『 教師の作法 指導
』
(野口芳宏、さくら社、2009/12、1700円)より
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『教師の作法 指導』読書メモ8 (p98~)
(・は本の内容、 #の緑文字
は僕のコメントです。)
「評価的に聞く」
・ どうしてこの子どもはこんな発言をするのか 。
教師にとってはこの「なぜか」が極めて重要。
#これが分からずに指導して、失敗したことが山のようにあります。
人間誰しもそうですが、言葉で言わない裏側があるのです。
察すること、推測すること、それでも分からなければ尋ねること。
安易な指導は、しないほうがましです。(>。<)
ところが、問題行動をよく起こす子どもの場合は、
意図的に相手にしない、とりあげない、ということもあります。
それが功を奏す場合も多いです。
この場合も、本当に子どものことが見れていないと失敗します。
「いつもと同じで~~だろう」という決めつけではなく、
そのときのその子をじっと観察し、
そのときの「なぜか」を考えなくてはいけません。
う~ん、これが難しいのです。毎日が修行です。
「 声に出して読む 」
・教材の理解は 音読 で分かる
○ 教科書を上手に音読できるよう指導すること
は、
とても効果的な学力形成になる。
(指導例)
1 「下手ですね。それではまるでダメです」
2 「でも、すぐに、きっと上手になります」
3 「そのためには・・・・・・」
板書「口を大きくひらいて読む。テンでは休む。マルでは止まる」
4 教師自身が範読
5 練習を4・5回繰り返す
・ 音読の指導で 教科書の文章は鮮やかなドラマに変わる
・昔の国語の授業では、朗読や「音読」が基本だった。
「 自分の思考を書く 」
・見出しをつける
・書くという行為は 自分自身の頭を整理する行為
・ラベリング:
より分かりやすくするためのタイトル(キーワード)をつける
・ブランチング:
タイトルをさらに具体的な細かい項目に砕いていく
・オーダリング:
何を中心に据え、どんな順序で書くべきかを決める
・ナンバリング:
全体構造を意識して、番号を付け 順序を整理しつつ書く
・構造的思考を促す 板書
を
ノートに写し取らせる
だけで、
自然に子どもの思考力が鍛えられる
・教師のメモ→自分の指導方法を毎日冷静に見直す
「 発達を
待つ
」
子どもの側に受け入れる準備ができた時、
初めて指導は効果を発揮する
「向上心を支える」
・教師は子どもを支え、社会との間をつなぐサポーター。
無条件で包み込む親の愛とは異なり、
より高い次元へ子どもを教え、導く案内役。
「 指導を楽しむ
」
あなたの存在そのものが生きた教科書
・少し考えてみてください。
小さな頃に「凄い」と思った大人たちのことを。
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これで本書の読書メモを終わります。
大事なことがコンパクトにまとめられている本でした。
多くの先生方に自信を持ってオススメできる本です。
楽天での取り扱いはないようですが、 大型書店には置いてあると思います。
Amazonや出版元からネットで買うこともできます。
今回読書メモをブログにまとめてみて、反省させられることが山のようにありました。
時折、読み返したいと思います。ブログは読み返したい時に記事を「検索」して読み返せるので便利です。
次回はまた別の本を扱います。
それでは、また!
↓(^0^)いつも読んでくださって、感謝します!
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