『大人の精神力』
(斎藤孝、KKベストセラーズ ベスト新書、2013/1、800円)
僕の敬愛する斎藤孝さんの本を読みましたので紹介します。
以下、基本情報です。(上のリンク先より転載)
================================ 【内容情報】(「BOOK」データベースより)
環境が激変する現代では
「どんな変化にも対応できる柔軟な精神力」が必要です。
30代までは無理が効く、40代前半もまだいける、
しかし40代も半ばを過ぎると無理が効かず、
精神と身体、仕事と家庭のバランスを保ち、
ストレスをできるだけ軽減する方法を考えなければなりません。
人生の後半戦をさらに楽しむための精神構造の「10の力」を解説。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 バランス=「中庸力」を養ってストレスをなくす
/第2章 暗誦によって、心の軸になる言葉を身につける
/第3章 『論語』、ゲーテ...名言の引用で精神の軸を築く
/第4章 活字で知性の土台を作り、想像力を鍛える
/第5章 40代で身体をギアチェンジして長持ちさせる
/第6章 自分の心を整えるための習慣を身につける
/第7章 長寿社会の人生設計もイメージから
/第8章 人間の強さは、単独者でいられるかどうか
/第9章 幸福"観"を養うことが、幸福"感"を広げる
/第10章 日本人がもともと持つ「ゆる神」バランスを持続
================================
以下、読書メモです。
===============================
『大人の精神力』
1
(今回は第4章の終わりまで。
・以降の 太字
部分が、本の内容。
顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)
・あらゆることに関して 極端
と 極端
を設定し、
自分の 中庸
を積極的に見つけていくという癖をつけていく。
・「 慣れればできる
」という意識が自分の中にあると、
ストレスはかなり軽減される。
・慣れる前に挫折してしまうと、苦手意識が染みついてしまい、
今度はやる前から、ストレスを感じるようになってしまう。
課題を与えられたことは、一定の結果が出るまでやってみる。
これが大切。
・私は、20代の頃は不機嫌な人間だった。
しかし、人を教える立場になったときに、
自然と「 上機嫌でいこう
」と思い、実践するようになった。
仕事上の経験値が少ない場合は、
せめて気立てが良くなくてはいけない。
・江戸時代の人たちは、生徒たちを子ども扱いせず、
大人の言葉で、生きるために一番大切なことを人生の最初に教えた。
暗誦
できるまで体にしみ込ませて、
"生きる道筋"をつけてあげたいと考えた。
・しかも、江戸時代の寺子屋では、
読み、書き、そろばんの習得の前に
礼儀作法
が最重要視されていた。
学ぶ姿勢
がなければ、生徒失格と見なされ、
師匠から「もう来なくてよい」と一喝され、
机と一緒に帰らされ、親と親類が師にあやまりに行った。
江戸時代は、家庭、地域、寺子屋が 連携
し合って、
子どもたちを育てていた。
・心というのは個人的なもので、落ち込んだり、やる気が出たりと
天気のように毎日変わり、揺れ動く。
けれども 精神 というのは、個人のものではない。
地域性や共同体の伝統によって培われてきたものを引き継いでいくので、
揺るがない。
だから、自分の軸になる精神を持っている人は強い。
・精神の系譜であれば、
「日本人だけれども、ゲーテの直系だ!」
という考え方もできる。
私の場合なら、孔子、兼好法師、ゲーテ、ニーチェ、ドストエフスキー、
福沢諭吉、宮澤健二は、かなり重要な親族。
一度、自分の精神の系譜を作ってみると、
自分はこういう言葉を大切にしているんだということが、よくわかる。
こういう考え方は、とても面白いと思います。
僕の場合、精神の系譜、というか、
敬愛し、かくありたい、と思う人が3人おりまして、
3Sと名付けております。(^^)
斎藤一人、斎藤孝、坂本竜馬の3人です。(^0^;)
・私は、大学の授業で、私が何十分か講義した直後に、
各学生に講義内容を再生させるという
「再生方式」を取り入れている。
2人1組になり、1人の学生が私の講義内容を記憶だけで
もう1人の学生に要約して話す。
聞いている学生は、ノートを見ながら抜けている個所を指摘してあげる。
これをやると、かなり記憶が残る。
講義内容を再生するという目的があるために、
まず聞く姿勢が違ってくる。
要約して話すときには自分で講義内容を再構成するために、
脳も使う。
抜けていたところを指摘する学生も、
指摘された学生も、その部分の記憶が反復されるので、
さらに強化される。
なおかつ、私の話に、学生自身の経験を何か1つくっつけて話してもらう。
これで、初めて聴いた講義も自分の話になり、
記憶として定着しやすくなっていく。
「再生方式」は斎藤孝さんの講演を実際にお聞きした時に、
実際にやってみた方式です。
これは本当に効果的で、「この時間に学んだ。成長した!」
と実感できる画期的な方法だと思いました。
自学自習の時にも何かしらこのエッセンスが使えるかもしれません。
たとえば僕がこのブログで書いているみたいに、
アウトプットを意識しながらインプットをする、とか。
(p84(第4章の終わり)まで) =============================
続きは、また次回!
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