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DA42という真空管を紹介します。何故か棚にありました。(記憶喪失)プレートやグリッドに放熱器が付いていて、なかなかタフな構造になっています。規格は、真空管(Electron tube) 規格表データベース「Marconi DA42規格表」が参考になります。etracerで特性を測定しましょう。ヒーターは7.5Vと7Vで測ります。【1本目】Eh=7.5V, Ih=1.17AEp=420VEg=+19VIp=60.40mAIg=6.92mArp=22908Ωgm=4027μSμ=92.3V/VEh=7.0V, Ih=1.11AEp=420VEg=+19VIp=59.90mAIg=7.00mArp=24666Ωgm=3925μSμ=96.8V/V【2本目】Eh=7.5V, Ih=1.17AEp=420VEg=+19VIp=58.17mAIg=5.80mArp=29226Ωgm=4035μSμ=117.9V/VEh=7.0V, Ih=1.11AEp=420VEg=+19VIp=57.26mAIg=5.82mArp=24448Ωgm=3955μSμ=97.5V/Vヒーター7Vまで落としてもびくともしません。さすが送信管。オーディオ用A2級で使うとして、420V、+19V、60mA、6.2mA、7kΩ、6W(歪率3%以内)という感じでしょうか。バイアスがプラス側でグリッド電流も流れるので扱いが難しいですが、それさえクリアできれば優秀な特性かと思います。
Nov 30, 2025
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TaylorのHD211Cという真空管を紹介します。211というだけに211系でしょうかね。バルブが物凄く大きいので電極が小さく感じますね。頑強な造りですね。製造はRCAかGEでしょうか。フィラメントは2点吊り。Taylor TubeCUSTOM BUILTHD211CMade in United states of America箱はTaylor定番の箱です。HD211Cの印字。ワランティと思わしき紙。箱の住所が異なっていますね。現在はWABANSIA通りという名前は存在しません。西WABANSIA通りは有ります。HD211Cの規格はTaylorの規格表が参考になります。Ef=10V, If=4Arp=3000Ωgm=4300μSμ=12V/VPd=150WGd=7.5W211が旧型75W新型100Wに対する150Wですから、FEDERALのF123Aに近いのかなという印象です。オーディオ用A級で使うのはどうせ30~70Wのプレート損失内で完結する回路を組むので、あまり気にならないかな。そもそも、それだけ出力を得るには巨大が出力トランスが必要となります。家庭で静かに音楽を聴くにはそこまでは必要無いかな。etracerで特性を測定しましょう。フィラメント電圧を10Vと9V、700Vで86mAになるところで比較してみます。【1本目】Ef=10.0V, If=3.26AEp=700VEg=-42.4VIp=86.42mArp=2495Ωgm=4286μSμ=10.7V/VEf=9.0V, If=3.03AEp=700VEg=-41.0VIp=86.39mArp=2556Ωgm=4174μSμ=10.7V/V【2本目】Ef=10.0V, If=3.48AEp=700VEg=-42.7VIp=86.30mArp=2473Ωgm=4295μSμ=10.6V/VEf=9.0V, If=3.25AEp=700VEg=-41.3VIp=86.30mArp=2535Ωgm=4214μSμ=10.7V/Vフィラメント電流は10V時に4Aではなく3.3Aくらいですね。ここをどう解釈するか。フィラメント電圧は9Vでも十分なエミッションが得られることがわかりました。定電圧低電流域を使い数W程度の出力を目的としたオーディオ用途では十分でしょう。フィラメント電圧を低めると良くない説がありますが、真空管のコアな世界「トリエーテッドタングステンフィラメントの実態」によると、実用的な時間では殆ど劣化しないということです。極端に電圧を下げ色温度を下げるなど、極端な使い方でない場合でない限りは使える印象です。若干ですが、211よりrpが低くgmが高い印象です。グリッド電圧-5V~0Vの間が狭いのが気になりますが、実動作にて0V付近まで振らないのあれで気にならないと思います。
Nov 29, 2025
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SYLVANIAのVT52という真空管を紹介します。カッコいいですよね。箱はU.S.ARMY PHILCOですが、製造はSYLVANIAです。電極の上下にセラミックの支えがあります。頑強な造りですね。フィラメントは2点吊りです。手持ちにこの形のVT52が無かったので入手出来て良かったです。そういえば、SYLVANIAのVT25Aに似ているような。右の茶ベースがVT25Aです。プレートの幅は異なりますが構造は同じですね。etracerで特性を測定しましょう。【1本目】Ef=7.0V If=1.15AEp=270VEg=-51.3VIp=33.07mArp=1658Ωgm=2101μSμ=3.5V/V【2本目】Ef=7.0V If=1.15AEp=270VEg=-53.0VIp=33.08mArp=1613Ωgm=2099μSμ=3.4V/VVT52はプレート損失が12W程度なので300Bや2A3等に比べると弱いイメージですが、直線性は十分に良いのが魅力です。
Nov 28, 2025
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RWNのE2dという真空管を紹介します。棚にあるのをすっかり忘れていましたので、ここで紹介します。E2d持ちすぎですね..。電極はこんな感じです。シンプルですね。etracerで特性を測定しましょう。【1本目】Eh=4.0V, Ih=1.51A三極管接続Ep=220VEg1=6.5VIp+Ig2=33.54mAIg2=3.63mArp=2359Ωgm=8031μSμ=18.9V/V五極菅接続Ep=220VEg2=180VEg1=3.9VIp=33.91mAIg2=3.86mArp=65029Ωgm=7466μSμ=528.5V/V【2本目】Eh=4.0V, Ih=1.51A三極管接続Ep=220VEg1=7.1VIp+Ig2=34.01mAIg2=3.38mArp=1985Ωgm=9923μSμ=19.7V/V五極菅接続Ep=220VEg2=180VEg1=4.8VIp=34.09mAIg2=3.59mArp=66350Ωgm=9651μSμ=640.4V/V【3本目】Eh=4.0V, Ih=1.58A三極管接続Ep=220VEg1=5.8VIp+Ig2=33.80mAIg2=3.19mArp=2369Ωgm=8863μSμ=21.6V/V五極菅接続Ep=220VEg2=180VEg1=3.5VIp=34.41mAIg2=3.45mArp=64285Ωgm=8701μSμ=559.3V/V多少バラついていますが、シングル自己バイアスなら問題無さそうです。感度の低い方に合わせてEg2を190~200Vにしたほうがよさそうですね。それにしても直線性が良いです。他のE2dとは全く違います。もしかしたらSIEMENSは肩が張った特製なのでビーム管でRWNが五極管ということかもしれません。とにかく別物のIp特性です。ただ、SIEMENSのE2dに合わせた直線性の悪い初段のアンプを使うと良くないかもしれませんね。これは美音がするはずです。(確信)
Nov 27, 2025
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SIEMENSのE2eという真空管を紹介します。なんか勢いで4本セットを買ってしまった記憶があります。バルブはシールド塗料で覆われています。規格はFrankさんの資料室の「SIEMENS E2e」規格表が参考になります。Efが18Vです。ちょっと半端ですが、6.3V2回路と5Vで17.6Vが作れるので何とかなりそうな印象です。ピン配置はRS1003ともF2aと異なりますのでご注意ください。etracerで特性を測定しましょう。【1本目】Eh=18.0V, Ih=0.34A三極管接続Ep=220VEg1=-5.4VIp+Ig2=34.01mAIg2=3.48mArp=2265Ωgm=9128μSμ=20.7V/V五極菅接続Ep=220VEg2=180VEg1=3.2VIp=34.08mAIg2=3.50mArp=44697Ωgm=9705μSμ=433.8V/V【2本目】Eh=18.0V, Ih=0.36A三極管接続Ep=220VEg1=-5.7VIp+Ig2=33.94mAIg2=3.49mArp=2226Ωgm=9016μSμ=20.1V/V五極菅接続Ep=220VEg2=180VEg1=3.4VIp=34.47mAIg2=3.53mArp=406007Ωgm=10067μSμ=408.7V/V【3本目】Eh=18.0V, Ih=0.34A三極管接続Ep=220VEg1=-6.3VIp+Ig2=33.81mAIg2=3.52mArp=2187Ωgm=8567μSμ=18.7V/V五極菅接続Ep=220VEg2=180VEg1=3.8VIp=34.73mAIg2=3.52mArp=44516Ωgm=9265μSμ=412.4V/V【4本目】Eh=18.0V, Ih=0.35A三極管接続Ep=220VEg1=-5.8VIp+Ig2=33.89mAIg2=3.47mArp=2,241Ωgm=8882μSμ=19.9V/V五極菅接続Ep=220VEg2=180VEg1=3.5VIp=34.48mAIg2=3.55mArp=42711Ωgm=9909μSμ=423.2V/Vヒーター電圧に関しては、どうしても18Vがとれなければ18VのAC/DCアダプターを買えばよいわけで。割と何でも良いかなと思います。(笑)
Nov 25, 2025
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4年ほど前、ONKYOからIE-M3というカスタムインイヤーモニタが発売されたので、購入しました。因みにオンキョーってブランドはまだ存在します!オーディオ機器のオンキヨーホームエンターテイメントが経営破綻、現在、秋葉原の店舗は「音アニ」、通販は「ONKYO DIRECT」という名称になっていて、唯一音響機器としてのONKYOが残っています。このIE-M3というカスタムインイヤーモニタ、補聴器のように耳の形状に合わせるため、店で希望の機種を指定し耳型をとって注文する感じです。(すぐ買えるツルシではありません)デザイン・型はシバントス(補聴器メーカー)によるもの。当時、「ONKYO」モデルと「鬼頭明里」モデルがありましたが、迷わずONKYOモデルに。色は注文時に指定できます。私は表側は深紫のラメ入り、内側に関しては右を赤で左を青にしました。左右で色を変えると薄暗いところでも直感的にわかるからです。内側の色はイヤホンを耳に差し込むと見えなくなるので大丈夫。ユニットの特長は何と言ってもマグネシウム振動板のバランスド・アーマチュア。マグネシウムなので内部損失が大きく、余計な鳴りを起こしにくいと言われています。中高音用に1ユニット、そして低音用に2ユニットです。そしてインイヤーでも割と珍しい完全密閉型。空気の抜け穴が無いので外の音が入りにくい。なので音量を下げて音楽を聴けます。難聴防止にも役立ちそう。これが購入の決め手になりました。音のバランスは中低域寄りです。ただ、私のように電車の中でリュート音楽などを聴くには丁度良い感じです。完全に密閉されているので音楽が聴きやすいですし、ノイキャンのような不自然さもありません。装着感はカスタムIEMだけあって違和感がありません。クルッ!スポッ!って感じです。4年ほど使いましたが、もう他のイヤホンは要らないって感じですね。私の場合はイヤホンは長距離での電車の中が殆どです。家ではスピーカーを使っていますし。現在、IE-M3は販売終了品で、それに近いモデルはIE-K3(4BAのモデル)のようです。アニメとのコラボモデルのみのようですね...。(記事を書いている現在はガンダムとのコラボ)上位モデルのみ「Scepter」を冠するモデル名なら結構注目されるのでは?と思ってしまうのは私の世代だけでしょうか...。印字するだけでいいんですよ。それだけで満足なんですよ。
Nov 24, 2025
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VALVOのE2dという真空管を紹介します。何本E2dを買えば気が済むんですか?というツッコミは無しでお願いします。(笑)独特な放熱板の構造ですね。この構造でOKなのでしょうか..熱容量的にも静電容量的にも。etracerで特性を測定しましょう。【1本目】Eh=4.0V, Ih=1.55A三極管接続Ep=220VEg1=-5.9VIp+Ig2=33.90mAIg2=3.91mArp=2211Ωgm=9744μSμ=21.5V/V五極菅接続Ep=220VEg2=180VEg1=-3.7VIp=33.79mAIg2=4.17mArp=61141Ωgm=9250μSμ=565.6V/V【2本目】Eh=4.0V, Ih=1.51A三極管接続Ep=220VEg1=-5.9VIp+Ig2=34.73mAIg2=3.56mArp=2235Ωgm=8763μSμ=19.6V/V五極菅接続Ep=220VEg2=180VEg1=-3.6VIp=34.01mAIg2=3.65mArp=56273Ωgm=8497μSμ=478.1V/Vうーむ、他のE2dよりスクリーングリッド電圧を上げないと厳しいですね。Ipカーブの形状からして、エミッションは十分あるとは思うのですが。同じE2dでもSIEMENSとは明らかに異なります。面白いですね。なので、同じような球じゃないもん!違うもん!と言い張れます。
Nov 17, 2025
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SIEMENSのE2dという真空管を紹介します。前回は寸胴の新型でしたが、今回はST型の旧型です。表にSIEMENSのマークとE2dの印字。裏側は、R.L.M、Eigentum、BA、11370、そして製造番号の印字がうっすら見えます。etracerで特性を測定しましょう。【1本目】Eh=4.0V, Ih=1.51A三極管接続Ep=220VEg1=-7.3VIp+Ig2=34.30mAIg2=4.49mArp=2222Ωgm=7909μSμ=17.6V/V五極菅接続Ep=220VEg2=180VEg1=-4.6VIp=34.46mAIg2=4.64mArp=40044Ωgm=8613μSμ=344.9V/V【2本目】Eh=4.0V, Ih=1.47A三極管接続Ep=220VEg1=-7.5VIp+Ig2=34.47mAIg2=3.86mArp=2298Ωgm=6948μSμ=16.0V/V五極菅接続Ep=220VEg2=180VEg1=-4.6VIp=34.67mAIg2=3.89mArp=49433Ωgm=7993μSμ=395.1V/Vほぼ前回の新型と変わらない特性です。(直線性は悪い)まぁこういう真空管を買う人は「自分が持っていない球はとりあえず買っておく」タイプだと思うので、直線性が悪くてもいいんです。(笑)
Nov 16, 2025
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12A6という真空管を紹介します。規格はFrankさんの資料室の「12A6」規格表が参考になります。etracerで特性を測定しましょう。【1本目】Eh=12.6V, Ih=0.15A三極管接続Ep=230VEg1=12.3VIp+Ig2=25.15mAIg2=3.52mArp=3125Ωgm=3140μSμ=9.8V/V五極菅接続Ep=230VEg2=230VEg1=11.2VIp=25.11mAIg2=3.97mArp=82622Ωgm=2941μSμ=243.0V/V【2本目】Eh=12.6V, Ih=0.15A三極管接続Ep=230VEg1=13.0VIp+Ig2=25.16mAIg2=2.01mArp=3161Ωgm=3025μSμ=9.6V/V五極菅接続Ep=230VEg2=230VEg1=12.2VIp=25.29mAIg2=2.41mArp=104746Ωgm=2621μSμ=274.6V/V三極管接続の直線性は大変良好です。五極菅接続は十分に電流を流す領域ではとても綺麗な特性だと思います。230V程度に7kΩの負荷で三極管接続0.6W、五極菅接続1.3Wが出せます。十分ですね。地味な真空管ですが、割と実力派だと思います。
Nov 15, 2025
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1626という真空管を入手したので紹介します。規格は真空管(Electron tube) 規格表データベース「RCA 2C21/1642」規格表が参考になります。特性は素直で「76が2本入ったような真空管」という印象です。2段増幅では76を使うよりは少ないスペースになります。こんな見た目です。悪い球ではないのですが。etracerで特性を測定しましょう。【1本目】Eh=6.3V, Ih=0.60AEp=250VEg=16.5VIp1=7.53mA,Ip2=7.87mArp1=7807Ω,rp2=7537Ωgm1=1242μS,gm2=1443μSμ1=9.7V/V,μ2=10.9V/V【2本目】Eh=6.3V, Ih=0.60AEp=250VEg=16.5VIp1=8.49mA,Ip2=8.32mArp1=7024Ω,rp2=7209Ωgm1=1353μS,gm2=1512μSμ1=9.5V/V,μ2=10.9V/V素直な特性ですね。終段の前に2段入れるのに丁度良さそうです。終段を42とか、どうでしょう?
Nov 14, 2025
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