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連載随筆「仕事のできないホテルウーマン」


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2010年04月11日
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アッピア旧街道 州立公園が春と秋に、
遺跡のガイドツアーや子供向けのレクリエーションをはじめとする
様々なイベント を毎土・日に行っていて、
わたしは昨年からいくつかのガイドツアーに申し込むようになりました。
普段絶対に見られないような遺跡を
人数限定で見ることができたりするのです。
大抵のツアーが25人限定ですから、
申込日初日で定員一杯になってしまうようです。
そんなに競争率が高いにもかかわらず、
いつもわたしの分まで申し込んでくれる同行人イローナの名前は
リストの一番上にありました。
どのローマ市民よりもいち早く電話予約したのです。
友人ながら凄い、イローナ…。

昨日行ったのはローマ帝国時代よりももっと古い遺跡、
つまり2000年をはるかに上回るほど古い、
共和制ローマ時代の墓地兼礼拝所 です。
この頃、キリスト教はまだ生まれていません。
ローマ神信仰 に基づく葬送をしていた場所です。
アッピア旧街道の中でもこの墓地はあまり知られておらず、というのも
パッセレッリ氏という個人の邸宅内にあるので、
滅多に観られるものではないのです。
アッピア旧街道遺跡専門の考古学者クリスティーナをガイドに、
パッセレッリさんのお話も加わって、
とてもおもしろい見学会となりました。

この墓地は石を積み上げた 土饅頭 形で、
地下に降りる階段があって中に入れます。
SEPOLCRO2
見上げると様々な種類の火山岩が使用されているのが分かり、
共和制ローマが、ヴェイオという地方を征服した以降使用可能となった、
彼の地の火山岩が四方の角を固めています。
SEPOLCRO1
この火山岩がセルウィウス王の城壁にも使われたことは 以前述べました

内部は葬儀場として使われ、
死者を送るための 飲食パーティー も行われていたようです。

出入り口の他に三ヶ所の窓があり、
そのうち二ヶ所からはある一定の時刻に太陽の光が入り、
墓地の中心を照らす、ということが証明されており、
ここは通称、 夏(冬)至の墓地 と呼ばれています。

ピラネージ やラブルッツィのデザイン画も残ってはいますが、
1900年頃、彼の祖父の時代にこの地を購入してから最近まで、
この墓地は忘れられた存在でした。
それ以前から土饅頭の内部は土砂で埋まり、崩れる危険性もあったため
入り口を錠前で閉め、放っておいたのです。
ところが、1984年頃、
隣の敷地に住んでいたフランス・ブルボン家の末裔が、
この墓地遺跡にピッタリくっつける形で家を建築、
その他、誹謗中傷を公にするなどの
嫌がらせ をはじめたのだそうです。
これを受けてパッセレッリ氏も出るところに出そうと決心、
軍警察、ローマ市などを呼び、
専門機関に遺跡調査をしてもらうことにしました。
その後も見学会を催している間に、
例の隣人からは排水を流されるなど、
相変わらず嫌がらせは続いたそうです。
そのせいで現在でも三ヶ所のうち、一つの窓は
残念ながら塞がれています。
ただ、この隣人の嫌がらせのおかげで、
この墓地はアッピア旧街道の重要な遺跡のうちの一つとして
日の目を見ることができたのです。

その後、パッセレッリ氏のお姉さんも研究に加わり、
現在では25人以上の参加者があれば遺跡の見学会を催行しており、
併せてこの邸宅の一角では
古代ローマ時代の食事 を味わうパーティーを行うことができます。
わたしたちが訪れたこの日はちょうど
パッセレッリ家がこのサービスを始めて丁度20周年の記念日だったため、
ローマ人が食べたであろう物を口にする幸運に恵まれました。
写真を撮ったのは残念ながらお皿が空になってから…。
SEPOLCRO3
正直そんなにおいしいものではないのですけれど…。
木の実や野草などを使った料理が多いです。
ちなみに趣味(?)が高じてパッセレッリ氏のお姉さんは
古代ローマ時代の料理研究家となりました。
人生何が起こるか分からないものですね…。






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最終更新日  2010年04月29日 04時19分12秒
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