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最近、予約しないで行く店では、食事というよりつまんで飲んでおしまい、ということが多く、なかなか画像が溜まらない。だって最初から飲みモードだと、1品目くらいは意識が働いていて写メ撮れるんだけど、30分もするとどうでもよくなって、忘れ果ててしまう。なので、1店1品くらいしか画像が残っていなくて、しかもどの店かも覚えていなかったりする。なんかもういろいろ終わってるな。これはオイスターバーで食べた焼がき。ホワイトソース、サルサソース、ガーリックオイルの3種だった。生がきは二人で1ダース食べ終わってから、「あ、写メ忘れた!」と気づいた。品川駅構内のグランドセントラルオイスターバー(合ってる?)に行ってみたいが、駅構内ってせわしなさそうだなー。NYでもグランドセントラル駅のほうは行ったことがなくて、いつもプラザホテルのオイスターバーに行っていた(当時は自腹じゃなかったしね)。いつもの中華料理店。半端にヌーベルシノワな店なので、いつもコースでお願いしていたんだけど、この日はおなかがすいていなかったので、軽く2、3品と思って、まずはピータンをオーダー。そしたらこんなに美しく盛られて出てきた。こういうのは価値ががあると思うわ。この店では稀有な1000円以内のメニューだし(笑)。魚がうまい居酒屋で金目の煮付けを頼んだら、ほぼ同じ大きさの温かい奴がついてきた。なるほど。豆腐と金目を崩しながらお酒を飲むわけね。長持ちするなー。ここでは冷酒を頼んだけど、もう日本酒はなにを飲んでも甘く感じるなー。思うに、外食写真が減っているのは、寿司屋ばっかり行ってるからだ。もう最近は寿司屋と心中してもいいと思うわ。脂が虹色に光るような平目を柚子と昆布の香りで食べて悶え死にそうになったよ。平目バンザイ! でも今日は、カラッと揚がった中心部は半生のさいまき海老の天ぷらを3本くらい続けて食べたい。天ぷらは海が近い地方都市の小さな店で、新鮮なネタを目の前で揚げてもらって次々食べたいなあ。誰か連れてって~。あ、来週、北九州行くんだった。おいしいものにめぐり合えるかな。
2011.01.31
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【送料無料】B.L.T価格:1,103円(税込、送料別)『B.L.T』木原音瀬ずっと絶版になっていて手に入らなかった作品の新装版。書き下ろしもついて結構分厚かったけど、一気だったな。相変わらず読み手をイライラさせる人物造形にかけてはピカイチだな、木原さん。さて、読みながらずっと、愛憎について考えていた。木原作品は愛と憎が常に紙一重で、この作品もまさにそんな感じだった。相変わらず余計なものは一切排した状況で、どこにでもいる市井の人々がたまたまほもなんだってことを描いているんだけど、最近読んでいるノンフィクションの理論とかぶってしまって、オスという種としての弱さ、情けなさを描くのが木原作品なのかも、とか思ったりしていた。当初、中身については全然知らなかったから、BLTってまさかサンドイッチのコトじゃないだろうなと思っていたのに、サンドイッチだったよ(笑)。この人のタイトルの付け方もまたいつも奇妙で印象に残る。編集さんの仕業のような気がするけど、他の作家さんではあんまりないよね、こういうタイトルの付け方。冒険すぎるからか?で、例の条例が施行されれば、この作品は再販できなくなるから、駆け込み需要なのか?だって出会った当時の話が冒頭にあって(書き下ろし)、相手は中坊だった。小鹿みたいなフレッシュな中学生を電車のなかでずっと見ていた攻は、理性で抑えようとしているのに、ある日つい魔が差して手を出しちゃう。まー痴漢なわけで。でもこの中坊(受)がまた一筋縄ではいかない、おバカなくせに悪知恵だけは回る子で、痴漢したことを会社にバラすと言っては金をくすね、食事をたかり、あろうことか部屋まで提供させる。なんつう悪賢いガキンチョだ。読んでいるうちに気持ち悪くなるくらいの小生意気なガキなのに、この攻はこんな子どものどこがいいのか。いわばこれがテーマで、ひたすら説明のつかない愛憎ばかりを描いている木原さんの真骨頂なんだけどさ。普通の恋愛って、好きって感情だけでは心もとないから、シュミが合うとか、話が面白いとか、尊敬できるとか、なにか代替保障をつけない? 自分が恋愛体質でないせいか、むしろ後者のもろもろが一致した結果「好き」になったりしていたので、そういう要素が一切不要な愛というものは、所詮紙の上、ないし頭の中だけのものという気がするんだよね。でも木原さんのお話は、性格最悪、クチも超悪くて罵詈雑言バリバリ、オマケに手を出すどころかDVに近い暴力を振るう、みたいな最悪の相手に、みんなメロメロになっている。なんでだ? これは愛憎の謎としてぜひ解明したいところだ。今回も攻めは、頭の中では、この子といると自分が傷つくとわかっていながら、「好き」が止められない。長じて受は大学生になり、攻が店長をしている書店でバイトをすることになるんだけど、社会常識すら通用しなさそうな相変わらずおバカでお気楽な受の成長してなさぶりがあっぱれだし、攻もいつも理性と闘って克服してみせると頭では思っていても、本能の前に屈服しているし。途中で、現在の攻は、理想の恋人と同棲していることがわかるが、この恋人というのがオレサマな王子で、自分は平気で他の男を家に連れ込んで浮気するくせに、相手の店長には一切それを許さず、常に上から目線で「お前なんか俺に奉仕して当然」という、かなりな性格。あーなんか思い出しているうちに、好ましい性格の人間が誰一人としていないことに気がつく。狂言自殺までしでかすこのオレサマな当て馬といい、煮え切らない「いい人」の典型である攻も、寂しがりやな癖に、つねに最初に惚れたのはむこう、というのを切り札にしやがる受といい、最初、人格者風で登場したカフェのオーナーといい、どいつもこいつも腹の中はどろどろで、これぞ「ザ・人間模様」ってものを書いちゃうところが、やっぱりただの娯楽小説ではない気がする。これだけ魅力がない人物だからこそ、狂おしいほどの説明のつかない「好き」が引き立つのかとか。うーん。これがもし全然別の作家さんの作品なら「なんだこれ?」って呆れるけど、木原さんの作品だと「相変わらずすごいなあ」と思ってしまうほどにはファンなんだが。後味は相変わらずよくない(笑)。さて、冒頭の意味不明箇所のいいわけをすると、最近、福岡伸一さんとか池田清彦さんの本業のほうの本を読んだりしているんだけど、やはり生物学者はクチを揃えて、種としてのオスの弱さを証明している。繁殖においては、メスは質を担保するし(だから強いオスを選ぶ)、オスは量を担保する(だから浮気する)。動物界ではいかにメスを獲得するかが人生のすべてだし、オスなんていなくても繁殖しちゃう生物もたくさんいる。なんかオスって哀れなんだな。だからはじかれちゃったオスは同種同士でむつみあうのかBL!そしてオスはY染色体の中にあるオス化を促すスイッチ遺伝子が発動しない限りオスにはならないことがわかった。だから性同一性障害ってこれと結びつくのか? だとすると見かけは男だけど中身は男じゃない(Y染色体はあるけどね)という種が一定数いるのも理解できるわ。オスに養ってもらうなんて幻想にすぎず、そもそもメスはオスなんてアテにもしてないから、ある地域の女性たちは家族を置いて出稼ぎに行くし、ライオンの群のオス(キング)は、種付け以外の役目を与えられない。なんか哀れだなあオス。唯一、そうした自然に反旗を翻したのがイスラム教かもしれない(笑)。そして、メスでいるのも疲れるなあ。
2011.01.30
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10日頃に書店の新刊売り場で、偶然、音楽がらみのマンガを4冊見つけて買ってきた。どれも不思議なテイストで、これまでの音楽マンガとは一線を画するものだった。なんというか、自分が演奏家として立つための努力とか、天才を余すところなく披露するとか、そういうのじゃなくて、たまたま登場人物は音楽に関わりがあるだけで、恋とか人生とか親との断絶とかBLとか(笑)、そんな非常に個人的な私小説になっていて、すくなくとも音楽は主役ではなかった。なので、音楽マンガではなく、音楽っぽいマンガ。まあ、ビールっぽい飲み物、みたいなものだと思ってもらえれば。 『鍵盤の上のカレス』藤谷陽子名前を見知っているような、でも読んだことはないような。単行本としては初読みかな。神童音大生が、かつての神童でいまはしがない音大准教授に熱烈ラブコールして襲っちゃうBL。モーツァルトとサリエリの関係にも似て、その圧倒的な才能の前に敗北宣言していたコマ割デカいし線が細いけど、絵は丁寧で嫌いじゃない。表紙だけ見ると、ある時期の水城せとなさんかとも思う。髪の毛の描き方とか。でも肝心のピアノは細部を限りなく避けていて、中盤以降はピアノはほとんど出てこなくてヤらしいことしているだけだった(笑)。連作1作ずつに熱情とか子どもの領分とか、ピアノ曲(でないのもあったけど)のタイトルが付けられていて、構成はいろいろ考えているけど、やっぱりフツーのBLだった。それでいいんだけどね。これは年下(神童)の強引攻め、教える立場が受けるところが肝なのか。も少し音楽の楽しさが伝わってくるとよかったな。『ピアノドクター(1)』有留杏一珍しい調律師もの。これも音楽自体は小道具で、調律師が出会う依頼主(客)とピアノにまつわる人生とか、そんな連作だった。絵がちょっと昔っぽくて、女性が時々妙にファンシーになってキラキラしすぎて恥ずかしい。デッサンも時々ヘンだけど、まあフラワーズに描いているなら、これからもっとうまくなるかなあ。原作つきだけど、原作者もそんなに音楽のこともピアノのことも詳しくなさそうだなーという印象は、あとがき読んだらビンゴだった。調律師はなー。音楽雑誌の編集やっていた頃の同僚が一人、調律師になったのがいるなー。ジャズピアノは玄人はだしだったけど、あれは結構力仕事なんだよなー。楽器店社員とじゃない限り、地方でフリーの調律師ってやっていけないと思うんだけど、まあ外国帰りのハクがあって、ホールとかプロのピアニストのオーダーに応じられるなら大丈夫なんだろうな。不景気になると、弾かれなくなって家具と化した家庭のピアノはまず調律なんてされないだろうなー。日本は湿度の高い時期があるからなーとか、そんなことを考えていたけど、最初の方に出てくる、都会からの脱サラで天然酵母でパン作りをはじめた若夫婦とか、長野の山麓あたりの田舎町で文化レベルが高い人たちが多い(軽井沢っぽい?)という設定とか、いろいろ気にはなるけど、調律師が出会う人々って、ものすごい狭い世界のような気が(笑)。調律師といえば、世界中のマエストロからご指名がかかるカリスマチューナー、村上輝久さんはご存命だろうか。彼がミケランジェリやリヒテルと仕事した時の話は面白かったなー。そういうごく一部の一流の世界の話は刺激をもらえるから大好きだけど、このマンガのような市井の人々の話も面白い。絵がちょっと気持ち悪いけど。もしかして絵師さんは男性かな?『僕のショパン(1)』桃雪琴梨すごいペンネームだなー。80年代のコバルトとか耽美小説とかにありがちな乙女な名前だ。で、版元も掲載誌(Webマガジンらしい)も、無論作家さんも初めての人で、でもものがショパンだったので、生誕祭は去年だったけど、一般女子にはどんな風に紹介されてるんかいなと思って読んでみた。・・・すごかった。いいのかこれで? 絵やお話は小学生向けだけど、エピソードが限りなく腐女子ねらいで、しかも奇想天外なエピソードのほとんどに裏を取っていて、事実らしい。まあ1000倍くらいデフォルメ&脚色していそうだけど。まるきり少女で泣き虫でコドモなショパンというのもすごいけど、ジョルジュ・サンドのサの字も出てこないパリ時代というのも初めてかも。もしかしたらこれから出てくるのかもしれないけど、あの絵で、あの乙女なセリフで生涯を描かれても、どうも全部フィクションに思えてくる。でも初恋話は知っていたけど、一緒に故郷を出てきてウィーンで暮らしていた友達がいたことは知らなかった。それにリストとあんなに親密だったり、今で言う文学オタクなシューマンの描き方は笑った。誰もが考えていたけど、怖くてできなかった表現だ(笑)。脳内人物と過激な音楽評論をこんな風に軽く紹介しちゃっていいのか? いい! なにしろ150~200年前の話だから、どうしても暗く生真面目に表現したくなるのが普通なのに(映画なんかみんなそうだ)、こうまで弾けてイマドキな人物像にしちゃうのは、ある意味あっぱれだわ。ワーグナーが元祖腹黒ショタで、フリル着て不遜にハナクソほじってユダヤ人バッシングとか、怖すぎる・・・。同人誌にはあってもいい内容だけど、商業誌でこれはないよな。でも笑った。あー、あと一冊なんだっけ。あ、ちょっと前にアップした「画家と音楽家」だったわ。ファンタジーとしては面白かったけど、絵についていけなかった。
2011.01.29
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水曜から仕事復帰。二日間はおとなしくオフィスで記事を書いていたけど、今日は一日某医科歯科大に拘束されて事例発表やら懇親会やら。お隣の順天堂には救急搬送されたことがあるけど(実話)、ここも設備はすごいな。というか、国立大というのを初めて知った(爆)。ここの医学部卒の知りあいは超お嬢様で、週末になるとポルシェであちこちの別荘に行くような生活をしていた編集者だったので、当然私学かと思っていた。しかも彼女は「一族全員医学部卒だから、他の選択肢は考えられなかったから進学したけど、医者になれとは言われなかったから~」とか言って、編集者になった人物だった。国民の血税で勉強したんなら医者になって命救えや(笑)。試しに付属病院のHPを見てみたら、院長挨拶が制度のことばっかりで「患者様」には一言も触れてなくて笑った。さすが大学病院。しかも国立だから患者より関係省庁のほうが大事だってことだな。すごいな~。東大がキャンパス内に「健康と医学の博物館」とかつくっちゃって広報活動に懸命なのとは対極な気が。 ところで、構内でこんなの見つけた。AEDと合体した自販機。こんなのがんセンターでも見たことないよ。もっともがんセンターではいきなり心疾患で倒れる患者は少なそうだけど。もしかして120円入れないと使えないとか、そんな構造なのか? 場所がわかりやすくて名案だけど、駅とかもっと雑多な人が出入りする公共施設だといたずらされそうだな。6時間缶詰になって、終わって電車に乗っていたら突然無性においしいパンが食べたくなる。思えばインフルで寝ていた間はおかゆだのうどんだのの病人食だったので、パリパリのフランスパンが食べたくなった。で、帰りに日本橋乗換えだったので、コレドの中のメゾンカイザーで5、6種類買い込む。ここのはうっしり重めのハードパンが主流だけど、柚子入りとかチャパティみたいなのとか新作もたくさんあった。 今夜の夕食はミートグラタンとカイザーのキッシュに、和牛のたたきの端っこが安かったので、それに赤ワイン。やっとワインが飲めるよ~。はっ。野菜がない!カイザーのキッシュ(サーモンとほうれんそう)は残念ながらまったくクチに合わなかったか。なんというか卵のドゥの部分が硬い茶碗蒸しというかプリンというかそんな食感。増粘多糖類たっぷりな感じ。1辺12センチ×高さ3センチくらいで大きさは丁度いいのに残念。パンは明日の朝食に。そうそう、牛のたたきは柚子胡椒と和辛子で食すと格別なのだった。
2011.01.28
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やっとブログ更新する意欲がでてきたので、空白を埋めるべく未アップ画像をば。まずは16日に行った明治神宮の参道でみつけたこんなもの。蔵元がこも樽の日本酒を奉納するのは普通だけど、反対側に大量のワイン樽が!表示をみたら、すべてブルゴーニュの醸造家が自分ちの畑でつくったワインを奉納していた。なぜ明治神宮にブルゴーニュのワインが?というのは面倒だから書かないが、この中身がどうなるのか非常に気になる。氏子になれば飲めるのか? また、拝殿までの参道の両側にびっしりと氷像が奉納されていた。50体くらいはあったかな。ほとんどがホテルの料理人の作成で、ホテルだったり食材メーカーの名前で奉納されていた。人魚姫だのヴィーナスだの西洋題材のファンシーなものでも「奉納」なのね。なんかワイン樽といい、氷像といい明治神宮っていろいろユニークだわ。それにしても、宴会場で1体だけ飾る分には気にもとめないけど、ずらりと並ぶと巧拙が如実にわかる。なかにはほとんど初めて削ったんじゃないかって、よく言えばムーアの彫刻みたいな作品もあって楽しませてもらった。明治神宮行った理由は、Tちゃんが、今年はまだ初詣してないからと誘われたからだが、2週間以上経っても初詣って言うのだろうか。寒いとおもったら、常緑樹の森なので樹木の葉っぱが寒気を遮ってくれて意外と暖か。表参道の街中のほうがずっと寒かった。
2011.01.27
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不覚にも流行性感冒に感染し、3日も有給を使うハメになり、ただ漫然と家にいたわけだが。昨日でタミフルも5日分飲み切り、さあ今日から出社!と早起きしたのに、朝から熱があるじゃないか!もうやだ。まだ声も満足に出ないけど、頭痛と発熱さえなければ仕事はできると思っていたのに。薬を投入し、午前中フテ寝していたら、大分マシになってきたので、明日に備えて起き上がってストレッチをする。関節痛も朝、起きるときだけになってきたので、少しは体を動かさないと、また駅の階段で息切れするヘタレになってしまう。大きな音も響かなくなってきたので、久々に録り溜めておいた映画も見る。“The Young Victoria”。ヴィクトリア女王の若き日の伝記映画。【送料無料】ヴィクトリア女王 世紀の愛価格:3,591円(税込、送料別)去年のアカデミー賞で美術、衣装、メイクアップなんかにノミネートされていた。コスチュームプレイ+ロイヤルファミリーはいつだって人気だな。贅沢に予算を使ったゴージャスな映画だった。しかしまあ、彼女の若き日にエリザベス1世ほどの映画向きなドラマティックな要素はないし、半端に時代が近いから(すでに近代だ)、想像で補うことのできない部分がほとんどだから、映画自体は平凡だった。でも、見終わってからやおらヴィクトリアとその子どもたちについて調べ始めたら止まらなくなった。気づいたら5時間経過。昔から好きなんだよな~欧州にあまねく広まる英国王室の血筋たどり。そういえば2年くらい前、ジョージ5世の息子で精神障害があり夭折した王子の暴露映画を観たときにも、エドワーディアン~ジョージアンと、そのスタイルや当時の文学やファッションが大好きだったので調べまくって楽しかったことを思い出した。古くは日本だって異母きょうだい同士の結婚は当たり前だったけど、欧州王室もイトコ同士は当たり前で、ヘタすると叔父・姪婚がわんさとある。で、王と王妃に保守と革新が交互に登場していて面白い。たとえばヴィクトリア女王は、まあ保守、次のエドワード7世妃アレクサンドラ(デンマーク皇女)は革新、次のジョージ5世妃メアリー・オブ・テックは超保守(当然、義祖母のヴィクトリアと仲良し)で、息子たちに虐待と呼べるほど厳しい躾をしていたとか、大奥じゃないけど、いつの時代も、どこの国でも実際にドンパチやらずに陰謀うごめく女たちの戦いのほうが面白いのだった。で、複数の称号(爵位)と敬称を持つのは、連合王国だから統治国によって与えられる称号が違うからだってのは知っていたけど、それが16とか20個とかあって、本人たちは自分のすべての肩書きやらをすべて知っているんだろうかという疑問が(笑)。現在の王位継承権は10位くらいまでなら私も全員言えるけど、現女王の夫・フィリップ殿下(エジンバラ公)が485位とか、よくぞそんなとこまで数えてるもんだな~と感動すらした。で、今回はHRHとかHerMajestyとかの敬称の付け方を覚えた。RoyalとImperialの違いとか。いや、覚えたからってどうってことないけどさ、BBCニュースの社交界ネタを聞くときに少しは役に立つかも。大昔、少女漫画で「小公女」じゃないけど、王位継承権がからんできて、貧しい少女がいきなりシンデレラになっちゃうお話がたくさんあったけど、欧州王室だと500位くらいまでは普通にカウントされているようだから、デンマークみたいな小国だと親戚をたどりまくれば、だれもがどこかにつながるかもしれない(ないない)。蛇足だが、フィリップ殿下は失言大魔王として知られていて、エリザベス2世を描いた映画「Queen」でも相当なおバカさん(というか短気で思慮に欠ける人物)に描かれていたが、その失言一覧がWikiにまで載っていた(笑)。銀のスプーンをくわえて生まれてきた人種独特の不遜さと、上から目線のものの言い方は、自民党最後の総理大臣を思い出すわ。まあ、下半身ネタに事欠かないイタリア首相よりは可愛げがあるけど、夫がバカだと首長たる妻は苦労するだろうなあ。でもあっという間に結婚64年目ですか。息が長い。
2011.01.25
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木曜は、朝から某省の審議会取材のため、カメラ持って家を出る支度をしていた。でもその日は朝から頭痛があって、やだなあと思いつつ、バタバタとやることをやってソファに落ち着いたら途端に体が熱いことに気がついた。あららと熱を測ったら8度6分もあるじゃないか!平時は6度もない低体温なので、7度でもかなりしんどいのに!こりゃ仕事は無理と、すぐに社に電話して代役を立てて病院へ。予約なしで行ったので1時間待ち。その間にどんどん症状は進む。診察終わってインフルエンザの検査のために処置室のベッドに横になったら最後、もう起き上がれないほど呼吸が苦しかった。そして、再度診察室へ行くと予想通り「A型陽性ですねー。熱以外はどんな感じですかー」とドクター。喉が痛くて頭痛がして呼吸が苦しいと訴える。タミフルとかいろいろ出してもらって、すぐに家に戻り、会社に月曜まで出られない旨を伝え、仕事の段取りを指示して、薬飲んで眠るも、頭痛が酷くてちゃんと眠れない。そして夕方起き上がろうとしたら、腰とか首とか肩とかが痛い。おおおこれがウイルスによる関節痛かと、水飲んでヒエピタ貼ってまた眠る。しかし熱は下がらず、ヒエピタ如きじゃ全然役に立たないので、タオルを絞って保冷剤を挟んで頭に乗っける。しんどい。翌日、近所の友人にSOSを出し、ポカリと食料を買ってきてもらう。熱下がらず。「薬に解熱剤入ってないじゃないよ~!」怒るSちゃん。急遽解熱鎮痛剤と頭痛薬も買い足す。ドクター、忘れたのか?思えば正月から二人してメールで、今年は正月早々不運続きだねえとか言い合っていて(おみくじが凶だったとか、正月4日目に腰痛発症して医者に行ったとかそんな類だが)、Sちゃんは10日頃よりインフルで倒れて復帰したばかり。会ってないので、彼女から感染したわけじゃないけど、関節痛がひどいのも同じだった。Sちゃんからは、大きな加湿器あったほうがいいと言われたので、さっそくポチる。土曜になってようやく熱が下がり、少し食欲が戻ったけど、まだ咳をするとあちこち痛い。そして咳のし過ぎと乾燥で喉が痛い。痰は黄色いので菌に感染もしている。タミフルはあと2日分。体は午前中は痛かったけど、午後からは起きていられるくらいには復活した。でもまだ喉が痛い。日曜。加湿器届いた。パナソニックの加熱気化式のやつ。フィルター性能が優秀でメンテナンスが楽チンで電気代がかからないやつ、という条件で選んだんだけど、熱い蒸気が出るタイプの加湿器と違い、冷風が出るだけなのに、6時間で4.5リットルタンクが空になる。恐ろしい。でもおかげで、30%を切っていた室内湿度が55%にまであがって、夕方になったら呼吸も楽になってきた。それまでマスクにぬらしたフィルター仕込む方法で凌いできたけど、これなら安全でいいわ。蒸気を吹き上げるタイプの小さな加湿器はあるんだけど、猫がいたずらするので危険だったんだよねえ。【お取り寄せ】Panasonic/パナソニックハイブリッド(加熱気化)式加湿機 (~19畳) FE-KLF07-A ブルー【smtb-u】1年のうち2、3ヶ月しか使わないし、結構大きくて邪魔だけど呼吸を楽にするためには必要経費だ。しかし作動音が思ったより大きいなあ。
2011.01.23
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【送料無料】夜へと急ぐ二人価格:650円(税込、送料別)『夜へと急ぐ二人』水原とほるこれまたなかなか面白かったな。相変わらず多少昭和だけど。300ページ近くあるのにあっという間だった。中ダレしない面白さ。さすがベテラン。今回は、自動車整備工場(?)で働く定時制高校生(20歳)と弁護士の恋。多分年の差は一回り以上。うう~ん。先日読んだ草間さんの漫画と舞台が似てるなあ。あっちは若社長だったけど。で、今回の隠れテーマはバイクで、ゼファーとかドカティとか、バイク好きにはたまんない車種が出てくる。私もノリックとかが活躍していた頃はバイクレースはよく見ていたけど、自分では乗らないので走りの感触とか足回りのことはさっぱりだ。水原さんも、それほど詳しくないのか、あとがきで突っ込まれるのは覚悟のうえ、とか描いていたけど、要するに走り屋だったやんちゃ坊主だちが、更生してまともな社会人になるか、やんちゃなまま暴力団の手下になるかという、今でも普通にありそうなヤンキーのたどる道のひとつを提示していた。で、「仕事しながら高卒資格取るもんね」と頑張ってる主人公は、このテの設定ではお約束の母子家庭で、しかも母親は難病で臥せっている。やんちゃして迷惑かけたから、今度は自分が母親を守ると、健気に生きている美人さん。そんな彼とイケメン弁護士に接点が生まれるのがさすがBLだが、まあいろいろあって受くんは昔のチーム仲間に拉致られる。これまでの水原さんなら、当然そこで相当えげつなく痛い目に遭うはずなんだけど、白馬に乗った王子様ならぬドカティに乗った弁護士が救出にやってくる。できすぎだろう(笑)。れいぷもりんちもSMにもならないなんて、どうしたんだ水原さん!病気なのか? いやいや、これはバイク乗りへの愛かもしれない。まだ暴力団の一員になったわけでもない、でも社会では差別の目にさらされ行き場のない元ヤンキーたちへの慈愛から、ひどいことをさせなかったのかもしれない。丸くなったなあ(笑)。でも、受くんはたとえ拉致られようと裏切られようと、仲間を信じていたし、それに仲間は応えたし、「いい人」の描出は成功している。でもここまでダークな世界を垣間見せるのなら、やっぱりもっととことん痛めつけて欲しかったと真性Sな読み手は思うのだったよ。攻の弁護士は全然魅力的には思えなかった。昔の恋人に執着しているし。大財閥の末子だったりするし。恋人をバイクで亡くしているからもうバイクには乗らないとか女々しい誓いを立ててるし。そのモトカレの墓の前で「新しい恋を大事にする」とかなんとか誓ったりするし。珍しくセンチメンタルなほんわかラブなのだったよ。ところで水原さん、また引っ越すのかしらん。今度はもっと南って、九州? どうも自分の意思ではなくいつも引っ越しているみたいだから、転勤族の夫がいるとか、そんな感じかなあ。あとがきからは家族持ちであることはうかがえないが、かといってその落ち着きぶりは独身とも思えないわ。
2011.01.22
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【送料無料】愛をあまねく満たすもの価格:893円(税込、送料別)『愛をあまねく満たすもの』桂生青依初読み作家さん。円陣さんの表紙だったので表紙買いだったが、5、6年前の作品で、イラストも当時のものっぽい。でも新装版ではなく、イラストと基本設定だけ生かした改作らしいが、どうりでイラストと内容(カラー2枚とも)全然合ってないと思った。受が怪我しているシーンなんてどこにもないもんな。さて、どうしたものか。このいかにもBL作家さんらしい難読ペンネームの作家さんは、ここ数年でめきめき頭角を現して、多作だし人気もあるんだろうけど、要はハーレクインロマンスなのだったよ。どうしてアラブでも欧米の富豪でも日本に突然やってきて、日本人以上に日本語ペラペラで、そこいらのフツーの男子に恋をするのか。一体どこに感情移入すればいいのかわからない。今回はフランスの自動車メーカー(ルノー、シトロエン、プジョー、あと何がある?)の社長の息子で日本支社長という金髪碧眼日本語ペラペラでじいとボディガードと秘書に守られた完璧な紳士が攻め。イマドキじいとか。子供の頃頃お家騒動で毒殺されかけてから外食ができないとか、妙な設定が光る(のか?)。で、受は経営計画なんてないであろう慈善でやっているような保育園の跡取り保育士。保育園ってそうとう補助金出ているし、延長預かりとかしっかりやればそう簡単に赤字にはならないはずだが。それとも社会福祉法人じゃないのか?この保育士は入院中の園長(祖母)に心労をかけまいと、銀行から返済を迫られ、無理なら土地を売れと迫られていることを隠す。いまどき、園長でなくて跡取とはいえ、20代の若造に銀行の一介の営業マンが、そんな阿漕なことを迫るなんてヘンだよな。まあ、子どもにわかりやすい設定にしてあるのかもしれない。そして、保育園経営のこととか、銀行が融資をする条件とか返済猶予の条件とか、何も調べていないよね、きっと。でもいいんだこれで。ハーレクインだからさ。王子さまが白馬にのって現れて、一切外食できなかったけど、このドジな熱血保育士のつくったクッキーだけは食べられちゃったりするんだ。完璧な秘書とボディガードのことも、おいしいキャラなのでなにかあるかと思ったら、なにもなかったし。病院には看護士と看護師がいるみたいだし。なんか、世の中に出て時間の経った大人が読むには、かなりお粗末なお話だし、アングロサクソン×日本男子もあまりにご都合主義で、おなか一杯だけど、まだ需要があるのかな。濡れ場もすっとばしてしまったけど、準備段階だけでそうとうページ使ってたな。なるほど。えろがいいのかなこの作家さん。
2011.01.21
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【送料無料】酷いくらいに価格:650円(税込、送料別)『酷いくらいに』高遠琉加寡作な高遠さんにしては、あまり間を空けずに新作が出たのねと思ってみたら、2005年にリブレで発表している旧作に、視点交代で同じだけの長さの書下ろしをつけた、おトクな一冊だった。大ヒットしたレストランシリーズのレストランが出てきてうれしかった。年下攻(コック見習い)と、兄の元恋人という、ちょっと分けありなカップルで、しかも受のほうは事故で両親と下半身の自由を失くしているという、かなりのストレスを負っていて、車椅子利用者なのだった。受さんはクリスチャンで(私は常々、高遠さん自身もそうじゃないかと思っている)、信仰に支えられて自己を保っていられる、見た目は弱者でも精神は強い人。で、攻はまっすぐないい子なんだけど、医者をやっている出来すぎの兄へのコンプレックスがある。なのに、その「完璧ゆえに大嫌いな兄」の大切な人に恋してしまう。この攻くんが、本人の口からも言わせているけど、ちょっと無神経くんでいらっとした。自覚しているだけマシなんだが。時間経過が行きつ戻りつしていて、パーフェクトなはずの兄が壊れていくエピソードがあったり、ボランティアで関わった不登校の女の子が関わってきて、大切な家族の一員であるゴールデンレトリバーが事故に遭うエピソードがあったりと、高遠さんにしては痛いエピソードが多いな。エピソードの要素が多い分、表現の繊細さに欠けると言うか、高遠さんなのに「うまいっ!」とうならされたり、大泣きできるお話ではなかったな。でも十分面白かった。レーターさんは繊細なんだけど、いろいろデッサンが間違っていてちょっと辛いわ。頭と体バラバラだし、犬は犬の体をしていないのだった。こういう痛々しい絵柄は木原さんに向いているよ(笑)。
2011.01.18
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パソコンというか、ルーターの調子が悪かったり、なかなか家でパソコンに向かえなかったりして、ブログをサボり気味だが、本は読んでいる。しかしメモっておこうとテキストファイルを開くと、途端に眠くなる病が発症するのだ。いやマジで。今、服用している薬のせいかなあ。でも、どんなに調べても、眠気が起きる副作用は確認されていない。5~10年に一回くらい、冬眠に近いほど眠ってばかりの時期がやってくるんだけど、もしかしてそれかなあ。日照時間とも関係あるかもと思ったけど、12月以降は普通に暗いうちから目が覚めていたしなあ。私の場合、サーカディアンリズムが最初からめちゃめちゃだから、一般的な対処法ではどうにもならない。短時間睡眠型にピリオドが打たれる時期なのかな。ここ4、5年は6時間以上寝ると頭痛が起きるほど短時間で熟睡できていた。平日は4時間くらい。うつっぽくなるとさらに眠れず、眠剤をもらっていたりもした。あまり眠れなくなると、不安になってマイナートランキライザーをもらったりしていたんだけど、眠くなりすぎて生活に支障が出るというのは、また別の問題だ。あくまで薬で解決しようと思うあたりが、すでに病が篤い証拠かもしれん。なのに近頃は日中も午後になると20分くらいふわふわした気分になって、仕事の集中力が途切れるし、夜は10時頃になるとものすごい睡魔に襲われて、やらなきゃならないことがたくさんあるのに、一切手に付かないという状況。当然ブログも更新できない。映画なんて観てると、絶対途中で眠ってしまい、あわててもう一回見直したりする。うとうとするのはせいぜい10~20分くらいで、そこをクリアするとまた起きていられるんだけど。実は今日も、食事しながらデ・シーカの「昨日・今日・明日」を見ていたら、ラストまであと20分というところで意識が途切れた。ハッと気づいた時にはエンドロールが出ていたよ。困ったなあ。カフェインは効かない体質だし、頭がスッキリしないから、文章まとめたりする脳みそが働かないわ。なんでだ。猫と赤ん坊は睡眠と睡眠の間に覚醒を挟むというリズムで生きているけど、それに近い気がする。冬だからかもしれない。冬眠みたいな。先週はもう諦めて、眠くなったら素直に寝ようと決めて、さっさと寝室に行ってたんだけど、次第にエスカレートしてきて12時前にベッドに入ったりしているので、いろいろ片付かなくて部屋が荒れる(笑)。キッチンの洗い物もそのままで眠ってしまうことも。ああ困った。そのうち風呂で溺れ死ぬかも。
2011.01.17
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【送料無料】真昼の恋価格:650円(税込、送料別)『真昼の恋』草間さかえほぼ1年に1本というスローペースで描かれて、5年がかりで完成した連作。大人の男がちゃんと仕事している様子がわかって、なかなかよかったわ。そして草間さんがちゃんとエンタテイメントを描いているのにも驚いた。草間さんは、京極同人をやっていた人なので、偶然にもデビュー前から知っている作家さんだったが、10数年前でもずいぶんと老成した作風だった。そしたらいつの間にかデビューしていて、デビュー作はあまりのわかりにくさで売れず(笑)、しばらくしてツウというか玄人受けというか、サブカル系が好きな人たちから火がついて、商業ではデビュー2、3年にして早くもデビュー作の新装版が出る、という変わったルートをたどっている。私が東京漫画社を知ったのも、草間さんの本だったな。作風はあのとおり、コマ割に白地を残さず、罫線だけで割っていく独特の画風だし、絵も不思議な(イラストチックな)テイストで、慣れるとすごく好きなんだが、数年前までは、お話は本当に省略が多くて伝わりにくかった。ところが、少女漫画に行って鍛えられたのか、「サブカルの人」だったのが、最近はちゃんとエンタテイメントの人になっていた。サブカルとエンタメの正確な定義があるのかどうかわかんないけど、誰もが理解できる感情とか思考経路とかの共通認識のもとでストーリーが展開するのがエンタメで、突出した個性で誰も追随できない完成を持っているのがサブカル、くらいに思ってる。好き嫌いがはっきり分かれて、文芸で言ったら直木賞じゃなくて芥川賞っぽいのがサブカルだと思うんだけど、この作品は年を追うごとにコミカルになっていって、サブカル臭が排除されて立派なエンタメになっている。すごいな草間さん。エンタメをこの絵で描ききっちゃんだもんな。お話は、蒲田あたりの小規模製造業(ほとんどファミリーファクトリー)の部品工場の跡取社長と、仕事を発注する側のメーカー営業マンのラブ。そして年の差。しみじみ読んでみると、年の差・格差婚ものがツボにハマった。だって偉そうな年上のメーカー営業マン(しかも上司に憧れていた)のほうが受なんだもん(笑)。長い時間かけて完成しただけあって、細部に至るまでちゃんと計算されているから、納得の展開だった。いいなあこういう話。ゲイを理解してもらえず、勘当状態だった元警官の父と和解するシーンで、あられもないことを口走ってしまう(爆笑した)まじめな受と、自分がずっと年下であることにコンプレックスをもっていてすぐに嫉妬して泣きそうになる、でも攻な若社長がいいわ~。
2011.01.16
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【送料無料】画家と音楽家価格:620円(税込、送料別)『画家と音楽家』ARUKUお、ペンネームの表記を変えてきたな。でも、間違えようのない独特の絵柄の人。目が怖いよ。体が人形みたいだよ。パースがヘンだよ。老人とか、中学生が描いた絵みたいだよ。お話自体は好みなんだけど、もうとにかく絵が全然好みじゃなくて、顔を隠して、セリフだけ読んでいた。セリフだけだと面白い。どうしてこの人、絵がぜんぜん上達しないんだろう。あの目は狙って描いているのかもしれないけど、死んでいるよ~。いくつかのお話が収載された短編集だけど、どれもキャラクタの一人が、いろいろ欠けている人たちだった。イタタ系だな。これは好みなんだよね。だってさ、イマドキ、絵を描くこと以外の一切の社会性が欠如している(そしてお約束どおり、食べるものにも困って困窮していく)受とか、オーウェルの1984みたいな近未来SF仕立てで、記憶がどんどん抜け落ちていくので自分の名前も覚えられない「名も無き人」という種が不可触賤民のごとく隔離されている世界とか、口の利けない私生児とか、わんさと出てきて、ちょっと時代とズレている。だからこそ、こんなに絵が好みじゃないのに、ストーリーは鮮やかに印象に残るわ。音楽家の話にグランドピアノが出てくるんだけど、鍵盤が200個くらいありそうな、とんでもないものだったわ。デフォルメにしても、顔が写実を写しただけの目だったりするから、全然いただけないよ~。
2011.01.15
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1月2日と3日の2日間、恩賜浜離宮庭園で放鷹術が披露された。要するに鷹匠と鷹のデモンストレーション。毎年、東京都が募集して、30人くらい招待されるんだが、今年は朝日新聞に紹介されたらしく、数百人のギャラリーでいっぱいだった。戦前までは宮内省が保護していた無形文化財だが、今は民間で細々伝承しているらしい。だって需要がないもんねえ。そしてイマドキの鷹匠は、ハリスホークという南米産の洋鷹を操っているのだった。鷹匠のスタイルは定型があるらしい。ハンチングまでおそろい。師匠と弟子。小ぶりの鷹(隼)に激萌え!修行中の弟子たちが勢ぞろい。親子もいれば女子もいた。たくさんのギャラリーが見守るなかで、鷹がおとなしくしているだけでも見事なものだと思う。そしてイマドキの鷹は高さ100メートルくらいある電通ビルの屋上から、庭園のあるじ(がふりまわす獲物)めがけて飛んでくるのだった。飛んでくる瞬間は、オートモードでは到底撮れなかった。鷹匠のボス(師匠)の鷹を見る目にも激萌えした。野性と共存できる人は尊敬に値する。
2011.01.12
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やっとお正月画像をアップする気になった。珍しくデジカメのフルサイズで撮ってしまったので、ブログのためにダウンサイジングするのが超面倒くさくて、ずっと放っておいたんだけど、このままじゃ永遠に1月の記録が終結しないことに気がついた。というわけで、まずは内房から見える富士山。えーっと、金谷のフェリー乗り場付近かな。結構近くに見える。伊豆や東海道方面までいかなくても、房総で暮らせば毎日富士山を拝めるのね。外房に出ようと山道に分け入ると、山の斜面に水仙が咲いていた。もう春なのか、房総! 館山まで戻って、大きな神社があったので参拝したら、拝殿の庇裏の木彫がすごかった。63体+ボスキャラ1匹。全部違う龍。
2011.01.11
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吸入ステロイドによる長期管理を開始したら、10日ほどで酷い咳症状が改善されてきた。まだ呼吸は全体に浅いけど、あれだけ日中も不快だった咳と痰が落ち着いてくれてよかった。でも吸入後には心悸亢進もするので、ドクターに相談したら、吸入ステロイドと気管支拡張が一度にできるタイプに変えてくれた。これだと、1回1吸入で朝・晩なので、より簡単だ。それにしても薬代が高い。この吸入剤(キット)に加えて、就寝時に飲む気管支拡張剤(呼吸を安定させるため)が1錠240円、テオフィリンと去痰剤で、6500円。保険診療なのに。今回は採血もしたので(しかもいつもの採血困難血管で、3箇所も刺されて血管痛まで味わった。最後は手の甲だった)、診療費が3000円。薬と併せて1万近い出費は痛いわ。おいしいものを食べにいく回数が減るじゃないか(笑)。そしたら、気管支喘息には医療費助成があるとドクターが教えてくれた。へええ~。知らなかった。どうやら石原都知事のツルの一声らしい。これも親類の誰かが「喘息の薬代が高い」と訴えたからかしら。さて、今日は仕事で2時間ばかり東京フォーラムに行ってきたんだけど、家から自転車で行ったら、真昼なのに吹く風が冷たくて、久々に「寒さで顔が痛い」思いをした。外の気温を確認せずに自転車走行したんだけど、帰って天気予報を確認したら、日中でも5、6度だったらしい。寒いはずだわ。でも気持ちのいい冷たさではある。帰りに、久々に新しい財布を買おうと三越でいろいろなメーカーの長財布を物色して、子牛皮のなめらかなものが気に入った。そのショップ(いわゆるブランドものではない。gentenとかいうメーカーさん)には、ヤギ皮、羊皮、蛇皮もあったけど、肝心のオーストリッチがない(笑)。まあ、お財布は消耗品だから、2,3万くらいのでいいやと、カード収納枚数やファスナーの開口部分の使いやすさを確かめて、吟味し倒して買ってきたつもりだった。なのに、家に帰って、今使っている財布の中身をすべてを入れ替えたら、ホックが止まらない(爆)。いや、怒るべきなんだけどさ。確かに自分は持ち歩くカードの枚数が多い。現金は使わないので、買い物はほとんどカードだし、診察券だけでも5、6枚持ち歩いているし、図書館やらショップの会員カードやらで、25枚くらい。それでも、滅多に行かないショップのカードは家に置いているんだけどねえ。カード収納専用の財布というのもみたけど、2つも持ち歩くのも面倒だし。問題はさ、すばらしいなめしの技術と洗練されたデザインと縫製の技(ステッチが一切外からは見えない。そこが気に入ったんだけど)を持っていながら、カードポケットの数だけカードを入れると締まらないという商品設計上の大きなミスを犯しているところ。そしてそんな商品を、数万の価格で(23000円+税だった)三越で売っていることだよな。バーゲン品なら返品不可で泣き寝入りだが、私はバーゲンでは買わない人なので(単に人が多いからイヤなんだけど)、すぐさま売り場に連絡して、明日さっそく返品に行く。もしかしたら私が買った商品だけが設計ミスだったのかもしれないから(皮の景色が一点ずつ異なるから、在庫すべて出してもらって選んで買った)、もちろん、いろいろ事情聴取(笑)するつもり。最近は一方的にクレーマーになるんじゃなくて、にこやかに、相手の心情も慮って(ショップ店員には罪はないし)慇懃にクレームを申し立てて、でもすごく怒っているんだよ、というのをどう伝えるかを楽しめるようになってきたよ。あはは。おばちゃんだからな。
2011.01.10
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【送料無料】恋とは呼べない(1)価格:740円(税込、送料別)『恋とは呼べない(1)』町屋はとこ、原作/榎田尤利うっわー久々の榎田さん。原作だけど。えーっと、フリーター(ウェイターかも)×リーマン。前者はイマドキなチャラ男っぽいのか、人の彼女を寝取ったのか(全然理由が語られないのが片手落ちだった)、ボコボコにされて行き場をなくして行き倒れていたところを、生真面目経理マンの受に拾われる、という設定。どうして現代の都会で、T大出のまじめ一筋なリーマンが、水と油ほどに違う若者をひろって居候までさせるのかが全然説明されないので、説得力がないわ。仮にも榎田さんなら、そんな大雑把なストーリー展開はしないと思うんだが。まあ、拾った理由が恋人に別れを告げられ寂しかったんだと言われればそれまでだけど、軽率な行動をしそうにない性格に描かれているからなあ。あ、どうしよう。いろいろとツッコミどころばかり書きそうになってるな。ともかく、この漫画家さん、デビュー作は新鮮だったけど(弁当屋の話の人だよね?)、それ以降がいろいろと自分には合わなかった。今回も、頑張りどころが空回りしていて、ちょっとつらいわ。全然絵がうまくなってないよ。目の表情が死んでいるし、体のバランスおかしいし、髪型はみんなヅラみたいに見えるし、女性なんて、女装した男子にしか見えない。つまりまったく魅力がないというか、観察していないというか。猫を小道具以上に使っていて、そういや榎田さん、ロシアンブルーを飼っているようなことを、以前の作品のあとがきに書いていたなとか思い出した。でも猫の描き方もちょっと自分的にはNGだった。単に小さく描きゃあ子猫になるわけじゃないんだけどなあ。子猫のうちは、耳の位置が低いんだよ。開いているというか、うまく説明できないけど、真横についていた耳が、次第に上のほうへ移動していく感じなんだ。猫好きとしては、ちゃんと描かれてないとそれだけで興ざめしちゃうよ。悪いけど。だってさ、どう考えても雪の降る中、子猫が一人歩きしていて、人に寄ってくるとは思えないわ。寒いと猫は普通、動かないでしょ? 飼い猫だったという設定だからすぐ懐くというなら、余計に勝手に飼っていいとは思えないしねえ。これが原作どおりだとしたら、ショップで飼った猫しか知らないことがバレバレだよ榎田さん。挟まっていた猫ブログも、昔、榎田さんが自分のサイトでやっていたイグアナ擬人化みたいで、これ、やりたかったんだろーなーという必死さが伝わってきて、ちょっと引くわ。独立したプロローグがついていて、台詞を排して絵だけでストーリーを語っているのはなかなかな力技だけど、あとはいろいろだめだったわ。せめてもう少し動きのある絵柄で、目が生き生きと描かれているといいんだけどなあ。なんか全体に惜しいなあ。書店に行ったら、小説版で、猫の貰い手の美人さん(オス)とバチもんくさいヤング社長(笑)の話が出ていて、どっちが最初なのか。二組のカップルを小説と漫画で、というのは一人ユニットバニラみたいで面白い趣向だけど、うーんどうしよう。マンガより明らかに面白いという保障はないしな。なんとなく榎田さんって、自分のなかではピークを過ぎた感があるんだよなあ。リブレで出していた数冊がひどかったのがそう思わせているのかもしれないけど。
2011.01.08
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【送料無料】叶わない、恋をしている価格:903円(税込、送料別)『叶わない、恋をしている』凪良ゆう年末頃に読み終わっていたけど、グズグズしているうちにまた内容忘れそうだわ。凪良さん2作目。あ、いや3作目かな。あ、木下さんの漫画と誰かの小説の冒頭設定が、同時期の新作にして同じだと思ったんだけど、それは凪良さんではなく、一穂さんの『街の灯ひとつ』だった。凪良さんのこの作品は、リッチな生活をしている30代のリーマン×弟4人の食い扶持を稼いでいる苦労人の21歳という設定だった。死んでしまった恋人に瓜二つだから、金で割り切って愛人になってくれという攻は昭和の人ですか? ナイーブで行動も発言も大人だが、とても老成していて30代に見えない。いまどき、金は払うから会いたいときに会ってくれって、どんな愛人枯れススキだよ。おまけに彼には妻子がいて、親子で仲良く水族館に来ているところを愛人くんに見つかって……という展開は、まるきりベタな演歌のようだけど、健気な受くんがイマドキな若者で、彼の行動や考え方が現代的なので救われている。そんな二人のギャップを楽しむ作品なのかと思ったわ。受くんは、突然両親が事故で亡くなって以来、3人の弟を養っているので、寄るも昼もなく働きっぱなしなのに、そんな状況を隠して、お気楽な学生と偽って攻氏と付き合う。同情を引きたくないだけじゃ、ちょっと説明不能な感覚。でもって、小さな弟もいるのに、ちゃっかり泊りがけのデートをしたり、サーフィンに行ったり。それぐらいは許されていいよね、普段頑張ってるんだからってところが極くまっとうなイマドキの若者なのかな。ま、バイトの代わりに男妾になるあたりがすでにちゃっかりではあるけど。でもBLだからして、会っているうちにおっさんくさい攻に次第に魅かれていく。最初、この妙に苦労を感じさせない受くんが、軽すぎていただけないと思った。でも、読んでいるうちに、いつまでも死んだ恋人に執着しているめそめそ(でもおっさんだから泣かないで暗くなるだけ)な攻のほうがうっとおしくなってきた。だって、受くんはちゃんと自分の役割を納得していて、おっさんを傷つけないようにしているし(いい子だ……)、でも「好き」な気持ちが芽生えてきたら、もう自分の気持ちを抑えるのも難しくなってくる。正直にすべてを話そうとしたら、攻氏のほうから一方的に別れを言い渡される。これには受くんの弟が一枚噛んでいて、なかなかにうるわしい兄弟愛で泣きそうになったわ。このあたりで、馴染めなかった受くんの印象は180度変わった。そして攻氏には、どんなにかっこよくても羽振りがよくても、言葉が足りないとだめなのよと言いたい(笑)。この作家さん、「目がボンボンに腫れる」とか、「ざぶざぶ茶漬けをすする」とあ、不思議なオノマトペを使う人で、妙に印象に残った。ざぶざぶ茶漬けは、どこかで記憶にあるから、もしかしたらすでに使われているオノマトペなのかもしれないけど。おまけのSSは、攻視点がよかった。前の恋人を失くしてからメンタルクリニックに通って、カウンセリングを受け、抗鬱剤か抗不安剤かわかんないけど、薬をもらっていたことを本編で描かないから、単なる暗くて言葉の足りないおっさんだと思ってしまったじゃないか(笑)。この作品では、後半、攻氏が夢とも現実ともつかぬ白中夢を観るシーンがとても印象的で、美しかったな。過去の思いを断ち切るように、死んでしまった恋人がドクターに見えてしまうところとか、その幻が光の中に溶けて消えてしまうところとか。恋人をなくしたトラウマが昇華されたことを、こういうふうに表現するのは、漫画だと表現しやすいけど、文章で書くのは大変かなと思う。本編を補完するストーリーではあるけど(つまり、こっちは主役になれない)、これでうっとおしい攻氏の印象も、自分のなかでガラリと変わった。狙ってそういう仕掛けにしたとしたら、そら恐ろしい作家さんかも。
2011.01.07
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【送料無料】今宵おまえと(1章)価格:650円(税込、送料別)『今宵おまえと 一章』木下けい子あーこの本の絵は崩れてなくてよかったよ。木下さん、結構多作な人だから、時折荒れてるときがある。でもこの人もリリカルっぽいものが多いので、割と好きだなー。で、これは久々のどリーマンものだったけど、こういう平凡設定もまあ面白い。年末に読み終わっていた凪良ゆうさんの最新作と冒頭設定がおんなじだった。つまり、高校の同窓会で久々に会った旧友が、実は自分を好きだったという。同窓会再会ものって、アラブ並みに流行ってんのかしら(笑)。いつも思うんだが、木下さんの本って、あっという間に読み終わっちゃうなあ。15分とかからない。それだけわかりやすいってことだろうけど、浅い、ともいえるんじゃないかと最近思えてきた。深井結己さんの単行本もあっという間に読了しちゃう。なのに今市子さんとかはなかなか先へ進まない。同じページ数で、書き込み度合いの如何にかかわらず、読了までに要する時間にばらつきがあるのって、いろいろと興味深いわ。経済効率で言ったら、時間がかかるほうがオトクではある(笑)。クラシックのオムニバスものCDで、曲がたくさん収録されているほうがお得、みたいなもんか?とりあえず、この巻では、ゲイのほう(多分、攻)が告白して、ロコツにドン引きされたあたりで終わっているから、まだなんにも成就していない。絡んでくる脇のなかでは、ノンケくんに絡んでくるいかにも当て馬なゲイの後輩(ちゃら男っぽい)と、攻くんの女上司が面白いわ。
2011.01.05
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あららもう4日目。今年は家族と外出していたりして全然PCに触れないお正月だった。そして、大晦日から突然ウォーキングを始めたり、料理だ掃除だ洗濯だと張り切りすぎたせいで、4日の朝、とうとう腰が痛くて起き上がれなくなっていた。今年の冬は暖かだしと油断していたらテキメンだ。年末でテルネリンとユベラが切れちゃったことも痛いわ。そんなわけで、やっと30日以来の一の休日を満喫して、明日から仕事だという日にいきなり病院通いになってしまった。整骨院の先生に「いつもこの時期になると来るね」と言われ、ウォーキングのこととか話したら「それは頑張りすぎ。まず1日30分でいいから、正しいフォームで、手ぶらでね」。うーん。ただのウオーキングですら、腰が痛くてできないって、どんだけポンコツなんだ。あ、もう眠いわ。読書生活は、お正月休みの間、さすがに家族の前で腐本は読めないので、おとなしく白洲正子だの文芸春秋だのを読んでいた(笑)。あと深夜にハーバード白熱寝室をまとめて観た。観られなかった回も全部観たけど、これはやっぱり教授のキャラクタの勝利だわね。(ディベートまではなってないけど)、テキストなんかナシで、古今の哲学理論や例題を諳んじられる、講義のうまい教授が、果たして日本の大学にどれだけいるだろうか。東大でやった回も去年のうちに観たけど、手を上げて発言してた人の半分くらいは留学生っぽかったなあ。日本人は相対する意見を持論として展開するのが苦手だからか。それとも単に論理的思考が馴染まないだけなのか。そうだ。年末に読んでいた漫画は数冊あるので、1日~3日はそれで埋めよう。
2011.01.04
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【送料無料】恋愛バスストップ新装版価格:670円(税込、送料別)『恋愛バスストップ』夏水りつ夏水さんのデビューコミックの新装版。この人の作品は、ここ2、3年のしか知らないので、ちょっと楽しみだった。えーと、デビューコミックスの分は短編が8本(いくつかは連作)、そして書下ろしが1本。今でもぎこちなさの残る絵だけど、それが味になっている絵柄の人だけど、なんか初期のほうが大人っぽい絵だわ(笑)。今の絵柄だと、受が思いっきり目が大きい少女漫画してるけど、デビュー当時はどっちもちゃんとリーマンに見えるし、受がやたらめったらめそめそ泣かない。ちゃんと男らしいじゃないか。でも、もともと少女漫画絵要素の強い絵柄なのに、無理にBL絵にしようとしてガタイがやたら大きいから、顔と体のバランスが妙なことになっちゃってるのね。お話は、今もデビュー当時も変わらずリリカル胸キュン、だけどちゃんとえろもあるところがこの人の良さだな(笑)。男同士であることに悩みのない、スコーンと抜けた明るさがBLらしさの一側面だとしたら、夏水さんは、その辺のフツーのリーマンが恋する相手がたまたま男性で、女子との恋愛と同じように悩んだり、駆け引きなんかしたりして、やってることが乙女だ。それにしてもコマ割りがでかいなー。1ページ3コマとかザラだ。指先しか描いてないページとか(あとはバス停とかの無機物だけ)、要素が最低限だわ。少女漫画じゃこれはありえんな。あ、だからBLなのか。
2011.01.03
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【送料無料】僕はすべてを知っている価格:630円(税込、送料別)『僕はすべてを知っている』高久尚子これ、すんごい人気のようで、発売後1週間くらいで買ったのに、もう重版かかっていた。一時体調不良で絵まで荒れてきてファンをやきもきさせていた高久さん。私も彼女の絵柄は好きなので、復活してくれてよかった。あーこのシリーズの1作目は、掲載誌で読んだ記憶がある。結構前だったなーと奥付を見ると、6作品から成るシリーズのうち、最初の2作は2007年、残りは2010年に発表されている。3年もブランクがあったのね。さて、この作品の面白さは、ものすごい日常的な生活感あふれる設定のなかでのものすごい非日常な攻の職業・シュミ・発言に尽きるだろう。だって、受はそのへんのド○モショップにいそうなケータイ屋のショップ店員だし、出てくる町並みも風景も、なんら突飛なものはない。つまり、とっても日常・呆れるほど平凡な設定が、一方にある。で、攻はドクターなんだが、BLでは禁忌だと思っていた泌尿器科専門医だった。いいのか? そして病に冒された患部ばっかり見ているもんだから、きれいなものに憧れる。曰く「美チン」。なるほど。そうきたか。これは自分にとっての理想の美チンを求めて彷徨う男の物語なのだったよ。まあね、男女同権の世の中で、むしろ社会では女性のほうが強くも見える現代において、唯一、ヘテロな女子が持てないものが男性の生殖器だもんなあ。あそこは女子にとって永遠の謎であり解き明かしたい秘密の花園だ(笑)。だってよほどぽるの好きでもない限り、そんなに数多く比較検討できるわけでもないしねえ。だからこの本、売れるのか(笑)。BLコメディならではの突飛な設定で笑わせてくれた「ちんつぶ」はファンタジー設定(爆)だけど、これは泌尿器科という時点で、なんかドキドキわくわくしちゃうのはなぜ? 誤って感染したりしないの? 美チンの基準ってなに?妄想は尽きない(笑)。高久さんのよさは、そんな下品すれすれな(いや、はっきりおげふぃんだろう)な設定にしておきながらも、ラブは異様にピュアだったり、受がおぼこだったり、ドクターも権威を笠に着ることなく、まだるっこしいアプローチをしていて、なんだかとってもいい人のように見えるわ。この恋愛の部分が、少女漫画設定なんだよね。なんか櫃に棹差し納めてし感情を刺激するというか。でも、まあ全体としては20代OLちゃんが喜ぶようなお話ではある。
2011.01.02
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【送料無料】プリーズ、ジーヴス(2)価格:620円(税込、送料別)『プリーズ、ジーヴス(2)』勝田文ジーヴス漫画化2冊目。やっとこの人の絵に慣れてきたかな。昔、必死で原文を読んでわかったつもりになっていたジーヴスとは随分違ってて、多分この作品のほうがオリジナルに近いんだろう。邦訳が国書刊行会から出たときは驚いたけど、全巻そろえるのを躊躇しているうちに(だって何冊かは原文で読んだのに、悔しいじゃないのさ。それに邦訳のほうがずっとずっと面白かったしさ)、まさかマンガになろうとは。そして、読めば読むほどご主人様ってバカだったことが証明されている(笑)。美しすぎる横顔を持つバーティの婚約者は、文字通り横顔しか出てこないのも笑ったし、出てくる友人・親類みんなどこかでバーティの知らないどこかでつながっていたりして、狭い交友関係のなかで、知らないところで自分のうわさが広まるという。これはジェイン・オースティンの頃からの(それ以前は知らない)英国文学に描かれる有産階級の社会生活そのものなんだなー。150年経ってもジェントリ以上の階級って、なんにも変わってないのねー。さて、勝田さん描くバーティはどこまでも脳天気で、ウィットに富むわけでもなく、イギリス人にすら見えないが、ジーヴスは完璧にイングリッシュマンに見える。彼が眉間にシワを寄せて片目を薄く開けて耐えている様子がツボにはまった!バカな主人をも守り立て、引き立て、正しい道へ導いてやるのがジーヴスの役目で、バーティ(ご主人)も、自分の脳みそはジーヴスが担当している、みたいな発言をしていたな。いいのかそれで! この時代のイギリスの有産階級に生まれれば、おバカさんでも幸せに生きられるんだなー。いいなー階級社会!それにしてもバーティのぶっ飛んだファッションセンスは、当時のベルリン当たりに行けばそろそろバウハウスが台頭してきて受け入れられそうだが、保守を正義とするイギリスでは悪目立ちするだけだなー。それをも主人を傷つけないよう、センスの悪さを自覚させないようにしてひっぺがすのがジーヴスの役目か。あーこれもっとまとめて10冊くらい読みたい(笑)。
2011.01.01
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