きょういく ユースフル! ~ 僕は触媒になりたい ~

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2014.02.06
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カテゴリ: 小学校


小学生の心がわかる本 低学年と高学年でちがう処方箋』
(原田正文
、農山漁村文化協会、2001、1400円)

著者の 原田正文 さんは、精神科医で、
「NPO法人こころの子育てインターねっと関西」の代表をされています。

いろいろな子ども・保護者と出会ってこられた経験から、
小学生の時期に必要なこと、親や教師の心がけについて
教えてくださいます。

問題を前向きにとらえようとするところに、共感しました。

小学校教師なので、『小学生の心がわかる本』なんてタイトルをつけられると、読んでしまいますね。

「低学年と高学年でちがう処方箋」というのも、読みたくなる、興味深いサブタイトルです。 

===============================
『小学生の心がわかる本』
読書メモ ロゴ
(・以降の 太字 は本の内容。pはその後の内容記述のあるページ数。
  顔マークのあとの 緑文字 は僕の個人的コメントです。) 

p3 ・小学生という時期の心の発達上の特徴は、
 親や教師など大人の期待に応えようと
 無理を自覚できないままに頑張ってしまうこと

p4 ・幼少期から小学生時期までの無理が中学校での不登校の激増や高校中退、
 少年事件やいじめの多発として、現実に噴出している。

小学校での問題を「困ったこと」ととらえるのではなく、
 "子どもを理解するチャンス"ととらえたい。

大笑い 困ったことが頻発したり継続すると、まいってしまいますが、
   「チャンス」ととらえて前向きに生かしていきたいですね。

   たしかに「チャンス」の側面があり、
   それに対してどう対応したかで、うまくいけばその後
   非常に落ち着いたり、ぐんと成長したりと
   うれしい傾向が見られることも、多いです。

   うちの母親は「若いときの苦労は、買ってでもしろ」が口癖でしたが、(^^;)
   小さいとときにトラブルを経験せず、
   大人になってから初めて経験するようだと、
   それこそ、問題が大きくなって、解決もしにくくなってしまいます。

p5 ・問題を解決するためには、親同士のつながりの中で、
 親と学校と専門機関が一緒になって子どもたちを支援するしかない。
 それが比較的たやすくできるのが小学生時期。

ウィンク 小学生の時期の、周りの大人の関係づくりが、大切なんですね。

p136 ●小学校時期のいじめ・いじめられ体験は必要なもの

・"あってはならないもの"と考えていては防げない

・「これ以上してはいけない」という線を体得させる具体的な取り組みが必要

びっくり 「いじめも必要」と言われると、ドキッとしてしまいますが、
  「いじめ」を段階的に捉えると、その入り口のいじめは、
  小学校時代、当たり前にみられるものです。

  よく、いじめの調査で「いじめはない」という報告がされることがあり、
  それに対して、「そんなはずはない」という反応もよくされます。

  「いじめ」の認識をどの程度ととらえるかにもよりますが、
  過敏に「あってはならないもの」ととらえるよりも、
  「あって当たり前」ととらえる方が、
  「だからどうする」という議論になりやすい気はします。

  「いじめ」は、対象にされた子どもにとって死活問題である
  非常に大きな学校教育の問題の一つです。
  このブログでもいつか改めてそのテーマだけで記事を書きたいと思います。

p26
●単純に受け止められない思春期の言動

「両価性(アンビバレンツ)」
 相反する価値概念(たとえば、好きと嫌い、独立と依存、尊敬と軽蔑など)が
 同時に、あるいは間をおかずにあらわれること。

・思春期の子どもたちの言葉は
 「 その反対のことも同時に言っている 」と考えて、冷静に対応する必要がある。
 表面的言葉をそのまま受け取って、いちいち親が反応すると、
 親子関係がこじれる。

びっくり これは、確かに、頭に入れておきたいことです。
   僕自身の経験でも、表面的な言葉に振り回され、
   子どもと真のコミュニケーションがとれない
   というのは、よくあることでした。

・親としては、思春期独特の心理をよく理解することによって、
 子どもが大人社会に巣立っていくためのモデルの役割を
 しっかりと果たしていただきたい。

大笑い 教師も、ですね。

p29 ● 「FSCシステム・アプローチ」
 家庭(F)と学校(S)と専門機関(C)が一緒になって、
 心の悩みを抱える子どもたちに最善の支援サービスを提供したいというもの。

p33 ・小学校までは「いい子」と言われてきた子たちが、
 中学校・高校で不適応を起こして、私の外来を訪れる。

 「いつころまでは、順調に育っていると思っていましたか」
 とお母さんに聞いてみますと、
 「小学校5・6年までは期待どおり育っていると思っていました」
 とほとんどの母親が答える。

p218 ・「担任1人で仕切る」というのは夢。
 小学校の先生には、担任の魅力というのが捨てがたいようだが、
 それはもう夢空言。

・米国の学校は、教師は勉強を教えるだけ。
 昼食はカフェテラスで各自が摂るし、
 そこにはボランティアの親たちがいて、世話をしたりしている。

 日本は何でもかんでも教師が抱え込みすぎている。

びっくり 米国との比較で、日本の特異性が、よくわかります。

   教師が親代わりのようなところがあるのは、
   でも、日本の教育制度のいいところでもあると思います。
   親の代わりに、本気で心配したり、怒ったりしてくれる存在。
   それによって救われている子どもたちも大勢いるはず。

   そのよさは残しつつ、なおかつ教師の負担を軽減するように
   100のうち30は外部機関等を頼ったり、役割を振ったりする、ということを
   僕は考えています。

   日本の教育に合った支援ネットワークを
   つくっていきたいですね。

p224 ・外国の取り組みを見ていると、 子どもに聞く ことを非常に大切にしている。
 日本は親や教師が決めてしまう傾向が強い。

・「学級崩壊クラスを立てなおした」という事例では、
 小学校高学年の場合、子どもの意見をどんどん取り入れている
のが
 共通した成功の秘訣。

大笑い これも耳寄りな情報。
   「子どもに聞く」ことの大事さや実践は、
   近年どんどん見直されてきているのではないでしょうか。

   日本でも、ベテランの先生で「子どもに聞く」ということが
   本当にうまい先生が、何人もいらっしゃいます。

   僕もそんなふうになりたい、と思っています。

   ただ、「子どもに聞く」一辺倒でもいけないのが
   教育の難しいところ。

   教えなければいけないことが決まっている以上、
   大人サイドで決めてしまうことも、当然出てきます。

   ただ、「子どもに聞く」がある前提での、
   「大人が決める」という循環なら、
   子どもと大人の、納得づくでの合意の形成につながります・・・よね?
   

p251
これからの学校は ボランティア がひとつのキーワード。
 最近徐々に保護者や社会人が学校の授業にボランティアとして
 参加する事例が増えている。

 ボランティアの学校への参加は、問題解決のひとつの大きなキーワード

大笑い 大きなキーワードなので、覚えておきましょう。(^^)
   ボランティア、ってのは、いい言葉ですね。
   善意で助けていただける、というのは本当に、ありがたいです。

===============================

小学校の時期から、卒業後の中・高、またその先までを見据えて、子どもの発達の道筋に沿った支援を、していきたいものです。 

原田先生が提唱される、FSCアプローチや、FSCCアプローチ、
そういうチームで支援するネットワークづくりが、
僕が今最も興味を持って、追求したいと思っているところです。

ありがとうのおじぎ男の子読んでくださって、ありがとうございました。
     ご意見・ご感想等、よろしければコメント等でお知らせください。

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Last updated  2014.02.06 22:21:50
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