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山が錦の彩りで燃える頃、私の心は灯火が細るように寂しくなります。まだ10月。それなりにきのこに逢えるかもしれないし、心身を癒すには出かけるしかないとブナ林を歩いてきました。カラマツがサラサラと舞い落ちる先のムラサキシメジ。淡い紫色が、秋色の森をより惹きたてているようです。エノキタケはこれからという感じ、倒木に沢山の出始めがありました。一か月もすると雪に覆われるので、冬の間雪の中でゆっくり成長していくのでしょうか。笹やぶの中で見つけたチャナメツムタケ。いつもの山の物より、色が濃くて大型肉厚だったので、一瞬ナメコだと思ってしまいました。ナメコが採れる・・・という話は聞いておりました。「熊注意」の看板はあるし、クマザサと格闘して歩くという冒険はできないしとずっと諦めておりました。そんな私達に、山中で出会った「きのこ採りプロ」のおじ様達に見せてもらったナメコが運をくれたのでしょうか。初めてのナメコ群生を見つけることができて、笹ヤブのなかで静かに踊った私。今季一番のハプニングです。何とか収穫できそうなクリタケが一本の倒木にびっしり。クリタケの出かたや色合いは、秋の森の美しさを一際楽しいものにしてくれているようです。ムキタケ、ブナハリタケも採れて、これで今季の遠出はほんとにお仕舞いにしようと思っていますが、今回のナメコ発見に気をよくした相方は、次回も採れるかもしれないと未練がありそう・・・あの笹ヤブこぎが苦手な私は近場の公園散策がいいのですが、どうなりますやら。
2015.10.25
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雨上がりの公園を歩いてきました。クリタケには早いし特に目立つきのこは無いだろうと思っていましたが、公園の隅っこに両手を広げたほどのカラカサタケが・・・。大きさ、フワフワの感触、真っ白なヒダの美しさを観賞してきました。多孔菌かと思ったら、マツオウジの老菌。こんな時期にも発生するのですね。「きのこの魔法」に罹った私、もうお仕舞いでしょ・・と言われてもその姿を探さずにいられず、草むらの中の名も知らない小さなきのこを見るだけでも癒されます。木枯らしが吹く頃になったら諦めましょう。
2015.10.18
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夏から秋にかけての週末イベントは、朝夕の冷え込みとともにお仕舞いとなりました。約三か月間の「山歩きときのこ観察」で大地や樹木から一年間の元気をいだだき、その思い出は、これからストーブ当番の私を繰り返し癒してくれます。昨日夫は独りお散歩へ。ハタケシメジは無かったとのことで、花を撮ってきてくれました。この桜、10月末にかけてポツポツと花が増えていきます。その頃になると、周りの紅葉も鮮やかに映えわたり、それはやがて散りちらばり静寂の冬がやってきます。週末ごとの楽しみを何に変えていきましょうか。少し丈夫になった体を維持するために、お散歩マップでも作ろうかな・・・。
2015.10.12
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昨夜は草津の山からこぼれ落ちてきた紅葉を観賞しながら、ボサノバの心地いいリズムに酔いました。女性ボーカルの素直で可愛らしい声がとても魅力的で、昼間の疲れが癒されていくようでした。「ハタケシメジは見つけやすいきのこですよ」という仲間の言葉が頭の中に残り、今日は近場の目星をつけていた場所へと走りました。きっと見つかりそうな気がする、なんて言いながら散策するも目につくのは紅色の花をつけたミズヒキや可憐なツユクサの花々。そして日向ぼっこしているようなトンボ。地面には一面ドングリが落ちていて、その種類も様々。手のひらに拾い集めて、形や重さの違いを比較して遊びました。クヌギドングリについている、これはヘタとでも言うのでしょうか・・・まるでメーテルが被っていた帽子のようで、これが私のお気に入りとなりました。林道脇の気の早いムラサキシメジ。私の中では、食べるというよりカサ裏の色合いの美しさを愛でるきのこです。目的のハタケシメジ、今日は採れると思ったんだけど・・・。というぼやきが出始めた頃、それは私達の前に。すっかり胞子を飛ばして、役目を終えたハタケシメジです。あら~遅かったのかしらと周りを見渡せば、点々と連なるように採り頃のハタケシメジが続いています。これは、仲間たちが私に「ハタケシメジ運」を与えてくれたからに違いありません。蚊に刺されるのも忘れるほどに喜んで摘み採ったシメジは、結構な量になりました。発生期間がどれほどなのか見当もつきませんが、家から近い場所だけに来週も覗きにいきます。
2015.10.04
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