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リレー日記「心の帰れる場所」

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2006.10.07

前日になるといつも落ち着かない。

何人の人が来てくれるだろう？
え～と、（必ず来るだろう人）+（多分来るだろう人）×0.8+（来るかも知れない人）×0.5+（一応連絡を送った人）×0.1＝
こんなアホな計算をしている。
これって・・そう言えば学生の時、入試や国家試験の時に自己採点でよくやっていたなあ。
一生この癖が抜けないのかしら。

３年ぶりの我が家でのライブ。
照明の代わりの工事用投光器。
いつもは配偶者のいとこ、こうちゃんが調達して来てくれるけど、忘れていて言い出すのが遅かったので間に合わず。

投光器持ってきてくれたのがひとつの心やとしたら
酒さげてお礼に行くのもまた心やないか。

そう言えばパイプ椅子が必要と気づいたのも１週間前。
リース業者に頼んでも良かったけど、懇意にしてる卸さんが用意してくれると。

小さな物。
カッターナイフ、布ガムテープ、ドリンク類、あ・・ビールを冷やす氷を買わなくちゃ。
来た人に名前を書いて貰う芳名帳も印刷して、クリップボードに止めてヒモでボールペンを結ぶ。
切符を切る人の為にホチキスとはさみ、あ・・釣り銭も用意しなければ。
室内で履いて貰うスリッパに、下足を入れるビニール袋。ゴミ箱。
録画用のテープには、１部、２部のラベルを既に貼った。
２部とアンコールで８０分のテープで大丈夫かしら？ちょっと不安。

明日の１時５９分に勇造さんは徳島へ着く。
また向こうの方から大股で歩いて来ながら、大きな声で「ゆーぞーです。今年もよろしく」と言いながら
屈託のない笑顔と共に握手の手を差し出してくれるのだろう。

その瞬間に小さな心配は全部吹き飛んでしまう。

ライブまでもう２４時間を切った。

出る！と言う噂も全然なくて、気がついたら出ていたライブ盤「ホールドオン」。

大阪バナナホールでの続木徹さんとのデュオを録音した全６曲のミニライブ盤だ。
しかし、このジャケット・・もうちょっと工夫してもええんじゃないかい？
それでも新曲が３曲。
白眉なのは、１曲目勇造さんがソロで演奏して歌うタイトル曲の「ホールドオン」。
いつもの勇造さんの歌と違って、ちょっと具体性に欠ける歌詞。
まるで外国のブルーズの日本語訳のようだ。

その代わり、火を噴くブルーズギターが凄い。
アコギやで、エレキとちゃうで。
それなのに、この火傷しそうな熱さは何？
確か、近江八幡のライブで配偶者と一緒にこの曲を聞いた。
最後はボトルネックに替えてギュンギュン弦を擦りまくっていた。
今年のライブのブルーズはこれにして貰うかな・・。

２０世紀のラストに出たのが「雲遊天下」。

このジャケットもちょっとイメージと合わないような気がするんだけど。
ボブディランがバンドを付けて歌っているのに影響を受けて勇造さんが結成したYUZO BAND。
そのYUZO BANDが全面的にバックアップした・・と言うかYUZO BAND名義にしてもええアルバムやね。

バンドのメンバーは、筒井敬明 (Harp)　山田晴三 (B.Kalimba)　永見潤 (Ds)　ゲスト仲豊夫 (G)/　続木徹 (Key)。
近年の代表曲「雲遊天下」が収められているのもこのアルバム。
この曲は実はカラオケでも歌えるのだ。勇造版「川の流れのように」とも言えるこの曲。
ボックスへ行った皆さん、探してみてください。じ～んと来る歌やで。

♪重い荷物減らして　歩き始めよう
♪道ばたに咲く　名も知らぬ花を
♪数えながら行こう
♪大空の下で　遊ぶ雲のように
♪人の生きた形など
♪何もとどまらぬもの

そして、芸能生活、いや歌い出して３０周年を記念して作られたライブ版が「振り返るには早すぎる」。

うん、これはええジャケットやなあ。sonoさんの好きな紙ジャケやし。

これには僕もちょっとだけ関わっている。
「勇造さん、３０周年やし、３枚組３０曲でやりましょうよう～～」と、その前の年のライブで言ったことから瓢箪から駒で出来た３枚組。３０曲は無理だったけど、それでも今までに収録されていなかった「青函連絡船」などの渋い曲が収録されて嬉しい。
これは３０周年を記念して、地元京都、それも勇造さんが自ら製作に関わったライブハウス「拾得」（じっとくと読むらしい）で、行われた３日間連続ライブを収録した物だ。
１日目、勇造ソロ、２日目勇造さんとYUZO BAND、そして３日目はソロとバンドの両方。
やっぱりどれか１枚をと言う人には、５０００円と値が張るけどこれをお奨めする。
実際ライブ会場で一番売れるのもこれ。
２９００円の入場料払っておまけに５０００円のCDを買ってくれると言うのは凄いこと。

このアルバムは拾得の事を歌った「大好きなライブハウス」と言う曲で始まる。
代表曲を網羅して、一番ラストはソロで歌われる「行方不知」。
レパートリーの中で一番古いこの曲を、３０周年のライブのラストに持ってくる勇造さん。
これからや！まだまだ歌うで！と言う気持ちが込められて居るんだろうね。

でもなあ、このライブ版よりも、実際のライブの方がええねんで！

ところで、今勇造さんに、全国各地のライブ音源を集めたCD＆DVDを出しましょうとそそのかしているのだ。
そのうち成果が現れるかも知れないね。乞うご期待。

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