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短編集なのでさらっと読めます。特に「品川猿の告白」が面白かった。作家自身の自伝的な要素が多いのかな、と思いました。「一人称」はみんな「単数」じゃないの?と、思ってググったら、一人称には「I」と「We」があるんです。当たり前だけど、「一人称複数」がある訳です。「単眼が複眼になる」という意味が理解できたかもしれない。世界の出来事と無関心ではいられない。人間は生まれた時から、意識せずとも世界に巻き込まれている。一人称単数 [ 村上 春樹 ]
2021.05.19
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2020年本屋大賞を受賞した『流浪の月』はまだ読んでいませんが、繊細に人間の心の揺らぎを表現する新しいタイプの作家さんです。「一か月後に小惑星が地球に衝突して人類が滅亡する」ことになり、残り一か月をどう生きたか、というお話です。今が生きづらいと思っている人は「明日世界が滅亡してしまえばいい」と、考えているかもしれない。けれど、一か月後に死ぬと分かっていても、人間はその日まで生きなければならない。人間の力で制御できないことに対して人類は何をしてきたか。疫病や地震、津波、原発事故・・・コロナ禍の今、人間は傲慢で哀れだ。滅びの前のシャングリラ (単行本) [ 凪良 ゆう ]
2021.05.09
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『ブロードキャスト』の続編で、高校の放送部のお話。「伝える」とは何か?「報道」の意味とは?高校生でさえ試行錯誤して一生懸命考えている。今の日本の報道は何だ!高校生のような初心に戻って、権力を監視してくれ!政府の発表をそのまま発出するだけの広報機関に成り下がって欲しくない。ドキュメント(1) [ 湊 かなえ ]
2021.05.05
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