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2007/06/07
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カテゴリ: カテゴリ未分類
といっても、ノミ取り首輪等のことではありません。

犬ニュース01(ゼロワン)に 着けるだけで愛犬のノミ・ダニ予防「カタンドッグ・メタル」 の無償モニター募集開始の記事が掲載されていました。

製品の説明を見ますと、アルミニウムのメダルを着けるだけでノミ・ダニの予防が出来る様ですので、ちょっと興味を持ちました。

製品の詳細はこの CatanDog's Japan を見ますと、有害な化学成分は一切使用しておらず、副作用等もない、とあります。
そして、 カタンドッグメタルの概要 には、『カタンドッグ・メタルは、ノミ・ダニの予防・駆除について、95%以上の効果があります。』とありますので、若しこれが本当なら、かなり魅力的な商品の様に思われます。
実際、検索してみますと、結構売れている様です。
みんなのお買い物レビュー カタンドッグメタル )。


けれど、その仕組みや効果等がHPを見ただけではよくわかりません。

最初は、電磁波によるゴキブリやネズミの駆除装置の様なものかな、と思いました。
理系の方なら当然 電磁誘導 をご存知だと思います。
地磁気の中で導体(この場合はアルミニウムのカタンドッグ・メタル)を動かせば電気が発生します。
自転車のライト(勿論、電池を使用しないダイナモ)は、ペダルを漕ぐ力で磁石を動かし発電します。
(この2つは、Wikiの起電力の説明に「これは、磁束の強さそれ自体が変化した場合であっても、導体が移動した場合であっても適用される。」とありますように、同一事象です)

でもよく読みますと、『首に着けた最初の日から7日~20日間で効果が表われます。効果が表われるまでの7日~20日間は順応期間です。』とありますので、この効果ではない様です。

『カタンドッグ・メタルは共鳴器として機能し、電磁波を発生させ、さらにその電磁波を徐々に広げて犬・猫を保護する磁界を作ります。この保護磁界がノミやダニを追い払い、新たに寄生しようとするノミ・ダニを防止します。』

という説明が続いています。

何故、これがノミ・ダニを防止するのかは、 CatanDog's Japan では勿論説明していませんし、同じようにこの製品を紹介していますDog Magazineの 犬の首に着けるだけで犬のノミ・ダニ予防できるカタンドッグ・メタル--効果は科学的に立証! の中でも、

『カタンドッグ・メタルが有効なのは保護磁界システムによるものだが、その保護磁界がなぜノミ・ダニを寄せつけないのかという疑問も湧いてくる。その疑問には前述のマドリッド大学獣医部のジョー・アルベルト・ロドリゲス教授らのプロジェクトのデータが“医学的根拠”として答えている。』

としか記載がありません。



素人考えですけれど、装着してから効果が出るまでに日数が必要、とありますので、ひょっとしたらこの製品のコンセプトは生体磁気を増加させる、ということではないでしょうか。
人間の体も磁気を帯びていることはよく知られていると思います。
磁気ネックレス等もかなりポピュラーになったと思います。
こういった 血流促進具 も、『人の血液は帯磁していることを利用し、銅とアルミの間で血液が流れる際、両金属の電位差があることで、より血流がよくなることが可能に構成されてなることを特徴とする』、と説明されています。


すると、次の疑問は、磁気がノミやダニに対する忌避効果を持つのか、ということだと思います。

確かに、渡り鳥等は地磁気を感知して方角を決める、などといわれています。
線虫の誘引・忌避行動における60Hz交流磁界影響(生体磁気・医療応用) の様に、一定の影響を確認したレポートもあります。

けれど、この手の製品は、例えば電磁波によるゴキブリの忌避効果は少ない( 電磁波によるゴキブリとネズミの忌避について )様ですし、超音波による蚊の忌避器具は私も持っていますけれど、刺されます。



カタンドッグのHPらしき CatanDog's your pets' comfort がありましたので、掲載ドキュメント The Insecticide Evaluation of Catandog's, on the "European brown tick" in dogs (Rhipicephalus Sanguineus), in natural conditions. (PDFです)を読んでみました。

試験は、過去1年間駆虫剤(殺虫剤)を使用していない犬を対象にして、コントロール群とカタンドッグ着用群でノミとダニの数がどう変化するかを計測したものの様です。

試験結果のグラフを見ますと、ダニに対する効果の方が、ノミに対する効果よりも大きいような感じですけれど、どちらも完全駆除までには至っていません。
これが、『また、メタルを着ける前にノミ・ダニやシラミなどを駆除することをお薦めします。』、という理由のようですけれど、この試験からは、例え着用時に寄生体が存在しないからといって、その後も寄生されない、という保証はないと思います。
事実、上記楽天のレビューでも、1名、着用していたのにダニが付いた、というレビューがあります。


グラフの駆除(というより忌避)件数は、コントロール群に比べると高い様ですけれど、当然のことながら、フロントライン等の殺虫剤には及びません。
ダニに対する効果だけ見ますと、カタンドッグだけでも結構使用に耐えるような感じもします。
ノミには効きが悪い、というような印象を受けます。
95%というのはちょっと誇張しすぎのような気もします。


このドキュメントからは、ダニ用と割り切るのであれば選択肢の一つに入れてもいいような気がします。
もっとも、過信は禁物だと思います。


一つ気になりますのは、ダニによる被害は、この ライム病 を始めとして、世界中で多数発生しています。
カタンドッグは2002年の発売から既に数年経過しているのに、あまり認知されているような感じがありません。
日本のHPで宣伝しているような効果が本当にあるのであれば、もっと広く認知されてもいいような気がします。
(超音波による蚊の忌避装置の同類、と思われて売れないだけかも知れませんけれど。未感染状態からの装着試験等、もうちょっとレポートを見ないと何とも。)






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最終更新日  2007/06/08 04:34:55 AM
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