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『旧東海道を歩く』ブログ 目次
長興寺から白隠のみちを進むと松蔭寺の山門前に出た。
山門の前の道路に飛び出している松が『すり鉢の松』。
白隠が岡山城主池田侯から贈られた備前焼のすり鉢を、台風によって裂けた松の枝の
雨避けにかぶせたというすり鉢の松。
山門前の『白隠の里案内図』。
白隠生誕地として、白隠に由来する寺が旧東海道に沿って建ち並び街中が整備されていた。
松蔭寺の『山門』。
2016
年(平成 28
年) 8
月 1
日指定の有形文化財(建造物)。
石瓦葺が特徴の木造、切妻造りの平屋建ての門。石瓦は幅約 30
センチ、長さ約 1
メートルの
ものを 1
面 3
段 18
列計 54
枚、裏表合わせて 煩悩の数を表す108
枚で葺かれている。
寺伝では、白隠禅師の考案とされていたが、後の調査で江戸文政期の時代に作られたものと
分かった。この地方では類を見ないものである。
右手の『寺務所』。
『本堂』。
「1279
年(弘安 2
年)鎌倉円覚寺無学祖元の流れを汲む天祥西堂が開山したと言われている。
その後荒廃したが、 1615
年(元和元年)徳川家康の天下統一後寺院の統制が図られ、
この地域は禅宗の妙心寺により系列化された。
1624
年(寛永元年)沼津大聖寺の大瑞宗育が京都妙心寺を本山、興津清見寺を中本山とする
本末関係を結び、再興した。
1649
年(慶安 2
年) 10
月 17
日徳川家光から高十四石六斗五升の朱印状を下賜され、
原宿 (
東海道 )
の禅宗寺院として公許された。」と。
扁額『大信根』。
白隠禅師は、「 大信根、大疑団、大憤志(⬅リンク
)を持って修行の三要件とし、
見性成仏させる宗風を復活させた、臨済禅中興の祖である。」と。
『本堂』内部。
『六角堂』。
『鐘楼』。
良寛遺墨碑『白隠語句』・柳田聖山歌碑。
歌碑 説明板
⬅リンク
碑面 君看雙眼色 不語似無憂
降る雪の 降る雪の 雪の花を我が後の世の家づとにせん 家づとにせん
口語訳 妾の二つの眼の色をよくよく看て下さい、何も言ってくれないと憂い(その気)が
ないように見えますよ
降りに降る雪の花を 来世の私のために その家のおみやげにしたいものだぜひとも
おみやげにしたいものだ
『慰霊碑』。
北朝鮮地域在住同胞殉難者を慰霊する石碑。
『三界萬霊等』。
多くの石仏が。
本堂裏の白隠禅師の墓に向かう。
『白隠禅師墓』説明板。
「白隠禅師(1685年~1768年)
『駿河には過ぎたるものが二つあり 富士のお山に原の白隠』
東海道原宿に生まれ、各地を行脚した後に故郷に戻り、50年近くにわたって松蔭寺の
住職を務めました。 また、50代以降には、請われて各地で講義を行うとともに、
膨大な著作や書画を残しており、終生にわたり、様々な方法を駆使して法を説きました。
人の往来が激しい東海道の沿道で、時代に即応した禅を広めた僧として知られています。
松蔭寺には遷化の翌年に完成した白隠禅師坐像があり、虎視牛行(こしぎゅうこう)と
言われる鋭さと厳しさを感じることができます。」
『白隠禅師塔所』。
白隠禅師の遺体は死後分骨され、原の松蔭寺、三島の龍澤寺、富士比奈の無量寺に
埋葬され塔所が建てられたのだと。
最初はこれが白隠禅師の墓と思いましたが・・・・。
やっと『白隠禅師の墓』に到着。
三基の無縫塔のうち一番手前の墓が隠元禅師の墓とのことでしたが、
間違って中央の墓石をズームして撮影して帰ってしまいました。
調べてみると中央は松蔭寺を復興した大瑞宗育の墓。
右が白隠の弟子で、白隠の亡き後に松蔭寺住職を継いだ遂翁元盧の墓 であると。
墓地の奥から本堂方面を見る。
次に隣りにある原の天神さん・『西念寺』を訪ねる。
珍しく時宗の寺、宗祖:証誠大師(一遍上人)、本尊:阿弥陀仏。
『本堂』。
『西念寺天満宮』。
山門を入って左手に学問の神様菅原道真公がお祀りされている天満宮の堂。
西念寺門前に生家のあった白隠禅師は幼少の頃、母から自宅に隣接するこの
天満天神が一切の苦を救うと教えられ、日々参拝した。後年にも「南無天満自在天神」の
文字絵や、お多福などの人物の衣に梅鉢紋を描いていることなどから、天神に対する
特別な思いがあったようだと。
広場にあった『白隠禅師の石碑』。
白隠禅師の『産湯の井戸』であると。
石碑『産湯井』。
『無量堂』。
臨済宗中興の祖とされる江戸時代の僧侶、白隠禅師(1685~1768年)の
沼津市原の生誕地に白隠を顕彰する『無量堂』。
今なお産湯の井戸が残る沼津市原の旧東海道沿いにある白隠禅師の生誕地に堂、『無量庵』を建てたのだと。
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