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ファンダメンタル分析には「時間」という概念がない。「いつその適正価格になるのか?」という問いに対し、回答が用意されていない。その「いつ」というのが実際に来るのかどうかも怪しいからだ。PERはリスクと成長率から成り立っている。当然、ここでいうリスク、或いは成長率とは、市場がそう評価しているという値に過ぎない。しかし実際のところ、リスクや成長率がどの程度であるかという事については、市場の評価より正しく判断を下せる人間はこの世に存在しない。資本主義社会では、市場価格こそ絶対、「神の見えざる手」だからだ。ところで、リスクと成長率とは、言い換えれば「確実な収益を上げられるシステムの構築」と「長期的なROE推移」に他ならない。アナリストはこの2点について、投資家に情報を提供する。投資家はその情報を元にPERを予想する。つまりそれが結果として株価予想に繋がる。PERからファンダメンタル分析に入るのは、本来順序が逆である。まずリスクと成長率を検討し、結果としてPERに繋がるという流れでなければならない。
2007.10.28
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自分の好きな株を好きな時に好きなだけ買う。儲かる株を買おうとしないこと。
2007.10.21
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(中国編、バリュー投資編に続く長期連載シリーズの第三弾、信用取引編の2回目です)では逆に、信用取引のメリットは何だろう?しかし、メリットについて書くのはまだ早いだろうと思う。何しろ、信用取引はデメリットを説明し終えてやっと、メリットの説明ができるのだ。ただし、メリットについては簡潔に述べる事ができる。レバレッジを効かせられる事である。ここではこれ以上の説明は一旦省きたい。基本的な考えは、株や現金を担保に借金をして株を買う、という感じ。空売りの場合は、借金ではなく株を借りる。借株である。当然借りたものは返さなければならない。昔はこの信用取引ができる銘柄が決められており、返済期間は6ヶ月と決められていた。この取り決めに従った信用取引を、制度信用という。これに対し、近年、金融緩和により証券会社により銘柄を自由に決める事ができるようになった。これを一般信用という。多くの銘柄が取引可能で、返済期間の定められていない無期限の信用取引が可能であるが、制度信用に対してかなり金利が高い。当然、制度信用が可能な銘柄であるなら、わざわざ一般信用を利用する事はない。複利の面から考えても、支払うべき金利は安いに越した事はない。ただし、制度信用では6ヵ月後に有無を言わさず強制決済が行われる。持ち続けたいなら、返済(売却or買戻し)と同時に新規建て(購入or空売り)を行うクロス取引を行えば、手数料はかかるものの売った値段で買い戻す(或いは買い戻した値段で売り建てる)事が可能である。しかし、ここで問題になるのはやはり、建て玉の損切り時である。前回書いた、建て玉の損切り時を思い出してほしい。欠損金が発生した場合、口座内に十分な現金がなかった場合は当日に現物株を売却するか、追加資金を投入しなければ追証になってしまうのだ。言い換えると、信用建て玉の損切りをした際に十分な現金がないと、現物株数が減少してしまう、という事だ。制度信用の場合、期限が定められている為、建て玉が含み損だった場合でも返済期限が来れば強制的に損切りさせられる。そしてそれは、多くの場合現物株の売却を伴う。安い所で大量に株を売る羽目になるのだ。よく考えて欲しい。下落相場で現物株の売却ができない為に、信用買いの建て玉の損切りができず、損失が拡大し、期限ギリギリまで塩漬けする。いよいよ決済期限になって売却する時は、より多くの現物株を売却しなければならなくなっていた…。これが信用取引の恐ろしさである。塩漬けし続ける事ができない。それは、逆張りを否定している事に繋がりかねない。多くの場合は純張りにならざるを得ず、また暴落相場で逃げ足が速くないといけない為に頻繁に取引を繰り返す事になる。金利や手数料でジワジワと真綿で首を締め付けられながら、暴落に怯え、含み損に苦しみ、どうしようもなくなった時に底で損切りさせられる。とても気楽にのんびり投資をする事ができない。常に恐怖と隣り合わせの状況下である。しかし、これだけでは信用取引の恐ろしさはまだ半分しか語れていない。次回は残りの半分のうち、少しでも多くを語りたいと思う。まだまだ信用取引の触りの部分である。
2007.10.15
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割安株投資家全てが、彼のように、自分が発見した割安株の上昇を喜ばないものなのだろうか?誰でも功名心はあるだろうし、注目されたいものではないだろうか?彼は、一度暴騰してしまった銘柄に対しては、驚くほど淡白だった。その銘柄にどんなに多くの愛情を注いだとしても、どんなに長い時間を分析に費やしていたとしても、暴騰して割安でなくなってしまうと全く忘れてしまい、興味も示さなくなってしまうようだった。彼が、保有している割安株に溢れんばかりの愛情を注ぐのは、その銘柄が成長するからでも、値上がりが期待できるからでもない。ただ割安だからだった。「どっちが割安か?」の問いには「分からない」と答えるのに、彼は割安株をこよなく愛した。恐らく、自分の割安株が他の人によって割安株でないことを知っていたのだろうと思う。割安株投資とは、きっとそういうものなのだろう。
2007.10.10
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この所小型株が暴騰続きで、この3連休。タイミングとしては最悪だと思いますが、相変わらずそんな事お構いなしで久々に銘柄紹介です。本当は不動産を紹介したいところですが、不動産ばかり紹介するのも一部の人しか喜ばないので、前回に引き続き不動産以外の銘柄を紹介します。いや、しかし不動産といえばサブプライムローン、長期的な問題が短期的に超大暴落。それまでに暴落続きの日本の新興市場は更なる暴落で踏んだり蹴ったり、というか踏まれたり蹴られたり、です。楽観主義のアメリカ人が今回は悲観一色。ただ、ダウは最高値を更新してきていますし、意外に失業率も低下している。時間給も綺麗に上昇。徐々にまた楽観主義が蔓延するんでしょうかね。中国なんて2次曲線を描くような見事な暴騰。なるほど、バブルは弾けるまでバブルじゃありません。また、バブルは弾ける直前が一番美味しいといいますね。対して日本の新興市場は底百日天井三日。むしろ底割れ百日自立反発三日、といった感じでしょうか。業績は悪くないんですけどね。今回の反発は一時的なものじゃなく、大底を打って上昇する初期段階である。そういう感じがします。万年強気のブルなので。商品市場で暴れまわった資本が株式市場に逆流し、また行くところまで行くんでしょう。グダグダ相場で最近思った取り留めのない話をしてしまいましたが、今回紹介する銘柄は7432ダルトン。株価は191円です。自己資本比率の低さが魅力の、業績回復銘柄です。それにしても、外人主導の一方通行の相場ですね。個人が買っているうちは下がり続け、個人が投げ出したら一拍おいて急上昇。このタイミングで株を買える郵政公社が羨ましい。
2007.10.08
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閑話休題。遂に大底をうち、小型成長株が右も左もお祭騒ぎの今回は、趣向を変え、文体も変え、相場雑感など書きたいと思います。いや、文体はしょっちゅう変わっていますが。「むぎゅ。」で相場雑感なんて書くのはこれが初めてかもしれませんが、まぁたまにはいいでしょう。昔、今日が底だ!とか声高々に宣言していた若き頃もありました。今思い起こすまでもなく、その時点は正しく短期的な底で、長期的には一時的な自立反発だったのは秘密です。僕は相場雑感を書くのが好きじゃないだけでなく、相場雑感ばっかり書いている人も好きじゃないです。また、皆が買っているうちは買わない、皆が買わなくなった頃に買う、今はまだ総悲観じゃないからまだまだ買わない、などと悟ったつもりになって持論を展開している人は大嫌いです。買いました、売りました、買ってました、売ってました、下がれば買います、上がれば売ります、分からないので売買しません、などなど。そんなの知らん。興味もない。むしろ、一体どういうニーズがあるんだろうか、と小一時間問い詰めたい。相場雑感なんて、ヤフーファイナンスの掲示板に和気藹々、喧々諤々と書くような事であって、自分のテリトリーで一段高い所から斜に構えて持論を展開するような事じゃない。ただ、ごくまれに、これは!と思う相場雑感もある。芯がしっかりした人の相場雑感になかなか良いものが多いように感じるけど、そもそも芯がしっかりしていれば相場雑感など書かないような気もする。根拠があり、自信があるのは既に予測であるので相場雑感ではないからね。それじゃまた。グダグダグダグダ書いても、結局相場雑感を書いていないのは秘密です。
2007.10.04
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