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長年、自分の下で勤務していた女性スタッフの一人が辞めた最後の日、彼女は朝から自分が使用していたデスクを掃除し終わると、手持ち無沙汰にしていた他のスタッフは、特に誰とて悲しむこともなく、いつもどおり働きまわっているそんな空気を察したのかは知らないが、居た堪れなくなったのか、午後の早い時間で彼女は帰ると言い出した自分は、引き留めはしなかったそうと決まると、彼女は一人一人スタッフに声をかけ、最後に自分のところに挨拶にくると、足早に去っていった…その足取りはいつになく軽く、表情は晴れ晴れとしていたそれなりの年月をこの会社で過ごした彼女にしては、それはあまりにも寂しい最後であった送別会は本人の意思で開かなかった実は、彼女に最後に花束を渡そうとバラを用意していたのだが、何の未練もなく淡々としている彼女を見ていたら、花束を渡しても何とも思わないだろうという、邪悪で歪んだ勝手な妄想が自分の頭のなかで渦巻き始めていたそんな迷いのなか、彼女が早く帰ると言ってきたので、花束を渡すのはやめようと頑なに心に決めたのだった自分に挨拶に来た彼女は、何か吹っ切れたようなさっぱりとした顔をしていた『長い間お世話になりました』と頭を下げたそんな彼女に向かって、自分は『身体に気をつけな』の一言言うのが精一杯であった本来であれば、最後ぐらい気持ちよく送り出したかったのだが、良くも悪くも色々な出来事が蒸し返され、大人気ない自分の気持ちを抑えきることができなくなっていたのであるたった一言の餞の言葉で、彼女の今までの出来事が報われたとは思わないが、新しく踏み出す、これからの未来に思い膨らませて清清しい表情を見せている彼女を見ていたら、彼女にとってのここでの出来事・経験は、長い人生のうちのほんの1ページにすぎないと思ったら気が楽になったいや、そう思うように自分に言い聞かせて、納得させたかったのかもしれない彼女に渡そうと思って用意していたバラは、ほかの花と一緒に店頭に陳列したそのバラに、複雑な思いが込められているとは、自分一人が知るのみである…【餞(はなむけ)】昔、旅に出る人の道中を祈って、乗る馬の鼻をその行く先に向けてやったところから由来される旅立つ人の安全を祈り、前途を祝して、酒などをもてなしたり、品物を贈ったりすること(辞書調べ)
2006年05月31日
スニーカーやらブーツやら、靴を60足近く保有しているので、頻繁に履いている靴以外で、玄関に置ききれない靴たちは、クローゼットや本箱の上に箱に入れたまま保管している今日は、どうしても履きたい靴があって、その靴をクローゼットの上に山積みになっている箱のなかから引っ張り出した実はこの靴、一目惚れで購入してから3~4年近く経つが、一度も履かなかったのである箱を開けると…目が点になった確か、ベージュのスエードのブーツの筈だったのだが、青緑色の水玉模様になっている!?黴(カビ)だ!!あ~なんていうことだろう(金田一耕助ばりに頭をかきむしる…)もしや!?と思い、ほかの靴箱も開けてみると…出るわ出るわ…3分の1ちかくの靴にカビが発生していました(涙)とりあえず、すべての靴に付着している黴を取り払い、本当ならば、靴を日に当てたいところですが、出かける為にそうもいかず、通気の意味で部屋に靴を並べて外出するのでしたで、今日は何を履いていったかというと…どうしても履いていきたかったベージュのブーツですカビは取り除いたものの、根が深いのか、うっすらとカビ色が残ってしまいました教訓【靴は履く為にあるべし】
2006年05月30日
ゴールデンウィーク明けに、園芸センターで購入した激安価格のオリエンタルユリの鉢(3本立ちで398円!)買った当初は、原因不明で蕾が数個落ちてしまい、安物買いの銭失いか!?なんて思っていたのですが、その後は順調に見事な花を咲かせたのでしたそして今日、残っていた最後の蕾が花開かせたのですユリの名は『モナリザ』外側の淡いピンクから、中心に向かっていくほどピンク色は濃くなり、鮮やかなグラデーションを見せてくれます芳香もさほど強くはなく、品がありますできれば家の外に置いて、行き交う人に見て楽しんでいただき、小さな幸せの御裾分けをしたかったのですが、治安が悪いのか?植木鉢を盗んだり、折っていく輩がおり、自分の部屋の出窓に置いていました自分がユリを眺めるといったら、仕事から帰ってきた夜遅い僅かな時間です日に日に蕾は膨らみ色づき、次々と花を咲かせ、一日一日違う表情を見せてくれました誰もいない部屋で、西日を背にしながら咲いていたモナリザ…自分ひとりの為に咲いてくれたモナリザ…なんだか不憫に思えてしまいましたできることなら、華々しく散っていきたかったことでしょう有名華道家の方に活けられる運命にある花もあれば、自分のように素人に活けられる運命にある花もあります結婚式や誕生日などお祝いの花もあれば、葬儀、故人を偲ぶなどの哀しみの花もあります誰もが知っている花もあれば、道端に咲く名も判らないような花もありますどれも同じ花ですが、どんな運命を辿るかはしれませんただひとつだけいえることは、どんな花でも懸命に生きて、誰の為でなく花を咲かせるということなんだか、花に人生観を学んだような気がしました自分ひとりの為に咲いて、散っていった我がモナリザの花しかと、その咲きざま(生き様)は自分が見届けました
2006年05月29日
花が好きだから、花屋に勤める勤めている花屋を辞めて、他所の花屋に転職する別に後ろめたいことはない現に、自分がそうだからであるそれが、もしライバル関係にある花屋へ遷ったとしたら…以前、我が社の主要スタッフだった一人が、ライバル関係にある花屋に勤務していることが判ったそれも、我が社を辞めて翌日から勤務しているとのことなぜ、その事実が発覚したのか…それは、我が社が花を納めているお得意先に、その人物が現れて『うちの花はいかがですか?』と、営業に来たと、先方がご丁寧に報告してくださったのであるなんとも恥知らずな!ライバル会社に行こうが何しようが、その人の人生だからとやかく口を出すつもりはないが、それにしても、やり方が厚顔無恥であるそんな仕事をして、虚しくはないのだろうか?それとも、きれいな辞め方ではなかっただけに、仕返しをしたいのだろうか?花の世界は弱肉強食か?仕事取ったり、取られたり…実力・センスがあるものだけが生き残れる恩も忘れ、義理人情もない、卑劣なあなたにだけは負けはしない…だからといって、お客様を放さない為の過剰なサービスはしないありのまま、いつもと変わらぬサービスを心がけます
2006年05月28日
コンビニのローソンで買い物をして、お会計をしている時のことふと、レジ横の小箱に目が止まる“ご自由にお持ちください”の文字向日葵の絵が書かれていた薄っぺらい紙である訳もわからず、1枚だけ手にとり店を出て、歩きながら書かれている文章を読む【私たちローソンは、『木づかい』運動を実践しています】“木づかい”とは、暮らしに国産材の製品をどんどん取り入れて森を育てるエコ活動で、かなり話を要約すると、地球温暖化対策らしいですで、その木づかい運動とどのような結びつきがあるのか判りませんが、ローソン花と緑の日と題して、無料でミニひまわりの種をプレゼントという訳です紙を見ると、表側に白いシールで覆われたミニひまわりの種(4~5粒?)がついていましたこのシールは水溶性なので、この紙ごと土に斜め45度の角度で差し込めばいいというお手軽さですそうと知っていれば、1枚ではなく何枚かまとめて貰ってきたのに…(タダなので、卑しい根性丸出しの自分です)今は適当な土壌が無いのでそのままにしていますが、暇を見つけて植えようと思います数粒の小さな種…無事に、夏の空を仰ぎ見る向日葵が育つでしょうか…
2006年05月27日
市場で花を仕入れるには、セリで購入するのと、市場内にある仲卸しと呼ばれる問屋のような小売店から購入する二通りある仲卸しで購入する場合は、直接手にとり、自分の目で確かめられる利点があるが、数に限りがある為、大量の花材が必要な時、どうしても必要な品種指定の商品がある等の場合はセリで購入するセリ人が見本として提示する花と、電光表示板に表示される花の等級・状況を頼りにセリ落としていくので、自分の手元に商品が来るまでは、品質のチェックはできないセリで購入した花が、カビが生えているものや品質の悪いものは、市場側に言えば伝票処理してくれるのだが、小さな損失も多々ある何本か花が折れていたり、提示されている花の数より、実際数えてみると少ない場合であるそんな小さな損失で、いちいちクレームをつける訳にもいかないので、暗黙の了解としている鮮やかな濃い紅色の芍薬今が旬の花で、市場にも沢山の本数が出荷されていて、だいぶ安価で提供できるようになった今日セリで購入した芍薬が眠っている箱を開けると、何本か既に満開になっているものがあった人々は賞味期限が長い食品を手にするように、切花もできるだけ長い日数を楽しまれたいのか、満開の花よりは蕾のものを買っていかれるお客様が多い当然のことながら、満開の芍薬は売れる見込みがないので、見本として花瓶に活けておく小一時間後、芍薬を見て女性スタッフが声を挙げた何!?水を吸い上げ、これでもかといわんばかりに咲き誇る芍薬に群がる黒い影…小蝿である!!美しい花に誘われたのか、元々花に潜んでいたのかは判らないが、数にして2、30匹はいるだろうかそのままにしておくわけにもいかず、哀れ…有無も言わさず、小蝿もろとも芍薬をゴミ箱に廃棄するのでした美しい花には棘があり、美しい芍薬には小蝿がいる【芍薬の切花を購入するポイント】蕾は開きかけているものが良い色づいてもいない、あまりにも固い蕾の芍薬は開花しない恐れがあるからである…花卉市場の社長さんも仰っていました
2006年05月26日
早朝、職場へと向かういつもと違うのは、喪服を着ているということだけ手早く仕事を片付けると、親戚の女性の方の葬儀に参列する為に斎場へと向かう昨日の天気とは打って変わって、今日は晴れている告別式は滞りなく執り行われ、いよいよ最後のお別れである供花として飾られていた花を手渡され、柩へと歩む柩の中には、愛用品と思われるバッグや帽子、孫たちが折った折り紙などが納められている列席者たちは涙ながらに、思い思いに花を柩に納め、故人に語りかけたり、触れているまるで最後の別れを拒むかのように…そして最後に、親族たちに洋蘭の女王と云われるカトレアの花がひとつひとつ手渡され、故人の顔の周りを飾る【カトレアの花言葉】あなたは美しい故人を送り出すには相応しい花である自分は、柩の左隅にカトレアの花を置いた20輪ちかくのカトレアの花に囲まれている故人は、だいぶ衰えていたそれもその筈、亡くなって、今日で数えで7日経過しているのだ檀家となっているお寺の諸事情で、今日まで葬儀が延びて、その間はドライアイスで保管されていたからだ柩を取り囲む列席者の泣き止まぬ声を断ち切るかのごとく、柩は蓋をされ霊柩車へ火葬場の炉の中に柩が入り、扉は静かに音を立てるでもなく閉まりましたそれは、現世との遮断を意味していましたもう二度と会うことはできないなんだか、言いようのない哀しさと虚無感が胸を突き上げますただ黙って、固く閉ざされた炉の前に立ち尽くすことしかできませんでした約50分後…再び、火葬場に戻りました静かに炉の扉が開きます赤々と不気味に燃え上がる故人を焼き尽くした炎遺骨が見えました健康体・または歳が若い場合は、骨は丈夫で量が多いそうですが、年配の方や病気を患っていた場合はお骨は脆く、量も少ないそうです故人も闘病していたせいか、お骨の量は少なかったですその骨の山を見て、これが今まで生きてきたうえでの総決算だと思うと、言い様の無い、なんだかやり切れない気持ちでいっぱいになるのでした初七日の法要も終えると、その足で再び職場へそこには、死とはまるで無縁の、変わらぬ日常の光景、スタッフの顔ぶれがありました哀しむ暇さえ与えてはくれず、仕事に追われるのでした…
2006年05月25日
雷鳴轟き、雨が激しく降りしきるなか、しめやかに親戚の女性の方の通夜が執り行われました生前、故人が『菊は嫌い』と仰っていたので、祭壇に飾られている供花には一切、大輪の白菊は使われておらず、白の大輪カーネーションを主に、白やピンクの百合、淡いピンクのスプレーカーネーション、かすみ草などで飾られていました母は『きれいな祭壇ね』と言っていましたが、花屋に勤める自分としては、厳しい点数をつけざるを得ない供花でした一つ一つの篭の花の挿し方と、花の組み合わせが汚いのですちょっと手直ししたい気分ですみんなまとめて飾って、遠目から見てしまえばなんとか誤魔化されていましたが…人生最後のセレモニーなのですから、妥協せずに仕事していただきたいものですできることなら自分の葬儀の祭壇の花は、自分で活けこみたいのですが、そんなことは到底無理な話であって、自分の葬儀の時は、白菊を使う使わないのこだわりはないので、白・青・紫系の花で祭壇を作っていただきたい間違っても暖色系の花は使用しないこと花で綺麗に祭壇を飾ってくれないと化けて出るから親族席から供花を見て、そんな事を思った中央に飾られている遺影は、自分が脳裏に描く、ふくよかな頃のお写真です数年前の娘さんの結婚式のときのものだそうです嬉しそうにこちらに微笑みかけていますガンの闘病生活で体重が30kgにまで落ちてしまった最期とではまるで別人のようです雨が降りしきるなか、たくさんの弔問客の方が訪れました故人のお人柄が伺えます今春亡くなった祖父の通夜の時は、90歳という高齢の為か友人の方は皆無で、弔問客は町内会の方が多く、涙を流している方はいませんでしたが、今日の故人は先立たれるにはまだ早い方だったので、目を真っ赤にして、涙を流す弔問客の方が後を絶えず、涙腺がゆるんでいても涙を堪えていた自分は、もらい泣きするのでした
2006年05月24日
仕事という言葉の意味を辞書で調べてみた【仕事】生計を立てるために従事する勤め、職業“仕事をしてお金をもらうか”“お金の為に仕事をするか”二つの言葉は、かなり意味合いが違い、考え方も違う自分は、好きな仕事をしているので、“仕事をしてお金をもらっている”という考えであるこれが、時給や給料といった金銭面に惹かれて入ってくるスタッフは、全員が全員とまでは言わないが、少しでも嫌な事や辛いことがあると『辞めます』と言ってのける楽してお金を稼ぎたいのだ喝ッ!!お金の為に働くこと、自分は空しいと思うのだが…ぜひ、自分の天職・働くことの楽しさを知ってほしい相も変わらず我がスタッフ達、ベテラン・中堅・若手問わず、辞職は続いているそれなのに、人員の補充は無い社長曰く、『(辞めた・辞める人間は)毎日、大した仕事をしていない』の一言で一蹴残ったスタッフで十分穴は埋められるというのだ一個人の働きなんて、会社からしてみれば微々たるものにしかすぎず、所詮評価もそんなものかと思うと虚しさを感じてしまった働けど働けど報われず苦しきことのみ多かりき(去っていった者たちの心の叫び)
2006年05月23日
自生している四つ葉のクローバーを見たことがありませんヨーロッパでは古くから、四つ葉のクローバーを見つけた人には幸運が訪れるとの言い伝えがあり、夏至の夜に摘むと、薬草や魔除けの力があると信じられていたそうです四つ葉のクローバー4枚の葉にはそれぞれに【名声】【富】【満ち足りた愛】【素晴らしい健康】の願いがかけられ、4枚揃って【真実の愛】を示し、幸運をもたらすと言われているそうですその四つ葉のクローバーの由縁を知ってか知らずか、自分は、車のキーホルダーと携帯電話のストラップに、本物の四つ葉のクローバーをあしらった物を使用しています購入した当初は若々しい緑色をしていたクローバーも、今では経年変化で茶褐色になっていますお金を出して購入した四つ葉のクローバーで、幸運が自分の身にもたらされているかどうかは判りませんが、幸せはお金で手にするのではなく、自分自身で探すものなんだと思いますいつか自生している四つ葉のクローバーを見つけられますように…
2006年05月22日
祖父の納骨以来だから、実に17日ぶりの休日であるしかし、久しぶりの休日に胸弾ませるわけでもなく、ゆっくりと静養するわけでもない午後の昼下がり、母に付き添い、2日前に亡くなった親戚の女性宅へと向かったなかなかこんなお宅訪問は無いので、気が重かったが、玄関先でヨレヨレのTシャツを着て洗濯物に勤しむ娘さんの旦那さんを見たら、多少なりとも肩の荷が降りた玄関を入ると、居間続きの狭い和室を半分陣取る医療用のベッドが目に入った花が好きだった故人を偲ぶかのごとく、淡い色調の花が所々に供えられているベッドの前につくられた祭壇には、故人の好物だったものが並べられていた母も、生前好きで食べていたという、桜の花びらの塩漬けがのったあんぱんをお供えしたお線香をあげ、手を合わせ…いざご対面である思い返せば、最後に会ったのは数ヶ月前、病室に見舞いに伺ったときであるどちらかといえばふくよかで、笑顔の素敵な方だったが、闘病生活のせいか、痛々しい程に痩せられていた病室を訪れた自分の顔を見て、弱弱しいながらも笑顔を見せてくれたとき、多少なりとも昔の面影は残っていた今でも、その笑顔は脳裏に焼きついている亡くなる当日の午後、会った母は『だいぶ顔が浮腫んでいた…』と言っていたが、今、顔に被せられている白い布を捲ったとき、その透き通るような白い肌に驚かされるのであった母も『綺麗な死顔』と呟いた綺麗に整えられた髪…深く瞑る目…横たわる小さな身体…決して目覚めることはない、二度と笑うことはないが、不思議とそこには死を感じなかったのである深い眠りについているようであった母と家族の方々は故人の昔話に花を咲かせている2階では、遊んでいる子供たちの無邪気な声が飛んでいる引っ切り無しに訪れる弔問の方々…自分は、母を置いてお暇させていただくことにしたずっと正座していたので、足が痺れていた外に出ると、気持ちのよい青空が広がっていた駅に近いせいか、買い物客で商店街は賑わっている親子連れ、夫婦、カップル、友達同士…人々は思い思いの日曜の午後を過ごしている今自分が目の当たりにした、一人の女性の死がそこにはあったが、一歩外に出てしまえば当たり前の日常の風景がそこにはあった生と死…なんだかそのギャップの差に虚しさを覚えてしまった世界中では、1年に6千万人の方々が亡くなり、1億4千万人の生命が誕生している
2006年05月21日
深夜2時…出勤の為に起きると、居間で母が目を充血させて悶々としていた昨夜、癌で闘病中だった仲の良い親戚の方が亡くなったそうであるその親戚の方は、年明けから治療の為入院していたが、あらゆる治療を施したが結果が出ず、医師から余命ももって今年の夏と宣告されていた本人のたっての希望で、『家に帰りたい』とのことだったので、つい1週間前に自宅に戻ったばかりでだった昨日、家族の方から『容態が変わった』との知らせを受け、母は庭にあったマダガスカルジャスミンの鉢を手にお宅へ伺ったそうなお見舞いには、鉢物は“根付く=寝つく”という語呂合わせからタブー視されているが、甘い香りと可憐な花を咲かせるマダガスカルジャスミンの花を見て、少しでも元気になってもらおうとの母の思いであった起き上がることもできずに、ずっと寝たきり状態で筋力が衰えているので、見舞いに行くと母は必ず脚を揉んであげるのだそうだ昨日も、脚を揉んであげ、反応が返ってくることは無くとも、いつまでも他愛の無い話を話しかけていたそうないつもは病院の見舞いの時でも、一時間ちょっと顔を出して帰ってくる母も、その日に限っては、夕方遅くまでお邪魔し、後ろ髪をひかれる思いで帰ってきたという虫の知らせだったのだろうか……マダガスカルジャスミンの花言葉は【清らかな祈り】・【二人で遠くへ旅を】家族の方々や母の祈り空しく、親戚の女性の方はひっそりと息を引き取りましたマダガスカルジャスミンの汚れない花が、清らかな香りが、届いたかどうかは今となってはわかりません……間違いなくいえることは、今も故人のそばで、マダガスカルジャスミンが彼女を見守るかのごとくひっそりと咲いていることだけです
2006年05月20日
某コンビニに行ったら、新発売だというプリンが大量に陳列されていたその脇には、販売促進用のポップに【19日はシュークリームの日】と書かれていた19日がシュークリームの日!?19→ジューク→シューク→シュークリーム→!分かりづらいっちゅうねん!!兎にも角にも、折角なのでシュークリームの日にあやかって新発売のシュークリームを1つ購入するその名は【プリンシュー】税込130円也シュークリームの中に、まるごと焼プリン1個入り甘いもの好き、しかもシュークリームとプリンのどちらも好きな自分にとっては、まさに夢のようなコラボレーションの一品である封を開けて、シュークリームを手に持ってみたずっしりとした重さを感じる恐る恐る、シューの上蓋をめくると…デ~ン!と、ホイップクリーム登場!その下に隠れるように、丸々1個の小ぶりな焼プリンがお目見えです食べた感想はというと…シュークリームのカスタードの部分がプリンになったといえばわかりやすいでしょうか正直言って、プリンとシュー(皮ね)を一緒に食べているような…そのまんまか!結論!シュークリームとプリンは別々に食べたいかなそれにしても、商品名の【プリンシュー】あまりにもストレートすぎですそこで、素人ながら自分は商品名を考えましたその名は…【シュープリーム】えっ!?センス無いって!?
2006年05月19日
1961年に誕生した、都内某ホテル高層・高級ホテルが主流になりつつあるなか、お世辞にも一流のホテルとは言い難いが、周囲の緑の景観にあった風情ある外観は歴史の重さを感じさせる今日久しぶりに、近くを車で通り過ぎただけではあったが、その景観は昔と変わっていなかったそのホテルのなかの花屋で、2年半勤務していた今の自分の原点がここにはある色々な人と出会い、様々な経験をしたその当時は若気の至りで、何もかもが苦にしか感じられなかったが、今思い返してみると有意義な時間を過ごしていたと思うその花屋で忘れられない人物がいる自分の一期下の男であるこれが生意気な奴で、つねに反抗的な態度で、事あるごとに自分と衝突を重ねていた顔を付き合わせれば言い争い、ときには殴り合い、周囲も認めるほどの仲の悪さであったが、なぜだか一緒に仕事をする機会が多かった自分が仕事を辞めることになったとき、後任として奴が選ばれた仕事を引き継いでいくうえで、不安もあったが、口では生意気な事を言ってはいるものの、いつになく直向きな奴の姿勢を見て、後を託したのでした奴は良きライバルだった奴と出会わなかったら、自分はこんなに強くはなっていなかったお互いが日々色んな面で張り合い、切磋琢磨していたんだと思うその後、半年後に奴も花屋を辞めたと風の便りで聞いた奴は今どこで何をしているのだろう?元気にしているのだろうか?もう会うこともないだろうが、“奴にだけは負けたくない…”という気持ちが、少なからず自分の潜在意識のなかにあり、日々の糧となっているのだろうこの同じ空の下で、奴も頑張っていると思えば、明日も頑張れる空を見上げて、そう思った仕事を辞めるとき、スタッフの皆から一枚の寄せ書きをいただいた宝物として、今でも大事に保管しているその色紙のなかに、乱雑な字で書かれた一言“お元気で”奴である可愛げのない、いかにも奴らしい送る言葉である…
2006年05月18日
今、職場ではカサブランカの切花が満開を迎えている母の日用にあわせて大量に仕入れたもので、百合の女王と呼ばれるだけあって、カサブランカは純白の大輪の花を見事に咲き競いあい、その甘い香りに酔ってしまうほどに香りが満ち溢れていたユリでは、やはりカサブランカがダントツの人気である花言葉は【純潔】けがれなく心が清らかなこと…まさにカサブランカの為のようなふさわしい花言葉であるそんなカサブランカの香りに包まれながら一日中仕事をしていたせいか…仕事帰りに、待ち合わせていた友人を自分の車に乗せたところ、『女でも乗せたでしょ?』と一言???友人に訊ねると、車内が甘い香りをしているからだという自分は香水をつけないし、芳香剤も使わないことを知っているその友人は、匂いの素を香水をつけた女性と思ったらしいどうやら、カサブランカの匂いが自分の身体に染みつき、車内に香りが充満したようだ自然の香水であるユリと言えば…先日ホームセンターで激安価格で購入した、オリエンタルユリの『モナリザ』日当たりが良い出窓に置いているのだが、帰宅してみるとまだ小さな蕾が2つ落ちていた枝から別れている部分が茶色く変色していたすべての植物に詳しいわけではないので落蕾の原因は判らないが、安かったから良しとする購入した時は、蕾は緑色で硬く小さかったが、2つの蕾が膨らみを増し、ピンク色を帯びはじめていた開花が待ち遠しい
2006年05月17日
とても爪が軟らかい少しでも爪を伸ばそうものなら、ちょっと爪に何かを引っ掛けると、爪がペロ~ンと捲れあがってしまう爪が捲れると、一瞬にして全身の力が抜けてしまう衝撃である故に、ほぼ深爪状態であるいったいどうしたら、爪は硬くなるのだろうか?栄養素が足りないのだろう?調べてみた【爪の材料となる主な栄養素】タンパク質…動植物から広く摂取するのがベスト亜鉛…アサリ・牡蠣などの貝類、カボチャの種や卵、大豆に含まれているきっと、亜鉛が足りないんだと思う貝類は口にしないからでも、亜鉛を摂取すれば、それで爪は硬くなるのだろうか…?何か、根本的な原因があるのかな?それとも体質?爪といえば…以前、勤めていた会社で台車の隙間に足が挟まってしまい、足の親指が根元から粉々になるという痛ましい経験をしたことがある(それも同じ状況で2度も!)激痛が走るなか、靴下を脱いで、見た親指の惨状は今でも忘れられない…根元に多少なりくっついている爪を切り離すときなんて、卒倒ものであるちょっとしたオペ(手術)であるそんな状況でありながら、一度も皮膚科に行かなかったのが、若気の至りというか、常識では考えられないことだが、今では事故の跡形もなく、綺麗に爪は生えているそれにしても貴重な体験であるなかなか、爪の下の皮膚なんてお目にかかれないのだから【しなやか】動きやようすがなめらかで、柔らかなさま(辞書調べ)
2006年05月16日
昨日の母の日までの持て囃されようとはうって変わり、今日のカーネーションは全く見向きもされませんひっそりと、脇に鎮座していますきっとお客さんは、“売れ残りのカーネーション売ってるわ”とでも思って見ているのでしょうそのとおりです!!否定はいたしません…それでも、昨日渡しそびれたのか、1日遅れの母の日の為に数人カーネーションを買ってくださるお客様がいらっしゃったのでした
2006年05月15日
本日は母の日であった心配されていた天気も、朝方に小雨が降っただけで、日中は曇りながらも予報されていた雨は降らなかった母の日といえば、主役はカーネーションである鉢物、切花、アレンジメント…朝から絶えずお客様がいらっしゃって、商品を購入されていく切花にしても、鉢にしても、やはり定番の赤・ピンクのカーネーションが売れていく渡す相手が花好きの方や、毎回カーネーションを贈っているので今年は違うものを…というお客様は、今の季節柄、紫陽花やカラー、ミニバラ、クレマチスといった鉢物を購入されていくお客様の中には、一人で買いにきた子供も幾度かあった小さい財布や小銭を、その小さな手に握り締め、『カーネーションくださいッ!』お小遣いで買うのかな?なんとも微笑ましい光景である心情的にはサービスしてあげたいのだが、こちとら商売である心を鬼にして金額分のカーネーションを提供するのでした“お母さん喜んでくれるよ、きっと…”母の日、カーネーションを購入するなら、閉店間際の時間帯がオススメである翌日になってしまうと、カーネーションは売れなくなってしまう為、なんとか売りつくそうと値下げやサービスをする店舗もあるからである幸いなことに、我が花屋は鉢の売れ行きが好調だった為、値下げ等の処置はとらなかったが、切花が若干余っていた為、カーネーションの花束を注文された方には、ドサクサに紛れて何本かサービスさせていただいた毎日の仕入れもそうだが、母の日の仕入れは特に気を使う母の日を1日過ぎると、いくら値段を下げてもカーネーションは売れないかと言って、数量を少なくしても営業時間内に売り切れては困る…だから、どのくらい売れるか予想を立てて仕入れなくてはならないこの微妙なさじ加減が難しい幸いなことに、今年の母の日は切花・鉢ともに売れ行きは好調で、カーネーション類の売れ残りは例年になく少ないこの日の為に準備をしてきて、今日一日、接客とラッピングに追われていたスタッフの努力が報われた形となったみんな、お疲れ様でした!追伸自分が母に何を贈ったか…素焼き鉢に、象のトピアリー(苔で形どった飾りのようなもの)にヘデラが植えられている観葉を買って帰りました勿論、売れ残りの商品です
2006年05月14日
相変わらず母の日の準備等に追われて、お疲れのご様子睡眠時間もろくに取れず、疲れは溜まっていく一方…仕事中は気が張り詰めているのだが、ふとした瞬間にその悲劇は起きた時は昼過ぎである花材を取りに、保冷庫(大きな冷蔵庫)の中へ必要な花を抱えて、いざ戻ろうと左足を一歩横にスライドした時!誰かが水を溢したのか床は濡れていた今日、自分は靴底がツルツルのブーツを履いていた悪条件が重なった!!一歩踏み出した左足は、水に滑っていく…右足は踏ん張ったまま両手には花を抱えているまだ滑る左足…“このまま股は裂けてしまうのではないだろうか?”そんな馬鹿な心配をよそに、左足の滑りはようやく止まった痛みが走る股関節自分の脚を見ると、見事に開脚!自分は身体が硬いので、ここまで開脚できるとは正直驚いたまだまだ自分の知らない潜在能力はあるのだろうか?午後しばらくの間、歩き方が不自然だったのは言うまでも無い
2006年05月13日
花屋の仕事は未経験で、入社以来、自分が手取り足取り指導してきた女性スタッフが今月末をもって退職する彼女の気質なのか、大変に気が強く、負けん気も強いそんな彼女は、気配り・配慮が欠け、自分さえよければいいという考えの持ち主で、仕事はマイペースなので、度々叱責し、幾度となく泣かせてしまったそれでも男勝りの性格ゆえか、よくここまで頑張ってきた退職理由は定かではないが、母の日が最後の大仕事となる毎日朝早くから夜遅くまで、ときにはカーネーションの生産農家まで出向き、休み返上で精力的に働いている普通、その職場が嫌で退職する場合は、辞めると決めたらモチベーションが下がり、惰性で仕事をこなしていく正直、彼女もそうなるのでは?と思っていたが、その思いは良い意味で裏切られた今までの彼女とは明らかに違う働きぶりである何かが吹っ切れたのだろうか?はじめから、その働き振りを見せていてくれれば…と、彼女を見てそう思ったそれとも、この職場で厳しく揉まれて、彼女は成長したのだろうか人生に無駄なんてない!嫌なこと、辛いことが多かったかもしれないが、それは与えられた試練であり、ここで得たものは少なからずも人生の経験値を上げたはずである自分の猛烈な指導にここまで耐えてこれたのだから、どこの職場にいっても大丈夫であろう今まさに輝いている彼女を見て、そう思った……
2006年05月12日
注文品で、切花の1本束にリボンを結んでいくその数400束手の空いている数人のスタッフで作業に取り掛かる作業開始数分後、皆が結んだリボンを確認すると…酷かった…蝶々結びというだけあって、結んだリボンの形が蝶のように見える筈なのだが、お世辞にも蝶々と呼べるものは数少なかったリボンが縦に向いていたり、“どう結んだの?”リボンが皺くちゃだったり、“何回も結び直したんだって”リボンの裏地が表側にきたり、“考えて結んでる?”簡単なようだが、シンプルなだけに誤魔化しがきかないのである急遽、蝶々結びの講習頭ではわかっていても、実践となると綺麗に結べないらしい綺麗に結ぼうと慎重になっているのか、作業のペースは落ちてしまったそれでも、ひとつひとつ確実に仕事をクリアしていきたいので良しとするか『見てください!綺麗に結べました!』誇らしげに、一人のスタッフが自分に見せてきた蝶々結び確かに綺麗に結べてはいたが、何十束も結んだなかのようやくのひとつであった綺麗に結べる確立低すぎ!毎回、綺麗にリボンが結べるように日々鍛錬を
2006年05月11日
店舗で使う資材を購入する為に、仕事帰りに大型のホームセンターへ閉店30分前だったので、とりあえずお目当ての品物を買い物カゴに入れ、残りの時間は園芸売場を偵察することにする花屋に勤務していると、自分が欲しい花があれば仕入れて買うのだが、よその園芸店でも気に入った植物があれば購入することも多々あるまた、どんな商品を仕入れているのか?、価格設定はどうか?、など他所の店舗から学ぶことは色々と多い自分が訪れたホームセンターは、植物に力を入れているようだ閉店間際の時間帯だというのに、花を購入されるお客は意外と多い季節の花鉢やポット苗は勿論のこと、観葉植物、蘭、苗木、野菜苗、など色々なものが陳列されている都内に何店舗もあるだけに、大量仕入れが功を奏しているのか価格帯は割かし良心的である母親が家庭菜園をしたいので、何か野菜苗が欲しいといっていたので、苗もののコーナーへトマト・なす・きゅうり・スイカ・おくら・ヘチマ・パセリ…色々と種類が豊富である同じ野菜にしても、1ポット70円のものもあれば、298円のものもある(美味しさの違い?)散々迷った挙句…母の好きなトマト苗を購入することに安いトマト苗『桃太郎』と、デルモンテの値段が高いトマト苗(名前は忘れてしまったが、物凄い甘いらしい…)を2つずつそれから、きゅうりの苗を2つあとは、自分が食す為のオクラの苗を1つオクラのネバネバ感が好きなのであるほんとはもう少しオクラの苗を買いたかったのだが、残り3つのうち2つは苗が弱弱しかったので断念した今から、野菜の収穫が待ち遠しい…一通り見回って、オリエンタルユリの『モナリザ』の鉢を1つ購入した3本立ちで398円かなりの激安価格である販促用のポップにも書いてあったが、ユリの切花を買うよりお買い得である選り取りみどりして、一番良さそうなものを購入だいぶつぼみは小ぶりではあるが、綺麗に咲いてくれるかな?小さな楽しみがひとつ出来た…
2006年05月10日
社長から『君は存在感があるからね…』と言われたこれは、褒め言葉だろうか?正直、なんと返答していいのか判らなかったので微笑しておいたもともと、自分は目立ちたがり屋でも率先して行動する性質でもなく、控えめでいつも目立たない存在であったそれが、社会人となり、現場を仕切るようになってから否応でもなく、自分が先陣を切っていかなければならなくなり、いつのまにか存在感があるようになったのだろうそう、人間は変わるのだうちのスタッフを見ても、良くも悪くも目立つ存在感のある者もいれば、差し障りの無い存在感の薄い者もいるどちらが良いとは一概にはいえないが、それは各個人の個性や性格なので、各々の良い面を伸ばしていってやりたいと思う【存在感】その独特の持ち味によって、その人が紛れもなくそこにいると思わせる感じ(辞書調べ)
2006年05月09日
友人たちと焼肉屋の『安楽亭』へ気軽に入りやすいアットホームな焼肉屋であるそれにしても、夜も遅いというのにこれから焼肉を食べたいとは皆若い自分は、確実に明日胃もたれするだろう…焼肉は、実に久しぶりである実は…自分は肉が嫌いなのである父親が肉が嫌いで、我が家の食卓に肉が並ぶことがほとんどなかった(我が家のカレーといえば、シーフードカレーであった)そんな理由があってか、肉を口にする機会がなく、苦手な食べ物となってしまったなぜ肉が嫌いなのか?その最大の要因は脂身であるなので、ひき肉(ハンバーグや肉団子)や鶏のササミは食べるのだが、その他の牛・豚・鶏肉(ステーキ・とんかつ・生姜焼き・焼き鳥など)は食べられないことはないが、自分から好き好んでは食べない焼肉も、食べない肉料理のうちのひとつである仲間は、ロースにカルビ、内臓系と各々食べたいものを注文しているで、自分が注文したのは…『ごはんセット ワカメスープ』『シーザーサラダ』『ユッケ』なぜかユッケはお気に入りの一品である(横に添えられている短冊切りのりんごにはどんな意味が?)焼肉に参加する気まるでゼロのオーダーであるまぁ自分が肉嫌いなことを仲間たちは知っているので、どうってことはない皆が焼肉をガツガツ頬張っているなか、自分は涼しい顔でお食事中安楽亭のシーザーサラダは、サラダの上に乗っかっているチーズのおせんべい?のような塊を砕いて、まぜてから食すなかなかの一品であるふと、自分と向かい合わせに座っている友人が何かをしゃぶっている豚足である!その自分の視線に気づいたのか、友人は『食べる?』と、豚足を差し出してきた『いらない!!(即答)』それにしても、仲間たちと美味しい食事をいただく…なんとも贅沢な時間である皆の満足げな笑顔を見ていたら、仕事の疲れも吹っ飛んだ
2006年05月08日
ここ最近、ねずみによる侵食被害はなくなっていて、安心していたのも束の間、また被害が酷くなってきた母の日が近いので、今は切花や鉢のカーネーションの在庫を多く抱えているねずみたちのお目当ては、赤い大輪のカーネーションのようである保冷庫の床に、無残にも散らばっている赤いカーネーションの花びら…その光景は、まるで殺人現場のようである日に日に被害は増す一方で、次々と犠牲になっていく可憐なカーネーションたちその花びら、喰いちぎられた茎を見て、ついに堪忍袋の緒が切れた当社の社長は秘密兵器を取り出した電磁波でねずみを追放する装置であるアメリカ製の一品で、かなり効果絶大らしいコンセントに差し込むだけで、コンセントから屋内配線を通じて建物内全体にねずみが嫌がる磁場を発生するというさらには、古典的なねずみ捕りの籠の中に囮(おとり)のカーネーションを入れて仕掛けているが、電磁波の効果も空しく、次の日もカーネーションは被害に遭ったのでしたスタッフの間からは、『カーネーションに毒を塗れば?』の意見も出た誰が、そんなカーネーション買うねんッ!“このまま、ねずみの好き勝手にはさせるまい!”ねずみ退治に執念を燃やす社長は、何やら作り始めているどうやら、次なる手立てとして大掛かりな罠を作成しているらしい…何やら大騒動を呈してきた、ねずみ退治人間たちは花を守るべく、ねずみたちは生きる為に…血で血を洗う凄惨劇である果たして、ハッピーエンドを迎えられるのだろうか?【仁義】人間が守るべき道徳
2006年05月07日
今春から、お出かけの際に大活躍してくれているバッグが、『TKタケオキクチ』ブランドの和柄ボストンですドラム形の小ぶりなボストンバッグで、和柄生地を部分使いにした春らしい一品です色はベージュとブラックの2色で、どちらを購入するか迷ったあげく、ベージュを購入しましたポケットが外側に4ヶ所、内側に2ヶ所にあり、なかなか使い勝手がいいですただ、ひとつ難点があるといえば、それはバッグの中に沢山モノを入れるわけではないので、手に持ったり、肩から下げると美しいバッグのフォルムが崩れてしまうことあまりブランドには興味がなく、自分が気に入ったアイテムを購入しているのですが、この『TKタケオキクチ』のブランドは、なかなか自分のお気に入りのツボを押さえていて、桜の刺繍が入ったジーンズも購入したのですが、かなり品薄状態らしく、手元に届くのは6月過ぎらしいです歳を重ねるごとに、服の趣味も変わり、今ではシンプルなカラーのシャツが好きなのですが、一目惚れで買ったのが、その名も『大奥シャツ』豪華絢爛、大奥の世界をイメージさせる…というそのシャツは、紫地に、牡丹や菊といった大振りな花、竹の葉や桜の花びら、その隙間を縫うように鶴が描かれていて、渋さと艶やかさを兼ね備えているオープンシャツです実はこの大奥シャツ、衣装負けしてしまうので、実は一度も袖を通していないんですいつか日の目を見ることはあるのでしょうか…自分のなかでは、和柄や着物柄がちょっとしたブームです【ジャパネスク】日本風外国人の目に異国情趣が強く感じられる純日本的な雰囲気(辞書調べ)
2006年05月06日
4日付けの読売新聞の第一面に『植物の病院設立へ』の見出し記事によると、東京大と法政大は農作物や観賞用の植物の診断、治療を行う国内初の『植物病院』の設立を決めたという5年以内を目途に両大学内のキャンパス内に病院を開設、2つの病院を中核に、全国の大学、農協、企業、試験研究機関と連携、病気に関する情報を交換するネットワーク作りに乗り出す今回の植物病院のターゲットとするのは農家や家庭などで、病気にかかったり、虫害に遭ったりした種苗、野菜などを診察病院が出した処方箋を基に、ホームセンターなどで薬剤を各々購入してもらう遠隔地居住者には、植物の画像やサンプルを送ってもらい、診断書、薬などを返送するここまで読むと、まさしく植物の病院であるしかし、ここで疑問が…当然のことながら診断するのであるから、診察料が発生するわけである料金がどのくらいかはわからないが、(保険はあるのか?)果たして需要があるのだろうか?記事には、診断を求める園芸家らの声に応えるため…とあるので、勝算はあるのであろう両大学は診察態勢を整えるため『植物保養士』の資格を持つ専門家を雇用するとともに、医師を養成していくというここで最後の疑問…商売柄、お客様に『買っていった観葉植物が元気がないのよ』などの質問が寄せられるここで、栄養剤や肥料などのアドバイスをすると、違法行為になるのだろうか?植物病院からの立場としてみれば、勝手に診断したと見なすのだろうかその場合、我々花屋がお客様に言うセリフは…『植物病院に行かれることをオススメします』
2006年05月05日
祖父の四十九日法要の為、先祖の墓があるお寺へと出向く今日はとても清清しい天候である一月前訪れたときは、見頃を終え雨で散り始めていた桜の大木も、青葉が茂っていた天を遮るかのごとく、桜の樹と隣に植えられている紅葉の樹の張り出された枝からの木漏れ日と、時折吹く風がなんとも心地よいごくごく身内だけが集まった四十九日の法要僧侶の方の読経が終わると、納骨の為墓地へゴールデンウィーク期間中にも関わらず、何組かお墓参りに来られている方が見受けられます長年放置していた当家の先祖の墓の手入れをする為に、一月前に雨のなか訪れた時は、その荒れぶりに素人の手ではどうすることもできず、石材屋さんに墓の手入れをお願いをしていたさて、墓はどのようになっているのか?目に飛び込んできた当家の墓は…生い茂っていた雑草は刈り取られ、墓の後ろから生えていた名も判らぬ枝は切られていたが、さほど『変わった』という印象は受けられなかった担当していただいた石材屋さんの話によると、根が張り詰めているので、とにかく大変な作業だったという骨壷を納める墓の中も、草が生い茂っていたそうな……自分は墓に遅れて着いたので、祖父の骨壷を墓の中に納める瞬間は見れなかったものの、無事納骨も済ませ、線香と自分が用意した墓用の花を墓に供え、手を合わせるのでした葬儀のあとの最初の大きな法事が【四十九日】の法要四十九日が重要視されるのは、仏教では、死者はこの日、閻魔大王に最後の審判を受け、極楽往生できるか地獄へ落ちるかが決まるという考えがあり、死後49日間は霊は家を漂っており、四十九日目に行き先が決まり、家を離れるとされているそうです
2006年05月04日
祖父が亡くなって、早いもので明日四十九日を迎える表立っては話されないが、親族の間では遺産相続の話が俄かに囁かれている祖父の死は、あまりにも突然だったので、どうやら遺言状などは無いらしいそれどころか、預貯金がどれくらいあるのか判らないらしく、親族たちは躍起になって探しているらしいたいして資産がある祖父ではないが、それでも駅前と少し離れた場所にアパートを経営しているので、それなりの土地家屋がある我が家は複雑な家庭環境にある祖父は我が母の実の父で、母を産んだ実母は若くして他界してしまった祖父は後妻を迎え、一子(男)を設けたこの後妻と母は折り合いが悪く、だいぶ虐げられたそうで、異母兄弟となる母と義弟はたいへん仲が悪いさて相続の話に戻るが、法的には遺産の半分が妻である後妻のものとなる残りの半分は母と義弟が分け合うことになるのだろうか?それとも、血の繋がっている後妻と義弟が何かを企んでいるのだろうか?母は、最後の切り札として、一枚のメモを持っているそれは、生前祖父が母に残した財産分与ともとれる内容であるそのメモがどれ程有効なのかはわからないが、まるでドラマを見ているような遺産相続争いであるさすがに、サスペンスドラマのように殺人は起きないと思うが……もうひとつ、ガンの治療の為に入院している母の親戚の身内でも醜い争いが起きているという母とその親戚の方は、歳が近いせいか仲が良いので、よくお見舞いに行く食べたいものや飲みたいものがあると言われると、母が病院に持参していくのだが、今日病室にいくと、身内の方から『いくら、この人(患者)から貰っているの?』『よく見舞いに来ているようだけど、何が魂胆?』と言われたそうな…それが、見舞いに来ている人に対して言う言葉だろうか?さすがに、母は憤慨したらしく『あんた達が、何もお世話してあげないからよ』と言い返したそうな…我ながら、あっぱれな母であるそんな身内に嫌味を言われても、母は見舞いに行き続けるというその親戚の方は、今年の夏まで持つかどうかと医師に宣告されているらしいもう起き上がることは出来ず、今では意識があるのかないのか、突拍子も無い言動を繰り返すそうだそれでも生きようとしている人を尻目に、金勘定に奔る身内の方の気がしれないそれでは、親戚の方は死んでも死にきれないであろうどの家庭にも巻き起こるであろう遺産相続問題お金が欲しくないと言えば嘘になるが、人様が遺した財産を当てにはしないことだ
2006年05月03日
ユリ、バラ(特に紫色)、最盛の時期は過ぎてしまったが、スイートピー、ヒヤシンス、アイリス、日本水仙、フリージア…花にはそれぞれの芳香があるいい香りの花もあれば、人を不快にさせる匂いの花もある白い小花の集合体の【かすみ草】は、1本でボリュームも出るし、見た目が華やかになるので花束やアレンジなどに重宝するが、花の匂いはあまりよくない某大手ホテルの社長がかすみ草の匂いが嫌いで、宴会場の装花には使わせない程である花には様々な香りがあるが、その花の香りを妨げない為にも、仕事をする時は香水をつけないのだが、我がスタッフの中には2人も常日頃から香水をつけている者がいるそれも、ともに男!何を色気づいているんだか…このふたり、ぞれぞれの歳は三十代前半と四十代前半である腕を磨かずに、自分ばかり磨いている“そんな見てくれにこだわっても、中身が伴ってないよ”…と、軽く毒を吐いてみる
2006年05月02日
小学校低学年の時の文集に、自分の将来の夢としてタクシーの運転手になりたいと書いているその当時の記憶はまったく無いのだが、きっと車が好きだったのかもしれないそして今は、花屋に勤めている大抵の人は『お花が好きだからですか?』と聞く今でこそ、胸を張って『そうです』と答えられるが、以前は違った高校は農業高校だったそれも、学力が低かった為(勉強嫌い)、受験先は評判の悪い高校かの二者択一で農業高校へ授業の半分近くは、土を耕して野菜や植物を育てたり、収穫物をリアカーに乗せて近所に売り歩いたりと、今でこそ考えてみると、なかなか普通では味わえない高校生活を送っていた高校卒業後は、とある大手の花屋に就職若気の至りで、いろいろやりたいことがあり、幾度か職を変えたが、結局最後は花屋に戻ってきたやはり自分は花が好きなのである花を見ていると幸せになる花に囲まれていると贅沢な気分になる花を買っていかれるお客様の喜ぶ表情を見ると、次への活力となる花屋は素敵な職業である仕事なんて、苦労や挫折の繰り返しで苦く辛い思いばかりするが、自分がその仕事が好きで、自信や誇りを持っていれば、いつか結果は出ると思う自分はといえば…結果が出るのは、まだ先かな…?
2006年05月01日
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