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2016/01/05
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カテゴリ: 病気・医療関連
手足がマヒして不自由な生活を余儀なくされる脳卒中の後遺症を改善する「ニューロ(神経)リハビリテーション」と呼ばれる治療法が注目されているそうです。
発症から数年たった患者でも効果が確認されるケースがあるなど従来のリハビリの常識を変える結果が出ているそうなので期待されます。

「脳卒中は99%予知できる」 とは言え、脳卒中もしっかり予防したいですね。

脳卒中は99%予知できる本1106.jpg

脳梗塞が出始めてから4時間半以内に血栓溶解療法を開始することが重要ですが、 治療が早いほど健康寿命が延びる そうです。

脳卒中は早い治療とともに再発予防も重要ですが、今までの生活習慣を改めるのは簡単ではないようで、再発しやすく死亡率も上がります。

脳卒中後20年累積死亡率、一般成人の予測死亡率の2.6~3.9倍

糖尿病の「診療連携プログラム」に参加した患者や、米国心臓病学会(AHA)が推奨する「7つの生活習慣」を実行している患者は、心臓病や脳卒中の発症リスクが低下するという調査結果が発表 されています。

米国心臓病学会が推奨する7つの生活習慣 (ライフシンプル7)

(1)運動をする

 1日30分のウォーキングなどの運動を週に5日以上続けて、週に合計2.5時間行うのが目標。1回10分の運動を3回に分けて行っても効果がある。

(2)コレステロールを管理する
 コレステロールの異常は、死因の上位を占める狭心症や心筋梗塞などの心臓病や、脳出血や脳梗塞などの脳卒中の原因になる。運動を習慣化し、加工肉などの動物性の食品を控え、低脂肪の乳製品や体に良い植物油を選び、食生活を改善すれば、コレステロール値を改善できる。
 コレステロール値が高い場合は薬物療法が必要になる。コレステロール値が気になるときは医師に相談しよう。

(3)健康的な食事
 健康的な食事を続ければ、体重や血圧値、血糖値、コレステロール値を改善できる。カロリーの摂り過ぎを防ぎながら、必要な栄養素をバランス良く摂ることが大切だ。
 そのために、1日3食をしっかりと食べ、野菜や果物、海藻、大豆食品、魚類などを増やすことが勧められる。
 野菜を1日に4皿以上、魚を週に2回以上食べるのが目標だ。ごはんやパンは玄米や雑穀、全粒粉を選べば、食物繊維の摂取量が増え体重コントロールにも役立つ。
 塩分は1日3gに抑えるのが理想的だが、それが無理な場合は6g以下を目指そう。清涼飲料や缶コーヒーを飲むときは、糖分の摂り過ぎに注意する。コップ1杯のコーラのカロリーは90kcalぐらいだ。

(4)血圧を管理する
 高血圧はもっとも多い病気で、30歳以上の男性の60%、女性の45%が高血圧という調査結果がある。高血圧は自覚症状が乏しく自分では分からないので、定期的に検査をすることが重要となる。家庭用血圧計を入手して、朝と夜寝る前に血圧を測ってみよう。


(5)標準体重を維持する
 肥満は体にとって異常な状態で、特に内臓脂肪が一定以上に多くなると心臓の負担が増える。肥満に脂質異常や、高血圧、高血糖などが重なると、心臓の負担はさらに増える。体重を減しただけでも、これらの検査値が改善することが多い。
 1日の食事で必要なカロリーを確かめて、それを超えて食べ過ぎないようにし、ウォーキングなどの運動を続ければ、体重を減らすことができる。

(6)血糖値を下げる
 糖尿病のある人が血糖値が高い状態を放置していると、心臓病や脳卒中の危険性が4倍以上に高まる。血糖値をコントロールすれば、これらの合併症を防ぐことができる。糖尿病は食事や運動の影響を受けやすい病気なので、生活習慣を少しずつでも改善していき、医師から処方された薬をしっかり飲むことが重要。


 喫煙は心臓病や脳卒中だけでなく、がんや、慢性肺疾患、呼吸器疾患などの発症率を高める。たばこをやめるだけでこれらの病気のリスクを減らせる。たばこを吸う人はいますぐ禁煙しよう。そうすれば、数年で心臓病や脳卒中の発症リスクを、非喫煙者と同程度に下げることができる。


日本でも 野菜や果物の摂取量が多いほど、脳卒中や心臓病などの循環器疾患による死亡リスクが低下することが、日本人を24年間追跡して調査した研究で明らかになった そうです。

しかし、日本人の野菜摂取量の平均は、2013年の国民健康・栄養調査によると目標摂取量の350gに対して30歳代で249g、40歳代で245g、50歳代で286g。特に緑黄色野菜や葉物野菜、海藻などの摂取量は年々減っているそうで、主要国では日本だけが減っています。

主要国野菜供給量.jpg

世界23カ国の健康意識調査 で、健康的な食生活は23カ国平均は59%が意識しているのに対して、日本は半分以下の29%・最下位で、十分な睡眠をとる:54%(ワースト3)、定期的な運動:39%(最下位)という世界一の 健康オンチ国 で、野菜も食べていません。
一人暮らし学生は、面倒、高いなどから4割が野菜食べない そうで、主要国で日本だけが減っています。さらに 「私は野菜を摂れている」と回答しても8割超は不足 という残念な現実も浮き彫りになっています。

健康意識調査2015.jpg

予防意識.JPG

機能・気力・体力・活力の変化1410.jpg

また、 医師の47%は病人 (2014年日経メディカル調査)で普通の国民と変らない残念な現実があります。

長期的不調.jpg

慢性疾患.jpg

・人生で今日が一番若い。
・予防に1ドル投資すると医療費が3.27ドル減り、生産性が2.73ドル向上する。(ハーバード大学)
・やる気よりやること。やる気があるだけではやらないのと同じです。行動こそが勝負です。(百寿医師・日野原重明先生)
・運動をする時間がないと考えている人たちは、遅かれ早かれ病気のための時間を見つけなければならなくなる。(エドワード・スタンリー伯爵)
・健康こそ最大の資産であり、史上最高の投資である (リチャード・ブランソン:ヴァージングループ会長)
・健康な身体を維持する意志力がないということは、人生を左右する重要な状況において、積極的心構えを維持する力にも欠ける。(ナポレオン・ヒル)


個人的には超健康マニアになって29年間で、歯科、怪我、検診以外には医療機関にかかった記憶がありません。
また、私のクライアントもQOL(生活の質)が上がり、医療費は減っています。


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**************************** 【以下転載】 ****************************

手足がマヒして不自由な生活を余儀なくされる脳卒中の後遺症。これを改善する「ニューロ(神経)リハビリテーション」と呼ばれる治療法が注目されている。ダメージを受けた脳の細胞の働きを、近くの細胞が補う仕組みを利用する。発症から数年たった患者でも効果が確認されるケースがあるなど、従来のリハビリの常識を変える結果が出ている。

脳卒中は脳の血管が詰まったり破れたりする病気の総称で、大きく脳梗塞、脳出血、くも膜下出血に分かれる。発症して一命をとりとめたとしても、脳の細胞がダメージを受けた影響で手足のマヒなどの後遺症が出やすい。厚生労働省の調査によると、脳卒中は介護が必要になる原因の2割近くを占めている。


■2016年実用化狙う

慶応義塾大学病院(東京・新宿)のリハビリテーション科で、里宇明元・教授らが慶大理工学部、パナソニックと共同で2016年の実用化を目指しているのが「BMI療法」だ。BMIはブレイン・マシン・インターフェースの略で、脳波などを読み取ってその命令で機械を動かす最先端技術だ。これをリハビリに応用する。

患者は頭部に脳波を読み取る装置を、マヒした腕にモーターで手の指を動かす装具を着け、指を伸ばすよう頭でイメージをする。すると脳の運動に関連した部分の活動が活発になる。それに伴う脳波の変化を装置が読み取り、その合図で装具を動かす。これを繰り返すことで手を動かす脳の神経回路を再構築する。

BMI療法の対象となるのは指を伸ばす筋肉が全く動かせない重度の片マヒの患者。実際の治療ではイメージ作業を1日1回40分間、10日間実施する。臨床試験では約7割の患者でマヒの改善を確認した。

BMI療法に先立って同病院で開発され、既に多くの医療機関で実施されているのが「HANDS(ハンズ)療法」だ。BMI療法よりマヒの程度がやや軽く、手を動かそうとするときに筋肉に表れる電位変化(筋電)を検出できる患者が対象となる。

患者はマヒした側の腕に、電気刺激によって指の動きを手助けする装具を着ける。患者が指を伸ばそうとしたときに腕の筋肉に発生する筋電をとらえて、装具が動く仕組みだ。

治療期間は通常3週間で、1日8時間、電気刺激装置と装具を着けて、毎日1時間程度の作業療法訓練を行うほか、訓練以外の時間でも日常生活でマヒ側の手を使うようにする。

里宇教授は「重度の患者がまずBMI療法で症状を改善した後、HANDS療法や通常のリハビリに移行できる」と説明する。さらに「患者側の条件によっては適用できない場合があり万能ではないが、リハビリの可能性を広げる有力な選択肢だ」と語る。

脳卒中リハビリ.jpg

■マヒ側の手訓練

特別な装置や器具を使わないニューロリハビリも普及し始めている。代表的なものが米国で開発された「CI療法」だ。マヒしていない側の腕を拘束して使えない状態にした上で、マヒ側の手で、様々な作業を難易度を上げながら集中的に実施する。

大阪府豊中市にある関西リハビリテーション病院では、50歳の男性AさんがCI療法に取り組んだ。Aさんは2年半前に脳幹出血で倒れ、右半身不随になった。何とか歩けるようになったが右手のマヒは強く「かろうじて動く状態」だった。

CI療法のメニューは、テーブルの上に積まれたお手玉をマヒした手でつかんで床に落とす、輪投げの輪を手で運んでピンに通す、ブロックを積み上げる、などだ。Aさんは2回にわたるCI療法を経て、現在は「手を強く伸ばすなど一部の動作は難しいが、普通の動きはかなりできるようになった」という。

CI療法はマヒした側の指が別々に動かせるなど、運動機能がある程度残っている場合に有効だ。同病院は3週間の入院プログラムで患者を受け入れている。

同病院では筋肉の緊張を緩和する「ボツリヌス療法」などを組み合わせることもある。坂本知三郎・病院長は「患者が作業課題に取り組みやすくしたうえで、CI療法を実施して効果を高める」と語る。CI療法の効果を定着させるため、日常生活でマヒした側の手を積極的に使い続けてもらう指導にも力を入れている。


■手・指向け治療が主流 機能回復へのニーズ高く

脳卒中の後遺症による片マヒのリハビリは従来、マヒのない側を訓練し片手で日常生活を送れるようにするのが主流だった。新手法によりマヒした側の機能をある程度回復できる可能性が出てきた。

脳の信号を読み取る機器を使う方法以外に、リハビリ用ロボットを使う手法、特殊な施術を通じて筋肉を刺激することで神経回路の再構築をはかる促通反復療法(川平法)など、治療法もさまざまだ。

ニューロリハビリの対象は、手や指向けと足向けがあるが、現在は手や指の機能回復を目的としたものが多い。脳卒中患者のうち後遺症が出るのは約半数。約6割が歩けるようになる一方、手が動かせるようになる人は15%程度にとどまり、機能回復のニーズは高い。

(出典:日本経済新聞)





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最終更新日  2016/01/05 03:38:51 PM
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