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「今日一日生きて」・11、27、水このところ、日記を書く時間が全くと言っていいほどない。これを書く時間がないということは、僕のストレスの捌け口がないということである。ゆっくりとリラックスして文章を書く、これが僕にとって最高のゆったりした時間である。ところがこのところ、毎晩帰宅してから書類作りやメールの返事に追われて、もう何日日記を書いていないだろうと思いびっくりしている。12月に入れば少しは放課後の時間が取れるかと思っているが、これが僕の意思とは裏腹にいろんな人がいろんなことを持ちかけて来るので、予想だに出来ない。毎日10時半ごろに帰宅して、0時までには布団に入らないと少しずつ疲れが溜まって体調が悪くなるので、これまた限られた放課後である。さて、今丁度12時前である。もう少しうだうだ書きたいところだが、これで終わりにしなくてはならない。読者の皆様には大変失礼、且つつまらぬ想いをさせていることと思うが、諦めず時々は覗いてみて欲しい。
2013.11.27
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・11、12、火「賞味期限といい、メニュー表示といい、私たちはすでに五感を失い、大脳皮質で味を判断するに至っている。」とある。全くその通りで、我々の五感はすでに著しい衰退を見せ、味や音に対して自己判断が出来なくなっている。加工ステーキか本当のステーキか分からないで、偽装を罵倒することもおかしな話だ。油を注入して柔らかくて美味しい肉を加工するのなら、焼肉のカルビやヒレも怪しいものだ。注入する油が体に影響を及ぼさねばいいが、これも正体の分からないものだから保証できない。さて消費者側が五感の欠如によって自己判断できないという問題は、食品関係だけではなく、音楽の世界でも同様である。大脳皮質でしか音楽を楽しめない現代の日本人は、演奏家のプロフィールを見て演奏の良し悪しを判断する。声楽の世界でも「~コンクールで第一位」とか「ヨーロッパの~歌劇場で活躍」とか書いてあると、もうそれだけで有難くなって、お金はいくらでも惜しみなく払う。日本の歌劇場の公演でチケットを完売させるのは並大抵ではないが、じゃあ今の日本にはオペラファンが絶えてしまったのかと思っていると、ヨーロッパから歌劇場の引越し公演が来ると数時間で完売する。本当に日本の歌劇場よりヨーロッパのそれの方がレベルが高いかというと、必ずしもそうとは言えない。僕はケルンに渡り、最初に名門ケルン歌劇場のオペラを見た時愕然としたものだ。このように日本の観客は紙の上で判断した大脳皮質でしか音楽も楽しめないし、食事もできない。「~産の野菜」や「~ホテル、雑誌で騒がれている~レストラン」と聞くだけで、もう舌は参ってしまうのだ。これでは芸術も食も発展は望めないだろう。演奏家側もこれからどんどん経歴詐称が増えることだろう。実際今でも驚く経歴詐称で、全国的に活躍している有名指揮者の話を聞いたことがある。しかし聴く側、食べる側に判断能力が無い以上、騙される方が悪いのかもしれない。このような大脳皮質音楽愛好家は、東京の方が関西に比べて若干ましなようだ。ヨーロッパではなおまともで、学歴や経歴に関係なく、実力重視が通るように見える。これは演奏家を判断して価値を与える側の人間、彼らを雇う側の人間の無能が問題となる。具体的にはコンクールの審査員、評論家、演奏会企画者など。そういう意味で、日本の、そのまた関西というところはどうしようもない田舎なのだ。よく引き合いに出すのが、昔ショパンコンクールで優勝したあるピアニストが日本で頻繁に演奏会を開いているが、よく聞くとその後そのピアニストは演奏が良くなく、ヨーロッパでは全く相手にされなくなってしまった。しかし日本ではショパンコンクール第一位という肩書きだけで仕事になるので、そのピアニストは今は日本に住んでいるとか。ーーーーーーーホテルのインチキ 「誤表示」より「偽装」が潔いホテルのレストランの食材表示の偽装が話題になっている。この問題の背景には4つの深い問題が潜んでいる。1)日本社会全体を覆う「偽装」の倫理2)ホテルのレストランのレベルダウン3)「プロ」意識の欠如4)五感のレベルダウン福島原発事故の後、「直ちに健康に影響はない」と繰り返した。放射線障害の主たるものは「致命的ガンと重篤な遺伝的障害」だから、「直ちに」ではないことは誰もが知っている。つまりこれもはっきりした「言い訳できる偽装」だ。政府が率先して「言い訳できる偽装」を推進している社会になった。マスコミはそれを受けて、自分たちの社員を福島から総引き揚げさせた一方、報道では「直ちに健康に影響はない。そこにいても大丈夫」を繰り返した。言い方は上品ではないが「はっきりした茶番劇」を見せられて、日本社会の倫理がしっかりするはずもない。第二にはホテルでもレストランのレベルダウンは数年前から著しかった。遠因は「レストランだからホテルそのものではない」という意識、「コストダウンするため」などがある。旅行の多い私はレストランのレベルダウンの現状を体験してきたので、メニューなど見ないことにしている。第三に日本の職人が持っていた「プロ意識」が低下してきたことだ。日本の職人は強いプロ意識があって、たとえばすし職人があの切れる長い包丁で人を殺傷したということはほぼ皆無である。彼らは「自らの仕事について、それが神聖なもの」であることをはっきりと意識している。それから見ると、政治家、マスコミの記者、学者、医師などの「高度な専門家」の方がプロ意識に欠如しているのは言うまでもない。東大の教授が御用学者になり、東北大学の名誉教授が嘘をつくのだから、プロ意識の欠如は目を覆うばかりだ。そして最後に私たちの問題で、賞味期限といい、メニュー表示といい、私たちはすでに五感を失い、大脳皮質で味を判断するに至っている。社会が複雑になり、自分の舌を信じられなくなると「あそこの鮨はうまい。1万円もする」などという全く関係のないことが言われる。消費者庁はそれなりにチェックを厳しくするだろうけれど、この世には法令やチェックでは根絶できないものがある。それが「倫理」であり、小学校の時に昔話などで繰り返し、「誠実、正直、礼儀」などを教えることだ。(平成25年10月31日)「tdyno.430-(12:43).mp3」をダウンロード武田邦彦
2013.11.12
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・11、10、日先日みのもんたのインタビューを文字で読んだ。題名は「これはただの苛めでないの?」というものだった。週刊新朝や週刊朝日の下等極まりない記事について、憤りを述べたものだった。そこには彼の息子の不祥事を受けて「みのはもう終わった」「みのはまだお陀仏しないか」など、幼稚な見出しが躍り、彼の家族、親戚、去年他界した妻君のことまで、あることないこと誹謗中傷してあるという。「おそらくこの記事を書いている記者さんは、普段はいい人なんだと思うんですよね。でもそれを書かねばならない環境に入って、それを書けば褒められる世界に居ると、他人がどれだけ傷つこうとも、またそのために命を落とそうとも、やはり仕事としてそれをやってしまう。これはストップを掛けなければならなかったのにそれが誰にも出来ず、群集の渦が大河となって戦争へと押し流された、あの時と同じ現象じゃないんですかね?」と語った。確かにその通りだと僕も感じていた。ホテルや百貨店の偽装表示を書き立てるマスコミでもそれが言える。もちろん、消費者を騙してコストの掛からない偽物を出すのは犯罪である。しかし絞りたてのジュースとパックのジュース、車海老とブラックタイガーの違いよりも、ストロンチウムまみれの魚や、セシウムまみれの野菜をにっこりと客に出すことの方がもっと大きな偽装問題であるはずだ。しかし国に守られている農家や漁業関係者にはマスコミは騒がず、個人の企業やタレントならこれでもかというほど徹底的に叩く。アメリカやイギリスのパパラッチの真似をしているつもりなのだろうが、日本人としてのマスコミニュケーションを考えるべきだろう。また我々テレビのこちら側の者、雑誌を買う消費者も、マスコミや活字を常に疑っているようにすることである。皆金儲けと出世のためなら、他人の痛みを感じ取らずに仕事をこなせる連中なのだから。
2013.11.10
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・11、3、日最近は織田作之助のものをあれこれ読んでいる。宇野浩二のものと似たような感じで、作品自体に深みというようなものはなく、まあやはり通読小説である。しかしこれもまた宇野浩二と同様、今読めば当時の貧乏庶民の日々の生活を身近に感じることができるため、不思議な魅力となって現在の読者を引き付ける。織田作之助の場合は、それに加えて舞台がすべて大阪で、出てくる地名や店や通りや橋も親しみのあるものが多く、今の大阪とは違う大正から昭和初期の市内の様子がとても興味深い。「夫婦善哉」に出て来る「自由軒」という洋食屋に先日行って来た。「夫婦善哉」の話には関東大震災が出て来るので、大正時代からこの店は営業していることになる。いや、もっと古いのかもしれない。とにかくそこで小説にも出て来るカレーライスを注文した。ご飯にまんべんなく塗されたカレーに生卵が真ん中に一つ。それに豚カツが付いていた。特別唸るほど美味しくもないが、べつに文句もないという感じ。でも「夫婦善哉」の柳吉が自慢して蝶子を連れて行った店だと思うと、感無量である。店内には織田作之助の写真が飾られていると後で知り、もう一度訪問して写真に収めたいと考えている。戦前の大阪、大空襲で丸焼けになる前の道頓堀界隈は、みすぼらしくもあるが情緒溢れる素敵な町であったようだ。次は法善寺境内の「夫婦善哉」に行ってみたい。
2013.11.03
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