梅林庵

梅林庵

2019年03月04日
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平成31年3月4日(月)

 さて、明日から難儀の大会議が金曜まで続きます。世間一般、株主総会の開催は概ね6月の最終営業日ですが、弊社には年4回あります。そのうちの最も重要な位置を占めるのが今回です。大会議が終わると翌週から小会議。終了は再来週となります。万事抜かりなくいきたいものです。写真はそのこととは全く関係ありません。夜の明けるまでページを捲った本です。「世界図書館遺産 壮麗なるクラシックライブラリー23選」ジャック・ボセ著、遠藤ゆかり訳、創元社。昨年6月の朝日新聞読書面に紹介されました。手に取って見たかったのですが7ラー強。佐伯の図書館が購入するのを待っていました。



 序文に図書館というものはシュメールの時代からあったこと(当時は粘土板)、古代ギリシャには本の市場や私設・公共、それぞれの図書館が存在したこと(勿論この時代ですからパピルス、紙の発明は時代が下がります)、ヘレニズム時代にはエジプトにアレクサンドリア図書館という世界最大のものがあったが家事で消失したこと、なんぞが認めてありました。11世紀以降は修道院が図書館の主役となり、宗教改革を境、知の拠点は大学へ。平行して王朝も図書館を設け・・・。図書館の概史が判りましいた。続けて著者は、近い将来、デジタル化が進み、自宅が閲覧室になると断じます。それをして、この本を刊行した目的の一つ、ノスタルジーに満ちた図書館の存在を懐かしむことになると結んでいます。この感じ、よいです。最後に
「何世紀もの間続いてきた図書館の活動が様々な出来事とつながって、一つの現実が目の前に現れる魅力」
を語っています。以下に引用します。
「1995年、アメリカの作家ニコラス・バスベインズが1914年に出版された3巻本を探していた。その数年後、彼はたまたま行ったボストン・アシニウム(ボストンの公共図書館)で、地下の棚にその本が放置されているのを発見した。本は開かれた様子がなく、袋とじの頁も切られていなかった。記録を見る限り、一度も貸し出されていないようだった。彼は思わず声を上げた。『(ボストン・アシニウムは)いったい誰のために、この本を買ったんだろう。いまから85年も前に』。すると、司書はこういった。「バスベインズ先生。先生のために買ったんです」
うーん、いい話です。
 本の中身は、世界各国の有名図書館を来歴・由来と写真で解説。どの図書館も素晴らしい。次の写真はその中の一つ、アイルランド・ダブリンのトリニティ・カレッジ図書館です。



 年間20万人の観光客が訪れるとのこと。「ケルズの書」を見るためだそうです。その本、知りませんでした。8世紀に制作された聖書の手写本だそうで、アイルランドの国宝とのこと。世界で最も美しい本と呼ばれているそうです。それをして、数年前訪ねた東洋文庫のモリソンコレクションを思い出しました。懐かしい。
 戻ります。トリニティ・カレッジは1592年に創設とのこと。書架に並ぶ一冊一冊には何が書いてあるのだろう、誰が書いたのだろう、電灯のない時代、燭下に認めたその人の人生とはいかばかりか。そんなことを想像してみるとロマンです。
 余談です。トリニティ・カレッジは大学・研究機関の総称だそうです。アイルランドのダブリン大学はイギリスのケンブリッジ、オックスフォードと並ぶ名門だそう。どういう関係があるのかわかりませんが、拙宅の薪ストーブはトリニティという機種名です。加えてアイルランド製。なんだか嬉しさがこみ上げてきました。
 話が長くなりました。閑話休題、午後3時を過ぎてポカ休。高血圧の薬が心許なくなっていました。S内科に突っ込みました。先生は相変わらず。日常の話をしただけでサヨナラ。次の写真は待合室に飾ってあった雛人形です。兎でした。多分、先生の奥さんが手作り。支払いを待っていたらグリーングラスのママに話しかけられました。カラオケなし、日本酒充実のスナックです。もう何年も訪ねていません。彼女は風邪気味とのこと。1月の中旬以来、店を休むことが多かったと話しました。もう一人、女性に話しかけられました。父がホームセイフを販売していた頃のお客さんでした。私を息子と知っていて声を掛けてくれました。世の中は狭い。



 隣の薬局で2ヶ月分の錠剤を受け取り、真っ直ぐ帰宅。走ろうか、それとも自転車の練習をしようか。迷っていたら帰ってきた妻曰く
「あなた、高菜が闌けそうよ。今から収穫し、誰かにあげて頂戴」
 庖丁を持ちました。次の写真、どうですか、この緑。



 袋に詰め込んで軽トラの荷台に載せました。誰に持っていこうか。釧路まで配達は無理だし、名古屋も遠いし。



 風呂を浴びての夕食は鶏飯でした。炊き込みご飯とハゲの吸い物。アルコールには手を付けませんでした。最前も書きましたが、明日から大会議です。赤ら顔をしていては恥ずかしい。笑われますから。



 ということで目が硬く、夜更けまで読書。

強の類語
「万事」
 あらゆる、有りとあらゆる、有らん限り、有りっ丈、何でも彼んでも、何も彼も、根掘り葉掘り、一から十まで、何事も
 万事抜かりなしが一番ですが、なかなかそうはいきません。 

今日の一句
爛漫に青葉の色や高菜切る

今日のラン
なし

今日の酒
ノン





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Last updated  2019年03月05日 05時43分53秒
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禁玉減酒 @ Re:野良、通夜、缶ビール。(05/18) New! こんばんは~。 朝から、体を動かしてお…
シミ君 @ Re:野良、通夜、缶ビール。(05/18) おはようございます。 相撲は昨日また新…
一人親方杣夫 @ Re[1]:朝の散歩風景(05/16) 禁玉減酒さんへ おはようございます。 サ…
一人親方杣夫 @ Re[1]:朝の散歩風景(05/16) 亮おじさんさんへ おはようございます。 …
一人親方杣夫 @ Re[1]:朝の散歩風景(05/16) nkucchanさんへ トリノオリンピックの開…
一人親方杣夫 @ Re[1]:朝の散歩風景(05/16) スローライフmamaさんへ おはようご…
一人親方杣夫 @ Re[1]:朝の散歩風景(05/16) シミ君さんへ おはようございます。 大相…
禁玉減酒 @ Re:朝の散歩風景(05/16) こんばんは~。 オヤジ会ファーマーズを…
亮おじさん @ Re:朝の散歩風景(05/16) 空が青いですねー おじさんも飛行機に乗っ…
nkucchan @ Re:朝の散歩風景(05/16) オペラは一度も食べたことがありませんが…

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