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ネット上でひろった記事 より・・
(日本経済新聞電子版)
※は、生活設計FPのコメント。
(
1級FP技能士 武田つとむ)
保険で資産運用促す論法
「お金の色分け」に疑問
保険コンサルタント 後田亨
「いまどき、『資産形成のために』
と自信を持って
推奨できる保険はないのでは?」。
※はい、当たり前です。
先日お会いした保険会社の方に
こう尋ねてみたところ、
「そんなことはない」
と否定されました。
※はい、これも当たり前です。
保険を売って食べているんだから。
「お客様にお金の使い道を
『短期』『中期』『長期』の
3つに分けて考えてもらえば、
長期では保険が選択肢になる。
お客様にもそう説明し、
外貨建て保険なども販売している」
という説明でした。
※保険屋だから当たり前です。
それから数週間後。
手に取った
別の保険会社のパンフレットにも、
資産運用について書かれたページに
「まず、お金の色分け
をしていくことが大切です」
とありました。
紹介されている色分けの方法は
次の3つです。
(1)日常ですぐ使うお金
⇒ 普通預金などに
(2)近い将来のためにためるお金
⇒ 定期預金などに
(3)当面使う予定のないお金
⇒ 資産運用へ
※保険や金融商品を売る人たちの
おなじみの営業トーク・・です。
低金利下では預貯金だけで
資産を増やすことは難しいため、
※「資産を増やす」
ための方法を説明して、
最適な商品を売りつけます。
その後・・資産が増えるかどうかは、
だれにも分かりません。
確実なことは、売った側に
安定的に手数料が入ることです。
ある程度リスクを取った運用をすることも
一つの選択肢ではある。
ただし近い将来に
使うことが決まっているお金や
子供の教育費などに関しては、
リスクを取った運用は避けた方がいい。
だから
当面使う予定のない余裕資金を、
リスクを取った運用に充てる
ことがお薦め--という論法です。
※お金を色分けしてはいけない。
目的別貯蓄をしてはいけない。
お金は融通できるから「お金」。
「運用に充てる」お金は、
増えたり減ったり・・ではなく、
減ったり減ったり・・を繰り返し、
塩漬け状態になるのが
せきのやま・・です。
なるほど、
そんな考え方もあるのかと感じました。
※「なるほど」とは私は思いません。
「こいつら いつもの
営業トークをやってるな・・。」
とは感じますが。
ただ、
当面使う予定がないお金だからといって
「保険商品で運用するのがお薦め」
と言われると疑問です。
※当たり前。
保険で貯蓄はあり得ない。
保険には透明性と流動性に欠けるという、
運用に不向きな問題があるからです。
透明性については、
手数料など契約に必要なコストが
ごく一部の商品を除いて開示されておらず、
買い手が参考にできない点が挙げられます。
※同様に運用商品である
投資信託の視界が100メートルなら、
貯蓄性保険のそれは3メートル
・・程度のレベル。
運用の専門家の中には、
この一点を理由に
「最初から検討の対象としなくて構わない」
とする人もいます。
※当たり前。
一理あると思います。
※百理、千理、・・ある。
7月24日付
「保険は資産運用に向かない
コストで見極める損得」
でも指摘した視点です。
流動性の問題点は、
中途解約すると元本割れしてしまう
期間が長いことです。
開示されていないコストが高いからでしょう。
※終身保険などは特にヒドイ。
老後になる前の
現役中は常に元本割れ。
「なんでこんなもの契約したの?」
・・と言っても後の祭り。
ワッショイ、ワッショイ。
大金の塩漬け状態・・です。
これからマイホーム取得を
しようとする人が、
終身保険を大切に継続するのは、
おバカさんな行為です。
(当たり前)
『貯蓄利息<借金利息!』
終身保険で得られる収益より、
住宅ローンで負担する利息
の方が、圧倒的に大きい・・です。
提案書や保険証券で確認すると、
契約から2年後までに解約する場合、
払い込んだ保険料に対する
払戻額の割合が
3年後以降に比べてかなり見劣りします。
販売手数料などに回る部分が大きい
からだと推察できます。
つまり大幅なマイナスから運用が
スタートするわけで、決定的な問題点です。
※「保険」と名が付くものは、
すべてそうです。
「余裕資金ならば、運用開始時に
大きな損が出ても構わない」
「長期運用が前提の場合、
手数料は高くていい」
という道理は成り立ちません。
※当たり前。
もちろん損失の許容範囲は、
収入や貯蓄額、個人の性格など
によって人それぞれだと思います。
※そもそも・・生活設計で、
「損失の許容範囲」
などというものを、
無理やり考える必要はない。
それにしても、
許容範囲が大きな人ほど
「積極的に損をしていい」
ということにはなりません。
したがって、個人が資産運用を
するうえで注力すべきなのは、
マイナス要因が明らかな商品の利用は
あらかじめ避けることです。
※当たり前。
すると、やはり
運用目的での保険活用は
選択肢に入らないと思うのです。
※当たり前。
長期・余裕資金という言葉を使って
お金の色分けを勧めれば、
お金に関する感覚が甘くなりがち--。
ひょっとしたら保険に限らず、
金融機関やその関係者は
こうした法則を知っているのかもしれません。
※営業トークとして・・
成功体験があったから、
よく使っているんだと思います。
会社員の方の場合、給料とボーナス、
その他の臨時収入からお金を払うとき、
額は同じでも感じる「痛み」が違う
ような感覚がないでしょうか?
私は仕事で得た報酬と
確定申告で払い戻されたお金とでは、
後者の方で大きな買い物をしたくなります。
それぞれのお金に違いはないはずなのに、
です。
「お金に都合よく色を付けて、
いいことがあるだろうか」。
こうした問いかけは、
いつも忘れずにいたいものです。
※我が家のお金は色分けせず、
総額で把握する習慣を持ちたい。
ライフプランニングで言う
キャッシュフローとは、
そういうことです。
結婚をして、
子どもができて、
マイホーム取得をして、
住宅ローン返済をしながら、
教育費を負担しながら・・
我が家のお金総額が
毎年の貯蓄によって、
定年退職時に向けて
着実に増えていく。
理想的なキャッシュフローです。
ライフプランニングです。
地に足をつけて、
しっかり歩いていきましょう。
業者にだまされないよーに。
資産形成に・・
ほ・け・ん・な・し
ほけんなし・・。
家計改善したい?
きちんと生活設計したい?
なら・・(できるだけ)
1 生命保険に加入しない!
2 借金をしない!
3 経費を払わない!
これだけでいい。すごく かんたん。
見違える人生になる。
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