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ボルゲーゼ美術館には有名な 『キリストの降架』
と
『一角獣を抱く貴婦人』
というのがあります。
それに加えて世界中から集めたその他の絵や
スケッチ(イメージ画)、関連作品などを揃えての企画展でした。
見応えがあってとても良かったです。
ルーブル美術館からは教科書で見たことがある 『聖母子像』
が来ていました。
『キリストの降架』に関しては、
美術史専攻F氏の解説が聞けておもしろかったです。
ボルゲーゼ美術館は予約制で人数制限をとっているので、
ものすごく混雑するということがなく、
なんと かのラッファエッロの絵を一人で独占
し、ボーッと眺めることも可能です。
しかも『聖母子像』の前には大きなソファが置かれていたので、
歩き疲れたこともあって、そこにしばらく座ってボーッとしていたのでした。
高名な芸術作品をたくさん見るというのは、
おいしい物をたらふく食べる行為に似ていると思います。
実はわたしは芸術の善し悪しがあまり分からないので、
世界史の教科書に出てきたとか有名だとか
そういうことで「おおっ」と感心してしまうフシがあるのですが、
それにしてもラッファエッロの人物画はとても分かりやすくて、
背景となる話がある宗教画とか訳の分からない抽象画とかに比べたら、
「見れば分かる」単純さがあるのでわたしは好きです。
だから同じ意味でデューラーも好き。
『一角獣を抱く貴婦人』の 一角獣
は何をモデルにして描いたのかな。
犬かな。猫かな。
この人何歳かな。おっぱいそんなにでかくないな。
洋服はどんな作りになっているのかな。
なんて子供みたいだけど、そんな見方で回りました。
9月の何日だかまでやっているみたいです。
夜はサンタンジェロ城のツアーに行ってきました。
ローマ法王
が危機の時に
ヴァチカンからサンタンジェロ城に逃げる
ための
通路(PASSETTO・パッセット)というのが
あるのですが(もちろん今は使っていないです)、
そこを通してくれたのと、
サンタンジェロ城内も一部ガイド付きで回りました。
いつもは見上げるだけのパッセットでしたが、
見下ろした夜の ボルゴ
一帯もとても綺麗でした。
サン・ピエトロ広場から真っ直ぐ東に伸びる
ムッソリーニが作った大通りをコンチリアツィオーネ通りといいます。
このすぐ北側の小さな一画がボルゴです。
「城壁」
を意味する「ブルグ」というドイツ語の訳なのだそうです。
職場の近くにある住宅街なので、お昼を買いに行ったりと
いつもわたしはこのウロウロしているのですが、
いつもと違った感じに見えました。
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