2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
全17件 (17件中 1-17件目)
1
![]()
帰省の際に、往復の新幹線の中で読んだ話題の一冊。大学に入ってすぐに、ある一般教養の授業で教授から「大学生なんだからね、一週間に岩波新書を最低でも三冊は読むくらいじゃないといけませんよ」と言われたときの驚きを未だに覚えています。まぁ、私も周囲の友人も、誰一人実行はしなかったと思うのですが(笑)いかにも面白そうな新書を出す出版社が増えて、毎月のようにベストセラーになっている今なら、意外とすんなりノルマもクリアできたかもしれないなぁ…なんて思うこの頃。中沢新一と太田光による、憲法九条を巡る対談をまとめたこの本。政権が交代し、憲法改正が強く現実性を帯びてきた中で、私自身は「平和憲法は変えてほしくない」という強い思いを持っているのだけれど、それは「イヤだからイヤだ」という条件反射的なもので、恥ずかしながら理論的に自分の意見が構築できているとは言い切れません。でも、第一章「宮沢賢治と日本国憲法」から、最終章「憲法九条を世界遺産に」まで、本書を読んでかなり自分の考えが整理されたし、新たに気づかされたことや目からウロコ、という思いをしたことも多かった。「理想的なものを持続するには、たいへんな覚悟が必要です。覚悟のないところで、平和論を唱えてもダメだし、軍隊を持つべきだという現実論にのみ込まれていきます。多少の犠牲は覚悟しても、この憲法を守る価値はあるということを、どうみんなが納得するか。」「憲法を変えようと言う側と、変えるべきではないと言う側、どっちに覚悟があるかという、勝負ですね。この問題は、僕も考えるんですが、いつも矛盾してしまう。」日本国憲法、とくに憲法九条というのは「世界の珍品」で「変」で「普通じゃない」…と言うことを、繰り返し二人は対談の中で確認しあう訳ですが、「だからこそ」守っていかなければいけない、という結論はブレない。もちろん、この国には「だからこそ」普通の、世界の常識にあった憲法に変えなければいけない、と思っている人々がいるわけで。この同じ「だからこそ」という出発点から、日本はどちらのベクトルに歩みを進めるのか…まだその答えは決まったわけではないと思うし、一人ひとりが考えることをあきらめてはいけないはず。この本が、売上げランキングの上位に名を列ねたことに、ちょっと救いを覚えたりします。私にとっては、読んでよかったと思える一冊でした。爆笑問題は、売れる前の方が今の100倍面白かった!!と思う私ですが、太田さんにはなぜか、危なっかしくて後ろから支えてあげたくなってしまう「ほっとけない魅力」を感じるな。(しかし、「光」はひかるじゃなくってひかり、と読むことを、この本の著者紹介で初めて知ったのだった)無茶な憲法だといわれるけれど、無茶なところへ進んでいくほうが、面白い。あきらめずに無茶なところへ挑戦していくほうが生きてて面白いじゃん、という意見に、私も結構同感だったりするのです。
2006.09.30
コメント(7)
![]()
西日本の秋の訪れは、首都圏に比べるとずいぶん遅いのだなぁということを実感しています。実家に戻ってから、雨が続いたせいか持って来た服では寒くて、思わず薄手のストールを買ってしまった私です。先日、愛してやまないクレイジーケンバンドの新譜がとうとう発売になりました。クレイジー・ケン・バンド/GALAXY3回聴いたら確実にクセになる、中毒性の高いアルバムでありました。74分、24曲の濃密な時間が三千円ちょっとで手に入るなんて、感動すら覚えてしまう。凝りに凝ったサウンドと耳なじみのいいメロディーで、どの曲も傑作だと思うのだけれど、時節柄(笑)「秋になっちゃった」という曲のフレーズがいつも頭の中をグルグル回ってます。もう秋になっちゃったアロハも着れなくなっちゃった鈴虫の物悲しい声が止まず淋しくなっちゃった夏に戻ろう心に夏を呼び込んで夏と眠ろうこの長い夜をどうにかしなけりゃもう夜明けになっちゃった少し眠たくなっちゃった風が冷たくなっちゃった別にどうでもよくなっちゃった (「秋になっちゃった」抜粋)この時期は、越路吹雪(またはトワエモア)の「誰もいない海」なんて口ずさむことも多かったりする…CKBに関しては、10月になったらコンサートに行く予定なので、今から胸躍る私です。「GALAXY」CKB公式ブログはこちら。【横浜・大桟橋からみなとみらい方面を望む風景。】関連日誌「イィネ!クレイジーケンバンド」
2006.09.28
コメント(6)
夏休みに帰省しなかったので、お彼岸のお墓参りを兼ねて、久々に実家に帰ってきております。横浜も、以前から変化の激しい土地ではありますが、新横浜の駅が大工事で訳のわからないことになっていたのに、まずビックリ。駅の建物が高層ビル化されるんですってね。父の車で迎えに来てもらい、その足でお墓参りへ行きました。実家の菩提寺は緑区にあり、新横浜駅はわが家からお寺へ向かう途中にあるので、好都合です。親族の家は、都内に出ていった家を除くと、横浜市内の中でも旧東海道の宿場周辺から桜木町~山手方面に点々としているのですが、なぜ先祖代々のお墓が、わざわざ車で何十分も行かなければならない遠方にあるのか?ずっと謎だったんですが、要するに戦後間もなく、お寺そのものが(なんと墓地ごと)引越ししてしまったから、というのが、その理由らしい。そんなこと、今ではちょっと信じられませんけど…お骨が混じったり、失くなったりしなかったのかしら?(笑)お寺へ向かう途中では、オープン間もない「IKEA港北」へ向かう車の大渋滞に巻き込まれてしまいました。駐車場、2時間待ちとの看板が…すごい人気ですね。空いていれば、私も行ってみたいと思うもの。高台にあるお寺で、祖父母の墓にお参り。階段状になっている墓地をせっせと登って、最上段にあるお墓にお線香をあげました。手を合わせているだけで、未だに涙が滲んでくるほど、祖父母とは相思相愛だった私…そして振り返ると、「うひゃぁ~!!またマンションが増えてるぅ~!!」…そう、子どもの頃は、お彼岸のお墓参りは「お弁当を持って山にピクニックに行く」のと同義語だったくらい、雑木林やのどかな丘陵に囲まれていた周囲の光景が、すさまじい勢いで造成され、一大住宅地に生まれ変わってしまいました。生前、自分が入るお墓の前で「おじいちゃんが死んだら、ここに入って毎日、目の前の緑を眺めて暮らすさ」と笑っていた祖父を思うと、まさに隔世の感であります。ちょっとお線香くさくなった服で、やわらかい草むらの上にビニールシートを広げて、母親の握ったおにぎりをパクつく…そんなことが、心から楽しかったのだよなぁ、と思う。ファミレスもコンビニもなかった時代の子どもだったことは、幸せだったのかもしれないなぁ、とも。とにかくそんな訳で、しばらくはブログの更新も休み休み…のんびりと「おのぼりさん」を楽しもうと思っています。
2006.09.24
コメント(6)

私の友人には公務員が何人かいるのですが、そのうちの一人から、先日聞いた話。厚生労働省が発行している国家資格には色々なものがありますが(たとえば医師とか、看護師とか)、いわゆる「お免状」には、発行時点の大臣や、厚労省の局長さん等の署名が入る。今回の組閣はどうなるかわかりませんが、とにかくそんなことで、大臣が代わると書類の変更が大変らしいです。…が、今回のメインテーマはそこではなく「署名」そのものの方。大事な免状ですから、当然文面は格式高く明朝の毛筆体、そして署名は、ご本人が筆で書いたものがプリントされるようなのですが…これが、哀しいほど下手っぴぃだったりするらしい(笑)彼女が言うには、「何年もかけて勉強して、試験に合格してやっと取った免許なのに、こんな小学生の書初めみたいな署名か??って思われるんじゃないかって、渡すときにドキドキしてしまう」くらい、すごいレベルの人もいるとか…大臣はまだマシだけど、お役人のレベルは本当にひどい。出世するつもりなら習字の練習もちゃんとしておけ!!というのが、彼女の言い分らしい。そういえば、以前、友人の結婚式で受付の係を務めたとき、新郎側の来賓で当時の現役大臣がいらして、芳名帳にそれはそれは見事な達筆で署名されていったのを思い出しました。(私なんて、そういうシチュエーションで、サインペンではなく毛筆をお選びになる時点で、もう尊敬の眼差し!!です)でも、たかだか数十年前の日本人にとっては当たり前のことだった「書道の心得」も、今では一般的な教養やたしなみのうちには入らなくなってしまいましたものね。文字の魅力は、巧いヘタより、究極は「その人の持ち味があるかどうか」だと思うのですよ。ただ、オフィシャルな場で筆を握らなければいけない人には、やっぱり美しい楷書を書いてもらいたい、という気もいたします。小学校の教育現場では「ゆとり教育」の反省から「読み書きそろばん」の復権も叫ばれているらしいですが…この際、中途半端にヘタな英語なんか教えるよりは、お習字の時間を増やした方が、大人になっても役立つスキルになるかも??で、昨日のニュースで、皇族譜に悠仁親王のお名前を書き込まれていた宮内庁の羽毛田長官は、さすがの達筆でいらっしゃいました(笑)実は、数年前にちょっとだけかな書道をかじったことがあります…PCのデータを整理していたら、以前書いた作品の写真が出てきました。心静かに墨をする時間って、とっても気分が落ち着いて大好きでした。しかし、かな書道の「上手い・下手」は、未だにどう判断するのかよくわからない(笑)
2006.09.22
コメント(6)
いつも風景の一部だったものが、そこにない。朝、最初に異変に気がついたのは夫でした。私は、たまたま一緒に出かけるつもりで、彼の後についてマンションの駐車場へ行ったのですが、「やられた…」という、溜息のようなつぶやきを聞いても、最初は何のことだかわからなかったのです。夫の視線を辿っていくと…何ということか、いつもシートにきっちりと覆われて駐輪場の脇にいたはずの、夫が大切にしていたバイクが影も形もありません。地面に、遠目からでもスッパリと切断されたことがわかる、ワイヤーチェーンの残骸が転がっていました。ちなみに、お隣に停まっていたご近所の方のバイクも、同じように切れたチェーンだけを残して消えていました。ずっと以前に一度書いたきり、このブログには殆ど登場していませんが、乗る機会がめっきり減った後も、夫と私にとってはたくさんの思い出を共にしてきた大事なバイクでした。とりあえず通常通りに出勤した夫の帰りを待って、夜、地元の警察署に二人で盗難届を提出。受付に事情を話したら、刑事課に案内されました。宿直の刑事さんらしき人が3人しかいない刑事部屋を通って、小さな打ち合わせコーナーのようなところで調書をとってもらい、手続き終了。その刑事部屋というのが、まるで「太陽にほえろ!」の七曲署みたいで、ついキョロキョロしてしまった私。夫は、内心(取調べ室に連れていかれるのか??)と緊張していたらしい。(彼は、若い頃いわれなき職務質問ですごくイヤな思いをした経験から、無条件に警官が嫌い)帰り道には、夫のリクエストで、お寿司を食べて「厄落とし」をしました。話を伝え聞いた周囲の人からは、「それはプロの仕業だね」「外国から来た窃盗集団じゃないの」「まず戻ってこないだろうな」…等々、さまざまな憶測が届き、そして私たちも、大体事情はそのようなことなのだろうな、と思っているのは同じなのですが。決して不用心をしていた訳ではないので、「悔しい」というよりは「驚いた」という気持ちばかりが先にたちます。何だか、あまりにも鮮やかに私たちの手元から奪われてしまったバイクは「盗まれた」というより「消えちゃった」という言葉の方が、ずっとしっくり来る感じなのでした。ただ、最後に、夫の後ろに乗せてもらったのがいつのことだったのか、それがどうしても思い出せないのが哀しいといえば、哀しい。いつもは気にもとめない存在になっていたのに、失くしてみて初めてその大きさを知る…ありがちなことです。出来ることなら、どこの国のどんな人のところでもいいから、これからも誰かを乗せて走り続けていてほしいとも、思います。そりゃ、うちのバイクは古いけど、大切に乗り続けていつもピカピカに磨いてあったんだもの。まだまだ、長い距離を現役で走れるはずなんだから…って、盗んでいった人には届くはずもない声なのですが。それにしても、車が来たのと入れ替わりにバイクを失うとは、まさに「禍福はあざなえる縄のごとし」であります。ハァ…(溜息)
2006.09.21
コメント(12)
![]()
長い間、あれこれと(おもに夫が)検討を重ねていた、わが家の車の買い換え。この度無事に商談がまとまり、ピカピカの新車がやって来ました。基本はハッチバックのコンパクトカーで、先代の車と同じはずなのですが、少し車体が大きくなり、色も変わり…ショッピングセンターで買い物を終えて、「あれ???うちの車がない、ない!」と真っ青になったのは私です(笑)長く乗っていた愛車とはあまりに印象が変わってしまったので、しばらくは慣れないかもしれません。もちろん運転もね。ハァ~…【さようなら、そしてありがとう…先代ヴィータちゃん】 そして、何よりビックリしたのが、最近の車の様々な機能の便利なこと。AT車でありながら、ほとんどの機能は手動マニュアル操作だった前の車に比べ、「スマートキーでボタンひとつでエントリー!」「ライトも自動、ワイパーも自動、エアコンも自動」って一体…「こんなんじゃ、どんどん人間がバカになっちゃわない??」と、感心するやら、開いた口がふさがらないやら…の私でありました。ちなみに、買い換えを機に初めて搭載したカーナビなるものも、すさまじくお利口さんです。道案内の機能はもちろんですが、HDDのオーディオには感動。CDを入れて再生すると、音楽を流す一方で、七倍速であっという間にダウンロードしてくれるんですものね。曲名も、アーティスト名もアルバムタイトルも画面に表示してくれるし…デジタル万歳!でございます。MDの小さなラベルに、細いペンでタイトルを書き込むのも結構好きだったんだけどなぁ、と、ブツブツ言いながらも(笑)調子にのって、滅多に行かないTSUTAYAにCDを借りに行ってしまった私たちでした。【もう、今更??って感じなんですが…買いそびれてたCD、この際借りて済ませる(笑)】マルーン 5/ソングズ・アバウト・ジェーンMAROON 5/SONGS ABOUT JANE●ダニエル・パウター“ダニエル・パウター”
2006.09.19
コメント(6)
![]()
加藤あいちゃんが出演しているカネボウ化粧品のCMで「ノクチュルヌ第1番」が使われているのを耳にして、久しぶりにエリック・サティが聴きたくなりました。ごそごそとCDラックを漁って、このところ毎夜、寝る前のひとときはテレビを消してピアノの音に耳を傾けています。私が持っているCDは、フィリップ・アントルモンのアルバムで、恐らくまだ高校生の頃に買ったのではないかと…もうイヤというほど数々のTVCMやドラマや映画に使われている「Je te veux」や「ジムノペディ」や「グノシェンヌ」(もし、曲名を見ておわかりにならない方でも、メロディにはきっと聞き覚えがあるはず)が収録されていて、しっとりと秋の夜長を過ごすには極上のBGMです。同じピアノならばショパンもいいけれど、もう少しひそやかで、内にこもった静けさを持つサティの方が、虫の音ひびく今の季節の気分にはよく似合うように感じます。もう少し早い時間のBGMには、同じピアノつながりで、矢野顕子さんのスーパー・フォーク・ソングを聴きます。矢野さんは、ピアノの弾き語りのCDを何枚も出されていますが、シリーズの最初となったこのCDを聴くことが一番多い気がします。あんまり何度も聴いたので、鼻歌で歌うときには伴奏のピアノの部分まで忠実に口ずさむくらいです(笑)そのものずばり「夏が終わる」という曲があったりして、これまた、晩夏から初秋へと日々、空気や光が変わっていく季節の気分にぴったり来るのです。このCDのすばらしい音色をはじめ、沢山のアルバムで偉業を残されているレコーディング・エンジニアの吉野金次さんという方が、過日脳梗塞に倒れられたとのこと。その治療を支援するためのチャリティライヴが、矢野顕子さんをはじめとしたミュージシャンたちによって行われました。(詳しくは、こちらの細野晴臣さんのブログなどで読めます)当日、私は会場へは行けなかったものの、何とかお元気になって復帰していただきたいものと…そのお仕事によって、日々楽しみを得てきた者の一人として、願っています。【レコーディングの日々を記録したドキュメンタリー映画も素晴らしいです。】
2006.09.18
コメント(6)
ミクシィが上場して、昨日は色々なニュースで「ミクシィとは…」「SNSとは…」と解説されていました。この楽天ブログも、リンクスというSNSの機能が使えるようになっていますが、私自身は、今のところどのSNSにも参加していません。始めてみれば、それなりの面白さがあるんだろうなあとは思うものの…わが家の夫などは、ただでさえ仕事で毎晩遅いのに、家に帰ってまで頭を使いたくない!と、一旦は参加したミクシィを放置したままです(笑)アウトプットが苦手というか、文章を書くのに構えるタイプの人は、ブログとかSNSとか掲示板とか、楽しむ以前に疲れてしまうのかな…。私の場合は、ブログを始めてもうすぐ2年。おかげさまで、このHPを通じてたくさんのいい出会いがあり、楽しみに読ませていただくブログも増える一方です。お気に入りのブロガーさんのところをあちらこちら覗いて、コメントを書いたり、いただいた自分のブログへのコメントにお返事したり…そんな風に楽しんでいると、時間が経つのが早い、はやい!家事の合間に、ちょっとだけPCの前に座るつもりが、気がつけば1~2時間過ぎていた、なんてことも珍しくありません。もちろん、自分のブログを更新したり、ブログ以外の情報にアクセスしたり、メールをチェックしたり…一日の時間のかなりの部分が、ネットに接続しているうちに過ぎているような気がします。そういうコミュニケーションが十分楽しいということはよくわかっているのだけれど、今よりさらにチャンネルを増やしたら、ますますPCの前から動けなくなりそうで…正直なところ、もうこれ以上はオーバーフローかな?という感じです。夫のいない日中、哀しいほど自由な私にとっては、ネットの世界は、便利で楽しいけれど、気がつくと帰り道を見失う迷路のようでもあり。自分が、物事に没頭しやすい性質だということもわかっているし…やりたいこと、やらなければいけないこと、やっておいた方がいいことは、現実の世界にも山ほど待っているのだから、上手に時間をやりくりしなくちゃ、と思うのです。単に、新しいものにチャレンジするエネルギーや、世界を広げたいという「欲」が、今はたまたま自分の中にないのかもしれませんけど。今、そんな私が「すっごく見てみたいけど、絶対ドツボにはまりそうで怖い…」と、ブックマークに入れるのをためらっているのが「YouTube」です(笑)あれこれ検索して見始めたら、絶対に一日が24時間では足りなさそうに思えます…さて、台風で明日からは雨続きのようだし、お鍋いっぱいカレーでも作りましょうか。皆様、楽しい連休をお過ごしください。
2006.09.15
コメント(14)

賃貸マンションに暮したことのある方にはわかっていただけるかと思いますが、2LDKのマンションのキッチンというのは、よほどの豪華マンションでない限り、スペースにはかなりの制約があります。ただでさえ、整理整頓や収納に頭を使うことが苦手な私。限られた収納場所をすっきりと使っていくには、「物を増やさない」これに尽きる…と、頑なに信じてきました。それでも、見かねた夫が、私の旅行中に(!)突っ張り棚や吊り戸棚を作り付けて見事に片付けてくれたことさえあるんですから、私の台所のダメさ加減をお察しください…自称“拡散”と“収束”の夫婦(笑)そんな訳で、“あったら便利だろうなぁ”と思う調理器具の類も、「いつか、広いキッチンのある家に住むまでは」…と、購入をあきらめておりました。食洗機、フードプロセッサー、ホームベーカリー、そしてミキサー…etc.なかでもミキサーは、これがないゆえに作ってみたくても断念するレシピが多くて、そのうちバーミックスぐらいは買おうかなぁと思っていたのです。でも、こういう「あればうれしいけど無くても困らない」ものって、なかなか買うきっかけがつかめないものです。ところが、ひょんなことから、「新しい万能ジューサーを買ったから、今使ってるミキサーをもらってほしい」と、知人から引き受け手を捜す連絡が。これは、ご縁かもしれない!と思い、無理矢理カウンターに設置場所を作って、ありがたくわが家にいただいて来ました。そうしたらもう、便利、ベンリ!使い始めたらうれしくて、今は何かというとポタージュスープばかり作っています。大好物のかぼちゃのポタージュが、好きなときにササッと作れるなんて…夢のよう♪(あぁ、また“気に入るとそればっかり作る”悪癖が…)そして、今日の夕食には、ふと思いついて、こんなスープを作ってみました。【じゃがいもときのこのポタージュ】材料: じゃがいも(1個) しめじ(1/2房) たまねぎ(1/2個) コンソメキューブ(1個) 塩・こしょう少々 豆乳(150cc)<レシピ>じゃがいも・しめじ・たまねぎを切って、かぶるくらいの水でじゃがいもが柔らかくなるまで煮る。途中でアクをすくい、コンソメキューブを入れる。豆乳と一緒にミキサーで混ぜ、鍋で温めて塩・こしょうで味を仕上げる。バターも牛乳も使わないローカロリー仕上げですが、ふんわりと立ち上るしめじのいい香りが、何ともいい感じで、思いつきで作ってみたにしては上出来でした。ミキサーの送り主のコメントによれば、「しまい込むと使わなくなっちゃうから、出しっぱなしにしておいた方が絶対いいよ!」ということなのも、片付け下手の私には口実をもらったようで、ラッキー(笑)
2006.09.14
コメント(8)

わが家から歩いて行ける範囲にある「お茶できる場所」というのは非常に限られているのですが、中でも唯一、心からくつろげる場所として大事にしている、小さなカフェ。散歩や買い物の途中によく顔を出すので、若い店主ご夫妻ともすっかり顔なじみになりました。かつては、中古レコード店に勤めていたというご主人と、ジャズやボサノヴァの名盤情報を交換するのも楽しいのです。【グレープフルーツゼリー・ブラウニー添えが最近のお気に入り。】 そしてもう一つ、私たちをつなげているのが「本の貸し借り」というつながりです。満席になることは滅多にないお店では、どちらかというと、コーヒーを淹れるよりお客様を待っている時間の方が長いようで(…と言っても、飲み物も食べ物もとっても美味しいお店なのです。恐らく理由は、車で来にくい場所というだけのこと)。面白い本があれば、ぜひ教えてくださいね、と頼まれております。先日、お奨めのエッセイ集「パイプのけむり」(團伊玖磨著)シリーズをお貸ししたら、交換に…と、奥様がこちらの本を渡してくれました。おいしいごはんのためならば平松洋子さんは、着物関連の雑誌や本で度々お見かけしていて、きれいな方だわと思っていたのですが、著書は読んだことがありませんでした。料理研究家なのかと思っていましたが、もっと広い意味で「食」にまつわる全般をエッセイに書かれているのですね。家の台所で実践する料理から、韓国、ベトナム、イタリア…もちろん日本国内のすみずみも網羅した食べ歩き・お取り寄せの成果まで。さまざまな「これが美味しい!」というテーマのエッセイ、読んでいるとお腹がすいてきて困りました。「美味しい」ということを文章で表現するのって、なかなか難しいことだと思うのですが、軽妙で勢いのいい書き言葉のリズムと、幅広い語彙によって、読んでいて味が伝わってくる、食べたような気分になってくる。読み終わって「あぁ、料理がしたいな」って思いがムクムクと湧いてきました。「食べる」って大事なことだな、口から入れるものが自分の命を作るんだな…なんて、当たり前のことを実感させてくれるエッセイの数々。奥様からは、立て続けに平松洋子の本をお借りして、食欲の秋に向けてエンジン全開の私です。【夜、鉄瓶で沸かしておいた湯冷ましを翌朝ごくごく飲む…なんて習慣、真似してみたくなります。】こねて、もんで、食べる日々平松洋子の台所
2006.09.12
コメント(8)
![]()
お隣の、面倒見が良くていつも遊び相手になってくれていた4歳上のお姉さんの影響で、私が生まれて初めて夢中になったスターは断然、沢田研二でありました。(ちなみに、お隣が飼っていたヨークシャーテリアの名前は"ジュリー"でした)折りしも「勝手にしやがれ」が大ヒットしていた頃のこと。ある意味、ジュリーの絶頂期とでも言いましょうか…昨年の暮れに、TBSで作詞家・阿久悠氏のヒット曲を集めた特集番組が放送されたのですが、私、そこで流されたジュリーのコーナーは、DVDに落として永久保存版にしました(笑)「時の過ぎ行くままに」「サムライ」「LOVE・抱きしめたい」…もう、今見直してみてもうっとりするほどのかっこよさ、美しさ。「見惚れる」って言葉は、こういう状態を言うのだなぁ、と実感します。土曜日、BSで放送された「男はつらいよ~花も嵐も寅次郎」を見ました。知る人ぞ知る、ですが、この映画の競演をきっかけに、沢田研二・田中裕子夫妻は結ばれたのですよね(ちなみにジュリーの前妻はザ・ピーナッツのどちらか…どちらだったかしら??)この映画が公開された当時は、私の中では「ジュリーはもう全盛期を過ぎた」ことになっていたのでした。髪を切って、歌をうたうときはメイクがすさまじく濃くなり、少し太ってしまったジュリーに、もうあのときめきは感じない…なんて思っていたのですけど。久しぶりにこの映画を再見したら、ジュリーったら、やっぱり、とってもかっこいい!!観覧車の中で、口下手でいつもうまく言えない思いを「好きや」と田中裕子に告白するシーン…私は泣きましたよ、あんまり素敵で。「ジュリーにあんなこと言われたら、観覧車から落ちて死んでもいい」と言って、夫に心底あきれた顔をされました。この映画では、ジュリーに関西弁を喋らせたのも成功要因だな、と思います。それにしても、寅さんに「寅さん、男は顔ですか?!」と天下のジュリーが詰め寄る…って、本当に楽しい脚本を書いたものです。ちなみに、鈴木清順の「夢二」などを見ても同じことを思うのですが。公開当時は「ああ、ジュリーも一時の輝きは褪せたな」という印象だったのに、改めて見直してみると、全然太っていないし素敵だった…という「再発見」の経験があります。要するに、私にとっては、若い頃の、妖気が漂うくらいの美しさの印象が強すぎたのですよね。たとえば、この映画の頃ですね。そう考えると、通常の人より太りやすくて、体重維持のためにすさまじい努力をしていたというジュリー自身、若さを失っていく過程で、どれだけの焦りやあがきを感じていたことだろうか…と、切なくなっちゃったりもします。今現在は、何かふっきれたように、肉付きのいい中年男の外見になってしまった沢田研二だけれど、時折テレビや映画で見せる役者としての力量は、やっぱりうまいな、そしてスターだな…と思うわけで。田中裕子と夫婦で主演した市川準の「大阪物語」なんて、すごくよかった。まぁ田中裕子が巧いというのもあるんですが。とにかく、テレビの前で、歌いながら帽子を飛ばすジュリーに目を輝かせていた頃に培われた、私の中の「ジュリー因子」はまだまだ健在のようです。「ジュリー」って呼び名は、やっぱり、樹木希林のごとく身もだえしながら叫ぶのがよく似合いますね!(←三十代以上限定の引用)。
2006.09.11
コメント(14)

初めて日記帳を買ってもらったのは、確か小学三年生の時だったと思います。それ以来、途中何年もの中断はありながらも、長い間日記をつけてきました。と言っても、私の場合の日記は「備忘録」的なもので、どこへ行った、誰と会った、何を食べた…そんな事ばかり、淡々と綴るだけの簡単なもの。それでも、記録に残さなければ、思い出すきっかけさえ失ってしまうようなささやかな出来事が、日記帳の中にはちゃんと残っていて、うれしくなることもあります。何しろ、思い出を留める力は私の脳から年々失われているようですので…(涙)7年前の年の暮れ、ふと書店で見かけたのが「五年日記」でした。「2000年問題」で大騒ぎした1年が終わろうとして、さぁ新世紀の到来だ!というフレーズがあちこちで飛び交っていた頃のことです。そうか、来年は21世紀なんだ。21世紀から始まる日記をつけてみてもいいかな。そんな風に思いついたのがきっかけで、2001年の元旦から書き始めた日記帳。無事に一冊目が終わり、今年からはちょっとハードルを下げて(笑)「三年日記」に移行しました。【シンプルな高橋書店のものを使っています。殆ど走り書きで、すさまじい乱筆!】この「○年日記」、私の知人でも持っている人がちらほら。つけ始めてみるとわかるのですが、続けているうちに「ちょうど1年前はこんな日だったんだ」と振り返るのが、なかなか面白く、感慨深いのです。ブログとはまた一味違った、この日記帳ならではの楽しみがあるわけで♪しかし、そうして時系列で遡ってみると、自分も含めて、人の心や世の中の流れがいかに移ろいやすく、過去をあっさりと忘れてしまうかということにも驚かされます。21世紀最初の9月11日、衝撃的な同時多発テロが起きました。そして、五年日記の最後となった去年の9月11日…この日、衆院選の投票日だったんですね。そういえば、去年の今頃は「郵政民営化」という言葉をニュースで見ない日はなかったのに。たった1年前のことが、呆れるほど遠く薄いものになってしまうのは、人の世の常なのか。もちろん、前を向いて、未来へ未来へ…と進んでいくのは、日々を生きている私たちにとっての自然な姿なのでしょう。ただ、時折、立ち止まってふとふり返ってみたくなった時のために。これからも、この日記帳たちとは長く付き合っていきたいと思っています。
2006.09.08
コメント(12)
8月の着付けのお稽古は、月初にゆかたパーティーで集まって、翌週からはずっと夏休みでした。そんな訳で、約一ヶ月ぶりのお稽古再開。パーティーの時に撮っていただいた写真をいただいたり、旅行に行かれた方からお土産をいただいたり…と、久しぶりにお会いする教室の生徒さん達と、話に花が咲きました。そこで、皆さんの話題の中心になっていたのが、「たけうちグループの倒産」。…と言われても、私には最初ピンと来なかったのですが、強引な販売方法で評判の悪かった呉服販売の大手が、この度倒産したそうで…そう言われてみれば、ネット上でもちらほら、この会社の悪評を目にした記憶があるような。ベテランの生徒さんの中からも「あの店の商売は本当にしつこくて、気分悪かったわ」「毎日電話かかってきたことあったなぁ、あれは気の弱い人なら買わされてしまうね」…などなど、実体験に基づく被害(?)報告が続々と。以前のブログにも書きましたが、着物の世界に足を踏み入れたばかりの頃のこと。ふらっと立ち寄った大手呉服チェーン(“たけうち”系ではありませんが)で、千円ちょっとの買い物をするはずがン十万円の帯を強引に見せられ、「呉服屋っていうのはコワイところだ…」と、身にしみた経験がある私。そういう、「売らんかな主義」の業者が淘汰されるのは当然だろうし、歓迎すべきことでは?と思ったのですが、ISO0104さんのブログを読んで、事はそう単純なことではない…ということに気づかされました。要するに、業界の中で大手の店が倒れるということは、その会社と関わっている末端の職人さんに至るまで、様々な影響が及ぶということ。着物関係のブログを色々と覗いてみましたら、やはりそういう影響を心配しておられる方の意見を多く目にしました。自らの命を断たれるケースにまで発展した、業界内部の厳しい状況に言及した記事もありました。資本主義の世の中では、資金の流れが1回澱んでしまうと、余裕のない零細企業が最も手痛い打撃を受けてしまうわけですが、こういうことで、実直にご自分の仕事に向き合ってこられた職人さん達がいきなり厳しい立場に立たされてしまうのは、本当にお気の毒な話です。ただでさえ、人件費の安い海外に着物づくりの仕事がどんどん流れているというのに。「正直者がバカを見ない」社会になってほしいと思います…がんばれ、職人さん。(私が億万長者だったら、もっと実のある支援が出来るのになぁ)ところで、久しぶりの着付けの方ですが、何とか記憶を手繰り寄せて着てみたものの、1ケ月間があいたら…帯を結ぶ手を後ろに回した途端、二の腕がつりました。情けない。
2006.09.06
コメント(6)

郵便受けに、クセのある文字で宛名書きされた分厚い封筒が入っていて、一目見て(あ、○○くんだ)とわかりました。夫と私の大学の後輩である彼は、数ヶ月前に突然、大きな心臓の手術をしなければいけないことがわかり、しばらくの間入院生活を送っていたのです。封筒をあけたら、私たちが送ったお見舞いへのお礼と、無事に退院して仕事にも復帰したという報告の手紙。そして、リボンシールの貼られた包みが出てきました。【紀伊国屋書店の包装紙は素敵なデザイン。】 【開けてみたら、中身はDVDでした。】 お見舞い返しとして彼が選んでくれた映画が、私の大好きな大好きな作品、「彼女を見ればわかること」でした。舞台は、ロサンゼルス郊外のある街。そこで暮す女性たちの日々を描いた物語が、5つのドラマのオムニバス形式になっています。それぞれのストーリーの主役となる女性たちは、年齢も職業も社会的地位も様々。彼女たちが暮す日常の一場面一場面が、おだやかな音楽をバックに丹念に、でも淡々と描かれていきます。この映画には、サンダンス映画祭(ロバート・レッドフォード主催の)を通してNHKが出資しているため、これまでにいやというほど(笑)NHKで繰り返し放送されているのですが、何度繰り返して観ても飽きないし、毎回同じように映画に引き込まれてしまいます。脚本、音楽、カメラワーク、主演女優たちの演技、すべての要素が完璧に調和している、奇跡のような完成度の高さに驚かされます。画面の中で彼女たちが感じている孤独の痛みや、あきらめやつまづきが、まるで自分のもののようにリアルに伝わってきて、それが決して辛くない。映画の幕切れが、未来へのささやかな光を感じさせて、心なごむ余韻に浸ることが出来るのが好き。透徹な文章で描かれた、美しい短編小説集を手にとって読むような。そんな充足感が、観終わったあとでいつも私の心を満たすのです。「Things You Can Tell Just by Looking at Her」…このタイトル(原題)からして、 いいなぁ、うまいなぁ…って思うのですよね。監督のロドリゴ・ガルシアの新作「美しい人」も、もうすぐ映画館で見られそうなので、楽しみでなりません。こんなに好きな作品なのに、DVDは持っていなかったので、贈り主の選択眼に敬服。早速、お礼のカードを書いてから、映画を楽しみました。元気になってくれて本当によかった。大切な友達のうれしいニュースを、映画の爽やかな後味とあわせて、今日はずっとかみ締めています。
2006.09.05
コメント(4)
二回にわたり、夫の出張にまつわるお土産の話(って“お土産話”と紛らわしいですね)を書きました。ブログを書いていて、ふと思い出しました。それは、私自身がまだ会社員だった頃のこと。出張先での、ある忘れられない出来事です。その当時、同じプロジェクトで働く仲間の一人に、同期入社の男の子(と言っても、当時すでにお互い三十路を過ぎていましたが)がいました。仕事の内容の詳細は伏せますが、時期的に、一斉に全国各地に飛んで業務を行わなければいけないことがあり、彼と私はペアを組んで出張する機会が多かったのです。その時は確か、二日間で東京~広島~福岡と三ケ所の会合をこなし、勃発したトラブルもなんとかねじ伏せて、あ~やれやれ家に帰れる…その前に博多でご馳走を(笑)と、飛行機の時間ギリギリまで早めの夕食をとることにしたのでした。そして忘れもしない、明太子が美味しい某料亭で、いけすを前に魚料理に舌鼓を打っていたときのこと。注文の品を運んでくれた仲居さんから「ご夫婦でご旅行ですか??」…と、にこやかに話しかけられて、目を白黒してしまった私たちは大ウケ。平日の夕方に、二人でスーツ着てゴハン食べてる夫婦なんていないよねぇ、とひとしきり笑ったあとで、どう会話が進展したのか?同行の彼が「俺、嫁さんには今回の出張は一人だって言ってある」と言うので、私はその場で文字通りのけぞってしまったのでした。「なんで?なんで?だって出張だよ?仕事だよ??」もう、頭の周囲に蜂のようにクェスチョンマークが飛び回ります。「隠すようなことないじゃない!いったい何が後ろめたいわけ?」…私としては、本当に心の底から驚きを隠せなかったのですが、彼は彼で「じゃあ、こうやって二人で出張旅行に出歩いてるの、お前の旦那は平気なの?もしお前の旦那が女の人と二人で出張に行くって聞いたら、お前イヤじゃないの?」…などという。だからさぁ、仕事をしに行くんでしょう?何とも思うわけないじゃない。出張へは男と一緒に行ってくれなきゃイヤダ、とか言うわけ?!私の必死の抗弁は、「女だから」ただそれだけで、本当にそれだけで、いきなり日陰の存在に貶められる理不尽さへの必死の抵抗だったわけですが。たぶん、彼には私の気持ちは通じなかったと思う。でも…これってやっぱり、ひどい話だと思いませんか??それまで、いくら制度としての待遇が同じでも、そして一生懸命働く意欲があっても、この国で仕事をしていく上では「男女平等」なんて絶対にあり得ないんだなぁ…という虚しさを感じることは数知れなかったのだけれど…この、自分とはどうしようもなくずれた価値観の持ち主が、同世代で、同じように昇進して同じ仕事をしていた相手だったというのが、ショックで。この時は、本当に傷ついたのでした。ちなみに、空港から家に帰るなり、夫に会話の一部始終を話し、「これって、バカにするのもほどがあるよね??」と怒り覚めやらぬ私でしたが、夫は夫で「博多のいけす料理、俺も食べたかった~!!」…と、まったく筋の違ったところで悔しさに歯軋りしていたのでした。これはこれでまた、ガックリ。
2006.09.04
コメント(7)

前回のブログで書いた、夫の米子出張。鳥取の名物がとっさに思い浮かばなかった私、さて、どんなお土産を買ってきてくれるかな…と楽しみに待っておりました。そして、夫がバッグの中から、うれしそうに手渡してくれたのは…♪ゲッ、ゲッ、ゲゲゲのゲ~♪ はい、鬼太郎人形焼きでございました(笑)一応、焼きたてを買ってきてくれたそうです。フワフワして、ハチミツの甘さが美味しかったです。米子での仕事を無事終えた後、水木しげる先生の故郷である境港市に行き、「水木ロード」を訪れたそうで、こんなお土産まで買ってきてくれました。妖怪神社の「目玉おやじ」お守りと、水木先生の「妖怪道五十三次」絵葉書…去年観に行った映画「妖怪大戦争」にも、この境港の町が登場しています。「映画の通りだった!」「米子から、ねずみ男の絵が描いてある列車に乗るんだよ」「駅には目玉おやじの銅像があって…」と、携帯で撮った写真をうれしそうに見せてくれるわが夫。…出張でそんなに楽しんでいて、許されるのでありましょうか?お留守番の妻としては、少々フクザツな心境です。ちゃんと仕事もして来たのかしらん?今回は、時間がなくて砂丘へは足を伸ばせなかったとのこと。なので、次回はぜひとも一緒に鳥取へ出かけ、美味しいお魚と妖怪と砂丘を満喫するぞ!と心に誓いました(笑)※コメントで、境港の「鬼太郎アイテム」情報をお寄せくださったpoopandaさん、まろ0301さん、ありがとうございました。お二方ともある意味「ご明察」でした!
2006.09.03
コメント(14)
![]()
このところ、わが家の夫は遠方への出張が多いのです。今日も早い時間の列車に乗るため、わが家は5時起きでした(涙)行く先は米子とのこと。夫も私も、鳥取県にはまだ行ったことがありません。出張の話を聞いたとき、深く考えもせず「お土産、何買ってきてもらおうかな~」と口にしたのですが、そういえば鳥取の名産って…何なのだろう??「きっと、駅や空港のおみやげ売り場に行けば何か見つかるよ。職場の人にもお土産のお菓子とか買うでしょう?」「鳥取だから、やっぱり“砂丘饅頭”とか“砂丘サブレ”とか売ってるのかな。」…そんな会話のあとに、「なんか、砂を噛むような味がしそうなネーミングだねぇ…」…鳥取の皆さん、無知な夫婦の失礼をお許しください。夫は、せっかくだから時間があったら、砂丘を見てこよう!と、ちょっとうれしそうに出かけて行きました。私も会社勤めをしていた頃は、出張や、旅行のお土産で各地の名産品をいただいたものです。職場でおやつをつまむのはうれしいものでしたが、アイテム別に、微妙に人気・不人気があったりして…「赤福」と「萩の月」と「ロイヤルのスイートポテト」は、常に不動の人気者トップ3でした。【赤福だけは、ネットでおとりよせも出来ないのですよねぇ…】逆に、あまりにも定番のお菓子だと、顔では笑ってお礼を言いつつも、内心(またかぁ)と思ってしまったり。「八つ橋」とか、海外の場合では「いかにも」な箱入りチョコレートとか…(以下、いろいろ思いつきますがここでは省略)。いただきものをしておきながら不遜な話。でもまぁ、出張土産などは買って帰る方も義理だけで気持ちは殆どこもっていないのですから、ここは“おあいこ”ということで(笑)日本人の「お土産好き」は、世界標準から見てもかなりのレベルなんだそうですが、何だかんだ言っても、私はこの風習が好きなんだと思います。“旅先でも、あなたのことを忘れないでいましたよ”というしるしだと思うと、やっぱり嬉しいものだし。夫のお土産が「義理」や「義務」ではない、とも言い切れませんけどね、アハハ…さて、週末に帰宅する彼は、何を買ってきてくれるのかな。鳥取は、「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な水木しげるの故郷。実は京極夏彦の愛読者である夫は、砂丘のほかに、境港市の「鬼太郎ロード」にも俄然興味を持っていた様子。…「ネズミ男フィギュア」なんて買って来たらタダじゃおかないぞ~。※こちらは、ミュンヘンのダルマイヤー(本店)で見つけた、ちょっと楽しい「企画物」のお土産。ワールドカップにちなんで売り出された板チョコなのですが、ラベルの絵がユニークで楽しい。ホイッスルを吹くゴッホの「自画像」、レッドカードを手に持つダビンチの「モナリザ」、フェイスペインティングをするフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」…などなど、名画を「ちょっとだけサッカー風味」にアレンジしてありました。売り場のディスプレイも楽しくて、お願いして写真を撮らせていただきました。こういう遊び心のあるお土産っていいですよね! サッカーシューズを履く「ウィトルウィウス人体図」、ドイツのユニフォームを着たマネの「草上の昼食」、生首の代わりにサッカーボールを持つクリムトの「ユディット」…などなど。
2006.09.01
コメント(10)
全17件 (17件中 1-17件目)
1


