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隠居人はせじぃさん
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勝連城のウシヌジガマと名付けられている二の曲輪(郭)の北西側にある洞穴。
ウシヌジの意味は敵に攻められて危険なときに身を隠してやり過ごす場所ということだと。
といっても本当に身の危険を感じたときに隠れる場所というわけではなく、
いわゆる拝所としての意味合いを持っているのだと。
ウシヌジガマの洞窟内には火の神(ヒヌカン)がお祀りされているのだと。

二の曲輪(郭) ウミチシン(火の神)。
1年間に起こった数々のこと、例えば病気・事故・不幸等すべての凶事を解き、その後に
翌年1年間の良き事を御願いし、感謝の言葉を天帝様(天帝様=宇宙を支配する神)に
火の神様から伝えてもらう。ご先祖様の感謝もし、供養を解く。御天御日太陽、宇宙、御星、
風水火の和合も御願いし「悪い所を取り除き良き事をいただかせて下さい」とお祈りをするのだと。

三の曲輪(郭)。

三の曲輪(郭)の 二の曲輪沿いの石垣。
そして神人(カミンチュ)たちが祭祀の際に休憩する「トゥヌムトゥ」と呼ばれる石列。

エメラルドブルーの海が広がっていた。

遠く前日訪ねた中城城跡を望遠で。

そして今や廃墟となったホテルの姿も。

三の郭・虎口 四脚門。
門の部分の石垣は直線的で、二本筋が縦に入っていた。
電気もない時代にこんなにキッチリと石を切り出して、定規で測ったように
できていることに驚愕。この門の構造は東大の赤門と同じだそうで、古くから、
時の琉球王に恐れられる程、アジアとの交易で栄えたこの城の技術力・情報力が
しのばれたのであった。

三の曲輪と言われる所の入口の階段。
城門への階段は曲がる構造で、進入しにくい。
そして石垣、階段の材料は石灰岩.
![katurensiroato002[1]_R.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/975e0db85bc3fd4701c910dc5946ff16a63c50a0.15.2.2.2.jpg?thum=53)
三の曲輪。
三の曲輪の神人の腰掛けの横にある大きな樹木は『御嶽』。

自然の地形を利用して隙間なく石積みされた城壁。四角に加工した石を
積み上げていることも、他のグスクには見られない特徴。
他の城同様、石灰岩で出来た石垣は曲線的で柔らかい女性的な線.
また周りの植生が本土の城との大きな相違点.

3郭城塁。下から見上げると、かなりの威圧感がある。

青空の下、石垣の曲線美に感嘆しきり。

四の曲輪には、所々に『ミートゥガー』と呼ばれる水源が。
『ミートゥガー』というのは沖縄の方言で『夫婦の井戸』という意味の名前。

沖縄のグスクは曲線が多く優雅であるが、なんとこれは敵を攻撃しやすくする
工夫であると。しかしながら有機的で優美な姿そのもの。

四の曲輪から三の郭を望む

正面の石垣は像の如し。

「ウタミシガー」。
旧正月の元旦に水量を見て、その年の作物の出来を占っていた井戸

以前訪ねたペルー・クスコのインカ時代の驚異的な石組みと同様に、形が異なる切り石が寸分の
狂いもなく積み上げられた石組みが残っていたのです。

この地域の鍛冶屋(カンジャー)であった『仲間家が使用していた泉』という伝説がある
『仲間ヌウカー(カンジャガー)』。
しかし鍛冶屋跡は未発見であるとの事。

四の郭城壁(長城)。

気がつくのが遅すぎました!!
手持ちのスマートフォンやタブレット端末で城郭内に設置された案内板のQRコードを
読み取ると、音声ガイドや城内の生活を再現した映像で、勝連城の歴史文化を
知ることができるとのこと。日本語の他、英語、中国語、韓国語に対応。
360°パノラマのバーチャルツアーが出来たり、600年前の風景が見れたりと、
詳しく・楽しく歴史を体感できるのだと。

石垣しかなく、土産屋も殆どなく観光客も少なく、観光地化されてないことで
かえって歴史ロマンが感じられるのであった。
そして休憩所で一休み。
休憩所にいたこのおばあちゃんを本物かと思って話しかけてしまいました。
仲良く記念撮影。もちろん旅友も。
うるま市観光協会のアイドル「東江ツルおばぁ」とのこと。
お世話になりました。

『世界遺産勝連城跡休憩所』に復元模型が。
最初にこれを見て城址に上るべきでした。


『ありがとうございました。またお越しください』 と。

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