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もう少し寝坊していたかった。私自身ここのところ持病の投薬副作用のせいで体調が優れず、そうじゃなくても夫婦揃って不規則な生活に身体はいよいよ疲れ切り、泥のように眠る休日で、終われるもんなら終わりたかった。でもお彼岸には決まって、亡き父親、母親代わりに可愛がってくれたお婆ちゃんの眠る墓参りに行くのを欠かさないダンナは、私がまたにしようと言いかけた言葉を弾き飛ばすようにベッドから飛び起き、サクサク準備を始める。そのいきなりのテンション切り替えに、まだついていけない戸惑い気味の私。身体は重いが、これも長男の嫁のツトメ。いつもの花屋で花を選んで、いざ!気合を入れてみたのはいいが、電車移動中も辿り着いた街中もどこも人・人・人で、人に酔いそう。しかもすれ違う人のほとんどは、アジア系の団体さんかそれ以外の家族連れ。英語ならまだしも、それ以外の聴き取り不能な言葉が大声で激しく飛び交う空間に居ると、一体ここはどこなんだろう?と、不安になる。墓のある街も外国人に人気の日本らしい場所。そこから移動した先も、買い物天国銀座なのだから、このシルバーウィークにのこのこ行く私達が悪い。シルバーウィークに銀座、って別に狙ったわけでもないけど、ちょっと立ち寄りたい店があるから、仕方なく。あ@@@やっぱり行くんじゃなかった。どこを歩いても、異国風味。ゆっくりウインドーショッピングを楽しむ余裕など、彼等は与えてはくれない。なんだろう? あのパワー。フェラガモのショッパーを持ち、勝ち誇ったように大口を開けて笑いながら歩く真っ赤な口紅のご婦人。団体で道を思いっきり塞ぎ、互いの買い物品を見せ合うあの度胸。そういう光景は、私が好きだったあの銀座ではなかったものなので、表通りの店の顔ぶれがすっかり様変わりした今はもう、行くべき場所じゃないように今日はっきり感じてしまった。古内東子の『銀座』を地で行く恋愛に酔っていた時代の私の想い出の街よ、さらば。この先、歌舞伎とか友達の個展とか、余程の事がない限り、私もう、行かない気がする。最近リニューアルオープンした近未来ビルみたいな某車メーカーのショールームとかも久々寄ったけど、あの場所も人だらけで、待ち合わせにももう絶対に使えない。車好きなダンナは白いのが一番好いとか嬉しそうだったけど、私は昔の車のラインやデザインがいい。結局、お目当ての場所にもお金を払いたいと思う程の魅力的な商品はなく。お茶するのも気が引けて、すぐ帰ることにした。何をしに立ち寄ったのか、まったく無駄な時間になってしまいせっかくの久しぶりの夏日復活の日に、墓参りの後のがっかりランチから全部どんどんつまらない方向に事が向かってしまう。まー、こんな日もあるわな。仕方ない。けど、しばらく都内はいいかな、都内は。なんかちっともワクワクしない。競い合うように新しいビルや店が立ち並びどんどん進化を続けてるけど。若い頃、充分都会の面白さを味わったせいか私が歳をとったせいなのか、今の街の輝きに、まったく惹かれない。電車に乗り、我が町に降り立ってほっとする。このゆるい感じに慣れたせいか、この空の高さを楽しめない所には、そんなに行く気がないかも。私もダンナも、所詮、田舎生まれだから。★ ★ ★ ★ ★今日のやや長めのひとこと。「某アプリを入れたのはいいが、早速振り回され支配されあわあわして、楽しめない。使いこなせる自信もわかない。なんだか妙にガラケーが恋しくなる・・・2016秋。」
2016.09.26
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台風続きのぱっとしない天気が続く。それでも海の家が跡形もなく消え、秋の紅葉シーズンが始まるまでのまさに今の時季こそ、鎌倉散策に最適と言える。珍しく平日に夫婦で好きに過ごせる時間が取れたので、と言っても、姑関係の大事な用事がひとつあり、それを済ませてから、次の用事まで約2時間空いてしまったからついでに足を延ばそうということになっただけなのだが。こういう用事でもない限り、姑事で日々の暮らしで余裕がない分、以前は頻繁にできた鎌倉や湘南のウォーキングも、そう簡単にできなかったりするから天気は気にせず、向かうことにする。なので今回ものすごく久しぶりに、海側の時間を過ごせたのはかなり貴重。時折霧雨が降ったりもしたけど、寒すぎず暑すぎずの、程好い天候にも恵まれた。いつもならほぼ徒歩移動で、ひたすら歩き回る私達だが、今回は初めてフリーパスを購入し、交通機関を乗り降りしつつ、今までとは違う景色を見たりして。平日のオフシーズンとはいえ、この日の鎌倉はアジア系特に台湾の観光客と沢山遭遇。『日坂』はかなり前にTVで、某人気漫画の『聖地巡礼』で、訪れる台湾人が急増したと知ってはいたが、今もなお、熱冷めやらずなのだろうか? この日も若い人を中心にただほんの短い、住宅地へと続く地味なあの坂に、スマホカメラを向ける大勢の群れ。後で江ノ電の広告で気づいたが、江ノ電と台湾の電車がコラボして、互いの街の観光誘致にかなり力を入れている模様。そんな企画もあってか、妙に盛り上がりを見せていた。その異様な盛り上がりの一角から離れ、向かった先は極楽寺。ここもほーーーんと何年ぶりだ? ウォーキングで素通りすることはあったと思うが、ゆっくり歩くのはかなり久々。ご機嫌なまま、力餅家で餅を買い、例大祭の準備が整う御霊神社へお参りに。ミストがかった境内と仄暗い神殿は、夕暮れを前にぼんぼりの温かな灯りにまあるく包まれ、見てるこちらの気を正す。この穏やかな灯りの神殿に、心をズキュンと射抜かれたダンナ。癒されていい笑顔になる。さらに私達のテンションを上げたのは、波乗り達しか居なくなった由比ヶ浜の浜辺。砂に足を取られながらも、この独特な足裏の感触に、妙に口元が緩む。まとわりつく砂を払うことも忘れ、ただひたすらに砂を踏みしめ歩く、歩く。潮が満ちはじめて、どんどん足へと近づいてくるが、波音と朽ちかけの昆布の臭いと磯の香、そして今回はエイの死骸まで・・・ここでしか出合えない刺激と感動を思い存分、全身で受け止める。ぷかぷかと海に浮かぶ海人達を眺めながら、両手を広げ、深呼吸。ああ、そう。この感じ。忘れていた感覚が、潮の香に乗り徐々に蘇る。介護に追われる間に夏はとっくに終わってしまったけれど、この海は裏切らない。いつでも私達ふたりを、穏やかな気持ちに戻してくれる。自然と笑みがこぼれることなんて、このところずっとなかったよ。★ ★ ★ ★ ★今日のやや長めのひとこと。「馴染みある町が変わりつつある。複雑だけど、今まで見えなかったものが見えたり、新しい発見があることも事実。」
2016.09.17
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ふたたびの投薬治療を始めてから、ちょうど一ヶ月。春の手術前まで何か月も使っていた新薬で、あの時は突然の副作用に戸惑い怯える日々だったが、それでもその前まで繰り返し使っていた抗がん剤系よりもう全然マシで。しかもある程度、効き目があったらしく、この前の手術とこの薬のお蔭で、術後の体が随分ラクに感じていた。それでも全部をやっつけられたわけではない。手術は特定の症状をこれ以上悪化させないために抑えるためのもので、投薬はその症状とは違う、もうひとつの厄介な症状を改善させるためのもの。だから今、飲んでいる薬は、後者の手術でも手を出せない厄介な方を、食い止めるために多分、この先一生、飲み続けなければならない。それを止めると、ガンになってしまう危険があるらしく。今回は二度目の服用ということで、副作用も前よりかなり軽く感じる。これも体が慣れたせいか、前の薬や手術の効果で症状が抑えられているせいか。とはいえ、薬を止めた後にピタッと消えた蕁麻疹が、薬を飲み始めて急に少し復活したりホットフラッシュのように突然生汗かいたり、目覚まし鳴っても体が重く感じたり・・・それなりに軽めの体の変化は起きている。今日もTVを観てる最中睡魔に襲われ、そのまましばらくソファにのけ反り気を失ってた。あわてて一時間くらい、ちゃんと眠って、スッキリしたが。あの睡魔はなんだったのか?姑がロングステイに行ってから、二週間ちょっと経つ。彼女を送り出すまでの日々、介護介護で毎日神経ピリピリしすぎたせいか、最近になってようやく、姑のことを考えないで暮らせる穏やかな時間がもてるようになり、一気に緊張の糸が切れたのかもしれない。あー、でもこのぼんやり過ごす時間を、どれだけ渇望したことか!ややゆるみ過ぎではあるけれど、なんか今、ちゃんと自分を生きられてる感じ。いつ寝ても、いつ食べても、いつ仕事に専念しても、いつ笑っても何でも自分の思いで動けるし怠けられる。ダンナとの夜の外出もできるように。それこそ何よりの幸せ。こんなことさえ、赦されなかったから、今がほんとに心地いい。ちょっとダラダラしすぎのような気もするけど、このゆる~く過ぎていく時に感謝しつつ、大いに贅沢気分を味わいたい。★ ★ ★ ★ ★今日のひとこと。「今最大の悩みは、期間中どこに観葉植物を避難させるか?」
2016.09.08
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