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レーシックの再手術が3時前には終わったので、意気揚々銀座の松屋へ。ああ~今年初めて~おいしいものたちよ、まっていておくれ~!まずはチーズ王国でいつものチーズいろいろ。ブリー・ド・モー ドンジェ いつも買う濃厚なブリー。くさくてうまい。ダフィノア5ポワブル いつもの香草仕上げがなかったので5種のスパイス仕上げ。ちょっと残念。試食してみたらペッパーもそこそこ気に入ったので、買ってみる。マチュアチェダー 1年熟成ものオレンジ色のチェダー。そういえば久しくチーズオムレツ食べてないと思って。後からズンと濃厚さが舌によみがえる、ちょっと重いセミハード。これはいろいろな料理につかえそう。ケーゼ2種ケーゼはドイツ版ミートローフ。ソーセージの種のようにかなりよく練りこんであるので、水っぽくなく濃密。味もちょっと濃い目。シンプルなフライシュとレバーを100gずつ。温めて小さく切って、マスタードを添える。うまー! あと2回は楽しめる。バルブ・ア・クー 300g要するに焼き野菜。ここは好きなものだけ選べるので便利。カリフラワー、ブロッコリー、ナス、人参、ピーマン、蕪、赤カブ、ニンニク、サツマイモ。野菜たっぷり! 幸せ! オーブンで温めてバージンオリーブオイルとひきたてのブラックペッパーでいただく。見るとさつまいもに巨大なローズマリー突き刺さっていたりする。家で作れば安上がりだけど、今日は贅沢しちゃう。浅野屋のパン朝用の軽井沢レザンと、全粒粉入りフランスパン。あ、もうワイン半分空いちゃった。そろそろ酔っ払いの気配・・・。原了郭の黒七味がなくて、聞いたら取り扱いを終了したとのこと。残念。三越にありますって、丁寧だな、いいのかライバルにとられて>松屋。加賀棒茶と桜花の塩漬けも買う。このあいだ料理ページで紹介した、桜白玉を作ろう。で、ドラガニをがぶがぶ飲みながら、チーズ、フランスパン、焼き野菜、ケーゼのディナー。ああ幸せ。撮りためておいたDVD見ながらだらだら。今日はブルゴーニュ用グラス(ミニ)だが、これがいちばん使い勝手がいいな。日曜のパーティーにはこのチーズとハーブ入りソーセージに生野菜、あとは焼き野菜を作ってみよう。スモークサーモンもいくらもあるから、オードブルは適当につくろう。あ、ワイン1本空いちゃった・・・かなりの酔っ払いの完成~!
2007.01.31
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レーシック3度目右目の再手術終了。もう3度目なので事前の儀式などは慣れたものだけど、前回つくったフラップが9カ月近く前だったので、かなり固定されていてなかなかはがれず、少し慌てた。先生が何度か別の術具を持ってこさせていてちょっとびびった。おまけにフラップをめくろうと何度も端を器具で持ち上げたので、素の部分が傷ついて、レーザー照射後、きちんとフタができなかったようで、今回初めて、ソフトコンタクトを載せられた。喉元過ぎれば暑さを忘れる人なので、一連の儀式を書き留めておこう。受付後、荷物を預けて、心配な人は神経を静める薬をもらう。自分はもらったことがないので、なんの薬かは不明。聞けばよかったな。麻酔滴下安楽椅子に座り、何度かに分けて麻酔を滴下。2度目か3度目あたりでアルコールによる術部周辺の消毒も行われる。小鼻や眉の上あたりまでかなり念入りにふき取られるので、化粧はしてもムダ。麻酔薬以外にも生食(なみだ成分)と、ちょっとしみる目薬が滴下される。この間、5分ぐらい。術前検査念入りに目の中を見られる。そろそろ花粉の季節で、目がかゆいと申告。「そうですねーアレルギー始まってますねー」で終わり。「術後にもらえる薬に副腎皮質ホルモン系のものがあるので大丈夫ですよ~」それは知っている。なんか角膜に印をつけるらしいが、麻酔が聞いているので無痛。手術室足で開ける堅牢なドアを2枚通過して手術室へ。かなり強力な空気清浄マシンが働いているらしい音。そりゃそうだ。手術台に寝かされ、装置のあるところまで半回転し、位置を定められる。ここで再度消毒され、手術しないほうの目に眼帯をされ、患部だけを露出するための布がかけられる。次に上下のまつげをテープで固定される。これで実質上目は閉じられなくなる。そしてさらに目を開く装置を装着されて、ロックオン。レーザーが正しい角度で照射されるように頭の位置を細かく調整される。その間にも目を潤す目薬と麻酔が滴下される。この生食みたいな目薬がねー、超長い注射針そっくりで、最初びびったんだよね。まっすぐ目の上で止まって、はっきり見えるものだから、針が目に突き刺さる感覚を想像して。まあすぐ慣れるけど。今回の照射時間は11秒。あっという間ではある。でも先に書いたようにフラップがなかなかめくれず、レーザー照射までに時間がかかった。「どうなってるの?先生?私の目のフラップは大丈夫?」と心の叫び。麻酔しているからなにも感じないけど、フラップがはずれると、確かに視界が一気にぼやけるので、なかなかはずれないんだなとは思っていた。なんどか別の道具をもってこさせていた。やっとはずれて、いざレーザー照射! 2,3度に分けて、こまめにセコンド数えながら照射するけど、最初にやはりたんぱく質の焼けるにおい。うーん香ばしい。自分の肉体の一部が焼かれている感覚はないが。その後、フラップを元の位置に戻すんだが、めくるときに散々痛めつけたらしくて、はしっこが傷ついたらしい。というわけで今回はしっかり固定されるようソフトコンタクトを載せられた。これもまた、1回でちゃんと乗らず、2度目で成功。先生が下手なのか、私の目が不随意運動でも起こして乗らなかったのかは不明。終わると、目を開けさせておく装置をはずされ、上下のまつげを固定していたテープがはがされる。ところがこのテープを外す時がまた圧迫感があって、一方方向にすごい力が加わるので、その圧力で再びコンタクトが落ちる。もう2枚もむだにさせてしまったよ。手術布やら眼帯やら、膝掛けやらすべてのものが取り払われ、すぐに検査。今日は研修医の若い女医さんもいて、担当医の後、その先生も真剣に患部を診ていた。休憩室でサングラスをして横になり、休む。15~30分ぐらいかな。で、終了。感染予防と炎症予防の目薬、乾燥予防剤をたくさんもらって帰宅。コンタクトをしているせいか、フラップがきれいにめくれなかったせいか、いつもの手術後より見え方が鈍い。とても視力が回復しているとは思えない感じ。照明の周辺もにじんで見える。なんか、あまりうまくいってないのかも。まあ、明日の午前中に一度検査があるから、それでわかるだろう。早く終わったので、帰りは久々に松屋の地下でささやかな豪遊(矛盾)。チーズとケーゼとワインジャムと棒茶とグリルドベジタブルとパンいろいろ。幸せ~!
2007.01.31
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『La Vie En Rose』『Summer Time』亀井高秀昨日に引き続き、ひっかかる作家さんの本をむさぼり読む。先に読んだ「不滅の花」とは全然性質が違った。ああ、こんな楽しいのも描けるんだというか、こちらのほうが本来の作者の「商業作品」のような気がする。ああ、そういえば「不滅の花」には、描き下ろしの表題作のほかに短編が2本収められていて、こちらの1本は不思議テイストの主人公生誕秘話もの(かなり地味)、残りはこれまた古書店でよく見かける「僕は探偵に向かない」シリーズだった。探偵シリーズがなんとかエンタテイメント足りうる内容だけど、コメディにしてはどこで笑っていいのかわからないほどあっさりしていて、やっぱり地味だ。もうね、キャラクターの性格設定だけが面白い(それすら地味~)という。この人本当に人気あるのか? いや下手でもつまらなくもないんだけど。で、「不滅の花」のばらばらな内容の3本に共通するのが「死にネタ」だった。そうか、そうきたか。見えてきたぞ亀井高秀! おまえは耽美が好きだろう!(ニヤリ)いや、内容には耽美のカケラもないんだが。少なくともあのまったりとした時代を知っている人だろうなとは思う。で、夕べベッドで読んだこの2冊は、人気シリーズもので、少なくとも5冊以上は出ているらしい(いい加減な情報だ……ちゃんと調べろよ、自分)。気になってちょっと調べてはみたんだけどね、本人サイトは同人情報ぐらいでほとんど有益な情報はないし、まともなファンサイトもない。なのに、これ2冊とも描き下ろし? 少女漫画では珍しいよね? 連載するにはテイストが違いすぎる、地味すぎる、人気なさそう、でも単行本にする価値ありって編集は判断しているんだよね。すご~く大事にされている作家さん? よくわからないなあ。まさか自費? いやいや。知らないだけですごくコアなファンに恵まれているのかもしれない。この2冊も内容にパンチなくてキャラ立ちだけだった。するーっとさらーっと読めてしまって、好きな絵柄なのにもったいない。絵柄もね、顔立ちが吉野朔実っぽくて好きなんだが、どの線も同じ太さのミリペンで、硬質な感じで変化に乏しい。大ゴマの主線ぐらい太く描こうよ、太く。全体にのっぺり白っぽく見える敗因は、絶対にこの単調な線が原因だろう。イラストだったらいいけど、漫画はとりあえず登場人物動くんだからね。キャラもね、(A)料理上手家事万端完璧というロンゲ美形キャラとか、(B)いつも眠っているような図体のデカい天然高校生とか、(C)年齢不詳で心のマドンナに恋している家主(?)の小説家とか、(D)神出鬼没の母らしい人はいるが、とりあえず身よりなくA~Cの住まう下宿に引き取られた小柄やんちゃ系の高校生、とキャラ設定は少女漫画の王道で、しかもそれぞれトラウマ持ちというところがやっぱり王道。トラウマしょわせるとたやすくコメディからシリアスドラマになるし。こんなにおいしいキャラ作ったからにはシリーズ化しましょう! きっと人気でますよ! みたいな編集の作為も感じる。でもさあ、みんなデジャヴだなあ。なんか知ってる、読んだことある、似ている、とずっと考えながら読んだ。結局、そういう余計な妄想を吹っ飛ばすだけの力がストーリーにないんだろう。まあ赤の他人の若人が一つ屋根の下というのは、古今東西あらゆるジャンルで王道なテンプレートなんだろう。ドラマにもあるし映画にもあるし、漫画も、「めぞん一刻」とか去年あたりの「Kiss」か「コーラス」で、どうみても下宿にしか見えない長期滞在用ホテル(?)in六本木の話を読んだし、全寮制もののミニチュアのようでもあるし、そもそもこの母と小説家は「毎日晴天!」だろうと。まああっちは姉とその弟に恋して転がり込んで来る小説家という家族設定だが。あ~ごめん、はっきり言うと斬新さのかけらもない。全体に流れるのはコメディテイストのヒューマンドラマなんだけど、お話作りが弱いんだな。キャラ立ちにこだわるあまり、そっちの表現にコマ割いているから、なかなか話が深くえぐられないというか、面白い展開にならないじゃないかっ!Aのロンゲが毎回すばらしくスタイリングされているとか、何にも動じない天然すぎるBとCの漫画的表現とか、もうさ、笑いのツボが古いというか、使い古されたネタで笑えないよママン。どうにもこうにも、好きなテイストの作家さんなのにもどかしい。もしかして、長~いシリーズの最後に感動のメロドラマが待っているのだろうか?そうよ、「不滅の花」のような深い(ひとりよがりな)ストーリーをつむげる人だもの! 悲しくなるほどこだわってるな、自分。とりあえずどこかに喜びが待っているかもと、このシリーズは全部読む。あ、しまった。これボーイズラブじゃないよ。あとでテーマかえなくちゃ。さ、仕事仕事。あ、今日は午後から目の手術だったよ。帰りにチーズだっ! やっと銀座行ける!
2007.01.31
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そうか。保護者もの(非血縁者?)というジャンルがあるのか。小説でも漫画でもいくつか同様の設定を読んではいたけど、1ジャンルを築いているとは。奥が深いなBL!しおりべさんのビブロス初作品は比較的最近の発行で、2006年1月。「最凶の恋人」の頃の恐い絵のイメージから一転して、表題作は、甘々エロエロのスイートラブストーリーだったよ。最初の2本は誘い受け高校生(ちょっとショタ入ってる?)と教師。次の2本は保険医と高校生。その数年後に大人になった高校生再登場でリバーシブル。そしていちばん気に入った保護者もの(トラウマものだった)2本。最後におひげのコーヒー店店主と失業中の元リーマンの年下攻め。まあバラエティ豊富ということで。絵がどんどんよくなっているね。結構器用になんでも描ける人であることを再認識したよ。とくに5頭身ぐらいのギャグキャラが面白いじゃないか。でも、残念なことにこの手の美麗で描き込み過多な絵柄は、もう古いんだろうな。挿絵の需要もあまりありそうには思えない。もったいないよね~これだけ描けるのに。しおべりさんが、いまひとつはじけきれない理由を考えてみた。絵柄だけで言ったら同程度の人でもっと人気のある人がたくさんいる。結局、ストーリーなのかな。あとエッチシーンがきれいじゃない。ピアスや麗人に描くならともかく、この濃い絵柄だからこそ、あっさりさっぱり表現するという方法もあると思うんだが。もうしおべりさんは卒業すると思うけど、とりあえず読んでみて良かったよ。怖い絵の人のイメージはかなり解消されたし。『不滅の花』亀井高秀古書店でずらっと並んでいるのをよく見る作家さん。何に描いているのか、今も描いているのかは不明。でも絵柄が好きでずっと気になっていたので、数冊買ってみた。とりあえずBLぽいけど違うな。かなり頭の中だけの話というか、こういう精神世界を描くのはまず難しいからやめとけという印象。それこそ、絵が似ていると思った(実際は似ているのは睫毛の描き方ぐらいだった)吉野朔実あたりの得意技なんだが。「僕はここから出られない、気持ちはあっても動けない」、というのはかなーり古い自己暗示というか、勝手に自分を縛って悩むモラトリアムの典型っぽいな。下手するとSFにもなっちゃう。あーちょっと苦手。自分が20歳ぐらいの感性だったら萌えたかもしれないけど。自己完結タイプの作家さんかもしれない。「わかってもらえなくていいもん」みたいな。いや、わからない。もう少し他のも読んでみなくちゃ、ととりあえずは前に進ませる力はある。不思議。
2007.01.30
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『少年は背中で恋を語る』鳥人ヒロミ三浦しおんさんが絶賛していたのはデビュー作から始まるシリーズなのかな。これはビブロス刊なので入手困難だけど、今年、新書館から文庫で出るらしいので期待待ち。新書館、Good Job!関係ないけど、『シュミじゃないんだ』読んでいる最中なんだが、新書館、仕事丁寧だな。1章ごとに結構な分量の後記を載せていて、発表当時と現在との時間経過のギャップを埋めている。三浦さんが自分から申請したのか、編集に書かされたのか知らないけれど。それに、このテのジャンルにもかかわらず詳細な文献目録がついていて、文庫版とか、本文では名前が出てきただけぐらいの扱いの映画や非BLまでしっかり拾っている。ま、初版のみで絶版になる率の高いBLだからこそのフォロー。でも読みたくても入手困難というのは、読み手としてはいっそうもどかしいが。ま、今は古書店やヤフオクや乙女ロードがあるからなあ。萌えたかったら手段を選ばずということか。どっちにしても、こういう編集の仕事は賞賛したい。同業者として「やるなあ」と思う。で、鳥人ヒロミさんである。これは高校生もの。天才アスリートの下級生(ワンコ攻め)と病気でアスリートの道を断たれたツンデレ先輩という組み合わせ。この手の設定は苦手だったんだけど、何か圧倒的な読ませて考えさせる力があるな。ただ「好きだ、やりたい」とさかる下級生と、嫉妬と羨望がないまぜになって冷たくする先輩という構図だけじゃないんだ。どうやら二人は最後まではいってないが、冒頭から一方的にワンコ下級生があの手この手で落としたいんだという濃厚なシーンで始まる。なにしろ手術の傷跡なめてるんだから、びっくりした。こういう「傷跡フェチ」っているよね。で、アホでいつも成績低空飛行のワンコに勉強を教える先輩、そのアホなワンコが実は天才的なアスリートであるだけでなく、中学では競泳でも「将来はオリンピック選手に……」というぐらいの天才だったということが次第に明らかになる。読みながらワンコの印象が右肩上がりでどんどん変化する。ただのさかっている高校生じゃないってわかってくる。このへんの仕込みがうまい。それに、ただの病弱ネタは敬遠されがちなBLだけど、元々スポーツマンだけど病気でリタイア、勲章(傷跡)つきという設定はOKらしくて、この先輩の傷跡が、大事な小道具として使われる。しかし、ちょっとぶつかったぐらいで傷跡開くって、一体どんな手術だよ。ていうか、引きつったケロイド抑えるためにしばらく圧迫療法しないといけないんじゃないのか? 手術の傷跡は左寄りの胸からへそ上あたりまでの15センチ位あって結構大きな傷跡だ。胸骨真ん中から切開するなら傷も真ん中だよねえ? 病巣は肺? 心臓? 心臓だったら今はポートアクセス法で傷跡小さくできるはずだ。それに今の外科手術の技術にしては傷跡が汚い。……って、ここまで書いて思い出した。この作品、時代設定はいつなんだ? 百年一日変わらない体育会系高校生の話だから忘れていたけど、どっちかの自室の壁にピンクレディーのポスターが張ってあったし、電話がダイヤル式の黒電話だ。公衆電話は黄色のプッシュホン。70年代後半? 記憶にある世界だ。それによってはまだホチキス式の傷縫いもないし、傷が大きくなるのもわかる。なんか、検証すること多くて、本が手元にないと書けないな。シリーズになっているようだから、また後日上げよう。
2007.01.30
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次のレッスンまでに曲への取り組み方をざっくりと決めておく。でないとまた関係ない曲ばかり弾いてさっぱりすすまない。初挑戦となる平均律1巻23番B-dur。あまり弾いたことのない調性にまず戸惑う。どうせならさらに半音上がってくれれば好きなんだけどな。地味な調という印象。ゆるやかにやさしい響きでコラール風に始まるプレリュードは、クライマックスがあるのかないのかわからないような曖昧さのまま静かにFOする感じ。なにしろモチーフといえばたった3度の間で行ったり来たりで、それが通奏低音に導かれて上がったり降りたりするだけというシンプルさ。でも好きだ。まるで2声のインベンションのごとき明快さとデリケートさが同居している。いい曲だ。これ次に1回であげよう。問題はフーガだ。2ページだ~短いよラッキー! と喜んだのも束の間、4声じゃないか。しかもテノールから始まる。こういう構成の曲は苦手。あ、もうなんか譜読みもいや。手こずりそうな予感がする。なんとかあと1週間で最後まで読むぞ。シューマン「飛翔」表情変わるところ、右の5番で旋律とって1-4でアルペジオ弾く部分の滑りを指摘される。やっぱりわかる? そりゃわかるよなー。へんに力を抜こうとするからいけないんだな。仕方がないので教わったとおりに地道に部分練習する。ハノンより退屈な作業・・・。テレビ見ながらでも弾くか。あ、でも最近テレビもろくに見ていない。モーツァルトひたすら弾きこむ。弾いて弾いて弾きたおす。楽しい。早く2台で合わせたい。ついでに目をつぶってでも弾けるようになりたい。このぐらいの規模のコンチェルトが弾けるようになれば、ベートーヴェンも1~3番あたりは弾けるかも。
2007.01.30
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木原・和泉合同誌より、酷原音瀬名義のほうね。これ、どうしよう……。木原さん、本当にどこまで行っちゃうの? 普段商業では設定だけは地味~なお話書いているから、一方で日常視点で使えないネタが噴出しちゃうんだろうか。「Don't worry, mama」のときのように。もう衝動の赴くまま、萌えの高まるままに一気に書いたことが手に取るようにわかるよ。ツッコミどころ満載だし脱字や誤変換そのまんまで笑える。でもそういう、作家の「書きたい」衝動はいとしいぞ。和泉さんの作品の鬼畜な攻めはまだどこか人としての良心を残している印象だったが、こちらは、きっぱりないね。そもそも攻めと言っていいのかどうか……。舞台をアラブにしたのはとんでも設定や「なんでもあり」が通用するからだろう。人種ネタもうまく使えるし。そもそも金髪碧眼のキャラって木原さん、他でも描いているのだろうか? いやあ、最後まで脳内傲慢でお幸せな受けが意外と頑丈(笑)。こいつならそのうち解放されるだろうって思えるよ。人間、何事もポジティブ・シンキングは大事だ。動物ネタも「そうきたか」って……ねえ。大きさはたいしたことないって、よく調べたな木原さん。それにしては臭いとか体毛とか、リアリティはなかった。あの動物、かなり臭いと思うけど、ペットとして飼われるような個体は常にシャンプーされているのかな(笑)。長い柄のついた剛毛ブラシが要りそうだが。それよりあれって偶蹄目? 奇蹄目? とにかくひづめのある動物だよねえ。蹴られたら死んじゃうと思うけどなあ。そっちのキケンはどうでもいいのか? で次は本命登場をにおわせる。これは本当に危険! 体重500kgとかあるよね。昔、フィ○トフ○ックばりに馬の肛門から腕を突っ込んで、子宮触って胎児を確認する獣医さんのお仕事を目の前でみちゃった自分としては、そのシーンはちょっと見たい。あれはすごかった。二の腕まですっぽり入ってた。登場人物たくさん出てきて、挿絵ついていたり漫画だったらいっそう楽しそうだ。木原さんも漫画バージョン想定したのかもしれない。ラブレス、鬼畜だって謙遜するお二人だが(笑)、ラブレス度高い木原さんのこの作品ですら、男性エロの鬼畜ものとは一線を画しているのはわかる。だってとりあえず五体満足だし、周囲の人間たちは少なくともやさしく接しているよね? 本当はみんな受けに復讐したいのに、ご主人様の命令ちゃんと聞いているし。黒人の双子って、絵になるなあ…(萌)。山藍テイストでびびらない自分にはラブレスは納得したけど、鬼畜度はもっとあっていいぞ。で、そのうちご主人様にラブが芽生える……という展開希望。ストーリーは最後で落ちが語られる。「目には目を」って、これはハムラビ法典か。いやイスラームもそうだったはず。そうか宗教倫理に則った正しい行いなんだな(笑)。朝からなに書いてるんだ、自分。さ、仕事行かなくちゃ。結論:非常に数字に細かいご主人様とオレサマな奴隷に萌え!追記:子宮触診を見たのは馬じゃなくて牛だった。
2007.01.29
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昨日は昼からバスを使って古書店めぐり。運動がてら自転車でもよかったけど、バスだったら本を読みながら移動できるので、ルートしらべて初参戦。といっても最近も仕事ついでに立ち寄ったところとかばかりなので、掘り出し物は期待薄。さて収穫のほどを。小説は綺月陣さんの「獣」。これすごいという噂を聞いていたので、偶然見つけて速効買い。パラ見しただけでわかったのはヤクザ、SM、異物混入プレイ。うわーちょっとグロいかも。しかも軟体動物系? 自分は多分平気だろうな。こんなコアなのに重版かかってる(笑)。強い刺激を求めて病まない同病者って多いんだなあ。あとは漫画ばかり11冊。初めて行く中型以上の書店だと、1店舗で20冊ぐらい買っちゃうから、4件回ってこの収穫は不漁と言っていいのかも(笑)。漫画は消費早いのでもういちいち全部書き出さないけど、三浦しおんさんおすすめの鳥人ヒロミさんを初買いしてみる。とりあえず2冊。あと入手困難と聞いていた西田さんの「奪う男」。そうか、表紙がそもそも線画なのか。もう読んじゃったけど、西田さん主線はミリペンなんだな。今頃気がついた。デビュー作あたりはちょっとぎこちないけど、基本的に6年経っても絵は今と変わらない。テーマも最初からリーマン。初志貫徹。潔し。藤たまきさん、西田東さん、内田かおるさん、依田沙江美さんと、初読み作家さんでお気に入りの人が何人もできてうれしいけど、入手可能なものはほとんど追いついてしまったので、またぼちぼち発掘せねば。そうそう、以前からパラ見で絵柄が好きだった亀井高秀を3冊ほど購入。この人、吉野朔実のアシスタントやっていたのではと疑いたくなるほど絵が似ている。でもBLなんだよね? なんか白っぽくて淡白そうであまりエロは感じないけど。ネットでの評判もほとんど聞かない人だけど、ぶこふには結構いつも大量にそろっていたりする。大人絵で決して多作家でもなさそうなのに不思議な作家さんだな。ところで最近は漫画ばかりすごい勢いで増えていて、未読の山が20冊ぐらいになっている。入り込めるとあっと言う間に読み終えることができるんだけど、なぜか読みたい人ほど前に進まない。その筆頭が山田ユギさんだ。藤たまきさんも積読多いな。もともとあの絵に抵抗あることも否めないし、読んでしまうと「面白かった」とか思って感動するくせに。自分にとってのフルーツに似ている。嫌いじゃないのに、皮をむいたりするのが面倒だし、主食系じゃないとどうでもよくなってほったらかしという。ああ玄関ホールに置きっぱなしのりんごもそろそろ柔らかくなってきた(笑)。そういう意味でBL界もすそ野がだだっ広いんだが、わけ隔てなく読み倒す三浦しおんはやっぱりすごいな、という結論。
2007.01.29
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進行担当からメールが来て、色校出しは31日からとのこと。31日なら色校も終わってひと段落だと思ったので、レーシックの再手術の予約入れていたのに、なんだか世の中うまくいかない。手術の日程は変えられないので、1日は朝から目を酷使することになるなあ。もう目と歯が名実ともに弱くて、長年のコンプレックスだったけど、レーシックの手術は結果オーライだったな。コンタクトのわずらわしさから解放されて、裸眼で世の中を見られることの喜びは、筆舌に尽くしがたいよ。本当に。、自分ぐらいの強度近視(両眼0.01)の人には心からお勧めしたい。自分の場合、強度乱視も改善されたり、ドライアイも以前よりは大分まし。アレルギーでしょっちゅう網膜糜爛起こしていたけど、これもなくなった。しかし自分の場合、強度近視だったことと器質的に近視になりやすい質らしくて、5月に行った最初の手術では思ったほど視力回復しなかったし、その後徐々にまた視力は落ちはじめている。目標は両眼1・0だったのだが、3カ月後検診では、左0・5、右0・7だった。これでは免許更新時に結局眼鏡が必要になるので、片目ずつ再手術をオーダーした。レーシックの場合、フラップを作成するので再手術は2回までしかできない。本当に次でなんとか両眼0.8ぐらいにはしたい。ということで、夏に左目を再手術して、それでなんとか0.7。もう削れる層の角膜ギリギリらしい。その後、右目がさらに落ちて、左より見えなくなった。利き目のほうが視力出ないと眼精疲労につながりやすいので、今週、右目を再手術。これで両眼とも後はない。さて何年眼鏡なしで暮らせるか。別に1.0なんて望まない。本当に裸眼で本が読めて、外が歩けて、化粧ができて、映画館の字幕が見えれば十分だ(って望みすぎか?)。あまり見えすぎると階段とか恐くて下りられないし。自分が視力障害ものにこだわりがあるのは、自分自身、いつ見えなくなるかという恐怖があったことは否めない。アレルギーもあるからゆくゆくはコンタクトが使えなくなる可能性も高かったし。見えなくても家の中では移動できるような練習もしてたな。目を閉じてお茶を淹れたりね(笑)。視力ばかりはねえ、本当にこれは遺伝もあるし、視力ないくせに無類の本読みという嗜虐趣味だからなあ。本読むのは止められないし。ところで病気がちだった子供の頃から病院とはお友達だったから、手術とか全然恐くないのは幸いだった。レーシックぐらいなら一人で行って手術受けてさっさと電車乗って帰ってこられるぐらいには強くなったな(笑)。見ると、控え室では緊張のあまり嘔吐に襲われて、結局延期した方とかいたなあ。できれば他人が手術しているところを見たいよ。自分の場合、角膜糜爛を繰り返していてコンタクトできなくなりそうだったから、そちらの病院で診断書もらえば、もしかしたら確定申告で医療費控除になるかもしれないな。ちょっと税務署で相談してみよう。
2007.01.28
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『足りない時間』日高ショーコこれがデビュー作らしい。本当に新人さんなんだな。同人キャリアは長いとみたが。よく行く新刊書店では、「リスタート」の隣に平積みされていた。もしかして人気ある作家さんなの? 「リスタート」はわりと好感触だったんだけど、短編が収められたこの本は、どの顔も同じに見えて、見分けるのに苦労した。表紙の主線汚いのと色塗りと色使いがまだまだなのも気になった。「リスタート」は色使いがきれいだったので、腕を上げたということか。絵はちょっと白っぽいが過剰な効果線入るよりは見やすい。いろいろな短編が収められていて、高校生カップル、その教師の同級生カップル、さらに教師の学生時代、正統リーマンもの、絵描き(でも旅館の跡取り)×自営業店主、検事×警察官僚と、BL人気設定のカタログのようだ。試行錯誤中なんだね。漫画って最初の数ページで設定明らかにしてしかも読者ひきつけて続き読ませないといけないんだけど、この人、最初のエピソードの作り方とか、見せ方がうまいと思う。「短編漫画の描き方」なんてテキストがあれば、絶対勉強しているタイプ。でも、今のBLにはこの程度の画力やストーリー紡げる人はたくさんいるので、今後はいかにこの人らしさ、個性を出していくかなんだろうなあ。代表作と言われるような作品描けるまでがんばってほしい。
2007.01.28
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体育会系陽性エロとおやじひげガテン受けの真髄を極める内田さん。過去作品にまであたり、作品の変遷をたどった強化週間もこれが最後の2冊。これで10作読んだことになるのかな。『ここが世界のまんなかだ』内田かおる表紙からはそれほど古い作品だとは感じなかったけど、これがデビュー2作目。収録作は95~97年で98年発行。中の絵はさすがに古いね。なんだかみんな桜木花道と流川に見える。当時はスラダンのピークだったかな? 前半は情緒なしのさかってる高校生もの、後半はかわいい板前さん受けとか、内田さんには珍しい少女っぽい線の細い受けの短編が入っている。いろいろ試していた時期なんだろうな。それにしたって、あの笠井さん表紙の「麗人」の中では相当浮いていたに違いない。ちょっとだけ情緒っぽいページもあるけど、内田さんの作品に家族の絆は必要でもラブの情緒は要らないよ(笑)。『ちょっとやそっとじゃ止まらない』内田かおる絵の変わりように驚いた「永遠のため息」に続く作品集で、やっぱり絵は初期とも今ともかなり違う。目が細くなって瞼が重くなって鼻がとんがって顔が細面。まだ小柄少年が登場するけど、類型化した少年漫画のヒーローみたいな極太眉とかドラゴンボールのキャラみたいなヘアスタイルの少年だったのでびっくり。しか~し! この本ではぱっくり割れた腹筋が登場。きたな~(ニヤリ)。エロシーンが過剰になりつつある。いやページ数が増加するわけではないが濃度が増して、飛び散るスペルマがまるで触手みたいなところがあって、ちょっとやりすぎ感あった。画面の印象がさ、時折立ち読みしていたピアスヤJUNEにあるただただやってるだけシーンてんこもりページと同じなんだ。汚い。ストーリーは一作一作エロがチャレンジング。そして、とうとうこの本で親友のオヤジ攻め登場。おおういきなりの年の差カップル! この後、どれぐらいで内田さんは「30代おやじ」と「ひげ」と「ガテン系」という黄金のトリオを手にするのだろうか。人に歴史あり。
2007.01.28
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WOWOWで「Ken's Bar」を観ながら書いている。J-POPにはまったく関心のない自分も、この人のことはデビュー当時から気になっていた。別段、跳びぬけた歌唱力があるわけではないけれど、「自分のムードをしっかり持っていて、歌に心を込められる人」という印象。きちっと三つ揃い着て登場した平井堅は、アコースティックギターや生ピアノだけのシンプルな伴奏で、回転スツールに腰掛けて歌う歌う歌い倒す。あの雄弁に動く右手は指揮をしてるんだよね。ピアノ弾きが曲を歌いながら弾くのと同じだ。声の高低に合わせて手でバランスをとっている。なるほどね。あーこの人顔の陰影濃いから、正面バックからライト当たると眼窩がまっくろになって恐い顔。こんなこわもてなのに、どこからあんな声が出るのだろう?この人のプライベートはいろいろ言われていて、別に誹謗中傷ではないが、同人作家さんが生のタレントさんに燃えて作品書くのと同じで、噂は噂として面白いと思う。いかにもありそうな設定だし、あの声だからねえ、私としては受けだと思う。昨日、誰だっけ若いタレントさんが納豆が好きでという話を木梨さんの番組でしゃべっていて、本当においしそうに食べるものだから、数年ぶりに納豆買っちゃったじゃないの。久しぶりにご飯も炊いた。納豆って安いんだね。さて、食べられるでしょうか。
2007.01.27
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今日は結局仕事行かずに済んだ。よかった~!午前中から掃除して洗濯してピアノ練習して、忙しい休日。久々に掃除機かけられた~。すっきり~!で、ピアノはほぼ1カ月ぶりのレッスン。今日はのっけからモーツァルトのコンチェルトを弾かせてもらう。先生さすがだな、2、3楽章初見なのにちゃんとついてきたよ。2楽章がやっぱり泣ける。3楽章はちょっとまだ二人ともばらばらだったけど、ノリの良い曲だからもう少しがんばる。二人とも、3楽章弾き終わってから「モーツァルト、ごめん」とあやまってしまった。先生が「アマデウス」のDVDを買ったという話から、アマデウス話に華をさかせる。シェーファー版の舞台劇はご存知ないようで、「今度行くとき誘って」と。でもあれもう上演しないんじゃないかなあ。次、バッハ。プレリュードはあがった。フーガは3回ほど弾いて、「なんだか後半、気持ち悪いわね」だって。がっくり。中間部の、右手が長調、左手が短調みたいな、調性曖昧な部分がクリアできない。16分音符の装飾音が続く部分もガタガタうるさい。でも「やっぱりこの曲、難しいよね」と認めてくれた。万歳、これで終われる予感。3回目で「まあ、いいでしょ」と○もらったぞ~!はー。次は23番。ロ長調か……あまりなじみがないな。でもフーガは3声2ページだっ!楽勝(ニヤリ)!シューマン。わー自分で弾いていて下手! うるさい! アルペジオ音滑る! 最悪だ。先生も渋い顔。とりあえず「夕べに」に戻る。こちらは好感触。だって前回、弾けてるっていったもの。先生、忘れないでくれ~!「どういう曲が好きなの?」という話になって、「幻想小曲集だったら1、3番みたいなもやもやした曲」と言ったら笑われた。2番のほうがよほどシンプルで簡単だっていうけど、どうしてなんだ? 全然そうは思えない。次は2番と3番連続で。あと2回ぐらいかかりそうかな。幻想小曲集が半分ぐらい終わったら、幻想曲弾いていいよと許可をもらう! 「2楽章の3度のねろねろしたメロディーが好き」といったら、やっぱり笑われた。「1楽章はかなーり難しいけど、シューマンらしいからしっかりやりましょう」と言うものの、月1のレッスンだから、とりかかれるのは早くても夏以降か。幻想曲全曲弾くには2年ぐらいかかりそうだ……。先生、モーツァルトの2楽章、よほどお好きとみえて、最後にもう一回弾かせてくれた。しめしめ。今日はおしゃべりも多かったけど、90分レッスンだった。
2007.01.27
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ジャストフィニッシュドしたものと、読んでいたけど記録していなかったもの、いきます。『天国へ行けばいい』円陣闇丸トップレーターさんだが、漫画も描いてはいるのだよ。全然進まないけど。円陣さんの「王子の方舟」はすごく好きな作品。ああいうせつない系の不思議設定ファンタジーは自分的にはツボだ。後半に収められている隣人同士(?)の少年と作家のエッチのない静かな作品も好きだった。なんかセリフも少なくて、余韻があって、エッチシーンなんてなくてもエロいというのが円陣さんの得意技なんだけど、現代モノは「VOICE OR NOISE」も合わなかったし、これはどうかな? 表紙が麗しすぎる~!これだけで半年萌えられるよ。中身もけっこうとんでも設定で面白い。登場人物4人しか出てこなくて、全員濃密にからんでくる。一人は女だけど。全員いい大人の男性なのに、どいつも時折捨てられた子犬みたいな切ない上目遣いをして、ドキリとさせられる。これが【円陣さんの色気の秘密その1】かもしれないとぼんやり考えた。ストーリーは、はずしているよね、わざと。濃厚な方向へもいかないし。ヤクザと詐欺師とボクサー(と宇宙人?)と書かれると、それだけでいかがわしさプンプンなのに、読み始めると、こんな麗しい男たちならなにしても許す!という気持ちになる。過去へとさかのぼる話もわかりにくくていい! 円陣さん、こういう時空を無視した設定が好きだな。なんか一回読んだだけではすっきりしなくて、でもまたすぐ読む気にはなれず、とりあえず手元においといて、気が向くとまた読みたくなる、という気分にさせる仕掛けがありそう。作戦勝ちだ。それともひっかかるのは私だけか? あ、書き下ろしで大事なところ初描き~! あ~びっくりした。でも消え入らんばかりのあっさり感に作者の照れを感じるよ(爆)。しゅ3や内田かおるさんではデフォルトなのにねえ。やっぱり何事もつつましやかでしかも「匂うがごとく」の色気のほうがよいようで。おそまつ。『犬も歩けばフォーリンラブ』高嶋上総「ワイルド・ロック」で少なからず衝撃を受けた「絵はすごいのに内容はこれでいいのか?」作家第2弾。第一弾はまだ表明していないが、櫻井しゅ3である。なんですか、この本。漫画150ページ足らずなのはいいとして、残り20数ページ、「ワイルド・ロック」の創作秘話とかラフ画でお茶を濁しているんですが。こういうのありなんですか? これも絵は相変わらずかっこいいのに(ていうか裸がしっかり描けているのに)内容はなあ。動物変身モノだったよ。どうせやるなら佐々木久美子さんの「鈴の音がきこえる」ぐらい徹底したファンタジーにしちゃえばいいのに、コメディにしているからどこで笑えばいいのか激しく悩む。でも「うきょーとクロのシリーズ」って人気あるようで、久々に雑誌でお名前を見たリブレのアンソロジーに描いたピンナップもこの2人(というか一人と一匹)。どうやら作者が犬派であることは間違いない。後半に収録されているのも、BLお得意の幼馴染再会漫画と完全女体受けのプチファンタジー(これも変身ものだ。金魚の恩返しだが)。ちゃんとしたシリアス描いてほしいと望んじゃいけないのかな。で、高嶋さんの単行本はまだ2冊だけなの? これで「他の漫画家さんが影響受けるほどすごい絵」という評価なのか? カラーとトーンワークが上手いのは認める。ちゃんとした洋服描けるのも、この本でわかった(笑)。引きでのツーショット浴衣姿なんて、ファッション雑誌から飛び出たような(死語)かっこよさだし。でも萌がない~!なんで? これだけ画力があるのに! という思いはもう一人の作家さんにも言えることなんだが。萌えだけで描いた漫画はやっぱり中身がないということか。『由里と由良』櫻井しゅしゅしゅ新刊書店で偶然見つけた一冊。桜桃は今BLやっていないみたいだから、在庫なんだろうな。2002年発行増刷なし。いまだに書店に棚維持しているのが不思議だよ。で、嫌な予感はしたんだけどやっぱりだめでした。しゅ3の普通の学園モノ。初期の作品なので、今の絵柄とは大分違って、おメメぱっちりのチェリーボーイ(でも脳内淫乱)なんか描いている。4回連載の比較的長いシリーズで、ちゃんとプロット切っているし、じらしてじらしてエッチは最後という王道にしてしゅ3らしからぬ展開。ピュアっちゃあピュアな青春ストーリー。なのにだめ。最後に収録されている、やっているだけのSM調教もののほうがまだいいよ。絵が美麗なだけに普通設定のストーリーだと人形みたいで萌えない。高嶋さんもそうだった。ていうか、先にアホエロ読んでいるから、余計にギャップがあるのかも。絵が抜群に上手くて面白くない漫画描く作家群にはなにか法則ありそうだな。その点、紅蓮ナオミはアホエロしか読んでないから(ていうかシリアス描けるのか?)、自分のなかでは作品少ないにもかかわらずしゅ3より評価が上になっちゃったよ。あ~あ。櫻井さん、読みたかった「宝裸コーポレーション」と魔がさして買ってしまった近未来SFものがまだ未読だから、どっちかでリベンジなるか?関係ないけど、この人の描くオナニーシーンは色っぽいな。見たのもう3回目だ。好きなのかな?(描くのが? 見るのが?)
2007.01.27
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家にいる時間と職場にいる時間が反転すると浪費に走る癖がある。仕事のストレスを消費で解消しようとしているのか。しかも、それがBLの雑誌や漫画でいいのか、自分? まあ安上がりだけどな。今日は午後のゲラ待ちの間にいつもの書店のBLフロアで物色。目当ての作家さんは数人なのに「花音」と「Chara Selection」を買ってしまう。前者には依田さんが、後者には鈴木ツタさんが描いている。他はほとんど読まないのにムダに雑誌を買ってしまうのは、自分の精神状態がかなりよろしくない時だ。明日は休めるのか? いや無理だろう。しかし午後にはレッスンもあるし……部屋のなかは荒れる一方だ。猫たちすまん。他に、昼前にブログに三浦しおんのことを書いたら、もうしんぼうたまらず「シュミじゃないんだ!」も手に取ってしまう。そして元々のお目当ての円陣さん久々の単行本と、櫻井さんの「由里と由良」。櫻井さんはアホエロギャグ系の数冊しか自分には合わなかったので、はずすかもしれないな。古書店探索の時と違って、新刊書店での買い物は早い。なんてったって平積みしか見ないから。そうそう、話題の夜光花さんの新刊をぱらぱら。「人生初エッチシーンが男同士……」とブログに書いていて笑った男性レーターさんが絵をつけている。表紙は標準以上。はためくスーツが色っぽい。花に努力の跡が……。中は完全CG感がすごい。主線までドットで分解されてて陰影の付け方が明らかに網濃度やスクリーントーンじゃないとわかる。こういう質感のモノクロイラストはBL小説の挿絵では初めてみるな。ポーズも随分研究したんだろうなあ。でもモノクロ絵はちょっと微妙かな。攻めの目に表情がない(はっきりいって死んでいる)のと、受けさんの身体が女体だ。もうちょっと男でもいいような……。生身の男性にBLに要求される男の色気って理解できるのかなあ……。ところでこの文庫、通常のラヴァーズ文庫よりイラスト点数が多い気がする。萌えに萌えて大量に描いちゃったとか? 本文のフォントもいつもより小さい気がするので、イラスト多い分、本文ページ数調整しちゃったとか? 以前版面見てビックリした和泉さんの黒ラキ(ナントカの領分とか)もそうだけど、ゆるくていいよなBL界。
2007.01.26
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三浦しおんさん2冊目。昼食時間と電車移動時間だけでなんとか読みきる。新書館から文庫で出ていた「妄想炸裂」は面白くて昼食時間に一気読みした。その後、BLには興味のないベルばらファンの友人が持っていってしまった。本当はBLへの萌えを熱く語っている『シュミじゃないんだ』が読みたいんだけどなー、三浦さんも直木賞受賞しちゃって、他の本も増刷されているだろうからそのうち見つかるだろう。←売れている人には容赦なく印税貢献しない主義『桃色~』は松苗あけみの表紙がらぶりーで、恥ずかしくて新刊書店では買えないな(笑)。松苗さん、今もストーリー漫画描いているのかどうかは知らないけど、結構漫画以外のところでコラボしているっぽい。この人ももうキャリアすごいよねえ。もともとは「りぼん」なのかな? 自分がまだ学生の頃は「ぶ~け」で描いていた。その頃は内田善美さんとか、音大もの描いていた人(もう名前なんて忘れちゃったよ……)が好きだったから、エンタテインメントに徹していた松苗さんは「うんざり」しながら読んでいた記憶がある。吉野朔実といい、「ぶ~け」からは文学コラボ作家が結構出ているのに、当時から異端だったのかな。あいかわらずのテンションの高さと乙女具合は、「さらにうんざり」なんだけど、師匠もすでに妖怪の域に達しているから、弟子としてはまだまだはじけたい年ごろなのかもしれない。まあ、印象に残る作品は全然ないけど、画力も落ちていないし、結構痛いエッセイ漫画を堂々と披露するあたり、希有な存在ではある。あら、表紙だけでもこんなに熱く語ってしまったわ。この本は、ネットエッセイに連載していたもので、自分も時折読んでいるけど本格的に小説を書くようになってからは、更新が遅れたり落としたりはしょっちゅうだ。確か週1更新だったはずだが、今は月1以下かもしれない。なんか好きなんだ、この人の文。時折入るギャグはちょっと寒い時もあるけど、波長が合うというか、A型の文章というか。萌えのおもむくまま枝葉末節に及ぶまで徹底的に語り尽くす。過剰なおしゃべりで脈絡ないようでありながら、すべてが有意義な(?)情報たりうるところとか。きっと起承転結は考えていない。でもつかみがあって落ちもある。その程度のゆる~い構成。それと木を見て森を見ない人なのか(いや、見ているかもしれないが、このエッセイでは書かれない)、旅行に行っても何をしても、テーマは卑近な「自分たち」のことなんだ。「どこ行っても同じ」にしか見えない。これも好きだ。バクチクとオダジョーへの熱い思いはしっかり受け取ったっ!旅先に複数の本を持っていき、旅先でも本を買うのは自分も同じ。仕事で全国渡り歩いた頃は、地方の古書店めぐりほど心安らぐ娯楽はなかった。帰り、本で荷物が増えすぎてホテルから宅急便で送ったことも1度や2度じゃないし。本への偏愛ぶりは、重なる部分が多くていとおしい。お母さんがなかなか強烈なキャラクターなようだし、6歳違いの弟もパンチが利いていて面白い。群ようこのエッセイ読んでいた時も感じたけど、なまじエッセイで有名になると家族はいい迷惑だな。親戚筋も「いつ自分の番がくるか」と戦々恐々していそうだ。それにしてもお父さんの影が限りなく薄いな。糖尿病、大丈夫かしら。この人、今年31歳になるのかな、自分のボーイフレンドと同い年だ。この年代は地味~な人が多いな。遊んでいない。ま、バブルなんて知らないから当然だけど。でも自分の「好き」や「萌え」に対して正直でゆるがない(笑)。凝り性で節約家。ところで、「直木賞作家だからとりあえず読んでみるか」と軽い気持ちで手に取ってしまったおじさまたちは、こういうエッセイにもついてこられるのだろうか。「万年乙女の頭の中をのぞく」ってかなりスリリングかもしれないけど、きっと書いてある内容は半分もわからないかもしれないな。おしまい近くのタクシーの運ちゃんと「巻き貝さん」のネタで盛り上がってついでにドリフトしてもらっちゃうとこは、お腹の皮がねじれそうだった。ジョナサンでランチしながら読んでいたら、スープ吹いた。それにしても一昔前なら「変わり者」として周囲から糾弾されたであろう「偏った傾向への本オタク」が直木賞とるんだから、時代も変わったものよのう(遠い目……)。
2007.01.26
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このテーマでBL同人誌について書いてもいいのかな。和泉桂・木原音瀬両氏による合同誌が23日に届いていた。人気作家さん同士がタッグを組んだ、「鬼畜」がテーマのラブレスでダークな本だという。商業では出しにくいテーマだけに期待が高まる。こういうお遊びは大歓迎。といっても自分は和泉さんは清澗寺シリーズ、木原さんも比較的新しいものを中心に10作ぐらいしか読んでいないけど。両者ともカラーは全然違うと思うんだが、他の追随を許さぬ(笑)独自の世界観を書ける人たちなので、今後も長くおつきあいしたい。ところで和泉さんは古書店の棚を見ると、相当多作家のようだ。レーベルの性格に合わせているのか、シリアスからコメディ、えろえろから甘あままでなんでもござれ。守備範囲がかなり広そうだ。それに時代とか国・文化などを凝った設定にするのが多いのでファンタジー好きとしてははずせない。木原さんは今更言うまでもないけど、BLの掟を無視したプロットや設定がすばらしく、確実にツボを突いてきて当たれば「芥川賞!」とか言われるし、はずしても何かしら印象に残る。結構トンデモ設定があるのも知った。というわけで、今週、一冊も読めないのでは思えるほどせっぱ詰まった状況だけど、短いので、鬼泉さんのほうから寝しなに半分、今朝、腹痛で早起きしたので残りを読んだ。手に取って中をぱらぱらめくると、和泉さんと木原さんとでは版面の圧迫感が違う(笑)。ポイントも行間も違っていて、原稿量にしたら木原さんのほうが1.5倍ぐらい書いていそうだ。ページ数合わせるための苦肉の策だろうけど、ちょっと笑った。『多情却似総無情』鬼泉桂主役は男を食わずにはいられない妖艶な受け。三度の飯よりセックスが好き。身の回りの世話をするために小僧を一人飼っているけど、その子は博打に負けて金の払えない男から借金の肩代わりに連れてきちゃったという設定。吸い寄せられるように迫ってくる男達を食い荒らしては他の土地へ移動するという定住しない生活。あ、飼っていても生活全般の面倒を見ているのは、この少年なんだな。逃げる気があれば逃げられるのに、逃げない。ここが不思議。ところで、全体はこの子飼いの少年視点で書かれているので、作者的にはこの子が主役なのかもしれないけど、魅力に格差がありすぎる。無論、受けさんオーラが強いせいだけど。少年のせっかくの父親設定も冒頭に出てくるだけでなんの伏線にも使われない。ちょっともったいない。う~ん……面白くはあったけど、これぐらいじゃ鬼畜とはいえないような。それに養い子の攻めのほうには本人は自覚していなくても、嫉妬と裏切られた切なさがないまぜになったあの結末だから、せつない愛はあるし。自分的には完全に受けがリードする調教が目新しい! そうか! これが襲い受けか! 今個室で読んでいる『最凶の恋人 3』が、やっぱりきっぱり襲い受けなんだよな。受けの体の性能や喘ぎ声は清澗寺家の二男とそっくりのようだな(笑)。転生したか。結末は半分ぐらい読んだところで想像できちゃったので、意外性はなかったけど、商業と同人の作風の違いというか、練りに練っていない「投げっぱなし」なストーリーがいっそ気持ちいい。木原さんの版面見たら、読むのに時間かかりそうだから、とりあえず今日はこれまで。
2007.01.25
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昨晩、1時頃から急に腹痛に見舞われ、その頃はまだ激痛ではなかったけど、夜中に猛烈な下痢と吐き気、腹痛に襲われて目が覚めた。案の定、水状便だ。もしかしてノロウイルスだろうか。滅多にお腹をこわさないのに、あまりに急な変化だったのでビックリ。ノロウイルスなら、ウイルス出しきるほうがいいらしいので止瀉薬は飲まず、とりあえず安静。う~気持ち悪いよ~。なんか周期的に痛みがやってくる感じ。このまま吐き気が続いたら仕事にならない。しかし今日明日はピークで絶対仕事は休めないので、早めに起きて都の衛生局や厚労省のネット調べて対策を講じながら交感神経優位になるのを待った。ベッドに入ったのが2時だったから、3時間も寝ていないかも。それでも動いたほうが覚醒早いと思って、トイレに蔓延しているであろうウイルスを一網打尽にするため、朝っぱらから徹底的にトイレ掃除までしちゃったよ。おまけに白い子が夜中に勝手にドアを開けて納戸に進入したらしく、噛み跡のあるレトルトと、おやつにあげていたカニかまぼこの袋に大穴が開いていて中がカラ、シーバのスティックタイプのものも一袋めちゃめちゃに食い散らかされていた。あんたねえ……中身だけ食べてくれるなら仕方ないと諦めるけど、ビニールやレトルトの残がい食べたらお腹に悪いよ。本当に。案の定、今朝は食欲がない模様。夕べはめずらしくおとなしいと思ったら、これだもの。もう人間でいったら中年なんだから、すこしは分別というものを持てと小一時間問い詰めたい。で、ノロウイルスだけど。感染ルートをスキャンしてみた。潜伏期間は24~48時間だから、昨日より以前だな。生ものは食べていない。飛沫感染か空気感染かもしれない。そういえば、日曜に叔父さんの家で鍋を食べたときにカキを入れたな。あれ半生で食べていたら、限りなくクロに近いけど、48時間以上経っているしな……。他には一昨日ランチを食べた中華料理店はかなりあやしい。ビーフンメ流行ってなくて地下で衛生に問題がありそうだった。もう二度と行かないけど。病院行って確定してもらうのも時間かかりそうだし、そもそも主症状は2日ぐらいで収まるらしいので、ここはひとつじっとがまんの子で。熱はなく、とりあえず水分補給怠りなく、トイレと仲よくなりながら仕事中。ああ散々な修羅場。
2007.01.25
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『かみなりソーダ』依田沙江美これで入手済みの依田作品はすべて読了。この本は昨夏の発行で、とりあえず現時点での最新刊らしい。さて最後まで期待を裏切らないでくれるかどうか……。最初、受けがツンデレと思いきや、そのうちゆるい天然くんになって(「ブリリアント・ブルー」の七海と脳内設定は同じなんだが)、代わりに攻めが結構キチクなツンデレになって、下級生を露骨な当て馬にして受けに見せ付けちゃったりする。あーこの攻めのキャラ設定はどこかで知っている……と読んでいる最中からデジャビュ。この腹黒さ、計算高さ、大人受けの良さは、まぎれもない忍先輩! ああお懐かしや、こんなところにリーインカーネーションしていたのね~!(爆)こういうキャラを活躍させるのはさぞ骨の折れることだと思う。使い方へただと性格設定が破綻するし、うまく使わないとせっかくの設定が生きない。グリーンウッド……何年萌えたことか。リアルタイムで関さんと兄貴のラジオ番組を聴いたり、ドラマCDを買ったりしていたな。一体何年前になるのかな? カウントしたくもない……。あれはキャラがみんな立っていた。そういや当然の帰結というべきか、この作者もBL来ちゃったもんなあ。今思えば、王道少女漫画「花とゆめ」はグリーンウッド連載当時からニアフォモ臭はぷんぷんしていた。河惣さんとかそもそもバンコラン……いやパタリロも花ゆめだ。そうか、この本も全寮制男子校だしグリーンウッドと類似点があるのは当然か。もちろん双方完全オリジナルなことは疑う余地はないが、学園祭、校則破り、クラブ活動、休日の外出、それぞれの家庭の事情……と、かぶるかぶる。舞台が限定されるとトピックスも限られるから、どうしたってエピソードは似てくるんだろう。でもキャラは忍先輩以外似ている子はいなかったな。「かみなりソーダ」は同級生同士だしね。そういえば光流先輩は養子だったがお寺の息子だった。はっ、もしやこの作品はグリーンウッドへのオマージュなのか? そうなのか?あららまたグリーンウッドにループしちゃった。ゲホゲホ。閑話休題。最新刊というわりに、初出は2003年、後ろのほうの短編は1999年と古い。しかも徳間での連載なのに発行は新書館って、なにかあったのか?でもって、ギャグコマが増えていて、ちょっと無理してる感がある。如実に。せっかく「真夜中~」みたいな大人のラブを描ける人なのになあ。要所要所にツボは張り巡らされていて、やっぱり面白くはあるんだけれど。年齢とともにあるべき進化を期待してはいけない作家さんなのかな。なんかちょっと見えてきたのは、商業向いてないのかもということだ。シリーズなのに次作までの時間空きすぎだし、本出るまで年月ひっぱりすぎ。少なくとも読者の期待どおりには動かない作家さんなんだろう。自分の「描きたい」オーラが降りてくるまで描かない人なのか? どんなにいいセンスをもっていても、注文された締め切りなり枚数を守れないのはプロではないだろう。いや、そんな事実があったかどうかは知らないが。絵は相変わらずさっぱりしていて、デッサンも背景も問題ない。1999年の絵がまったく古くないというか、今の絵柄と同じというのが驚愕だ。旧作にかなり手を入れているのか、本当に変わらないように努力しているのかわからないよママン。逆に今の線のほうが多少荒っぽいというか、慣れに任せた雑っぽさが時折覗く。時折、顔が門地さんっぽくなって萎える。ところで表紙と別バージョンが空きページに載っていた、プールでぬいぐるみを抱く二人ってのは、どこにも言及されていないのね……。たまたま昨秋買ってほとんど読んでいない「ディア+」に連載が載っていたけど、タイムアップ感あふれていて読めなかった。絵もなんか雑。どうしたんだろう。学芸員とか画廊とか、設定は好みなんだけどなあ。長髪キャラは「真夜中~」以来だし。
2007.01.25
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原稿整理して、ゲラ読んで、原稿書いて、著者校送って、校正して、デザイン入れして……がエンドレスループで続く日々3日目。今日もまたブログへはティーブレイクに投稿。でも書くことないので食べ物のことなど。生協の個別宅配を頼むようになってから、野菜を切らさない、自分的には比較的健康的な食生活だったのに、今年に入って家での食事がだめだめになっている。ラーメンとかグラタンとか、なんかジャンクなものばかりで、手をかけた料理を作っていない。昨日なんてたこ焼きとおにぎりじゃ。炭水化物二連発……。月末は帰宅が遅いから無理だけど、おいしい肴がないとワインを飲む気にもなれず、勢い昼食への比重が高くなる。今日なんて朝からお寿司が食べたくて、電車に乗ってでもうまい寿司を食べに行くぞ~と思っていたのに、結局原稿書いててチャンスを逃し、今週はざるそば+プチご飯メニューが続く。もういやだこんな生活。今夜のご飯(脳内妄想編)……冷蔵庫にあるものを脳内スキャン中……お豆腐温めて牛筋どて煮のレトルトをかけて、七味(ああ黒七味かけて食べたいよ~)たっぷりかけたものをビールとともにいただこう。まだねぎとキャベツも少し残っていたはずだから、煮込みにしてもいいかな。スナップえんどうチンしてバター炒め、解凍しておいた秋刀魚の開きも食べてしまわないと。ああなんて脈絡のない献立。今週の野望……そろそろ松屋の地下にチーズ買いに行きたい。ついでに浅野屋の軽井沢レザンと、原了郭の黒七味も買わなくちゃ。銀座行きたい~! 電車乗れば10分かからないのに、忙しい時期は果てしなく遠い~! そうだ明日は夕方、青山の眼科に予約入っているから、なんとかその帰りに寄れないだろうか? 無理かな? 無理そう……。
2007.01.24
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寝るためにしか家に戻れないので、本読めず。仕方がないので昼食時間にダラダラと読んでいる「グイン」の途中経過を。無事年末までに100巻達成し、現在104巻。50巻ぶりぐらいにフロリー登場。第2世代の時代の開幕。リアルタイムで読んでいた人なら、「こいつ誰?」ってぐらい記憶の彼方の人かも。生きていたという設定にも驚いたけど、なんとこの後、アムネリス萌えで特攻してパロに幽閉されている若い軍人まで登場するらしい。鉄仮面つけて。20巻目ぐらいで消えたと思っていたのに。これって次世代へバトンされるサーガだったのか。これなら何百巻でも続けられるじゃないか。栗本さんってば、ずるいよ。もうきれいにまとめられないところまで来ちゃったとしか思えない。姫化する以前のナリス萌えだった自分は、ナリス亡き後はもう惰性で読んでいるだけだけど、ナリスに次いで好きだったスカールも放射能汚染で息絶え絶えだし、本来脇キャラだった人物ばかりになると、途端につまらなくなるな。記憶を失って放浪中で、ケイロニアに帰りたくないグインが、小鳥さんことマリウスと一緒に旅の一座かなんかと同行しているのは、108巻あたりに表紙をみただけで理解したので、もうストーリー展開に萌えることはないだろうな。とりあえず手元には108巻まであるので、それを読みきったら外伝に移行しよう。外伝1巻の「7人の魔道士」は随分前に書かれているけど、時代的には100巻より後の話だという。サーガものを書く作家の頭の中は、時空を超えておおまかなストーリーが出来上がっていて、それを小出しにして肉付けしていく(薄めるとも言うかも)手法をとるのかな。そしてその流れの中からはみ出たものは外伝だったり番外編だったり同人で書くと。要は、最初に思いつくお話如何なんだ。どんなに劣化といわれようと、ダラダラ続くと言われようと、読者は結末を知りたいわけで。罪な話だ。そういえば「これからグインを全巻読む」と去年の春宣言したら、多くの元信者から「時間のムダだからやめろ」と言われたけど、それを無視して読んで結果オーライ。どうせこれまで本読む習慣のなかった昼食時間利用だし、それほど時間はムダになっていない。
2007.01.24
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仕事中のティーブレイクに一気書き。どうせ今夜はエンドレス。ランチタイムに、いつも読んでいる「グイン」(今104巻)を中断しても読みたかった一冊。内田さんを読み倒した後に依田さんの作品を読むと、心が洗われるな(笑)。これも好きなストーリーだった。学園ものでも、どちらかというとかわいらしい絵柄なのに内容が子供っぽくならないのが依田さんの作品のおもしろさかもしれない。一人天然のいじられキャラがいて、周りはみーんな取り越し苦労しそうな大人びたキャラで、ボケとツッコミのにぎやかしクラスメートも悪役(当て馬)も、みんなちゃんと性格づけされていて、読んでいると脇キャラ一人ひとりにも思い入れしそう。読み終るのに結構時間がかかる。それだけ内容濃いってことか。この作品も、良く言えば丁寧に時間をかけて、悪く言えばダラダラと長期に渡って描き続けられているらしく、1巻なんて初出が95年、発行は98年だ。でも、10年経った現在の絵と比べてもあまり違和感がないのはなぜ? 進化してない? 敢えて変わらないように努力している?ほとんど更新されていない依田さんのブログを見つけたのでザッと読んでみたら、秋田にお住まいのようだ。最初、北東北って書いていたから「青森か?」と思っていたら、秋田の吹雪の写真がアップされていたよ。秋田は北東北なのか。それとも秋田でも北寄りなのかな? 白神山地とか。大学は東京あたりだとして、いつごろ故郷に戻ったのかな。まあ、実家にいればお金もあまりかからないし、秋田じゃそんなに豪遊できるわけもないので、多作になる必要がないんだな。「ブリリアント・ブルー」の車社会の日常視点とかも、秋田にお住まいなら納得のリアリティだ。なんかお話づくりの丁寧さを考えると、自然の厳しい地方都市に住んでいるのが納得できるんだなあ。青森にいたころの成田美名子さんのような、使い捨てにされない感性というか、ストーリーや仕掛けに惑わされない純文学に近い視点というか。俗世と関係のないところで普遍的な心の動きや人間関係が描けている。依田さんの魅力はそこにつきると思う。寡作傾向から推察すると、兼業の可能性もあるし、とりあえず親と同居か、近所に家族親戚が多くて、普段から交流のある暮らしをしている人だと勝手にXファイル。自分のことだけでなく、親兄弟のためにも時間を費やし、いろんな世代の話に耳を傾ける暮らし。そうじゃないとああいうストーリーは紡ぎ出せないような気がするよ。酒もよく飲むらしい。秋田の人だもんね、当然か。きっと色白の美人系に違いない(と勝手に想像)。たくさんファンがいるのに、つまりは寡作でなかなか次が出ない。そして連載やらキャンペーンからみの作品を落とす。でもってコミケではエッセーにしろ新作を出したので、某巨大掲示板ではファンから結構叩かれていたけど、それもこれも、誰もが依田さんの作品を心待ちにしているからだよね。期待されているんだよ。新作読みたいんだよ、みんな。作家冥利につきるじゃないか。せめてブログを更新して、悪いことでもとりあえず近況伝えればファンはおとなしくなるよ、きっと。 日々、自然に親しみ、好きな本を読んだり映画を見たりと、お話づくりの肥料となるインプットを怠らず、プロットに時間をかけてグルグル考えすぎて、結局納得できずに先に進めない、というのを繰り返していそうだ。長いスランプなのかもしれないし、年齢的にも感性が変化してくる頃だろうから(いや、劣化とは言わないが)、無理にこれまでのテイストや絵柄を保持しようとしなくてもいいと思えるけど。このお話は、個人的には「真夜中~」よりも好き。「ブリリアント~」よりもピュアでギャグ少なめで、心にジンとくる。とりえあず自分の中の依田’sベストピース。主役はシニカルな委員長といじられキャラなのに裏のありそうな天然ちゃん。15~16歳という年齢がまたね、少年ではないし、かといってゴツくもなってない、おいしい年ごろだ(笑)。攻め×受けにもならないような淡い恋心。でも委員長ってば強引で、双方の母親の前で「今夜泊まっていけよ」なんていう。わーかっこいい~惚れるよ~委員長!すごい殺し文句なのに、どこまでいくのか、いやだけど一緒にいたい、気が気でない仮想受け(笑)。いやよいやよも好きのうちというぐずぐずな展開は久しぶりに読むなあ。「ブリリアント・ブルー」の二人も、ちゃんとやることはやっていて、依田さんはベッドシーンの所謂「エロ」は描かない人のようだな。言ってみれば朝チュン。でもこの絵柄だったら、そのほうがいい。ところでこのシリーズ、3巻まで出ているけど、2巻が見つからない。
2007.01.23
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ハートにご用心/内田かおる内田かおる強化週間第2弾。昨日はデビュー作を後に書いてしまったが、大体出版順に読んでいる。『ハートにご用心』とは少女漫画チックなタイトルで、表紙はさわやか少年なので、知らないで手にとった人はびっくりするだろうなあ。この頃はまだ小柄少年受け。うしろめたさなし、天然陽性のカップルが内田さんの基本らしいので、とりあえず出会い頭に惚れる。PG15以下だろうが教師×生徒だろうがおかまいなし。バイオレンスじゃないけどラフだよね。荒っぽいというか。そろそろ胸筋割れてきている。中学生×社会人(誘い受け)設定は自分的にはダメだった。昨日の2冊でも感じたけど、内田さんの短編って、終わり方が唐突だよね。ちゃんと落ちをつけてまとめないで、ストンと落としてけつまくって逃げる、みたいな。「あれ? これで終わり? もしかしてページ足りなかった?」と思う。こう感じた作品がいくつかある。この本も2年足らずで5刷。少量増刷かけているとしか思えない。竹さん意外とチキン。永遠のため息/内田かおるこれもタイトルはロマンティックだなあ。ハーレクインみたいだ。「ハートにご用心」から1年ぐらい後の単行本だけど、絵柄が全然違う。かなり積極的に絵柄を変えようとしていた時期らしい。顔の横幅が細くなって、鼻がとんがって、目の表情も違う。でも、今の絵柄はこの流れではないから、元に戻したのか諦めたのか。あ、でも目がいつも笑っているにやけたにいちゃんはこの本で頻出していて、今に至るな。身体の描き方だけみると、こだかさんにも匹敵するけど、顔が少年ぽくていいな。ちょっと色気もある。ギャグのコマの人物をワンコの口元にするのは1~2回ならいいけど、リピートしすぎるのはやめてほしいよ……。内容はいつものパターンで、なんだかぼや~んとした子の誘い受けが多い。もう初期はいいや。あ、でももう一冊二十世紀ものがあるな。発掘発掘っと。ところで表紙が銀でPPかかると画像が暗いね。好みだけど。印刷経費は同じかな?関係ないけど麗人のコミックスは装丁にセンスがあるな。デザイナーの力量を感じる。背がまたグラデかけてたりして凝っていて(この本だけだが)、棚差しでいかに目を引くデザインにするかをちゃんと計算している。おなじ激エロ系でもピアスとは大違い。ボーイズって、リーフノベルズもそうだけど、背や表紙からして近寄りがたい色物設定のものが多くて萎える。所詮頭の腐った女子かお子様向きジャンルと両断されているようで。自分が中学ぐらいの頃はまだ風木ぐらいしかなかったけど、当時だってあんな目がつぶれそうな色使いの装丁はなかったよ。ピアスなんて背表紙ろくに読めないし。あんまりBL読みをバカにするなと。個人的にはシャイノベルズとこの麗人コミックスの装丁は好み。特に最近のシャイノベルズはフォントのデザインや配置の妙にうならせられる。
2007.01.23
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残念ながら今週は仕事没入週間。今週中に写真入稿まで終わる予定なのにまだ初稿も出ていないぞ。おーい大丈夫? デザイナーが代わったらペースがつかめず右往左往。でも寝しなに読んだものは忘れないうちに書いておこう。いつもみているものだから/内田かおるプチブレイク中の内田かおるさん。新刊で読めるものは少なかったので、とりあえず古書店で5冊ほどゲット。この本はかなり初期のもので初版は98年。初期は学園体育会系エロがデフォルトだった模様。初期設定がすでにぶっ飛んでいるのは、この時代からなんだな。身体は、完全に少年漫画の影響だというのがわかる。今ほど隆々の筋肉はなくて、受けはむしろ女体系。攻めと受けがありえない体格差だけど、ここまで違うといっそ潔い。小さいほうが人形みたいに縮尺だけが違う描き方ではないので、ヘンだとは思わないけど。エッチは当時から色気なしのハードエロ! でも淫靡さからは程遠い体育会系エッチ。なんか、みんな汗臭そうだし激しいトレーニングしてるんだからエッチもさぞ激しいだろうと思わせるような。学園も体育会系もどっちかというと苦手で敬遠している自分が、最後まで読めたよ。これも愛のなせるわざね(笑)。ところでやんちゃ高校生たちの言葉遣い、なんかどこかで知っている方言だと思ったら、房総半島の年寄りとヤンキーが使っている言葉だべ? この人、千葉出身なのかな?時折びっくりするほど真東砂波(あれ?表記が違うかも……)さんの絵柄に似ている。まあ、私が真東さん読んでいたのは10年以上前だけど。今の絵柄を確立するまでの試行錯誤時代とでもいうのかな。もう一冊。たかをくくろうか/内田かおるこれがデビュー作。初版は97年。おおう6刷までいってるよ。当時から人気だったのね。こういうゴツい体格や顔の描き方は、当時同人でもピークだったスラムダンクを彷彿とさせる。学生服の描き方に時代を感じるよ。流行あるもんねえ。で、内田さんのデフォルトであるインモーもしっかりこの頃からある。この人は最初からエロを描きたかったのだろうか。腕とか今につながるゴツさだけど、まだ胸筋までは割れてないな。デビュー作でも房総方言炸裂しているなあ。おおっ、20世紀の作品なのにまだリンク画像がみつかる。最近また増刷されたのかな。たしかに10年前でも絵柄がそれほど古いとは感じないし、この学園ものののりは王道だから廃れないのかもしれないな。最近の作品とくらべると、成長ぶり(笑)がよくわかって楽しいな。
2007.01.22
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『本恋』しおべり由生お初の作家さんである。「よしき」と読むのは初めて知った。今、少しずつ読み継いでいる『最凶の恋人』の挿絵の人、という認識。あの本の絵は凶悪に恐い。漫画もたくさん描いている人らしく、時折見かけてパラパラと中を開くと、やっぱり絵が恐いのだった。でも、多分最新刊だろうこの本は、少し柔らかくなっているみたいだ。ていうか同じシリーズなのに初期と終わりの方では攻めの顔がずいぶんちがう。顔に書き入れる影のような細かい線を減らしただけで、ずいぶんすっきり! かわいくいこうよ、かわいく(笑)。もうね。表紙だけ見ると水名瀬さんとそっくりで区別つかない。髪の毛がしなやかなのが水名瀬さん、手がゴツいのがしおべりさん、という認識。キャリアはしおべりさんのほうが長いと思うけど、水名瀬さんは露出が多いから目立っているなあ。しおべりさん、損しているかも。まあ、今人気のある(需要のある)絵柄ということなんだろう。たまたま水名瀬さんの『嘘とキス』を読んだばかりなので、どうしても比較してしまうけど、水名瀬さんは硬質、しおべりさんは効果線過剰だ。バックの処理もうるさい。(それにしても水名瀬さんの初期はデッサンなってない。ボディが細すぎて巨頭になってるよ)。BL必須アイテムの色気は、両者とも受けにはあるけど攻めには不足。ああそのうち、あれだけシンプルな線なのにどうして円陣さんの絵には色気があるのかを熱く語りたい!(笑)。ストーリーは、まあ面白かった。しっかりプロット立てている感じがする。攻め兄弟の想い人については、別のお話がありそうなので、個人的にはそちらを読みたい。弁護士辞めて水商売というのも極端なんだが、40近いおやじ攻めとちゃらちゃら遊び人受けは好み。カラーはCG塗り最近始めたみたいで、まだまだへたくそ。もっと精進してくれ~!
2007.01.22
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押忍!恋愛学園/櫻井しゅしゅしゅしゅ3と表記するのがデフォルトか。もう何冊読んだかな。最初のインパクトがどんどん薄れていく。残念だ。これ、今まで読んだなかで一番中身なかった。本能だけで描いているような作品。ゲーマーでないと面白く読めない。相変わらず絵は達者。線はしっかりしているしデッサンも狂いはないし構図は凝っているし。でも、中身ないよ。しゅ3がいまひとつメジャーになりきれないのは、お話作りのぞんざいさだ。自分の好きなものだけ描いているなら同人活動でいいんだ。空きページにキャラ設定表が載っていて「あ完全にゲーム作っている感覚なんだろうなあ」というのはわかる。でもなあ。キャラ立ちだけでなく、もっとストーリーを考えようよ、と。『ジャングル・キング』ぐらいはじけていればギャグとして面白く読めるけど、はじけてないし。せっかく多彩なキャラ作ったのに、生きてないし。後半のASUKAに連載した変身ショタものはもっと読めなかった。きっとひどく想定した対象年齢が低いんだろう。コロコロコミックぐらい?しゅ3が華麗なペンタッチで(爆)いろいろ器用なところを見せてくれたというのはよくわかったけど、自分的にはもっと突き抜けたアホエロ系に徹して欲しい。あ、避けていた近未来ものと探していた「大きなバイブの舎の下で」を手に入れたので、リベンジなるか?
2007.01.21
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11月発売コミック坊っちゃまと主治医/真生るいす新刊で買おうかどうか迷った『坊ちゃまと主治医』だったが。萌え足りなかった。20分で読み終わる内容の薄さ。というか、どれもテーマが同じなのでエンディングがワンパターンだし、ショタ以前で抱きついてキスどまりの淡い初恋(おそらく父と兄を兼ね備えた存在)なので、BLではないなあ。短編だから仕方ないんだけど、少ないエピソードでプロット組み立てているので、どうしても中身スカスカ。あっという間に読み終わる。絵はリンクスでの挿絵を見た時よりはずっとマシ。男性の顔は丁寧に描くと雪舟薫さんの絵にちょっと似ている。坊ちゃまもかわいい。タマネギ軍団のようなテンプレ化したメイドたちがツボった。この手法はあんまりBLでは観たことないし、グラフィックで面白い。でも、線が主線も顔の造作などの書き込みの線も同じ太さで単調なのよ。この人もピグマみたいなミリペン使って描いているのかな。消しゴムかけた後、ちゃんとチェックしないと、主線つながってないところもあるし、もう少し主線がしっかり、しなやかになるといいのに。絵柄だけ見て、『浪漫豪奢』の人とひと括りにしていたけど、デフォルメ感はこちらのほうが自然で、しかも美しい。技術は高い人なんだと思う。自分的には趣味に走った坊ちゃまシリーズより、後半に収録されている大人二人のほうが絵は好み。あとはちょっと長いストーリーを面白く読ませてほしい。次回作に期待。
2007.01.21
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金曜の夜遅く、叔父からの電話で日曜の食事に誘われた。電車で20分の距離に住んでいても、顔を合わせるのはお正月ぐらいなので、何事かと思ったら、買ったばかりのデジタルテレビとDVDの使い方がわからないから教えろと。な・に・い?確かに食事は豪勢な海鮮鍋だった。お刺身もついた。酒も出た。しかし料理を準備したのは自分だ(叔母さんはからきし料理ができない)。貴重な休日をなんでお義理でしかつきあっていない親戚のために費やさねばならないのか。病気とか緊急事態ならまだしも、DVDの使い方だあ? 取説読めえゴルァー!叔母さんはいかに嫁が気に食わないかを延々喋り続けるし、叔父さんは先日、娘の住んでいる杭州行った話ばっかりだし。なんだこの夫婦は。35年以上一緒にいるくせに、共通点はないのかと。若いもんなら自分の息子がいるだろが~!しかも帰り、せっかく叔父さんが車で送ってくれようとしたのに、おばさんが「コーヒー飲みにいくのになんで車なのよ~」と止めさせて、結局駅まで歩き。おいおい。叔父さんはおとなしい人だから無害だけど、あの口から先に生まれてきたような叔母さんはなんとかならないものか。ほとほと情けない休日。でも、途中で瑞江のブックオフ立ち寄ったら、全品20%オフセールをやっていたので7冊ゲット。依田さんの「チョコレートキス」の1巻を手に入れる。なんか抽選会もやっていて、250円分の商品券をゲットするも、この店でしか使えないものだったよ。来月中に往復520円かけて瑞江に行かなくちゃ。瑞江のブックオフのBLは、小説は100均合わせて2本弱と少なかったけど、300円設定だった。ちょっとうれしい。コミックスは5本ぐらいかな。まあまあ。
2007.01.21
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『ビーンズ・キャンプ』『真夜中を駆けぬける』『千の花』『ぴかぴかブランニューデイ』『ブリリアント・ブルー』がツボにはまって、先週仕事のついでに立ち寄った初めて行くブックオフで5冊ゲットして一気に読んでみた。少女漫画も似合いそうなかわいいクセのない絵だけど、妙になつかしさもあって(端的に言えば古さ、だけど)、結構キャリアは長いのかもと思ったら、1999年発行の本の見返しに年齢が出ていた。もうベテランさんじゃないか。というか、今のBL界を引っ張っている中心年齢層かもしれない。山田ゆぎさんとか西田東さんとか。とりあえず、全部期待を裏切らなかった。『ビーンズ・キャンプ』だけはストーリーが消化不良で、いまひとつ何を言いたかったのはわからなかったけど、もしかして別世界バージョンもあるのだろうか?萌え満載だったのは連作の2冊。大人の話だったし、編集さんと絵描きだし。やっぱり周囲の人間多くて、でもちゃんと整理されていてわかりやすくて、大人な受けさんが複雑な思いを抱いていて…、読みながら「あんた、考えすぎだよ! 素直になりなよ!」ってずっとエールを送っていた。だって攻めは考えなしの天然で、愛してるのは受けさんだけでも、身体の欲求は拒めず女も抱いちゃう人だからねえ。都心から2時間離れた郊外(ほんまもんの田舎)の一軒家がアトリエ兼自宅って、恵まれすぎ。油絵を描きながらも商業作品を手がける人気者の攻めさんがかっこいい。でも忙しい編集さんをそうしょっちゅう呼びつけちゃだめじゃん。最初に読んだ「ブリリアント…」と攻め・受けの性格設定が真逆に近い。ああいう受けさんは自分的にはすごいツボ。小説でも大好物の性格設定。あ、基本ツンデレかも。「ぴかぴか…」も「うわっ、高校生ものだよっ」とちょっと身構えたけど、面白い。仕事をちゃんと仕事として描いているし、周囲の大人たちもしっかりからんでくるし。設定をきちんと作って、ラブだけのエピソードを針小棒大にクロースアップするんじゃなくて、いろいろな日常のエピソードを積み重ねて、最終的にラブが成就するようにプロット書いている。絵を描き出すまでに時間がかかりそうだな。ところで依田さん、1999年発表の「真夜中~」と「千の花」まで4年開いていて、その間に線が全然変わっているのね。今も昔もGペンではなくてミリペンぽいのは変わらないけど、昔の線はもっと太くて重ね描きして太さを出している。顔のアップなんかでは多重線で主線とっているけど、基本は平坦なミリペンなんだよな。これって変化つけにくいと思うのに、近景遠景のバランスとか、バックの配置の妙とかで、見やすい絵になっている。横顔は気にいらないけど、上手い人なんだろう。
2007.01.20
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レッスンまであと1週間。来週、平日は仕事ピークでほとんど弾けそうにないので、遊び弾きのマズルカを一時封印してレッスン曲をさらう。バッハ/平均律第1巻第19番2週間ほどほうっておいたら、全然弾けなくなっていて唖然としたけど、なんとか思い出した。プレリュードは多分来週であがりそうだけど、フーガはどうだろう。まだ表情つけるまでいってない。モーツァルトもそうだけど、この時代の速いテンポを弾いていると、自然にハイフィンガー奏法になって、気がつくとガタガタとしまりのない演奏になってしまう。とりあえずこのフーガは「好き」まで行ってないので、ここで止めるか、好きになるにはまだまだ時間がかかりそう。シューマン/幻想小曲集より第2番「飛翔」やっと最後までインテンポで流せるようになった。でも中間部のもやもやしたところ、まだカンで弾いているので、一度つまづくと収集がつかない。オクターブアルペジオ、なめらかになってきたし、ストライドのバス音も外れないようにはなったけど、なんだか人の演奏真似て弾いている感じがする。自分のなかには「こう弾きたい」というのがないような……。昔はもっとシューマン好きだったんだけどなあ。モーツァルト/ピアノ協奏曲 イ長調もう弾き始めて2カ月以上になるけど、今年に入ったぐらいからやっと指が鍵盤に吸い付くようになった。これもバッハ同様、気を抜くとハイフィンガーになってパラパラしちゃうんだけど、アルベルティバスばっかりの左手首がほとんど浮かなくなって、手のひらが固定されるようになったら、俄然ミスが少なくなった。ああ、アルベルティバスの弾き方はこうだったと、遠い昔にハイドンかなにかで徹底的に仕込まれた日々を思い出してしまった。あの時は、モーツァルトじゃなかった。ハイドンか、いやスカルラッティかもしれないけど。通して弾くと、2、3楽章はソロになる部分が多くてびびった。オケがガラ空きじゃないか。ウォルフガング、オケパート書き込むの忘れた?これ、2台で合わせてオケパートの人のほうがきれいに響いたりしたら台無しだなあ。右手も同様に吸い付いてきて、ほとんど無駄な動きがなくなってきた。長い移調しながらのアルペジオもブラインドで弾けるぞっと。ここまでくると、余裕でいろいろな弾き方を試せる。やっぱり、大人のピアノは身の丈以上を望んじゃいけないな。やさしい曲で運指から腕の使い方から徹底して自由になるまで弾き込んだほうが上達するような気がする。かといって、モーツァルトばかり弾いていると、きっとショパンはへたくそになる。そうだ、昨夜かなりワインを飲んでから、何を思ったかピアノを弾いてみた。酔っ払って弾いたことがなかったので、自分の中の潜在能力(爆)を確認したくて。いや~おもしろかった。酔って弾くってこうなるんだと、頭はかなり冷静に音を聞いているんだけど、なにしろ指がついていかない。まず全然力が入らないから、音が滑る滑る。何を弾いてものっぺらぼう。テンポはとれるけど、右と左の音がずれる。小節内でメロディーがくずれてグズグズになる。初見で難しい曲を弾いているときとはまた違う崩れ方だったよ。ためしに、指が覚えている「革命」とか「水の戯れ」とか弾きかけたけど、頭はちゃんと弾こうとしているのに、指の動きがいうこときかなくて、二人羽織みたいに命令系統がずれていく感じ。左右が半小節ぐらいずれても止まらない指に笑った。面白かった。
2007.01.20
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ブリリアント・blue(2)/依田沙江美受けさんがいっそうアホっぽくなっているのは気になったけど、1巻に続いて、たいへん面白うございました。お話づくりがうまいんだろうなあ。プロットがしっかりしている。小さなエピソードをないがしろにしないで、全部つなげてみせる。というか、攻めの些細な一言をずっと気にして傷つくなど、むしろ些細なエピソードの積み重ねで、登場人物の思考傾向や行動原理を説明するような感じかな。2巻は受けさんが勝手に誤解する「女の陰」とあわやかけおちの「心中未遂事件」がストーリーの鍵。もうちょこまか愛らしい受けは、もしかして本当に少し足りないという設定なのかな? 単なるスローな天然ちゃんかと思ったけど。どうも鈍すぎる。社会性なさすぎる。これで数字は天才的って、サヴァン症候群とか?いやまさか。でももしや。単にゆる~いぐらいだと、かえってお荷物だからなあ。「海に行こう」って誘われて、遺書めいた書き置き残したり、兄ちゃんズに嬉々として二人のラブショット写メを見せたり、いくらなんでもこれはないだろうと。おまえは小学生かと。いや、イマドキの小学生はもっとまともだろうと。でもフィクションだから、そこは。時折登場する3頭身キャラがかわいいし。いるだけで周りをハッピーにさせたりハラハラさせる受けちゃんは、グイン・サーガの小鳥さんことマリウスを連想する。イライラした時、思い浮かべるとストレスが雲散霧消しちゃうみたいな存在?田舎で父親の仕事引き継いで平凡に暮らすはずだった攻めさんが、どんどん受けをほうっておけなくなる。ちょっとしたキスがきっかけで、深みにはまるはまる。愛人かこったおっさんよろしく服を選んでやったり(でも支払はしない)、デートコースを必死で考えたり。本当にラブなんかな。父性本能では勃起しないかな、やっぱり。とにかく受けがもう、食べちゃいたいぐらいいとしい。これさ、小説で読まされたら、きっと本をごみ箱に投げつけてしまうかもしれない。イライラするもっとも苦手なタイプだもの。でも依田さんのほのぼのした絵で見せられると、納得してしまうよ。やられたっ!田舎だからして、移動手段が車なんだ。これがわりと新鮮。車の有無で在宅かどうかわかるし、ラブホだって簡単に入れる。行動範囲も広いけど、誰からも目撃される危険性も高い。不便さは自分も実家は田舎だからよくわかるよ。で、兄ちゃんズに知られて、もうここでは暮らせないと、受けちゃんさそって駆け落ちしようとする攻め。あんたもすこし変だよ。受けのこと考えると理性ふっとぶタイプ。もっともツボったのは、いい気持ちになってきた受けちゃんを攻めがベッドに引き上げて臨戦態勢に入る直前のコマ。受けちゃんの「ぼくもう天国~」ってへろへろの顔がかわいいじゃないか。まだなにも始まってませんから!個人的には攻めの常識人でしっかりもののお母さんとか、受けの陰の薄いお父さん(とっても子煩悩)とか、受けの過保護な兄ちゃんズとか、脇キャラにも萌える。番外編の20歳の大工見習い兄ちゃんと受けちゃんのコンビもいい味出していた。依田さん、学園ものが多そうなんだけど、こういう普通のヒューマンドラマをたくさん描いてもらいたいなあ。ところでこの二人、ちゃんといくところまでいったのかな?
2007.01.19
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今日は午後に、仕事の撮影で使用する小道具を揃えに錦糸町のダイソーと浅草橋の問屋街へ出かけた。総武線に乗るついでに亀戸に昨年できたブックオフを覗く。東口から降りると、本当にすぐなんだな。当初、小説だけでも3尺4本はあったBLコーナーは見るも無残に縮小されていて、小説はノベルズ・文庫合わせて2本。そういえば、昨日、横浜からの仕事の帰りに立ち寄った自由ヶ丘のブックオフもオープン当初は対面6本ずつの威容を誇っていたBLノベルズ・文庫コーナーは見事に半分になっていた。しかも、かなりの本がオープン当時から動いていないのがわかる。やはり数だけは集まるものの、棚が動かないというのは、かなりマイナーなジャンルという認識なんだな。なんだね、足の遅い(需要の見込めない)コーナーを縮小するのは当然として、自由ヶ丘や大井町は、売上が見込めないなら価格を上げてバランスをとろうという作戦なんだね。なにしろノベルズが強気の500円。五反田は最近リニューアルしているらしいのでわからないけど、ここもBL小説に関してはやる気なしだったな。古書店は再版価格制の規制を受けないし、所詮趣味嗜好品のたぐいだから、その方法はリテール業としては間違いではないけれど、比較的近隣にあって、消費者が比較できる同じチェーン店で、同じジャンルの商品価格設定が違うというのが、自分の中では気持ち悪い。POS管理だったらありえないもの。店舗面積、駅の乗降客数、駅からの距離で規定がありそうだ。BLジャンルに関して言うと、コミックスはほとんど350円がデフォルトで、まれに200~250円。でもノベルズと文庫はバラバラだ。ノベルズはほとんどの店舗が450円、上が500円(大井町・五反田・自由ヶ丘)、350円(新大久保)、300円(原宿)、250円(錦糸町)。文庫は300円、250円、最初から100均のみのところ。新刊書店で購入すると900円のノベルズだから、500円でも文句は言えないし、最初から出版社にも著者にもなんの益にもならない流通を利用していて、申し訳ないとは思うが、同じチェーンで倍の開きがあるのはどうかと思う。
2007.01.19
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横浜のちょっと手前での仕事だったので、朝直行して綱島のブックオフへ。ここは平屋の大型店舗。小説系は多くなく、通常価格と100均が3尺2本ずつだったけど、コミックスは充実していた。で、久々の大漁!次回重複しないよう、リストアップだけ。内田かおる 5冊『ハートにご用心』『ちょっとやそっとじゃ止まらない』『ここが世界のまんなかだ』『たかをくくろうか』『永遠のため息』依田沙江美 5冊『ブリリアント☆BLUE 2』『ビーンズ・キャンプ』『千の花』『真夜中を駆けぬける』『ぴかぴかブランニューデイ』藤たまき 2冊『プライベートジムナスティックス3』『銀のバッチ』日高ショーコ『足りない時間』山田ユギ『働きません!』水名瀬雅良『嘘とキス』高嶋上総『犬も歩けばフォーリンラブ』真生るいす『坊ちゃまと主治医』高野文子『黄色い本』【小説】榎田尤利『愛なら売るほど』『エロティック・パフューム』『ラブ・トラスト』ふうう。内田さんといい依田さんといい、一冊気に入って一気にコンプリートに向かって突っ走る勢いやよし。大人買いっていっても、せいぜい4、5千円だもんねえ。お洋服ならシャツ1枚買えるかどうかって金額で21冊だもの。いつ全部読めるかのほうが問題だ。しかし、すごい勢いで積読本が増えている。こういう萌え行動は、自分の中ではスイッチ切り替えられないから、誰かに止めてほしい。藤さんなんて、以前買った本もまだほとんど手付かずなのに、分厚い『ジムナスティックス』の3巻見つけた途端に「これで全巻揃った!」とまず喜んでしまう自分がいる。もうね、毒にも薬にもならない(いやいやもしかしたらとっくに毒に冒されているような気がする)本を大量に読めるって、大人で稼いでて一人暮らしの特権だなあ。これでシャンベルタンとフレッシュチーズがあればそれだけで幸せ。なんてお手軽。ところで今日初めて一緒に仕事したライターさんも猫飼いだった。鬱もやってた。フリー時代の仕事もかぶってた。年も近い。振ってみたら腐かもしれないな(笑)。
2007.01.18
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めっぽう面白いなあ、このシリーズ。極道ものとか、絶対苦手なはずだったのになあ。あっさり萌えツボ押されてしまいましたよ。1巻に続き、征鷹(攻)と遥(受)の大人カップルの2冊目だけれど。短編が3本とショートストーリー1本で、3本目の短編以外は同人誌からの収録。商業誌として出せないとわかっていても、書きたい衝動があるって、すごいな。いいなあ創作者は。自分も長いこと文章書いて身を立てていたけれど、根本が違うからなあ。BLだろうとなんだろうと、一生超えられない一線だ。で、今回は、社会人として、人間として征鷹に囲われることをまだ心のどこかで享受できない遥が、勝手にアメリカ留学するところから始まる。相手の性格を知り尽くしているからこその、機上の人となる直前の、引き止められない状況での事後報告。飛行機嫌いの征鷹であるからして、さすがにアメリカまでは追ってこられまいと思ったのも束の間……。性の代理人を寄越すんですな。これがまた。無論、相手は征鷹の懐刀の狩屋なんだが。この発想はぶっ飛んでいると思った。ホンバン付きのテレホンセックス?声は征鷹、愛撫は狩屋、入ってくるのは攻めの張り型! これも愛ゆえなんですか、組長!男女の間ではこういうの、成立しないような気がする。てか、組長以外、こんなこと考える奴はいないような気がするよ(笑)。どんなにツンデレでも、遥は俺しか受け入れないとわかっているからこその自信。強いよ、組長さん。2作目はやっと陽の目をみた、狩屋のささやかなラブアフェア。ところが終わってみればたんなる愛のキューピッドですか? 同じ境遇のニューヨークマフィアの子息という設定が笑える。3作目は帰国後から日常への通過点。でも遥には大きな転換点。テンプレだけど、離れてみて、死なれそうになってみて初めて知る思いってやつですね。もうね。二人のセリフの応酬がかっこいいのなんの。水壬さんは本当に気障で心に響くセリフをつむぎだすのがうまい。「死ぬときは、お前も一緒に連れて行ってやる」というセリフを言われたのは、カナーレだけではなかったんだな。遥もしっかり言われていた。いいなあ。で、遥は本家に引き取られ、姐さんになるわけですね。めでたしめでたし。全体に、笑える設定が随所に仕掛けられているので、自分にとってこのシリーズはラブコメだ。最初の出会いも、極道という設定も、自分の禁忌だったのに、読み終わってみれば、楽しく笑って、じんわり心に染みて。ま、極道といっても、抗争シーンがあるわけでも、らしい儀式のシーンがあるわけでもないから、すんなり読めたのかもしれない。普通、コンプリートしたくなる作家さんって、同一傾向のものをたくさん出していて、ハズレがないから買えるんだけど、水壬さんは守備範囲が広い。もちろん自分的にダメな作品もあったけど、「あ、これ合わないな」と思った後に、こういう作品に出会えると、また目からぼろぼろウロコが落ちる。3巻にも大いに期待!
2007.01.18
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1月発売雑誌小説リンクス2007年2月号小説誌が読めないということ。BLの小説雑誌も、一体何種類出ているのか。リブレなんて月刊で出している。とても追いきれない。ていうか、好き作家さんが多く、テイスト的に自分に合う「リンクス」だけは毎号買っているけど、肝心の作品はほとんど読めない。何度もトライするんだけど、コンプリート目指している作家さんの作品ですら、10ページも続かない。なぜだろう? ノベルズになると2時間足らずで読めるのになあ。やっぱり3段組がいけないのか。厚すぎるのがだめなのか。コラムとか漫画は読めるのにねえ。イラストも大きいし、昔はメフィストとかまるっと読みきっていたのに。年か?でもこんなことじゃ毎号無駄にお金を捨てているようなものなので、とりあえず気負わずに適当なところから、期待せずに読むことにした。つまらなかったら途中で止めてもいいやと思って。で、初バーバラである。「冷酷なる瞳の伯爵」バーバラ片桐 イラスト:巴里スリと間違われ冷たい視線を送られたが、命の恩人である彪武にいつか恩返しをしたい思っていた真名。二人の再会は意外な形で…。どうもこのペンネームのインパクトに恐れをなして、これまで読む気にならなかった。この人も古いよね。もうバーバラとかシモーヌとかのペンネームからは、70年代の香りがする。耽美通り越して淫靡な香りもする。勝手な思い込みだけど。まだレースとバラジャムと吸血鬼の世界を信じている人々っていうのは気のせいね。擬似昭和初期? 不思議なテイストの小説だった。イラストは割と好きな巴里さん。色気は少々不足しているけど、子供からいい男系まで、そつなくこなす。つるつる系でかわいい感じの絵柄だから、どちらかというと学園ものが似合うとは思うけど。子供の頃「りぼん」に描いていた男性漫画家で巴里夫という人がいたな。関係ない? BLには子供の頃に最初の出会いがあって、その時すでにラブが芽生えていて、何年もかけてその相手を探すか、偶然出会ってラブ再燃ってパターンがくさるほどあるんだな。これなんか広い東京で偶然の出会いが2回+捜し歩いて3度目の出会いという念のいりようだ。もうこんなのありですか、と。すれ違う回数が多いほど、攻めが冷酷なほど、結ばれるラストの感動が大きいってことね。あ、もしやこのいたいけな受けは潜在的ストーカーなのか?たとえキャラ萌えできたとしても、根本的な設定そのものが気になって読めないというのは、BL読み失格だ。漫画だったら絵の個性そのものに萌えることができるけど、小説はそれまで読んできた他のジャンルの小説設定がじゃまする。好きな設定ほど余計な知識を吸収しまくっているから、些細なことが気になる。もう好き設定以外を読むしかないかも。ねっとりした文体を想像していたら、意外にも乾いていた。すんなり読めた。エチシーンはちょっと特異かなあ。そのものズバリの単語で表現しているのは初めて読んだ。ちょっとびっくり。純粋すぎてちょっと足りない感じもする受けは、すべての運命をあっさり受け入れて、逆境のなかで生きている。こういう人種がすでにだめ。無駄だと思っていてもなぜ弁明しないのかと。あ、グインに出てきたリーロを思い出すな。人を信じない攻めというのもありがち。その冷えた心を溶かすのは、純真に身を挺して自分に命をかけてくれるけなげな受けという設定。当て馬に女掏り師まで登場する。あ~あ。でも最後まで読めるんだな。時代の雰囲気はなんとなく出ているけど、渋谷の奥のほうのお屋敷って、南平台とか松涛とか? 昭和初期にはまだ竹藪とかじゃないのかなあ。浅草から渋谷までの距離もなぞだ。お金もってない受けは歩いたのか? あ、省電に乗るとかいうシーンがあったかな。テンプレの見本って、こういうことか。
2007.01.17
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最近の起床時間は6時半。それから40分ぐらいぐだぐだとベッドでまどろんで、足元のマイヤー毛布で丸くなっている猫を構ったり、読みかけの本を読んだりして覚醒するわけだが。ファジル・サイ(p)/ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 熱情・ワルトシュタイン...今朝はラジオをポチッとしたら、ワルトシュタインの終楽章が流れていた。おお久しぶりに聴くかもと耳を澄ませると、これまでに聴いたことのない演奏だった。なんか音が乾いていて、あんまりペダル使っていなくて、パラパラしていて面白い。ちょっとピアノフォルテで弾いているのかもと思ったけど、後半、コーダへ向かう途中からの超速の演奏は、ピアノフォルテのアクション構造ではむりっぽい。こんなふうには自分は絶対弾けないな、という演奏。誰? 誰だこの演奏? とりあえず正統的な流れからは大きく逸脱している。知らない。聴いたことない。わくわくしながら終了後のアナウンスを待つ。―――演奏はファジル・サイでした。そうか。これがファジル・サイ。一部マニアなファンに人気なのは知っていたけど、まともにドイツ古典派を聴くのは初めてだった。この人確か、非クラシックも弾くよね? 去年、自作演奏を含むサロン・コンサートに行こうとして、チケット完売だったことを思い出した。全然情報ないんだけど、どこの人だろ。イスラエルっぽい名前かな? トルコとか? 頭固い層には歓迎されないかもしれないけど、いや、面白かった。
2007.01.17
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12月発売コミックそれではみなさん。【新装版】/内田かおる俄かにマイブーム到来の内田かおるさんの新刊。もう、コメディ系のBL漫画では、自分の中ではすでに神。BL界も意外に人材豊富(笑)。BLにおける受けの存在は女性の代替品だから、美しく儚げで体毛なんてないわよ~つるつるってのがセオリーだと思っていたのに、時代は変わったものだ。こういうマッチョ系の絵柄はニーズが先なのか供給が先なのかを知りたい。最近久々に読み始めた自分にとって、BL漫画は個体認識が難しくて、なかなか馴染めなかった。どの顔も似通って見えて、表情も攻めは概ね怖い系の顔で動きに変化がないし、受けは「どこが男?」ってのが多いように思ったし。かろうじてヘアスタイルで見分けていたんだけど、内田さんの場合はヒゲやもみあげの生え方で見分けられるのが新鮮(笑)。漫画家さんたち、女性の豊かな胸とかウエストの曲線とか描きたくならないのかなあと常々思っていたけど、極端に筋肉やらヒゲやらペニスを描くことに萌える作家さんもいるんだな。ああ、それからBLは絵だけは上手い人はたくさんいるけど、ストーリー展開が上手くない人が意外に多い。編集がちゃんと育ててないのは一目瞭然なんだが、すでに同人で人気があって、頭の中に自分の世界が出来上がっている人がデビューするわけだから、そうそう変わらないっていうことか。でも内田さん、絵もストーリーも両方絶妙に手錬れている。自分の萌えをまき散らすだけでなく、わかりやすく読者に伝えよう、面白く見せようという職人魂を感じるよ。いつからBL描いているのか、以前はなに描いていたのか、同人やってるのかとか、まったく情報ないんだけど、まだそれほど単行本は多くないようだし、とりあえずコンプリートといきますか。これはほぼ男ばっか出てくる一見健全なホーム・コメディ・ドラマなのだが。ただし全員脳内腐ってるという前提。性格ばらばらの東西南北兄弟がみんないとしいよ。男4人の名前の付け方は古今東西いろいろなセオリーがあるけど、麻雀の風牌からつけたというのは斬新(笑)。両親は事故死して孤児になった4人兄弟を長兄が支えるという、悲劇にもなりうるお決まりの家庭環境なんだが、それが「またか」と思わせないどうでもいいほど瑣末な設定として扱われていて笑える。過去はどうでもよくて、これから先が問題らしい。そして性格設定ばっちり、環境設定完璧。説明しにくい4人+周囲の人間関係を絵とセリフだけで人物動かして、1話のなかで完璧にわからせてしまう。かなりの高等テクニックだけどなあ。きっとすごい設定集とかつくっていそうだ。全員、男に惚れる男ばっかりでてきて萌える。無口でぶっきらぼうでボキャブラリー貧困な四男(15)は特にツボだ。倍の年齢の長兄の同僚(マッチョ・ヒゲ)に一目惚れして、これなんていうのかな、自分から迫っているくせにつめたいの。ツンデレの一種か? しかも体格も倍違うヒゲ面の相手でも、四男の中では「彼女」という設定がまた新鮮。こいつは攻めだな。脳内だけは。ゴツくてマッチョでバンカラな四男の担当教師を「豪傑系ヒゲ美人」とか「可憐で清楚な白ばら」(これ言いすぎだろう)と表現してしまう繊細で脳内発酵している次男もおかしい。こいつもどうやら攻めなんだ(たぶん)。あんなに気弱で弁護士目指している時点でこいつ大丈夫? と読み手を心配させる憎い奴。軟弱系なのに体はマッチョなのも笑える。遺伝か?長男とイタメシ屋オーナー(?)の二人は、もう出来上がってる大人のカップルだから、あまり詳しく触れられていないけど、これもイタメシ屋は誘い受けっぽい。あとは謎の三男だな。イタメシ屋の弟らしいクラスメートが毎朝誘いにくるんだが、できているのか? そうなのか? あ、なんか総攻めブラザーズの予感・・・(外れる確率も高いが)。もうね。前提がきっぱりBLだと、男同士であることの葛藤とか全然なくていっそ潔い。個人的にマッチョ・ヒゲは好みではないんだけど、内田さんの描くごつい男たちはみんなラブリーだぜ。照れる様子とか、み~んなツボ! 絵はね~背景少ないな。でもこれだけ主要人物多いんだから、たとえ描こうとしても、どうせ人がかぶってくるから消えるな。1巻はエロなしなので、扉とあとがきで割れる腹筋描いていたのが笑える。
2007.01.16
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コーヒーが切れたので、遅い昼休み時間を利用して淡路町のやなか珈琲へ。最近は、静岡の生産元で購入した緑茶を飲むことも多いので、家でコーヒーを淹れるのは平日は朝だけ、休日でも多くて3回位なので、200gずつ買っても一月はもつ。グラインドしてもらうと最後の1週間は香りの失われたまぬけな味になるのが絶えられず、最近は100gだけ挽いてもらって、あとは生豆をローストしてもらうだけにしている。今回はサービススタンプがいっぱいになっていたので、タダで300gお持ち帰り。これ嬉しい。ストレートをマンデリン・トバブルーからマンデリン・スーパーにスイッチしてみた。産地が微妙に違うらしく、ローストを強めにするとトバブルーのほうが香りがたつけど、スーパーは手摘みで餞別しているらしい。両者の飲み比べをしても、多分自分にはわからないと思うけど。友人宅で飲むコーヒーはどれも薄くてがまんできないと感じるほど、普段から濃いめが好きだ。ローストを強めにしているわけではないので、コクが増すわけではなく、単なる濃いコーヒー。 グラインドしたての珈琲は、持ち歩いているだけで良い芳香があたりに漂って、気持ちがよい。手挽きのコーヒーミルを持っていないので、家ではバーミックスで挽いてしまうんだけど、やはり摩擦熱が出るのか、どうしても油分が浸出する。生豆からローストしたてなので多少水分も残っているのか、どうもサラサラにならない。挽き方が悪いのかなあ。味はおいしいんだけど。ハンドル付きのミルは、内側の掃除ができないのがイヤで、引越しの際に処分しちゃったし、これ以上キッチンに道具を増やしたくないので、ミルは諦めていたんだけど、よいミルはないかなあ。
2007.01.16
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7つの黄金郷/山本鈴美香先日、欠けていた1巻を古書店で手に入れて15年ぶりぐらいに『7つの黄金郷』を読み始めたら、やっぱり面白いじゃないか。というわけで、今日は2~5巻を再読。なんだね。10代の頃に夢中になった作品は、いまでも細部まで覚えているものだね。コマのひとつひとつ、セリフの一言まではっきりよみがえってきたよ。水壬楓子さんの「コルセーア」にあっさりはまって、長年くすぶっていたBL熱が大噴火起こしたのも、たどってみれば大昔にこの作品に惚れ込んでいたからだろうな。海賊つながりということで。相変わらずすごい線だ。一気描きなのに造形にさほど狂いはない。そうとうペンも速いんだろうな。馬とか背景とか、衣装の装飾とか、いまほどトーンやらがない時代によく描いている。ゴージャスそのもの。ま、すでに「ベルばら」があったから、さほど驚かないけど。あの顔の描き方は当時も異質だったし、今見ても異質だ。でも当時感じた違和感ほど、今はヘンとは思わないかな。あの目の描き方なんて、田村由美が影響受けていると思うし。ああそういえば、「BASARA」の設定は「エルド」に似ているな。運命の双子とか預言者とか、時代を担う運命の子が周囲に守られて成長していく話だし。ある意味、冒険譚の基本的なパターンといえるんだろう。少女まんがだからして、そこにラブも加わるけど。それにしても、これだけ登場人物が多くて、それぞれの個性や役割が明確で、敵国同士の陰謀や宗教的対立や王位争い……と壮大なテーマがてんこもりなのに、面白いよ。山本さん、「エースをねらえ!」の後に描いた作品なんだな。自分は「エース」と「ベルバラ」をリアルタイムでは読んでいなかったので、最初にどっぷりはまった漫画は、もしかしたら「エルド」だったかもしれない。いや、もちろん山岸さんの「アラベスク」とか一条ゆかりとか、読んではいたけど。当時、月刊誌は「なかよし」「りぼん」、週刊は小学校の頃から「少女フレンド」を読んでいた。「マーガレット」じゃなかったんだよ。だから「エース」も「ベルバラ」も知らなかった。「少女フレンド」は、細川智栄子とか大和和紀が描いていたけど、エンタテインメントとしては面白かったけれど、今現在まで読み継がれる作品群は、講談社系にはないんだな。もっとも、「少女フレンド」では「エルド」は連載できなかっただろう。「ベルバラ」の成功(リアルタイムでは人気なかったようだけど)があったからこそ、こんな歴史ドラマが連載できたんだろう。というわけで、運命の黄金の双子である。宗教対立国バチカンの要人であり天才芸術家のクレメンテ公ロレンツォと双子の騎士的存在のマンスフィールド伯アーサーが双子の片割れオリヴィエに恋をする。そしてオリヴィエは当時世界中(といってもヨーロッパだけど)が血眼になって探している黄金郷「エルドラド」の秘密をその背中の刺青に背負う運命の子だった……。とまあ、設定からしてドラマティック。脇がみんな魅力的でね、オリヴィエの片割れエロール、二人の両親レッドフォード伯爵夫妻、泥棒貴族ヴィンセントとその妹シルビー、アーサーの軍師マリオット・ローラン、アーサーがバレリオ名で身を隠すジプシー一座での乳兄弟的なライザとナイジェル、占い師のおばば、10年間艦で双子を育てるフランシス・ドレーク、エリザベス1世、スコットランド王ジェームス六世、メアリー・スチュワート、紅蜥蜴……そのほか、たくさんの貴族、軍人、海賊……よくもまあ混乱なく描き分けて命を吹き込んだものだ。主要な人物だけで10人はいて、それぞれ魅力的で。驚いたことに現在の腐った脳で読むと、フォモ臭いっぱいだ。ロレンツォは男子としてのオリヴィエに恋しているし、マリオのアーサーへの思いは命をささげてもいいラブだし、ロレンツォに付き従うお付きの従者アンジェロだって怪しいもんだし、紅蜥蜴にはそれこそ身も心もささげた従者がいるし。アーサーに拷問したスコットランドの拷問長も怪しいぞ。なんかやおいっぽいぞ~エルド!そういう目で見始めると、全部カップリングにして楽しみたくなる。腐脳は誰にも止められない。こういう妄想しているときが楽しいんだよな。ヴィンセントは生粋の女好きだから別として、アーサー×マリオとか、この際だからアーサー×ロレンツォとか、ジェームス六世×エロールとか、拷問長×アーサーとか。レッドフォード公×アーサーなんてのもありかと。いやもう、今見てもきらきら華麗で他の追随を許さない山本鈴美香の絵柄にかかれば、エルドやおい化なんて簡単なのではないかと。ただしボーイズラブではなく、やっぱりお耽美路線のJUNEだとは思うが。それにしても山本先生、すっかり新興宗教の教祖になっちゃって、もう漫画は描けないのだろうな。91年発行の6巻では「では、次巻で!」って、続き描く気満々だったのになあ。市東さんの「やじきた」ですら、10数年待たされて、つまらくなったけど続き描いてくれたのになあ。これはもう30年待ちになってしまったよ。作者の寿命が尽きるほうが先だろうから、生きているうちに読みたいと望んでも、かなわぬ夢なんだろうなあ。
2007.01.15
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一日中本を読んでいた反動がきた。会社欠勤。いつもより早起きして、ちゃんと支度していたのに、ピアノに向かった途端にずるずると出勤意欲が減退した。30分、1時間と過ぎていく。10時をすぎてやっとコートを脱ぐ。もう昨年後半から、どこか精神の病気ではないかと思えるぐらい、会社へ行きたくない。そろそろ転職ループに入っているのか。でももう次はないと誓ったはずだぞ>自分諦めて本を読もうとするが、数ページで脱落。1時前からベッドに戻ってぐだぐだ。目覚めたら4時半というていたらく。本読めず。仕方がないので小説雑誌を手に取るも、なかなかピッチあがらず。ようよう中篇1本読んで、不完全燃焼。好き作家さんの新作(しかもシリーズ化の予感)なのに、全然魅力的じゃない。設定も時代も好きなのに、主役二人の内側からにじみ出てくる人格みたいなものが見えてこない。どうも「パイレーツ~」にインスパイアされているみたいで、受けのほうを妙に人なつこく書いているけど、櫻井しゅしゅしゅの挿絵とは合わないよ。攻めの軍人も、過去いろいろありそうな人だけど、今回は全然披露されていない。この人のヒットした連作は、なにしろ設定が麗しかったし、言葉遣いに品格あったけど、今回はどうか。まだ見えてこないけど、続きは特に希望しない。
2007.01.15
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夕食前にお風呂で一冊。ウニイクラ丼とつまみ系の夕食を終えて、もう一冊追加。そんなわけで、正味1日で12冊になった。『ワイルド・ロック』高嶋上総表紙のインパクトに抗えずに購入。中身は原始人間ギャートルズ(笑)。この絵柄で腰みの一丁に石斧・銛で野獣と戦う世界だった。なんでこれだけ画力があって、この設定? SFならまだわかるんだけどなあ。こんなの初めて読んだ。新鮮かも。お風呂で20分で読了。絵はむちゃくちゃ好みだな。とびぬけた個性というより、今流行の絵柄なんだろうけど、しっかり筋肉ついてます系。受けは乙女っぽいけど、ああこの人は、ひたすら男の肉体が描きたいのだろうと察せられる。服着せるの面倒なだけかもしれんが。架空の古代という設定だけど、少数部族間の主権争いが起こりそうにみえて結局何もを起こらず、ひたすら猛々しい攻めと乙女のような受けのラブが主軸。中身ないっちゃあないんだけど、絵の力でもっていかれる。効果線の入れ方とか見ると、少年漫画で育った人かなとも思う。CG塗りがきれい。ところで、この人の絵や構図が某漫画家がパクったという疑惑が、しばらく前ネット上を騒がせたらしく、それが原因かどうかは不明だけど、もう3年近く新作がないらしい。惜しいな。挿絵をしても人気あると思うんだけど。『あなたをひとりじめ』内田かおる内田かおるさん2冊目。昨夜、お風呂で「ヘイ!ドクター」を読んで、アホエロ系の原点を見た気がしたけど、こっちはさらにパワーアップして、マッチョオヤジやもめ受け。もちろんヒゲ・インモー付き。そりゃあもう新鮮。全部異なる設定の短編が9本入っていて、すべてが半端じゃなくストーリーもエロも読み応えあった。絵はすごくしっかりしていて、何を参考にしているのか、腹筋割れしているオヤジどもが山ほど登場する。しかも全員やられてる。10代とかに(笑)。これが内田さんのデフォルトなのか? 見返しのあおり「突然訪れた恋の嵐に翻弄されまくるオヤジ達の純情炸裂! ラブリー作品集(はあと)」が凶悪に光ってる。内田さんが受け入れられたからこそ、櫻井しゅしゅしゅや紅蓮ナオミの道が開けたといっても過言ではない(ような気がする←勝手な妄想)。それにしても、ここまでガテン系にこだわる作家さんもいるんだなあ。あの独特の汚さとか実は純情という設定に萌えるんだろうか。鹿野しうこさんの「PUNCH↑」読んだ時も、こういう業界(?)は未踏の分野だったので、なんか新鮮だったんだ。ちょっと前の自分だったら絶対手にとらない本だよな(なにしろガテン、ヤクザ、汚い言葉遣いは苦手)。どうしたんだ自分? 成長したのか?それにしてもBLだからこそ許される夢の脳内ファンタジー。腐女子の脳はどこまで許容し、求めるのだろう。現実に現場の隅でむさい男同士が抱き合っていたら、そりゃあ引くだろうに。
2007.01.14
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昨日から今日にかけて、読みに読んだり10冊!『ヘイ!ドクター』内田かおる櫻井しゅしゅしゅや紅蓮ナオミに感動している場合ではなかったよ。マッチョハードアホエロ系はこっちが元祖だ。BLらしい絵柄だ。身体でっかい。で、純情ノンケボーイがヘンタイ医師に犯されるコメディ。後半に載ってた体育会系ボーイと自覚なしイケメンフォモ俳優のほうが好み。なんか、こういうのあんまり読んだことないから、全体にどこ読んでも新鮮だ。最後のおまけ、スーパー店長と出入りの製麺業者の兄ちゃんの話はツボった。なんてったってガテン系マッチョ・ヒゲ・インモーと、どれをとってもJUNEの頃にはありえなかった造形。でもちょっと好き。『ブリリアント☆BLUE 1』依田沙江美一部、非常に人気の漫画家さんらしい。面白かった。なんかアホっぽい自覚なし天然青年がいとおしい。天然だけじゃなく、いやいや男に抱かれているという意外な顔があって。この感覚、どこかで知っていると思ったら、ノンケなのにいとおしさと同情からなんとなくラブっぽくなる木原さんの作品に似ている。誰もが市井で生きるごくフツーの人ってのもそうだ。この作品は、ラブだけがクローズアップされるんじゃなくて、登場人物たちの周囲の人間関係を含めたドラマがちゃんとあるところがいいんだな。都会から実家の工務店に帰ってきたあととりとか、地元でしか生きられない天然ボーイとか、見合いの話をもってくるおばさんとか。なんか「毎日晴天!」だっけ? あのシリーズともシンクロする。男兄弟の末っ子で、守られて生きている数字には強いが漢字に弱い無邪気の受けは、文字で読んだら好きになれないだろうけど、あの絵柄で来られると萌える。ちょうど読んだばかりの、今は亡きあとり石圭子さんのテイストにも似ている。ほのぼのヒューマンドラマ系。好きだ。続き探さなくちゃ。『7つの黄金郷 1』山本鈴美香中央公論社から再刊された時は、ついに続きが読めると小躍りした記憶があるけど、それすらすでに16年前……。もうこれは未完で終わってしまうんだろうなあ。6巻揃えたはずなのに、最近見たら1巻がなかったので、補充。そして読む。今読んでも面白いし、不思議と絵が古く感じない。「エースをねらえ!」で見慣れているせいものあるのかな。ドラマの展開が早いよね。この頃は週刊連載だから、16ページごとに山場をもってこないといけないわけだから、そりゃあ勢いあるのは当たり前か。ドラマティックだなあ。出てくる人みんな魅力的だよ。中学生の頃、ヴィンセントに熱を上げていたことを思い出した。あー恥ずかしい。『ドッペルゲンガー』あとり石圭子去年、BLに再埋没しはじめたころ、なつかしくて古本でほとんどそろえた。ウィングスやサウスは長い間読んでいたから、あとりさんは知っていた。でもまさか亡くなっていたとは知らなかった。ドラマティックだったり華麗だったりする漫画ではないけど、ヒューマンドラマとして面白い作品が多いよね。遠藤淑子さんのテイストとも似ている。背景の隅々にいたるまで、手抜き感なくしっかり描き込んであって、人柄がしのばれる。ファンタジーも描いていたとは。『愛と憎しみの迷宮 上・下』山藍紫姫子これはまごうかたなきJUNE。そうそう、こういうテイストだったよな~と遠い日々を振り返る。ああでも今はもう読めないな。下世話なメロドラマ+SMテイストにすぎない。あるいは展開の速いハーレクインとか。人工のものは両性具有とは言わないよーな……。この手術って、主人公二人にいろいろ葛藤があっての末かと思ったら、始まって2ページ目でもう手術は終わっていた。そうくるかよ……。ヘンタイチックなプレイも、山藍さんならこれぐらい書くだろうと、結構冷静に読めた。女もいっぱいでてくるな~。過去3回形を変えて(レーターさんも変わって)刊行されているということは、名作なんだろうか。小林智美さんのイラストのままなら耽美でいけたのにな~。このレーターさんはいただけない。アラブものは、3度目に無理やり編集につくられた設定みたいで、発行当時の99年頃は、すでに他のBL小説ではアラブはあったのかもしれない。それにしても、ヴァニラ新書、いつ見ても妙な編集だ。『土蜘蛛奇談 上・下』『楽園奇談』『景清奇談』木甚野道流長い長いシリーズの途中から読むという力技に出る。なにしろ自分的にツボなキャラが登場するらしいことがわかって、昨日あわてて近所のぶこふに走ったよ。とりあえず4冊。昨夜のうちに流し読み終了。もういいや。作者さんは医大のラボにいるのかな? バリバリ理科系の人のようで、長いシリーズを破綻なく書ける力は、きっと論理的思考に恵まれているからなんだろうな。。昔、森博嗣のミステリーに夢中だった頃も、理科系(というか工業系?)のどこか乾いた表現がつぼだったからだった。ホワイトハートなのでニアフォモだけど、低血圧・少食・気難しいという主人公の設定は、腐女子的にもツボかもしれない。この登場人物たちは、成長していくのかな? 最初の巻を読んでいないので、能力とか特殊設定がいまひとつ不明だけど、呪術系ワールドなんだな。「カルラ舞う!」みたいな? いや、「ゴーストハント」かも。
2007.01.14
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今年になってなかなか集中して弾けなかったピアノを、昨日は午前中から断続的にかなり弾けた。DVDチェックの合間、読書の合間、食事の合間、メールチェックの合間、外出の合間と、リビングから出たり、なにかが一区切りするごとに、とりあえず無理やりピアノに向かう。でないと、苦手意識のあるシューマンはいつまでたっても先に進めない。でも午前中はとりあえずモーツァルト。1週間ぶりにオケの音と合わせてみる。ペライア版のイ長調は、1、2楽章は自分のなかにあるテンポとほぼ同じで弾きやすいけど、3楽章が速いなあ。いや、もうついていけるぐらいには弾けるんだけど、まだ余裕がない。オケがつくと、ソロパートとオケがいかに有機的に結びついているかがよくわかって楽しい。時に補完的に、時に対照的に、時につれなく、時に甘えるように。プリモ弾いているだけでも楽しいけど、オケパートを聴きながら弾くと、空いているジグソーパズルのピースがぴったり合うような感覚に陥る。音を覚えるのは楽なので、あとはひたすら響かせ方とか強弱とか表情のつけ方に集中できるのもいい。でも、嫌いだの苦手だのと言っていてもレッスン日はやってくるのだからと、シューマンの飛翔にとりかかる。まだきれいに流れないものの、なんとなくさらい方はわかった気がする。複雑なようで単純な形式、音は飛ぶけど規則性があるから覚えやすい音型、シューマンの曲にしては旋律の位置がはっきりしていてわかりやすいじゃないか! とかね。まあ、ポジティブ・シンキングで立ち向かえば(立ち向かっている時点で負けている気はするけど)、なんとか征服できるのではないかと。調性がねえ……苦手な調ではないんだけど、半音だけ下がるとか上がるとか、微妙な調にばかり移調するので、指が鍵盤の位置を弾き誤る。鍵盤見ないで弾いていると余計にはずれる。これなんとかしないと。きれいに弾けなかった右手オクターブ内アルペジオもなんとかクリアできたし、左右の3度ずれたスケールのリレーも勘で弾いていたのが修正された。あとは経過句の盛り上げ方とコーダの余韻の持たせ方をなんとかしないと。あ、でも先が見えてきた。もう少しだ。とか言ってずっとバッハをさぼっていたら、見事に弾けなくなっていた(泣)。なんだよ、このプレリュード。フーガは言うに及ばず。ガックシ……。のたのたとゆるいテンポでレガートで弾きなおし。リセットされちゃったのね……。今日はバッハ集中特訓! あ~んどシューマンの表情つけをしようっと。
2007.01.14
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いいかげん食べてしまわないと干からびてしまう大根と、昨日撮影に使った白菜があるので、一気に消費するため、重ね蒸しをつくる。豚ももとバラを100gずつ買って、広げて丁寧に塩・胡椒して、いつもはそのまま白菜にはさむんだけど、今日は片栗粉をまぶしてみた。そして大根は皮をむいて千枚漬けのように薄くスライス。これを白菜+豚肉+大根の順に重ねて、最後に食べやすい大きさに切って鍋にセット。焦げ付き予防に少量の水をいれ、コンソメ砕いて入れて点火。沸騰したら弱火~中火でコトコト煮込むこと30分。うわ~片栗粉の威力か、いつもよりとろとろ!これはおいしそう。保温鍋も圧力鍋も使わず、これだけのものはできる。ま、肉は薄切りだからかな。仕上げに白ワインと塩で調味して完成。今日はボルドーグラスにドラガニの残りをあけて、夕方からGyaoでアニメを見ながら黒豆食べていたので、仕上げにこのとろとろ煮を。うっま~!! 久々自画自賛。時間はかかるけど手間のかからない一品。大根とコンソメもよく合うじゃないか。片栗粉のおかげでとろみがついて、ソースのように野菜にからんでいる。ふふん、このままバルバレスコをあけよう。明日も休みだ。万歳。
2007.01.13
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浪漫豪奢北沢きょう「コミックリンクス」という比較的地味~な雑誌に描いていた漫画家さんのデビューコミックス。連作の最終回だけを雑誌で読んで、妙にノスタルジックな雰囲気がちょっと気になっていた。維新以降~昭和初期(戦前まで)が好きな層って、確実に存在するんだな。それが人物萌えなのか、歴史へのストーリー萌えなのか、文士の醜聞とか文化に対するそれなのかは、いろいろだろうけど。江戸時代ほど今と隔絶していなくて、でも手の届かない過去への憧れ。大正時代だったらさらに、モダニズム、アールデコ、モボ・モガとか、乙女のツボは満載だな。まるごと弥生美術館だもんな。自分も一時森茉莉にはずいぶんはまったし。夢二の乙女路線とか芥川、乱歩のピカレスクも関東大震災も、すべてネタになりうるだろう。自分だったら白州次郎・正子夫妻も入れたい。で、浪漫豪奢。森鴎外の小説みたいな漢文調のタイトルがいい。時代もの・主従関係(ほぼ1対1)の漫画は、最近新刊でもよく目にするけど、昔から人気あった設定なのかな?この作品の時代設定は大正8年。小説だったら資料読み込んで、なんとなく設定つくれるけど、描くほうはどこまで舞台が広がるかでかなり苦労しそうだ。民主主義の台頭、興行国家への道、勝戦国としての繁栄に酔いしれる一方で、地方では飢饉が続き、間引きやら心中やら悲惨な状況だった頃か。大震災3年前で、まあ、雰囲気を出すことは成功していると思う。でも、ちょっとでも社会史をかじれば、この設定は無理。お百姓が東京あたりに出稼ぎに来られるのは、せいぜい生産ラインの職工どまり。トップとの面会などできるわけがない。面接にいちいちお屋敷に行くというのも不思議だし、お百姓ふぜいがお屋敷の奥向きの仕事をするというのもありえない。そういう差別はまだ普通にあった時代のはずだ。地方出身者が東京で功成り得て、郷里の親戚筋などから器量のよい娘を下働きに呼び寄せる(まあ、たまには妾候補もあったと思うが)という構図はよくあって、「○○さまのお屋敷にあがる」ことは、その村なり家の非常な名誉だったという話を、昔祖母から聞いたことがある。たいてい高級軍人か、伯爵・子爵など爵位を持つ家への奉公だったらしいけど。そう考えれば、BLなんだから主人が面接にきた受けに一目ぼれして手元に置くというのはありか。でも、手先が器用たって、都会のお屋敷の内向きの仕事なんて、できるのかという。同じ屋敷内に住めるのか。まだまだ民主主義の夜明けは遠いはずだ(笑)そもそも紹介状はなさそうだ。それに受けには愛してやまない妻子がいる。これはBLでは禁忌のはずでは? でもって結局妻は病死して、攻めがお墓の前で「(受けの)家族にならせてください」って手を合わせるって、これはちょっとひいた。予定調和すぎるだろっ! 寅さんや釣りばかじゃないんだから。まあいいや。それでも一生懸命描いている作者の思いは伝わる。絵は、最近の流行なのか、やはりリンクスで見かけた真生るいすさんもそうだけど、微妙なパースというかデフォルメなんだよね。下に行くにしたがって細くなっていくのが。これは見ようによっては単なるいびつなパース狂いなんだけど、狙ってるんだよね?でも実際には、まだ自由に描きこなすまでにはいたっていないので、非常に危ういバランスになっている。顔以外はすべて不安定。体幹も手もなっていない。着物の描き方も下手。色塗りも下手の部類。ギャグのコマははずしているので、ないほうがいい。とまあ、荒さとたどたどしさが非常に目立つけど、それでも好感は持てる。これからどんどん上手くなってくれるといい。絵もストーリーもほんわか暖色系・性善説の見本のような仕上がりになっているのは、この作者の持ち味なんだろうし。後ろに収録されていた幽霊ものも、おとぼけ天然風味炸裂で笑えるよ。脱力系というか。「(思いを)知られてしまったからには、やってもいいですか?」ってセリフはツボった。現代モノのこっちの作品では、ギャグが成功している。それにしても絵はまだまだだなあ。それと、この人BLでなくてもいい気がするよ。追記:言いたい放題書いた後、作者のサイトを見たら、例によって二次同人ばりばりの人で、アップされている絵は上手かった。
2007.01.13
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料理の紙面をリニューアルするので、デザイナーさんとコーディネーターさんにそれぞれ相談していたら、真っ向から意見が割れた。どうすりゃいいのよ?撮影に関しては、ピン撮りのクオリティに自信のない自分は、コーディネーターさんの意見に従いたい。でもデザイナーさんにむくれられると、仕事がやりずらい。説得しなくちゃ。あの頑固な人を。自信ないよ。どうすりゃいいのよ? 3月からの年間テーマを決めかねていた自分も確かに悪いよ。でもビジュアル勝負のページだから、コンセプトを決めてからテーマを考えようと思ったけど、甘かったよ。どうすりゃいいのよ?レシピを出してくれる先生が定番・オーソドックス主義の王道な人だから、食材テーマは却下だろう。とすると残るは献立テーマ。この1年の健康・栄養素ネタは正直、もうもたない。どうすりゃいいのよ?あ~あ~明日からせっかく本が読めると思ったのに、気になって集中できそうにない。本屋の料理本コーナーでも漁って参考にしなくちゃだ。ほんと、気を使うページだ。向かない。全然自分に向かないぞ! 原稿書いているほうが楽だよ~。
2007.01.12
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凍る灼熱/かんべあきら人気のある作品らしい。その1作目。ドラマCDもすでに2枚出ているのかな。かんべさんはずっとBL界をひっぱってきたベテランさんの一人だし、作画も丁寧で美しいと思う。私の好きなテイストとはちょっと違うので、これまで接触はなく、コミックスを読むのは初めて。小説ではよくある、いきなり身体の関係を強要される受け。しかも下請け企業(受けの会社)への発注を保障するのと引き換え、という公的なビジネスと身体が、いとも簡単に取引される。小説だと、状況説明されるうちにうやむやになって「こんなもんか」と思うんだけど、漫画で見せられると、やっぱりすごいもんがあるね。これがBLかああ……と初めて世の流れを実感したよ。確かにこれはJUNEとも耽美とも一線を画する。前提条件が違う。20世紀末に自分がいったんこの世界を離れたころは、BLという言葉はなくて「やおい」だったもんなあ(遠い目)。こんな性急な、こんな理不尽な設定はなかったと思うんだけど。ノンケの受けが男同士の愛人契約に葛藤するのはわかるとして、ビジネスと身体の交換はいいんですか? 「いいんだよ」(外野の声)。 ああそうですか。ここがやおいとは大きく違うな。しかも自分の身体に価値があることを認識した受けは、その身体を使ってあくまで仕事上の取引を優位に進めようとする……。本当に男女の官能小説と同じつくりなんだな。違いがあるとすれば、女はあくまで駒で、女を道具に使って相手を陥れるのが官能小説だが、BLは道具であり主体だから武器でもあるわけだ。身体が。宇野先生も川上先生も、自分たちが量産してきた世界が、よもや男同士で繰り広げられているとは天で知るまい。草葉の陰で感心しておられることだろう。かんべさんの漫画をじっくり読むのは初めてだけど、丁寧ではあるけど、きれい系ではないし、どうも変化に乏しいかな。同じ角度の顔アップが延々と続く。スーツ姿もいまひとつ。まあ、5年前ならこの絵柄でも十分コアなファンはついたんだろうけど、今はしっかり筋肉ついている系の身体が主流だよね。意外なことに、表紙はエロいのに、中身のエッチシーンはそれほどエロくなかった。ベッドに至るまでの攻めの言葉攻めがエロい。これもまたよし。言葉のSMっぽい。でもツボは押されなかったし、萌えもないな。うーん……大和名瀬さん同様、自分の中では続きは、ない。
2007.01.11
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寝るのが大好きだ。しかし、睡眠時間は多いほうではない。平日は4~5時間。休日でも連続して8時間も寝ると頭痛がしてくる。でもベッドに入って好きな本を読んだり、休日の日中、ベッドで惰眠をむさぶるのが至上の喜びだ。そんな自分はブランド物のバッグや靴、高級なお洋服には一切興味がないので、唯一分不相応な贅沢として、ベッド回りの寝具、つまりベッドリネン類にお金をかけている。その昔、ニューヨークに滞在していた時、よく知り合いのお宅に泊めていただいた。そこで気がついたこと。典型的ないわゆるWASPの連中は寝具にやたらお金をかけていた。「どうせただ寝るだけなのに」と当時は思ったけど、眠っているという「無」の時間を贅沢に過ごすというのは、考えてみればなかなかスノッブでかっこいい。プレゼントにネーム刺繍入りのリネン類を贈ることに血道を挙げている人も多かった。これはテーブルリネンが中心だったけど。なんかイギリスでスマイソンの文房具に金文字でネーム入れて贈る感覚かもしれない。ブラとパンティーじゃないけど、それらはたいていセットでコーディネートされていた。ちょっとしゃれた刺繍が入ると、シーツ2枚とコンフォーターとピロケース2枚で数千ドルする。「ベッドが買える!」と驚いたけど、質の良いリネンを使っていることが、それなりの階級のステータスなんだと感じた。ベッド回りをどう飾るかで、独自のスタイルを築けるらしかった。ヴィクトリアンとかエドワーディアンとか、そういうやつ。ベッドのフレーム足周りにフリルのカバーをつけたりね。寝室にも土足で入る連中なのに、そんなところに上等にリネンつかったら汚れるじゃないかと本当に心配したものだ。まだ日本では、羽毛ふとんが高かった頃、ヨーロッパのホテルでは二つ星クラスでもふわふわの羽毛ふとんが常識だった。シーツとシーツの間にサンドイッチになるよりは寝心地が良かった。まあ、自分が行くのは真冬の北ヨーロッパがほとんどなので、イタリアやスペインがどうかは知らないけど。コペンハーゲンで、初めて自分のお金で羽毛ふとんを買った。中身はハンガリー製のハンドピッキンググースダウン95%、カバーはスイス、縫製はドイツ、販売はデンマーク。当時はまだ通貨はユーロではなかったけど、さすがは陸続きと関心したものだ。国ごとの検定合格マークや品質保証ラベルのタグがどっさりついていた。中身のダウンも良いものだけど、光沢のあるスイスリネンは堅牢このうえなく、へたりもせずに10数年を経た今でも現役で活躍している。かなり目の詰まったスレッドなんだろうと思う。色は白に近いグレー。この色も日本ではほとんど見ないので気に入っている。まあ、実際にはそれにカバーをかけるわけだけど。帰国後使い始めると、あまりに使い心地が良くて気に入ったので、店主とも親しく話できていたので、ファックスでその下のクラスを5枚ほど船便で取り寄せ、家族や友人に分けて喜ばれた。枕は当然、2フィート角のクッション型の羽毛枕が4個。2個は実用的でない、コンフォーターとおそろいのカバーをかけていて、客が来る時だけのお披露目。1個は猫用。あとはテンピュールと組み合わせて使用している。日本だと2フィート角のピロケースはなかなか売っていないのが悩み。いちばんお気に入りのコンフォーターはイタリアで購入したジョーゼットのレースが2重使いでふんだんについた白いシルク製。派手でもゴージャスでもないけど、シンプルで飽きがこない。これは涙がでるほど高かったけど、この上に寝るとプリンセスになった気分になれる(爆)。誰に見せても感動するけど、「よりにもよって、あんたがこれに寝ているのか・・・」と絶句もされる。シーツは今はフレッテのエジプト綿。これに慣れてしまうと、他のシーツで寝られない。プレーンなフラットシーツを2枚持っていて、真夏と真冬だけは別の素材に交換している。フレッテの商品は日本で買うと、安いものでも1枚3万円以上して、ばかばかしいので、イタリアに行った時にどの店よりも先に買いに走った。現地でも安いものではなかったけれど。というより日本では見たこともない刺繍入りのピロケースとのセットなどがあってうっとりするけど、ピロケース1枚が300ユーロとか平気でする。消耗品という感覚ではないのだろうか。バスタオル・フェースタオル類は今は無撚糸のタオルに夢中。あの肌触りは最高。洗濯する時にコツがいるけど。今欲しいのは、新しい羽毛ふとん。ポーランドのハンドピッキンググースダウン95%のやつ。大塚家具で紹介されたドイツ製のものは40万の値がついていた。立体縫製だから上に毛布をかけてもぺしゃんこにならないし、とにかくダウンの質が良いから軽い! あれ、欲しいなあ。来年、住宅ローンの切り替えが無事に済んだら、その次のボーナスで買ってしまおうか。
2007.01.10
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無責任なつぶやきだけど、気になるレーターさんたちについて。キャリアは長いのに、レーターとしての仕事が中心で、漫画の作画はあまりしない人たちってどれぐらいいるだろうと考えてみた。御園さんも、小説の挿絵はもう30冊以上あるらしいけど、漫画は原作付きのが1冊だけ出ていた。それももともと挿絵を描いていた長いシリーズの漫画化だから、設定とキャラが与えられないと描けないのかなといぶかってみたり。あ、でも同人ではオリジナル描いているんだっけ。非BLのノベルズの挿絵やハヤカワSF文庫などに描いている専業レーターさんは多いけど、BLでは漫画も描いているし挿絵もするという人が8割ちかいのじゃないかと勝手に推測してみる。幻冬舎系しか詳しくないからいい加減だけど、人気のある佐々成美さんとか樋口ゆうりさん、巴里さんなんかは専業かな。同人やっていてそちらでストーリー漫画描いている可能性もあるけど。最近は漫画描かなくなった佐々木久美子さんなどは、すごい量のレーター仕事をこなしているという印象がある。彼女の絵は私も好きで、生々しさからちょっと外れたところにあって、それも今のBLのニーズに合うんだろうなあ。ちょっと前までは、健康的な男の子というイメージの明神翼さんあたりが人気あったと思うんだけど、やはり流行って確実にあるよね。ぎらぎらお耽美系は今は人気ないし。御園さんクラスの仕事を見ていると、激売れしなくても、BLの挿絵専業で十分成り立つほどの仕事量が保障されるジャンルにまで成長したってことかな。10年前だったらこのジャンルは沖麻美也さんがトップレベルだったような気がする。漫画も丁寧でそこそこ面白かったし。デルフィニア描くようになってBL仕事は逆に漫画だけに絞っているようだけど。でも、さすがに今見ると、絵が古いと感じる。ああいう書き込みの多い絵柄は、今時の流行りではなくなっているんだろう。ベテランの漫画家さんで時折レーター仕事をする人も多いけど、絵が劣化してしまった人たちも多少ならずいて、見ていてつらいものがある。円陣さんは人気高いし、好きなレーターさんの一人だけど、漫画のほうは意外にもあっさりしていて、あまり萌えがない。白っぽいといってもいいかな。あのテイストで高校生を描かれても困るし。雪舟さんはずっと二次同人やっていたから、本来なら漫画も描けるはずなんだけど(あ、でも長編は読んだことがない)、商業ではいくつかのアンソロジーに不思議テイストな短編描いていただけだし、今は仕事量増えすぎたのかパンクしちゃって復帰できていないし。早く復帰していただかないと、続編待っているファンがお気の毒だ。最近人気の新人さん(?)なのかな、怖い顔系の奈良千春さんとかは今のところ専業だよね。CG使いの人の絵はインパクト大きいけど、漫画を描かせたらどんなだろう? 想像するとちょっとたのしい。レーターとして売れっ子だと漫画描いている余裕はないかな。攻めの顔は怖いけど、絵の印象としては華麗な実相寺紫子さんはアナログ塗りが丁寧で美しいけど、この人も専業なのかな。漫画は寡聞にして知らない。昔、リーフの表紙描いていたころは何とも思わなかったけど、最近どんどん上手くなっていると思う。怖い系では、水名瀬雅良さんも人気あるよね。漫画は自分の好みじゃなかったけど。小笠原さん。90年代中頃、銀英伝の同人やっていた頃から知っているから、もうベテランだけど、最近ようやく露出が多くなってきたかな。よく見ると同じ顔。よく見るとスゴイ色使い。でも漫画は不思議と、何処までシリアスで何処までギャグなのかわからない、あの独特のセンスが受けているらしい。お話づくりは、散らかりっぱなしで上手いとはいえないけど、設定には萌える。あとはやまねあやのさんとかかんべあきらさんとか(うわーぜんぶひらがなだよ)、きれい系でデッサン力もあって、漫画も上手くて、イラストもよく描くという人は人気が高いらしい。個人的には、漫画でつぼにはまった桜井しゅしゅしゅさんあたりに、もっとイラスト描いてほしいけど。逆にイラスト描かせてもすごそうな安曇もかさんあたりは、今風ではないゆえに敬遠されていそうだ。
2007.01.10
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「小説リンクス」で連載中のコミック版は今回から過去編。前後編か3回ぐらいかな。なんか、だんだんつまらなくなるな。御園さん最近、絵が劣化してきていないだろうか。秋に出たノベルズの表紙の胴長頭身にも驚いたけど、受けの体の女体化が激しい。女の子を描きたいばかりに、ウエストシェイプしちゃだめだよ~。今回も、1ページ目からいきなり女子と見まごうカナーレの裸体がトルソで出てきて萎えた。それに手の描き方が全体にぞんざい。厚底サンダルにも萎える。もっと普通でいいんだよ、普通で。見えないんだからヒラヒラした服や脱げやすい靴より、ピッタリしたシャツやブーツのほうが絶対に動きやすいと思うんだが。背景は相変わらずすごくて、腕のいい職人アシさん抱えていることがわかる。それにしても聖ソフィア寺院まるわかりでいいのかなあと。コミック版で注目しているのは、カナーレの目が見えないという設定をどうやって絵で表現するかというところだったんだけど。確かに台詞では毎回言及されているし、歩くときに壁づたいで歩いているシーンなんかがあったりするけど、あれぐらいでは、カナーレの目が不自由なことは絵かわらはわからない。今回も、セサームの屋敷に慣れていく様子とか、弟子に疎まれていじわるされるシーンなんかで、カナーレが盲目であることが強調されているとよかったのに。いくらテトワーンで、視力を必要としない生活ができるように訓練されたからと言っても、超能力があるわけではないんだから。セサームの屋敷でも、宮殿でも、周りが皆敵に近い場所では、最初に親切に案内してもらうことも望めないだろうから、もっと困って自助努力している様子なんかが描かれていないと、せっかくの彼の人物設定上の特徴が生きてこない。それはたとえ原作にはなくても、絵書きとしての独自の視点で加えるべきだと思うんだけどなあ。望み過ぎかな。文章だと、水壬さんはカナーレ視点でのモノローグを入れるから、萌えるんだけどね。
2007.01.10
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