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2015.01.11
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  努力は報われると思う人はダメですね。
  努力を努力だと思ってる人は大体間違い。
  好きだからやってるだけよ、で終わっといた方がええね。
  これが報われるんだと思うと良くない。
  こんだけ努力してるのに何でってなると腹がたつやろ。
  人は見返り求めるとろくなことないからね。
  見返りなしでできる人が一番素敵な人やね。(p.5)

また、『「努力は報われる」は半分本当である』(p.18)という表題について、


  つまり、「努力は報われる」はウソ、ということになります。(p.21)

と著者は述べています。
認めたくない人もいるかも知れませんがが、これは事実でしょう。
その例は、著者が本著にちゃんと記しています。
「99%努力しても1%のひらめきがなければ無駄」(p.22)なのです。

  努力というと普通の人は、苦労した分だけ成果が出る、
  と思い込まされているのではないでしょうか?
  しかし、「苦労すること=努力」ではないのです。  
  真の努力というのは本来、成果を出すために必要な
  1.目的を設定する、2.戦略を立てる、3.実行する、
  という3段階のプロセスを踏むことです。(p.41)


「努力」という弾をこめて、銃を撃ちまくっても、
その狙いが、ちゃんと標的の方向を向いていなければ、
決して、弾が当たることはないということです。

  つまり、人間の判断力を奪うには、
  睡眠時間を奪い、食べ物を満足に与えず、がんがんストレスをかければいいのです。

  努力という言葉は人を縛り、
  無料、あるいは安価な労働力として使いたい人が用いるブラックなレトリックなのです。
  真の努力とは、本当に目的を達成したいのであれば、
  広義の努力-適切に目的を設定し、戦略を立て、実行することです。
  洗脳されたくない、と思っている人は、
  なにがあってもきちんと睡眠をとり、しっかり食べて、
  ストレスはためないという生活を送るよう心がけることが肝要です。(p.57)

逆に、ストレス過多で、メンタルヘルス不全に陥った場合には、
思うように睡眠がとれなくなったり、食欲が減退したりしてしまいます。
そんな時には、自分の生活を振り返って、
「努力」が正しい方向に向かって適切に行われているかを、確認してみる必要があります。

  つまり、努力をしなくたって楽しそうに生きている人というのは、生まれつき決まっていて、
MAO-A の活性が低く、 セロトニン が多い人かもしれませんね。
  あんまり先のことを心配せずに割と行きあたりばったりでやっている、
  それでも、それなりに幸せというタイプです。
  一方、セロトニンが少ない人は、なんとなくいつも不安で、
  先のことを考えて努力していないと気が済まなくて、
  少しうまくいかないことがあると憂鬱でキレてしまうという傾向が高くなるでしょう。
  おそらく、ほとんどの日本人は後者にあたるでしょう。
  ですので、あなたもその可能性が高いはずです。
  ただ、確かに幸せ感情は低いかもしれませんが、
  自分が地道に成し遂げたことを振り返って
  充実感を感じられるのは後者の人々かもしれません。
  その幸せ感情、幸せの度合いというのは、定量的にはなかなか比べにくいものです。(p.219)

この後、著者は「長生きしたけりゃ努力はするな」という表題で、記述を続けていきます。
「長寿の秘訣は、戦わないこと、無駄な努力をしないこと」を、
戦国大名の中では長寿で、75歳でなくなった徳川家康と、
争いに敗れた今川氏真、島津義久、武田信虎、宇喜多秀家、松平忠輝を比べ、説明しています。

  人生最後の時を過ごす患者たちの緩和ケアに携わった、あるオーストラリアの女性によれば、
  人間は死の間際になると自分の人生を振り返って後悔を口にするのだそうです。
  そして、たいてい同じ内容であることに彼女は驚きを感じたといいます。
  口にされた後悔の中でも最も多かったものの1つが、
  「あんなに一生懸命働かなくてもよかった」なのだそうです。
  仕事ばかりせず、もっと家族と一緒に過ごせばよかった、というのです。
  また、「もっと自分の気持ちを表す勇気を持てばよかった」
  「自分をもっと幸せにしてあげればよかった」というのもベスト5に入るそうです。
  (p.222)

この部分を読んだとき、 軍人皇帝・セヴェルスの最期の言葉 を思い出しました。
「生きる」ということは、難しいですね。





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Last updated  2015.01.11 11:13:46 コメントを書く


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