『音楽療法士のしごと』という本との対話を続けます。(^^)
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◆『 音楽療法士のしごと 』との対話 その6
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: 本からの抜粋
: にかとまのコメント (絵文字以降)
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: 人間というのは、
「認知」「感情」「運動」の3つの側面からできています。
問題なのは、
この3つの まんなかのことを教えていない 。 (p114)
:はあ、なるほど。
「認知」だけ、「感情」だけ、「運動」だけをとりあげて
働きかけたり、向上を目指しているということはあるけれども、
それに寄りかかりすぎてる、
人間というのは、そんなに一側面だけに偏って見ることでは
いけないんだ、と。
:下の図は、人間が、この3つの側面をめぐりながら、
まんなかのいちばん上のスピリチュアリティ――つまり
人としての核のようなものを目指して、
螺旋的に成長していく
様子を示してみたものです
。(p116)
(p115に記載された図)
:「 発達は螺旋を描く
」という言葉を、僕は気に入っていて、
自分のホームページに書いたことがあります。
あっちこっちいきながら、ぐるぐるまわって成長していく。
だから、ストレートに、効率よく成長だけを求めるようなものではないんだ。
けっこう今、効率優先で結果だけ重視するような風潮があるので、
「回り道してこその成長」ということは、ふまえておかなればいけない、
と思います。
また、自分の成長を考える際にも、
そんなにすぐにストレートに成功しなかった場合に、
それでいいのだと思える、おおらかさ・余裕につながると思うんですね。
「教育」というのも、そういう、どこかの側面だけに寄りかかるのではなく、 真ん中の部分の成長をめざすのだ、という本質的理解がないといけない。
:(私は音楽療法士なので、)
最初から、そしてつねに、このまんなかを目指しているのが、
ほんとうの音楽教育なのではないかと思うんですね。
なんのために音楽をやるのか、
自分の「中心」は音楽とつながっているのか、
という根本的なことをいつも意識していることが大切。
この考えかたは、非常に療法に近い。
その人の人となりというか、 人としての中心点
を、
つねに意識する、そこを目指す、という姿勢ですね
。(p117)
:人としての中心点、
それは、表面上のことや、ある結果上だけのことを見ていたら、
見誤るものですね。
中心は見えないからこそ、意識して推し量らなければならない。
:人間や音楽を
全体として見る(Wholeness) 。
これを基本にこれからやっていきたいなという
出発点になったと思います
。(p119)
「全体として見る」!
Wholenessという視点。
いいですね。
マンガの「風の谷のナウシカ」の中に
「 個にして全、全にして個
」というセリフが出てきて、
僕はこれが非常に印象に残っています。
「個」をばらばらに見る時も必要でしょうが、
「全体」を見ることも必要。
Wholenessというのは、視野を広く持たないと見えませんから、
その意識は非常に大切、と思います。
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引用文献:
『 音楽療法士のしごと
』
( 生野里花
、春秋社、1998、2000円)
非常に深い話が、述べられていると思います。
この本、本当に大変おすすめです。(^0^)
「風の谷のナウシカ」も、いい本です。
大人になってから読んだ方が、
この本の深みがわかります。
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