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さて今日は株式投資本オールタイムベスト89位 投資哲学を作り上げる (フィリップ・フィッシャー著、パンローリング社) の最終回第8弾です。 今日は 結論 から。 さてここまでが半世紀以上にわたる私の実務経験から生まれた投資哲学である。恐らく鍵となるものは、以下に挙げる8つのポイントに集約されるだろう。 1. 長期的に利益が劇的に拡大するための規律ある計画を持っており、新規参入企業にとってはその市場の拡大にあずかるのが困難な内在的な質を持つ会社を買うこと。 2. その会社を人気のない時期に買うこと。 3. けっして短期的な理由で一番魅力的な株式を売ってはならない。 4. 主に大きなキャピタルゲインを求めている人は、配当には重点を置かないようにする。最も魅力的なチャンスは、収益力が高くても配当の支払いが少ないか全くないグループに見つけられる。利益の大部分が配当として株主に支払われているような会社に大きなチャンスが転がっている可能性はかなり低い。 5. 何度か間違いを犯すということは投資で大きな利益を手にしようとする場合には付き物のコスト。。。いくつかの銘柄で小さな損失を喫し、将来性の高い銘柄で利益を積極的に伸ばしていこうとすることは、良い投資マネジメントの表れである。 6. 本当に素晴らしい会社の数は比較的少ない。その株式は魅力的な価格で買うことが出来ないことが多い。よって魅力的な株価のものが存在するとき、その状況を最大限に利用すべきである。資金は最も望ましいチャンスに集約されるべきだ。 個人投資家の場合、異なる銘柄に20以上分散しているならば、資産運用能力がない証拠である。10~12が通常は良い数だ。。。個人投資家の持ち株が20銘柄に近づいてきたら、最も魅力のない銘柄から最も魅力のある銘柄に入れ替えるのが理想的である。 7. 金融界で支配的な意見を何でも無闇に受け入れないこと。そして単に反対するためだけに支配的な意見を頭から拒否しないこと。。。自分の判断力が自分自身を正しいとしているときに「大勢に向かう」行動をする精神的な勇気を出すこと。8. 成功に大きく影響することは一生懸命に働くこと、知性、素直さの組み合わせである。 どうでしょう? フィリップ・フィッシャーの8原則、凄くないですか? 私も常に彼のこれらの金言を頭の片隅に留めて日々市場で戦っています。 さて、これでこの本の紹介は終わりです。真の傑作ですね。未読の方は是非。(終わり)
Jun 30, 2019

さて今日は、2018~19主力株概況シリーズで紹介してきたポートフォリオTOP60銘柄をまとめておきます。令和最初のポートフォリオまとめですね。 まず復習として、TOP50銘柄についてはこちらをどうぞ。 1~10位 11~20位 21~30位 31~40位41~50位 それでは私にとって大切なPF上位銘柄がぎっちりと並ぶ、51~60位のまとめです。 51位 9027 ロジネットジャパン 仕込みの関係で日記での登場は遅れましたが、実際には既に2019年のフレッシュ&ブランニューな主力株として先行して戦っています。「札証の星」でもありますね。 52位 9201 日本航空 優待族的には超鉄板銘柄ですし、全く問題なくホールドしていけるレベルのファンダメンタルズでもありますね。 53位 7614 オーエムツーネットワーク ここは「食肉小売業」として見ても安いですが、「外食優待株」として捉えると破格に安い、という言い方もできると思いますね。 54位 7837 アールシーコア 業界に「焼き畑農業」的な悪習が蔓延する中、ここは「住宅展示場で一切営業をしない。価値を分かってくれる、共感してくれる、好きな人にだけ買って貰えればそれでいい。」という実に潔い方針を貫いており非常に好感が持てますね。 55位 4901 富士フイルムホールディングス 優待のためなら「じっと伏せ、微動だにせずにいつまでも粘り強く、執念深く待てる。」のが、私の数少ない長所の一つ なんですね。 56位 7581 サイゼリヤ それにしてもサイゼリヤはどのメニューも抜群に美味しいですし、価格は先進国ではあり得ないくらいに安いですし、驚異的に良いお店と思いますね。 57位 2221 岩塚製菓 ネットネット株と優待と言うのは非常に相性がいいのです。何故なら、 株価が上昇しないつまらない期間を優待を楽しみにご機嫌で過ごして凌ぐことが出来るからです。特に岩塚製菓は優待に力がありかつ年2回優待なのでなおさらグッドですね。 58位 5982 マルゼン 外食産業の人手不足感がどんどんと強まる中、ここは更に成長できそうなのがいいですね。 59位 7593 VTホールディングス 地元の中部圏の一部の投資家の方々の間ではカルト的な人気を誇る銘柄ですね。 60位 9956 バローホールディングス 競争の激烈な中部圏でのいわゆる「業界勝ち組」であり、非常に総合戦闘力の高い会社ですね。 以上、2018~19ポートフォリオTOP60のまとめでした。 2019主力株概況シリーズ 免責事項 2019主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Jun 29, 2019

いやあ6月が終わりましたね。 さてしばらく前から思っていたのですが、なんだか投資家の方のブログ更新やツイートが全体的に減りましたね。市場にもエネルギーを全く感じないですし、今はポートフォリオ管理を徹底して大きな損失を出さないことを最優先にし、その上で投資の勉強にひたすら励むのが吉という感じがしています。 マーケットがエネルギー不足なのに、自分だけが張り切って頻繁な売買をしても手数料と税金分をロスするだけで仕方ないですからね。今月はそういった観点から極力取引を控えました。今取引履歴をチェックしたら全部で15件しかありませんでした。 さて次に今月の成績ですが、対2018年末比で+2.7%となりました。これで今年も半分が終わってしまったわけで、ほとんど利益もないままに半年が経過してしまったことに対する「自分への歯がゆさ」は正直強くありますが、ま、ポートフォリオ最上位には「優待株いけす」から選び抜いた極上の、最高品質の優待バリュー株を集結出来ていると思いますし、持ち株達を信じて2019年の後半戦を戦って行きたいと考えています。 ま、いずれにせよ、とにかくこの先も全力を尽くして頑張ります。それでは皆様、来月もよろしくお願い申し上げます。
Jun 28, 2019

さて今日は2019PF概況シリーズです。 265位 4956 コニシ (東1、9月隠れ優待) ◎ PF265位は、「ボンド」で知られる家庭用・工業用接着剤の最大手のコニシです。 現在の株価は1608円、時価総額654億円、PBR1.01、自己資本比率は53.2%、今期予想PER11.67、配当利回り1.6%(26~28円)です。コニシには株主優待制度はありませんが、アンケートに答えると隠れ優待として毎年ちょっとしたプレゼントが貰えます。 コニシは指標的にもまずまず割安ですし、地味ながら十分な成長力もありますし、楽しい隠れ優待も戴けますし、PF中位としてはとっても良い、素敵で小粋な銘柄と思っています。
Jun 27, 2019

coming soon。
Jun 26, 2019

さて今日も2019PF概況シリーズです。264位 7505 扶桑電通(東2、9月優待) △ PF264位は、ネットワーク、ソリューション、ファシリティの3つが柱の扶桑電通です。 現在の株価は3300円、時価総額57億円、PBR0.62、自己資本比率は30.0%、今期予想PER13.63、配当利回り2.4%(80円)、総合利回り2.7%(80+10=90円)で、優待は100株保有で1000円相当のクオカ―ドなどです。 扶桑電通は指標的にはやや割安かな?という株価位置ですが、東証2部銘柄であるという減点材料を加味すると、総合的にはとても妥当な所と考えています。
Jun 26, 2019

さて今日は通常の2019PF概況シリーズです。 263位 3950 ザ・パック(東1、6・12月優待) ○ PF時価総額263位は、百貨店や専門店向け等の紙袋大手のザ・パックです。 ピーター・リンチ 的な「業務内容が分かりやすい」社名が魅力的ですね。 現在の株価は3305円、PBR1.15、自己資本比率は67.7%、今期予想PER12.54、配当利回り1.5%(50円)、総合利回り2.0%(50+15=65円)で、優待は100株保有で6月株主に500円相当の図書カード 12月株主に1000円相当のクオカード です。 ザ・パックは指標的には妥当な株価位置ですが、大株主2位には「不人気割安バリュー株」常連の「BBHフォー・フィディリティ・ロープライスドストック」も登場しており一定の安心感のある銘柄です。これからも優待を楽しみにのんびりとホールドして応援していく予定です。
Jun 25, 2019
さて皆様に毎日ご愛読頂いている当ブログなのですが、その作成のためには各銘柄の事業報告書や優待品などの大量の写真が必要となります。 そして現在はリコーのGR2というカメラで撮っているのですが、多いときには1日に1000枚とか撮る時もあるので、あまりにも酷使し過ぎて弱ってしまい、オートフォーカスが合いにくくなってきました。 その為私は次のカメラを探しています。その条件は以下の通りです。1. 出来る限りコンパクトかつ軽量で取り回しに優れたデジカメであること。2. 事業報告書や優待品を撮るので、マクロ撮影に強いこと。3. 写真を整理する都合上、撮った画像データが連番になること。具体的に言うと多くのコンパクトデジカメは9999枚まで撮ると次は0001に戻ってしまうのだが、これだと困る。今使っているリコーのGR2はいくらでも数字が伸びていくので現時点だと190000番台になっている。 一応今の所だと、同じリコーのGR3という新機種しかないかな?と思っているのですが、読者の方々の中でカメラに詳しい方がいらっしゃいましたら是非私が取り得る選択肢を教えて下さい。よろしくお願い致します。
Jun 24, 2019

さて今日は通常の2019ポートフォリオ概況シリーズです。 262位 2778 パレモ・ホールディングス (東2、2月優待) ◎ PF262位は、中部圏スーパー業界の「元」雄の旧8270ユニー系の婦人衣料専門店チェーンのパレモ・ホールディングスです。現在は投資ファンド傘下で不採算店の大量閉店と売れ筋商品への絞り込みによって業績はかなり改善しています。 現在の株価は325円、時価総額39億円、PBR1.12、 自己資本比率は30.9%、今期予想PER6.53、配当利回り3.7%(12円)、総合利回り4.6%(12+3=15円)で、優待は300株保有で1000円相当のクオカード、1000株保有で3000円相当のカタログギフトです。 パレモHDは一時期の苦境を脱し、新しく生まれ変わっています。指標的にも安いですし、今後の業績推移によってはもう少しポートフォリオ上位で戦えそうな気もしますね。
Jun 23, 2019

さて日経マネーで好評連載中の、「みきまるさんの優待バリュー株投資入門」ですが、今月で第13回目となりました。 私のシリーズ連載では、第1~6回は私が専門とする優待バリュー株投資法について概説し、第7回からは新章突入で「インデックスに勝つための秘密の8つの方法」を徹底解説中です。 今回は、最後の8番目の方法である「売却と損切りの適切なタイミングを学び続ける。」です。 尚、株式投資では「売り時が成績を決める。」訳で今回のテーマは極めて重要です。そのためこのパートは何回かに分けて来月以降も解説していく予定です。 後、今月号では、日経マネーの大好評企画である、 個人投資家お悩み相談室 でも回答者として登場しています。 具体的には、 利益確定が早過ぎてしまう 損切りがうまくできない という2つのお悩みに対して回答しています。 こちらも是非併せて御覧下さい。
Jun 22, 2019

さて今日は株式投資本オールタイムベスト89位 投資哲学を作り上げる (フィリップ・フィッシャー著、パンローリング社) のクライマックス第7弾です。 今日は、第4章 マーケットは効率的か から。 効率的市場と言う誤謬 この数年間で、大きな間違いと思われるある考え方が注目され過ぎている。その概念とは、「市場の完璧な効率性」というものである。 効率的市場仮説は ランダムウォーク学派 が主張し始めたものだ。 私たちの多くはトレーダーではなく投資家であり、またそうあるべきである。私たちが探すべき投資チャンスとは長期的に見て並外れた可能性を秘めたものであり、可能性の低い投資チャンスを追うことは避けるべきである。 絶え間ない努力をする聡明な長期投資家にとっては、株価は効率的になっていないと考える。 フィリップ・フィッシャーはインデックス投資家の理論的依拠となっている効率的市場仮説を明白に斬り捨てています。 そしてコテコテのアクティブ投資家である私も、「市場は効率的な所などでは全くない。むしろ、非効率と歪みの塊である。」という前提の下で日々を戦っています。 インデックス投資家の方々との宗教的な対立は極めて深刻でかつ非常に根深く、日本が法治国家でなければすぐに凄惨な殺戮合戦になりかねない程ですが、(笑) 実際にはアクティブ投資もインデックス投資も、その投資家の性格や能力に合っていればどちらも実にうまくいきます。 この奥深さこそが、私達が愛してやまない株式市場の懐の深さであり、魅力なんですね。(続く)
Jun 22, 2019

さて今日は株式投資本オールタイムベスト89位 投資哲学を作り上げる (フィリップ・フィッシャー著、パンローリング社) の第6弾です。 今日は、 第3章 哲学は成長する から。 市場の下落を予測出来たら、持ち続けるのか売るのか? 以前にも増して現在のわが国の株式投資の大半を形成している人たちの動きを見ると、投資家はある銘柄でそこそこの利益を得て、株価が下落する恐れがあるような場合には売り抜けて、その利益を確定させるべきだという考え方が大勢の様に思われる。 だが、私の見方は少し違う。ある特定の会社の株式が目先天井を付けているかその近くにあるように思われても、そして近い将来に大きく下落することが見込まれたとしても、その会社の長期的な将来を見てまだ魅力を残していると判断できた場合には、私はその会社の株を売らない。 株価が数年以内に現時点の水準と比べてかなり高い所で天井を付けると予想した場合には、私は持ち続けるほうが好ましいと思う。 短期的な値動きの予想をするためには、景気全体の今後の水準について経済的に予測することが最初である。しかし、景気循環の変化を予想する予想屋の記録を見ると、全体的には散々な結果である。 この理由から、いかに一生懸命スキルを磨いたとしても、短期的な株価の動きを60%以上の確率で正しく予想することは困難なのだと思う。 90%の確率で正しい環境にいるときに、正しい確率がせいぜい60%しかない要因のためにポジションを解消してしまうということは理解し難い。 さらに長期投資で大きな利益を取ろうとしている人にとって、勝率だけが唯一考えるべきことではない。もし経営がうまくいっていて資金繰りも十分な会社に投資しているのであれば、最悪のベアマーケットが来たとしても価値がまったくなくなってしまうことはない。 したがって、リスク・リワード比を考えると、長期投資は割に合うのである。 この章で、フィリップ・フィッシャーは、マーケットタイミングを計る投資法がうまくいかない理由と、長期投資が割に合う理由を鮮やかに説明してくれています。数十年以上前の著作でありながら、今の市場にもそのまま当てはまる金言です。 まさに天才。 それがフィリップ・フィッシャーなんですね。(続く)
Jun 21, 2019

さて今日は 2018~19主力株概況シリーズ です。 60位 9956 バローホールディングス (東1、3月優待) ◎ PF時価総額60位の上位銘柄は、中部地区食品スーパー業界の雄のバローです。ここ数年PF上位の地位を保っていますが、今年もここで登場してきました。 現在の株価は2266円、時価総額1223億円、PBR0.98、自己資本比率は40.0%、今期予想PER13.52、配当利回り2.3%(52円)、総合利回り2.7%(52+10=62円)で、優待は100株保有で1000円相当、500株で1500円相当、1000株で3000円相当の自社電子マネーギフトカードです。以前は自社開発商品もしくは自社グループ商品券だったのですが変更となりました。なお長期株主優遇優待制度も数年前から導入されています。 さてバローは、競争の激烈な中部圏でのいわゆる「業界勝ち組」であり、非常に総合戦闘力の高い会社です。私が有価証券報告書で確認した範囲では平成11年度から一度も赤字はなくかつ売上高も常に伸び続けています。その結果、スーパー業界売上高ランキング(2018年3月期)でも第7位 (上記データはSuikより引用) とかなり大きな規模にまで成長しています。 しかし、最近のバローは激しくなる一方のスーパー業界の「仁義なき抗争」でやや守勢に回り始めており、スーパー既存店月次推移が伸び悩み、また店舗にも往年の活気が乏しくなってきています。 業界トップの 8267イオン は相変わらず強大ですし、またバローの地元&牙城の岐阜県には 富山県地盤のイケイケの食品スーパーである7475アルビス が鮮度抜群の日本海のお魚を武器にして攻め入ってきています。 前門の虎(イオン)、後門の狼(アルビス) で、灼熱の戦いが続いているんですね。 ただ、それでも傘下のドラッグストア(Vドラッグ)、ホームセンター、スポーツクラブなどの総合力でジリジリと売上高を伸ばし続けているのは評価できると思います。 スーパー業界下位には例えば、 7475 アルビス 7520 エコス 7643 ダイイチ 8167 リテールパートナーズ などもっと指標的に割安な銘柄もありますが、バローはその規模の大きさと安定的な成長力も加味すると、今の株価位置なら依然として一定の魅力があるものと感じています。これからもしっかりと業績推移を注視しながら、PF上位銘柄として楽しくホールドしていく予定です。2019主力株概況シリーズ 免責事項2019主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Jun 20, 2019

さて今日も2019ポートフォリオ概況シリーズを続けます。 261位 9040 大宝運輸 (名2、9月優待) ○ PF261位は、独立系運輸会社の大宝運輸です。 現在の株価は3290円、時価総額24億円、PBR0.41、自己資本比率は63.8%と良好、今期予想PER16.38、配当利回り3.0%(100円)、総合利回り4.0%(100+30=130円)で、優待は1000株保有で9月株主に3000円相当の洗剤セットです。 いつも非常に実用的で使いやすい優待品で感謝しています。 また毎回のことですが、優待品には一緒に 社内報も入っています。社内運動会もとっても楽しそうですし、チームワークの良さそうな社風が伺えますね。 大宝運輸は厳しい業績が続いていますが、低PBR&好財務でポートフォリオ中位としては特に問題の無い銘柄であると評価しています。
Jun 19, 2019

さて今日は通常の2019PF概況シリーズです。 260位 8079 正栄食品工業 (東1、4・10月優待) △ PF260位は、製パン・製菓用材料が主力の食品商社の正栄食品工業です。前回は2016年に385位で出ていましたが、株価急騰により順位を上げて今回はここで登場してきました。 現在の株価は3330円、時価総額569億円、PBR1.48、自己資本比率は50.9%、今期予想PER17.25、配当利回り1.4%(46円)、総合利回り2.6%(46+40=86円、優待品は私の独断で2000円相当と判断)で、優待は100株保有で年2回10月株主に自社製品(菓子類詰め合わせ)などです。 控えめに言って、優待内容はかなりいいと思いますね。 実際の使用例を一つだけ見ておきましょう。正栄食品工業優待ミックスナッツのハンバーグ&サラダです。 正栄食品工業は指標的にはやや割高ですが、優待品には上記の通り独自性があって魅力的です。そのため今後の株価と業績推移によりますが、今の所はホールド継続の予定です。
Jun 18, 2019
私は普段極力テレビを見ない様にしています。それは以下の理由です。1. 特に地上波の番組には人間の嫉妬心などの醜い感情に訴えかける様な品性下劣なものが多く、見ていると「心が汚れる」感じがして凄く嫌なこと。2. 私達投資家はとにかく世間一般のモノの見方・考え方と極力離れていた方が安全(常識で判断をすることが非常に危険)な職業なので、とにかくテレビから少しでも離れていたいこと。 ただそうは言っても、天気予報やニュースなど最低限手に入れたい情報もあります。なので仕方なくテレビをつけている瞬間もあるのですが、その肝心のニュースの内容も偏向(私の個人的な見方では特に左寄りが多い)していると感じることが多いです。 また地上波はとにかく色々な意味で「ジャンクで澱んでいる」番組が多いので、清流を求めてBSにチャンネルを回すと、今度は番組内容は比較的毒が少ないものの、合間に入ってくるCMがテレビショッピングや健康食品の宣伝のオンパレードでこれまた閉口していました。 「ほんとにテレビってつけてるとロクなことがない。一体どうしたらいいかなあ?」と考え続けていたのですが、ふと1年くらい前にアマゾンのセールでfire TVstickを買っていたことを思い出しました。 これは「アマゾンプライムに入っているなら買わないと絶対損だよ。」とどこかの凄腕投資家の方がネット上で言っていたのを見て、「そうなのか、どうせ投資本を早く届けて貰うためにずっとプライム会員なんだから買ってみよう。」と思って購入したものの、そのまま使わずに忘れ去っていたのです。 そこで改めてネットで使い方を調べていると、「AVアンプのHDMI端子に繋げば、大画面&最高の音質で色々な映画やビデオやユーチューブ上の動画が見れる。」ということを遅まきながら知りました。 そして今日ずっと設定とアプリのダウンロードをしていたのですが、ありとあらゆる動画コンテンツに大画面のテレビ(60インチ)・プロジェクター(130インチ)&7.1チャンネルのオーディオシステムでアクセスできるようになりました。 これで私はようやく「テレビの雑音」から解消されました。っていうか、むしろ今までの私の悩みはいったい何だったのでしょうか? 世の中っていつの間にかこんなに進歩していたんですね。自分は普段はTOTOやスティーリー・ダンやセルジオ・メンデスなどの大好きな洋楽に囲まれてただひたすら静かに、内向的に、株式投資の勉強に邁進しているだけだったので全く知りませんでした。 深く反省しています。 それにしても世の中がこんなに進んでいたことに全然ちーとも気づいていなかったこと、本当に大ショックでした。(玉汗)
Jun 17, 2019

さて今日は久々に2018~19主力株概況シリーズです。 「このシリーズどこまで書くんだ。早く2019年の1位に戻れよ。」と思われている方がもしかしたらいらっしゃるかもしれないですが、実は過去のデータ上、PF50~70位のあたりに、「次世代のスター株がちょこんと目立たず静かに隠れていた。」ことがとても多かったということがあります。 これはどういうことかと言うと、その銘柄が現時点ではピカピカと輝いていなくても、潜在ポテンシャルが高い「ブラッドダイヤモンド」の場合は、「20年間の優待族としての経験と直感」でその匂いを嗅ぎ取って無意識のうちにポートフォリオの相対上位にまでは買い進めていることが多いのです。 でもその魅力が未だはっきりとは顕在化はしていないために、伸び切れずに結局50~70位辺りで燻っていた、ということでした。 ところが 次の青い鳥 がすぐ手の届くところにいたのに、主力株概況シリーズをその直前で「足切り」してしまったために、きちんと調べきれずに見逃してしまったということが複数回あり、今回はそこの「取りこぼし」を避けるためにも、念を入れてちょっと深めに見ている所です。 、、、ということで、2018~19主力株概況シリーズはもう少しの間続きます。御了承下さい。。。 59位 7593 VTホールディングス (東1、3月優待) ◎ PF時価総額59位は、日産、ホンダの自動車ディーラーのVTホールディングスです。 現在の株価は447円、時価総額533億円、PBR1.40、自己資本比率は27.7%、今期予想PER11.15、配当利回り4.5%(20円)、総合利回り5.6%(20+5=25円)で、優待は100株保有で株主優待券1冊(ヤフオク平均落札価格は100円、そのためここでは0円換算)、1000株保有で5000円相当、5000株保有で10000円相当のカタログギフトです。 このVTホールディングス、地元の中部圏の一部の投資家の方々の間ではカルト的な人気を誇る銘柄です。そして総合利回りも十分に出ていますし、私も実に悪くない銘柄であると思っています。
Jun 16, 2019

しばらく前の日曜日の寛いだ朝の事ですが、ツイッター上で、 投資家には悪党好きが多い という話題がありました。これは自分のアイコンを悪党キャラクターにしていたり、映画やドラマ・ゲーム内で登場する悪役への強い愛情・思慕を示す投資家の方々が非常に多いことから始まった議論でした。 私は「これは実に面白い視点だなあ。」と思ってその話題をのんびりとモーニングコーヒーを飲みながら目で追っていたのですが、その時にハタと「あっ、これ言われてみると、自分にも完全に当てはまるな。」と思い当たりました。 例えば自分は映画を見ていて、魅力的な悪役が出てきた時に、「最後には正義が勝つんだろうけど、悪党の方が勝つシナリオだったらいいのに。そういうことは現実には良くあるし、そもそもその方が絶対もっとストーリーに深みが出て面白くなるのに。脚本俺に書かせてくれないかなあ。」と感じることが良くあります。 また私は漫画のゴルゴ13の大ファンなのですが、主人公で超A級のスナイパーである デューク東郷 は良く考えてみると、 お金を貰って人を撃ち殺しまくっている わけなので、これは誰がどう見ても悪党中の悪党です。でもゴルゴ13は長年大人気を誇るベストセラーでとても人気がありますし、デューク東郷は凄く磁力のある人間ですよね。 さて話を元に戻して何故投資家には私自身を含めて悪党好きが多いのかというと、そもそも「悪党」と言うのは、 世間全体から見れば絶対的な少数派 であり、 目的達成のためには手段を選ばない非情さや意思・決断力の強さが必要 であり、 善人によるルール=常識で物事を判断することは逆に危険 であり、 常に生き延びるのに必死 でもあり、つまりは、 悪党と我々投資家が置かれている状況はほとんど同じ だからです。 また「悪党」は、生命エネルギーが強く、常に危険に取り囲まれていてだからこそ「生=live」を実感しているので快活でユーモアがあり、周りに敵が多いからこそ逆にファミリーや親しい友人への愛情には過剰なくらいに溢れ、常に生存本能全開で極限の状況下で生きているので異常に頭が切れる場合が多く、また一般人が知らない何らかの「秘密の情報」に詳しく、要は「人間」としての魅力に溢れ、総合的に見て魅惑的な存在です。 つまり我々投資家が「悪党」に惹かれるのは、両者に多くの共通点がある事、私達が良好な成績を維持し続けるのには、自らの内部の「悪党」が囁く声に真摯に耳を傾け続けることが必要なためです。 5%の少数派が残りの95%の富を収奪する厳しい世界で生き残り続けるには、独特の哲学が必要 なのです。 ちなみに超名著である 千年投資の公理 の中で、著者のパット・ドーシーは、以下の様に述べました。 大泥棒のウイリー・サットンは銀行を襲う理由を聞かれて、「そこにお金があるからだ」と答えた。投資家もぜひこの言葉を覚えておいてほしい。つまり、一部の業界はほかよりも構造的に利益率が高く、そういうところにこそ堀はある。長期資金は、そのようなところに投入すべきだ。 これはまさに、 泥棒のススメ ですね。(笑) そもそも ウォーレン・バフェット 、 ジョージ・ソロス 、 スティーブ・コーエン 等の世界の超凄腕の大物投資家達を思い浮かべてみても、皆歴戦の苦労が顔面に歴史として刻まれ、いい意味での「悪党顔」をしていると思います。私も是非市場で長生きして「札付きの立派な悪党」になりたいと思っています。
Jun 15, 2019

さて今日も通常の2019PF概況シリーズです。 259位 1734 北弘電社 (札証、3月優待) ◎~◎◎ PF時価総額259位は、屋内配線工事では道内トップの北弘電社です。 現在の株価は3270円、時価総額21億円、PBR0.33、自己資本比率は64.4%で有利子負債は0、今期予想PER12.89、配当利回り3.7%(120円)、総合利回り4.6%(120+30=150円)で、優待は100株保有で3000円相当のクオカードなどです。 北弘電社は、低PBR、好財務、高い総合利回りの3つが揃ったとても良い銘柄です。PF中位銘柄としてはまったく不満はないですね。。。。 さて実はここからが今日の本題です。 北弘電社が所属している日本有数のマイナー市場である札幌証券取引所(札証)には他にも魅力的な優待バリュー株が複数存在します。その代表は、本日現在の最新ランキングで私のPF時価総額10位の主力株である、 9027 ロジネットジャパン ですが、他にも 9085北海道中央バス なんかもとてもいい銘柄と思います。 札証、福証、名証などの地方市場単独上場銘柄には、「いくら流動性に欠けるとはいえ、ちょっと理論的には説明がつかないくらいに超割安」なところが、 金融工学 が高度に進歩し クオンツ達 が我が物顔に跋扈(ばっこ)する2019年現在の今でもたくさんあります。 市場とはいつまで経っても歪みが残る、永遠に非効率な所である ということですね。
Jun 14, 2019

さて今日も2019PF概況シリーズです。258位 8544 京葉銀行(東1、3・9月優待) ◎ PF258位は、千葉県都市部に強みを持つ地銀の京葉銀行です。 現在の株価は638円、時価総額886億円、PBR0.29、自己資本比率は5.8%、今期予想PER7.85、配当利回り3.5%(22円)、総合利回り3.8%(22+2=24円)で、優待は下記の通りです。優待族的には金目のものとして評価できるのは、年に1回3月株主に500株で1000円相当のクオカードのみですね。 地方銀行はどこも株価的にはすでに壊滅状態ですが、それはここ京葉銀行も一緒です。一体どの辺りが底値になるんでしょうね。?
Jun 13, 2019

さて今日も2019PF概況シリーズです。257位 1925 大和ハウス工業 (東1、3月優待) ◎ PF257位は、戸建て住宅から賃貸・商業・事業施設へ展開し各分野で有力な大和ハウス工業です。 現在の株価は3373円、時価総額22472億円、PBR1.40、自己資本比率は36.2%、今期予想PER8.89、配当利回り3.4%(115円)、総合利回り3.7%(115+9=124円、優待券はヤフオク平均落札価格である額面の90%で換算)で、優待は100株保有で1000円分の優待券などです。 大和ハウス工業は2019年3月期までで10期連続の営業増益中で業績絶好調なのが魅力です。また私の以前からの温泉友達(通称:風呂友)に地元の大地主の方がいて、その方がここに良く土地を貸したりしているようなのですが、大和ハウス工業は有力地主さんをとにかく手厚くもてなすらしく、「大和ハウス工業の集まりでどこ行った、ここ行った、楽しかった、ここはほんとに信頼できるし、最高の会社だ。」と、 溢れる大和ハウス工業愛 を何年も前からずっと繰り返し聞かされ続けてきました。 しばらく前にここの株価が大きく下落したことがあり、私はその時に何の気なしに「大和ハウス工業は今の株価位置は安いですね。1枚だけ打診買いして見ました。」と彼に話したところ、次の日になんと「それはとても嬉しい。是非もっと良く大和ハウス工業の事を知って欲しい。」と言って会社資料をわざわざ持ってきてくれました。 私は、「あぁ、大和ハウス工業はこんなにも有力地主さんに深く愛されている会社なんだ。これは将来的にも大丈夫そうだな。」という鮮烈な印象を持ちました。今後の株価推移によっては更なる買い増しも視野に入れて、のんびりと眺めています。
Jun 12, 2019

さて今日も通常の2019PF概況シリーズです。 256位 8566 リコーリース (東1、3月優待) ◎ PF時価総額256位の中堅銘柄は、名前の通りのリコー系で堅実経営で知られるリコーリースです。 金融業としては極めて強固な財務体質ですね。 今期2019年3月期でなんと 24期連続の増配中 です。! 「連続増配株」が好きな投資家の方って非常に多いですし、ここはもっと評価されてもいいように感じますね。 現在の株価は3415円、時価総額1066億円、PBR0.61、自己資本比率16.8%、今期予想PER、配当利回り2.6%(90円)、総合利回り3.5%(90+30=120円)で、優待は100株保有で3000円相当のクオカードです。また長期株主優遇制度もあり、1年以上の継続保有で4000円相当、3年以上で5000円相当となります。 私はリコーリースを2008年10月からもう10年以上も持ちっぱなしなので、現在Aランクの5000円相当のクオカードを戴いています。 リース会社には指標的に割安なところが多く、その中でも突出して魅力的と考える 8591 オリックス を私は現在主力の一角(本日現在のPF時価総額8位)&「絶対基準優待バリュー株」にしていますが、このリコーリースも十分に安いと思います。 それは大株主3位に BBHフィデリティイントリンシックオポチュニティーズ、4位に BBHフィデリティロープライスドストックF と ピーター・リンチ の後継者で、現在世界最高峰の正統派バリュー投資家の1人である ジョエル・ティリングハスト が運用するファンドが2つも登場していることに端的に表れています。これからも指標的な割安感が解消される日が来るまではのんびりとホールドして応援していく予定です。
Jun 11, 2019

さて今日は通常の2019PF概況シリーズです。 255位 7990 グローブライド (東1、3月優待) ○ PF255位は、『ダイワ』ブランドの釣り具で世界トップのグローブライドです。 現在の株価は3425円、時価総額411億円、PBR1.70、自己資本比率は31.3%、今期予想PER16.39、配当利回り1.9%(65円)、総合利回り2.2%(65+10=75円)で、優待は100株保有で1000円相当のオリジナル・クオカード(釣りキチ三平のデザイン)などです。 さてグローブライドは2016年に 前回の記事 を書いたときには、PBR1倍以下、PER10倍以下で、更に十分な成長力もあるという素晴らしい銘柄で、当時、「うーん、かなりいい銘柄だな。ポートフォリオの最上位の一角で戦えるポテンシャルがありそうだな。」と思って鉛筆を舐め舐めしながら何度も買い増しを検討したのですが、最終的には私は他の主力候補で戦うことを決断し、ここグローブライドは落選しました。 ただ結果を見ると、グローブライドはその後大きく株価が上昇し、ピーク時には3倍弱、そして今でも2倍以上の水準となっています。一方でその時に私が選んだ銘柄は残念ながら不発弾となりました。 銘柄選択というのは運の要素も大きく絡みますし常にとても難しいものですが、グローブライドは「逃した後の株価上昇が大きく鮮烈だった」ために非常に印象に残っています。これからも常に0ベースで、先入観と一般常識を極力排除しながら、良い銘柄の発掘に努めていきたいと考えています。
Jun 10, 2019

さて今日は株式投資本オールタイムベスト89位 投資哲学を作り上げる (フィリップ・フィッシャー著、パンローリング社) の第5弾です。 今日も、第2章 経験から学ぶ から。さて前回の 第4弾 では、フィリップ・フィッシャーの「正しく逆張りをすることが大切」という指摘と、「そうだね、それが出来るならもちろん最高なんだけど、現実にはとっても難しいんだよね。」という私の嘆きをお伝えしたわけですが、フィッシャー先生は超天才なので、この難問に対しても当然答えを用意してくれています。今回はそれを見ていきましょう。 忍耐と結果 以上を踏まえて私は3年ルールと呼んでいるものを確立した。ある銘柄を買った場合、結果を1か月や1年程度で判断せず、3年という期間は猶予してもらいたいと、私は何度も繰り返し顧客へ説明した。 強い確信を持って買った銘柄が3年後に良い成績を収めなかった場合、私は売ってしまう。 しかし、その会社に対する私の当初の見方を変えるような出来事が何も起こっていなければ、その銘柄を3年は持ち続ける。 このフィリップ・フィッシャーの「3年ルール」は明確でいいですね。そういえば日本には、「石の上にも三年いれば暖まる」ということわざもあります。 私は以前から「中期投資家」を自認しているのですが、主力銘柄の投資期間は2~5年、平均で3、4年というところです。自分の経験からも、この「3年ルール」は妥当の様に思いますね。(続く)
Jun 9, 2019

さて今日は株式投資本オールタイムベスト89位 投資哲学を作り上げる (フィリップ・フィッシャー著、パンローリング社) の第4弾です。 今日は、第2章 経験から学ぶ から。 右と言われたら左へ進め 投資での大きな利益と言うものは、金融界が右へ進んでいるときに正しく左へ進む能力を持った人の所へ行くようになっている。 私の意見では、自分自身を訓練して大衆と同じ方向には行かず、大衆が右へ進んでいるときに左へ進むことができるようになることが、投資で成功するために最も重要な原則だと思う。 大勢に逆行するのが正しい コントラリアン(大勢とは反対の立場)の重要性については、投資本には良く書かれている。しかし、コントラリアンであるだけでは十分ではない。 つまり、一般的な投資の考え方に逆行するときには、自分が正しいということが本当に確かでなければならない。 金融界の多くの人が右へ向かっているときに左へ進む人が大きな利益を手にすることが多いが、それは左へ進んでいることが正しいという強い証拠があるときだけの話である。 このフィリップ・フィッシャーの指摘は素晴らしいです。投資の世界で勝ち残るには、コントラリアンであるだけでは十分ではなく、更にそれが正しくなくてはならない、ということなんですね。 しかし、これは現実には非常に難しいことです。 自分のことで言うと、私は元々非常にコントラリアン気質の強い人間で、性格的に逆張りが大好きなので、市場の見通しと逆に張るのは全然平気でむしろ嬉々として行えるのですが、問題はその先で、 「喜んで逆張りはしたが結果としてそのまま間違っていた。」 ことが過去に非常に多くありました。つまり、 「単に逆張りのための逆張り。」になってしまっていた ということです。(玉汗) そして今現在のポートフォリオ上位を見ても、不人気の極みにある不動産関連、金融関連、地方スーパー関連、自動車部品関連などの銘柄がびっしりと並んでおり、これが2018年から1年半ほど続いてしまっている低パフォーマンスに直結しています。もしかしたら数年先には状況は変わるのかもしれませんが、少なくともこの1年半の間私が取ってきた「逆張り手法」は効力を発揮しておらず、むしろ完全に逆効果だったということです。 このように、「正しい逆張り」は本当に難しいものなんですね。
Jun 8, 2019

さて今日もライフワークの通常の2019PF概況シリーズです。 254位 4977 新田ゼラチン (東1、3月優待) ◎ PF254位は、ゼラチン国内1位、世界4位の新田ゼラチンです。 現在の株価は699円、時価総額128億円、PBR0.81、自己資本比率41.3%、今期予想PER16.07、配当利回り1.7%(12円)、総合利回り3.1%(12+10=22円)で、優待は100株保有で1000円相当、500株保有で3000円相当の消費者向け商品です。 今日は私が過去に頂いた500株優待品の実例を2つ見ておきましょう。 この中から、コーヒーゼリーの実際の作成過程を御覧戴きましょう。 冷んやりプルプルの食感でした。 ニッタゼラチンは指標的な割高感もありませんし、市場で突然人気化しそうな材料もありますし、 ポートフォリオ中位としては十分に良い銘柄であると考えています。
Jun 7, 2019

さて今日は2019PF概況シリーズです。253位 8368 百五銀行(東1、3月優待) ◎ PF253位は、地銀上位で三重県では断トツ&愛知県へ侵攻中の百五銀行です。 現在の株価は335円、時価総額851億円、PBR0.23、自己資本比率は5.5%、今期予想PER8.50、配当利回り2.7%(9円)、総合利回り3.6%(9+3=12円)で、優待は1000株保有で3000円相当の「三重県ゆかりの名産品を掲載した優待ギフトカタログ」です。 私は以前から力説していますが、地銀の優待カタログと言うのは郷土色豊かで他には滅多に見かけないレアアイテムが満載で素晴らしいことが多いんですね。そしてそれはここ百五銀行にも当てはまります。 今日は私の過去の選択例を2つ見ておきましょう。 伊勢角屋麦酒 オリジナルビールセット 鳥羽国際ホテル ホテルオリジナルドレッシング3本セット このドレッシングがまた美味しいんですよ。ちょっと使用例を見ておきましょう。 百五銀行は指標的にも非常に安いですし、優待内容も抜群です。地銀株というのは今では株式市場で最も毛嫌いされている業種の1つですが、優待を楽しみに「バルク買い」するのは悪くない投資アイデアであると、以前からずっと個人的には感じています。
Jun 6, 2019

さて今日は久々に 2018~19主力株概況シリーズ です。 58位 5982 マルゼン (東2、2・8月優待) ◎~◎◎ PF時価総額58位の上位銘柄は、業務用厨房大手のマルゼンです。業績は実に堅調です。昨年2018年は52位で出ていましたが、株価下落により少し順位を落とし、今回はこの位置での登場となりました。 現在の株価は2282円、時価総額451億円、PBR1.07、自己資本比率は62.7%と良好、今期予想PER10.55、配当利回り1.2%(28~30円)、総合利回り1.5%(28+6.6=34.6円)で、優待は300株保有で年に2回1000円相当のクオカード、1000株保有で年に2回3000円相当のジェフグルメカードなどです。 マルゼンはこの数年でかなり株価は上昇しましたが、指標的に割高と言うほどではないですし、利益率も高いですし、 外食産業の人手不足感がどんどんと強まる中、更に成長できそうですし、現時点では引き続きポートフォリオ上位で楽しくホールド継続の予定です。
Jun 5, 2019

さて今日は株式投資本オールタイムベスト89位 投資哲学を作り上げる (フィリップ・フィッシャー著、パンローリング社) の第3弾です。 今日は、第1章 哲学の原点 から。 私の投資に対するアプローチは、1929年の過ちから学ぶと更に発展していった。私が学んだことは、PERが低いときでも株式は魅力的なこともあるが、PERが低いということだけでは何にもならず、会社の弱さの度合いを示す警告指標となることが多いということだ。 ある株式が割安か割高かを判断するときに本当に重要なことは、その会社の当期の年間利益に対する倍率ではなく、数年後の利益に対する倍率である。 低PERとは、ある株式についてバーゲンセール中だと偽っている単なる投資のワナのサインであることが多いということを学んだ。 この1929年の大恐慌時にフィリップ・フィッシャーがハマった「低PERのワナ」については、息子のケン・フィッシャーが超名著 チャートで見る株式市場200年の歴史 の中で、詳細に解説しています。是非以下の記事を合わせて今一度御覧下さい。↓ PERは誤解を招くことがある そして下記のチャートを見れば分かるように、確かに大恐慌時の見た目のPERは低かったんですね。仮に自分がこの時市場にいたら、間違いなく嵌まっていただろうと思います。(汗) このようにPERと言うのは非常に分かりやすい指標ですが、同時に堅牢で急には変化しにくいPBRと較べてあっという間に移ろいやすい指標でもあります。そういえば、ネット上でどなたかが以前に、 PERは恋と似ている。 と喝破していました。 とても強くて同時に儚(はかな)くも脆(もろ)い ものなんですね。(続く)
Jun 4, 2019

さて今日は株式投資本オールタイムベスト89位 投資哲学を作り上げる (フィリップ・フィッシャー著、パンローリング社) の第2弾です。 今日は、 はじめに から。 この専門書は私独自の投資哲学について述べ、正しく行うことのできた事例や、特に間違った事例を通してこの投資哲学が年々どのように発展し変化したかということを説明しようというものだ。 私のものとは異なる手法はベンジャミン・グレアムによって確立された。。。彼を含めて実践した人には大きな見返りがもたらされた。グレアムの手法は現時点でかなり過小評価されている株式を見つけるもので、今日それを買えば将来的に内在的な価値が高まっても高まらなくても、いずれは儲かるというものである。 私の手法はこれと大きく異なる。私の手法は将来的に内在価値が大きく上昇しそうな状況を見つけ出し、市場のワナにはまらないようにして高く買い過ぎない様にすれば、いずれはお金が儲かるというものである。しかも、非常に大きな儲けを手にできるというものだ。 私のものが価値の大きい結果を出すための唯一の方法というわけではない。自分の性格に加え、何年もの間に自分に叩き込んできた規律があるため、この手法が私にとって最高のものとなっているのである。 さて私の理解では、フィリップ・フィッシャーの投資手法は クオリティ投資 です。(一般的には彼のやり方はグロース投資と理解されていますが、言葉の定義上グロース投資はバリュー投資の完全な反対側にあります。つまり高PBR銘柄を買う戦略です。そして バリュー投資にエッジがあることが歴史的に証明されている以上、その対極に位置するグロース投資には逆にエッジがない ということになります。つまり、フィッシャーのやり方はグロース投資ではなくバリュー投資と同じようにエッジが証明されているクオリティ投資である、というのが私個人の見解です。) そして全く異なる投資哲学を持つ、 バリュー投資の創始者であるベンジャミン・グレアム へのフィリップ・フィッシャーのコメントは実に興味深いです。 第1作ではバリュー投資手法を徹底的に批判 していた訳ですが、最終作となるこの第4作ではバリュー投資手法の有効性も認めたうえで、自分の性格にはクオリティ投資手法が合っているのだ、と述べています。 これは重要な指摘で、究極の複雑系である株式投資の世界には 有効な投資手法はたくさん あります。そしてこの過酷な世界で生き残るには、1. 使っている投資手法に歴史的・統計的な有効性が証明されていること。2. その投資手法が自分の性格・能力にジャストフィットしていること。 の2つが同時に備わっていなくてはならない、ということなんですね。(続く)
Jun 3, 2019

さて今日は株式投資本オールタイムベストです。第89位は、 投資哲学を作り上げる (フィリップ・フィッシャー著、パンローリング社) です。 フィリップ・フィッシャーは、世界一の投資家である ウォーレン・バフェット の師匠の一人であり、また以前に紹介した第1作 株式投資で普通でない利益を得る は、「20世紀に発売された投資本の中でベスト3に入る不朽の名著」 として知られる、あまりにも偉大な人物です。 そして第1作の完成度が異次元に高かったために、彼の他の著作は軽視されがちなのですが、実は今回紹介する第4作は、 天才フィリップ・フィッシャーの投資哲学が洗練され、コンパクトかつ非常に分かりやすく解説 されており、 個人的には第1作とほぼ同等の評価を与えられる傑作中の傑作 であると考えています。 また更に言うと、1作目には「フィリップ・フィッシャーがあまりにも天才過ぎる」が故に、説明不足による分かりにくさがありましたが、この 第4作ではそういった角が取れて、まろやかな極上の緑茶に昇華されている そういった印象もあります。 それでは次回からは、天才フィリップ・フィッシャーの「最期の1冊」にして、その投資哲学が丸ごと分かりやすくパッケージされた傑作の世界を一緒に楽しんでいくことと致しましょう。(続く)
Jun 2, 2019

いやあ梅雨の季節の6月になりましたね。 さて相場環境は軟調ですが、今月も厳重にリスクコントロールをしながら「雨降り」の続く日本株市場をポテポテと淡々と歩いていきたいと思っています。 それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
Jun 1, 2019
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