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『知的生産の技術』という本に、ここ何日か私の心を捉えて離さない文章があります。著者の梅棹忠夫さんは、「知的生産の空間を機能分化すると 情緒が安定して知的な生産に集中できます」という意味で下記の文章を書いてらっしゃるのですが、これは人生全般にも言えることだと感じ、何度も何度も読んで、その深い意味は何だろうと考えています。あなたのクリックをご協力ください。ありがとうございます!!ーーー水が流れてゆくとき、水路にいろんなでっぱりが沢山出ている。水はそれにぶつかり、そこに渦巻きが起こる。水全体がごうごうと音を立てて流れ、泡立ち、波うち、渦をまいて流れてゆく。こういう状態がいわゆる乱流の状態である。ところが、障害物が何もない場合には、大量の水が高速度で動いても音ひとつしない。見ていても、水は動いているかどうかさえ、はっきりわからない。この状態が、いわゆる層流の状態である。ーーー苦手だなあと思う人、自分を批判・非難してくる人をも含めてしまう器を持ち、生きていると、あちこちにぶつかってエネルギーを消耗するのではなく、大河となって、静かに高速で人生を進められるというようことではないかしら、と思えます。苦手な人の持ついいところを知る批判・評価してくる人の言っていることに謙虚に耳を傾ける自然の中に生きていることを実感し、神の存在を感じる万物の力を借りるそうすれば乱流は起きず、層流の状態で日々が静かに高速に進んでいく梅棹さんの文章にそんな意味があるように感じられます。自分の器を大きくするとは、そんなに簡単なことではありません。しかし、自分ひとりで頑張ろうモードになっているかどうかに気づくことはできると思います。そんなときは、自分の器の大きさを考えてみる必要がありますね。乱流ではなく層流で生きるそんな生き方がしたいものだと思います。 ベストライフ・コーチング
2009年03月31日

本を読んでいると、全く違う本なのに同じことが書いてある、 というを発見することはありませんか? 昨日ブログに書いた香山リカさんの『文章は写経のように書くのがいい』 の中に コールドリーディングなどで有名な石井裕之さんが、 人の悩みは、「人間関係」 「お金(豊かさ全般)」 「夢(目標)」 「健康」 の4つのカテゴリーしかない とおっしゃっていることが書いてありました。 そして、今日読んだ船井幸雄さんの『生きる!』には、船井さんが多くの方々の 相談を聞いてきた経験から、 「病気(健康)」 「経営(経済)」 「人間関係」 「未来」が人の悩みの 4分野だとありました。 言葉は違いますが、同じことを指していますね。 あなたのクリックをご協力ください。ありがとうございます!! 自分のことと照らし合わせてみても、確かに今までの悩みは ほとんどこの4つに集約されるような気がします。 個人のライフコーチングでは、「夢(目標、未来)」がテーマになりますが、 「人間関係」がその障害になっている、というケースも少なくありません。 自分ひとりで考えていると、堂々巡りしてしまう思考も ・本当に伝えたいことは何なのか ・伝えることを逡巡している理由は何か ・伝えないままでいるとどうなるのか ・うまく伝えればどう事態は改善されるのか ・表現するとしたらどんな表現ができるのか 等に整理していくことで、段々と考えがまとまり、気持ちの整理も ついてきます。 ここで、最後の「どんな表現をするのか」というところですが 自分の気持ちを本当に分かっていることが大事なポイントです。 ただ何となくモヤモヤとしているだけで、自分の本当の気持ちに気づいて いなければ、自分の気持ちに正直にも誠実にもなれませんね。 私は、コーチングを通して、「Iメッセージ」(「私は、~と感じています」 と表現する方法)を知ったとき、 理屈は分かったのですが、 最初は、なかなか上手く表現することができませんでした。 確かに何かを感じてはいるのですが、それを言葉にすることが 難しかったのです。 ところが、これもトレーニングですね。 トレーニングしていると、自分の感情を、感情的にならずに 表現できるようになってきます。 ・尊重されていない感じがしている ・歯車のひとつとして扱われている感じがする ・配慮のないことをしてしまったのではないかと気になっている 等。 相手を責めるのではなく、自分が感じていることを素直に表現し、 相手といい関係を築くことを目指した表現の仕方を身につけるには、 「今の気持ちを表現する」トレーニングをしていく他はありません。 最初は失敗して、”ああ、うまく伝わらなかった。言わなければよかった。” と凹むことがあるかもしれません。 でも、失敗をすると、必ず学びがあるはずです。 何か次への気づきが生まれます。 1. 自分が今、感じている気持ちをまず書き出してみる (どうしても思い浮かばない方は、天気や色で表現してみると面白いですよ) 2. 相手の立場になり自分のことを見て、客観的に自分を見てみる 3. そして、その上で、伝えたいことを整理してみます。 ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、やってみると、 自分が伝えたかった言葉に辿りつけます。 そして、これをやるだけで、実際に伝える前に、頭の中が整理されて 気持ちが落ち着くことがあります。もう伝えなくてもいいという心境に なることもあります。 人間関係で気になることがある方は、上記3つをまずノートに 書き出してみませんか。ベストライフ・コーチング
2009年03月20日

ブログをしばらく書いていると、ネタが尽きてきたり、もっとちゃんとしたことを書かなければという意識が出てきたりして、更新の割合が減ってくる、という経験をお持ちの方は少なくないと思います。私も例にもれず、書くからにはできるだけちゃんとしたものをと思い、そうするとなかなか書けなかったりすることがあります。ところが、『文書は写経のように書くのがいい』香山リカ著を読んで、定期的に書く、という行為自体にもっと重点を置いた方がいいのではないかと思えてきました。あなたのクリックをご協力ください。ありがとうございます!!「書きたいことは誰の心の中にも無尽蔵に詰まっている。 あとは、心の中の宝の山からどうやって一番書きたいことを引き出して 実際の文章に書き換えるか、という問題なのだ。」 「写経のお手本を写すようにとにかくサクサクと書いていく。サクサクと 書いていると、いつのまにか頭の中に目に見えないレールが敷かれていて 書き手はそれに乗っかることで、ますますサクサクと言葉が出てくるように なる。」 ・・・と、「自分のために書く」書き方は、サラサラ書くことが大事と 香山さんは言います。 しかし、彼女は「自分のために書く」ときだけでなく、実は、雑誌連載や 単行本の執筆時の、多くの人に向けて書くときも、この方法を 使うことが多いそうです。 1 まず思いついたことを言葉にする 2 考えが詰まってきたら、「具体例」を書く 3 具体例を書いたら、次はそれに対する自分の感想、批判を加える 4 上記の順序で言葉をつなげていくと、そのうち流れは、それとなく 一方向に向かって流れ始める というのが、そのサラサラ書く具体的な方法です。 今、私は実はこの方法でこの文章を書いています。 まず、思いついたことを書いてみました。そして、具体的に香山さんの 本にあった具体例を書いています。 ここまで、書くと、感想が自然と浮かんできます。 書くということに対して、もっと自由に伸び伸びとした気持ちで向かった 方が書くことが喜びになる、というのを感じています。 まずは、最初の一言を書く。一言書いていると次の連想が生まれる。 その具体例を挙げながら深い考察に入る。そして、その文章の 本来言いたかった結論に辿り着く。 この方法は、最初に理論的にガチっと構造を作って、組み立ててゆく 文章の書き方とは、相反するやり方かもしれません。 しかし、理論派ではない人には、取り掛かりやすい方法では ないかと感じました。 この方法で、ある程度文章を作って、それから推敲を重ねていく、 より自分の伝えたかったエッセンスを、より人に伝わりやすい表現に 変化させていく、というやり方は、私にすんなりと入ってきました。 映画を見てもストーリーも映像も忘れてしまうけれど、数学の定理は 何年たっても忘れない、という人もいれば、 数式のことはすっかり忘れても、映画を一度みれば、ストーリーや画面を よく覚えている、という人もいます。 自分に合ったやり方を見つけ、そのやり方を磨いていくことが 大事な気がします。 「とにかく一定のペースで日々、一定の時間、書くことを続ける」 ということをやってみて、そのやり方に磨きをかける、ということを やってみよう、というのがこの本を読んでの私の結論です。ベストライフ・コーチング
2009年03月19日
長く看病した父が亡くなって、手続きなどが一段落したとき、私は無性に温泉に行きたい、のんびりしたい、と思ったことがあります。そのとき私は、黒川温泉(熊本県。全国的にも有名な温泉地)の渓流沿いに創られている露天風呂を楽しむことにしました。ゆったりと、河のせせらぎや虫の声に耳を澄ましたとき、あらためて素晴らしい自然を感じ、生きていることに感謝し、心の疲れがゆっくりと解けていくようでした。私たちは、とかく世間の評価やどう思われているのかを気にしがちですが、ただ息をして、見えるものを見、聴こえてくるものに耳を澄ますその中に、宇宙の素晴らしい恩恵があることその恩恵を受けている自分であることを知れば、いかに自分が幸福であるかを感じることができます。何気なく読んでいた『道元「禅」の言葉』の中にその時の感覚に近い言葉がいくつもありました。ーーーー・この大自然の中で「生きていけない」と悩んだりするのは 人間だけだ。頭の中で、「あれだ」「これだ」と理屈をこね回している 自分だけが、本当の自分であると勘違いしては、困る。 私たちの身は、「風雨水火なり」なのだ。人間の身体は、 大自然なのだ。この事実をはっきり把握して生きれば 生きる喜びがこんこんをわいてくる。・宇宙の力から見れば、人の考えなんて知れたものじゃないか。・静かなところで身をきちんと整えて、深く、すーっと意味を吐き出しなさい そして、しみじみと、この一息があるから、今、自分は生きている。 この一息が、自分の人生の全てを動かしている、ということを 静かに思いなさい。 静かに見つめなさい。・人間はめまぐるしく変化する世間の上に乗って生きている、と 思っているが、そうではない。 自分の目を外界の世から、自分の身体に移してみよ。 宇宙の生命とともに生活していることを実感せよ。 目を自分の体に向けて大宇宙にまたがって生きれば、世間で受けた 悩みや苦しみは、あっという間に消え去る。ーーーー成功のフィードバックをもらうことだけが人生の目的ではありませんね。生命に宿っている小さな宇宙を感じ、そこに感謝することができれば多くの人が希望する「幸せ」を手に入れることができます。英語では、「人生」をjourney(旅)とも言います。宇宙の素晴らしい恩恵を感じながら、坦々と、自分の喜びとすること、世の中に役立つことを続けていくことができれば、その過程そのものが、旅であり、素晴らしい人生と言えるのではないでしょうか。世間の評価に惑わされずに、坦々と自分に備わっているものを開花させていくことができたとき、自然に道は開けてきます。
2009年03月14日

昨日、願望実現の秘訣と題して、願望と一体化になることについて書きましたが、『超意識 あなたの願いを叶える力』坂本政道著に、願望実現の全体像が言及されていましたので、それを今日はご紹介します。坂本さんは願望実現の方法に3つある、と言います。1. 超意識(ガイド、高次の意識存在)を活用する方法2. 宇宙と一体となり、思い・願望と一体となり、思いを具現化する方法3. 自分の力で想いを具現化する方法あなたのクリックをご協力ください。ありがとうございます!!3.は、ガイドを活用したり、宇宙と一体となるわけでもないので強い欲の心に根ざした想いであっても実現されることがあります。自分ひとりで頑張る系ですね。1.のガイドや高次元の存在というと、わかりにくいですが、信じられない偶然が続いて上手くいった、とか、神様に守られているように感じる流れがあった、とかそんな感覚を得て、願望が実現することだと私は解釈しています。1.と2.の相違点は、1.では因果律を超えられず、物理法則・生物学的法則に従いますが、2.では、法則の制限がありません。サイババのように空間から物質を出したりなど、不思議なことが起きる世界がここなんでしょうね。1.と2.の共通点は、無私・無欲でそのことに没頭し、結果を気にせず淡々と着実に努力を積み重ねる、その中に楽しみを見出し喜びを感じる(すると、淡々と努力も重ねやすい)ことです。2.の宇宙や願望と一体になるためには、不信の停止(願望実現を疑う気持ちを手放す)が絶対必要条件で、並大抵の努力ではダメで、ひたすら修練に励むしかなく、それを続けていると、突然、一体化した状態になるということでした。しかも、2.で叶えられる願いは、世のため人のための願いで、世の人を霊的な覚醒に導くことにつながる願いです。なんとなく、概要がつかめましたが、一体、無欲でいて、「念ずる」ほどに情熱を持つ、という一見矛盾するようなことは、どんな風に理解すればいいのでしょうか。それには、こんな例が載っていました。「例えば、あなたがエンジニアで何か新しい商品の開発をしていたとします。その場合、あなたの願望は出世であっても、具体的にはその商品開発で成功することです。情熱を傾けるのはその商品に対してです。自分の出世には無欲で望み、商品開発に情熱を傾けることは、同時に可能です。」なるほど。エゴ的なことに関しては無欲でいて、世のため人のためになる具体的なことに関しては情熱的である、念じる、ということですね。総括すると、「自分が楽しみながら努力できることを、無欲で淡々と努力を積み重ねていると、高次元の存在を活用できたり、いつかは、宇宙と一体となった感覚で具現化できる」ということではないかと感じました。別の表現をすると、「自分の願望への努力を、たんたんと続ける それを本当に継続してできたとき、 いずれ、1.か2.の方法で、あなたの願いは叶いますよ」福島正伸さんも、「あらゆることをやって失敗することはない。 その前に成功するから。」とおっしゃていますね。あらゆることをやっているか、が肝要ですね。結論:「あらゆる努力をしていますか。 努力をすれば、不思議な出会いがあったり、チャンスが巡ってきます。 それは全て高次元のはからいですよ。 まずは、焦らずにたんたんと目の前のことに取り組みましょう。」ベストライフ・コーチング
2009年03月13日

瞑想のときも、人が「ゾーン」に入っているときも「無我」という共通項がありますね。しかし、一体「無我」とは、どういう境地のことを言うのでしょうか?『日本の弓術』に、無我の境地が書いてあるのですが、書かれていることが禅問答のようで、あまりよくわかりません。そこで、私は武道の達人の方や、知人にいろいろと訊ねてみました。すると、段々と理解が進み、たぶんこういうことではないかというところに辿り着くことができました。あなたのクリックをご協力ください。ありがとうございます!!弓道好きの息子は、「当てようという意識なしにどうやって弓をひくんや。そんなのありえん。 それに他人が無我の境地かどうかなんて、どうやって判断するんや。 ようわからん。」と日頃から言っています。私は、私の解釈を話してみました。弓道8段の審査の基準は「無我の境地になっているかどうか」ですが息子はそれに納得がいっていない様子だったからです。「どうも無我の境地って自分をなくすことではないみたいなのよ。 当てようと意識するのではなく、当たっているイメージと一体化する みたいなの。 当たらないと思う自我を捨てることみたいよ。」と言うと、「へえ~。そうなんだ。それならわかる気がする。弓道し始めの頃はね、”当たる、当たらな~~~い。当たる、当たらな~~~い。”っていっつも心の中で言葉が循環している。当たらない、と思う割合が断然多い。でも、練習を重ねていくとね、”当たる、当たる、当たる、当たる、当たる、当たらない。”って当たると思う割合がドンドン増えていくんだよ。そして、絶好調のときは、”当たる、当たる、当たる、当たる”って当たるイメージしかできなくなるんだ。へえ~。そうだったんだ。」と息子も感慨深げでした。息子のその話を聞いて、さらに理解が進みました。「願望実現をどこか疑う気持ちが潜在意識にあると、それは実現しない。 顕在意識だけでなく潜在意識でも、 願望が実現しているイメージしか ない状態になったとき、 願望を怖れたり疑ったりする自我が無くなったとき、 願望と自分が一体化し、願望は実現する。」願望実現の秘訣は、願望が叶わないと思う心をなくすことのようです。それにはそれを裏付ける修練・努力が不可欠、ですね。ベストライフ・コーチング
2009年03月12日

先日、通る声について日記を書きましたが、そのとき先生が面白いことをされました。私の歌っている姿を後ろで見られていたのです。「手の指先に力が入っていたわよ。もっと、もっとダラーっとなるくらいに身体の力を抜いてごらん。力を入れるのはお腹だけ。」そういえば、歌詞やメロディを間違わずに歌うことに一生懸命になって、私は緊張していました。あなたのクリックをご協力ください。ありがとうございます!!今度は先生が鏡を持ってきます。「口の中も緊張してたわよ。舌が緊張して、喉を狭くしてた。今度は鏡をみながら、舌がダラーっと力が抜けてるかどうか見ながらやってみて。」鏡をみながらすると、客観視できるせいか、力を抜くことができました。歌うときに大事なのは、「リラックスと丹田呼吸」なんだとあらためて思ったレッスンです。そのあと、Youtubeでプロが歌っているのと、しろうとの方が歌っているのとを聞き比べて気づいた違いは、喉の奥があいている(リラックスしている)かどうかでした。そんな経験したあとで読んだ『日本の弓術』を見てびっくり!そっくりなことが書いてあったのです。「先生は、”あなたは弓を腕の力で引いてはいけない。心で引くこと、つまり筋肉をすっかり緩めて力を抜いて引くことを学ばなければならない。”と言われた。しかし毎日練習をしても、弓を引くことは、依然として力いっぱいに緊張することで、どんなに稽古を積んでも心でひくことにはなりそうに思われなかった。”あなたが弓を正しく引けないのは、肺で呼吸をするからです。腹壁が程よく張るように、息をゆっくりと圧し下げて、痙攣的に圧迫せずに、息をぴったりと止め、どうしても必要な分だけ呼吸しなさい。一旦そんな呼吸の仕方ができると、それで力の中心が下方へうつされたことになるから、両腕を緩め、力を抜いて、楽々と弓がひかれるようになる。”先生はときどき私の背後にまわって、腕の筋肉をしらべた。そしてそれが完全に緩むようになって初めて、私は矢を射放つことを許された。」このあと、弓を習うオイゲルさんは、物事を自然の重力に”委ねる”ということを体得していきます。先生が背後にまわって、筋肉の様子を見られたこと、リラックスしなさい、丹田呼吸をしなさい、と言われたこと。全て同じだったので、本当にびっくりです。そして、「リラックスと丹田呼吸」が基本なんだということを痛感しました。経験を伴った理解ができると、わかり方が違いますね。本を読んでいて、とてもワクワクした瞬間でした。ベストライフ・コーチング
2009年03月01日
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