『学校のなぞ』という本を読みました。
『学校のなぞ』
( 中村弥和
(みわ)(監修: 金山康博
)、愛育社、2007、1500円)
学校に関するうんちくが書いてあります。
教師でも知らないことがたくさん。
「そうなのか~」と新鮮な感動がありました。
「〇〇って何?」というテーマで4~6ページに簡潔にまとめてあり、読みやすい。
けっこうおすすめです。
検索すると、電子書籍化されていて、半額で買えることがわかりました。電子書籍のリンクを貼っておきます。
学校のなぞ-【電子書籍】 ¥667
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全国500人の学校関係者に徹底取材!
教育委員会やPTAって何?教員の給料や待遇は?学校の光熱費はいくら?
プール満タンで水道代は?あれだけ集めたベルマークは何?
までを幅広く解明。
先生も親も知らない学校の真実がよくわかる『公立学校再生本』の決定版。
(リンク先の商品説明より)
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この中の内容からいくつか、僕が知らなかった内容を、紹介します。
僕は、「へえ~」「へえ~」「へえ~」を連発しました。(笑)
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『学校のなぞ』
(・以降の 太字
は本の内容。pはその後の内容記述のあるページ数。
顔マークのあとの 緑文字
は僕の個人的コメントです。)
p35 (「PTAって何?」の中の記述より)
・アメリカは少人数クラスだし、
クラスに20人以上いたら勉強できないと考える親が多いので、
少しでも良い先生を雇うために
親が先生の給料分のお金もバザーや寄付金で集めている
。
・教育熱心な地域の親たちは、TT(補助の先生)の役割もこなしている。
・アメリカの親たちは、週に2,3回は学校に行く。
仕事をしている人も時間を作って学校に来ている。
おそるべし、アメリカ。
日本と全然違うなあ、と驚いたところです。
p149 (「公立小学校の英語教育ってどうなっているの?」より)
・杉並区は「 小学校英語指導者認定協議会
」が行っている
資格認定(J-SHINE)を受けた教員を雇っている
。
J-SHINEは大学や限られた英会話塾でしか取ることができず、
英語力はもちろん児童心理学も学び、
難しいカリキュラムをこなさなければならない。
・取材に行くと、子どもたちは「英語大好き」「英語のゲームは楽しい」と言い、
英語が嫌いという子は ほとんどいない。
・授業を観察していると オーバーリアクション に秘密があった。
先生がとびきり元気で、楽しい場面は大きな声で飛び跳ねるし、
悲しい物語のときは今にも泣きそうという、わかりやすく引き込む授業
だった。
・普段おとなしい子どもたちも、英語授業のときは自分が出せるし、
思いっきり飛んだり跳ねたり、笑ったり、ジェスチャーしたりという雰囲気が
英語好きにさせている。
・とても気軽に、楽しく行えるというのが小学校英語の利点。
数年前に2年間、小学校の英語担当をしていました。
個人的に、「小学校英語」の利点はかなりあるし、
英語でやっているTTやロールプレイ、ゲーム、オーバーアクションなど
いろいろなことが、他の授業でも「使える」と思っています。
特に、ここでいう「わかりやすく引き込む授業」は、
ぜひ、すべての授業で実践したいところだと思っています。
現場の苦労もけっこうあるのですが、ま、それはおいといて。(^^;)
p157 (「昔のように名物教師やユニークな素晴らしい先生っていますか?」より)
〇 子どもたちのトラブルを解消することの名人先生
・空になった塩や調味料の瓶に綺麗な色のビーズを1/10ほど入れたものを
たくさん用意してラベルを貼っている。
ラベルには、
「仲直りのふりかけ」
「美人になるふりかけ」
「すべてが消えるふりかけ」・・・
・友だち同士喧嘩しても、呪文を唱えながらそのふりかけを
2人の頭の上でシャカシャカと振ると、
子どもたちは魔法にかかったようにおとなしくなり、
お互いに「ゴメンね」と言ってしまう。
・大失敗をした子どもには「すべてが消えるふりかけ」
この先生の取組、とてもおもしろいですね!
子どもって、けっこう暗示にかかるところがあるので、
こういうグッズを用意して、子どもに「魔法」をかけるって、
実にオモシロイし、すてきな実践だと思います。
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「学校をよくしたい」と思っている人は、いっぱいいます。
でも、そもそも「学校」について、よく知っているか? というと、実は知らないということが、少なくありません。
学校をよくするためにも、まずは「学校」について、もっと知っていく必要がありますね。
自分の地域の学校だけでなく、こういった書籍等で、
他地域の学校や、外国の学校について知っておくと、
自分たちの学校に参考になることも多いのでは。(^0^)
読んでくださって、ありがとうございました。
ご意見・ご感想等、よろしければコメント等でお知らせください。
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