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2025.08.23
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カテゴリ: 文芸
映画『九十歳。何がめでたい』 を観ました。
 とても楽しい作品でしたが、何と言っても草笛光子さんがスゴかった。
 90歳であれだけの台詞を頭に入れ、主役を演じきられたことは本当に驚き。
 本書冒頭にも、映画で演じられたエピソードがいくつか出てきます。

 佐藤愛子さんの作品は、初めて読ませてもらいましたが、
 本書はエッセイということもあり、「らしさ」全開の刺激に溢れた一冊です。
 年を重ねるとはこういうことなんだと、文章からも行間からもひしひしと伝わってきます。
 巻末の「単行本未収録集」も豪華で充実しており、読みごたえがあります。



  森さんは「女性が多いと会議の進行に時間がかかる」といっただけである。
  それ以上に女性の存在を否定するようなことをいったのだろうか?
  私は思った。
  森さんの発言は経験を重ねての「実感」であろう。
  森さんはそう思った。思ったからそういった。
  いくら時代が変わったからといって、他人が「思った」ことが、
  自分の考えとは違うからといって文句をいってもいいという常識はないだろう。(中略)
  森さんは辞任した。そして1か月が経った。私はまだ釈然としない。
  森さんのために釈然としないのではない。
  この国の知性に対して釈然としないのである。(p.193)

本書の中でも、最も繊細で刺激的な箇所ではないかと思います。

迂闊に発言すると、大炎上、四方八方から袋叩きにあってしまいます。

「頭の中で考える」のと「実際に行動を起こす」のとでは違う、
ということは重々分かってはいますが、やはり釈然としないのですよね。





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Last updated  2025.08.23 18:13:17 コメントを書く


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