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現在60代男性、右上4〜7ブリッジの2次カリエス9年程前、右上4は2次カリエスで折れる寸前までいったので、CRで補修した。今日はその画像をアップする。金属冠の2次カリエスは歯質の方が金属よりもイオン化傾向が大きいので、異種金属接触腐食が起こりやすい。しかも冠内部が見えないので、気がついた時は大きく内部の象牙質は失われていて破折寸前までいってしまう。ちなみにこの歯は神経がある。α-TCPセメントで覆罩してCRで充填する。つづく
2023/01/31
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80代男性、左上1、歯冠部カリエスこの方は去年転倒して隣の右上1を破折して、再植したような気がするのだが、失われた歯冠部はその場でCRでフルレストアしているようだ。ここにはアップしていないような気がするので、もう少し調べて記事にしていなければアップしよう。その隣の左上1なのだが、クラックからなのかよく分からないが歯冠内部が虫歯になり破折した。今日はその修復だ。あまり見かけない症例なので、専門家には興味があるかもしれない。クラックに沿って破折してるし、象牙質は広範囲に虫歯になっているし、高齢者ならではの虫歯だろう。普通にマージン部分は新鮮歯質を出し、クラック部分は内部から裏打ちし、3MIX+α-TCPセメントで覆罩し、セオリーを無視し見かけは重視せず、再破折をしないように修復した。
2023/01/30
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80代女性、右上45、隣接面カリエス、自発痛-この年になるともう、痛みなど感じない。神経が出ているのか、死んでいるのかすらよく分からない。でも放置するわけにもいかなので、3MIX+α-TCPセメント+CRで充填治療をした。多分通常の神経を取るという治療すらできないだろうと思う。根管が狭窄していて器具が入らないからだ。こんなことをしても特に問題は生じないのだが、歯科治療の常識的にはあり得ないとはいえ、経験を積んだ老練な歯科医師には分かると思う。ま、そんなもんだろ。。wと。現代歯科医学とやらは実際にはこのようなケースを治療する方法もないし、こんなことをしても痛くなったりしない理由も分からないのだ。赤いのは歯磨き指導時の赤染液の色だ。露髄しているのどうかもよく分からない。これ以上いじっても仕方がないので、充填してしまう。
2023/01/29
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前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202301270000/巻線の被覆はポリウレタンの薄膜なので、傷が付かないようにその辺に転がっていた透明荷造りテープで覆った。物性的にはNGだと思うが、試作機なので勘弁してもらうことにする。VPが横ぶれによりフレームに擦らないように幅3mm、深さ2mmの溝をフライス盤でフレーム上部全部に施した。
2023/01/27
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前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202301260001/今日は磁気回路を組み立て調整していた。磁気回路と言っても永久磁石を使わない電磁磁石を使うフィールド型と呼ばれるものだ。高性能の磁石が入手できる現代、なぜフィールド型にしたかというと河村先生は電流と巻き数で磁束密度の理論計算ができるので、スピーカの電気・音響変換効率(能率)の計算が容易だと思われたのだろうと思う。そのフィールドコイルの製作過程は以前のブログと一緒に消えてしまったので再掲しておく。歯科用アクリルレジンで巻き型を作り、それに出来上がったら抜けるようにt:0.5mmのプラ板とアルミ複合板で巻き枠を作る。それをお中華製の手動巻線機に取り付け、φ0.5mmのポリウレタン線を巻きつけながら、セラックニスを塗りつつ固めていく。クランプで広がらないようにこまめに固定する。巻けるだけ巻いてみたら結局790回巻けた。直流抵抗値は12.1Ωだった。理論計算では1000回巻けるはずだっが、緩みや隙間できるので、現実はこんなもんだ。2個あるので、これらを直列に接続して24.2Ωにして電流を流す。W=I^2・Rの発熱があるので無闇には流せない。磁力は巻線数×電流だが、どうなるだろうか?
2023/01/27
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前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202301220002/よくわからないだろうが、磁気回路のフレームにVPが擦らないように幅3mm、深さ2mm、奥行き4mmの座繰りを入れたというか溝を切った。
2023/01/26
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30代女性、左上5、近心カリエス、温冷水痛+温かいものが沁みてくると不可逆性歯髄炎と呼ばれ、処置をしても治らないので神経を取るしかないと言われるが、実はそうではない。インレー等の通常治療では漏洩が起こり症状は無くならないので、そう言われるだけなのだが、実は根本的な問題を見て見ぬ振りをしているだけだ。そもそも口腔外で抜き差しできるように作るインレーは簡単に漏洩が起こってしまうのが根本的な理由なのだ。漏洩が起こりにくいのは現状CR+ダイレクトボンディングだけなのだが、難しいわりには余りにも儲からないので、歯医者がしたがらないというだけなのだ。そもそもこの症例をインレー修復するとなると、多分上手くいかない。外部のエナメル質はある程度残っているが、内部の象牙質は大きく失われている。象牙質の虫歯は深部まで広がっており、全部取らないと再発するという誤った考えを追求すると多分露髄する。要するに神経は取るしか無くなる、もしくはそれに近い直覆というリスキーで面倒な処置をする必要性に追い込まれてしまう。ここで現在広く信じられている虫歯は全部取らないと再発するという考え方は、インレーやクラウン修復という漏洩を許容する修復法を前提としているからだと言える。多分、こういう考え方は、ここで初めて明らかにするものなのだが、世界中の歯科医師は気が付いていても公にできない立場にある。それを発表すると歯科医療の体系が一瞬で崩壊してしまう。要するに食えなくなる。失業して路頭に迷うことになるからだ。多くの現在と将来の患者のために、僕はあえてここで公にしてしまうが、虫歯は外部との電気的な遮断ができれば進行しない。これはここで提唱している「虫歯の電気化学説」を参照していただけると解ると思う。虫歯は細菌の出す酸とか酵素による溶解・腐食とは直接の関係はなく、電子やイオンと言った電気の流れによる金属の腐食と同じカテゴリーのものだ。要するにこれらの導通(漏れ)がなければ虫歯は進行しない。この症例も象牙質の虫歯は全部除去していない。辺縁漏洩の少ない、または無いと言えるCRボンディングシステムと象牙質の成分そのものであるα-TCPセメントを使えば虫歯は自然修復される。虫歯治癒のための原料そのものだからだ。
2023/01/26
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30代女性、右下4、遠心カリエス、自発痛+当院ではひどい凍みや痛くなってきた虫歯でも神経を取るケースはほとんどない。痛くなったら神経を取るしかないというのは抗生剤のなかった昔の話で、今はそうではないのだが、未だにほとんどの歯科医師は完全に洗脳されているので、そうするしかないと思い続けている。しかし3MIX+α-TCPセメントで覆罩し、CRで漏洩のないようにして再建するだけで症状はなくなる。この歯もそうなのだが、外側のエナメル質しか残っていない。内部の象牙質は大きく失われているが、神経は取っていない。世界中のほとんどの歯科医師は何が起こっているのか分からないと思う。ほとんど向こう側まで象牙質は失われている。覆罩珍しくストリップスとウエッジを使っている。
2023/01/25
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1/25(水)幸い大雪にはならなかったものの当地でも-3℃以下が続き、水道関連の漏水が発生しました。うちでも太陽熱温水器の配管のジョイントが壊れたので2ヶ所交換しました。その他にも怪しいところもありましたが、要観察ということにしています。特にガス給湯器が壊れないように電源を確認し、チョロチョロと水を出すようにしました。寒冷地ではないので、水抜きが付いていません。一日中溶けない氷柱
2023/01/25
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60代男性、右下5、遠心カリエス、温冷痛++今日もグチシリーズだ。他院の尻拭いばかりで、もう疲れたというのが実感だ。。シリーズ化しようかな。。wこの方、右下67は欠損していて、他院でインプラントを装着されているが、歯槽骨と一体化していない。いわゆる繊維性の結合と言って、インプラントとしては失敗なんだが、うちに来られた時はすでにこうだった。連結しないとグラグラしてすぐに感染して抜けそうだ。仕方がないので、手前の45番と接着固定してなんとか凌いでいる。接着固定して数年経過したが、接着が緩んで5番の遠心隣接面が虫歯になってしまった。他院で装着した時に100万円近くかかったと思うが、その維持のために僕がこれからする治療は百分の一とかだ。なんだか釈然としないものがある。通常凍みがひどい歯は神経を取って被せるが、そのインプラントの他院ではどうするか?想像するだに気が滅入る。神経を取った5番にはジルコニア冠を入れて10万円。インプラントの補償は5年なので、補償は利きませんと言って抜いてインプラントの再打ち込みで再度儲けるか、そんなにお金がないと言えばノンクラスプデンチャーを勧める。いずれにしても患者の歯は歯医者の食い物でしかないのが実情だ。うちはこんな患者で溢れかえっているので、時間のかかることはできない。その場で終わるが、いつも貧乏くじを引いている気分だ。。ま、とりあえず滲みなければOKという見た目など気にしないセオリー無視の応急処置をするしかない。外れているスーパーボンドを外すと虫歯が見える。もうほとんど露髄している。もちろん麻酔は使っていない。使うと確実に露髄させてしまい、また時間のかかる面倒なことになってしまう。3MIX+α-TCPセメント。左のインプラントの上部構造には維持のためのグルーブを入れる。CRの素盛りで再建する。ストリップスなど使うことはない。再接着固定で終わる。終わると患者は、あ、滲みない!というが、これが当たり前と思うのだろうw
2023/01/24
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60代男性、左上8、CR2次カリエス歯医者にとって、親知らずを抜くか、保存するか?究極の選択だ。と言うのは、保険診療ではどちらも物価が現在の1/10だった昭和40年頃の歯科診療報酬の相場からほとんど改定されていない。抜歯は2,650円w、CR充填はこれも3,000円くらい。歯科医師にとって、治療に真面目に取り組もうというインセンティブなどあろうはずがない。どれだけ手を抜けるか?、どれだけ時間をかけずに済むか?それだけしか考えられない。僕はこのような治療に1時間かけているが、そんなことではジリ貧になる。歯科診療所の1時間当たりの売上は20,000円はないと確実に潰れる。ということは、抜歯も、CR充填も10分以内で終わるしかない。そんなことができるのか?抜歯は水物と言われ、10分で抜けることもあるが、1時間かかっても抜けないかもしれない。やってみるまで分からない。それなら10分は無理でも30分でいけるかもしれないCR充填を選ぼうか?ということになる。やほーニュースにあったが、なぜ歯医者が初診時にレントゲンを撮りたがるのか?それは埋伏の親知らずを発見して、埋伏抜歯の12,500円を稼ぎたいのだ、という、どうしたらそんな発想ができるのか?埋伏抜歯など、半日かかっても抜けないかもしれないのに、そんなことをしたがる歯医者など正常な神経をしていないだろう。サドかマゾかw歯医者が初診時に全体が分かるレントゲンを撮るのは歯周病病名があれば保険算定ができるから、というだけだ。僕の野戦病院ではこんな単発では赤字覚悟のCRばかりだ。見れば分かると思うが、時間をどこまでかけないか?それだけのCR充填、超絶手抜きの処置だということが判ると思う。いや判らんかw痛くなったら、抜歯だよ〜んwと言って帰すw痛くなったら抜歯でさらに儲ける(儲からんがw)。日本の歯科の保険診療とはこんなものだ。日本は歴史上大成功した究極の社会主義国という意味は歯科医師になって初めて身にしみて分かる。歯医者とは自分の身体をすりつぶして死ぬか、悪魔に魂を売るしかない職業だ。余程の覚悟がないと選んではいけない職業だと思う。大
2023/01/23
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前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202301210001/振動板とボイスプレート(VP)の位置決め・接着用の治具を調整して、振動板とVPの接着を試みてみた。もちろん練習用のダミーを使ってだが。ようやくここまで漕ぎ着けた感が強い。K先生が亡くなる前に作る予定だったのだ。あれから3年、手が出なかった。。ミキシングチップ付きのエポキシ樹脂を使ってみたが非常に難しい。ミキシングチップから混和されたエポキシ樹脂を出すには強圧が必要で、しかも段々強い圧が必要になりチップと本体の間から漏れ出す始末だ。これは操作時間が3分と短いせいもある。自由にコントロールできないので、その辺りが汚れるだけだ。。とりあえずライン状に流すのは諦めて、部分的に点付けして終わった。接着方法はまた考えなければならない。製品版では加熱重合型が必要になるか。。
2023/01/22
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手元にあったガス使用量のお知らせを見てみると、為替の変動もあるので、単純比較はできないもののここの1立米当たりの最安値と最高値の比は1.46倍になっている。ウクライナ・ロシア戦争勃発を境に資源・エネルギーの高騰は始まったと言えるが、そのずっと前からじわじわと上がり出していた。今後一時的には下がることはあっても長期的には下がることはない。ソーラーハウスはエネルギーの入手が困難になっても、全く入手ができなくなっても、なんとか最低限生きていけることを目指しているのだが、現実は厳しい。いよいよ来たか、、2020/9 268.94円/立米2021/1 251.032021/10 270.772022/2 ウクライナ・ロシア戦争勃発2022/6 305.912022/8 314.532022/10 339.072022/12 357.312023/1 366.51
2023/01/22
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40代女性、左上7、隣接面カリエスこの部分だけの虫歯は外傷性にできるクラックから発生すると考えられる。外傷性とは反対側の歯と強く当たるということで、歯の形状や傾き具合や歯ぎしり食いしばり、硬い食品が好きなどその原因は多岐にわたる。今回の症例は通常治療ではCR充填治療は困難な症例で、部分的なインレー修復も難しい。なぜなら外側のエナメル質は残っているが内部の象牙質は大きく失われているからだ。エナメル質だけを残して象牙質の虫歯だけを除去することは難しい。現代歯科治療の想定外と言ってもよい。通常は神経を取って被せるということになるが、それでも歯肉縁下までラバーダムもかけられないし、ラバーダムクランプでエナメル質が破折してしまうかもしれない。根管内に細菌が侵入しその予後は良くないだろう。エナメル質は残っているので、大きな虫歯には見えないかもしれないが、少し白っぽく見える部分は内部の象牙質の虫歯だ。エナメル質と象牙質の境界部分は健全歯質を確保しないと上手くいかない。まだもう少し3MIX+α-TCPセメントCRで再建
2023/01/22
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前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202301170000/前回はリニアシャフトで振動板を上下に平行移動させてVPに精密に位置決めするガイドプレートを製作したが、今日は振動板を前後左右方向に微調整して位置決めをする治具をガイドプレート上に製作した。茶色は作業用のダミー振動板だ。ガイドプレートは撮影用に天地逆
2023/01/21
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当時20代女性、右上5、歯根端嚢胞前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202301200000/痛くはないんだけど、段々腫れてきて気持ち悪いんだけど、どうしたらいいんでしょう?ということでレントゲン写真を見てみると、歯根端嚢胞のようで、これは治りにくい病気だ。ほとんどのケースでは抜歯するしかない。しかも再発しやすい。なぜなら嚢胞液を分泌する腺細胞が少しでも残るとダメだからだ。抜歯しても残留嚢胞として歯槽骨内に残って大きくなり続けることもあるし、歯牙の保存療法としては、ヨウ素製剤などの強めの消毒剤で嚢胞内部の洗浄を繰り返したり、開窓法と言って、嚢胞と口腔内を交通させて骨が出来てくるのを待つこともある。どちらも数ヶ月以上の時間がかかるので、僕のような気が短い、しかも野戦病院には不向きな治療法だ。そこで1日で終わる抜歯再植法を採用するわけだが、嚢胞を形成している腺細胞を傷つけずに一塊で除去することが重要になる。今日は再植から3ヶ月間の治癒の様子と、その後の6年間の1年毎のレントゲン写真をアップしてみよう。骨ができるには骨折と同じで約3ヶ月間を要する。その後再発しないかは5年程経過を見ておけば十分だ。2015/04/18再植直後2015/08/173か月経過。かなり骨が出来てきている。2015/11/176か月経過2016/11/28この後は1年毎の画像だ。完全には治っていないようにも見えるが、どうなのだろうか?患者としては不快症状はないので、このまま様子を見ますということだった。2017/09/202019/12/102020//12/082021/12/11
2023/01/21
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当時20代女性、右上5、歯根端嚢胞痛くはないんだけど、段々腫れてきて気持ち悪いんだけど、どうしたらいいんでしょう?ということでレントゲン写真を見てみると、歯根端嚢胞のようで、これは治りにくい病気だ。ほとんどのケースでは抜歯するしかない。しかも再発しやすい。なぜなら嚢胞液を分泌する腺細胞が少しでも残るとダメだからだ。一か八か抜歯して嚢胞摘出後再植ということで保存治療を試みてみた。一回しか来院できないということだったので、右上45の前装CKは前もって製作しておいて、抜歯再植時にセットまでしている。抜歯前抜歯後慎重に嚢胞を摘出した。膿瘍にも見えるがはっきりしない。根尖は綺麗だったがアンダーカットがあるので、再挿入は苦労した。んーん、、ズボッ、、という感じだ。次回は年次を追っての治癒過程のレントゲン写真だ。つづく
2023/01/20
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当時20代女性、10年程前の症例なのだが、消されてしまった記事だ。歯列矯正としての難度が高いわけではないが、いわゆる本格矯正としては面白い症例だ。今回再掲しておこうと思う。この子は子供の頃から見ていたのだが、こんなことになってしまった。2012/10/16これではさすがに口が閉じないだけではなく見た目も悪すぎる。両側上顎4番抜歯で歯列矯正をすることにした。ブラケット・ワイヤー装着期間は約2年だ。あれからすぐに結婚して子供もできているが、たまにPMTCで来院されるので、直近の画像も供覧できる。保定を真面目にやっていないので、多少後戻りしていると思うが、見たい方がいらっしゃれば画像を探しても良い。コメント欄でリクエストしてほしい。2012/10/162013/02/25ワイヤーベンディングが普通と違って面白いと思う。矯正治療をしたことがないと意味不明だとは思うが。014"(オーワンフォー)レベリング。レベリングというのはブラケットのスロットを一直線に並べるという意味だ。パワーチェインで3番を後方牽引。他の歯は3番を動かすための固定源として連続結紮している。2013/05/20パワーチェインで3番を後方に牽引し終わった。2013/06/19ワイヤーは交換したが、まだ014"レベリング2013/11/18上顎014" 3番がやっとワイヤーに収まった。下顎は角の一番細い016/018"角ワイヤーにしてトルキング。トルキングとは頬舌(内外)的な歯の傾斜の調整と思って良い。2014/01/28下駄(咬合挙上副子)を履かせて上顎7番の頬側転位を改善している。上顎前歯の唇側傾斜もそうだが、横向きうつぶせ寝をしているのが原因だ。寝相は歯列不正の大きな原因の1つで、このコントロールが上手くいかないと歯列矯正自体ができないと言っても良い。教科書的には6番にはバンド冠を装着して舌側弧線を入れることがよくあるが、これも寝相対策の1つだ。このことは教科書には書いていないように思う。寝相対策を採ればバンド冠は不要なケースがほとんどだと思う。また、角のワイヤーを順次太くしていくことも教科書には書かれているが、これも寝相対策だ。しかし寝相対策だとは書かれていない。もしかしたら教科書を書いた人は気がついていないのかもしれない。歯を並べるだけなら一番細い角ワイヤーだけで十分なのだが、寝相が悪いと歯列が歪んで収拾がつかなくなることをよく経験する。太いワイヤーは寝相というか頭の重さに逆らって歯列の形状を維持するためのものだが、曲げるのも難しく、頭の重さと相まって歯牙に強い力がかかりやすく、歯根吸収やアンキローシスを招いてしまう。これも教科書には書かれていない。2014/04/302014/07/30上顎も角ワイヤー016/018"にしている。2014/08/26寝相対策で上顎連続結紮。保定期間に入っている。寝相との戦いだ!2014/10/29寝相が悪いとワイヤーはなかなか外せない。上顎歯列が歪んでいるのが判るだろう。左下寝をしていると思われる。寝相対策と言っても太いワイヤーを曲げるのは面倒だし歯根が短くなるなどの障害も出るので、歪みを逆補正する方向にワイヤーを調整し、ただひたすら、仰向けで寝ようね。。と暗示をかけるだけだw2015/02/24下顎のワイヤーを外した。後戻りがあればすぐに戻せるようにブラケットはそのままだ。2015/03/31上顎のブラケット・ワイヤーを外して、下顎もこの後すぐに外す。上顎は入れ歯タイプの保定装置にしたが、ほとんどの人は真面目にしないので、動く。知らんけどw下顎には固定式の保定装置を入れた。
2023/01/19
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60代女性、左上5、歯根破折垂直加圧根充の2回目以降では歯根がもろくなっているので、プラガーの圧力で歯根が破折することはある。そうではなくとも、神経を取った後のトラブルは必ずと言っても良いほど高齢になってから出る。神経を取った歯は、60歳も過ぎれば抜歯を覚悟せざるを得ない。そもそも神経を取るという治療行為自体が後々のトラブルを招くということは明らかなので、通常の診断基準では神経を取らざるを得ないケースでも僕は神経を取らずに頑張る。今日の症例のように通常は抜歯するしかないケースでも抜歯は先送りにするという対応をしている。よくここと同じ治療方針の歯医者が近くにあれば紹介してほしいという問い合わせがくることがあるが、理論的には有り得ても、外注をしている歯科医院では経済的に成り立たないので、無いと思う。自分でなんでもできないと成り立たない歯科治療だからだ。レントゲン写真だが、広範囲に歯槽骨は失われていて100%の歯科医師は抜歯を勧めるはずだ。縦にクラックが入っており硫酸塩還元細菌の代謝産物である黒色物質のFeSが付着しているので、破折から数年単位の時間の経過があることが分かる。クラックは削除してスーパーボンドの筆積みで充填する頬側も同じく根尖から見たところ抜歯窩は掻破洗浄して再建歯牙を再挿入し連結固定する
2023/01/18
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前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202301160000/リニアシャフトを用意していたので、t:8mmのアクリル板に取り付けて、振動板とVPの位置決めシステムを構築した。
2023/01/17
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40代女性、右上5、露髄してしばらく経過しているのだが、露髄していると沁みるが痛みはない。通常の診断では神経を取らざるを得ない。このまま充填しても歯髄は細菌感染しているので、痛くなるだけだという理屈だが、必ずしもそうではない。3MIX+α-TCPセメントで直復すると大丈夫だ。抗生物質の経口投与を併用しても良い。露髄していたので、初診当日は3MIX+α-TCPセメントで仮充填して1週間後にCR充填した。初診時出血部位が露髄しているところ仮覆とう1週間後、やはり露髄している3MIX+α-TCPセメント
2023/01/16
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ボイスプレート:VPの形状はこんな感じで、振動板接着用ジグにセットしたところ。
2023/01/16
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80代男性、右上56再植歯、右上34567連結固定この20年以上なんとか入れ歯にならないよう頑張ってきたが、もうだめ、、多分これが最後の処置になると思う。補強連冠の型取りをしたところだが、もうグラグラ、限界、、補強連冠を入れるとしばらくは持つ。しかし、寝たきりになるとこれの維持管理は難しくなる。寝たきりになってからの平均余命は2.5年くらいだと聞いたことがあるが、これが2年持つかどうか、厳しいと思う。寝たきりになって施設に入ると歯磨きをしてくれなくなると思ってもよい。以前は8020と言っていたが、今は8000だ。施設に入る前に、ボケる前に総入れ歯にしろということだ。
2023/01/15
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うちではセラミックスやジルコニアは使わない。というか使えない。なぜなら、それらは接着剤が効かないので、盛り足しや連結固定ができないからだ。ま、そんなことが永久に必要ではない、というのならそれでもいいのだが、後で低く過ぎただの、隣と連結固定しないと抜けそうだのということはしょっちゅうある。こういう場合はハイブリッド系は柔軟に対応できるのが特徴だ。70%セラミックスパウダー、30%レジンだから、そこそこの耐摩耗性と接着性を兼ね備えている。その都度再製作が必要になるというのは患者にとっては迷惑でしかない。それにこれは重要なことだが、製作工程がシンプルなのでコストが抑えられ、製作日数が中1日、がんばれば翌日でもOKということがある。うちのような野戦病院では重要なことだ。ただハイブリッド素材のブロックの削り出しだけではやはり心もとない。たわむので破折やゆるみで脱離や2次カリエスになりやすい。そこで粘りのあるメタルフレームは必須になる。支台歯を型取りして石膏で作業模型を作るこれがメタルフレームだ。メタルが見えないようにカラーレスに調製している金属色を遮断するためのオペーク処理デンティン(象牙質)築成エナメル築成内面
2023/01/14
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10代女性、左下6、CR2次カリエス他院にてCRでの再治療は不可能。神経を取って被せるしかないと言われて来院された。6番の遠心にできる虫歯は咬合性外傷によることが多いが、その経過は良く分からない。CRと歯質の間の接着が緩んでいるように見えた。それは硫酸塩還元細菌の代謝産物の黒色物質FeS(硫化鉄)が内部に付着していたからだ。見たところ咬頭が強く当たるようでクラックや欠けがある。CRを除去していくと内部にはα-TCPセメントやMTAセメントのようなものが見えるが、それが何かは明らかではない。CRとセメントを除去するとかなり大きな歯質の欠損がある。まだ神経に達していないので、そのまま3MIX+α-TCPセメントで覆罩後CRで再建した。特に麻酔は使っていない。そばで見ていたお母さんに言わせるとまるで魔法のようにみるみる歯ができていくらしい。白い部分がCRとセメント部分黒いFeSが見える欠けが見えるクラックも見える他院の治療は良く分からないので慎重に除去作業を進める隣接面のCRも除去した。白いセメントがα-TCPに見えるMTAセメントか?あらかた綺麗にして3MIX+α-TCPセメントで覆とうストリップスを使用した主隆線の付与副隆線を付与して仕上げる
2023/01/13
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とういう病気があって、手や足の裏に膿を持った皮疹ができるもので、軽快したり悪化したりを繰り返す。ひどくなると痛くて歩くことも困難になり、QOL(生活の質)はガクンと落ちてしまう。原因は不明で、金属アレルギーと関係があるという話もあって、金属を外して欲しいということで歯科を受診されることもある。さてどうなるでしょうか?40代女性、掌蹠膿疱症皮膚科の先生にとりあえず金属を除去してもらってくださいと言われたということで、歯科的にはもったいないような気もしたが、左下から除去してCRで再建するところから始めた。20年以上も持っているゴールドのインレーで見た目は特に問題はない。外してみるとセメントは隣接面付近を中心に効いておらず、内部には硫酸塩還元細菌が侵入していたが虫歯ができているということもなかった。硫酸塩還元細菌の代謝産物の黒色物質の硫化鉄はイオン伝導を妨げるので虫歯になるのを防ぐ。黒い虫歯は進行が遅いと言われてはいるがその理由は不明だったが、「虫歯の電気化学説」で初めて説明ができる。これから3年経って、定期的にクリーニングに来られているのだが、残念ながら、良くなったり悪くなったり、消退を繰り返しているそうだ。この方の場合、金属は関係なかったようだ。
2023/01/12
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とういう病気があって、手や足の裏に膿を持った皮疹ができるもので、軽快したり悪化したりを繰り返す。ひどくなると痛くて歩くことも困難になり、QOL(生活の質)はガクンと落ちてしまう。原因は不明で、金属アレルギーと関係があるという話もあって、金属を外して欲しいということで歯科を受診されることもある。さてどうなるでしょうか?40代女性、掌蹠膿疱症
2023/01/11
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当時20代女性、左上7、近心隣接面カリエス前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202301090001/隣接面のコンタクトポイント上の辺縁隆線にクラックができ、そこから虫歯になるケースは典型的な咬合性外傷によるものだ。歯列固定用のワイヤーが見えるように、歯列矯正治療が終わったばかりのようだ。歯列矯正治療は心身にとてもストレスのかかるもので、人によっては悪夢にうなされ食いしばってしまうこともある。レントゲン写真によるbefore/after だ。beforeafter治療自体はここでよくやっているものなのだが、元々の窩洞は深く、クラックがどの程度深く進んでいるか、それが心配だ。クラックを始め疲労は蓄積する。
2023/01/09
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当時20代女性、右上5、歯冠崩壊7年前の症例なんだが、どうしてこんなことになったのかは不明だ。遠くから来られた方で、あまり詳細に分析している時間がなかった。とりあえず歯冠を再建するだけで終わっている。歯髄も溶けて無くなっていたので、根管治療をしている。この時はまだ3MIX+α-TCPによる根管充填はやっていなかったようで、オブチュレーション法という垂直加圧法を採用している。従来法としては最も成績が良かった。レントゲン写真を見ると歯肉縁下3mm程度まで歯質は失われていて、従来法では保存は難しい。抜歯の適応症と考えられる。beforeafterん?なんかはさまってる?歯肉は電気メスで切除する隣の6番の虫歯は先に処置しておく根管治療中オブチュレーションガッタで根管充填歯石を取ると出血するので触らない。他所でやってね既製のポストを立てて歯冠を再建する
2023/01/09
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ロシュの検査キットなんだけど、11日目でも薄っすらTラインが見えるんですよね。。明日から戦線復帰のつもりだったんだけど。。どう思われます?
2023/01/09
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40代女性、右下3、咬合性外傷僕も来週から原隊復帰を果たしたいと思っているので、今日からリハビリです。隔離生活が長いと身も心も鈍るというか、寝たきりに近くなるフレイルという状態が見えてきてしまいます。・・この方、SLE、シェーグレン症候群、アトピー、大腿骨骨頭壊死など、自己免疫系の障害や治療に伴う副作用で入院加療されていて、退院したけど歯がボロボロになったということで久しぶりにいらっしゃった。こんな歯がたくさんあるので、もたもたしていられない。いつもの野戦病院だ。通常治療では神経を取って冠を被せるということなんだが、咬合性外傷のある方にそんなことをするとポストで歯根を破折させてしまったり、緩んで2次カリエスを招いたりしてしまうだけだ。歯肉縁下なので出血させないように新鮮歯質を確保し、歯肉をかき分けながらのCR再建だ。ステロイド大量投与されているので出血させると感染の危険性もあるし、ボナロンも投与中だ。こんな時どうする?一般の歯科医師には手が出ないだろうが。。
2023/01/08
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コロナの抗原検査はだいぶ薄くなってきたとはいえ、発症8日目でまだ陽性。結構長引くかも。。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202301050000/駆動板というのか、K先生はボイスコイルならぬボイスプレート(以下VP)と命名されていたが、アルミ製なので、ハンダ付けが難しい。アルミの酸化皮膜を破る力を持つフラックスは日本国内では入手困難のようだ。これはアメリカから取り寄せた品だ。t:0.1mmのアルミ板とφ2.0mmの錦糸線を縦と横方向にハンダ付けしてみたが、問題なくハンダ付けできた。ハンダも手持ちのスパークルハンダで問題なかった。
2023/01/06
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60代女性、右上7、歯根破折噛めないし、口臭ひどいし、どうにかして欲しいということだが、その噛み締め癖どうにかしないとまた割れるでしょ。。というのだが、ご本人にもどうしようもない。ま、その対策は後回しにして、とりあえず抜いて捨ててしまうのも嫌だというので、抜歯・再植することにした。今日は前回のつづきでhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202212300000/組み立てから再植までだ。綺麗にした破折片を仮組みして、接着剤をどこに塗るのか?どの程度必要か?などの脳内シミュレーションをして、忘れない内に一挙に組み立てる。接着固定が必要なので手前の6番の遠心面にはあらかじめスーパーボンドを塗布しておく。抜歯窩はこれも事前に膿瘍を掻爬し3MIX添加の生食水のシリンジでよく洗浄しておく。破折片を当ててみたところスクリューポストを入れ一挙に組み立てる。破折片の合わせ面にはスーパーボンドを手早く均一に塗布する。昔の精度の良くないプラモデルよりマシだと思う。ま、その要領だが。今のパチパチと嵌め込むだけで接着剤すら不要のガンプラしか組み立てたことのない若い子には難しいかもしれない。咬合面はCRで再建するとスーパーボンド硬化までの固定になる。挿入前バイトさせながらスーパーボンドで固定デュラシールで包帯後、バイトダウンしておく
2023/01/05
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か〜ばたさん、Agaさん、Dynabookさん、ながぬまさん、ムーミンPAPAさん、そのほか直メールしてくれたみなさん、お見舞いコメントありがとうございました。このコロナ結構しんどいです。発症7日目なんだが、まだだるい。。みなさまもお気をつけください。・・・仕切り直しの前回のつづきです。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202212270000/大先生が目指していたモードレス・スピーカーはもう100年近く前にドイツで作られたBlatthaller(木の葉の響き)型と呼ばれるものと基本同じです。大先生のご自宅の机の前にこれの拡大コピーが貼ってありました。能率は驚くほど良かったとか、周波数特性も良かったのではないか。とおっしゃっていました。
2023/01/05
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今年はこれで死んでます。。
2023/01/02
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