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2006.09.05

しかも滞在したのはアフリカに到着した晩と、アメリカに帰る前の２泊３日だけである。

アフリカに到着した晩は、翌朝すぐにキリマンジャロのふもとにあるモシまでバスで移動することになっていたので、ホテルのすぐそばにあったフィッシュ＆チップス（注．ケニアはかつてのイギリスの植民地である）に寄った以外、出歩いていない。

思い出のほとんどは、アメリカに帰る前の２泊３日、ジョフリーというタクシーのオヤジを雇ってナイロビをガイドしてもらった経験である。

アフリカ到着翌日にナイロビ(ケニア)からキリマンジャロ(タンザニア)に移動したときはバスで7時間掛かった。ちなみに乗ったバスは日本の中古車のマイクロバスだった。ケニアはイギリスや日本と同じ「左側走行」なので、日本で使い古された中古車のトラックやバスが大量輸入され、アフリカの地で第二の人生を送っているのだった。「 佐武運輸 」とか書かれたトラックや「 特別介護老人ホームゆうゆう号 」とか大書きされたマイクロバスがアフリカの台地を駆け回っているとは佐武運輸の社長も夢にも思わないであろう。

当初は、キリマンジャロを下山してナイロビに戻るときもバスでほぼ１日掛けて帰るほかないと思っていた。アメリカを出る数日前にキリマンジャロ－ナイロビ間のフライトを予約しようとしたら満席だったからである。
…しかし、オイラがアメリカを出るその日、アメリカ行きのフライトを爆破しようと計画していたテロリストがロンドンで逮捕されたためヒースロー空港が１日閉鎖されキャンセルや変更が相次いだらしく、ナイロビに戻る前の晩に電話をしたらフライトが簡単に予約できてしまった。おかげでキリマンジャロからの復路は１時間も掛からずにナイロビに到着してしまい、オイラは思いがけずケニア観光にまる２日費やせることになったのであった。

だいだいどこの国に行っても空港出口とかで旅行者に声を掛けるヤツというのはウサンくさい連中と相場が決まっていて、通常ならばオイラもそんな連中はたいがい無視することにしている。しかしその数日前にキリマンジャロの頂上で崇高な体験をしていたオイラはその日いつもの“人間らしい猜疑心”を失っていて、素直にその兄ちゃんの話を聞こうと思ったのであった。

風邪気味なので寝るわ。つづきは明日ね。

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