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定性分析の失敗例としてエイジスを採り上げます。エイジスは棚卸代行の最大手です。前回の日記の定性分析の項目に沿って考えると1.業界全体の需要が伸びているか?-小売業のアイテムの多さ、長時間営業、コスト削減、上場企業の四半期決算により伸びる。2.業界内でのシェアは高いか?独占状態か?ー独占に近いトップシェア3.他社との競争は激しくないか?-ニッチ産業でもあり、それほどでもなさそう。4.他社との競争で優位に立てるか?-全国展開している優位性があり、全国チェーン企業はエイジスに委託したほうが便利。といった、かなり良さそうな感じで、業績も伸びていたので結構な株数を保有していたのですが、昨年5月の決算発表で利益の伸びが急に鈍化し、株価も大きく下げ、私も全株処分しました。http://quote.yahoo.co.jp/q?s=4659.q&d=c&k=c3&a=v&p=m65,m130,s&t=2y&l=off&z=m&q=c&h=on結局、私の定性分析なんて効果がないと考え、バリュー投資同様定量分析メインで考えることにしました。投資はご自身のご判断でお願いします。
2005.05.29
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成長株の業績予測の難しさは、定性分析により克服できるのでしょうか?少なくとも私は定性分析で投資に成功した経験がありません。もちろんんこれは私の能力・センス・調査時間の不足によるところも多分にあるとは思いますが、私の「下手な定性分析」を振り返ってみます。まず定性分析についてですが、ウォーレン・バフェット、フィリップ・フィッシャー、ピーター・リンチなどの著名な投資家の本を読んだ方には説明するまでもありませんが(ちなみに私はリンチの「株で勝つ」しか読んでません)、おおまかに言うと1.業界全体の需要が伸びているか?2.業界内でのシェアは高いか?独占状態か?3.他社との競争は激しくないか?4.他社との競争で優位に立てるか?-技術力や優秀な経営者などといったことを検討し、成長性を判断します。この定性分析により私が投資したのが日清医療食品(4315)でした。同社は病院向け給食の最大手で、高齢化により有望な業種のトップ企業であること、資金力を活用した買収による規模の拡大に注目して買いました。しかし04年9月中間決算が悪く、株価も下落基調であったため昨年売却してしまいました。なお昨日発表された同社の05年3月期決算は好調でしたので、成長株として見直す余地があるのかもしれません。http://quote.yahoo.co.jp/q?s=4315.q&d=c&k=c3&a=v&p=m130,m260,s&t=5y&l=off&z=m&q=c&h=on投資はご自身のご判断でお願いします。
2005.05.24
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成長株投資については、PERと成長率を指標とするのが有効と考えられます。例えば、PER10倍のA社の成長率が20%、B社の成長率が10%だとすると1年後の利益に対するPERはA社は10倍÷1.2=約8.33倍B社は10倍÷1.1=約9.09倍となり、A社のほうが割安ということになります。ただ問題は、将来の成長率の予測が困難であるということです。大幅な下方修正などされた日には目も当てられません。そこで、成長株投資には「定性分析」が重要とされています。将来のことは予測できないが、会社の事業内容などを分析して予測の精度を上げることができるという考え方です。これに対しバリュー投資は「定量分析」と呼ばれる数値の分析、つまり計算さえすれば分析ができるということになります。よく、バリュー投資を標榜する投資家の方が「成長株は難しい、分からない。」などと言っているのは、定性分析は計算と違い不確定要素が多いということを意味していると思われます。次回は定性分析の難しさについて、私の失敗例を紹介します。
2005.05.18
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成長株における株価の上昇は利益の伸びに伴うものであると理解できますが、株価形成には過去の利益の伸びよりも将来の利益の伸びのほうが重要です。4月13日の日記にも書きましたが「将来の利益の伸びが予想される」から成長期待によって株価が上がるというのが典型です。従って、成長株に投資する場合にはその会社の利益の伸びを予測しなくてはなりませんが、会社の出す業績予想が参考になります。日本の上場企業は、原則として当期の業績予想の開示が義務付けられています。ちょうど今頃は3月決算会社の決算発表の時期ですが、2005年3月期(2004年4月~2005年3月)の実績を発表すると同時に、2006年3月期の業績予想(売上高・経常利益・当期利益)を開示します。この予想開示は投資家の投資判断への便宜を図るという趣旨の制度なのですが、当事者である上場企業の経営者でも将来のことは分かりません。各社がいわば「鉛筆なめ」で予想しているわけですから予想の信頼度もまちまちです。予想が当たった場合はまあ良いとして、予想が外れた場合、予想より実態が良ければ「業績予想の上方修正」、悪ければ「業績予想の下方修正」をすることになります。上方修正の場合は利益の伸び率が増すので歓迎すべきともいえますが、問題なのは下方修正です。会社の予想を信じて成長すると思って株を買った投資家は裏切られ、安い株価で投売り・損失を被ることになります。成長株投資には下方修正銘柄を避けるということが決定的に重要です。そのために1.会社の過去の業績予想と達成度合いを確認するー未達成や下方修正を繰り返している場合は危険2.会社四季報等の予想数値と会社予想数値を比較するー四季報等の予想のほうが悪い場合は危険3.業績が悪化傾向にある会社が大幅な業績回復予想を出している場合は疑うべきということを心がけています。このような下方修正には常連が結構多いです。予想だけでも良く見せたいのか、株価を上げて経営者が売り抜けたいのか、それともただ単に楽観的過ぎるのか分かりませんが、毎年同じように「強気」の予想を出して下方修正を繰り返すという、ある意味詐欺的な会社もあるので注意が必要です。投資家のためである業績予想に投資家が右往左往させられるのは非常に不快です。個人的には上場企業の業績予想は不要だと思っています。
2005.05.11
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