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“ハムレット”評価:★★★★★ シェイクスピア全集。第1巻。--- 梗概 -------------ハムレットの父であるデンマーク王が亡くなった。その後を継いだのは、父の実弟であるクローディアス。さらに彼は、先王の妻であり、ハムレットの実母であるガートルードと結婚する。そんなある日、城に流れる亡霊騒ぎ。その亡霊に会いに向かったハムレット。そこにいたのは、亡き父の霊だった!!ハムレットは、父はクローディアスに殺されたという話を父の亡霊から聞かされる。復讐に燃えるハムレット。そこに待ち受ける悲劇とは・・・。----------------------To be, or not to be; that is the question.(生きてとどまるか、消えてなくなるか、それが問題だ。)Frailty, thy name is woman.(もろきもの、お前の名は女。)色んな訳がありますが、上記の言葉はハムレットを読んだことがなくても知っていると思います。あまりにも有名なフレーズですね。シェイクスピア、いいですね。どれもこれも含蓄のある言葉ばかり。人生訓としても読めちゃいます(笑)ハムレット。復讐を決意するもののなかなか実行に移せずぐずぐずしている間に迎えてしまう悲劇の結末。あぁ~スパッと復讐をやり遂げればこんなことにはならなかったのにーー!!と思わないでもない・・・(´~`ヾ) 余談ですが、大抵の国語辞典には、『ドンキホーテ型』の反意語みたいな形で『ハムレット型』って言葉が載ってます。ドンキホーテ型は、こうと決めたら後先顧みず突っ走る猪突猛進タイプ。ハムレット型は、物事を決意した後も、あぁでもないこうでもないと悩んでなかなか行動に移せないタイプ。ロシアの小説家ツルゲーネフが規定したんだそうで。『ハムレット型』なんて言葉が作られるって、ハムレットという作品がいかに有名かということを如実に表してますよねーー。それと同時に、ハムレットというのはいかに優柔不断かということもわかります(笑)シェイクスピアおもしろいねーー。今のところ購入済みの全集は『オセロー』と『ハムレット』のみですので、しばらくシェイクスピア全集はおあずけです。いい加減、本の買い控えをしないと、未読本の山が一向に低くならないどころか高くなる一方ですので(;^ω^A 頑張って山を低くして、シェイクスピア全集を読破できるよう努力いたします(笑)=== 200冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月31日

“ペルシャ猫の謎”評価:★★★★☆ 連作ミステリー短編集。全7話。作家有栖&火村シリーズ。この本は厳密に言って、いわゆるミステリーとされるお話は七話中四話かな?あとの三話は、有栖と火村の日常の一コマ的なものだったり、ちょっとミステリとは異なる謎解きものだったりします。いや~今回も色とりどりのお話てんこ盛り♪最高ですね。謎解きものは、犯人視点のものやら、秘かに私のお気に入りの脇役警官森下君視点のものだったり(この話には有栖も火村も出てこないっ!!)、色々趣向を凝らしてあって存分に楽しめました♪そして、ミステリー以外のお話では、小説を書く火村(たった一行ですが(笑))や、猫にメロメロの火村などなど、様々な火村の一面が見られたりして嬉しかったですね★ミステリーだと思って読めば、「ミステリーじゃない話もあるじゃねーか!!」って批判もあるでしょうが、有栖&火村ファンとして読めば、ミステリーだけの短編集より内容が濃くて楽しめると思います(*´▽`*)有栖川作品全般に言えることですが、キャラとストーリーがとってもよくできているので、謎解き抜きでも十分に楽しめるんですよね。だから、この作品もいつも以上におもしろく読めました(*´▽`*) これだから、有栖川有栖はやめられない止まらない(#^.^#) === 199冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月30日

“ディプロトドンティア・マクロプス”評価:★★★☆☆ 長編。--- 梗概 -------------閑古鳥が鳴く探偵事務所を営む私の元へ、めずらしく同じ日に二件も依頼が舞い込んだ。一つは、一ヶ月前に失踪した大学教授の父を捜して欲しいという教授の娘からの依頼。もう一つは、動物園で仲良くなったカンガルーのマチルダの行方を捜して欲しいという少女からの依頼。失踪人依頼に奔走する中で、カンガルー事件が、教授失踪事件に深く関係していることに気が付いたが・・・これらの事件にはとてつもない裏があった!!そして、調査を進める探偵にふりかかった奇禍とは!?----------------------ミステリーだと思って読んでましたが、ミステリーじゃないです。なんていうんだろう?んーーちょいと私にはジャンル分けが難しいです(;^ω^A ストーリー自体は★3つです。ただ、そこかしこに散在する笑いはもう★5つ!!(笑)我孫子さんの笑いのセンス、私にはかなりのツボです。一人クツクツ笑ってしまう(笑)例えば、P42より。「洋服の青山」の安売りで買ったスーツを引っぱり出して身に着け、折れ曲がったネクタイの皺を伸ばし伸ばし締めた。洗面所の鏡で確かめると、失業したてで職探しに奔走している四十男のように見えた。髪をとかし、ネクタイを結び直すと少しはましになった。契約が取れなくて転職を考えている三十九歳のセールスマン程度には見えないこともない。・・・ププッ(≧ω≦)こういうユーモアの感性、めっちゃ好きです♪あと、P125より。私の車はメーターが二回りはしていそうな中古だが、見た目からは想像もつかないほどよく走る。この時もたった五回セルを回しただけでエンジンがかかった。(≧∇≦)ぶぁっはっはっ!!ツボツボドツボ!?(笑)こういうセンスがたまんないっ!!・・・ん?こうやって書いてると一体どんな本読んだんだって感じですね(笑)いや~ストーリーよりこういった細かい笑いに心を奪われましたねーーo(>▽<)o もちろんストーリーも悪くはなかったですよ。積極的なおもしろさはなかったですが(;^ω^A スピード感あったし、あっという間に読めちゃいましたっ(*^m^*) あと、キャラクターがまた濃いーー感じでよいです。特に二谷教授!!おもしろすぎるっ!!(笑)歩くお笑い兵器って感じです(#^.^#) === 198冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月30日

“朱色の研究”評価:★★★★☆ ミステリー長編。--- 梗概 -------------「夕焼けが怖い・・・」そうポツリと漏らしたのは火村のゼミの学生。彼女が二年前に巻き込まれた未解決殺人事件の調査を依頼された火村。その調査を開始し、火村が有栖の家に泊まった翌早朝、奇怪な声で有栖の家に電話。その指示に従って近所のマンションの一室を訪れると、そこには男の絞殺体が。調べが進む中で、被害者は二年前の事件、そして火村に依頼をした女生徒が夕焼けが怖くなるきっかけとなった放火殺人事件の両方に関わっていたことが判明した。そして、さらに事件の調査を進めると、驚くべき真実に突き当たることに・・・!!----------------------作家有栖&火村シリーズ。 久々の長編です♪短編も好きだけど、長編もいいですねーー(*´ー`) 今回の事件は“夕焼け”がキーワードかな。いくつかの未解決事件は、複雑に絡み合ってはいるものの、実は繋がってるんです。今までにはなかった感じです。犯人は火村に挑戦をしかけてくる。犯人に翻弄される火村を見られることなんてめったにないっ( ̄ー ̄)あと、火村を長年悩ませている悪夢の内容が明らかになりますっ!!ちょっとずつではありますが、火村の秘密がわかり始めてきましたねーー。火村の過去ってなんなんだろう?いつか述べられる日がくるのかな?気になります(*´ー`) 今回も例に漏れずトリックもストーリーも全ておもしろかったです。ただっ!!犯人の動機が・・・私にはいまいちスッキリしない。理解できない。そんなことで人を殺すだろうか?ちょっと違和感が残ります。でも、作中で、この動機は常人には理解しがたいかも知れない、みたいなコメントがでてきたので、それはそれでありなのかもと納得してみたり。ケチをつけたものの、実のところ作家有栖&火村ってだけで、もう満足なんです、私(笑)=== 197冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月29日

“おんなのことば”評価:★★★★★ 詩集。以前読んだ『教科書でおぼえた名詩』に載ってた『自分の感受性くらい』という詩に感銘を受けて、是非この方の他の詩も読んでみたいと思い、この詩集を買いました。この詩を再び読めたというだけで、もう★5つですね(笑)いや~、まず、装丁が美しいです。それに中身も素敵。紙の色合いが絶妙だし、挿絵もいい。そして、主眼である詩。これも素晴らしいものばかり。私は抽象的な言い回しの詩はダメなんです。ランボーやヴェルレーヌ読んだこともありましたが、もう数行読んだだけでZzz・・・って感じでしたね(笑)そういうのもあって、どちらかというと直接的な言い方のものが好き。茨木さんはほとんど抽象的なものはなく、理解しやすくどの詩も素敵で、感服の至りでした。最後になりましたが、私が最も好きだった詩、『自分の感受性くらい』の、特に好きだった箇所だけ紹介させていただきます。(横書きにならざるを得ないのがつらい・・・やはり縦書きの方が雰囲気が出る気がします(;^ω^A )(略)駄目なことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ 現代人にもぴったりの詩だと思います。育った環境や、時代や、年齢や・・・そんなもののせいにして腐ってるなっ!!って感じですね。なんだかんだご託並べて、言い訳して、そんな風に自己正当化はかってるようでは、ダメなんですね。そんなもの全部自分の匙加減でどうにでもなることなんだと思います。ん~耳が痛かったりしないでもない・・・(笑) === 196冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月27日

“そして扉が閉ざされた”評価:★★★★☆ ミステリー長編。--- 梗概 -------------毛利雄一が目を覚ますと、そこには知人の男女が三人。彼らは核シェルターに閉じこめられたらしい。彼らを閉じこめたのは、数ヶ月前事故死した雄一たちの友人である女の母親だった!!そして、シェルター内には『おまえたちが殺した』という憎悪に満ちた張り紙が・・・。彼女は事故死ではなかったのか?そして、彼らはシェルターから脱出できるのか・・・!?----------------------やっほい♪あっという間に読み終えちゃいました。これは以前読んだ『クリスマス・イヴ』に感じが似てます。内容とかじゃなくて、始終ドキドキさせる感じが。スリルとサスペンスとはまさにこれですね。シェルターに閉じこめられ、脱出はほぼ不可能。しかも、シェルターの存在自体を知るものは、シェルターの持ち主であり、彼らを閉じこめた張本人の女以外にはいない。食料はせいぜい10日分。じりじりと追いつめられる恐怖感はたまんないです。そして、数ヶ月前の事故死。シェルター内に置かれた事故死の証明写真をみるうちに、事故死に対する疑惑が出来する。あれは事故死ではなく殺人だったのでは?もしそうならば犯人は?極限の状態で始まる推理ゲーム。彼らを待ち受ける驚天動地の結末は?・・・読んでのお楽しみです♪好きですね~こういうの。心臓には悪いけど(笑)あっ、これは声を大にして言いたいんですが、車のトリックだけはわかりましたよ!!すごくないですか?私にはかなり稀有な例です、トリックわかるなんて。車以外のトリックや犯人はわかんなかったけどさ(笑)このトリックなぜわかったかというと・・・じつは以前漫画名探偵コナンで読んだのと全く同じトリックだったんです。え?じゃやっぱり私の実力でわかったんじゃないって?・・・ごもっともです(笑)閑話休題。シェルターでじりじり追いつめられ、死の恐怖に蚕食され始める様子も読み応えがあるんですが、何より犯人。これが最後の最後で何度も二転三転し、一体誰が犯人やねんっ!!ってなります(笑)そのわりに、殺害法がちょっと肩透かしな感がなくもないが。まっ、スリルとサスペンス!!これですよこれっ(*´▽`*)=== 195冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月27日

“オセロー”評価:★★★★★ シェイクスピア全集。第13巻。--- 梗概 -------------ヴェニスの将軍であるオセロー。彼を陥れようと画策するイアゴー。イアゴーは、オセローの妻デズデモーナとオセローが最も信頼する部下キャシオーのあらぬ仲をオセローにほのめかす。嫉妬にかられたオセローはイアゴーの術中に嵌ってしまう。その結果訪れる悲劇の結末とは・・・。---------------------以前阿刀田さんの『シェイクスピアを楽しむために』を読んで以来、シェイクスピアに挑戦したくてしたくてたまんなかったのです。で、ついに全集に手を伸ばし始めました♪嫉妬にかられる男オセロー。嫉妬って感情はやっかいなもんですね。でも、妻を信じ切れないオセローの弱さも痛感します。ん~でも普段何にも動じない威風堂々とした将軍でさえも狂わせてしまうのが嫉妬という感情なのかもしれないですね。そしてイアゴー。彼の奸計にはあっと言わされます。人間心理を巧みにあやつった作戦。まるで見えない糸に操られるように、皆彼の作戦通りに行動し、イアゴーの術中に陥るのです。そういや、阿刀田さんの本の中に、オセローがイアゴーの奸計にすっかりはまったのは、オセローが黒人ということに関してコンプレックスがあったことも一因ではないか、みたいな解釈がありました。なるほど。そういやところどころオセローが黒人であることをけなすような表現がでてきますね。白人ばかりの中で大出世したオセローは、肌の色について譏られることも多かったのかも。それゆえに白人に関してコンプレックスがあったとしてもおかしくない。そんなオセローに囁かれる妻の浮気疑惑。しかも、妻の相手と言われているのは才能豊かで男前の白人。平生のコンプレックスもあるから、なお嫉妬にかられたのかもしれないですね。いや~ホントによかった。シェイクスピアの素晴らしさが遅まきながら分かりましたね。なんでもっと早く気付かなかったんだろう?名前だけ知ってる状態でのほほんとしてた10代のころが悔やまれる・・・とは言っても、10代のころ読んで今ほど感銘を受けられるかというと疑問ですが(;^ω^A なんていうか、言葉の使い回し、ものの言い回し、そういうのがすんごくうまい。これは訳者の力量もあるんでしょうが、すごいですね。「このフレーズ素敵♪」ってな箇所を紹介したいところなんですが、一ページに何カ所もあるので、もう紹介しきれませんっ(笑)あと、物語の根底にある人情の機微、人間の醜い部分・・・愛憎渦巻く悲劇。それがめちゃくちゃうまいんですよねーー。天才を超えた天才?こういうところが、時を越え、国境を越え愛される所以なんでしょうねーー。あぁ~ホント、すばらしいのです。人間の様々な感情が複雑に絡みあってるんです。それを見事一本の劇で表現できるところがシェイクスピアのすごいとこ。もうすっかり心酔してしまいました。もう全巻読むっきゃない!!(≧∇≦)b=== 194冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月26日

“Roald Dahl's Short Mysteries”評価:★★★★☆ ロアルド・ダール傑作短編集。全4話。ラダーシリーズ。英語の本です。とは言ってもかなり優しい英語ですので中学生でも読めると思います。後ろに単語の意味も載ってますし。さて本題。おもしろいですっ!!阿刀田高さんっぽい。奇妙な味やらブラック・ユーモアやら。私のど真ん中ストライクでした!!それぞれ梗概は・・・『Man from the South』プールサイドで、アメリカ人の若い男に南米系の老人がある賭けをもちかける。その賭けに、若者が勝てばキャデラックを、老人が勝てば若者の小指を差し出せというものだった・・・さて、この驚異の賭けの結末は・・・!?これはドキドキしました。どうなるの?賭けの結末は?気になって仕方がなかった・・・そういや阿刀田高さんの『ギャンブル狂夫人』っていう話もこれと似てたなーーダールの賭けのネタはライターで阿刀田さんはタバコだったけど。阿刀田さんの方もかなりいい味だしてて最高の話でしたよーー♪『Skin』遠い昔、画家を目指すロシア人青年の絵に惚れ込み、自分の背中に彼の絵を彫ってもらった男。時はたち、すっかり凋落してしまい老いぼれた男は寒い冬の日、たまたま画廊の前を通り過ぎた。そこには若い頃惚れ込んだ画家の絵があった!!驚いた老人は思わず画廊に入って自分の背中の絵を人々の前にさらした。するとそれを見た男がある話をもちかける・・・。かーーっ!!これもいい。阿刀田さんっぽい。ちょっと背筋が寒くなるような話です。いいね。『The Way up to Heaven』汽車、飛行機、船・・・こういったものに乗り遅れることが怖くてならないフォスター夫人。ある時、結婚してパリに住んでいる娘と孫たちに会うためにフランスへ行くことになった夫人。空港へ向かう車に、クラブへ行く夫も同乗することに。しかし夫は出発の準備に手間取り、ようやく出発しようとすれば忘れ物をしたという。夫人は飛行機に間に合うか気が気ではない。そんな夫人がとった行動とは・・・!?読んでると、夫人と一緒になって夫の意地の悪さに腹が立ってしまいました(笑)夫は夫人がフランスに行くのが気に入らないらしく、わざと夫人をいらいらさせるのです。そしてついに夫人が・・・。おもしろい。女は怖い(笑)『Mrs Bixby and the Colonel's Coat』夫がいるにも関わらず、大金持ちの大佐と浮気を続けているビクスビイ夫人。彼女は、浮気相手の大佐から、手切れ金がわりに高級な黒いミンクのコートをプレゼントされる。あまりの素晴らしさにうっとりする夫人。しかし、これを家に持ち帰れば、夫にその出処を問われるだろう。さてどうしたものか。逡巡の結果、夫人が思いついたとてつもない作戦とは・・・!?これは思わず笑ってしまいました(笑)いいですねーー。物語の冒頭で、「アメリカ人女性は裕福で、アメリカの富の85%は女性が掌握している」、「女性は離婚や夫の死によってどんどん裕福になる。」ってな話がでてきます。そしてその象徴的存在として出てくるのがビクスビイ夫人なのです。夫人はすごいですねーー毛皮のコートを夫に怪しまれないように手に入れるために奸計をめぐらすのです。この物語の前提として、女はマリーアントワネットのようだというのがあります。その女が奸計をめぐらした結果迎える結末は・・・。フフって感じですね。クスリと笑ってしまう。夫もなかなか罪なやつ。でも、読んでると夫人も憎めない存在です。素直というか単純というか。ただ自分の欲求に素直なおバカさんなんですよね(笑)他にもダールの作品を調べてたら、とあることに気が付きました。阿刀田高さんの作品にダールの作品と同タイトルのものがちらほらあるんです。そんでよくよく調べてみたら、どうやら阿刀田さんはダール好きなようで。そういやテイストも似てるし、短編の妙手ってとこも同じだなーーと気が付きました。阿刀田フリークの私としては、ダールを読みあさるしかない(笑)ちなみに、『チャーリーとチョコレート工場』書いたのもこの人なんだってーー初耳でした。=== 193冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月24日

“堕落論”評価:★★☆☆☆ エッセイ。・・・ごめんなさい。ごめんなさいっ!!私には・・・わかりませんっ(;o;_;)o最後の方は読むのもつらかった。で、巷の評価はどんなもんかとAmazonを覗いてみたら・・・かなり高評価。ほとんどの人が★5つで、最低でも★4つ!!こういう結果をみると、私がおかしいのかとさえ思えてくる(笑)でもわからないものはわからない。きっと私が日本文学に暗く、浅学で下賤だから、この手の高尚で深遠なエッセイは理解できないのでしょう。←かなり卑屈(笑)私は、三島由紀夫の『不道徳教育講座』のようなエッセイを期待したんですが、ちと違ったようで。残念無念。日本文学作品を渉猟した後に、もう一回読んだらまた違う感想がでてくるのかも?果たしてそれはいつになるやら・・・(笑)散々辛辣なコメント並べてましたが、中には「これぞ真理!!」と思わず叫んでしまいそうなほど同感できるところもありました。P69より。(中略)知恵のないものは、一は常に一だと思い込んでいるから、智者が一から二へ変化すると嘘だと言い、約束が違ったと言って怒る。しかしながら場に応じて身を変え心を変えることは兵法のたいせつな極意なのだ・・・あと、P158より。だいたい恋愛などというものは、偶然なもので、たまたま知り合ったがために恋し合うにすぎず、知らなければそれまで、また、あらゆる人間を知っての上での選択ではなく、少数の周囲の人からの選択であるから、絶対などというものとは違う。いや~これは本当、私が常々考えてることなんですよね~。恋愛すると、相手を無数の選択肢から選び抜いたように思いがちですが、それってホントは、自分の行動範囲という至極狭く限定された中で知り合った数少ない男の中から選んだにすぎないわけで・・・。なんかそういう、狭い世界でチマチマ愛だ恋だ言ってる自分がひどく矮小に感じたりします。いや、いちいち恋愛するたびこんな理屈っぽいこと考えてるわけじゃないけどさっ(笑)最後に、P174より。親切にしてやったのに裏切られたからもう親切はやらぬという。そんな親切は始めからやらぬことだ。これは心底同感です。しばしば、「あんなにしてやったのに~!!」って裏切られて怒ってる人を見かけますが、なんかそれって?見返り求めて親切したんかいってちょっと嫌な感じがします。もちろん、会社対会社、国対国みたいな利害が絡む関係の場合は、損得勘定が働いてもいいと思うんですが、利害関係を抜きにした個人対個人の関係の場合は、やはり坂口安吾の言うとおりなんだなーーと思います。ん~文句言ってたわりに、こうやって書いてみるとわりと楽しんで読めてたのかも?まっ、理解しがたい範囲があまりにも広かったってなことで低評価はご了承くださいませーー。=== 192冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月23日

“英国庭園の謎”評価:★★★★☆ 連作ミステリー短編集。全6話。作家有栖&火村シリーズ。どれもこれもおもしろい。飽きない。短編なのにちゃんと本格ミステリになってるところが、作品のクオリティーの高さを表しております。いいですね。特に好きだったのは『完璧な遺書』です。あらすじは・・・懸想する女にこっぴどく振られて、思いあまって彼女を絞殺してしまった男。彼は、女が自殺したとみせかけるために脳味噌をフル回転させる。そして、一切瑕疵のない完璧な方法で遺書をでっちあげ、完全犯罪は成立したかに思えた。だがしかし・・・!!この話は、犯人視点で書かれています。毎回毎回有栖視点だとさすがに飽きがきそうですが、こうやって時折視点の違う話を混ぜるあたりが、さすがと言いますか。読者を倦ませずに物語りに引き込む。策士です(笑)閑話休題。火村ってどんな人?っていうのが、いままではずっと有栖の主観で描かれてきたんですが・・・今回は犯人視点なので、また新しい火村像がみられました。犯人曰く、火村の容姿は・・・(P181より)頭に白いものがちらほら混じっているが、若白髪らしい。まだ三十代の前半かせいぜい半ばだろう。鼻筋の通ったシャープな顔立ちは理知的な印象を与える。ただ、堅く結ばれた口許は、どこか癇が強そうで、目にあまり穏やかならぬ光がよぎったりする。彼の写真だけを見せられて何者かを推測してみろ、と問われたら、身を持ち崩したインテリのギャンブラーとでも答えたかもしれない。ってな具合らしいです。それにしても、身を持ち崩したインテリギャンブラーって・・・視点が変われば印象も違うんですね(笑)あと、バリトンの声が渋くていい、みたいな描写もありました。他にも、火村が有栖(であろうと思われるが、明言はしていない)のことについて話すシーンがあるんですが、思わず笑ってしまいました(≧∇≦)プフッ!!有栖って・・・意外とカワイイやつです♪気になる方は一読をっ!!(笑)・・・あれ?この話が好きといっておきながら、主眼であるトリックの話に言及してないや~(笑)でも、一番気に入ったのは上記の描写だったりします。もちろん、トリックもおもしろかったです。私が刑事だったら完璧に騙されて自殺って言っちゃいそうだった(笑)でも、火村先生はそう易々とは騙せません。見事に犯人の小細工を看破しちゃいます。その見事な推理力に感服。スカッとしますね~♪ちなみに、この話は主人公である(ハズの)有栖は一切出てこない(笑)それもまた一興。こういう予想だにしない設定しちゃうから、有栖川有栖から逃れられないんですよねーーすっかりハマってしまってる(*´▽`*) もう、一生ついてゆきます♪=== 191冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月22日

“きれいなお城の怖い話”評価:★★★★☆ ヨーロッパ史に残る人々の、残虐な一面を抽出した怖いお話たち。● 血に湯浴みする伯爵夫人 エリザベート・バートリ● 倒錯の愛に生きた不遇の作家 サド伯爵● 父を惨殺した美少女 ベアトリーチェ・チェンチ● 美少年を愛した青髯男爵 ジル・ド・レ● 残虐な串刺し公 ドラキュラ● 悪魔に魂を売った男 グランディエ神父● 社会への犯行を貫いた男 泥棒私人ラスネール● バーデン・バーデンの白い貴婦人 オラミュンデ伯爵夫人● ロシアを騒がせた怪僧 ラスプーチン● 残酷なコキュの復讐 フィリッポ伯といった方々が登場します。 全ておもしろかったのですが、オラミュンデ伯爵夫人はびっくりです。愛のために自分の子供を殺しちゃうなんて・・・。古今東西、愛に生きると決めた女は突飛な行動をするもんですね~子供殺してでも男に振り向いてもらいたい女の心理が私には理解ができぬ・・・それにしても愚かすぎるぞ、オラミュンデ( ̄~ ̄;) あと、フィリッポ伯。老婆心ながら説明しておくと、コキュと言うのは、妻を寝取られた夫のことです。で、フィリッポ伯は、平生は器が大きく妻のわがままもいつも笑顔で受け止めてきたのですが・・・妻の浮気を知った突端、その態度が180度豹変し、残虐な男になってしまうのです。これは旦那の優しさに感謝せず、あまつさせつけあがった若い妻が馬鹿だったんでしょうが・・・あんなことになるなんて知ってたら絶対貞淑な妻でいただろうな~(;^ω^Aいや~いいですね、桐生操さん。ヨーロッパ史には明るくない私ですが、ほとんどが一度は耳にしたことのある有名人ばかり。歴史に名を残す彼らの、知られざる残虐な一面が垣間見られます。おもしろいですよね、こういうの。歴史上の人物って、学校で受ける授業で聞く姿ってのは、その人たちの一側面に過ぎないわけで。彼らには他にも色んな側面があるはず。その中で、あるテーマを決めて彼らを見たとき、今まで知らなかった姿が現れるのです。そういう四方山話っぽいのめちゃくちゃ好きなんです(*^m^*)昔、徳川家康が生涯現役の絶倫将軍(言葉が明け透けですみません(笑))だったって知ったときの衝撃といったら・・・(笑)歴史の授業聞いてるだけじゃ決して知り得なかった新たな一面。こういうの知ると歴史が益々おもしろくなりますよねーー(*´ー`) 桐生操さん読むと、また世界史勉強したくなってきます♪=== 190冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月21日

“絶叫城殺人事件”評価:★★★★☆ 連作ミステリー短編集。全6話。作家有栖&火村シリーズ。● 黒鳥亭殺人事件 ● 壺中庵殺人事件 ● 月宮殿殺人事件● 雪華楼殺人事件 ● 紅雨荘殺人事件 ● 絶叫城殺人事件の6話です。全て○○殺人事件というタイトルで、特徴的な建物で起こる不可思議な殺人事件に火村と有栖が挑みます。まぁ~いつ読んでも、例え連続して同シリーズ読んでもおもしろい。なんで?それが一番の謎だったりします(笑)今回は、ユーモア色は影を潜め、わりとシリアスなムードです。胸が痛む事件、やりきれない事件・・・。謎解きも短編でありながらも本格からハズれておらず、それプラス、心の琴線に触れるようなストーリーでもあり、なんともまぁ~素晴らしいお話ばかりでございます(*´▽`*) 個人的には、『黒鳥亭殺人事件』が好きだったりします。読後なんだか胸が締め付けられる感じでしたね(*´へ`) あぁ~ホントいいです、有栖川有栖♪ただ、読んでいるときは楽しいのですが、読み終える度に積んである手持ちの有栖川作品の山が低くなっていき、それはそれで寂しかったりします(笑)=== 189冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月21日

“99%の誘拐”評価:★★★★★ ミステリー長編。--- 梗概 -------------緊迫度MAXIMUM!空前絶後の完全犯罪末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには8年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。そして12年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。その犯行はコンピュータによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。(内容紹介より)---------------------今日は朝っぱらから色々あって自分で梗概を考える余裕がなかったので、内容紹介を抜粋しました。さて、本題。いや~おもしろかったです。これぞ完全犯罪!!びっくりです。爽快です。誘拐事件ってネックは身代金の引き渡しですよね。ここをどうするか。それが最大の難点なのですが・・・あっと驚く手法でした( ̄Д ̄;) なるほどねーー。でもこれを成功させるにはとてつもない知識が必要ですね。私には一生無理です(笑)はぁ~・・・(*´ー`) 430ページほどの長編ですが、あっという間に読み終えてしまいました。時間という観念がぶっとんだ。え?もう終わり?え?もうこんな時間?ってな感じでしたね(*´▽`*) フーダニットもいいんですが、こういうハウダニットものもたまんなくおもしろいですね。ホントよかった。オチもよかったし。あれで犯人が捕まってしまったら安っぽい正義振りかざした稚拙な物語に帰趨してしまったでしょうが、そうはならない。完全犯罪成立なのです(一応ね)。そういやこの終わり方、『十角館の殺人』を彷彿とさせないでもない。って、あんまり書くとネタバレしかねないな(;^ω^A とにかく、スピード感と、巧妙で緻密な計算のなされた奸計。そこがみどころ、読みどころ(*^m^*) ページを繰るのももどかしく感じるほどです。書かれたのが結構前なので、コンピュータ関連の機器などが多少古く感じますが、そんなこと些事も些事。あの完全犯罪っぷりの前にそんな矮小な問題はひれ伏すのみ(笑)コンピュータなんかの理系ものミステリはあんまり得意でない私ですが、これは、まじで、よかったです(*´▽`*) === 188冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月20日

“ブラジル蝶の謎”評価:★★★★☆ 連作ミステリー短編集。全6話。作家有栖&火村シリーズです。飽きないね~結構連続でこのシリーズを読んでるんですが、全く倦むことを知らない(笑)おもしろいね、ほんっと好きだわ~(*´▽`*)このシリーズはパターン化してないんだよね。つまり、ある時は有栖視点で、ある時は事件の関係者視点で。また、ある時は回想として、ある時は現在進行形で。色々な視点、次元から物語が進むのです。だから、冗長になったりしないで、常に新鮮な気持ちで楽しめる。なかなかの策士ですね~有栖川先生(笑)余談ですが、この作品の中に、『白羽の矢が立つ』は本来悪い意味、ってな趣旨の文があったんですが・・・恥ずかしながら知らなかったです(#/。\#) へ~そうなんだ~いい意味で使ったりしてました。元々、人身御供を求める神が、求める少女の家の屋根に白羽の矢を立てたという俗説(大辞林より)から出た言葉だそうで。そう言われると、なるほど、不名誉なことに抜擢されたときに使うってことも納得ですね。・・・って最後はなんだか雑学王みたいになっちゃいましたね(笑)失礼しました(@^_^)ゞ === 187冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月19日

“予知夢”評価:★★★★☆ 連作ミステリー短編集。全5話。いいっ!!いいねぇ~湯川(笑)最高です♪どこからどうみてもオカルトな出来事が、湯川によってオカルトじゃないという科学的証明がされる。それがなんとも快感なんだなぁ~v(≧∇≦)v 予知夢、幽霊、ポルターガイスト現象・・・普通ならそのまま信じてしまうような出来事も、湯川にかかればすべて科学的に説明されちゃう。物事全て論理的に・・・身近にいたらちょっと嫌なタイプだけど(笑)いいキャラですね~♪ここまでバリバリ理系ミステリも珍しい?それなのになぜか理系がてんでダメな私にもおもしろい。でんじろう先生の授業受けてるみたいだし(笑)ミステリと物理の融合。大成功してますっO(≧∇≦)O さすが東野圭吾っ!!こんな理系ユーモアものから切ないものまで幅のある作風が書けるなんて天才ですね~。すんばらしいっ!!=== 186冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月18日

“探偵ガリレオ”評価:★★★★☆ 連作ミステリー短編集。全5話。めっちゃくちゃおもしろいっ(*´▽`*)本当は満点評価したいところなんですが・・・トリックがバリバリ理系なので減点しました(笑)とはいうものの、文系の私にも理解できます、ちゃんと。ただ、小難しいので事件のカラクリがわかっても「へ~なるほど」ってな感じに終始してしまうんだなぁ~(;^ω^A 物語全域にわたり、笑いが溢れておりますv(≧∇≦)v 夜中に一人で読みながらウヒャウヒャ笑ってしまいました~へたすりゃ怪奇現象と思われかねない笑い声だったと、今振り返って感じます(笑)そして、特筆すべきはやはり湯川准教授のキャラでしょう♪最高です(=´∇`=)彼の独特な性格の一端が垣間見えて、かつ、私のツボだったシーンをご紹介。P48より。(事件があった日、偶々現場にいた母娘。その娘が事件の際『赤い糸』を目撃したと言っているが、見間違いだと主張する母親。母娘の押し問答が続く中で・・・)湯川が、すっと草薙の後ろに立った。そして、耳元で「それは本当に糸だったのかな」と呟いた。自分の口で子供に尋ねるのは嫌らしい。「それは本当に糸だったのかい」草薙は少女に訊いた。「わかんない。でもすごく細くて、ぴーんと真っ直ぐになってたんだよ」湯川がまた囁いた。「それに触らなかったのかな」「それに触ってみたかい」・・・ね?変人湯川、おもしろすぎるでしょ?(笑)いくら子供が苦手だからってこの態度(笑)草薙刑事の背後でぼそぼそ呟く湯川の図がすぐに頭に浮かびますねぇ(笑)最高ですねっ♪湯川万歳(笑)ヘ( ̄▽ ̄ヘ)(ノ ̄▽ ̄)ノそういや、今週からドラマも始まりましたね~。原作にはない登場人物が出てきたりと、ドラマの方もまた一味違っておもしろかったなぁ~。こんなおもしろい作品を、あんな素敵な福山雅治さんが演じるなんて、もう・・・もう・・・♪(#/。\#)ポッ★さて、次は、ガリレオの続編『予知夢』を読みますかのぅ~(*´ー`)=== 185冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月17日

“最後の一壜”評価:★★★☆☆ 短編集。全15話。だらだらと、読んではやめ、読んではやめを繰り返し早一年。やっと読み終えましたーー。阿刀田高さんっぽいテイストの短編集です。人間心理を鋭くついたものだったり、ブラック・ユーモアがきいたものだったり。わりと好きな作風でした(*^m^*) でも、個人的には作品のおもしろさにムラがあって、クゥーー♪(=´∇`=)としびれるものもあれば、え?(゜▽゜;) ってな具合の話も。まさに玉石混淆って感じかな?そんな中で一番好きだったのは、『画商の女』。これおもしろかったです。あらすじは・・・画家から安く絵を買い取り高値で売ってボロ儲けをしている画商、マダムラグリュ。そのやり口とは、まず、売れない画家の絵を買い取る際、画家に見えないように紙に付け値を書く。次に、画家はこの付け値に言い値を合わせなければならない。付け値よりも言い値が高ければ交渉は不成立、その場で画家を追い返す、というもの。この人間心理を巧みに利用した手法により、画家は常に、付け値を上回ることがないようにと意識し、最終的には低い言い値を言うことになってしまう。結果、マダムラグリュは大儲けすることになるのだ。彼女の因業な手法で金を絞り取られ続けている画家の一人オトゥール。彼を愛したファティマは、愛する男に無体な取引を強いるマダムラグリュに復讐を決意する。その驚くべき復讐法とは・・!?いや~これはよかった。ファティマの復讐法にあっと驚かされます。心理戦っていうか、そういう駆け引きが巧みでめちゃくちゃおもしろかったです。ハズレも多いけど、当たるとでかい。ってなわけで、スタンリイ・エリンの他の作品も読んでみたくなりました(*´ー`)そういや、この作者って、年に一作品しか発表しなかったんだってーー。ファンはさぞややきもきしただろうなー(笑)=== 184冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月16日

“スウェーデン館の謎”評価:★★★★☆ ミステリー長編。--- 梗概 -------------取材のために福島県にあるペンションを訪れていた有栖。ペンションのお隣にある『スウェーデン館』と呼ばれる家の住人と偶々知り合い、館をみせてもらうことに。館には美しいスウェーデン人女性と、その夫である館の主人。そして彼らの親族、数人の客人がいた。館の主人と意気投合した有栖はペンションで語り合う。翌日、スウェーデン館で客人の女性が死んでいるという知らせが来て・・・!?火村ぬきの有栖。果たして事件は解決できるのか・・・!?---------------------作家有栖&火村シリーズです。いや~火村の登場が遅いです(笑)初めて出てきたのは、物語の中盤。しかも電話越しの声のみの登場。本格的に登場したのは物語が六割ほど過ぎたあたりでした。火村好きとしてはなんとも寂しいというか、もどかしかった(笑)しかーしっ!!相変わらずおもしろいです。一見すると不可能犯罪。その謎のピースが一つ一つ嵌められて、ラストでぴったり全てが収まったとき・・・「カ・イ・カ・ン・・・♪」と思わず薬師丸ひろ子ばりの嘆息が漏れてしまいます(笑)読み終えてよく考えると、そこかしこに布石が打たれてました。それをあぁーやってこうやってしてよく頭をひねると・・・事件の絵解きができるんですねーー。まっこれは読んでるときに布石に気付くことができたらの話で、私の場合は所詮下衆の後知恵ですけど(笑)ほぅ・・・(*´ー`) 謎解きもさることながら、お話も何だかちょっぴりビターで切なくって・・・よかったです。有栖川作品はミステリーとしてももちろん一級品なんだけど、ストーリーものとしても特上品ですよね。ややもすれば謎解きばかりに重きがおかれて疎かにされがちな人間模様もしっかり描かれてます。ミステリー+人情の機微。一度に二度おいしい?(笑)そこが有栖川作品の私を惹き付ける最大の魅力なのです(*´▽`*)ほんっと、好きです♪=== 183冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★ ---雑記---------------------------------------一生懸命記事を書いて、さぁー更新だ!!と思った途端、記事が全部消えてしまうという悲惨な目に合いました・・・(;o;_;)o思わずパソコンに向かって、「まじかよっ!?」ってな具合に突っ込んでしまうくらい驚きました(笑)ご存じかどうかわかりませんが、私の記事の『梗概』部分は、特記がない限り私が考えて書いてたりします。だから、一度記事が消えてしまうと、また『梗概』を考えて書き直さねばならんのです・・・これが結構めんどい(笑)・・・なんか、雑記じゃなくて愚痴だったなーーと思いつつ、筆を置きます(笑)では。
2007年10月15日

“コンピュータの熱い罠”評価:★★★★☆ ミステリー長編。--- 梗概 -------------結婚相談所でオペレータをしている絵里子。ある日一人の女性が絵里子の元を訪れ、以前結婚相談所に登録していた『勢津子』という女のデータを見せて欲しいという。彼女は、勢津子と自分の兄が、絵里子の勤める相談所の紹介で見合いをし結婚したが、その兄が新婚早々勢津子に殺されたというのだ。勢津子は兄の死後行方不明。手がかりを求めて来たと言うのだが・・・。この訪問が後に訪れる大事件の幕開けだった・・・!!---------------------これもおもしろかった~(*´▽`*)ハズレがないから安心して読めます、岡嶋二人♪1990年に出版されたものなので、多少隔世の感がありますねーー。コンピュータとそれを取り巻く環境が今とは全然違います。でも当時この作品って・・・かなり時代を先行くもんだったんだろうと思います。慧眼するどいですね、岡嶋さん♪相変わらずのテンポのよさ。二転三転するストーリー展開。諧謔を弄した会話。すべて◎(*^m^*)ほんっと好きです★絶対完全読破してみせましょうーーヽ( ´ー)ノ === 182冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月14日

“犯人に告ぐ 下”評価:★★★★★ 長編。--- 梗概 -------------未だかつてない公開捜査が始まった!!“バッドマン”を名乗る連続殺人犯にテレビを通じて呼びかける巻島。犯人からのレスポンスを得るため、犯人に阿る発言が多くなっていき、次第に視聴者・市民団体からのバッシングが増えていく。そんな中、ごく少数の身内しか知り得ない情報がメディアにリークされ始める。内通者の存在。視聴者からの抗議。徐々に追いつめられていく巻島。さらには、六年前の事件の犯人を名乗る者からの手紙まで送りつけられてきて・・・!?---------------------うきゃーー!!うぉーー!!( ̄Д ̄;) すんごくおもしろくてびっくり。あっという間の上下巻。ストーリー展開はテンポよし。ハラハラドキドキさせまくり。事件は様々な事情・思惑が交錯し、非常に複雑なものとなってます。その複雑に絡まり合った糸がほどけ始めると・・・ワクワクドキドキ。瞠目ものの事実が明らかになっていくのです。私がめちゃくちゃ好きなのは、巻島が内通者にトラップをしかけるとこです。最後にめっちゃ溜飲が下がります(*^m^*) とにかく、毎回あっと驚かされます。そして、最後には少し涙も・・・(;o;_;)o 話の結末もよかった。単に全てが円満解決の感動ものだったら興醒めなんですが・・・(もちろん事件はちゃんと解決しますよっ!)巻島が現実をきっちりと見据え、背負っていかねばならぬものを意識し、その覚悟を決めて新たなスタートを切ったところがよいのです。重荷があっさりと霧消してしまわないところが、イイッ!!人間苦悩して当たり前。その懊悩が消え去ってスッキリ♪なんてのはウソくさい。実際人は、懊悩しつつもうまく折り合いをつけて生きていくのです。それこそ人生って気がしません?←なんか意味不明だぁ~(笑)あっ、読んでない人には全く意味がわからないでしょうが、これだけは言いたい。(最初の名前の部分は、読んでも支障はないですが、一応伏せておきますね。)「植草、てめぇ~!!いい加減にしやがれっ!!凸(`Д´メ)」・・・お聞き苦しい発言、失礼致しました(笑)でも、でもでもっ!!この作品を読んだ人は絶対上記の咆哮に共感してくれるハズです(笑)いや~それにしても、最高です。おもしろいです。ちなみにこれ、今月末から映画が公開みたいです。予告編をHPで観たんですが(「犯人に告ぐ」公式HP)・・・映画も観たくなっちゃいましたねーー!!「今夜は震えて眠れ」っていうトヨエツのセリフが・・・私を映画館へと追い立てるのです(笑)そうそう、雫井さんって、何かと話題の映画『クローズドノート』の原作者でもあるんですねーー。最近知りました。・・・はぁ~ヽ(´~`;)ほんとおもしろかったので、しばらくは『犯人に告ぐ』の余韻に浸り続けることになりそうです(笑)=== 181冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月12日

“犯人に告ぐ 上”評価:★★★★★ 長編。--- 梗概 -------------金満家の社長の孫が誘拐された。要求された身代金は二千万円。簡単に事件は解決すると思われたが、狡猾な犯人に翻弄される神奈川県警。そして、事件は人質殺害、犯人逃亡という、最悪の形で幕を閉じた・・・。そして、この誘拐事件の責任者である巻島史彦は、田舎の署に左遷されてしまう。それから六年・・・。神奈川県警は連続児童殺害事件に頭を悩ませていた。犯人は一切痕跡を残さず、事件解決の見通しは全くたたない。八方ふさがりの状況を打開するために提案された作戦は、テレビのニュース番組に事件の捜査官を出演させるというもの。その役に抜擢されたのが巻島だった・・・!!稀に見る捜査方法は功を奏すのか・・・それとも・・・!?---------------------記事更新急いでます。なんでかって?続きが気になるからですよ(笑)めっちゃいいところで下巻に続きます。どうなるのどうなるの?w(@。@;)w ってなわけで早速読みます、続き。あっ、一つアドバイス。この本を買うときは上下巻一緒に買いましょう。「上巻読んだ後で下巻買おうーー♪」なんて思ってると、悔しい思いをしますよ(笑)では、下巻に突入しますっ!! C= C= C= C=┌( >_<)┘=== 180冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月11日

“すべてがFになる”評価:★★★★☆ ミステリー長編。--- 梗概 -------------孤島の研究所で隔離された生活をしている天才博士、真賀田四季。その研究所がある孤島へ大学のゼミ合宿で来ていた大学教授、犀川創平と生徒の西之園萌絵。普段他人と接することのない天才博士にお目にかかりたいと思った萌絵は、犀川を伴って研究所を訪れる。そこで、四季が両手両足を切断された状態で出現した!!状況は完璧な密室。不可能犯罪にみな動揺を隠せない中、第二の事件が発生する・・・!!---------------------わぉっw(@。@;)wおもしろいじゃないですかーー♪今までに私が読んだことのないミステリーです。理系ミステリーで、ややもすれば難解になりそうな話だけど、なぜかすんなり理解できる。どこを切り取っても理系の話題ばかりなのに、とっても哲学的な要素が伏在してたり。斬新っていうか、空前絶後というか。ともかく、私の中ではかなり衝撃です。こんなミステリーもあるんですねーー!!いや~私の大好きな土屋賢二さんがハマるのもめちゃくちゃ理解できます♪全くの余談ですが、森博嗣さんの名前は土屋賢二さんの著作の中で好きなミステリー作家として書かれていたためずっと気になってました。そんでもって、土屋さんと森さんの対談本『人間は考えるFになる』も出てます。それを読んだときに抱いた森さんのキャラと、犀川のキャラってものすごくかぶるんですよねーー。自分がモデルだったりするのかな?そういや、同じ疑問を本の中で土屋さんが森さんにぶつけてた気がする・・・もう一回読んでみますね(笑)ありゃりゃ。とてつもなく話がずれている上に脱線した時間が長すぎる(笑)閑話休題。実を言うと、この本結構前から読み始めてたんですが、最初の方でつまずいてなかなか読み終えることが出来なかったのです。つまずいた理由は・・・なんか好みじゃない予感がしていまいち集中できなかったから。だからちょっと読んでは放置を繰り返してました。でも、ここ数日多少の退屈さを我慢して少し読み進めると・・・ハマりました(笑)まずキャラ。犀川さん、一見シュールで「うわ、こういうのが主人公だと話に没頭できないんだよなーー」と思えたんですが・・・読めば読むほど、のめり込むというか、惹かれて仕方がないです。私はシュールすぎると絶対ダメなんですが、犀川はシュールなんだけどリアルでもあって・・・(なんだか井上陽水さんの歌詞のようですね(笑))。エキセントリックな彼の思考回路に潜在する独特の哲学。これがガツンと胸にしびれるんですよねーー。共感まではできないけど、すごく理解できるっていうか、「非凡な人間の思考はこうなのかも」と思える。凡人には思いもよらない新しい世界を覗きみちゃった感じがしてムハッ♪とします(笑)あっ、萌絵もいい感じのキャラです。ユニークです。好きです。でも友だちになるのは厳しいかも!?(笑)あと、そこかしこでかわされるペダンチックな会話。おもしろいです。もちろん、眼目である謎解きもすごいです。最後の最後で二転三転・・・いや、四転五転はする(笑)あれよあれよという間にストーリーが発展していき結末に辿り着くのです。めちゃくちゃテンポよく読める。いや~よかった。前半部分は★3つな気分でしたが、後半で見事に逆転ホームラン(笑)これで森博嗣制覇の決意を固めました!!(実行されるのはまだまだ先になりそうですが(笑))=== 179冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月08日

“ロシア紅茶の謎”評価:★★★★☆ 連作ミステリー短編集。全6話。火村&作家アリスの国名シリーズ第一弾です。長編が好きだけど、短編もいいですねーー♪クスリと思わず笑ってしまう会話がこのシリーズの醍醐味(^―^)もちろん謎もよくできてます。暗号とか、絶対解けないけどね、私には(笑)特におもしろかったのは三話。まず、『屋根裏の散歩者』。これはオチがいいのデス(笑)ちょっぴり下ネタ気味ではありますが(笑)グフッっと怪しい妖しい笑いで唇がゆがんでしまいましたね~(笑)次は、『ロシア紅茶の謎』。表題作とあって、一番よくできてておもしろかったなぁ~。蛇足ですが、ロシア紅茶って初めて知りました。紅茶にジャムを入れたものなんですねーー(^◇^ ;) 紅茶もコーヒーも一切余計なものを入れない私は、そういった洒落た飲み方には疎いもんで(笑)でも、おいしそうですねーー飲んでみたいかも♪最後は、『八角館の罠』。タイトルからもう笑える(笑)だって明らかに綾辻行人さんの十角館もじってるんだもんっ。しかもそれを作中で火村に指摘されてるし(笑)いや~ほんと好きだゎこのシリーズ。今月中には(手持ちの)国名シリーズ制覇しようと密かに目論み中だったりします(*^m^*)=== 178冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月04日

“殺人者志願”評価:★★★★☆ ミステリー長編。--- 梗概 -------------身の丈に合った生活というのが苦手の菊池夫妻。その悪癖がたたって借金まみれ。窮地に追い込まれた彼らに一条の光が。なんと妻の知り合いの男が菊池夫妻の借金を全額肩代わりしてくれるというのだ。しかし、その条件はある女性を殺害することだった・・・!!ターゲットにさりげなく近づき虎視眈々と殺すチャンスを狙う夫妻だったが・・・!?---------------------きゃっほい(≧ω≦)b岡嶋作品にはハズレないですねーー。登場人物の会話がテンポよくってウィットに富んでておもしろい。ストーリー展開も勢いがあってぐいぐい読み進めてしまう。気が付いたら400ページ弱が読み終わってしまってるんだなぁ(*´ー`) 謎も最後の最後までわからず始終ドキドキワクワクひやひや。いいねぇーー♪好きだなヽ( ´ー)ノ 一つケチをつけるなら、オチがちょっと・・・。若干肩透かし感が無きにしもあらず。でも、それまでのスピード感やドキドキ感、にやりと笑ってしまうおもしろさなんかを考えれば些末なことですねー♪=== 177冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月03日

“こんな話を聞いた”評価:★★★★★ 短編集。全18話。へたこいた~~~~~!!orz(小島よしお調(笑))これは以前読んだ『風の組曲』が文庫になったものでした。改題されてたから気付かず買ってしまった・・・でもでもでもでも!そんなの関係ねぇーー♪そんなの関係ねぇーー♪はいオッパピー♪おっとっと。テンションがおかしいし、話がズレてる(笑)閑話休題。お話は全てタイトルと同じ、「こんな話を聞いた」で始まります。物語の最初の1ページに書かれている『こんな話』を読むだけでも十分おもしろいです。それ読むだけでも買う価値あり。阿刀田さんのこういった小咄がめっちゃくちゃ好きなんです。博識だな~と感嘆しちゃう。感想ですが・・・『風の組曲』を読んだのがちょうど一年くらい前なので、概ね同じかな。なので、詳細は前回の読んで下さい♪←無精(;^ω^A とはいうものの、全く同じということももちろんなく、初回よりもさらに楽しめましたねーー(*´ー`)ゆえに評価はワンポイントアップの満点です。初めて読んだときより、心に残った話の数が格段に増えてました。さすが阿刀田さんです。まるでスルメのように、噛めば噛むほど読めば読むほど味が出る。以前ご本人が何かで書かれてましたが、阿刀田作品っていうのは20代より30代、30代より40代・・・といった風に、年を重ねた人の方がより楽しめるんだとか。だから、前回読んだときより1つ年を重ねていっそうおもしろく感じたのかな?と思ってみたり。実質同じ本を、しかも新本で買ってもちっとも悔しくないっていうのは阿刀田マジックですねーー♪何度読んでもいい。むしろ回を重ねるほど旨味がでてきます。すっかり心酔してる私なのです。一生ついてゆきます(笑)=== 176冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月03日

“おどりば金魚”評価:★★★☆☆ 連作短編集。全7話。--- 梗概 -------------36歳だが、今まで一度も働いたことのない女性がある日アパートの踊り場で座り込む女性と出合う・・・。異国の日本でひっそりと暮らすイラン人の家に突然やってきた“小鬼”ちゃん。彼女との奇妙な同居生活が始まる・・・。主人公たちはみな同じアパートの住人。あまり器用に生きられない彼ら。人生が他の住人と交錯するとき、彼らは少しずつかわっていくのです。---------------------各話は独立しても読めるけれど、どの話もすべて少しずつリンクしてるんですよね~♪おもしろい!!って思わずうなってしまう話もあれば、ちょっと??なものもあり。内容はさておき、この本は装丁がいいっ!!これは文庫が出たとしても単行本で買うことをお勧めします。表紙の手触りが気持ちいいし、カバーを外してもとってもかわいい絵柄が出てきます(*´ー`) === 175冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月02日

“MOMENT”評価:★★★★★ 連作短編集。全4話。--- 梗概 -------------病院で掃除夫のバイトをしている大学生の僕。バイト先の病院で最近密かに流れている噂。それは、『死が目前に迫った患者の前に、彼らの願いを一つだけ叶えるため現れる仕事人がいるらしい・・・』というもの。実はこの噂の仕事人が僕だったりする。とある出来事をきっかけに噂の仕事人をやることになった僕。死へ向かって着実に進んでいる人々が最後に願うこととは一体・・・?---------------------これは・・・いいです!!単なる感動ものに終始せず、それプラスあっと驚くストーリー展開があるんですよね~(*´ー`)最終話読んだとき、それまでのストーリーとの繋がりに驚かされます。きますね、胸に。つくつくっとキます。ほぅ~ε- (ー ` )病人、子ども、ペットを主人公にすると、どんな人でも簡単に感動ものを書けると私は思うんです。彼らを純粋で、清く美しく描いて、そして美しく死んでいく・・・そう描けばどんな下手くそな作家でも一応感動作になる。だからこの手のものを題材にするのはあんまり好きじゃないんですが・・・。これは違うね~才能ないと書けない。命を題材にした単純なお涙ちょうだいものとは一線を画してます。すごい。ありがちな奇跡ものでもなくって、患者は本人がいくら泣こうが叫ぼうが、周囲がいくら祈ろうが、確実に死んでいくのです。主人公はその死を目の当たりにして必要以上に嘆いたり、命の尊さを滔々と説いたり・・・そういった生ける者のおこがましさを全面に押し出すわけでもなく、淡々としてます。特定の個人の死にスポットを当てているというよりは、死そのものがテーマなんです。そして、不可避かつ確実の死が迫ったとき人が何を思うのか。自分だったら何を願うかな、と考えてみたんですが、死というものがリアリティを持たない今は、考えることは出来ても実感することはできないですねヽ(´~`;)いや~それにしても素晴らしい。かなり好きです。私はひねた人間ですので、単純な感動ものは好きじゃないし、かといってテーマが曖昧だとつまらない。こんな私でもとても考えさせられ、感動できました。よかったよかった(*´ー`) === 174冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月02日

“ジャージの二人”評価:★★★☆☆ 長編。--- 梗概 -------------人生なんとなく手詰まり感。仕事を辞めて現在は小説家志望・・・なんて体のいい言い訳で、飾らず言えば単なる無職。仕事がダメでも暖かい家庭があれば・・・いいんだろうけど、妻は他の男と恋愛中。曖昧模糊とした感情がずっと心の中に燻り続けていてにっちもさっちもいかない僕。そんな折、父(今では僕の母じゃない女性の夫だけど)が軽井沢の山荘へ避暑に出かけると聞いた。僕は父と同道することに。避暑地で過ごす、父と僕とのゆる~い日々。---------------------・・・ほらね。やっぱりね。私には芥川賞受賞作家の作品は合わないんだって。分かってるのに毎度毎度宣伝文句につられて買っちゃうんだよなーーorzんーー( ̄~ ̄;)巷では高評価の作品のようですが、文学作品を理解する能力が欠如した私にはどうにもこうにもわけわかめ?(笑)ただひたすら(挫折しそうになりながらも己を叱咤激励し)読んで、どうにかこうにか読み終えた後は、「・・・で?」みたいな感じでした(笑)私が思うに、文学作品って、最初から最後まできっちり区切られてるのではなくて、日常の一コマを切り取ったものって気がします。(ミステリーとかだと、起承転結がはっきりしてますよね?事件発生→推理→犯人指摘みたいに。)だから明確に始まりや終わりがない。ストーリー展開にも大きな波とかはなくて、淡々と進んでいく。ゆえに楽しむところというのは、オチではなくて、ストーリー中に散りばめられたセンテンスなんだろうと思うのです。文学の機微を解する人が読めば各ページの中に心を打つ文章がたくさん溢れているんだろうな~と思う・・・んですが!!私にはその力がないようで、おもしろいところがわからない・・・(;^ω^A 2X年生きてきて、とことん文学作品に向かないんだなと沸々と実感しております(笑)いや~この本新品で買っただけに、楽しめなかったショックはデカいです。いっそ★2つにしてやろうかと思いましたが、私憤で評価を下げるのはいけねーー!!と克己心をフル稼働させて、純粋に本の内容のみを評価するよう努めました(^~^;)ゞ でも、読むのが苦痛でつい斜め読みしたりとか、読み終えるのに日数がかかったりとか、そういうことがなかった点は、私の中では画期的なことかも。210ページちょっとの中にいくらかは胸がしびれる箇所もあったし。うん。やっぱり★3つが妥当かな?(ほんのちょっぴり多数意見に日和った感も否めませんが(笑))ほぅヽ(´~`;)ちょっと読むのに気力が要ったので、次は好きなジャンルを読もうと思います。=== 173冊目 読了 === ← ランキング参加中デス♪よろしければポチッとお願いします★
2007年10月01日
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