全2件 (2件中 1-2件目)
1
手作りの ククリ罠昨年は春の雪に驚かされ、夏の猛暑に脅されて、秋の猪に涙した何とも異変多き歳時の年でした。今年は大雪の前触れがしておりますが、さてさてどんな一年になることでしょう。仕事初めは地区の猟友仲間とククリ罠作りからスタートです。この罠は見てくれはチャチですが最も捕獲率の高い罠で、買うと結構な値段がします。しかも一度猪がかかると止め金やワイヤー、スプリングなどの一部は交換しなければなりませんから、最初から部品・材料を購入して手作りする狩猟者が多いようです。市販のものよりも三分の一以下で作れます。一人ではとても作れそうもありませんが、手伝ってもらい見よう見真似で私も三つ完成しました。といっても手のかかる主だった部品は、既に仲間のひとりが作っておいてくれたので、それを組み立てただけなのですが。それにしても大したフットワークとネットワークです。溶接が必要な箇所があると、知り合いに連絡して協力してもらって作ってしまう。鋼材を切るカッターの器械が持ち込まれ、グラインダー、回転する磨石、ガスバーナーなどのいろいろな工具も揃っています。材料以外はすべて手作りです。必要なものは殆ど自分で作ってしまう人たちです。 完成品塩ビの管の中には1メート50センチくらいのバネが押し込まれいます。この罠をを猪の通路に仕掛けておくのです。ワイヤーの片方を樹に括り付け、木の部分を上にして塩ビの管を地中に埋め、木の上にワイヤーの先端を15センチくらいの輪にして置いて木の葉や土で覆っておきます。猪が木を踏むと止め金が外れスプリングが開いて、足に引っ掛かったワイヤーを締めつける構造になっています。私も自分の家の近くに二つ仕掛けることにしました。ワイヤーが錆びて光らなくなった頃に捕獲できるとのことです。問題は猪の通路の発見です。雪が降ると足跡が判かるといいますから明日あたりが仕掛けのいい機会でしょう。 ”取らぬ猪の肉算用!♪” してます(笑)皆様 今年もよろしくお付き合いください。
2011年01月06日
コメント(10)
初めての 猪解体猟友会の人からの連絡で箱罠に掛かったイノシシを捌くので見に来いと言う。昔、鶏を2羽解体した体験がある。一羽目は頚動脈を切るときにためらって深く刃を入れられなかった。2度目は躊躇なく切ることができた。だが食べる段になってまったく食欲が湧かなかった。ところが渋々口に入れてみると案外に旨く、その後は少し抵抗はあったものの食べることができた。今回、罠に掛かったのはまだ子どの猪だった。それでも20キロは優にある。これを殺すのかと思うと気持ちが騒いだ。「自分の田畑の猪にやられた作物を思い出せば殺れるだろう」「…… 」鶏の解体の比ではない。肉屋で売られた豚肉や牛肉も、誰かが屠殺しているのは頭では理解できていても、いざ自分で手を下すのはつらいものだ。罠から逃げ出そうと鉄柵に思い切りぶつかり鼻から血を出していた。前後の足をくくって動かなくなったところを首の頚動脈をナイフで切った。実際に殺すところは生臭く気持ちがいいものではない。腹を割り内臓を切り離す。他の内臓に比べ胃が異常に大きかった。次に吊るして皮を剥ぐ。途中からナイフを渡された。死んでいるとはいえ不気味だった。毛はゴワゴワしていた。引っ張りながらナイフを当てると白い皮が簡単に切れた。 罠の狩猟資格を取るというのは、ここまでやることなんだ。捕まえて後は他人任せを決め付けていたが、これはきつい。食うか食われるかまでの必死さが足りない。すごく大きなことを突きつけられた。でも、鶏の解体と同じようにいつかは慣れてしまうのだろうか。それが恐ろしい。
2010年12月03日
コメント(16)
全2件 (2件中 1-2件目)
1