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April 15, 2013
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『最期の言葉』



これは見終わって邦題の意味がより深く感じられました。
なるほど、そうしてブレンダは自らの仕事を見直すのでしょうね。最後はもう涙でした。



カトリックのアダム神父が臨終の秘蹟のためにバスキー氏の部屋を訪ねる。
主治医のハンリン医師はメモを残して帰っていた。
額に精油を塗ろうとした神父は、ベッドに寝ていた患者に喉を刺されて殺される。
翌日、カーペットにくるまれた神父の遺体が教会付属の小学校の前に遺されていた。
ポープは協会側と警察との関係が悪くなるのを恐れ、すぐに遺体を動かすように命令する。
重大犯罪課はアダム神父の私室を捜索しようとするが、その前に教会の文書係が神父の日記や書類を全て持ち出すというので、連絡を受けたブレンダは絶対に持ち出させてはならないと指示する。

後の事をウィリー・レイに任せ、現場に急行したブレンダは、神父の部屋に入り文書係に書類を置くように命令する。その態度があまりに強引で、慌てて駆け込んできたポープは、ブレンダを強い言葉で追い出す。
ブレンダはその直前に、管理人から昨夜神父が出かけた先を聞き出していた。
小学校で教えている神父の殺人であらぬ疑いを受ける事を恐れ、ナーバスになっている教会をポープは自分が上手く交渉して日記を手に入れるという。
バスキー氏の部屋は管理人のモリスによると、最近入居したばかりで住人の顔は良く知らないという。
部屋には遺体を巻いたカーペットと同じサイズのカーペットが持ち去られた後があり、引き出しからは女児の制服のスカートが見つかった。さらに制服を着た多数の少女の写真が壁に貼ってあった。
その部屋の借り主の名前がアダム神父の実名だということがわかり、捜査班は犯人は少女たちの親ではないかと考える。
しかし、壁にあった写真には神父の指紋が検出されず、制服にもDNAは付着していなかった。
唯一見つかった指紋は持ち込んだコーヒーのマグカップと置いてあったカメラのシャッター部分で、ブレンダは性犯罪の可能性があるかどうかをフリッツに頼み調べてもらう。
その結果、小児性愛犯罪者の犯行は見あたらないという。
それならば教会にも交渉しやすいというブレンダだが、レイダー警部はポープが公然と上官に楯突いたとして、ブレンダに苦情を申し立てるつもりだという。
まずはポープを立て、ブレンダの「蛮行」を許してもらうように任せるべきだという。

ブレンダは少女たちの写真を分析し、撮影された日時を特定するよう命令する。
また、モリスに部屋の賃貸契約書と持ってこさせ、アダム神父の顔を知っているかどうか確認するようにいう。
モリスは契約者はアダム神父ではなかったと言い、捜査班はこれまでの住人と部屋に入ったことがある工事業者を確認をする。
ポープとレイダーは、この地区の代表であるカルフール神父と面会し、日記を見せてもらえば神父の汚名をそそぐことができると持ちかける。
カルフール神父は教会では日記は40年後に公開されるというが、アダム神父の筆跡を比較すれば部屋を借りた人間とは違うと証明できると主張し、カルフール神父の立ち会いの下、こちらが要求する日の日記を読ませて欲しいと頼む。

やはり契約者と神父の筆跡は別人で、契約書には神父の指紋は検出されなかった。
ブレンダは部屋に自由に出入りできるモリスの筆跡を見たいと言い、犯罪歴などをチェックするように言う。
すると、半年前にモリスは交通事故に遭い瀕死の状態になったことがあったという。さらに、8年前に妻が失踪していて、その時の捜査では、メキシコに妻名義のアパートがあったが、誰も住んでいなかったことが判った。
自宅からはカーペットがなくなっていたという。
ブレンダはモリスの行動を監視するように命じる。
改めて神父の日記を調べると、モリスが交通事故に遭った日に、モリスの息子の名前が記されていた事が判る。
神父はその時にモリスに秘蹟を行うために病院に行ったのではないか。
一方、モリスの車が昨夜レッカー移動させられていたことが判った。自宅から50キロも離れた場所で、ブレンダはモリスを警察に呼ぶように命じる。
家を出ようとするブレンダに、ウィリー・レイが話したい事があるという。1分で済むというが、ブレンダは明日家に帰ってから話を聞くと言って別れてしまう。
鑑識はアダム神父の車にほとんどガソリンが残っておらず、モリスが自分の車までたどり着けなかったため、教会で遺体を遺棄したのではないかと考える。
モリスの車が見つかった地点の側には貸倉庫があり、ブレンダはそこでモリスが借りていないかどうかを調べるように命じる。
ブレンダはモリスに、交通事故の時にアダム神父に妻を殺した事を告白したのではないかと追及する。
自分はもう死ぬと思っていたのに、幸運にも死なず、それを神父から自首するように勧められて神父を殺したのではないか。
初めのうち否定していたモリスだが、貸倉庫からモリスの妻の遺体が見つかり、ついにモリスは逮捕される。
ブレンダはポープが申し立てている苦情に対して、素直に謝罪するが、ポープは自分がいずれ昇進して本部長になるときは、もうブレンダを守ってやることができない、苦情はブレンダの暴走を止めるためのものだったが、次の副本部長は暴走を許さないだろう、いつか君は破滅するぞという。
朝帰りしたブレンダが、ウィリー・レイの寝室に入ると、母は息と引き取っていた。




ラストの衝撃は正に息が止まるような、心臓を捕まれて揺さぶられるような、とても感情的なシーンでした。
キーラ・セジウィックの慟哭が全てを語ってあまりある感情を表していました。思わず私も涙が溢れてしまいました。
無音のエンディングは以前「バフィ」のやはり母親を亡くしたエピソードで、全く効果音も音楽もなしだったのを思い出しました。
ウィリー・レイは何を娘に伝えたかったのでしょうね。
自分の体調が良くないの、というような事だったのか。
懸命に夫の世話をして、娘の事も心配して、最後の最後まで母親でしたね。
ウィリー・レイの南部婦人らしい暖かさは「クローザー」の魅力でもありましたし、なるほど、ブレンダはこれはもう仕事を続ける意欲をなくすかも知れません。
ゴールドマン弁護士の裁判など、仕事熱心なばかりに、足下が危なくなったのに気付かず、天狗になっていた面もあったかも知れません。
ママはそれを言いたかったのかなあ。
タイトルを見て、クレイが急に亡くなるのではないかと思っていましたから、この展開はもう本当に意外でした。
せめて臨終の告白、許しの儀式をさせてあげたかったでしょうね。
ブレンダの悲しさが言わずともこみ上げてきます。
教会だけに、ポープがからかわれていましたが、結局ポープもブレンダの邪魔ばかりしていたわけではなく、いつか自分自身を破壊すると心配していたのですね。
レイダーの言葉にも耳を貸さず、それが引導を渡される事になるとは。



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Last updated  April 15, 2013 03:10:45 PM
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