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このところ、私は妙に映画の神様に愛されているらしい。映画が好きでも、不思議と映画館から足が遠のく期間というのもあるものです。が、今は逆に「映画づいている」運勢のようで。昨日偶然、いつか必ず観たいと思っていた「かもめ食堂」が、隣町で公開されていることがわかったのです。以前の日記で、実家の母から、可愛らしいこの映画のパンフレットを贈ってもらったことを書きました。その他、数名の友人からも「すごく良かった!」という評判を聞いて、出来れば映画館で観たいものだと思っていたので、いそいそと出かけてきました。フィンランドという異国の地で、小さな食堂を経営する日本人女性、サチエ。その彼女のもとに、一人、また一人と女達が現れて、ふとしたきっかけから食堂を手伝うようになる。開店後、一ヶ月閑古鳥が鳴いていた「かもめ食堂」の店内に、たくさんの人々が訪れるようになるまでの日々を、淡々と描いた静かな映画。好きなものだけに囲まれて、自分の描いた夢を現実に変えていく…一見、フワフワとした“大人のおとぎ話”にも見えてしまう物語でもあるのだけれど。「やりたくないことはやらないだけ」と言いきり、その場その場の空気は読みつつも、人の感情を損ねないように気を遣いつつも…絶対に、自分のスタイルへのこだわりを曲げない潔さを持った主人公。小林聡美演じる彼女が、恐らくはそれまでの人生において、山ほどの「やりたくないこと」を受け入れてここまで来たたのだろうなぁ、と思わせる…その演技・演出はさすがだなぁ、と思いました。フィンランドまで行くことは出来なくても、日々を丁寧に生きて、目の前の生活をおろそかにしないだけの労力を惜しまなければ、これぐらい地に足のついた大人にはなれる、と教わったような。食堂は持ってなくても、大切な誰かに、居心地のいい空間を用意して、ホッとさせてあげたくなる。シナモンロールは焼けないけど、いつもより丁寧に、心を込めてコーヒーを淹れたくなる。…映画を観終わって、そんなやさしい気持ちになれる心地よさが、ここまでヒットした理由なのでしょうね。エキセントリックな風貌の片桐はいりが、一番平均的で、フツーの思考回路を持つ日本人だというのもおかしかったし、もたいまさこの落ち着いた、それでいて妙に可笑しい存在感も、秀逸。いろいろな小さな事件は起こりつつも、大げさなドラマは何もなく時間が流れていくのに、もたいまさこがおにぎりを頬張る、それだけのシーンで、なぜだかボロボロと涙が出てしまいました。【サントラ盤のジャケットはマリメッコ?映画の中で出てくる服もかわいいのです♪】
2006.07.30
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毎年夏が近づくと、TVの情報番組で「この夏のおすすめ映画は?」といった特集コーナーがよく組まれます。去年、その手の番組でやたらと目にしたのが、この「運命じゃない人」。おすぎさん以下、いろいろな評論家の方がとにかく絶賛していたので、妙に頭の隅に残っていた作品でした。ぴあフィルムフェスティバルの後援を受けて作られたという、この映画。メジャーな俳優は一人もいないし、画面の隅々まで「低予算の空気」がにじみ出ているのですが(笑)だからこそ映画って、要は脚本の力なんだ!ということを改めて思い知らされる、とっても面白い映画でした。タイムパラドックスを駆使して、「5人の登場人物が経験した一夜の出来事」が多角的に描かれるわけですが、「ある人物の視点からはこう見えていたことが、別の人物にとってはこういう出来事だった」という、物語の二転三転が実に小気味いい!フレームの中に「何を切り取るか」によって、現実の場面の中から見たいものだけを見せられる。そういう、映画というものの本質を最大限に生かした巧さだと思います。正直なところ、最初のうちは「…もうちょっと、上手な役者さんはいなかったんだろうか」という、大変失礼な感想を抱きつつ見ていたのですが。(…映画の途中で帰宅したわが家の夫は、最初は「テレビが壊れて画質が悪くなった」と勘違いし、さらに私の説明を聞き間違えて、最後まで「ぴあで賞を撮った自主制作映画」と思っていたらしい。なお、途中から観たのでは、この映画の面白さは半減、というか全減しますのでご注意を)最後のドンデン返しで鮮やかに着地(ほんと、アクロバットの末の着地、という表現がピッタリ来る見事な締めくくりなのですよ)する頃には、映画はスターじゃないのね、お金じゃないのね…と唸ってしまいました。たぶん、二回、三回と繰り返して見ても、その都度その時なりの楽しみ方が出来るんだろうなぁ。久々に「面白かったよ~!!」と吹聴してまわりたい日本映画でした。お奨めです。DVDのジャケットデザインが今ひとつなのは、残念!【観終わったら、手ごねハンバーグとナタデココが食べたくなった】
2006.07.28
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先週の土曜日、久しぶりに映画のハシゴをしました。私たちがいつも行くシネコンは、22日が「フーフ(夫婦)の日」ということで、男女のカップルで行くと1本1000円で鑑賞できる、という特典があります。今月は、ラッキーなことに土曜日が22日だったので、涼みがてら(!)夫と出かけてきました。しかし、9つしかスクリーンがない中、3つが「パイレーツ・オブ・カリビアン」ってどういうことでしょう(笑)相談の結果、“まぁ記念みたいなものだから”と「ダヴィンチ・コード」、“夕食どきまでの時間つぶしに”「M:I:3」を観ることに。「ダヴィンチ・コード」は、修道僧シラス役を演じたポール・ベタニーのファンなので(すべての配役が???だった中、このキャスティングだけは「イイ!」と思った)、彼の哀しげな表情が堪能できたのはよかったです。しかし、映画を観た人の殆どが口にしていたことですが「あれだけの時間にまとめるのは無理」。…というか、むしろ、「映画を観にくる客は、全員原作を読んでいるはずだ」と、作り手が開き直っているようにさえ思えました。そう考えて見る分には、本に出てくる絵画や意匠、建造物を映像で補完する「サブテキスト」としてはいいかも…ロン・ハワードは、「職人監督」とでも言いましょうか、どんな素材でも「ある程度以上の水準」には必ず仕上げてくる人だと思っているのですけど、今回の企画に関してはホント、ご苦労さまでした…という感じでした。その後に見た「M:I:3」、こちらは想像以上に面白くて、ジョン・ウーの前作を上回る出来では?と、二人とも高評価。オープニングからいきなりスリリングな展開で、フィリップ・シーモア・ホフマンの真骨頂という感じでした。トム・クルーズは、自分のどういう表情が女心を掴むか、よくわかってるのよね(笑)どんなにピンチに陥れらえても、主役は絶対に死なないし負けない、というのは観る側が全員わかっていることで、そこでスリルを演出するにはどうすればいいか?という、作り手の工夫が全編効いていると思いました。でも、本来「スパイ大作戦」シリーズって、チームワークでインポッシブルなミッションを実行する、というところに面白味があったのでは?トム・クルーズの映画だから仕方がないとは思うのですが、最後は主役が一人で大活躍、ってそれじゃ007では…という気も、しないでもない(笑)また、今回の映画のクライマックスは、たとえば「真昼の決闘」より「リオ・ブラボー」だぜ!という向きには、納得がいかないかも…って、謎かけのようですみません。暑さ厳しいこの折、避暑地に行けないので映画館で涼もう…という時に楽しめる作品だと思いました。それに1000円だったし(笑)【ヴァチカンに侵入して悪の親玉を誘拐しようとする作戦が面白かった。そういえば、“ダヴィンチ・コード”のラングトン教授シリーズ第一作は、ヴァチカンが舞台なんですよね。】【ルーヴル美術館が出てくる映画では、この映画のフォトセッションシーンが好き】パリの恋人
2006.07.27
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冷房に弱い私は、家ではよほどのことがない限りクーラーをつけない主義。暑がりの夫は、できる限りのガマンをしてそれに付き合ってくれていますが、心頭滅却しても限界はあるようで(笑)休みの日は、何かというと冷蔵庫を開けています。アイスクリームや冷たいデザート。二人そろって大好物なので、この季節になると、スーパーやコンビニに行ったついでに「つい」買い置きをしてしまうのですが…甘いおやつばかりでは、ますます薄着が見苦しい体型になってしまうのも事実。(食事と別腹だし…)ふと思いついて、エバラの「浅漬けの素」を買ってきて、皮をむいたきゅうりを長いまま、ジップロックを使って漬けてみました。風味づけに、みじん切りにしたしょうがも少し加えて…以前、お漬物屋さんの店頭で、割り箸にさして食べ歩きできるようにした「きゅうりスティック」が、大きな氷の上に涼しげに並べて売られていたのを思い出したのです。冷蔵庫でキンキンに冷やしながら、待つこと1時間半。 曲がったきゅうりも混じっているのは、知人から自家製のものをおすそ分けしていただいたからです。サラリーマン家庭でも、家には祖先伝来の畑があり、おじいさんおばあさんが丹精して野菜を作っている、というおうちも多いこの辺り。今、何かというとトマトや茄子やキュウリやゴーヤーをいただくのでした。瑞々しいキュウリの歯ざわり、体を中から心地よく冷やしてくれて、こんな「甘くない夏のおやつもいいねえ~」と、二人で大満足でした。何より、すさまじく簡単に出来るのがいいです。
2006.07.25
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結婚の翌年に購入して以来、ずっとわが家の大事な一員として活躍してくれていた愛車を、この度ついに買い換えることになりました。愛車はOPELのヴィータという車種で(わが家では“うちのヴィータちゃん”と呼んでいます)、かさむ点検代も惜しまずに、ずっと乗り続けていた車です。ふたり暮らしだし、(購入当時は)彼の運転も不慣れだから…という理由で選んだ小さな車でしたが、幸い、今住んでいる町(古い城下町なので、市内の中心部はとにかく道が狭く、入り組んでいる)の状況にも合っていました。おかげで、免許取立ての私も運転するようになって一年半、無事故はもちろん、こすった!へこんだ!という事態とも無縁でした。でも、転勤後は、夫の車通勤の文字通り「足」となり、車社会の地方の生活で、酷使が応えたのでしょうか…目に見えてガタが来たヴィータちゃん。この辺が潮時かもしれない、という結論になったわけです。日曜日、夫と二人でディーラー巡りをしました。もう何ヶ月も、雑誌やネットで候補の車種を研究し続けていた夫は「今度は絶対国産車にする」ということで、トヨタならこれ、日産ならこれ、マツダならこれ…と、あれこれ説明してくれたのですが。あの~ごめんなさい、どの車がどこでどう違うのか、さっぱりわからないんだけど…本来まっったくと言っていいほど車には無関心で(何しろ35歳になるまで免許も持っていなかったわけだし)、デザインがどうのこうのと言われても…夫が「これはかっこいいよね」「これはちょっとダメでしょ?」と言う問いかけにも(???)なのに、ましてや営業の方が立て板に水のごとく説明してくださる細かいお話など、お経か呪文を聞いているようです。しかも、行く店行く店、どこも室内の冷房が異常に寒い!羽織るものを一枚持ってくればよかった…と思っても後の祭り。行く先々でサーヴィスされる飲み物、温かいお茶やコーヒーをお願いしましたが、しまいには胃袋が水分でパンパンになりました。帰り道、やたらボーッとするなぁ、さすがに疲れた…と思ったら微熱が出ておりました。これって、もしかしたら知恵熱かも…(笑)それにしても、つくづく私は「ものが捨てられない人間」というか、持ち物への執着が強い性格なんだなぁと実感。新車の購入は、もちろん夫婦で話し合って納得した結論なのですが、決心した後で日に日に高まる、ヴィータちゃんと別れることの寂しさ!コンパクトだけれど乗り心地はいいし、冷房の効きは悪いけど暖房は強力だし(笑)色もとても気に入っていて…何より、ドライブ旅行の思い出とか、初めて自分でハンドルを握った日のこととか、一緒に重ねてきた時間のことを思うと、愛しくてたまらなくなるのです。国産車に比べたらかなりハンドルが重いとか(駐車で切り返しをする時はヘトヘトになります)、ブレーキとアクセルの位置がやたら近いとか(外車を右ハンドル仕様にしているからでしょうか)、いろいろあった問題点が解決されるとなれば、運転の下手な私こそ喜ばなければいけないのですけどね。実は、ピカピカの試乗車を未熟な技術で運転しなければいけなかった緊張が、一番体に悪かったのでは?と内心思っている私なのでした。
2006.07.24
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ドイツ旅行で、私の一番うれしかった買い物はクニルプスの折りたたみ傘だったのですが(何しろ高級品にはまったくと言っていいほど手を出さなかった今回の旅…)、夫の場合はこれだったらしい。何かと言うと、これは「鼻毛クリッパー」であります。先端の部分をぐいっと鼻の穴に差込み、レバーを押し込むと「カチカチ」と鼻毛をカットしてくれるという、すぐれもの。オジサンに着々と近づきつつあるわが家の夫は、身だしなみには気を配らねば…と、彼なりに自覚・努力しているようです。それより何より、このカチカチ、の感覚が面白いらしいのです。私の見ている前でも、うれしそうに実演してみせてくれましたが、その姿は正直言って、百年の恋も冷めるという感じでした(笑)ところで、今のところ私が謎だなぁと思っているのは「これ、切った鼻毛は、いったいどこへ行くのだろう?」ということ。夫に聞いてみても「そういえば、どうするんだろう?どこかに溜まってるのかなぁ?」と首をひねるばかりで…さすがに自分で試してみるのははばかられるので、どなたかご存知の方がいたら、教えていただきたいです(笑)ヘンケルス 鼻毛クリッパー(バームクローム)[79851-000]クニルプス 折りたたみ傘 X1 NIGHT 【0713夏のアップ♪】
2006.07.21
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初めてのドイツ旅行へ出発した日から、ちょうど一ヶ月が経ちました。ワールドカップの余韻も世間ではとうに薄れてしまいましたが、時間が経ってもなお、あの特別な旅の記憶は、私の心を高揚させてくれます。一昨日から、NHKで「世界遺産 フランス縦断の旅」という生中継番組が始まりましたね。私がフランスを旅したのは、もう13年も前のことなのですが、それでも懐かしくて、画面に釘付けになってしまいました。大切に景観が守られていて、激しい変化をしていないからなのでしょうが、それと同時に、間近に体感してきたヨーロッパの空気が、まだ私の中に馴染み深く残っているのかもしれません。◎ドイツで見た世界遺産(抜粋)◎【ケルン大聖堂。これが、駅前にいきなりそびえ立っているのがすごい】 【大聖堂内部。四方がステンドグラスと壁画とタペストリーで埋め尽くされる】「こんなところでステンドグラスの光に照らされて、何百人もが一緒に賛美歌歌ってたら、そりゃ恍惚と「おぉ神様~私も天国に行きたい~」ってことになるよね」カソリックの空間プロデュース力、恐るべし…というのが、私たち一同の実感でありました。【ロマンチック街道の起点、ヴュルツブルグのマリエンベルク要塞】 【ヴュルツブルグのレジデンツ。内部にはティエポロの世界最大のフレスコ画が】 【ハイデルベルク。城から眺める街並みは「魔女の宅急便」の世界でした】 【ノイシュバンシュタイン城。撮影スポットとして名高いマリエン橋から見る】 ◎ドイツの旅は鉄道がおすすめ◎【外国人旅客専用の“ジャーマンレイルパス”なら、超特急のICEも乗り放題】 【ケルン駅にはワールドカップ仕様のadidas版天井画が登場】 【長距離移動はランチタイムも兼ねて。包み紙もW杯バージョン】 【ニュルンベルク駅。古い佇まいの駅はどこも歴史の威厳を感じる。】 正直なところ、事前に聞いていたほど「時間に正確」という訳ではなかったドイツ鉄道(DB)ですが(日本の新幹線にあたるICEが2、30分遅延…なんてことはザラにあった)、駅の時刻表の見やすさ、1等車両の居心地の良さ…等、利点はいくつもあり、パスを片手に快適に移動を楽しみました。ローカル車両の古びた感じもまたよくて。田舎では、線路のすぐ脇に牛が寝そべっていたりしました。【「世界の車窓から」ノイシュバンシュタイン城を目指す途中の風景】 ヨーロッパを旅していていつも思うこと。西欧の文明というのは、人間の力を信じきっているんだなぁ…と。この世界にあるものはすべて人間が支配できるのだ、という強烈な意思を感じるのです。一見自然が豊かなように見える場所でも、実はきっちりと人間の手が入って管理されているとか。険しい岩山の上にも、しつこいくらい古城の廃墟が残っていたりするし。やはり、小さな自然にも神様を見出し、人間が「なぁなぁの関係」で自然と居心地良く一緒に暮らすアジアの感覚とは異なるのですよね。そこには、甘えと妥協の許されない「厳しさ」があるようにも思え、建物や街並みからにじみ出てくる「作り手の意思の力」に圧倒されてしまいます。◎ドイツは美味しかった!◎【土地ごとに、特産のソーセージと名物ビールがある。ミュンヘン名物は白ソーセージ】 【フランクフルトの“Maggy”ショップで「サッカースープ」を頼んでみる】 6月のドイツを旅すると決まったときから、絶対に食べたい!と願っていたのがこちら。【リューデスハイムにて、ライン川沿いのレストランで出会った白アスパラガス】 なんと、1本が30センチ近くあります。すでに旬は終わりかけたのか、レストランでメニューに出している店は少なかったのですが、市場などではまだまだ盛大に売られていました。【季節の旬はアスパラガスとイチゴ。駅の構内にも売り場が出来ていました】 日没が夜の10時近くだということ、室内には冷房設備のない店が殆どであるということなどから、レストランで食事をする時は殆どの場合、外のテラスでいただいてました。夏の強い日差しの下では、ふつう食欲は無くなってしまいがちですが、空気がカラリと乾いているせいか、太陽の下でますます旺盛に食事を楽しめました。フォトアルバムに少しずつ旅の写真を公開しています。興味のある方、ぜひご覧ください。なお、撮影者の技術は大目に見てくださいませ(笑)
2006.07.18
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暑い。口に出して言ってみたところで、涼しくなるわけではない…とわかってはいるのですが、もう何かと言うと「暑い、あつい」とつぶやいている気がする今日この頃です。夏バテしやすい体質の私は、この時期には大抵ドカンと食欲不振に陥るのですが、今年はどういう訳か、まだ大丈夫。(というか、ドイツ旅行で胃袋も身の幅も、かなり拡張してしまったというウワサも…怖いっ!)でも、暑い時期はキッチンで長々火を使うのもイヤなのですよね。夫のお弁当づくりも、レンジばかりが大活躍しております。今日は、ふと思い立って、暑い日には暑い国の料理を!と、タイ風のグリーンカレーを作ってみました。鶏肉と、じゃがいも・玉ねぎ・ピーマン・しめじ・筍の水煮を具に使い、グリーンカレーのペーストを入れて15分ほど煮た後で、仕上げにココナツミルクを入れて3~4分煮込めば、完成。いつものカレーは、時間をかけて煮込むほどご馳走…という感じです。が、タイ風レシピは、材料に火が通るだけのあいだ、あくまでササッと煮るだけでいいというのも、夏の宵の料理としては◎!ちなみに、今回は、以前帰省したときに大量に買い込んでおいたこちらを使いました…「無印良品」の料理キットやお菓子キットは、本格的なお味が手軽に作れて、私、結構ファンなのです。しかし、仕上げの唐辛子がちょっと多かったみたいで、美味しかったのですが食べ終わったあとは、夫も私も滝の汗!でした。暑気払いというよりは、熱をもって熱を制す、なディナーになってしまったのであります(笑)
2006.07.16
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「謝罪はするが後悔はしていない」ジダンの会見を先ほどのニュースで見ました。大会が終わってからもうすぐ5日、飽きっぽい日本のメディアが、今なお決勝戦の映像を流し続けているのがあんな出来事のせいだというのも、皮肉な話です。しかし、いい加減ジダンのヘディング頭突きシーンも食傷気味、という感じが…もっと、何度も繰り返して見たい、美しいプレーや名場面はいくらでもあるというのに。いつも遊びに行くデヘヘヘラーさんのブログで知ったのですが、FIFAのW杯公式サイトで、「ゴール・オブ・ザ・トーナメント」世界のファンが選ぶベストゴールの投票企画をやっているんですね。64試合が全て終わったあとで、自分なりの「ベストマッチ」「ベストゴール」「ベストイケメン選手」などを選んでみるのは、W杯の後味の楽しみ方としてはなかなか乙なもの。この場合、自分で選ぶだけでなく、人のランキングと比べてみるのがまた、面白いわけで。見られなかった試合もたくさんあるので、限定された中からの選出ですが、特別な思い入れのある日本戦を除けば、私のベストマッチはやっぱり、準決勝のイタリアvsドイツ。昨夜も、NHKで再放送されていた試合を夜更けまでまた見てしまいました(笑)「ランキング」つながりで、今回のドイツ大会の出場国を、様々な項目でランクづけしてみたら…という記事を、先月発行のサッカーマガジンで見つけました。参加32ケ国のうち、日本が1位を占めるのは、やっぱり「平均寿命」と「人生中間地点の年齢」。(日本人の人生の折り返し点は、いまや42.6歳なのだとか…。)2位につけるのが「幼児死亡率の低さ」と「テレビの普及率」 。3位は「総人口」と「輸出高」だそうです。で、少子高齢化の進む日本、「出生率」では最下位なの?と思ったら、28位。チェコ、イタリア、ウクライナ、そしてドイツが日本よりさらに低いそうで…ウクライナ以外は、すべて旅行で訪れて(なんて、ステキな国!)と思ったところばかりなんですが、私…ちなみに、出生率の1位はアンゴラ、以下トーゴ、コートジボワール、ガーナ。アフリカ勢強い!なお、人口10万人あたりの「囚人」の多さの第1位はアメリカ。このランキングと直接の関係はないけれど、ドイツで移動中、ガーナvsアメリカの試合を見てきたというご夫婦とお話をする機会がありました。他の試合を見たときとは比べ物にならないくらいの厳重警備で、スタンドを取り巻く警備員が三重になっていたそうです。そういえば、選手団のバスも、テロの標的とならないよう、唯一国旗のデザインを車体にあしらうことをしなかった国でした。ある意味、自業自得の結果とはいえ、自分がアメリカ国民だったら、こういうのは悲しいな…絶対に。そうそう、意外と知られていないことですが、W杯の優勝国はカップだけでなく、ちゃんと賞金ももらえるのですよね。優勝したイタリアは、2,450万スイスフラン(約23億円)の賞金を受け取るとか。 2位のフランスは2,250万スイスフラン(約21億1,600万円)。 3、4位が2,150万スイスフラン(約20億2,000万円)。 金額が凄すぎて、全然ピンときません…そして、予選グループ敗退の日本にも700万スイスフラン(約6億6,000万円)が分配されるそうです。有効に使ってくださいねーっ!【ドイツでのショッピング、私のベストワンはこちら】 クニルプス【FiberLine X1】小型折り畳み傘*ドイツでは「折り畳み傘」の代名詞にもなっているという老舗メーカー、クニルプスの軽量モデル。 以前ある方がブログで紹介されていて、絶対買って帰ろうと心に決めていました。 実物は驚くほどコンパクトです。ケースのまるいフォルムもかわいい。 そのくせ、骨組みがものすごくしっかりしていて、台風並みの風にも耐えてくれるのだそうです。 ショップのページに詳しい解説が記載されていますので、興味のある方はぜひチェックを。PCの写真編集ソフトの調子が悪くて、ちっともドイツ旅行の写真の整理が進みません…(涙)なんとか、トップページの写真をリニューアルしてみました。フランクフルトの近郊、マインツという街にあるシュテファン教会のステンドグラスです。制作を手がけたのはマルク・シャガール。幻想的な青の光が忘れられません。
2006.07.13
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6月は、ワールドカップ仕様(?)で生活すると決め、お茶も着付けも、お稽古を1ケ月お休みをいただいておりました。先日、久しぶりに着付けのお稽古に行った時にもしみじみ感じたことですが…年齢と共に「覚えるは難し、忘れるは易し」の度合いが加速している、私の脳(涙)そんな訳で、緊張して臨んだお稽古でした。ちょうど、月曜日10時放送のNHK教育「趣味悠々」で、今月から裏千家茶道が取り上げられているので、昨日は食い入るように家元のお点前を見てしまいました…さて、全国的に蒸し暑かった今日。教室に来られた先生が、大きな紙袋を下げてこられました。中身はたくさんの、濃いグリーンが美しい、手のひらより一回り大きな葉っぱ。「今日は、ちょっと涼しげに“はぶた”のお点前をしようと思って、庭のカジの葉を主人に採ってもらいました」聞きなれない言葉に、最初は???となってしまった私ですが、「葉蓋点前」とは、水指の蓋の代りに青葉を使う、夏ならではのお点前。先生がご持参された「梶の葉」には、七夕の折は字を書き付けてお点前をすることもあるとか。瑞々しいグリーンが道具に一つ加わっただけで、なるほど、盛夏の雰囲気と涼しげな感覚の両方が味わえ、結構なお点前でした。いや、自分が上手に出来たかは置いておいて(笑)ちなみに、前述の「趣味悠々」は、先生以下多くの方がチェック済でした。先生は、番組に登場した裏千家の今日庵へ実際に行かれたこともあるそうで、家元のお点前には「どんなんかなぁと思って見てたら、なかなか、上手に点てておられましたなぁ」…と、親戚の甥っ子の成長を語るかのような口調でした(!)さすが、茶道教授歴四十ン年…【「葉蓋点前」の放映も来月予定されています。NHKの番組テキスト】涼を見つけるところで、最近教室に入ってこられた方で、私よりずっと年下の、ある生徒さん。出産や引越しでずっと中断してしまったものの、茶道歴は長いそうで、お稽古の時もいつもお着物での参加。でも、今日はさすがに暑いのでは…と思いきや、やっぱり着物!すごい!しかし彼女が着ているレモンイエローの小紋は、とっても涼しげで軽そう。あれ?もしかして、それって?「そう、これ浴衣なんです。襟をつけて着たんですけど、名古屋の有松絞りっていう生地で…」きゃ~♪そうよね、やっぱりそうよね!楽天のショップで、有松絞りの浴衣を注文したばかりの私は、購入の動機でもある「襟と足袋を合わせれば着物風にも着られる」という実例を目にして、まさに“我が意を得たり”の喜びを味わったのでした。ゆかた購入記はこちらから
2006.07.11
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終わってみれば、今回のワールドカップはロナウジーニョの大会ではなく、ジダンの大会だった(自ら引き際を汚してしまった、あの一瞬の暴挙は本当にもったいなかったけれど)。終わってみれば、ゴールではなく、守りが栄冠を勝ち取った大会だった。終わってみれば…日本、そしてアジアと世界のサッカーの実力差が、まだまだ遠いことを思い知らされた大会でもありました。ジーコは日本人の力を信じてくれたのだと思うけれど、考えてみれば、本番に弱いメンタリティも日本のお家芸なわけで…大舞台で完全燃焼できたり、長い大会の日程をこなしながら調子を上げていけることが出来なければ、最高峰の戦いの主役にはなれないということを改めて知った感があります。愛嬌と色気に満ちたイタリア代表。表彰台では皆が、小学生のようなはしゃぎっぷりでした。【イタリアがベスト8進出を決めた日、マンハイムの街で大騒ぎのイタリアサポーター。】 始まればきっと、あっという間に終わってしまうんだと覚悟していたのですが、明日からはもう、明け方にテレビの前で大騒ぎすることもないのだと思うと、やっぱり寂しい。開催国のドイツは、準決勝では涙をのんだものの、三位という結果は、決して前評判の高くなかったチームとしては最大級の結果だったと思います。ドイツで過ごした二週間。日ごと、試合のある国のユニフォームを着た人々が笑顔で歩き、ユニフォームのない人は、そこら中で売っている1ユーロの国旗カラーのレイを首からさげて装っていました。レストランもカフェも、テレビやプロジェクタを店先に置いて、まさに「街中が、いつでもどこでもFussball-Weltmeisterschaft(サッカーW杯)」という状態。予想の二倍にまでなったという期間中の観光客の多くが、アンケートに「友人知人にドイツへの旅行を薦める」と答えたのも納得です。W杯がどんな祝祭で、どれほどの熱狂や歓喜を呼び起こすものか、それが感覚的にわかっているからこその、懐の深い楽しみ方だったように思えてなりません。…そう考えると、4年前、フーリガンという言葉が一人歩きし、試合の日は会場近くの商店が一斉にシャッターを閉めた日本のワールドカップは何だったのだろう。自国開催は、はっきり言って20年早かったように思えてならず、実はそれが、日本の勝ち点1とは比べ物にならないくらい今は悔しい私です。でも、とにかく「終わりは始まり」だからこそ、サッカーを愛することはやめられないのであります。今度の予選突破は熾烈な争いになると思われ、どんなドラマが待っているのか、すでに胸を弾ませている私なのでした。【ボンのJFAメディアセンター、G-JAMPS】 *記念写真に応じているのは誰でしょう?【代表が練習していた「スポーツパークノルド」】 【ボンの街角に登場したKIRIN。次なる旅の目的地は?】
2006.07.10
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以前の日記にも書いたのですが、来月は着付け教室のゆかたパーティーが予定されています。一ヶ月ぶりに顔を出したお稽古でも、皆さん楽しげにゆかた用の帯結びを研究中。そうだった~、新しいゆかたが欲しいと思っていたんだった…と、慌てて、以前チェックしていた楽天のゆかた屋 有松鳴海絞り浴衣と着物というショップをチェックしたら、いいなぁと思っていたデザインはほとんどが完売していました(涙)【ゆかたにしてはお高めですが、半襟と足袋を合わせれば夏着物ふうにも着こなせる…というのが、いいかな?と。】うーん、今年は新しいゆかたとは縁がなかったかな?…とあきらめかけたのですが、ショップのページをよくよく見てみると、「初めての絞りのゆかた お試しセット」なるバナーがあるではありませんか。早速クリックしたら、「伝統の有松絞り浴衣+ゆかた屋オリジナル本麻帯のお値打ちセット!」とあり、麻帯と浴衣のセットが3万円。どうやら今週発売になったばかりらしい。きゃ~、これ、いいじゃないの!…という訳で、待てば海路のなんとやら、思いがけずいい買い物が出来てラッキーでした。お買い物ってそれ自体がうれしいものですけど、私は根が貧乏性なのでしょうか、どちらかというと「こんな高いもの買ったわ!」というより「こんな掘り出し物しちゃったわ!」というときの方が、満足感が大きい気がします…(笑)【すでに売り切れたデザインも多いようです。】初めての絞りのゆかた お試しセット
2006.07.08
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私の周囲で、私がその批評眼をとても信頼している映画好きの人々が、去年こぞってベタほめしていた作品。例によって(涙)私が住む地域では上映がなかったので、WOWOWで放映されるのを楽しみにしていました。期待通り、連日の寝不足にも関わらず、最初からギューっと引き込まれてしまいました。ちょっと、ビックリしちゃうくらいよい映画でした。冒頭、文化祭の準備ににぎわう校舎の中。主人公の少女が、友達のいる教室を一つひとつ覗きながら廊下を歩いていく長回しのシーンで「あぁ、そうそう!学校ってこんな感じだった~」と、遥か彼方に過ぎ去った(?)自分の「あの頃」が鮮やかに蘇ってきました。高校の文化祭直前に、軽音部の女の子たちが組んでいたバンドがケンカ別れ。1人足りなくなっちゃったメンバーを、何とか勧誘し(この「追加メンバー」が本作品の肝になっていることは言うまでもない)、徹夜続きでブルーハーツのコピーを演奏できるようになるまでの三日間を描いた物語。夜、練習の休憩時間に、お喋りしながらお菓子やジュースをつまんでいるとき、4人のバンド仲間の1人がポツリと「きっとこういう時間の方がずっと残るんだよ。本番になったら夢中で、何も覚えてない」という意味のことを言うシーンがあります。今思えば、学生時代の記憶でいつまでも心に引っかかっているのは、確かにそういう「周辺事項」の、それもとびっきりくだらなかったり、何でもない出来事だったりする。そういう、ある思い出の中の「忘れられない時間」だけを切り取ってつなぎ合わせたような、テンポのよさも私好みでありました。約二十年分の隔たりがあるはずなのに、彼女たちの高校生活の一コマ一コマに「懐かしい」「こんな感じだったなー」という感覚を呼び覚まされ、それが不思議と心地いいのがうれしかった(歳のせいなのでしょうか?哀しいことに、若い人を描いた映画・ドラマに、どんどん心地悪いものが増えている…)。「あの頃」「あんなふうに過ごした時間」は二度と帰ってこないことを、知り尽くしているオジサンオバサンの心にこそ、この映画の魅力はストライクなのかもしれませんね。ブルーハーツの楽曲をこの映画のモチーフに選んだことは、大きな成功要因の一つだと思う。ボーカル・甲本ヒロトさんの実弟、甲本雅裕さんの、情けなくも心やさしい教師役もいい味出してます。本作品とよく似た路線の「がんばっていきまっしょい」や「ウォーターボーイズ」も大好きなのですが、ふと考えてみると、東京や大都市の高校生はこういう作品にはまず出てこないのですね…。なんでだろう? 【こんなものも出ているのですね~。ペ・ドゥナファンは必見?】リンダリンダリンダオフィシャルブック
2006.07.07
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もしサッカーの神様というのが本当に存在したとして、今回のワールドカップのシナリオを書いているのだとすれば、そのコンセプトは恐らく「強豪国の復活と逆襲」に違いない。ベスト16が出揃い、決勝リーグの戦いが始まった頃に、夫と話していたことです。思えば、2002年の前回大会では、フランスやアルゼンチンが予選リーグ敗退。審判の判定疑惑という問題を脇においても、トルコが三位、韓国が四位という結果はサプライズでした。その二年後に行われた欧州選手権でも、優勝したのはなんとギリシャ。思わぬ伏兵の活躍というのはドラマチックですが、一方で、スター選手の居並ぶ強豪の活躍が見たかった…という思いがあったのも事実…ましてや、応援しても結果につながらない自国のサッカーファンは、本当にフラストレーションが溜まっていたことでしょう。今回は、ベスト8以降はすべて豪華で、わくわくするような組み合わせばかりで、ますます寝不足に拍車がかかっております(皆さん大丈夫ですか??)今朝のイタリアvsドイツの試合も、延長戦の最後のさいごで勝敗が決まるまで、本当に手に汗握ってギャーギャー言ってしまいました。「ちょいワル」どころか「極悪」系の顔ぶれも多いアズーリですが(笑)さすがは、黄金色に輝く背番号を背負うだけのことはあります。ドイツでは、ジプシー・キングスで有名な「ボラーレ」のサビのメロディにのせて♪フィナ~レ、オォ、フィナ~レ、ベルリン♪と人々が歌うのを何度も目にしていたのですが、目指していた決勝に進めず、残念。でも、あともう一試合ありますから、三位決定戦ではぜひ、国中が盛り上がる結果を残してほしいです。明朝は、数ある強豪国の中でも、この数年で最も激しい浮き沈みを経験したフランスが、ポルトガルとの試合に臨みます。こちらも、目が離せません。
2006.07.05
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今頃ドイツは、お昼の1時を少し回ったところ。きっとテレビでは、繰り返しこれまでのドイツの試合のハイライトが流れ、人々は仕事も勉強も上の空で、今宵行われるイタリアとの準決勝に思いを馳せていることでしょう。大会が始まる前は、「ドイツ国内では、ワールドカップの盛り上がりは今ひとつらしい」なんていうニュースを耳にしたこともありましたが、どうしてどうして。代表チームの快進撃に後押しされるように、確実に「ドイッチェランドフィーバー」が人々を包みこんでいるのを、ひしひしと感じることが出来ました。家々の窓にはドイツ国旗、道行く車にもドイツ国旗。同じような現象が、対イラク開戦当時のアメリカで起こっているのをTVで見たときには、何とも苦い思いがこみあげたものでしたが、それとこれとは訳がちがう!デパートで買い物をすれば、山と積まれたドイツ国旗グッズを「フツーの」おじさんおばさんがうれしそうに買っていくし、真面目そうな顔で検札をしている車掌さんの頬にドイツカラーのフェイスペイント、なんてことも(笑)(シャチハタ状の、ポンと押せるフェイスカラー用スタンプが人気のようでした。それを買って、仲間同士で体中にドイツ旗をペタペタするわけ)一方で、早いか遅いかは別にして、32の出場国のうち、31チームはいつかは「敗者」となります。強豪国の底力を目にして「あぁ、日本のサッカーにも強くなってほしい」と思う一方で…例えば、優勝だけが目標というチームがベスト8という結果に終わったり、前回優勝カップを掲げた国が一回もゴールを揺らさず予選ラウンドで敗退したり…なんてこと、その失望の大きさときたら、今回の日本代表とは比べ物にならないだろうなぁ、と思うのです。そういう意味では、「がんばってもっと強くなってやる」という思いを抱いているうちが、純粋に楽しいのかもしれない。負け惜しみ?(笑)少なくとも、夢や、情熱を惜しみなく注げるものがある生活は、それを持たないよりは何倍も幸せだと…ドイツの旅で出会った、愛すべき「サッカー馬鹿」さん達の姿をご紹介します。【クロアチア戦後、ニュルンベルグの街は両国のユニフォームであふれる。】【なんとなーく、青い人とチェックの人の棲み分けが進むのである(笑)】【ボンの日本代表練習グラウンド。手書きの「INAMOTO」シャツの小学生】 ※この日は元レッズの福田さんが「報道ステーション」の生中継をしてました【アルゼンチンvsオランダ戦当日のフランクフルト。観光名所もこんなことに】【路線バスも占拠しちゃいました】【噴水も占拠しちゃいました】※良い子は真似しない方がいいと思うが、人に危害を加える怖い集団ではありませんあと4試合を残すのみとなったワールドカップ。頂上を目指す戦いを楽しみつつ、ブログでは少しずつドイツ旅行の記録をご披露していきたいと思います。
2006.07.04
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長く離れていた家に帰る途中、列車の中で、共にドイツを旅していた友人から、「中田英寿引退」のニュース速報が流れたというメールを受け取りました。勝利の歓喜とは無縁だったにも関わらず、スタジアムの内外で過ごした時間は、何度胸に描いてもキラキラとまばゆい、宝石のような思い出です。【クロアチア戦inニュルンベルグ】でも、あのドルトムントの夜、彼が最後にはにかむような笑顔を見せてピッチを後にした瞬間、あれが私たちサッカーファンにとって、本当の意味での「ある時代の終焉」であった…それがわかった今、光に満ちた思い出に深い陰影が刻み込まれ、ストップモーションのように脳裏に刻み込まれてしまったように感じています。【ブラジル戦inドルトムント】常に日本のサッカー界を牽引しながら、彼が、代表選手として心から望んだ喜びを味わえた瞬間は、果たしてあったんだろうか?ヒデに、4年後のワールドカップでジダンのように甦ってほしかった。この終わりは始まりであり、時間が必ず癒してくれると頭ではわかっているけれど、私は今、ひたすらに哀しく、ひたすらに寂しいです。
2006.07.03
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