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あらすじそれぞれの理由で家出をし道端で出会った学生三人シネとミンジョンとフンは公衆トイレに寝泊まりしながらお金を稼ぎひとつの家族のように生活する。「アパートを買うんだから!」と言う年長のシネは今日も勤勉さと節約を「家族」に言い聞かせるが...ジョン・ウク監督『Family(家族)/패밀리(가족)』(2013年)『Family』は2013年第11回アシアナ国際短編映画祭(AISFF)大賞受賞作。(以下、映画の核心に触れる部分もございます)短編らしく説明的な描写や饒舌さを排したタイトな演出ですべてのことが説明されてはいないが画面の裏や余白を延伸し省略されている説明や物語を観客が想像力をふくらませて補いながら観る、その過程も、そして徐々に明らかになる帰結も奈落の底のように暗く暗澹とし、戦慄させる。学生ミンジョンは妊娠している。恐らく、これ以上妊娠しないことから売春に近いことをし、日々お金を稼いでいる。シネが三人の中でリーダー格で母親のように家長のようにも振る舞いしっかりお金を貯めて三人で家族で住む家を買おうと計画するのは、シネの実の家族の像と裏返しのよう。恐らく、自分の母親や親とは異なる、自分の母親や親を反面教師にしているかのような新しい「家族」の中でのしっかりした親らしさ、母親らしさを維持しようとしているが...ミンジョンが激しい腹痛に襲われ流産の危機に瀕してしまう。フンは知り合いの不良に脅されシネが貯めて来た現金をすべて渡してしまう。一文無しになって追い詰められたシネはミンジョンを救うためミンジョンが家出した家の近くまで負ぶって連れて行くが...ミンジョンが家出した理由は妊娠だけではなかった。暴力を振るう父、いつか父に殴り殺されると恐怖のあまり家を出たミンジョンはシネに猛反発する。どうしてあんな親の元に帰すのか、と。お金もなくなってミンジョンを助ける方法をほかに思いつかないシネはミンジョンを自宅に実の家族に送り届けることしか出来なかったのだが...家出した者同士家族を作り家族としてつつましく生を営みいつかアパートの部屋を手に入れるという夢と共に生きて行こうとした計画は彼らに訪れた暴力的な、残酷なことごとに打ち砕かれてしまう。家族を母親のように守ろうとしたシネの思いも。頼れる家族がおらず家庭が崩壊しているから家出したであろうシネたちの新しい、もう一つの家族もあまりにも脆弱でもろく外の世界にあっては厳しい社会の現実に遭ってはあっさり瓦解してしまう。崩壊している肉親たちとの家族と破壊された、新しいもう一つの家族。二度にわたる破壊を経たであろう、現代における家族の意味を考えずにはおれない。そして、家出する子どもたちと家出したまま路上で生活する子どもたちの姿が示唆する社会問題についても思い至る。残酷な現実を短時間で展開するストーリーテリングとその背景、社会問題を伝えるフィクションとリアルが融合した演出が印象的。今年のショートショート フィルムフェスティバル アジア 2014SSFF & ASIA 2014では韓国・アシアナ国際短編映画祭からの五編が「KOREA」プログラムとして上映。アシアナ国際短編映画祭(AISFF)は俳優アン・ソンギが実行委員長を務める映画祭で今年12年目。アン・ソンギも2011年にSSFF&ASIAにゲストにいらしていました^^to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2026 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 31, 2014
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あらすじ建築学科の大学生たちはコンペ作品提出をひかえて夜遅くまで研究室にこもる日が続く。ある日ソニョン(ユン・ヒジン)の設計図がなくなり、同級生とほとんど付き合わずいつもひとりのジヨン(イム・ジヨン)が隠したのでは、と疑われる。スンジョ(チョ・ヒョンチョル)はそんな噂も意に介さず、ジヨンの課題を手伝うのだが...コ・ヒョンドン監督『九月が終わる時/9월이 지나면/When September Ends』(2013年)発端などはひと昔前くらいの少女マンガにありそうな設定も感じられるが...男女間の恋愛感情ではなく同志としての人間としての交流を描写しクリシェな展開に留まらずうまく逸脱している。(ひと昔前くらいの少女マンガではライバルの作品、デザイン等を盗って窮地に追い込まれる女性のところへ王子様が登場し助けてくれるが、今作で登場するのはイケメン王子ではなくイガグリ頭のU字工事益子?あるいはE-Sens似という...)ジヨンがスンジョとの会話や交流を通して誠実さに感化され自己中心さなどをついには捨て去るようなBildungsroman。現在韓国で公開中のキム・デウ監督映画『人間中毒』で夫(オン・ジュワン)の上司(ソン・スンホン)と不倫する役を演じたイム・ジヨンの魅力にも惹きつけられる。ジヨンの女学生らしい他者を寄せ付けない孤高さと孤高さに伴わない自身の実力への苛立ちや直情さと、無意識の美、ファム・ファタール/Femme fataleの階段を上る一歩手前の美(『Love Letter』での中山美穂の横顔を想起させて)が入り混じるあやうさや、妖しさも青春の不安定さのように爽やかに繊細に描写されている。スンジョ役チョ・ヒョンチョルは監督としても活躍。2010年ソウル独立映画祭では監督作『Love In The Time Of Allergy』で審査員特別言及受賞。『建築学概論』ではスンミンの同級生役で出演。建築と縁が深そう^^映画に登場するGreen DayWake Me Up When September Endsはボーカルのビリーが亡父を思い出し悼んで作った曲。2004年9月リリースのアルバム「American Idiot」収録。同アルバムは本来反戦アルバムとのことで、MVはそんな作りになっているが(9.11も少し想起)...しかし歌詞のこの部分などを見ればSummer has come and passedthe innocent can never lastwake me up when september endsより普遍的に、ひとつの季節や一つの時代の終わりに例えて決別の痛みや成長、卒業などを表していると受けとめることも出来る。夏が過ぎれば夏休みが過ぎれば子どもが一回り大人びるように大学生もひとまわり成熟し成長する世界。夏が終わって夏休みが終わって世界がなんだか新しく見えた九月を思い出す。今作もひとりの壁に閉じこもっていたジヨンが苦い思いや痛みを越えて慣れなくてまだちょっとよそよそしいように見えもする新しい世界を孤独の純粋さ、イノセントさは失ってもまた生きて行く、歩いて行く、進んで行くといった決意も感じられる。みずみずしいけれどふわふわ浮ついていない。九月へ向かって、成長痛のある作品。九月をそんなふうにも感じることができるのは夏休みの後新学期が九月にはじまる韓国や日本等ならではの情緒。共通する。安藤忠雄への言及や映画『Love Letter』へのオマージュなど日韓の情緒の近さも感じられる。余談ですが映画の中で言及された建築家たちアルヴァ・アールトル・コルビュジェルイス・バラガンなど展覧会に行ったことのある建築家ばかり。韓国の建築学生には海外の建築家が人気なのかしら、と興味深く。何年か前建築家らしき監督が国家安全企画部等の建物をドキュメントした映画を観たことも思い出す。(作品名を思い出したら追記します)今年のショートショート フィルムフェスティバル アジア 2014SSFF & ASIA 2014では韓国・アシアナ国際短編映画祭からの五編が「KOREA」プログラムとして上映。アシアナ国際短編映画祭(AISFF)は俳優アン・ソンギが実行委員長を務める映画祭で今年12年目。アン・ソンギも2011年にSSFF&ASIAにゲストにいらしていました^^to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2025 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 31, 2014
今年のショートショート フィルムフェスティバル アジア 2014SSFF & ASIA 2014では韓国・アシアナ国際短編映画祭からの五編が「KOREA」プログラムとして上映。アシアナ国際短編映画祭(AISFF)は俳優アン・ソンギが実行委員長を務める映画祭で今年12年目。アン・ソンギも何年か前にSSFF&ASIAにゲストにいらしていました^^ソ・ソンウォン監督『夏の終わり/내가 버린 여름=私が捨てた夏/I Go Through the Summer』について。あらすじ暑い夏の日退勤した彼女(ソン・ヨウン)は恋人(チョン・ジェウン)からの連絡でこの後急きょデートをすることに。いつも通りふたりは彼女の家で会うことになり最寄駅で待ち合わせ。転職したばかりの新しい職場に慣れず疲れている彼女ともっとデートをしたいらしい恋人との間にやがて不協和音が...(以下、作品の核心に触れる部分もございます)男性監督だが女性の苛立ち、心理をその感情の襞、離れて行く心を積み重ねる描写がなかなかうまい。彼氏は疲れている彼女を労わるどころか自分の主張や欲求を押し通すので観ているこちらもなんだか苛立ちが増す。デートで何をするか何を食べるか、女性の話をほとんど聴かず自分で決めていくから...そんな彼なら夏ならなおさら、いらっとしそう。特に、彼氏を演じるチョン・ジェウンの、女性の疲労感や苛立ちに全く気付かない、無関心でぬぼーっと鈍そうな表情・演技が言動に輪をかけて心を離れさせる説得力を増すかのよう。そんな演出。軽く食べて来て特におなかが空いていないと言う彼女に俺はサムギョプサルが食べたいから!と決めてしまった彼氏は準備が出来るまで扇風機にあたって涼み、(また、ぬぼーっとした顔をしている!)食べるだけ。真夏の家事に玉のような汗をかいている彼女の手伝いは一切しない。挙句の果てに生ゴミを(恐らく捨てに行くのが面倒だからと)彼女の台所の冷凍庫に入れてしまっていた!会社の部下や同僚でも夏は収集場につい出しそびれてしまったゴミを次のゴミ収集日まで凍らせて匂いを抑えるというひとり暮らし男子たちがいたので...観ながら(男子の考えることはまったく...日韓共通...(-_-;)と思ってしまったが...デート場所が彼女の家でなかったら横断歩道を渡らずに引き返して帰ることもできるけれど...彼女の家でデートすることになっていたからサムギョプサル♪を楽しみにして先を急ぐ彼氏について行かざるを得ない。横断歩道もひとつの山場、岐路だった。その時の彼女の気持ちにも気付くことのできない彼氏は捨てるしかないよなぁと共感。さまざまなシーンで共感。即効ゴミ捨て場行き!の真夏の生ゴミと真夏の彼氏が対比され韓国版『そんな彼なら捨てちゃえば/He's Just Not That Into You』!?プラス、恋人の間は女性に尽くす男性の多い韓国のカップルだが結婚するとそうでもなくなる現実が、家事の現場では男性が休み女性が働く現実が伝わる。そこを切り取った男性監督の視点が興味深い。ソ・ソンウォン監督は短編映画製作歴は五作品ほどあるそう。チャン・リュル監督『イリ』では第二助監督も務めたらしい。渋い!ソン・ヨウンはハン・ヒョジュ、イ・スンギ主演「華麗なる遺産」や昨年の、イ・ジア、ソン・チャンウィ主演「三回結婚する女」などドラマにも多数出演。チョン・ジェウンは『視線を越えて』中『バナナ・シェイク』主演でしたね。その時はもう少しきりっとしていた^^今年は監督デビューもするもよう。to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2025 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 31, 2014
장얼チャン・ギハと顔たち来日ライブat下北沢GARDEN。韓国から友人が来日していっしょに行きました(๑•ᴗ•๑) ♪下北沢の街をメンバーがふつーに歩いていた、あぁ!(〃〃)チャン・ギハたちが登場するまでよく知らない日本の三バンドの演奏があって...それが二時間半に亘る長さで...(-_-)ほとんどの人がギハたちを待ち、待ちくたびれていましたが、ギハたちの登場、演奏で元気になること、なること!( ´ ▽ ` )ノ❤とちゅうでギハがたどたどしい日本語で「跳ねることは...失礼じゃない?」と私たちに聞いて、跳ねてほしそうだったのでみんなでいっしょに飛んだり跳ねたり!演奏聴くだけで、歌聴くだけで元気に跳ねまくりました~( • ̀ω•́ )✧ギハが飲みかけのペットボトルの水を観客に振り撒いて、(多少雫を受けたかも)ステージ近くの、近い距離のライブっていいなぁ...と(o´罒`o) MIKA初来日LIVEは恵比寿リキッドでまぁまぁ近かったけど...チェ・ミンシク、ハ・ジョンウ主演映画『悪いやつら 犯罪との戦争』OSTの「풍문으로 들었소(オリジナルは함중아와 양키스)」も演奏され。ゲストの在日ファンク ホーン組とコラボした슈퍼잡초맨=Super雑草menの豊穣さもめちゃカッコよかった!(≧∀≦)/장기하와 얼굴들 슈퍼잡초맨在日ファンクは9月にメジャーデビューするそう!でおめでとうございます♪演奏の時指揮者のように腕を振るギハの手の動きにも見とれた...*set list*セトリ*오늘도 무사히 달이 차오른다, 가자 아무것도 없잖어 깊은 밤 전화번호부 풍문으로 들었소슈퍼잡초맨우리 지금 만나기상시간은날 보고 뭐라 그런 것도 아닌데 그렇고 그런 사이 별일 없이 산다2008年ディープ・コリア 幻の名盤解放同盟=根本敬、湯浅学、船橋英雄氏と長谷川陽平氏が解説していた大韓ロック名曲『美人』と同名の申重鉉/シン・ジュンヒョン主演映画上映会「美人」はライブの合間のBGMとして流れ。장얼をはじめて知ったのは2009年「月が出た!出かけよう!/달이 차오른다, 가자」このMVの監督はもしかして...リュ・スンリョン、イ・ジヌク、ユ・ジュンサン、キム・ソンリョン主演『標的/The Target』(2014年)の監督かも...ライブ後にメンバー全員のサインをいただいて幸せ(๑´ㅂ`๑)長谷川陽平氏著書「大韓ロック探訪記」も早く読まなくては...ε=(。・д・。)チャン・ギハ、トーキングヘッズTalking Headsが好きだったのですね。わたしも好きでした( ・ิω・ิ )時々哲学っぽい詩、個性的な声や歌唱、おもしろいMVが魅力的buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 韓国情報 にほんブログ村 K-POP担当!にほんブログ村 映画ブログランキング にほんブログ村Copyright 2003-2025 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 25, 2014
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サーカス団経営の重荷をひとりで背負った中国延辺のウェイウェイ(シュー・チャオ)は韓国プロ野球スカウトマン ソン・チュンス(ソン・ドンイル)の大型スカウト、ゴリラのリンリンのスカウトを受け入れて韓国へ。リンリンは強打を誇るミスターGOとして選手登録。果たして万年最下位の弱小チーム、斗山ベアーズの救世主となるのか?『美女はつらいの(カンナさん大成功です!)』『国家代表!?』のキム・ヨンファ監督『ミスターGO!/미스터 고/Mr. Go』(2013年)。韓国初のフル3DCG+実写。ドダバタしながらほろりとさせるキム・ヨンファ節は今回も健在。3D字幕版で観たかったなぁ...(日本では2D吹き替え版のみ公開)(以下、映画の核心に触れる部分もございます)さまざまなペアが登場しその対比や明暗が絡み合ってストーリーを展開していく。ウェイウェイとチュンスの攻防、斗山とNC、特にそれぞれの団長(永遠のライバル?)ローランドゴリラのミスターGO(リンリン)とマウンテンゴリラのZEROS(こちらも永遠のライバル?)中日と巨人のオーナー(オダギリジョーも)そして人間と動物...リンリンの言葉がわかると言っていたウェイウェイは実は言葉なんてひとつもわからなかったの!と激白する。一方リンリンはウェイウェイの言葉をわかっていたのだろうか...時折周囲を気遣うようなウェイウェイの表情を伺うようなリンリンの表情、小さい眼の動きや表情が健気で心をかき立てられ、切なくなったりもする。人間の自己中心さ、動物を利用し、相手を理解しているとさえ思いこむ傲慢さがきっちり描かれている。強打者ゴリラの登場で地に足が着かなくなりバブルのように人々が浮かれてしまった祭りの後、ゴリラを思い通りにしようとした愚かさに気付き映画は平凡な日常にハードランディングするかのよう。野球で好きなところは「ホームから出て、またホームに帰るところ」と言ったウェイウェイ。その言葉通り球界は人々はゴリラに頼らない平常に、初心のホームに還りウェイウェイとリンリンもホーム、故郷に帰る。ホームに、身の丈に合った世界に戻るかのよう。ゴリラを通しても人間の愚かさに改めて気づかされる感も。後半は少々間延びした印象もあったがリンリンのライバル、ゼローズ(レイティン)が登場してまた盛り上がった。そんなゴリラはキム・ヨンファ監督がVFXや3DCG制作のために作ったデクスター・スタジオ 덱스터 스튜디오の産物。特筆すべきは大量データ処理を可能にしたソフトウェア、 Zelos Fur Systemも(レイティンと同じ名前!?)開発し、ハリウッドで同等の作業をする場合よりも時間やコストを圧縮できたという点。『ライフ・オブ・パイ/Life of Pi(虎!)』のVFX担当Rhythm and Hues Studios/リズム&ヒューズ・スタジオが倒産したことを考え合わせると、データ処理等の時間やコストを削減するシステムを今回映画製作の過程で開発できたのは今後の韓国内での製作インフラとして、また価格競争力のある技術は資産財産として活用でき韓国内の興行は期待値に満たなかったとしても将来につながる意義ある映画製作だったと言えそう。そして映画を観ながらつらつら考えた韓国中国合作などの状況について。パッと見目立たないところでは...ツイ・ハーク監督アンディ・ラウ主演『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』やジェット・リー主演『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』も韓国の会社がデジタル技術陣として参加。アジアで最も先進的なIT強国が(『ザ・スパイ』でもセリフで言及されw)中国(香港)映画の技術を担っていたりもする。そんな合作もあった。一方、余談だが以前書いた通り『オールドボーイ』がきっかけで台湾映画では韓国のアクションチームを採用する動きもあった。『モンガに散る』や『セデック・バレ』など。さて『ミスターGO』を観て韓国と中国の合作成功例として朴大統領が言及した『最後の晩餐』なども想起した。以前もちらっと書いたが日本より先に韓流ブームが巻き起こった中国では昨年あたりから第三次韓流ブームと言ってよいほどの韓国コンテンツ(ドラマ、K-POP。化粧品や食品も)が人気となっている。中国の地上波TV放送局には海外のドラマ放映までに1年程の審査審議期間等を要すなど検閲と規制がありその間にドラマの旬を逸してしまう欠点がある。そこへ昨年あたりから動画配信サイト優酷/YouKuやネット放送局、ネットTVが地上波放送局には課せられている検閲や規制からフリーである利点を生かしBBCの人気ドラマ「Sherlock」を配信したり韓国の人気ドラマ、イ・ミンホ主演「相続者たち」やチョン・ジヒョン、キム・スヒョン主演「星から来たあなた」を配信。一方、映画といえば海外産映画上映についてFilm Quota制という規制のある中国では上映できる海外映画本数も限られている。韓国映画も対象。そんな現行規制を回避出来る可能性のひとつが中韓合作やリメイク。今後韓国映画は『サニー 永遠の仲間たち』のシム・ウンギョン主演『トガニ』ファン・ドンヒョク監督の『怪しい彼女』(『重返20歳』)が中国でリメイクされ、パク・チュンフン初監督作品オム・テウン、キム・ミンジュン主演『トップスター』も中国でリメイクされるとか。中国全土で約15億人が視聴したとされる韓国SBSの人気ドラマ、キム・スヒョン、チョン・ジヒョン主演「星から来たあなた/별에서 온 그대」は中国で映画としてリメイクされる契約が結ばれた。合作あるいはリメイクにすれば中国の地上波放送の規制や映画のFilm Quota(スクリーン・クォータ)制等の規制から自由にコンテンツを中国に展開できるという戦略が選択肢トップのひとつになっているもよう。最後に原作について。原作はホ・ヨンマンのマンガ「第7球団」(1984年)。(韓国のむかしの漫画はよく知らないが...)イ・ジャンホ監督により映画化された李賢世のマンガ「恐怖の外人球団」(1982年)は異端、異質な存在感を放つ「外人球団」で、異形で同じように異質な存在感のゴリラが登場するホ・ヨンマン「第7球団」へのインスピレーションがあったのかどうか...余談だがホ・ヨンマンのマンガは昨今の原作ウェブトゥーン/Webtoon映画化の一方で旧来のマンガのスタイルのまま映画化の素材になっているところが興味深い。ホ・ヨンマンはウェブトゥーン作家の父親世代で今なお創作力旺盛、ウェブトゥーン原作が映画化される一方で従来のマンガも映画に多くの原作を提供している、同時代に二世代のマンガ家たちの活躍が韓国映画にも関わっているところが興味深い。『タチャ イカサマ師』(カメオ出演あり)『食客』『カクシタル/각시탈』など。今度「第7球団」読んでみたい^^日本では1951年の手塚治虫「どうぶつ野球戦」(未見)に野球をする動物が登場しているよう。水島新司「野球狂の詩」内「たそがれちゃって!ゴリ」は阪神がゴリラ選手を獲得しようとする話だったような。欧米等のマンガは確認していないが、海外の古い童話などでも野球をする動物のお話があった記憶がある。主題歌は少女時代のテヨン。태연「BYE」映画の中でシュー・チャオが歌うのはテレサ・テン/邓丽君の「月亮代表我的心」ノスタルジックで映画のあのシーンに合っている♪(๑´ㅂ`๑)♡ホームへの思いが募る...中韓合作で韓国の監督が中国の女優を美しく撮る事例。韓国映画監督、中国女優の系譜。香港→韓国リメイク、韓国香港合作の波!?古くは...韓国と香港ショウブラザーズ合作(韓国と香港初合作)韓国最古の現存するカラー映画『異国情鴛/Love with an Alien』(1957年)が発見され今年韓国内で上映。ジョニー・トー製作レオン・カーフェイ、ヤムヤム主演ヤウ・ナイホイ監督『天使の眼、野獣の街/跟蹤/Eye in the Sky』のリメイクソル・ギョング、チョン・ウソン、ハン・ヒョジュ主演『監視者たち』(2013年)は間もなく日本でも公開。ジョニー・トー『毒戦』リメイクや韓国・香港合作についてアンジェラ・マオの『足台拳震九州(テコンドーが炸裂する時)』は1970年代、ゴールデン・ハーベスト社製作。to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2025 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 24, 2014
ガブリエル・ガルシア=マルケス追悼の夕べでマジック・リアリズムの種明かし!?少々...レセプションで南米のコロッケや餃子(写真は後ほど)...to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2024 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 22, 2014
竹本住大夫引退公演のチケットを取れなかったからか...昨夜は夢でその公演(らしき舞台)を観ていた。すごい演出!とExcitedしている自分を、夢の中で見ていた。住大夫の舞台はおそらく2回ほどは伺っているが...チケット運のなさよ...(;_;)今日はパコ・デ・ルシア/Paco de Lucia追悼演奏会へ。崖のような滝のような垂直の激しさがある一方でこぶしがゆるやかに横断する音。興味深い。たとえばこの曲to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 韓国情報 にほんブログ村 K-POP担当!にほんブログ村 映画ブログランキング にほんブログ村Copyright 2003-2021 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃もお断り。複製のみならず、翻案等も著作権侵害です。
May 21, 2014
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映画粒とは映画Review等を書く時間があまりない時、映画に関連したことごとを呟き(≒粒)風に...昨年書いていたピューリッツァー賞/Pulitzer Prizeフィクション部門の受賞作 "The Orphan Master's Son" by Adam Johnsonを思わず想起もした映画ニュース。北朝鮮の強制収容所出身강철환姜哲煥氏の自伝「Aquariums of Pyongyang」が映画化される。主演はなんと!人気ドラマ「ウォーキング・デッド/The Walking Dead」のスティーヴン・ユァン/Steven Yeun/스티븐 연。Executive Producerも務める。hollywoodreporter記事ゾンビにも少々関心があるから...「ウォーキング・デッド」はじっくり視たいと思っていたところ。リュ・スンワン、ハン・ジスン、キム・テヨン三人の監督によるオムニバス3D『新村ゾンビ漫画/MAD SAD BAD』(全州国際映画祭オープニング)についてはそのうち...ちなみにThe Orphan Master's Sonは主人公のPak Jun Doが辿るスリルあり、ロマンスあり...な北朝鮮冒険ロマンらしい。こちらもいつかスクリーンで観てみたい(現在のところ映画化の予定はないもようだが)。ゴー・ビトゥイーンズ展 こどもを通して見る世界の特別企画 「映画上映プログラム」では世界の子どもたちに映画を通して会えますね。上映作品は第1回 『子供の情景』第2回『ウリハッキョ』『ハーフ』第3回『ぜんぶ、フィデルのせい』第4回『はちみつ色のユン』など...『子供の情景/Buddha Collapsed out of Shame』は釜山国際映画祭名誉執行委員長キム・ドンホ氏の初監督作『JURY』にも登場していたハナ・マフマルバフ/Hana Makhmalbaf監督の作品。ハナ監督はモフセン・マフマルバフ監督のお嬢さん。『はちみつ色のユン』は今年第17回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞も受賞し韓国でも公開に。to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2025 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 21, 2014
ggg artto be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 韓国情報 にほんブログ村 K-POP担当!にほんブログ村 映画ブログランキング にほんブログ村Copyright 2003-2014 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、ロジックや発想、写真等もコピー・利用・流用することは禁止します。
May 18, 2014
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あらすじ結婚一週間前、四組のカップル。7年も付き合って倦怠期のシェフ ウォンチョル(2PMオク・テギョン)とネイリスト ソミ(イ・ヨニ)。プロ野球二軍コーチのテギュ(キム・ガンウ)と泌尿器科医師ジュヨン(キム・ヒョジン)は一回別れてまた再会するまでの空白期間、相手の過去が気になっている。クラブで衝動的に出会った泌尿器科勤務テボク(イ・ヒジュン)とウェディング・プランナー イラ(コ・ジュニ)はいざ結婚となると慶尚道の田舎とソウルと出身も考え方も違い、宗教の違い、ファッションやインテリアの趣味の違いから食べ物の好み、新婚旅行の行き先まで衝突が続く日々。ウクライナから来た美しい人魚!?ビカ(Guzal Tursunova)に一目ぼれの花屋ゴノ(マ・ドンソク)は結婚を控えてふたりきりの夜を恐れている...四組のカップルになぞの済州島ガイド(チュ・ジフン)も絡んで衝突とマリッジ・ブルーは続く。果たして四組とも無事に結婚式を迎えられるのか?『キッチン~3人のレシピ~』のホン・ジヨン監督『結婚前夜~マリッジブルー~/결혼전야/Marriage Blue』(2013年)(以下、映画の核心に触れる部分もございます)どたばたしているけれど二時間に四組のストーリーを盛り込んでいる分、ジェットコースターのように危機的に!?スリリングに激しくストーリーが進む。憂鬱になったり沈思黙考する感じではなく、さすが東洋のラテン民族、東洋のイタリア人らしく言いたいことははっきり言い、すぐ行動、勢いでどんどん行動、行動がスピーディー(少々そそっかしい)なところは若干カルチャーショックを感じながらも彼らの行動力と歯に衣着せぬ物言いがストーリーを運んでいる感も。動きすぎるキャラクター?日本人的にひそかに悩むのはソミくらい...テギュ&ジュヨン、テボク&イラは勢い強く激しい応酬が絶えず、ビカもはっきりしていて潔いのでストーリーがきっぱり展開していく。若干マンガ的、誇張され戯画化されたマリッジ・ブルーのドタバタという印象もあるが、「結婚=愛とセックスと家族(家庭)の三すくみ!?」(三すくみ・三竦=螂蛆食蛇、蛇食蛙、蛙食螂蛆、互相食也)という真理、人生の悩みの原点、究極の要因を明確に言語化しているところがすばらしい。愛とセックスと家族(家庭)、あちらを立てればこちらが立たず、すべてを100点満点で全力で実行し維持し続けるのは無理、と妖怪三すくみ状態なのが結婚。そう、この3つが絡み合っているのが結婚よね、とわかりやすく提示されていてすっきりする。結婚前にお酒の勢い?で浮気してしまうヒロインは一番内気そうで自己主張せず(できず)ひとりうじうじ悩んでいた彼女なので説得力あるかも。一見おとなしくて、言いたいことも言えない、遠慮しがちな人はある時一気に爆発するから...と思ったり。『ラブ・アクチュアリー』にも同様のエピソードが鏤められていたかもしれないけれど...古くはイタリア系アメリカ人のラブコメ『月の輝く夜に/Moonstruck』も思い出す。『結婚前夜』の中では夜空の月は象徴的に映しだされなかったかもしれないが...原題のMoonstruckの通り、月に撃たれたように一瞬で恋が訪れ運命が変わるシチュエーションは似ている。一夜が運命の恋になることってあるから...だから、結婚直前でほかの男性に心を奪われてしまう心理、女心の揺れはあり、と言える。特に、ヒロインのように結婚のために仕事を諦めようとしひとり悩んでいる姿には同情もしてしまうし...『結婚前夜』のヒロインの場合はそんな心象風景が月の代わりに海や波の音などで表現されていたよう。『恋愛の目的』もMoonstruckだったなぁ...以下、出演俳優について一言ずつ。テギョン!ドラマ「ドリーム・ハイ」に続いてまたしても...(/_;)次はテギョンが幸せになる脚本を...(切望)チュ・ジフンはホン・ジヨン監督『キッチン~3人のレシピ~』でもそういう役だったなぁと思い出す。マ・ドンソクのラブコメ、不器用で誠実そうな姿はステキだった!キム・ギドク監督『一対一』で見せる別の姿にも期待。演劇出身のイ・ヒジュンは慶尚道出身らしさも垣間見えておもしろい。キム・ガンウは体育バカな役似合う...キム・ヒョジンとキム・ガンウ(ジュヨンとテギュ)はちょっとバカップルなところもあるのだが、ジュヨンの一途さ気の強さに秘めた韓国女性の一途さ、情の深さ男性よりはるかに賢いのに男を立てる韓国女性の姿、純粋さをキム・ヒョジンがよく表していてステキ。イ・ヨニはドラマ「パラダイス牧場」も揺れる迷う優柔不断な感じだったような...イメージや演技がオーヴァーラップする。イリ役コ・ジュニはお父さん思いだけれどテボクの前でだけ見せる本当の自分、そして本当の自分を見せられる相手に出会ってなんだか居心地悪くもある、という姿をうまく見せている。ビカを演じたGuzal Tursunovaは本当に美しく完璧な女性。韓国とウクライナ、国の違いはあるけれどはっきり、キレのいい言動とその背後に秘めた一途で純粋な想いはジュヨンのキャラクターと共通、韓国女性のような情の深さがウクライナ・スタイルで表現されているのも興味深い。ジュヨンを助けたドクター・キムのエピソードにはちょっともらい泣き...演じたキム・グァンギュもいい人に見える。だいすきなイ・ミドもつぎの新婦予定客役で出演。どんな人と結婚するのか...観たかった!to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2025 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 17, 2014
韓国国内では最近リメイクが流行っているような気もする。不朽の名曲という歌番組が登場してから韓国のポップス、歌謡曲を再発見しリメイクする趨勢は広まっている。今いちばん注目を浴びているのはIU아이유のリメイクアルバム「花のしおり꽃갈피」(✿╹◡╹)ノ산울림サヌリムの曲までリメイクしているところが流石!キム・チャンワンとデュエット。キム・チャンワン・バンドのライブ!CNBLUEの映画『ACOUSTIC』にはサヌリムの「回想」があいゆの꿍따리 샤바라は可愛すぎてきゅん死するっ!(o´罒`o)ハワイアンっぽいアレンジがキュートでGOOD!ドラマも2013年には「ホジュン~宮廷医官への道」(1999年)が同じ監督で俳優を変え「ホジュン~伝説の心医~」としてリメイクされたり...韓国のアーティストが日本の音楽をリメイクするケースは「雪の華」がヒットしたころ盛んだったけれど日本のアーティストが韓国の音楽をリメイクする場合も時々。(ドラマのリメイクは「美男ですね」が日本と台湾でリメイクされている。映画はカン・ドンウォン、コ・ス主演『超能力者』(2010年)リメイクの『Monsterz』が間もなく公開)2006年にはDJ OZMA(氣志團リーダー綾小路翔)がDJ DOCの「Run to You」をリメイクした「アゲ♂アゲ♂Every☆騎士(ナイト)」がヒット。コヨーテの「純情~スンジョン~」もリメイク。クレイジーケンバンド、CKB横山剣はちょっと昔の曲、「美人」や「太平洋」をカバーしていた。その後しばらくなかったようだけれど...日本のアイドルグループX21が韓国の「キヨミ・ソング/귀여미송」日本語バージョンを発表♪ちょうど1年ほど前韓国で流行っていた数え唄、귀여미송/Kwiyomi Song by 하리/Hari。今回、X21のセカンドシングル「恋する夏!」(6月25日発売予定)のカップリング曲として日本語バージョンに。X21 Gwiyomi Song歌詞はほぼ直訳。昨年は귀여미/キヨミを単語としてよく聞いたけれど(KPOPアーティストがキヨミ写真をSNSに掲載していたり)今年はあまり聞かない...もう流行の旬が終わったのかしら...でも、日韓ちゃんぽんになったKポファンの日常会話、Kポ用語や韓国情緒をまじえ、韓国語の混じったピジン、クレオールな会話にキヨミも加わってさらに浸透するのかどうか引き続き興味深い。귀여미=クィヨミではなくキヨミのようだけれど...EXILE等、K-POP風作曲のJ-POP余談ですがもうひとつ音楽の話題。ソチ・オリンピック閉幕式で「アリラン」を歌ったひとり、韓国を代表するジャズシンガーナ・ユンソン나윤선氏(このほど世宗文化賞受賞)がサンジェルマン・デ・プレのジャズ・フェスティバルfestival Jazz à Saint-Germain des Prèsに出演とのニュースを聞いて。昨年のユ・ヒヨルのスケッチブックではジャズ・バージョン「江南スタイル」も披露していたのですね。大学路の舞台「地下鉄一号線」でデビューしジャズ歌手へ転身。個性あふれる歌唱、カッコいい!to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2026 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 16, 2014
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全州で世界の「民営化」に関するドキュメンタリー映画を観たのだが、読書中だったガブリエル・ガルシア=マルケス/Gabriel José García Márquez「戒厳令下チリ潜入記―ある映画監督の冒険/La aventura de Miguel Littín clandestino en Chile」にピノチェトが各業界を再「民営化」した行(くだり)が。アジェンデが鉱山を国有化した一方ピノチェトは墓地に鉄道、港、ごみ収集、社会保険まで民営化。経済基盤の弱い発展途上国が(民営化等)経済の自由化政策をとれば貿易自由化により流入した外国製品との競争に敗れ国内企業がばたばたと倒れ衰退するのは自明の流れだが...「民営化」に関するドキュメンタリー映画が捉えたチリの現状のバックグラウンドが読書中のガルシア=マルケス「戒厳令下チリ潜入記」で裏付けされたかたち。ピノチェト政権下を描いたチリのドキュメンタリーPATRICIO GUZMAN『Nostalgia de la luz/Nostalgia For The Light』(2010年)を観たのも全州でだった。自分の中では全州とチリの縁も深く...チリの独裁政権にアイデアあふれる広告を駆使して抗った広告マン(ガエル・ガルシア・ベルナル演ずる)を描いたパブロ・ラライン/Pablo Larraín監督『NO』(2012年)が8月に公開されるそう。ビンテージカメラを使用して撮影された、という点にも魅かれる。ガエル・ガルシア・ベルナルは(以前ラテンビート映画祭で観た)ボリビアの水戦争を描いた作品『雨さえも/También la lluvia/Even the Rain』(2010年)など社会派作品の出演も多い気がする。『NO』はパブロ・ラライン監督によるチリ独裁政権3部作完結編とか。『Nostalgia de la luz』のPATRICIO GUZMAN監督もピノチェト三部作があるのよね。ぜんぶ観たいなぁ...チリつながりでアレハンドロ・ホドロフスキー/Alexandro Jodorowsky監督の『DUNE』も早く観たい(✿╹◡╹)ノto be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2026 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 15, 2014
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2014年第15回全州国際映画祭で観た映画について。記事は随時追加の予定です。韓国の産業、経済、歴史と今が伝わる韓国映画四編←New!全州国際映画祭オープニング作は韓国の三人の監督によるオムニバス3D映画『新村ゾンビ漫画/신촌좀비만화/MAD SAD BAD』LGBTな映画二本。少年たちの夜間飛行タルトンネなど、貧窮や暴力に蹂躙される少年たちの三編サッカーのドキュメンタリーと家畜業のドキュメンタリー、子育て、子ども関連二本北朝鮮スパイにバングラデシュ人、ホームレスなどよそ者、異邦人の視線三編韓国の新しいヴァンパイア・ラブコメと映画監督やクリエイターたちの苦悩が伝わる韓国映画三本演技するアイドル、演技ドルたちの映画!SUPER JUNIORドンヘ、FTISLANDスンヒョン、4minuteジヒョン、Hello Venusユヨン全州チョコパイ物語to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2026 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 12, 2014
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気が強い釜山夫人のアネクドートを思い出した...あらすじ核兵器を放棄する計画を持つ北朝鮮高官が暗殺された。その直後に謎の女性ぺク・ソリ(ハン・イェリ)が亡命を求める。諜報員チョルス(ソル・ギョング)は憤激する妻ヨンヒ(ムン・ソリ)の姿に後ろ髪を引かれながらもぺク・ソリと接触するためタイ出張へ出発したが...なぞのイケメン、ライアン(ダニエル・ヘニー)がヨンヒに接近!チョルスは国家と、そして妻を守りきることができるのか...コ・チャンソク、ラ・ミラン、チョン・インギら共演、イ・スンジュン監督第一作『ザ・スパイ シークレット・ライズ/스파이/The Spy: Undercover Operation』 (イ・スンジュン監督は『海雲台』『クイック』の助監督出身)。スパイの身分を家族に隠しながら敵と戦う姿がコミカルに描かれた『トゥルーライズ』を想起し、韓国版『トゥルーライズ』と言えるかもしれない。『トゥルーライズ/True Lies』(1994年)は元々1991年のフランス映画『La Totale』のリメイクなのでハリウッド版も韓国版もそれぞれ適度に換骨奪胎された同様の系譜の娯楽作品として楽しむことはできるだろう。(以下、作品の核心に触れる部分もございます)二重スパイ ライアンの悲哀はさらっと説明されるだけなので『007』等のような切実さや深みは感じにくいかもしれないが、秋夕(旧盆)向け娯楽映画と考えればそれも計算の上だったのかもしれない。(製作ノートによれば家族で楽しめる作品をめざしたとのこと)『007 Skyfall』などはMの「息子たち」の怨恨、恨み節が凄かったからなぁ...閑話休題。アクションはハリウッド作品より見劣りはするけれど...「IT強国」のコインの裏表も見せて、韓国人の情緒に合わせたユーモアに差異を見出す。冒頭に書いた通り釜山出身のムン・ソリが放つ、釜山訛りでまくしたてる気の強い「釜山夫人」ぶりも韓国人ウケする要素かも。CAというキレイ系職業で恐怖の釜山夫人というギャップ。過去にソル・ギョングと共演した『ペパーミント・キャンディ』や『オアシス』のイメージを覆すコミカルな演技。そして秋夕公開だからかどうか...冒頭、姑の古希祝いの準備で何百枚もジョン(煎)を焼き続ける三人の嫁たちの役割、そのシーンは既婚女性には秋夕などの名節の料理作りか子どもを産み育てることしか残されていないように、主婦としてアジュマ(おばさん)として生きることしか残されていないと暗喩しているかのよう。子どもがまだいないヨンヒにとってそれは肩身が狭い世界でもある一方で、(子どもがいない、仕事を続けているから)アジュマの世界にはまだ片足しか突っ込んでいない!宙ぶらりんな状態でもある。そんな既婚女性の揺れる女心に言及している脚本はなかなか韓国らしく。結婚して7年、女性ではなくアジュマとしてだけの人生、生活になりかけているヨンヒにもある日とつぜんライアンが近づいて来て女性としてのトキメキが生まれたり。それはヤクルトおばさんに身をやつした!?スパイ、イ・ミラン(ラ・ミラン)にとっても同じこと。ヨンヒとミラン、ライアンにときめくふたりのアジュマの姿が韓国らしい換骨奪胎だなぁとしみじみ。妻のときめきは7年目の浮気?夫にとっては国家の危機に匹敵するかもしれない妻を奪われる危機なのだが。余談だが過去に北朝鮮出身の役にキャスティングされまたキャスティングされている俳優がいるなぁと思ったりも。ハン・イェリは『ハナ~奇跡の46日間~』で北朝鮮選手の役、キム・ジョンスは『豊山犬』同様、北朝鮮高官役。(『ハナ~奇跡の46日間~』で北朝鮮選手役だったイ・ジョンソクはドラマ「ドクター異邦人」でまた北出身の役)もうひとつ余談だが、ジョニー・トー監督『毒戦』が韓国でリメイクされるニュースと共に、『寒戦』のリョン・ロクマン、サニー・ルク監督による新作『Helios 赤道(赤盗)』はジャッキー・チュン(張学友)、ニック・チョン(張家輝、『激戦』主演)、チ・ジニ、チェ・シウォン(SUPER JUNIOR)が共演すると。半島の核、ウランをめぐるアクションになるそうで今作との差異がどうなっていくかに期待。今作もそうだが核や爆弾をめぐる半島での攻防は5~6カ国の貌ぶれといい、『シュリ』の頃からそう変わらないと思いつつ...未だ朝鮮戦争は終結していず、休戦状態に過ぎない現実を映画の世界にも反映するしかないのが実情か。2005年にレクチャーを聴講したブルース・カミングス/Bruce Cumingsの「朝鮮戦争論」を読みつつ考えたり...香港→韓国リメイク、韓国香港合作の波!?古くは...韓国と香港ショウブラザーズ合作(韓国と香港初合作)韓国最古の現存するカラー映画『異国情鴛/Love with an Alien』(1957年)が発見され今年韓国内で上映。アンジェラ・マオの『足台拳震九州(テコンドーが炸裂する時)』は1970年代、ゴールデン・ハーベスト社製作。ジョニー・トー製作レオン・カーフェイ、ヤムヤム主演ヤウ・ナイホイ監督『天使の眼、野獣の街/跟蹤/Eye in the Sky』のリメイク『監視者たち』(2013年)は間もなく日本でも公開。to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2025 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 11, 2014
『ハン・ゴンジュ 한공주(ハン・ゴンジュ 17歳の涙)』は直截的な説明を避け暗示的なショット、フラッシュバックを間に積み重ねていく手法、編集、話法がジョン・ウク監督『Family(家族)/패밀리(가족)』やジョン・ソヨン監督『月が欠けゆく時/달이 기울면 /When the moon is on the wane』に似ている...(そういった映画製作方法、話法が現在の韓国映画界で教えられ伝わっているのかどうか...)イ・スジン李銖真監督長編デビュー作。イ・チャンドン『ポエトリー アグネスの詩』とは異なるアプローチ。『逆鱗 역린(王の涙 -イ・サンの決断-)』はセウォル号事故の後観たからか四書「中庸」の「小事を軽んぜず 至誠を尽くせ」を心がける誠意ある為政者、王の姿が印象的で涙...『標的』は別途記す予定。『萬神』も別途記す予定。to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2025 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 10, 2014
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税関にて。「……これ、全部お餅ですか?」「はい。あ、チョコパイもあります」「…………」韓国のお餅が好きすぎて実家の母に贈りたくて買いすぎ...李朝時代皇帝に食べられていたお餅、トゥトットッ。粉吹きにした白い豆、棗や栗の入ったゆるりと垂れるほどに羽二重のようにやわらかいお餅は穀物のやさしい甘さと肉桂の薫りが響く(๑´ㅂ`๑)♡ 梨花女子大前の名店、好圓堂さんで。インジョルミはきな粉が普通ですが...北朝鮮式白い豆粉(白小豆か)の인절미(๑╹ڡ╹๑) 素朴な味に魅了されすでに三度目のリピーター♡ソンピョン松餅とサービスでひと箱持たせてくださったモシ・ソンピョン(ソンピョンとは餡等が異なります)蒸し立ての薫りは国境を越え税関も突破!チョコレートと餡のハーモニーがモダン!蒸し餅に挟まれて。しっとり優しい味(๑´ڡ`๑) チョコと餡って合うのですよ。六本木に初めてとらやカフェが出来た時、あずきとカカオのフォンダンが美味しくてリピしていました。かぼちゃ生地に炒った大豆や棗が入ったお餅も。to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2023 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 10, 2014
ぐうぜん通りがかって...行きたかった。TOTAL RECALL記録する映画と記憶する美術館。アートと映画の間が一堂に。Cool!具体的には美術家のドキュメンタリーと映画監督のドキュメンタリーをインスタレーション形式や上映でコラボレーション。김소영, 김경만, PARKing CHANce(박찬욱+박찬경), 배윤호, 안건형, 옥인콜렉티브, 이행준+홍철기, 정윤석, 차재민が参加。PARKing CHANce(박찬욱+박찬경は『苦盡甘来/고진감래』の上映。 イルミン美術館は過去のアート・インスタレーション、ドキュメンタリーのアーカイブ事業も積極的に推進。韓国映像資料院Korean Film Archiveやムンジ文化院と共同で。興味深い。国立中央博物館でゆっくりしすぎて行かれなかった...(/_;)to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報 にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2026 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 9, 2014
『あなたは私のバンパイア/그댄 나의 뱀파이어』でヒロインの母親が年下のバングラデシュ人と熱愛したり、『親愛なる指導者同志へ』では北朝鮮スパイがタルトンネに暮らす韓国の子どもたちの悲惨な暮らしをビデオカメラにおさめたり...異邦人の視線、視点が加味されている映画も全州にいくつか登場していた。シン・ウニ/신은희監督短編ドキュメンタリー『アラム/알럼/J. Alam』(2014年)は1997年に韓国に来たバングラデシュ人アラムの語りにより外国人労働者の視点、視線を伝える。韓国で16年暮らし家具工場で働くアラムの話は外国人労働者を描いた過去の韓国映画、ドキュメンタリー等と若干趣が異なる。悲惨な労働環境、苦しむ外国人労働者、のイメージはほとんどない。流ちょうな韓国語を話しながら「韓国人は上だけを見て生きている」とクールに韓国社会も観察。一方で韓国の詩人イ・ソンボク「口のないことごと」の詩と母国の詩人Humayan Azadの詩を朗読する。ふたつの国の間、ふたつの国の言葉の間で生きるようにふたつの国の詩人の詩を愛し朗読するアラム。韓国語でもさまざまなことを考えたり、感じたりしているのだろう(当たり前のことだが...)と感じさせる外国人労働者の感受性が清々しく、従来の描写とは異なる方向性と繊細さ、奥行きも感じられた。ただ、母国の詩人の詩を詠むときは少しさびしそうだった。一緒に働いていた故郷の友人たちは今は帰国しているからさみしいとも語っていた。そんな異国での孤独感異邦人の視線、視点がじわりと沁み渡る。異国への関心や適応と望郷の思い。韓国を離れ異国に暮らす韓国人等にも共通する思いが外国人労働者の視点から描かれ普遍性を伝えて胸を打つ。韓国で外国人労働者、移民らの交流お祭りも組織するアラムだからこそ、の視点もあるが知的で詩的な視点が余韻を残す。キム・ギドク監督『春夏秋冬そして春』が美しくてすばらしい、と語るアラムなので、詩的な感受性が強い方なのかもしれない...キム・ユリ監督短編『あのドアはいつから開いていたの?/저 문은 언제부터 열려있었던 거지?/How Long Has That Door Been Open?』(2014年)もよそ者の視線を伝える。ファッション・デザイナーになる夢をかなえるためようやく就職したファッション関係企業の仕事のため、首都圏から地方にひとり引っ越したウンジュ。ホームを離れアウェイ感満載の職場では 職場の人たち、地方の人たちの感覚について行かれず途方に暮れることもしばしば。未だなじめないよそ者の孤独を抱えながら遠距離になってしまった彼氏にもその辛さを率直に伝えられない、我慢強い彼女の心象風景が繊細に描かれる。あのドアはいつから開いていたの?は彼女の部屋の洗面所のドアが閉めたはずなのにいつでも少し開いていることを指す。それはしばしば彼女の視界にも入っている。彼女は立ち上がってドアをまた閉めれば済むと思っている。恐らく、現状を我慢し続けるよそ者の孤独感は彼女の意識下で限界に来ていてもうあふれ出しそうなのにドアを少し開けてしまって溢れそうなのに彼女は見て見ぬふりをしている。少しだけ開いているドアが喚起するかのような、彼女の状態、限界かも...という状態は彼女自身直視し向き合わなければならないはずなのに夢のためにその現実から目をそらしている。ドアはまた閉めればいい、心の叫びには蓋をすればいい、という対応になっているかのよう。デザイナーになるため、もう少し、夢のためにもう少し、と自分に言い聞かせながらがまんしている。(実際はファッション企業で経理事務の職にようやくついただけなのだがデザイナーへの職種転換を待とうとしている)建てつけの悪いドアが閉めても何度も少し開いてしまうのは彼女にその見て見ぬふりをやめさせよう、現実を気づかせよう、辛さや孤独感、心の叫びに向き合わせようと知らせようとしている、本心からのシグナルのようだった。夢と現実との折り合いがまだつかない、彼女の葛藤や弱った心が洗面所の少し開いたドア、という象徴的な表現、描写になっているのが印象的。サミュエル・ベケット、ドアはわからないくらいに開いている...も想起。全州国際映画祭韓国短編コンペティション大賞受賞作。(その他の短編受賞作はこちら)ジョン・イルゴン監督ドキュメンタリー『雲の橋/구름다리/The Cloudy Bridge』(2014年)は私たちがよく知らない、韓国のホームレスの姿を伝える作品。韓国人同士でも韓国人もよく知らないであろう、ソウル駅近辺のホームレスの日常の姿を含め数字、データでも実情を伝える力作。じっくり取材していることが伺える。ソウル駅には「雲の橋」と呼ばれる空中歩道、通路がありそこにホームレスが野宿していたそう。タイトルはそこから取られている。ホームレスの自立支援相談所での会話など職員がホームレスに「ソンセンニム(先生)」と呼びかけているのが印象的(日本の現状と比較して観てしまう)。また、ホームレスのひとりが映画『牛の鈴音』が好き、と言っていたのが心に残る。韓国のよそ者が語る、好きな韓国映画から彼らの孤独、家庭や家族愛への希求も伝わるような気がして...明洞で一生懸命段ボール箱を集め働くホームレスの姿も心に残った。もしかしたら見かけていたのに見ていなかったのかも、見ようとしていなかったのかも...見えない存在としていたのかも...「上を見て生きている」韓国社会の下方を見れば、時に見えなくなっていた、見ようとしていなかった、見えない存在である外国人労働者やホームレス、仕事のためにあえてホームを離れてアウェイに行く若者(若者の就職の困難さ、夢をかなえることの困難さも想起)が視界に入る。さまざまなよそ者、異邦人たちが抱える孤独にさみしさ、不安などが伝わる映画たちだった。to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2026 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 9, 2014
全州国際映画祭の特色の一つ、デジタル三人三色が前年までの三人の監督が撮った短編三編(中長編もあった)を一作として見せる方式から三人の監督が三つの長編を撮る方式に今年変更。韓国からはなかなか見ごたえのあったパク・ジョンボム監督『生きる/Alive』シン・ヨンシク監督『鳥類人間/The Avian Kind』の二編。薄皮を少しずつ剥していくような丹念な筆致の、しかし薄皮を剥いた後にパンドラの箱が開く、すき間だけ開いて細い光を見せるようでもありその場で足踏みと地団駄を踏み続ける人生に薄日が少し射すようなぐらぐらとした生を突きつける力作パク・ジョンボム 박정범 PARK Jungbum『生きる/산다/Alive』(2014年)。疎通できない人間たちの、家族や友人、隣にいる人々とさえ疎通できないことによる現代の孤独としかし寡黙にじわじわと伝達するゆっくりとした歩みの生。不通(=疎通できないこと)が生む孤独は思う程悲惨でもなく暗くもなくしかし恩恵を受け這い上がれるほどの大逆転もない淡々とした地上的な生。疎通できないのは近代化された現代社会で個人主義が蔓延・浸透していることにもよるのだろうが...CCTVで監視される労働者たちの姿はある面では一面ではカメラに映る通りかもしれない。カメラがフレームが規定する姿。録画され再生される映像を視たままの姿。しかし、それらの映像を24時間視ていたからと言って365日視ていたからと言って、映る人々を知る、理解したことにはならない。レンズやフィルターを通した他者の姿は味噌工場だけでなく私たちの内にも偏在する。私たちという主観的なレンズやフィルター、私たちの身体化されたカメラを通した他者像即ち固定化された視野や理解が他者との疎通を困難にし現代人の孤独を作っているのかもしれない...ミョンフンが知っているスヨンジョンチョルが知っているミョンフンミョンフンが知っているジョンチョルは知っている接している範囲内だけの彼らで、自分が決めたフレーム内通りの彼らにすぎない。高解像度のTVが肉眼よりもよく、くっきり見えるのはおかしいという父とそんなことを言う父がおかしいという娘の会話にもあるように人間は見た範囲、知っている範囲だけの姿ではない、自分のレンズやフレーム内通りの人間ではないとなかなか気づけないことが疎通を困難にし相互理解を混乱させている。このシーン、映画の平板な(に見える)映像の中で高解像度の映像が画面にスクリーンに不連続性を生み、映像二者の段差、ギャップを視覚化もしていて興味深かった。主人公の姉スヨンが姦淫の罪を悔いて自らの背中を鞭打つシーンは常に意識を失っているような彼女の生の一瞬の覚醒のようで痛々しくもあった。ジョンチョルは「自分を痛めつけるのは赦されたいからだ」とその偽善性を衝くが...宗教的なキリスト教的な罪悪感と自覚・自意識の間でぐらぐら彷徨う生が『薔薇の名前』で自らを鞭打つベレンガー(だったか?)のように偽善的、確信犯的ではなく、彼女の生の苦しみ、切実さが伝わる描写、点景だった。スヨンはうつ病で不安定で幼子のように純粋で弱弱しいながら利己的な面も見せ、複雑な人格でもあるのだが。スヨンとミョンフン、純粋なようで利己的、狡猾さもあるふたりのキャラクター設定がリアルで突き刺さる。フェリーニ『道』のジェルソミーナの純な面とザンパノの利己的な面を合わせて二で割った、清濁の二重性を陰陽、明暗を二人はそれぞれ併せ持つ。月が照らされて白く清く明るく輝く時もあれば暗く空に沈んでいる時もあるかのように彼らの純粋さと利己心は明暗のように交互に表れただ同情し感情移入する対象としてだけではない、地上的な人間性を描写している。キリスト教と韓国 映画の中の鳥や卵はそんな彼らの夢や再生、生まれ変わりたい、大逆転したいという思いを象徴していた。「髪の毛カビ」等のディテールも興味深く、後日監督の話によると両親が江原道で味噌工場を営んでおりいろいろ話を聞いて着想を得たとか。フレームは映画だが映画に流れる時間は予定調和的に劇的に物語的に収束せずゆっくりと遅々と進んで地に足の着いた時間の進展(ドキュメンタリー的)が映画的フレームと交差する感覚。愚直な時間を(愚直に時間を)積み重ねた映像。地に足の着いた時間性(時間の進展)にはまさしくパク監督らしい誠実さ、人間理解に対する誠実さと謙虚さが表れている。ゆっくりと地に足を着けて続いて行く、描かれる不通の生活は最後に芯のある静謐な結び付きを見せて、微かな希望と幸福感を残す。ジョンチョルがドリルで取り外してしまったドアを取り付けに行くシーンや、スヨンのために道を照らす灯りを樹上高くつけるシーンは不通の生活を乗り越えて心を寄せ接近させ、他者を思って共に生きる時間がやがて来る幸福な予感の余韻を残す。이연실の歌う「소낙비」その哲学的な、韓国伝統の詩的な詞と映画の調和もすばらしい。選曲のセンスが良い!同じ全州デジタルプロジェクトのシン・ヨンシク신연식SHIN Younshick監督『鳥類人間 조류 인간 The Avian Kind』(2014年)も鳥や卵のモチーフが登場する。二者のテーマは相似している。他者との疎通不能、不通の時代を描いている。パク・ジョンボム監督が地を這うように、時にドキュメンタリーのようなリアルさで丹念に描写しているのに対し、シン・ヨンシク監督は朝鮮半島の卵生神話、伝説も取り入れあざとさぎりぎりに踏みとどまる非現実性と紙一重のファンタジックな描写で現代人の孤独な生に切り込もうとしている。卵の中に入って生まれ変われば不治の病も治癒するという詐欺のような医師の言葉を信じて夫と娘を置いて家を出た妻を探し続ける夫。「私たちは自分自身についてさえよく知らないで生きている」というセリフが示唆するように、夫が妻を知っていたか、理解していたか、という以前に恐らく夫も失踪した妻も自分自身のことさえよく知らずわかっていなかった。現代社会で見失われた人間理解(=自分自身を理解することから)即ち自分不理解が疎通不全で疎通できない、相互理解出来ない社会に繋がっているのかもしれない。『生きる』は疎通不能・不通が他者を理解できないところから始まっているとして、『鳥類人間』は他者を理解できないことの底には自分自身をさえ理解できていないと帰結する別方向のベクトルがあるよう。前者のベクトルと後者のベクトルは向きが異なっている。卵が先か鶏が先か、cogito ergo sumのように...前作『ロシアン小説 러시안 소설』とのつながりは機会があれば...シン・ヨンシク監督はクレジットにD.G.K(=Directors Guild of Korea、韓国監督協会)を入れていますね、『俳優は俳優だ』に続き...to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2026 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 8, 2014
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サッカーは幼稚園の時始め小学生の時は野球同様遊びで、大学の時は体育として選択。(小学生の時はバスケ部)小学生の時に始めたスケート、スキーは冬の遊びとして、同じく小学生の時に始めたテニスとバレエはしばらく続け中学高校ではテニス部に。経験のあるスポーツは観戦も楽しいのでウィンブルドンとワールドカップ観戦の間で迷う...今年の初夏(NBA観戦も好き)。全州では日本で観ていた『60万回のトライ』上映も。全州の観客の反応を感じて興味深い一方、小学生サッカーチームを追ったドキュメンタリーイム・ユチョル監督『誰にでも燦爛とした(栄光が)』と子どもたちのスポーツ・ドキュメンタリーとして、またカメラワークを比較して観てしまったり...イム・ユチョル/임유철監督は2006年にも仁川のサッカーチームを追ったドキュメンタリー『비상/飛上/Fly Up』を製作。日韓で活躍するユーゴスラビア(現・モンテネグロ)出身ジェナン・ラドンチッチ/Dženan Radončićも出演していた。『誰にでも燦爛とした(栄光が)/누구에게나 찬란한/ Glory For Everyone』(2014年)World Premiereは...あらすじ慶尚道の恵まれない小学生のためのサッカーチーム。大会で勝てば資金援助とチーム存続が約束されるためコーチは子どもたちを叱咤激励し厳しい練習で勝利を目指す。「でも、なんだかサッカーが楽しくない...」チーム存続のため勝つためとはいえ厳しいコーチに根を上げる子どもたち。そして新しいコーチが就任した。北風と太陽で言えば新しいコーチ、パク・チョルウは太陽のように子どもたちをほめ、自信をつけさせ楽しく体力もつけながら戦術を学ばせる。子どもたちの目が輝き始めた...小学生にとってのサッカーは楽しむサッカーである要素もまだ強いはず。しかし、母子家庭だったり両親とも亡くなって祖母と暮らしているなど、経済的に不安定な子どもたちがサッカーの練習を続けるためには勝って結果を出す、自治体から支援を受けるためにという壁が大きく立ちはだかる。そんな子どもたちがサッカーを諦めないように嫌いにならないように...褒め、励まし、仲間意識を醸成しながら仲間に譲ることや配慮すること、時には連帯責任になるケースもあること、責任をとること等を学ばせる。パク・チョルウ・コーチの子どもの視線、目線に降りて来てあたたかい心で懸命に指導する姿が心に残る。厳しさの背後のあたたかさ。北風と太陽の話のように、前半の重苦しい雰囲気と対照的な後半の明るさ、対比した演出もドキュメンタリーを盛り上げる。じっくりとチームが子どもたちが成長する展開を観ているうちにこれはこの子どもたちのサッカーチームだけではない、子育てや部下の育成にも必要なエッセンスや人生が詰まっていると感じさせる。「控えの選手ではなく、先発に。サッカーでも人生でも」コーチの哲学が子どもたちの貌に心に、人生に陽の光を当てている。そんなプロセスがまぶしい秀作。『裸足の夢』同様、韓国のコーチは熱い?試合シーンのカメラは近くでスピーディーにボールなどの動きについて行っていて『60万回のトライ』より迫力がある印象。子ども関連では全州でお母さんの目線で家畜、肉食の問題を取り上げたファン・ユン/황윤監督『雑食家族のジレンマ/잡식가족의 딜레마/The Omnivorous Family』(2014年)World Premiereも丁寧な描写でなかなか良かった。一家の中でお父さんはサムギョプサルやチキンが大好きだけれどお母さんは非人間的(非動物的)に家畜をモノのように育てる工場のような畜産業を見学して肉が食べられなくなってしまった...まだ育ちざかりの幼い子どもに菜食を押し付けることはできないが、豚の顔が脳裡をよぎってしまう...という葛藤を肩ひじ張らずに追っている。社会、産業、企業、文明、経済等と肉食問題を結び付けすぎず、押し付けすぎず肉食産業というシステムの実態を映しながらも自分や家族が向き合っている姿をシンプルに等身大にドキュメントしている。家畜を工場で育てて食べて生きて行く、という現代人の生活、その業と葛藤を日常生活と家庭の中子育ての中で感性豊かに見つめながら人権ならぬ動物の権利について考えさせる作品。動物へのあたたかいまなざしは2001年、野生動物を描いた作品『작별/Farewell』のころと変わらないのかも...第6回釜山国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞など受賞していた。クジラで有名な盤亀台岩刻画がこの作品ではブタに着目されていた。全州ではもう一作、盤亀台岩刻画に言及する作品があったのが興味深い。サッカーつながりでサッカー映画いろいろ。1966年イングランド大会でアジア勢初の勝利を挙げた北朝鮮選手たちのドキュメンタリー、『奇跡のイレブン/The Game of Their Lives』東ティモールの子どもたちを指導した韓国人サッカーコーチの姿をパク・ヒスン主演で映画化『裸足の夢』名匠ケン・ローチ、アッバス・キアロスタミ、エルマンノ・オルミ監督が描くオムニバス・サッカー映画『明日へのチケット/TICKETS>>』キルクークでクルド民族、アラブ民族、トルコ民族、アッシリア民族の4つのチームがサッカーをする『Kick Off』to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報 にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2026 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 8, 2014
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韓国映画にもスパイものは数多くあれど...異色のスパイものがイ・サンウ監督新作『親愛なる指導者同志へ/친애하는 지도자동지께/Dear Dictator』あらすじタルトンネに暮らすプクソン、ヨンニム、ウソクは高校を中退した友人同士。みな貧しく、母子家庭だったり、働かずに酒を要求し暴力を振るう父から自閉症の兄を守ったり軍隊で兄が性的暴行に遭ってしまったりガールフレンドが教会の神父に暴行されそうになったり...次から次へと起こる酷いことごとを北から来たスパイがハンディカメラで逐一撮影し始めた。親愛なる指導者同志へ...南朝鮮の若者の置かれた悲惨な状況を報告するために撮影しているとスパイは説明するが...イ・サンウ監督『親愛なる指導者同志へ/친애하는 지도자동지께/Dear Dictator』(2014年)World Premiere朝鮮戦争が休戦状態で南北が分断している半島にスパイが現れる...始まるのは銃撃戦ではない。そこにオリジナルの視点、スパイの視線を加味して現代社会の問題を炙り出す。(以下、映画の核心に触れる部分もございます)北朝鮮スパイの視点という枠、という仮構に入ったドキュメンタリーのような、フェイク・ドキュメンタリーのような構造。(親交のあるらしいパク・チャンギョン監督の『もう一度生まれたい、アニャンに/다시 태어나고 싶어요, 안양에/We Wish To Reincarnate In Paradise, Anyang, Paradise City』の構造も想起する)北朝鮮スパイという他者の視線、視点を用いて現代社会の闇と痛みをより対象化し(対象化した視点な分、冷酷に過酷にもなる)俯瞰鳥瞰する構造。図解すると今作は凹で囲まれた部分が北朝鮮スパイがハンディカメラを回す虚構とすれば凹の芯の部分に韓国社会の問題や人々の痛みが埋め込まれている。即ち、貧しくタルトンネに暮らす子どもたちとその崩壊した家庭、キリスト教を(狂信的に)信仰する母親によって人身御供とされる娘、軍隊で上兵から性的暴行を受ける若者...人権が悉く尊重されず、底辺に生きる人々の悲痛さ悔しさ、鬱屈とした現実や心情はフィクションを超えて現実の韓国社会と地続きと思え説得力がある。食料難も常態化し人権が侵害される北を逃れ南に渡る人は多いが監督は動画サイトで南から北へ渡った人の話を視て着想を得たという。南から北へ渡る人はほとんどいない非常に稀だが、南の、資本主義による熾烈な競争社会に疲れ逃れた人もいる。共産主義、社会主義国家なら競争に疲弊せず暮らせるのではないかと...(1960~1970年代の帰国事業も少々想起)追い詰められ全てを喪失し絶望し生きて行く気力限界ぎりぎりのタルトンネの子どもたちを北朝鮮に来ないか?と勧誘するスパイはいるとは思えない。非現実的かもしれない。しかし、スパイが視たとされる、ビデオにおさめた子どもたちの姿はまぎれもないリアル、現実と地続き。北朝鮮スパイが撮影するビデオ、というフレームの中で現実がより一層悲痛な調べで浮き彫りとなる効果ある演出だった。救いだったのはふだんは母を疎み反発していた息子が母を懸命に探そうとする姿、傷ついた自閉症の兄を病院に連れて行こうと走り回る弟の姿、軍内で暴行され自殺した兄を悼む弟の姿、と三人の少年たちがそれぞれ見せた家族愛と人間らしさだった。非人間的な環境に生きる少年たちと対照的に、少年たちの人間らしい心は悲壮な清らかさがあり余韻を残す。イ・サンウ監督が教える大学の、演技は初めてという学生たち三人の熱演が光っていた。全州国際映画祭で鑑賞。全州で観た韓国映画のいくつかは長編も短編もドキュメンタリーも現代の韓国社会が抱える問題や痛みを描いていて、『親愛なる指導者同志へ』がとらえた光景に共振もした。チャン・ジェヒョン/장재현/JANG Jaehyun監督短編『12番目の助祭(補助司祭)/12th Assistant Deacon/12번째 보조사제』(2014年)World Premiereは受験のプレッシャー等から悪魔に憑りつかれた華僑の女子学生の元、神父とその12番目の助祭(補助司祭)が悪魔祓いに行く話。目前の、自身の外部にある悪魔を力強く祓うべきところ、内なる弱さ、闇、傷を悪魔に目ざとく見つけられ隙を突かれ弱点につけ込まれ憑りつかれそうになってしまう。その根源は兵役時に性的暴行を受けたという傷、今なお癒えない心の奥底の傷の忌まわしい記憶だった。あぁ、ここにも軍隊内の暴力が浮かび上がっている、と思わざるを得ない。映画を観ても、軍隊内で起こった銃撃、暴力事件等の報に接しても...氷山の一角なのかもしれないと感じてしまう。そして人間の暴力性に向き合うことを余儀なくされる。軍隊の「システム」不全について。ユン・ジョンビン監督『許されざる者』第15回全州国際映画祭韓国短編コンペティション監督賞受賞。補助司祭役はイ・ハクジュ。神父役はドラマ「チョンウチ/田禹治」など出演パク・チイル。女子学生ヨンシン役は『母なる証明』にも脇役で出演していたイム・ソンミ。余談だが、華僑が主人公の映画も少し増えてきているのだろうか...『子猫をお願い』の双子少女は中華街に住む華僑という設定だった(と思う)が、最近は『新しき世界』のジャソンらが華僑。(この短編のキリスト教的、哲学的側面については別の稿にて)もうひとつ、ナ・ヨンギル/나영길/NA Youngkil監督短編『ホサナ/호산나/Hosanna』(2014年)World Premiereは貧しくやるせなく暮らす村人に奇跡を起こす少年の話。ホサナはヘブライ語で「救い給え」の意味。「暴力」的な人権侵害も描写される村の日常で少年の起こす奇跡や救済はいったい何の意味があるのか?生かされてもまた元の、希望のない生活に引き戻され無気力に生きるだけではないのか...神の存在意義を考えさせる哲学的内容だが、描かれる生活、ひんやりと冷たく蒼く暗い空間描写は『親愛なる指導者同志へ』のタルトンネの世界とも共通し、現実と地続き。(この短編のキリスト教的、哲学的側面については別の稿にて)第15回全州国際映画祭韓国短編コンペティション審査委員特別賞受賞。ナ・ヨンギル監督はキム・スヒョン主演『最悪の友達』の録音を担当していた。イ・サンウ監督は公開作が多数控えているそう。R指定がついてしまった『地獄画』のほか、『私はゴミだ』『ダーティー・ロマンス』も公開待機。新作『スピード』は5月にクランクイン。短編『非常口/비상구』と本作『親愛なる指導者同志へ』、『スピード』で青春三部作とするそう。本作のロケーションはパク・チャンギョン監督ドキュメンタリー『萬神/만신/MANSHIN: Ten Thousand Spirits』にヒロインの父役で出演した縁で知ったとか。『萬神』で1960年代のシーン撮影につかったチュンゲ洞で撮影。そういえば、と坂の風景などを思い出す。『萬神』は半島の北側生まれムーダン(巫堂)キム・グムファの半生をキム・セロン、リュ・ヒョンギョン、ムン・ソリが演じた(フェイク)ドキュメンタリー。原作本を買っていたが、読み終わる前に映画を観てしまった...to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2026 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 7, 2014
2014年第15回全州国際映画祭でキリスト教を(狂信的に)信仰する母親の登場するイ・サンウ監督『親愛なる指導者同志へ/친애하는 지도자동지께/Dear Dictator』(2014年)はキリスト教について、それは宗教に対してと言うよりも宗教が見せる不寛容さと利己心の醜悪さに批判的だった。神学大生だったナ・ヨンギル 나영길 NA Youngkil監督短編 『ホサナ/호산나/Hosanna』(2014年)はキリスト教を知る者による、宗教の「中からの」批判。ゆえに、社会事象、社会現象としても表出するキリスト教(及び信者)の姿や宗教の醜悪な貌批判に留まらず『ホサナ/호산나/Hosanna』はもっと哲学的形而上学的に信仰や宗教に疑念を呈していてその深い考察を映像化している演出が印象的だった。少年の起こす奇跡や救済はいったい何の意味があるのか?救済や奇跡によって生かされても、甦っても生きることに何の意味があるのか?確かにこの、常に視界の晴れない薄暗く鬱屈としたくぐもった色彩で描かれるうんざりするような村の生活、這い上がることが不可能に見える灰色の世界、こんな世にまた生かされてもなんの希望や喜びがあるのか...限定された、狭視野な救済には意味がない、と。宗教の自己満足的な救済の持つ限界性と無意味さに批判的な物語。一方、チャン・ジェヒョン 장재현 JANG Jaehyun監督短編『12番目の助祭(補助司祭)/12th Assistant Deacon/12번째 보조사제』(2014年)は悪魔祓いという現実世界の「需要」、ルーティンを通して悪魔との邂逅を通して自身の心のもっともやわらかく弱い部分が照射されている。宗教の存在意義あるいは麻薬のように依存してしまう宗教そのものの罪深さはともかく、宗教に形而上学的考察を加えるのではなく宗教という光が当てられることによって見えてくる人間の弱さ。それは悪魔に憑りつかれている女学生も悪魔を祓おうとしている助祭(補助司祭)も向こう側もこちら側も、というスタンスのよう。宗教の存在意義やレゾンデートル(raison d'être 存在価値)、宗教における奇跡や救済について『ホサナ/호산나/Hosanna』のように形而上学的に疑念を呈するのではなく、宗教的儀式やその教義によって定義される悪魔のようなイデアがイコール宗教的悪魔ではない(形而上学的ではない)現世的な地上的な心の痛みや恐怖を炙り出す、深層心理的記憶装置・トラウマ発見器のように描かれる。宗教が人間の過去、記憶、心の痛みを照射する装置として。ヤン・ジウン 양지은 YANG Jieun監督『スッキ/Sookhee/숙희』(2014年)は娼婦のような聖女、聖書の中の娼婦マリアと聖母マリアを一人で体現しているかのような療養士スッキが現代男性の心と体を癒すストーリー。(男性に都合のよい女性、女性像)と思う一方、娼婦のような聖母という女性像に監督なりに挑戦している痕跡と、もうひとつテーマの深遠さに届いていない演出が綯交ぜに...男を治癒しながら変えてしまうスッキによって変わった男が間接的に妻を変え(妻は男を変えるタイプの女ではなく、男によって変えられるような女に見える...)、ドミノ倒し的にうまく丸く収まればという余韻は残る。治癒、ヒーリングを必要とする社会(病んだ社会)の戯画化、あるいはそんな現代社会の病理をファンタジックに描きつつ、娼婦のような聖女による癒しが相互作用的に伝わり循環する(ある種理想的な)世界観の描写とも言えるかもしれないが...全州国際映画祭の特色の一つ、デジタル三人三色が前年までの三人の監督が撮った短編三編(中長編もあった)を一作として見せる方式から三人の監督が三つの長編を撮る方式に今年変更。韓国からはなかなか見ごたえのあったパク・ジョンボム監督『生きる/Alive』シン・ヨンシク監督『鳥類人間/The Avian Kind』の二編。両作品についてはまた別途記するが...薄皮を少しずつ剥していくような丹念な筆致の、しかし薄皮を剥いだ後にパンドラの箱が開くようでもありその場で足踏みと地団駄を踏み続ける人生に薄日が少し射すようなぐらぐらとした生を突きつける力作パク・ジョンボム 박정범 PARK Jungbum監督『生きる/산다/Alive』(2014年)。疎通できない人間たちの(疎通できないことによる)孤独としかし寡黙にじわじわと伝達するゆっくりとした歩みの生。思う程悲惨でもなく暗くもなくしかし恩恵を受け這い上がれるほどの大逆転もない淡々とした地上的な生。主人公の姉スヨンが姦淫の罪を悔いて自らの背中を鞭打つシーンは常に意識を失っているような彼女の生の一瞬の覚醒のようで痛々しくもあった。宗教的なキリスト教的な罪悪感と自覚・自意識の間でぐらぐら彷徨う生が『薔薇の名前』で自らを鞭打つベレンガー(だったか?)のように偽善的ではなく、彼女の生の苦しみ、切実さが伝わる描写、点景だった。(弟には偽善的と罵られても)スヨンはうつ病で不安定で幼子のように純粋で弱弱しいながら利己的な面も見せ、複雑な人格でもあるのだが...全州国際映画祭では(偶々かもしれないが)このようにさまざまな作品がさまざまな視点や考察により映画の中にキリスト教を描き出していた。韓国らしい、韓国映画らしい奥行。to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2025 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 6, 2014
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全州で観たLGBTな映画二本、フランスと韓国。Robin Campillo監督『Eastern Boys』あらすじフランスに移民に来た旧ソ連圏の少年たちはいつもパリ北駅前でたむろしている。旧ソ連出身者、東から来た少年たちのグループの中でも年齢あるいは出身地で格差がヒエラルキーが存在し、リーダー格はロシア出身。ウクライナ出身のマレク(Kirill Emelyanov)はフランス人ゲイのダニエル(オリヴィエ・ラブルダン)に誘われ秘かに会うようになるが...(以下、映画の核心に触れる部分もございます)移民×LGBTはかなり今日的なテーマかも。映画はLGBTとしての苦悩が(マレクがほんとうにゲイかどうかはわからない。異国で生きて行くための手段としてだけかもしれないから)淡々としてやや薄めな描写。ただ、移民たちは肩を寄せ合い生きているためグループ内に厳格な上下関係やルールがあるため(リーダーがメンバー全員のパスポートを金庫にしまって保管していて逃亡もし難い)ある日そこから抜け出たい、あるいは空き巣的生業から足を洗いたい時、当然仲間同士で衝突、攻撃監禁もされるしその騒ぎが目立つ場合外部に洩れて不法移民、不法滞在者として申告、摘発されてもしまう。玉突き事故のような連鎖性が孕む亀裂の深さはマイノリティの中で起こるからこそ、という気がした。そんな中性的パートナーとしてしか視ていなかったマレクをいつしか息子に対峙するように真剣に考え養子縁組しようとするダニエルの心境の変化は興味深かった。すべての移民、そして性的マイノリティにこのような幸運な出会いや純粋な愛情、ハッピーエンドが訪れるわけではない、パリ北駅前はそういう可能性もあるかもしれない場所だとしても。一種の希望、ファンタジーではあるけれど...今年の欧州議会選挙の結果は極右が躍進している国もあった、フランスもそうだった。その結果を受け、欧州の移民たちの人権が引き続き気になって今後この映画のような世界が拡大し続いた場合彼らはどうなるのか、どんな帰結が訪れるのか...と思ったりも。主演のダニエル役はウディ・アレン監督『ミッドナイト・イン・パリ/Midnight in Paris』(2011年)でポール・ゴーギャン役だったオリヴィエ・ラブルダン。ニコール・キッドマン主演『グレース・オブ・モナコ』(2014年)にも出演。性的マイノリティと少年、そしてヒエラルキーが共通するのが...イ・ソン・ヒイル監督の最新作『夜間飛行/야간비행/Night Flight』(2014年)はヨン・サンホ監督の長編アニメーション『豚の王』でも描写された学校内のヒエラルキーに、いじめと友情、裏切り性的マイノリティの秘密が絡み合って高校生の痛みがひりひりする作品。あらすじ中学生時代は仲も良かったヨンジュ(クァク・シヤン)、ギウン(イ・ジェジュン)、ギテク(チェ・ジュナ)の三人。高校になってギウンは不良グループのボスとして君臨、オタクのギテクをいじめる側にまわっていた。ヨンジュはソウル大合格を目指して勉強一筋だがそんなギウンとの友情復活を試みる...「おれたち、友だちだっただろ?」(以下、映画の核心に触れる部分もございます)熾烈な競争社会である韓国社会はさまざまな映画等でも描写されている通り学校内にも子供たちにもその影を深く落とす。学校内での居心地やポジションは勉強が出来る出来ない、だけでなく拳の強さ、力の有無、親などの富、権威、権力の有無、そしてそれらにより階層付け階級付けられたヒエラルキーの中で生き延びられるか、友を裏切ってもコバンザメのように幇間のように力のある者に付き随え生き延びられるか...などが渦巻く熾烈さ。そして現代はホモフォビアも。学年トップを争う優等生、ゲイのヨンジュはギウンが大好きだった。むかしの友情を取り戻したくもあり愛情を獲得したくもある。そんなヨンジュの思いは全く報われる気配はない。近くにいるゲイを発見する出会い系アプリ(恐らくGrindr)で知り合ったジュヌ(イ・イクジュン)と今は閉鎖された天空のゲイバー「夜間飛行」に潜り込んで話す時間が息抜きのよう。ゲイでなくてもただでさえ生き難い息の詰まる学生生活、競争社会でバー「夜間飛行」で息抜きするのは夜しか飛べないひそやかさを醸し出し、切ない。アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの「夜間飛行/Vol de nuit」とも少し関連しているかも、綱渡りのような夜間飛行のような危うさがある学校生活の中で人間の尊厳と勇気が主題になっているから。学生の社会のホモフォビアという偏見から友に排除され、友に裏切られてしまう高校生ゲイ(たち)はこの後、人をまた信じ愛することが出来るのだろうか。つよく、強く思ったのがこのことだった。また人を好きになれるのかどうか...(/_;)「ここにもゲイがいる!」と学校の塀に書かれたgrafittiの後ろにある、血を吐くような思いの余韻も残る。考えるだけでつらい...ただ、屋根が塀の上に降りているヨンジュの家の構造、風景、塀に乗ったり塀を乗り越えてヨンジュのところに来たギウンの姿には救われる。やって来る、壁を越える、心を寄せる、近づく意図やあたたかく流れる感情、友情の記憶も感じられるから。監督によるとゲイの詩人が書いた詩の中の一節、窓を乗り越えるモチーフをイメージしてロケーションを探し、再現したそう。労働運動、争議に身を投じて以来家族から離れて暮らさざるを得ないギウンの父(チョン・インギ)に、父を探し続けるギウンの姿も含め韓国社会が抱える歪みや痛みを積み重ね立体的に広げて表現しきっている。詩的な描写に社会的視点が絡み合う。2014年ベルリン国際映画祭正式出品作品。主演のふたり(クァク・シヤンとイ・ジェジュン)はファッションモデル出身だが醸成され繊細に表現された演技が心に残る。(韓国初!GV舞台挨拶付上映でした)舞台あいさつに登場したクァク・シヤンは映画で観るよりずーーっとカッコよく、ちょっとBIGBANGのタプさん(T.O.P)似でした。(写真追加するかも)クァク・シヤンは2NE1パク・ボムの「You and I」MVに出演していたのですね!MVよりもやはり実物がカッコいい(〃〃)(MVに今話題のマグノリア・ベーカリーのカップケーキが出ていますねw)ちなみにソン・テギョム監督短編(同名)『夜間飛行』もクィア映画。カンヌ国際映画祭Cine Foundationで3位だった作品。to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2024 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 6, 2014
全州で観たいくつかの映画は産業や経済発展の歴史と結びつき韓国の現代社会の痛みにもひそかに連なった。京畿道西海上の굴업도/掘業島には貝や海苔の養殖業で生計を立てる人々が暮らすという。そんな島にも再開発の波が押し寄せる。(財閥系企業がゴルフ場を作る、と)島の自然環境を守ろうとする芸術家たちの声を聞かせ写真作家キム・ジュンミンの余情ある島写真の風景を交え、彼らの手から手へと渡る種が広げるかのような島を守る意志と希望が静かな波のように寄せてくる。アート・インスタレーションのようなタッチで描かれたドキュメンタリー『おまえを呼ぶ/너를 부르마/Begging Island : Let It Be』(2014年)World Premiere映画が、まっすぐと意志ある言論の手段にもなっているがアートをまじえた韻文のような演出に立って従来のドキュメンタリーやTVドキュメンタリーとは異なった位置、表現を示す。興味深い。余談だがドキュメンタリーの中にはTVドキュメンタリーとしても制作できる題材、内容を映画ドキュメンタリーとして製作した選択についてなぜなのか、有効か適切か等と今後も吟味が必要な場合もあるが...(後述の『ブラックディール』など...)閑話休題。ユ・ジュンサン、キム・ジヨン主演映画『タッチ/터치/TOUCH』(2012年)のミン・ビョンフン/민병훈/MIN Byunghun監督とイ・セヨン/이세영/LEE Seyoungの共同監督作品。ナムジュン・パイクNam June Paik作品へのオマージュも登場。監督らは芸術家シリーズとして画家などが登場する作品を7本ほど撮っているそう。韓国の人も多くは知らないであろう、ちいさな島の再開発問題に視線を向け美しく哀切なショットと共に映画が紡がれていた。「芸術は生であり自然は芸術である」島を守りたいという思いが自然と湧く映像表現。小ささ、と言えばムン・スンウク/문승욱/MOON Seungwook監督ドキュメンタリー『展望台/망대/The Watchtower』(2014年)World Premiereは春川の小さな展望台にスポットライトを当てる。2030年の未来からタイムマシーンに乗って2013年にやって来た未来人が再開発で取り壊されようとする展望台を守ろうとするが...というSF的な設定で始まる、ファンタジックな導入、枠組みとドキュメンタリーを組み合わせた作品(正直、SF的な枠組み、設定はなくてもよいと思った...)。白い小さな展望台は日本統治時代からの、地域でも有数の歴史ある建築物。植民地時代は火の見やぐら代わりや監視台として利用され戦後は近くに出来た刑務所の見張り台として利用されてきた。展望台の周辺は韓国随一の狭く長い「アリラン・コルモッキル(路地)」がめぐる。展望台近くの土地は勾配もきつくなるが刑務所跡地だったので安く家が建てられたと住民は語る。栄養ドリンクを2本もらったの、と分け合うおばあさんたちは家までの上り坂、階段のとちゅうに腰掛け休憩する。昔とは人情も変わった、と話すおばあさんたち。展望台と同じように一か所に留まって自分は変わらずに周りが時代が変わっていくのだけをひっそりと見つめて来たような視点、定点観測が人間と建築物の間に通奏する。個人的に路地が好きなので...(あぁ、ここも再開発されたのか)という残念な思いを抱きながら観ていたが、ローカルな、地方の地域の視点からの歴史や時代の変遷がほかのドキュメンタリーとも共鳴して印象的だった。「昔とは人情も変わった」という言葉は別のお母さんも語っていた。韓国有数の高所得地域のひとつ、蔚山の変遷と鉄をテーマにしたパク・ギョングン/박경근/Kelvin Kyungkun PARK監督ドキュメンタリー『鉄の夢/철의 꿈/A Dream Of Iron』(2013年)の中の造船所勤務の女性の言葉だった。前作『清渓川メドレー』ではキム・ギドク監督『ピエタ』で「清渓川を上から見下ろしたことがあるか」と表現されていた、ちいさな金属加工業、町工場の密集地域を取材。悪夢のように続く鉄へのこだわり、思いを今回は鉄の小さな部品をつくる小さな工場から韓国の経済発展を支える重厚長大企業と蔚山に探っている。ミクロからマクロへ視点を変えて。蔚山にポスコ(POSCO、浦項製鉄所)や現代重工業が出来変わっていく地域、韓国経済と社会。製鉄や造船の工程がスクリーンいっぱいに映し出されて、これらの産業が韓国の発展を引っ張った巨大なクジラのようでもある、と印象付ける演出。監督も「クジラが船のように思えた」と製作の動機を語っていた。蔚山の盤亀台岩刻画に描かれているクジラは先史時代、神のような存在だったが、産業化された現代、資本主義社会で鉄がクジラにとって代わった、と。鉄が現代のクジラである、と監督がナレーションで語る。造船所の巨大クレーンはゴリアテ・クレーンと呼ばれていた。労働争議が激しかった頃待遇改善を求め抗議のためにゴリアテの頂上に人が乗っている当時の映像(MBC制作)も映画にはさまれ目を惹く。蔚山は労組ストの走りでもあったのだ。製鉄所と造船所は韓国経済を引っ張った巨大なクジラのよう、新しい神のよう、ゴリアテのようでありながらどこか人間を小さく見下し、人間性を置き去りにしてきた。そんな中、人間らしさを求めてぶつかってきた労働者の姿も忘れずに韓国現代史を鉄の観点から振り返る。造船所で働く主婦が時代が変わり「人情が変わった」と映画の中で話していた。『展望台』のおばあさんのように、昔を知る人々にとってたしかに韓国は変わってしまったのだろう。鉄が船がクジラになって新しい神がゴリアテが資本経済が世を覆う現代社会で歴史も世界も大きな主語で語られる一方、彼女の小さな感慨、小さな主語の言葉も挿入されている。(ふたつの間で揺れ動いて散漫になっているような気もするが...)パク・ギョングン監督は元々(メディア・)アーティスト。『鉄の夢』は当初撮影した素材をインスタレーション形式でギャラリーと美術館で三チャンネル上映、展示していた。その後約98分の一本の作品に編集したものが2014年ベルリン国際映画祭NETPAC賞受賞、Documentary Fortnight: MoMA’s International Festival of Nonfiction Film and Media選定作。K-POP好きな方ならぴんと来るかも、ボビー・キムのヒット曲「クジラの夢」にかけて(音、響きも似ている)タイトル『鉄の夢』がとられているよう。産業化、経済発展はもちろん国の政策にも左右されるだろう。イ・ヒョンギュ/이훈규/LEE Hoonkyu監督ドキュメンタリー『ブラックディール:誰のための民営化なのか?/블랙딜 : 누구를 위한 민영화인가?/BLACKDEAL : For Whom Privatization Tools?』(2014年)は国営事業が民営化された際の悪影響を各国に取材し問題提起する。かつてインフラ関連事業はほとんど国有企業だったが世界でいち早く鉄道民営化に着手した英国のほかフランス、ドイツ、日本、チリ、アルゼンチンの各種民営化の帰結を取材している。民営化とひと口に言っても民営化の過程において特定企業への(不正な)優遇措置がある場合のプロセス、選定等の問題性や民営化後の経営方針、即ち合理化やコスト削減のしわ寄せが引き起こす事故や問題などさまざまなので、「民営化」と単純にくくれないとは思うが...新自由主義経済の波の中、安全性や安定性、廉価性の低下等といった悪影響の根源を民営化に求める視点は資本主義経済の枠の中ではある程度はあてはまるかもしれない。 ガルシア=マルケス「戒厳令下チリ潜入記」でも書かれていたように...視点や論の方向性はともかく、問題提起としてあるいは映画に登場する人々の暮らし経済について関心を持ち高め知るきっかけになったり議論を喚起する効果は備えた作品だった。多くの人に視てもらう関心を持ってもらうにはTVドキュメンタリーの方がよいのかもしれない、とも考えたが...取材にかけている時間や放送できない場合も考えて映画ドキュメンタリーという選択が結局最善だったのかも、と思ったりもした。(アルゼンチン?の)鉄道事故で若い息子を亡くしてしまったお母さん、悲劇を繰り返したくないと訴える市民たちの姿が心に残る(;_;)亡くなった息子はミュージシャンだったそうで彼の作った曲がとても美しく、よかったのだが...(まだ探せていない)全州国際映画祭でこのように産業、経済や歴史が混ざり合う作品に多く出会えたのは今年の特徴だっただろうか、そうかもしれない。to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2026 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 5, 2014
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全州国際映画祭オープニング作は韓国の三監督によるオムニバス3D映画『新村ゾンビ漫画/신촌좀비만화/MAD SAD BAD』全州国際映画祭の特色の一つ、デジタル三人三色が前年までの三人の監督が撮った短編三編(中長編もあった)を一作として見せる方式から三人の監督が三つの長編を撮る方式に今年変更。見ごたえのあったパク・ジョンボム監督『生きる/Alive』シン・ヨンシク監督『鳥類人間/The Avian Kind』などそれぞれ2時間超え!と充実度も増した。(Reviewは別途)さてデジタル三人三色ならぬ韓国の三監督による3D三人三色、テーマは共通せず3D形式で撮影というフォーマットが共通する三人の監督による3D短編はKAFA+、韓国映画アカデミー・プロジェクトの新バージョン。3D映画の大衆化を目的とする。(以下、映画の核心に触れる部分もございます)リュ・スンワン監督『新村/유령(幽霊)/MAD』あらすじネットゲームのゲーム仲間とスマートフォンのメッセンジャーアプリでグループトークをすることに夢中の高校生スンホ(イ・デビッド)。メッセンジャーで親しくなった、まだ面識のない女子高生여우비(ソン・スヒョン)からある日「たすけて」というメッセージを受け取って彼は...実際に起こった新村殺人事件にインスピレーションを得た作品。ネット社会でひとつはゲーム(ネットゲーム)の世界に耽溺し過ぎた若者らがふたつめ、スマートフォンのメッセンジャーアプリのグループ内での人間関係、面識のない者同士ネット上の仮面を被った匿名者同士の人間関係に依存する、というふうに架空・仮想世界に二重に依存し簡単に動かされてしまっている現代社会のあやうさ危険性、その中に生きる人間の脆弱さが描かれている。ヒロインは버스커 버스커/Busker Busker 「처음엔 사랑이란게/Love, at first」のMV出演時蒼井優似と話題を呼んだソン・スヒョン。非モテな高校生たちを本気にさせておいて、本気にするなと...伏魔殿のようなメッセンジャー内、ネット上の発言等の責任の所在をも여우비=天気雨というハンドルネーム通り曖昧に有耶無耶にしてしまうFemme fataleな存在と、燃える陽炎のようにネットで勃発した事態を象徴するかのよう...3D映画としては主人公がメッセンジャーアプリ依存ゆえ、絶えず画面に表示されるメッセージの内容が浮かび上がって見えるところが印象的。3Dゆえメッセージの立体性、浮遊性がメッセージ依存を強調するかたちになっている。メッセージに彼らの視点、視界が集中していると感知できる。スペクタクルやアクション映画ではない日常を描くような作品、小品における3Dのつかい方としては現代性があってなかなかおもしろい。秀逸。ハン・ジスン監督『ゾンビ/너를 봤어(君を見た)/SAD』あらすじ日々の記憶を失う薬を服用して治療中の、人間に戻ろうと治療中の穏やかなゾンビたちと人間が共存する近未来。人間の奴隷のように工場で働くゾンビたちを監督するヨウル(パク・ギウン)にひとりのゾンビ シゥワ(ナム・ギュリ)が関心を示すが...3Dとしてはやはりゾンビが見どころだろうか...(最近観たゾンビ映画『ワールド・ウォーZ/WWZ』)ただ、短編ドラマの性質上ゾンビはそれほど怖くなく残酷でもなく、時にユーモラスでスペクタクルな感じもない。ゾンビの動きには舞踊家のアドバイスも受けているそう。終末的な世界を描写するほこりひとつ取っても、ゾンビの動きにもある種の美学が感じられる。そしてユーモアも。恋愛と別れと記憶をめぐる、愛した記憶をめぐるせつない物語は釜山国際映画祭オムニバスのチャン・ジュヌァン監督『ラブ・フォー・セール/LOVE FOR SALE』に雰囲気が似ている。近未来でSFっぽくてもせつない恋愛描写は韓国映画の真骨頂という感慨。ハン・ジスン監督のドラマ「恋愛時代」(ソン・イェジン、カム・ウソン主演)はなかなかおもしろかったけれど映画『喧嘩 -ヴィーナス vs 僕-』はあまり乗れなかった...と思い出したり。閑話休題。パク・ギウンにとっては入隊前公開作品の最後から二番目かもしれない。『晩秋』のキム・テヨン監督『漫画/피크닉(ピクニック)/BAD』あらすじ小学校一年生のスミン(キム・スアン)は布団をかぶって貸マンガを読むのが大の楽しみ。母(パク・ミヒョン)がいない時は幼いながら自閉症気味の弟ドンミンの面倒を見るが、ある日貸マンガを破られて爆発する。(こんな弟なんてもういらない!)仕事で忙しい母に代わって弟の面倒を看つづける幼いスミンにとっては我慢ばかり、理不尽なことばかり。ふと魔が差すようなこともあるのだ、8歳の子どもにも...マンガの世界、美しい空想の世界にひたるスミンと弟を捨てようと計画するスミン。子どもの心の想像力豊かで美しくやわらかい部分と利己的な心の闇の両面が少々ファンタジックにも描かれる。スミン自身が愛読するマンガからの連想、空想や幻覚を通して弟への考えをあらためるような、小さい子どものストレスやつらさの描写の後にちいさな成長などがほっと、安堵をもたらす作品。マンガ、ファンタジーが救いになっているよう。撮影監督は『晩秋』と同じキム・ウヒョン。『晩秋』撮影時、毎日のように『アバター』を観に行っていたとか...(3Dの研究!?)マンガの世界から抜け出たような幻想的なシーンは3D表現には合っている。注目子役スアンちゃんの熱演も見どころ。主演したユン・ガウン監督『もやし/Sprout』は2014年ベルリン国際映画祭Generation K Plus短編映画部門受賞。金綺泳の『高麗葬』(1963年)が現代だったら...と考えたりも。3D大衆化というプロジェクトの目的はアクション大作ではない短編で3Dを実験的に使い、各監督なりに3Dの使い方、見せ方を工夫している様子がうかがえる。それぞれ3Dで強調する部分におもしろい視点、発見がある。但し、3D映画にする必然性はあまりないため...いつか監督たちが長編などで先進的に3Dを活用する、模索プロセスの一途となるか、という感慨を抱いた。映画のタイトルはそれぞれ三つの単語からなって3Dのように三次元的、立体的。三つの単語の意味が立ち上がって映画の意味を伝えるよう...to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2026 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 5, 2014
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家族会館と全州会館盛味堂そして韓国の家한국집のビビンパ비빔밥!全州ビビンパは近隣の専門店4店ほどで頂きましたが...한국집のコチュジャンの味がいちばん好みかも...(o´罒`o)お店には朴正煕元大統領がつかったビビンパの器が展示されていました。そんな縁で朴槿恵現大統領も来店したらしい...全州名物と言えばモジュ(母酒모주)。全州名物マッコリに生姜、棗、シナモン、葛、 高麗人参、砂糖を入れたもの。最近はコンビニでも売っているのですね。日本の雑誌(DIME)にコンビニ各社2014年の海外店舗展開状況でファミマ(ファミリーマート)が韓国には8001店となっていて目が点に...(-_-)写真の通り疾うに全部CUに転換されていて現在韓国での店舗展開は0です...to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2026 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 4, 2014
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「この瞬間を待っていたの...」ラブコメですが...パク・チャヌク監督『渇き』以来の韓国発、新しいヴァンパイア映画。あらすじシナリオ作家志望のギュジョン(チェ・ユニョン)は母(ムン・ヒギョン)が経営する惣菜屋の店番をしながら夢を追って早30歳。これが最後、とバンパイアが主役のシナリオを書こうとするが筆はなかなか進まない。ある日父(キム・ジョング)が経営する考試院(コシウォン)に陽の光を避け長袖の黒服姿、にんにくを極度に嫌い八重歯が長くあやしいカン・ナムゴル(パク・ジョンシク)が入居する。(うわっ、バンパイアっぽい...)ギュジョンはナムゴルの正体を暴こうと観察しはじめた。天才科学者という彼は誰かに追われてもいるらしいが...イ・ジェユン他共演、チャン・ヨンナム特別出演。イ・ウォンヒ監督長編第一作『あなたは私のバンパイア/그댄 나의 뱀파이어/You Are My Vampire』(2014年、World Premiere)(以下、映画の核心に触れる部分もございます)『ハナ~奇跡の46日間~ 』でも恋多き!?後輩選手だったチェ・ユニョンは今回も恋に揺れるキュートな姿を見せる、バンパイア・ラブコメ。三角関係いくつかと、心揺れるラブコメにバンパイア疑惑の男子がからんでいる!?構造ですが...深読みすると...アポローン(アポロン)は古代ギリシャの世界で芸術や音楽などをつかさどっていたが映画ではアポローンの代わりにバンパイアがギュジョンの元に降りて来て創作のインスピレーションを与えるファンタジーとも読める。だから「この瞬間を待っていたの...」という(恋愛における)乙女らしいセリフにはクリエイターの苦悩、長い長いトンネルの先に現れる光明、創作のインスピレーションがこめられて二重の意味にもとれる。奥手で恋愛下手なヒロインの恋の成長物語恋を知るラブコメでもあるのだが、バンパイアが象徴するものを創作の神、クリエイティブなインスピレーションとしてあるいは努力するかわいそうなギュジョンへのギフトとしても視ることが出来る、ファンタジックでメタ・ジャンルな映画。ナムゴルのルックス(メイクなど)やぶっきらぼうな話し方は『デスノート』のL(松山ケンイチ)も彷彿とさせる。時々カンバーバッチにも似ているかも、と思ったり。大学の演劇科出身でこの作品がデビュー作。親友と親友のカレ(イ・ジェユン)との間の微妙な三角関係と駆け引きがバンパイアとの接近の陰でギュジョンをめぐる一方、離婚しているギュジョンの両親はギュジョンの母が年下のバングラデシュ人(Mahbub Alam Pollob)と恋をして韓国を離れる...という事態になり、こちらもギュジョンの父と三角関係の駆け引きが進行する。世俗的な恋の駆け引きと日常がどたばたと進行する中、神秘的で謎めいたバンパイアとの接近は創作の奥義へのアプローチのメタファーのようでもあり20代を終えて30代に、モラトリアムながらようやく大人になろうとする不安なギュジョンへのギフトのようでもあり、単なるラブコメに終わらない余韻を残しもする。冒頭、ギュジョンが観続けている古いバンパイア映画もギュジョンの真摯に努力する姿を表しているようで...最後にギフトが、インスピレーションの神の化身としてバンパイアが訪れたのかなぁとほっこりもするファンタジックな演出。バンパイアが登場しファンタジックながらホラーでもスリリングでもなく、等身大の韓国人の恋愛、家族、家庭のごたごたに外国人労働者も登場し、現代韓国における新しい家族のかたちや価値観も伝える。少々詰め込み過ぎの感もあるが、全くイケメンではないナムゴルの魅力にいつしか観客もギュジョンのように引き込まれてしまうラブストーリーの魅力は映画の中心となって最後まで引っ張っている。韓国らしい、新しいバンパイア映画、バンパイア・ラブコメ。全州国際映画祭で鑑賞しましたが今回クリエイターの苦悩な映画が偶々かほかにもいろいろあり、興味深く。パク・シフ主演『殺人の告白』のチョン・ビョンシク監督による長編『モンキーズ/몽키즈/Monkeys』(2013年、World Premiere)は映画監督志望者の冴えない日常!?という、ホン・サンス監督風スケッチ風に始まりながらやがて自分のアイデアが後輩売れっ子監督に盗まれたというアクション・スリラーへ捩じれて行く。クリエイターとして監督としての報われない日々や苦悩、劣等感をちょっとスリリングなアクションに転換したスタイル。男の子っぽい発想にそれほどおもしろさは感じなかったけれど...不安や妄想力を創作に転換した、「若い」アクション。「映画なんだから」というセリフがあっただろうか、そこだけは「若く」なく、等身大の感慨がこもっている感も。23歳のイム・ジウン監督短編『ルイス・ジアネッティの映画技法のリテラシー/루이스 자네티의 영화의 이해/Understanding Movies』(2014年、World Premiere)は映画専攻の学生監督が卒業製作で映画を撮影しているところに映画の先生ルイス・ジアネッティ/Louis Giannettiの化身、分身?が登場しその著書「映画技法のリテラシー/Understanding Movies」の各項を通してカメラワークや演出方法について厳しくダメ出し、講義する。学生監督が悉くルイス・ジアネッティの映画理論と真逆の演出をしてしまうので、彼の理論がビジュアル化されながら対比されよりわかりやすく提示されている、くすっと笑いとともに。ルイス・ジアネッティ役は映画出演も多い韓国映画批評家のダーシー・パケット/Darcy Paquet氏。『ルイス・ジアネッティの映画技法のリテラシー』が卒業製作を扱って映画製作の入口とすれば...長編『ディレクターズ・カット/디렉터스 컷/Director's Cut』(2014年、World Premiere)は9本の映画を撮ったインディ監督が10本目の撮影に苦心し人生にも葛藤するリアルな描写が積み重なった作品。パク・ジュンボム監督作品。自分が残したいシーンが編集によってカットされてしまう時、(プロデューサーの方が権限があるから)...それは人生の岐路と同じで何かを得ようと選択する一方で何かを諦め捨てなければならない時がある、と示唆するかのよう。生硬なところもあるがカット、編集という行為が人生におけるさまざまな選択と重なってちょっとしんみりもしてしまう。映画=人生。あれもこれも得ようとすることはできない、あれもこれも詰め込むことはできない、と...彼女には去られてしまったけれど彼女の家の前に映写機を準備し角度をつけて部屋の窓を通して彼女の部屋の天井に完成した映画を映し出す。ベッドで眠っていた彼女が気付いて暗い部屋の天井の映像を眺める...そのシーンはせつなくロマンチックで心に残った。画面に音声マイクが映り込んでしまうお約束?のギャグは『ルイス・ジアネッティの映画技法のリテラシー』と同じだった...こんな感じで4つの作品が創作の苦悩と苦労をさまざまな視点とスタイルで紡ぎ出していて、偶然かもしれないが全州映画祭らしい、インディらしさのある映画祭らしい作品たちに、クリエイターたちの思いが集まっていた。映画監督やクリエイターの年代世代による各ステージでの悩みや葛藤がリンクし、共鳴しているようだった。to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2026 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 4, 2014
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全州国際映画祭会場到着後スタッフの方からいただいた全州名物チョコパイ。1951年創業の풍년제과/豊年製菓/PNBのチョコパイ。ロッテやオリオンのものなどより一回り大きく食べごたえがありますが、チョコが全面にかかってはいないのであっさりめ。幾何学的なチョコ掛け!いちごジャム少々とクリーム、くるみ、チョコの絶妙なハーモニーがさっくり、お口の中に広がります。1個1,600ウォン。冷蔵庫保存で約1か月、日持ちするそうですが出来立てのさくさく感が美味しかった♪ソウルの現代百貨店にも売っているらしいので今度は凍らせて食べてみよう。풍년제과/豊年製菓/PNB全羅南道全州市完山区慶園洞1街40ー9TEL:063-285-66665月3日から6日まで韓国は連休だったためお店の前はソウルや釜山などから来た観光客で連日大行列。この4日間は近くを通るたびに100~150人位は並んでいました。パン屋さんなので罌粟がまぶされた蒸しパンや韓国らしいそぼろパンも買ってみましたがなかなか美味しかったです^^チョコパイと言えば...パク・チャヌク監督『JSA 共同警備区域』で北の兵士(ソン・ガンホ)が南のチョコパイを口にくわえながら「俺の夢はいつか南より美味いチョコパイを作ることだ!」と言ったセリフ、今も胸に残る。忘れられないセリフ。南と北が経済協力事業を行う開城工業団地では南のチョコパイが北の人たちに大人気。一時期、開城が閉鎖され南が撤退していた時は南のチョコパイが高値で取引されていたとか...to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2026 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 4, 2014
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「ディープ・コリア」に地方の床屋さんでサインポール/signpoleが入り口付近だけでなく屋根にも刺さっているお店の、シュールでアートな写真が掲載されていていいなぁと思っていたら...似ているけれどちょっと違う床屋さんを発見してぱちり。入口ドアの理容室(理容院)の文字の配置も、なんかカッコいい д ・)☆彡全州と中国・蘇州は姉妹都市らしく...蘇州門や中国風の建築物が。上海から蘇州へ出張中近くには華僑の一家が経営する老舗中華料理店も。完璧なバイリンガルがうらやましい~^^to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報 にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2026 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 3, 2014
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全州にも黄色いメッセージカードが。하늘로 떠난 분들께서는 떠날 때의 아픔은 모두 잊고 그저 사랑만을 기억하고 계시라 간절이 기원합니다.全州で観たいろいろ映画、K-POPアーティストの活躍する映画にも瞠目。演技するアイドルは演技ドルと呼ばれるが、K-POPアイドルのイメージを超えたキャラクターと演技が印象的だった。4人の監督によるオムニバス映画『レディ アクション 青春/레디 액션 청춘/The Youth』(World Premiere)ではK-POPアーティストの意外な姿を観た。ふだんのイメージと異なるので...なんだかSUPER JUNIORドンヘに似ているなぁと思ったら本物のドンヘ!FTISLANDスンヒョンに似ているなぁと思ったらスンヒョン!、TVでハングルの可愛らしい女性キャラとは対照的なキャラクター。ポミニ(4Minute)ジヒョンのさばさばした演技もなかなかよかった。キム・ギョンモク監督『これが私たちの終わり/이것이 우리의 끝이다/Futureless Things』(World Premiere)出演ハロビ(Hello Venus)のマンネ、ユヨンも可愛かった~♡女優になる夢が徐々に叶っていくね。コンビニエンスストアを舞台にしたアルバイトの若者群像劇だが、アルバイトの時給最低賃金に関する問題提起も忍ばせながら店長の名がチョン・ドゥファン!で社会風刺要素もある作品。エンドクレジットのThanks toにキム・ゴク監督の名があり、兄弟のキム・ソン監督作品『自家撞着』を想起したりも。to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2026 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 3, 2014
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韓国に行ったら必ずすること...?友だちに会う朝ごはんを食べる(๑´ㅂ`๑)韓国映画を観るCDやさんに行く本屋に行く宮殿を散策ギャラリーに行く仁寺洞に行って伝統茶を飲むパッピンスを食べる(アイス部活動)コスメを買う...いろいろあるけれど...国立中央博物館に行っていつでも無料観覧の収蔵品展を観るのも楽しみ!今回全州で久しぶりに太祖李成桂の御真のある慶基殿(史跡第339号)をゆっくり訪れたところ歴史館が出来ていて以前と展示方法が変わっていた。キャプションを読むと御真はソウルの国立中央博物館に行って所蔵されているよう。(慶基殿ではヒョンビン主演映画『逆鱗』はじめ多くの時代劇ドラマ・映画も撮影されているらしい。ちょうど『逆鱗』を観た後だったので全州でぜひ寄りたかった(๑´ㅂ`๑)というわけで...ソウルに行ったらまた国立中央博物館へ行って確かめてみたくなり^^*また、全州国際映画祭で観た韓国映画のうち二本が東海、蔚山や浦項にまつわるもので盤亀台岩刻画について言及していた。(セウォル号事故直後はクジラやイルカにどうか助けてくださいと祈っていたけれどクジラやイルカがいるのは西の海ではなく東海、蔚山や浦項のあたり、と後で知る(;_;)そうして国立中央博物館に行ったところ盤亀台岩刻画の写真(撮影可能)も見つけ、先史時代の韓国最古の岩刻画に描かれたクジラを観てその古くからの縁に圧倒された。こうして全州で観たものともリンクする御真や盤亀台岩刻画写真を国立中央博物館でまた観て韓国との出会いや思い出がふくらみ、韓国との出会いの厚みが増し密度も濃くなり発酵するようなひと時を。以前はドラマ「風の絵師」や映画『美人図』などを観た後国立中央博物館を訪れたところちょうど檀園金弘道と恵園申潤福の作品がまとめて展示されていてドラマや映画の余韻にひたりながら思いを深めたりも。そんな出会いがとつぜん訪れる国立中央博物館にはソウルに行けばたとえ1時間でも寄りたくなる(๑´ㅂ`๑)♡なつかしさと新しい発見と両方備えたびっくり箱のよう。以前国立中央博物館のミュージアムショップで買った文具も可愛かった!to be continued...!?buzz KOREAClick...にほんブログ村 韓国映画にほんブログ村 映画にほんブログ村 映画評論・レビューにほんブログ村 韓国情報にほんブログ村 K-POPにほんブログ村Copyright 2003-2026 Dalnara, confuoco. All rights reserved.本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、表現や情報、意見、解釈、考察、解説ロジックや発想(アイデア)・視点(着眼点)、写真・画像等もコピー・利用・流用・盗用することは禁止します。剽窃厳禁。悪質なキュレーション Curation 型剽窃、つまみ食い剽窃もお断り。複製のみならず、ベース下敷きにし、語尾や文体などを変えた剽窃、リライト、切り刻んで翻案等も著作権侵害です。
May 2, 2014
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