トラムは日陰で止まった。
もっと先まで行ってくれればいいのに。
ワイロさんはよさこいで使う「鳴子」を持っている。
「お客さんにもらった」とご満悦なんだけど・・・。
エジプト人へのお土産に「鳴子」は不思議。
ピキピキピキっと言う音の方向にタラーッと付いて行く。
王家の谷では日によって開けられてるお墓が違って、その中から3つ好きなところに入って良い。
勿論、ツアーなので、ワイロさんの好みで3つ。
ラムセス6世のお墓から。
ピラミッド内部のようには暑くない。
白地の壁に色とりどりの絵やヒエログリフがいっぱい。
ところどころ剥げてはいるものの、すごく綺麗だ。
今までずっとピラミッド色の物ばかり見てきたので、新鮮だー。
なんか、エジプトって感じでいいでしょ。
天井の妙な模様をご覧ください。
これがラムセス6世の玄室と言えば、ヌトの天井画と言われる部分。
「皆さん、これは何かわかりますか?」
(へび!)
「違います。天空の女神ヌト」
この「違います」が結構憎たらしかったりする。
「まん中の太い線2本とまわりを囲んでる線は天空の神ヌトの体。
夜には太陽神ラーを含め、人も何もかも飲み込んで昼にはまた全てを産み落とします」
いくら神とは言え、毎日産むのとは難儀な発想。
古代の方々の発想は生命力に充ち溢れている。
ラムセス6世の墓の発掘小屋がツタンカーメンの墓の真上に造られた為、長い間ツタンカーメンの墓は見つけられず、盗掘にもあわなかった。
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