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嫉妬 しっと しっとり しっとるか しっと しっとう しっとらん しっと しっとく じっとりと しっと しわしわ じったんば しっと しってん しっつうさ しっと しっそ しっかもん しっと しっつい しっこうも しっと しったい しったつす しっと しっちょう しっちたい しっと しったか しったるた
2005.05.31
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最近テレビで観て、好ましかったのだけれど今ひとつノレナカッタ映画のメモ。*「ションヤンの酒家」生活秀 2002/中国 監督:フォ・ジェンティ 出演:タオ・フォン、タオ・ザール、パン・ユエイン 番組案内●都市開発が進む現代の中国・重慶を舞台に、古びた屋台街で店を切り盛りする女主人の運命を哀歓豊かに綴りだす。『山の郵便配達』のフォ・ジェンチイ監督による秀作ドラマ。#最後に、画家の若者が出てくるシーンにひっかかるものがあった。*「グッバイ、レーニン」GOOD BYE LENIN 2000/ドイツ 監督:ヴォルフガング・ベッカー 出演:ダニエル・ブリュール、カトリーン・ザース 番組案内●東ドイツの青年が、病弱な母にショックを与えないよう、ベルリンの壁崩壊・東西ドイツ統一という歴史的激変を隠そうと芝居を打つが…。独アカデミー賞9部門独占の話題作。#隠そうとするところに、東側の生活が映し出されるのだが、芝居の一生懸命さに無理が感じられた。*「ルル・オン・ザ・ブリッジ」Lulu on the Bridge 1998/アメリカ 監督:ポール・オースター 出演:ハーヴェイ・カイテル、ミラ・ソルヴィーノ、ウィリアム・デフォー、ジーナ・ガーション#各場面が美しいのだが、冒頭のシーンが素晴らしすぎ。後は謎が謎のままに残ってしまったようで、本を読まねばよくわからないのではないかと思う。*「シテール島への船出」Taxidi Sta Kithira 1984/ギリシャ 監督:テオ・アンゲロプロス 出演:ジュリオ・ブロージ、マノス・カトラキス 番組案内●亡命先から32年ぶりに帰国した戦前のレジスタンスの英雄が現代社会から切り捨てられる姿を通しギリシャの戦後史を劇中劇で描く。#この監督の作品の映像を、テレビで観てもだめだと思う。それと「ユリシーズの瞳」でもそうだったが、歴史を知らなければ難しいところがある。
2005.05.30
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日記の更新より、コメント欄でのお話が中身の濃いものになっていました。小泉信三、福沢諭吉、武者小路実篤、リデル・ハート、ビスマルク・・・ゆゆゆさんやかっかっかさんがあげられたこれらの方々について、私は無知なのですが、数年前テレビで「孫子の兵法」が、アメリカで研究されたり取り入れられたりしていることを知って、ほおうっ!と感心したのを思い出しました。国家や企業や個人の生き方の戦略のようなものについてまで、議論やお話が進むようでしたら、コメント欄では狭いので、このブログの掲示板を使ってみてはいかがでしょう。BBSのほうが広くて読みやすいと思います。(もちろん、今日の日記のコメント欄でもいいですけど。)うーん、それにしても未知の分野ばかりで、自分の小ささを痛感しています。お時間をさいて頂ける時に、お話をお伺いできたらと、思います。
2005.05.28
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朗読CD今回は、万葉集でした。*万葉集「万葉の人びと」より~現代に生きる万葉のこころ 講師・朗唱 犬養孝犬養孝先生(1907~1998)は万葉集の歌を謡われる。百人一首の読み札の詠みあげ方より、もっと独特の節回しのようだ。万葉集は歌謡に源泉があり、古代歌謡とは歌詞・音楽(リズム)・身振り(舞踏)などを伴うものであったらしい。現在は復元が不可能だということで、そんな中、犬養先生はどのようにして、万葉集のこの歌い方「朗唱」を見つけられたのか興味深く思った。歌を歴史の中にもどすこと、風土の中に置くこと。言霊(ことだま)信仰は今も生きていること。(言葉は生きている。だからよい言葉をいえば、よいことが実現するし、わるい言葉をいえば、わるいことが実現する。否定的な、いやなことばをいっさい避けて、可能性にみちた肯定的な、よいことばをつぎからつぎへと、かさねてゆく心の姿勢である。)霊魂…モノに魂が宿るということ。(愛の観念を表出するのではなく、生きた愛の具象を表現している。)これらのことを舒明天皇の国褒め歌や、作者不詳の夫恋歌、雄略天皇、柿本人麻呂、東歌などを例にあげて、話しておられたのだが、上記の言霊信仰や霊魂についてを、人の心の重層性、『たのもしさ』と捉えられていることが、印象的だった。他の朗読CDとは一味違うヒューマンなお話ぶりとともに、心に残った。
2005.05.24
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かっかっかさんよりコメント頂いた、本日の島田雅彦さんの「文豪書簡」は、『恋は妄想』~夫の浮気に怒る女性へ~でした。私はどうも浮気とか不倫とかいう言葉に抵抗があり、今回も読み流すところでした。何か食傷気味な言葉のようで、新しい感覚でもって語られにくいという先入観があるのかも知れません。でも、読んでみると面白いのですよね。*夫の浮気相手の分類その一・常に似たようなタイプの女を追い求める男。その二・多種多様な女を渡り歩く男。さあ、私が夫に浮気されるとしたら、その二・にしてもらいたいかな。私が浮気するとしたら、やはりその二のタイプかな。さらに島田さんは書きます。*男にとって、恋は妄想の産物です。女は相手の男の言動や仕草、表情、声、才能その他、具体的な要素に触れることで愛を高めていくでしょうが、男は女を一度、自分の脳に取り込んで、その女を素材に妄想を膨らますことで愛を高めてゆくのです。全身で恋をするか、脳で恋をするかの違いといったらいいのか。これは、非常に納得してしまいました。そして、どちらにしても妄想は自由です。*ところで、醜い愛人の存在がバレた時、夫はどんな反応をしましたか?私なら、こういい訳するでしょう。君の美しさを際立たせたかったから。島田さんは軽妙にまとめられていた、というところでしょうか。男女間の問題は、古くて古い、そんな感想でした。(笑)<* 印は朝日新聞「文豪書簡」よりの引用です。>
2005.05.21
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昨夜は、お台場のホテルで、地中海料理をご馳走になりました。お料理も食べることも苦手な私が、残らず頂きました。すごい成長!これはレストランの窓から見た夕暮れです。レインボーブリッジ、東京タワーが見えます。後の画像のアップがうまくいかないので、ひとまず置きます。(汗)再度挑戦、写真アップしました。(5/19) お台場にある自由の女神です。
2005.05.18
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5/4WOWOWで見た、「シティボーイズミックス~メンタル三兄弟の恋」で、ニコール・キッドマンショーというコントがあり、大竹まことがドッグヴィルのニコールに扮して登場しました。その時の様子から興味を持って見逃していた「ドッグヴィル」をこれまたWOWOWで見てみました。*「ドッグヴィル」DOGVILE 2003/デンマーク監督:ラース・フォン・トリアー出演:ニコール・ギッドマン、ポール・ベタニー、クロエ・セヴィニー、ローレン・バコール、ジェームズ・カーン番組案内●カンヌ国際映画祭で論議を巻き起こした衝撃作。小村ドッグヴィルに逃げ込んだ女性がたどる運命を、舞台劇のようなセットとN・キッドマンら豪華出演陣で描く。[R-15指定]長い映画だったが、面白かった。舞台セットのような村とそれを真上から撮るカメラ。ゲームの中で蠢いているような村人たち。囚われのニコールに、だんだん感情移入してしまう。(今まで見た中で最高のニコール・キッドマンであった。)「砂の女」のような結末になったら、私怒るわよ、とか、思いつつ見ていたら、最後は皆殺しのカタルシスで、私はすっかりすっきりしてしまったのであった。そう納得させるものがあるのであった。最後のクレジットでデヴィット・ボウイの「ヤングアメリカン」が流れたのが不思議で、ネットで検索したら、この映画はトリアーのアメリカ三部作となる最初の作品ということだった。そして、この最後のカタルシスは、アメリカ映画のカタルシスであることに、気がついたのである。ううむ。ところで検索してみて、トリアー嫌いがたくさんいることに、今更の様に驚いた。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」でも不快感や嫌悪感を持つ人が多かったらしい。私はその二本しか見ていないのだが、この監督が好きである。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は、二度見るのはしんどいものがありますが、「ドッグヴィル」は一度見ただけでは書ききれないものや、確かめたいことなどがあって、後を引きます。それにしても、最後は気持ちよかった。それはマズイことなのか、たぶんそうであろうけど。
2005.05.17
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昨日のこと。娘が車をキューブからノートに買い換えたので、初乗り試運転に同乗して、津久井湖方面にドライブしていました。るんるん気分だったのですが、そのうち頭上の空が鉛色の雲におおわれているのに気がつきました。「雨になりそうだね」と話していた矢先、突然、車の天井に石でも落ちてきたような音がして、「なんだ?今のは!」それからはフロントガラスに、雨粒とも氷ともわからぬものが吹き付けてきて、道路上はガラスの破片が飛び散ったよう、車はスリップの危険模様。「これは雹だ!」せまい車内に雹の降り響き渡る大音響。「ああ、新車が…屋根に穴があいたかも、凹んだかも…、どうすりゃいいのよ!」娘はハンドルを必死で握りつつ、パニック状態。私も五十七年生きてきて、こんなひょうに屋外で遭遇したのは始めての経験でした。幸い6~7分で雹から雨に変わって、そのうち空も明るくなってきたのですが、歩道には雹に打たれて落ちた街路樹の葉や小枝が散乱していました。車をそのまま走らせていると、消防自動車や救急車も行きかって騒然としています。そのうちに、近づいてきた交差点の付近で呆然としました。マンションの上から落ちたらしい植木鉢がぐしゃ。非常ベルらしき音が鳴り続けています。信号機はくの字に曲がっていて、警備員が誘導しています。投げ倒された看板や木やらも散乱していて何があったのかわからぬ状態でした。これは、「竜巻が起こったのではないか」と言いつつ、家のことも心配になりそこから引き返したのですが、どうも局所的に被害が出ていたようでした。カーラジオをつけると、やはり異常気象が報告されていましたが、六本木ヒルズあたりでは虹がかかったとか。「僕は虹のたもとを始めて見ました。今、虹のたもとは麻布壱番館あたりです!」などとアナウンサーが興奮気味に話しておりました。家のほうは雨だけだったようで、何事もありませんでしたが、夜のニュースでは、雹の他に突風が吹いて、家屋に被害や怪我人もでたということでした。私達も15分くらいはやく、その交差点付近にいたら巻き込まれていたかも知れません。幸い屋根に傷も凹みもなく、新車は輝かしいデビューをかざりました。やれやれ。
2005.05.16
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恩田陸著「夜のピクニック」(新潮社)読んでみました。良質な青春小説という感じで、自分の高校時代なども思い出しました。(ああ、はるかにむかしだなあ。)朝の八時から翌朝の八時までを歩くという全校生参加の学校行事なのですが、身体を追いつめるという鍛錬、自分もやってみたくなります。学校から学校までをただ歩くということが、山登りやマラソンより豊かな内容と表現を生んでいると思いました。一日を楽しみつつ読み終えました。「大人と子供、日常と非日常、現実と虚構。歩行祭は、そういう境界線の上を落ちないように歩いていく行事だ。ここから落ちると、厳しい現実の世界に戻るだけ。高校生という虚構の、最後のファンタジーを無事演じ切れるかどうかは、今夜で決まる。」(本文より)私などは、このように演じることに不器用でなおかつ拒否していたのではないかと思う。もう少し集団生活においての、身体と精神の習練を積むべきだったな。気がつくのが遅かった………。
2005.05.14
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「めっちゃピンぼけ」谷川俊規著(文芸社)読みました。面白かったです!最後の最後まで、曳きずられました。ミステリーなので、スジは書けませんが、戦場や紛争地帯の情報量、きれいごとには描かなかった戦場カメラマンの性情、『戦場のフォトグラファー』のナクトウエイとの対比、独裁者の考察、などが特に印象に残りました。kinagiさんのぼやきのブログとは一味違う、谷川俊規さんの世界を見せていただきました。帯にある「不肖宮嶋」も読ませていただくつもりです。うちの同居人も読みたいそうなので、後でまた感想などを聞いておきますね。不思議なご縁でこの小説を読むことが出来ましたこと、とても嬉しく思います。さて、今夜はBSで、韓国ドラマ「チャングムの誓い」を見ます。あの宮廷女官の髪型、どうやって作るのかどんな意味があるのか、とても不思議。宮廷の様子なども興味深いです。鼻にたて皺を作って笑う主人公の女の子が好きで、二話くらいから見始めました。一時間があっというまに過ぎてしまいます。
2005.05.12
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所属している同人誌「河」の編集人Fさんから、お叱りの電話を頂いてしまった。〆切をとうに一ヵ月半も過ぎているのである。まだ原稿を送っていないのは、約2名らしい。「書いてください。」ときっぱり言われてしまうと、弱いのである。何しろ父と同年輩の大先輩であります。長くお世話をおかけしているのであります。私としては、あまりに一方通行の同人誌発行に疲れ果て、費用のことなど掛かる手間ひまも体調を崩して以来、正直負担なのでありました。しかしなんとかせねばと、この日記からあれこれ抜粋して、戦争に関する映画評を中心にまとめることにしました。とは言うものの読み返してみると、雑な文言が多くて頭を抱えています。これをはたしてちゃんとした文章にできるだろうか。読むに耐える「作文」にできるだろうか。はなはだ心もとなく、自信がありません。このブログ日記では、リンクして下さっている方々といつのまにか気心が知れているような安心感があり、書かなくても通じることも多々あります。少々の誤字脱字、文の乱れもなんのその、書かないより書いたほうがよいに決まっていることは、付けてくださるコメントで、ぐんと世界が広がることからもわかります。ともあれ、このような機会に、自分の書いたものを見直してみるのも発見があっていいことです。(この恥ずかしい稚拙さも、味わうべきなのである。これぞブログなのさ!)
2005.05.10
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母の日なんてものはイラナイと、私自身は思っているのですが。実家の母は一人娘で父は婿養子だったため、まず「家」を守ることが生きる拠り所だった人でした。79歳になる母は、母親幻想もしっかり持っていて、57歳の私も母にとっては未だに「子供」です。私の両親への反抗は相当強かったのですが、さすがにこの年になるとお互いに大人しくなりました。今日は母の日、田舎に電話しました。老いというのは残酷ですが、それに病気が加わると、さらなる苦しみがのしかかります。だんだん励ます言葉が虚しくなって、虚しさは自分に帰ってくるようです。でも、まだ「子供」でいられるという幸運を、感謝したいと思います。甘ちゃんでいられるのも、いいかもね。
2005.05.08
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4月30日の日記に書いた、島田雅彦氏のコラム『文豪書簡』、今日は「追伸、ホリエモン殿」---英雄の条件---でした。“金で尊敬と愛を買うというのは余った金を投資ではなく、奉仕に向けるということです。”杜子春、堤義明氏、シューマッハーのスマトラ沖地震への10億円の義援金、ヨーロッパ古典美術コレクション、アマゾンの奥地にあるオペラハウス「テアトロ・アマゾネス」、野球チーム「楽天」などなどの例をひいて語っています。イラクやアフガニスタンで散逸の危機にあるイスラム美術の保護とかも。最後のしめくくりは、“金の使い方ひとつで、あなたの酔狂も不滅になる。あなたは棺桶にゴッホや現金を詰め込んで、あの世に持ち込むような真似をしない人だと信じています。実業化には珍しい文学的知性をフルに生かし、これからも英雄不要の時代を酔狂に生き抜いてください。文豪ミニからのお願いです。”と、前回よりトーンをさげて書かれていました。文豪不要の時代の文豪ミニは、少し寂しいのではありませんか?さて堀江さんは、「英雄なんて関係ないよ」とおっしゃるのではないかと、私は思っているのですが、島田さんの『書簡』は新味の堀江論であったと思います。私はこのコラムを完全に読取れていない自覚があるゆえに、よけいにその感がありました。
2005.05.07
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本日もせんたく日和りなり。今日は、息子がお休みです。先程むっくりと起き出してきました。息をしているか確かめたくなるほど、熟睡してました。家に居るときは、ほとんど寝てます。(笑)仕事は大変そうですが、採用後アルバイトの期間があったので慣れていて、その分楽なようです。今月から家に少し入金してくれるということで、ありがたく頂戴しています。鶯がしきりに鳴き、柿若葉も美しい、おだやかな子供の日です。子供の部屋から、ポップな音楽なども聞こえてきて。
2005.05.05
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ゴールデン・ウィーク、今日も好天です。本日は同居人皆出勤しているので、一人でのんびりしています。(うっふっふ)先程小一時間、連休恒例の草刈りしてました。午後はWOWOW三昧になりそうです。*「シティボーイズミックス」~天王洲アートスフィアより生中継*「ジンガロ初来日記念企画~オペラ・エケストル」を見る予定です。シティボーイズ(大竹まこと・きたろう・斉木しげる)はファンなのです。二年前までは娘のお友達のおかげでチケットが手に入り、公演を何度か観る事ができたのですが、彼女が転職したのでナマで観る事が難しくなりました。私はいとうせいこうさんとの競演が好きで最も印象に残っています。胸とお腹が苦しくなるほど、笑いました。今日は生放送なので、どうなることやら、楽しみ。ジンガロはネットの各所で(約一箇所ですが・笑)感想を拝見して、知りました。こちらもとっても楽しみ。ああ、いい連休だわん♪
2005.05.04
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WOWOWで、マイケル・ムーアの特集をやっていて、それと一緒に放映されました。*「アトミック・カフェ」THE ATOMIC CAFE 1982/アメリカ監督:ケビン・ラファティ、ヒアース・ラファティ、ジェーン・ローダー音楽:リチャード・バス、デヴィッド・ダナウェイ、リチャード・ウルフ番組案内●40年代から50年代の冷戦下の米政府による教育映画や、ニュース、関係者の証言などを巧みに編集し、当時の核兵器に関するとんでもない常識を暴く問題作。ムーア監督は、この作品の監督から映画作りの方法を学んだ。●40~50年代にアメリカで制作された核の宣伝フィルム(兵隊教育映画、当時のニュース、証言、トルーマン大統領の演説から、漫画、リトル・シーザーのヒット曲「アトミック・ラブ」まで)を集大成し“事実”のみで冷戦下の米国政府核戦略を解明、批判した問題作。事実のみを引用・編集することによって作られている、この映画の方法と提示される世界、衝撃的で秀作だと思いました。そしてなんと、この映画の監督ラファティ兄弟は現ブッシュ大統領の従兄弟なのだそうです。「華氏911」撮影に至る伏線がここにあったということですか・・・。複雑な感慨を覚えます。この映画に出てくる当時の映像は、ジョン・ダワーの著作(敗北を抱きしめてや容赦なき戦争)を読んでいなければ、もっとショックを受けたでしょう。免疫ができていたので、冷静に見ることができました。話がそれますが、このアメリカ人の“ノリ”って、私などには不思議で異質なものに思えます。前にチョムスキーのビデオを見たときも、その講演会での聴衆の“明るいノリ”のよさに、驚きました。皮肉って言えば、大国で勝者の世界だからこそ生まれるパワーではないかしらなんて。講演の内容には感銘を受けたのですが。どちらにしてもブッシュ氏は、抵抗勢力を押しのけて再選をはたしたわけです。この映画から23年、私たちはどこにいるのかどこへ行くのか、定かには見えません。
2005.05.02
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NHK教育の新日曜美術館で、ラ・トゥールをやっていました。(再放送は今夜8時から)「闇の中の光」---ラ・トゥール300年後によみがえった神秘の画家。戦争と祈り。藤原新也が語る光と影の効果。---「ラ・トゥール展」開催に尽力された高橋明也氏と、藤原新也氏がゲストで出演されていました。キャッ!なんとここで藤原新也さん!(はぁと印つきます。)音楽もアルヴォ・ペルトが流れていたみたい。これは私にはできすぎのシチュエーシュンでありましたぞ。好きなものばかりで、うっとりと見入ってしまいました。藤原さんの解説は、ご自身が絵を描かれる経験から出ていて、明快で説得力があります。またあらためてラ・トゥールの絵を感じてみたいと思っています。
2005.05.01
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