おしゃれ手紙

2020.01.03
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テーマ: ■雑学王■(728)
カテゴリ: トリビア


2017年11月18日 ■、日帰りで奈良県宇陀松山に行った。

この町の宇陀川沿いの小高い丘に、柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)がここで詠んだ秀歌
「ひむがしの野にかぎろいのたつ見えてかへりみすれば月かたぶきぬ」 を刻んだ歌碑が立つ。
かぎろひとは厳冬のよく晴れた日の出前、東の空を彩る陽光。
人麻呂がかぎろひを見た 陰暦11月17日、この場所で「かぎろひを観る会」が開かれる。
園内には万葉植物も植栽されている。
 人麻呂の歌が詠まれたとされるこの日に
「厳冬のよく晴れた夜明け、日の出1時間ほど前に現れる最初の陽光」という説に基づく[かぎろひ]をたき火を囲んで待つ


陰暦の11月17日だから太陽暦でいえば、2018年1月3日。
つまり、今日。



東(ひむがし)の野に炎(かぎろひ)の立つ見えてかへり見すれば月傾(かたぶ)きぬ
  柿本人麻呂(万葉集)

■現代語訳■
東方の野に日の出前の光が射し始めるのが見えて、後ろを振り返って(西の方角を)見てみると、月が傾いていた。
 「かたぶきぬ」は「かたむきぬ」で、
「さぶい」と「さむい」
「こぶらがえり」、「こむらがえり」

、「バ行」が「マ行」 に変化している。

言葉の謎:さぶい2
言葉の謎:さぶい
謎の言葉:まむし

やすらはで 寝なましものを 小夜ふけて  かたぶく までの 月を見しかな
     赤染衛門

■意味■

あなたを待っているうちに夜がふけて、西にかたむいて沈んでいく月を見てしまいました。
ここにも「かたぶく」が!!

それにしても 、「寒(さぶ)っ!」

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Last updated  2020.01.03 01:17:11
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Re:「かぎろひ」と「かたぶく」と「かたむく」(01/03)  
七詩  さん
昔はこの「かぎろひ」は「かげろう」のことだと思っていました。
でもこれもよく考えると変ですね。
それにしても、厳寒の頃の曙光だとすると、歌人はそんな寒い中で何をしていたのでしょうか、かえりみすれば月かたぶきぬ…はどうみても屋外のイメージですよね。長い時間、野にいたら東の空に「かぎろひ」がたった、そしてふりかえると満月が傾いている、もうそんなに時間がたったのか…あなたはいったいなぜ厳寒の野に長時間立っていたのでしょうか?不思議です。 (2020.01.03 18:07:30)

Re[1]:「かぎろひ」と「かたぶく」と「かたむく」(01/03)  
七詩さんへ
早朝、軽皇子に従って狩りに出かけるときの歌だということです。
暖かい服などもない時代に狩りに行くって、よっぽど狩りが好きか、必要だったか・・・。
上役、軽皇子が行くといえば、仕方がないですね。
(2020.01.03 23:05:47)

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