草稿には、「クローンは生まれた時間のみ異なる一覧性双生児の様なもので、遺伝子的なコピーです。遺伝子を改変したり追加・削除を伴う遺伝子操作とは違い、遺伝子配列を変えません」とあります。
An animal clone is a genetic copy of a donor animal, similar to identical twins but born at different times. Cloning is not the same as genetic engineering, which involves altering, adding or deleting DNA; cloning does not change the gene sequence.



一方の 受精卵クローン は、人工授精的な感覚なのでしょうか、日本でも既に食用に提供されています。

食品安全委員会の 食品安全モニターからの報告(平成17年4月分)について (PDFです)によりますと、食肉として出荷された受精卵クローン牛の頭数は、平成14年度が39頭、15年が38頭、16年度は18頭、とあります。(ページのかなり下の方にあります)


農林水産省の 家畜クローン研究の現状について によりますと、平成19年1月19日の時点で、受精卵クローン牛出生頭数(累計)は 707 頭、 売却がなされた受精卵クローン牛は 374 頭 、食肉として処理されたことが確認された頭数は 306 頭 とあります。

尚、体細胞クローン牛について は、出生頭数 (累計)は511 頭 で、体細胞クローンブタ出生頭数 は165 頭 、体細胞クローンヤギ出生頭数は 9 頭 、ということです。
当然ながら、体細胞クローン牛はまだ出荷されたことはありません。



FDAはこの体細胞クローンを、食べても安全と宣言しましたけれど、日本でも同様に安全性を確認しようとしています。

動物衛生研究所 体細胞クローン牛の流・死産および早期死亡例の病理学的検討 というレポートを出しています。

[背景・ねらい]
体細胞クローン牛は受精卵クローン牛に比べて、死産、生後直死、病死等が多く、生まれても50%弱の牛しか健康に発育しない。これらの原因を解明するために、わが国で作出されたクローン牛のうち、事故死あるいは流産した胎子を収集し、病理組織学的に検討した。

[成果の内容・特徴]
1. 1999年2月から2002年9月までに146頭を病理組織学的に検討した。

3. 流・死産流が64例、生後直死が13例、5日以内の死亡が28例、6日以上生残したものが18例であった。
4. クローン牛に特異な病変としては、胎盤の異常、臍帯の異常(太く切れ易い、図1)、巨大胎子であった。
5. 主な病変は、甲状腺の異常27例(図2)、巨大胎子22例(図3)、免疫不全21例(図4)、胎盤の異常14例、骨格筋の異常11例、臍帯動脈の異常7例、股関節の異常3例、肺胞蛋白症2例であった。


という結果で、翌平成15年の 体細胞クローン新生子牛の血液成分の特徴 では

[要約]
体細胞クローン牛は、一般牛と比べて出生直後の赤血球数は少ない傾向があり、生後1週間の平均赤血球容積と平均ヘモグロビン量は有意に高い。3ヶ月以上生存しているクローン牛においては、ほとんどの血液生化学項目で一般牛と差は認められない。


という結果が得られています。

【3ヶ月以上生存しているクローン牛においては、ほとんどの血液生化学項目で一般牛と差は認められない】という結果からは、FDAの結論と同様に、きちんと成長したクローン牛は、体組織やホルモン分泌等、他の項目に関しても一般の牛と変わりはない、という結果が出ることが予想されると思います。



瀬名秀明のパラサイト・イヴでミトコンドリアの遺伝子は広く知れ渡りましたけれど、平成11年度厚生科学特別研究事業の クローン技術を利用した動物性食品の安全性について  中間報告 の中で、このクローン牛のミトコンドリアに付いても言及しています。

現在の技術では、結果的に、体細胞クローンの遺伝情報の同一性は核内の遺伝情報についてであり、ミトコンドリア遺伝子は未受精卵に由来するものになる、という問題について検討しています。

つまり、全く同一個体の複製を目的としているのに、核の遺伝情報はドナーから、ミトコンドリア遺伝子は未受精卵から、という自然状態では有り得ない構成になっているのが現在のクローン牛で、その安全性を確認する必要がある、というものです。

マウスの場合、2種類の近交系マウスを20代以上交配し続けると、この様なミトコンドリアコンジェニックマウスを作ることが出来、このマウスは元の両近交系マウスとは成長、運動性、各種臓器の重量、採食性等の表現型に有意な差が生じることが分かっているそうです。
また、ミトコンドリアと核の適合性等が原因となるミトコンドリア病(ミトコンドリア糖尿病等でご存知と思います)に付いても触れています。

結論は、こういった状況も全く新しいものではないため、従来からの牛には存在しない新たな物質を保有することも考えられないため、食品衛生上の問題を提起する科学的根拠は見当らない、というものです。



そして、農林水産省・農林水産技術会議の 体細胞クローン動物安定生産技術の確立研究 (PDFです)では、クローン技術を安定化させることにより、

・医学・医療分野での応用
・生物による物質生産の応用
・食料分野への応用

が考えられています。


何度か、アメリカ人はクローンを食べることを考えている人種だ、というようなことを書いた記憶がありますけれど、どうやら偏見だった様です。
こうして日本でもクロ-ンを食べることを考えていますし、 Organic seal may soon mean ‘clone-free,’ too には、64%がクローニングに対して不快だと感じる、とあります。

尤も、続いて、メリーランド大学では、政府が安全だといえば購入する、若しくは考慮する、とした割合が同じだけあった、ともありますので、やはり国民性の違いは見られるようです。


そして、このニュースが今回の本題です。

長くなりましたので、要点だけ纏めます。
問題点は、クローン牛を抗生物質等を投与せず、”オーガニック”の要件に沿って肥育した場合、成長した牛は”オーガニック”と認定される、という現在の規定が妥当かどうかということです。

確かに”オーガニック”の規定( questions and answers )では、遺伝子組み換えは除外する筈ですけれど、クローンに関しては触れていなかったと思います。
ちょっと古いですけれど、 農産物に貼られたシールのコード番号で遺伝子組み換え食品を判別 にも、PLUコードの、オーガニック食品、伝統農法の食品、遺伝子組み換え食品という割り振りに触れています(この時点でクローン食品というコードがないのは当然ですけれど)。


尤も、食品安全センター(Center for Food Safety (CFS))は、クローンをオーガニックと認めない、と明言しています。( Background Memo:Why Animals Derived from Cloning(somatic cell nuclear transfer) Are Prohibited in Organic Production
理由は、やっぱり、出産異常などが多発することや、自然状態では有り得ないプロセスを経ること等が挙げられています。
CFSは遺伝子組み換えにも反対していますけれど、こうした主張が認められるかどうかは微妙なところだと思います。

ちょっと出展は思い出せませんけれど、科学的(物理的)に相違が見出せないものは同一と見なす、というのが確かFDAの基本的な考え方だったと思いますので。



ということは、日本できちんと輸入有機食品はクローンを認めない、と規定しておかないと、いつの間にかドッグフードはクローン由来のものに変わっていた、ということが起きる可能性もある、ということだと思います(人間が食べる分は多分厚生労働省が規制すると思いますけれど)。


私自身は、クローンが企業の利益追求のためではなく、将来の食料不足等に備える壮大な実験、という性格のものなら特に否定するつもりはありません。
例え失敗するにせよ(人的・犬的犠牲が出るにせよ)、技術的なブレークスルーという観点からも、クローニングは多分通過していかなければならないものだと思うからでもあります。
(もっと人類という種族が理知的な生物であれば、クローニング等ということは不要の筈、とも思いますけれど)

個人的には、たとえ自然の牛と区別が付かないにせよ、例えば病気が多発する系統の牛を食べる、ということはあまりいい気がしません。
どうせなら知らないうちに食べさせられていた、という方がましかな、と思わなくもありません(またソイレント・グリーンを思い出しました)。





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最終更新日  2007/04/12 11:04:23 AM
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