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JAZZの愉しみ 初心者入門編 ◆第3回目講座 2011年6月30日(木)◆1/2 の続き----------■バラード(ballade)スローなテンポの演奏スタイルや、そう演奏される曲のこと。叙情的(じょじょうてき)なラヴソングや、単純にテンポが遅いだけでそう呼ぶ場合もある。■インストゥルメンタル(instrumental)、インスト(inst)歌のない、楽器だけの演奏のこと。?■テーマ(theme)曲のもとのメロディーのこと。ジャズでは最初にテーマが1回演奏されて、そのあとにテーマの和音(コード)の進行に沿って、各楽器のアドリブのソロが続き、最後に再びテーマ(このことを後テーマという)に戻って曲を終える、という形が基本になっている。■コーラス(chorus)一般的には合唱のことをいうが、ジャズやポピュラー・ソングなどにおいては、繰り返し演奏、または歌われる曲の主旋律(メロディー)部分のこと。曲が1番から3番まであれば、その1番の部分を1コーラス(ワン・コーラス)ということになる。アドリブの演奏で3コーラスのソロ、という場合は、主旋律部分(1コーラス分)を3回繰り返して即興演奏をするということを表す。■イントロダクション(introduction)、イントロ(intro)前奏。歌や主旋律に入る前の曲の冒頭部分。イントロというほうが一般的。■ヴァース(verse)ヴォーカル演奏(歌演奏)の際に、メインのコーラスに入る前に、イントロ風に語りかけるように歌われる部分のこと。■フォー・バース(4バース)(four bars)、エイト・バース(8バース)(eight bars)バースとは、もともと「小節」のことを意味する言葉だが、ジャズの場合「フォー・バース」とか「エイト・バース」、という表現で使われる。テーマがあって、その後各プレイヤーがアドリブ・ソロをしたあと、各プレイヤーが4小節、あるいは8小節ごとに交互にソロをとることを「バース」という。それが4小節ごとのことをフォー・バース、8小節ごとのことをエイト・バースという。ドラム・ソロの場合にバースが行われることが多い。■フェイク(fake)テーマのメロディーを、崩して(自分なりに変えて)歌ったり演奏すること。もとのメロディーがある程度わかるもので、アドリブとは異なる。典型的なジャズ用語。■ジャム・セッション(jam session)気の合ったミュージシャンや、普段いっしょに演奏していない者どうしが集まって、気ままな即興演奏を楽しむこと。単にジャム、またはセッションともいう。ジャズ特有の即興演奏が発揮されるため、お互いの腕の見せ所であったり、新しいジャズの動きが生まれたりする。ビバップは、こうしたジャム・セッションの中から生まれた。プロデューサーで後にジャズ・レーベル「ヴァ―ヴ」のオーナーになったノーマン・グランツは、1944年からジャム・セッションを出し物にしたイベント「J.A.T.P.(ジャズ・アット・ザ・フィルハーモニック)」を主催し、コンサートやレコーディングをして人気を博した。■コンボ(combo)少人数編成のジャズ・バンドのことで、2人から10人くらいの編成のバンドをいう。■ビッグ・バンド(big band)コンボに対して、15人以上の大編成のバンドのこと。■ソロ(solo)コンボやビッグ・バンドなどのバンド編成ではなく、ピアノやギターなど単独(1人)での演奏のこと。または、バンドでの演奏中でアドリブの際に単独で演奏することを「ソロをとる」などという。その単独でアドリブをしている人をソロイストという。■デュオ(duo)、デュエット(duet)二重奏、すなわち、2人で演奏すること。ピアノとギター、ヴォーカルとピアノ、ピアノとベース、ギターとサックスなど、さまざまな形態がある。■トリオ(trio)三重奏。3人編成のバンド。ピアノとベースとドラムス、ピアノとギターとベース、ヴォーカルとピアノとベースなど。■カルテット(quartet)四重奏。4人編成のバンド。ジャズの場合サックスやトランペットなどのリード楽器(旋律楽器)に、ピアノ、ベース、ドラムスが伴う場合が多い。?■クインテット(quintet)五重奏。5人編成のバンド。カルテットにもう1人のリード楽器が加わる場合が多い。更にもう1人加わると7人編成「セクステット」、もう1人加わると7人編成「セプテット」、8人では「オクテット」、9人では「ノネット」、10人では「テンテット」、と呼ぶ。■リズム・セクション(rhythm section)一般的には、コンボ、あるいはビッグ・バンドで、主にリズム(バッキング)を担当するピアノ、ベース、ドラムスのこと。これにギターが加わることもある。■パーソネル(personnel)バンドを構成しているメンバー1人ひとりのこと。「パーソネルはトランペットが誰それ、ピアノが誰それ…」というふうに使われる。また、アルバムの参加メンバーの記載時に使われる。----------2010年6月 作成:Ohzeki ? Toshio 2011年6月 改定:Ohzeki ? Toshio ----------【ジャズ】人気blogランキングへ
June 30, 2011
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静岡市西奈生涯学習センターのジャズ講座「JAZZの愉しみ 初心者入門編」 第3回目を6月30日(木)に行いました。 第3回目は「ジャズ用語の解説」です。 ジャズで使われる用語の解説を、実際の演奏も交えて解説しました。以下、配布資料----------ジャズ用語解説■インプロヴィゼーション(improvisation)英語で自分の意のままに自由に演奏すること。即興演奏。■アドリブ(ad lib)ラテン語のアド・リビトゥム(ad libitnm)の略で、「随意に」、「自由に」という意味。ジャズのソロでの即興的な演奏のことをいう。「インプロヴィゼーション」と「アドリブ」はほとんど同じ意味で使われる。使い分けをするとすれば、インプロヴィゼーションはジャズの演奏の全体的な即興のことをいうのに対し、アドリブの方は演奏の中で演奏者のソロ演奏に対していう場合が多い。たとえば、「ジャズでソロをとる」ということは、曲中で一人が(伴奏の有無にかかわらない)思いのままの演奏をすることをいい、このときのことを「アドリブ」をすると言う。■フォー・ビート(4ビート)(four beat)1小節を4等分で刻み、演奏するリズム形態、または、そのリズム形態の曲。■アフター・ビート(after beat)■オフ・ビート(off beat)4拍子の強拍は1、3拍目だが、弱拍、つまり2、4拍目にアクセント(音を強くする)をつける、ジャズの基本的な拍子のとり方。「うら打ち」ともいう。■バウンス(bounce)語義は「弾む」、「跳ねる」、「バウンドさせる」。音符を弾ませて演奏することをいう。演奏標語として表記されている場合は、楽譜に記されている8分音符をスウィングするように変えて、弾ませて演奏する。具体的に楽譜の冒頭に音符で表示してある場合もある。ジャズの場合は、アフター・ビート(オフ・ビート)と組み合わせて演奏すること。■シンコペーション(syncopation)音を強くするところをアクセントというが、本来アクセントをつける強拍でなく、弱い音の部分である弱拍のところにアクセントがつくように、本来のアクセントの位置がずれるリズムのことジャズでは「オフ・ビート」という形になって表れる。■ブルース(blues)19世紀半ば、アメリカの奴隷制度下の黒人の間から生まれた歌が、楽器を伴ってやがて定型化した音楽。3行詞、12小節(4小節×3行)からなる楽曲。コード進行や音階(スケール)にも特徴がある。奴隷生活の辛さから生まれたという経緯から哀愁をおびていることが特徴で、形式よりも、それに込められた魂がより重要とされ、世界中に根強いブルースファンがいる。ジャズはブルースに始まり、ブルースに終わるといわれているほど、ブルースはジャズの基本的な部分を形成している重要なもの。また、ジャズ以外にも、アメリカン・ポップスや、ロック、ソウル・ミュージックなどのバックボーンともなった。ジャズでいうブルースとは、主に演奏形式のことを指していい、1コーラスが12小節の演奏形式の楽曲のことを「ブルース」という。日本ではこれまで、「ブルース」と言い表わされていたが、本当は「ブルーズ」が正しい。■ブルー・ノート(blue note)ブルースの演奏で用いられる音階(スケール)を、ブルース・スケール(blues scale)あるいは、ブルー・ノート・スケール(blue note scale)というが、その中で、その音階特有の3つの音のことをブルー・ノートという。西洋音楽のド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド、という音階に対して、3番目の「ミ」と5番目の「ソ」と7番目「シ」の音が半音下げられた音のこと。これはアメリカで黒人の間から自然に発生した独特の音階で、この音が使われることによって感じる雰囲気のことを「ブルージー」と表現されるが、それがジャズにおいても、「ジャジー(ジャズ風)」と感じる重要な音のため、ジャズでは欠くことのできないものといえる。「ブルース」および「ブルー・ノート」は、そのことだけで1冊の本ができるほどに奥が深いもの。なお「ブルー・ノート」は老舗のジャズ・レーベルや、ジャズのライブ・ハウスの名前にも使われている。■スタンダード・ナンバー(スタンダード)(standard number, standard)訳すと「基準」、「標準」ということになるように、ジャズ演奏の基準、標準ともなるべき曲のこと。誰もが知っているヒット曲や、ミュージカルや映画の中で使われた曲などの中で、さまざまな、多くのプレイヤーに、繰り返し演奏され続けている曲が、やがて「スタンダード・ナンバー」となっていく。■モダン・ジャズ(modern jazz)1940年代に起こったビバップというジャズの演奏スタイル以降の、主に4ビートのジャズのことをいう。個人プレイの表現性に重点を置いていることが特徴。それまでの、ダンス音楽としての要素が強かったジャズから、演奏を聴く音楽になった。それ以前のスウィング・ジャズまでの時代のジャズと区別する意味で、ビバップ以降のクール・ジャズや、ハード・バップなどのスタイルを総称していう場合が多い。■スウィング(swing)ジャズにおいて、この言葉は、大きく分けて2つの使われ方がある。1つは、「揺れる」という意味合いから来ているもので、自然に体が揺れ動き出すようなリズム感のこと。「スウィングがなければ意味がない」というデューク・エリントンの曲があるほどに、ジャズにとっては重要な要素で、ジャズを定義付けるものひとつとされる。口で説明することは難しいが、ジャズ独特の「躍動的なオフ・ビート」といわれるリズム感のこと。「スウィング感」は良いジャズの演奏では聴いているわれわれにも確実に伝わってくるもので、スウィングしているということは、ジャズとしての絶対条件であるといわれる。もう1つの使われ方は、1930年から1940年代のジャズの主流の演奏スタイルで、1940年代から始まる「ビバップ」以前のジャズことをいう。「スウィング・ジャズ(swing jazz)」ともいう。?■ビバップ(be bop)1940年代になって、それまで主流のスウィング・ジャズに飽き足らない思いをしていた若いミュージシャンを中心に、ニューヨークのハーレムのジャム・セッションから起こったムーブメント。アルト・サックスのチャーリー・パーカー、トランペットのディジー・ガレスピーらが中心となり、その後のモダン・ジャズの起点となった。個人プレイの表現性に重点を置いていることが特徴。それまでの、ダンス音楽としての要素が強かったジャズが、このときから、演奏を聴く音楽になった。■ハード・バップ(hard bop)1950年代にアメリカ西海岸では、ウエスト・コースト・ジャズが全盛になった頃、イースト・コースト(東海岸)に起こった、黒人ミュージシャンを中心とするジャズのムーブメント。ビバップよりもエモーショナルに、黒人のリズム感やバイタリティーをより前面に出した演奏スタイルになった。新しい演奏スタイルというよりも、ビバップの発展というべきもの。■モード・ジャズ(mode jazz)1960年代にマイルス・デイヴィスを中心に完成されたジャズの演奏スタイルの名称。モードという音階を用いて演奏することで、それまでの細かいコード・チェンジに沿ってアドリブをすることをなくし、プレイヤーの自由度を広げる手法をとった。■フリー・ジャズ(free jazz)言葉通り、コード進行やテーマ、アドリブなどの、ジャズの約束にとらわれない、プレイヤーの感情や思想の自由な表現を重んじるジャズの演奏スタイル。1950年代後半から、活動があったが、風変りな演奏をする人たちとして、あまり注目されなかった。1965年、ジョン・コルトレーンが、アルバム「アセンション」で、従来のモード・スタイルから、フリー・ジャズ・スタイルに転向した頃から、ジャズの一大ムーブメントとなった。?■フュージョン(fusion)1970年代になって、ジャズとロックが結びついたり、リズム&ブルース、ファンクなどと融合して生じたジャズの演奏スタイル。境界を越えたという意味で、当時「クロスオーヴァー」といわれていたが、しだいに融合という意味の「フュージョン」という呼び方に定着した。聴く側にとってはジョン・コルトレーン以降のフリー・ジャズとは違う、「耳当たりのいいジャズ」となった。ハービー・ハンコックの「カメレオン」などの大ヒット曲が次々と生まれ、1970年代のジャズシーンはフュージョン一色になった感があった。■ボサノヴァ(boss nova)従来のブラジルの音楽であるサンバにジャズ的な要素を加えて1950年代末に、ブラジルで生まれた音楽。それを、テナー・サックスのスタン・ゲッツがアメリカに持ち込み、ジャズに取り入れた。スタン・ゲッツとボサノヴァの創始者の一人であるブラジルのギタリスト兼ボーカリストのジョアン・ジルベルトとの共演アルバム「ゲッツ/ジルベルト」の中のイパネマの娘が大ヒット。その後、ボサノヴァはジャズの1ジャンルとして流行し、定着した。↓JAZZの愉しみ 初心者入門編 ◆第3回目講座 2011年6月30日(木)◆2/2 に続く----------【ジャズ】人気blogランキングへ
June 30, 2011
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以下は第2回目講座の配布資料4.スタンダード・ナンバー(スタンダード)とは?----------スタンダード・ナンバー(スタンダード)とは?ジャズの素材としてのアメリカン・ポピュラー・ソングを考えるとき、その原点として、ジェローム・カーンとアーヴィング・バーリンという作曲家の名前があがります。アメリカン・ポピュラー・ソングは、この人たちの手によって始まることになったからです。1900年代初頭のアメリカ、ルイ・アームストロングがポピュラー・ソングをジャズの素材として見事に融合してみせた1910年ごろから始まり、エルヴィス・プレスリーとビル・へイリー&コメッツが出現して、ロックンロール時代が到来し、それらの曲がポピュラー・ソング・ヒット・パレードを席巻して、良質の音楽が生まれる環境を失ってしまう1960年ぐらいまでの間に作られた曲の中から、現在の音楽シーンにおいても消えることのない、永遠に不滅のスタンダード・ナンバーが生まれています。1960年以降の曲でもスタンダード・ナンバーと言えるものはでてきていますし、これからも、新しくスタンダード・ナンバーとなるであろうものもありますが、多くのスタンダード・ナンバーは、この1900年から1960年ぐらいまでの曲だといえます。アメリカン・ポピュラー・ソングの一つの特徴として、スタンダード・ナンバーという概念があります。これは、おもにプレイヤーの歌唱または演奏のスタイルを第一に考えるということから生まれたもので、もとの曲はその素材として考えられ、その素材としてよく取り上げられる曲のことを、スタンダード・ナンバーと呼んでいます。そして、その素材を提供してきたのがティンパンアレーであり、ブロードウェイ・ミュージカルであり、映画音楽だということです。ですから、ロック、フォークソング時代以降はプレイヤーが自分たちで作ったオリジナル曲を演奏するという、シンガー・ソング・ライター(自作自演)の時代になると、素材としてのスタンダード・ナンバーは必要がなくなります。また、そういう曲は、どんなにヒットしてもプレイヤーのイメージとサウンドが曲に強く結びついているため、曲の素材化ということでは難しくなってしまいます。それは、たとえば、フィフティーズ(オールディズ)のリヴァイヴァルは単なる曲のリヴァイヴァルではなく、その演奏スタイルとファッションがリヴァイヴァルしているということであって、曲を素材として扱って、編曲などをしてしまったのではその意味をなさないということをみてもわかります。もちろんビートルズ・ナンバーやスティービー・ワンダーなどの曲のように、新しくスタンダード化しているものもありますが、それはあくまでも、彼らが素晴らしいメロデーィー・メーカーであるからです。大ヒット曲を持つプレイヤーが、全て素晴らしい曲作りの腕前を持っているわけではないということです。現在もジャズ・プレイヤーをはじめ、多くの人たちに親しまれているスタンダード・ナンバーは、真のプロフェッショナルなソングライターたちによって作られたもので、アメリカの文化がぎっしり詰まっており、ある意味アメリカの風俗をも変えてきた力を持っているといえるでしょう。何を「スタンダード・ナンバー」というか、明確なものはありませんが、「スタンダード・ナンバー」とは、『ジャズやポピュラー音楽のなかで、いつの時代にも根強い人気で、歌われ、演奏される曲。長い年月を経ても消えることなく、歌われ、演奏され続けている曲。』ということです。そこには、美しいメロディーと美しいコード進行があり、素敵な歌詞があります。そして、一曲一曲にドラマを感じます。それは、オリジナル演奏者が有名無名に関係なく、多くの演奏者が好んで歌ったり、演奏する曲が、スタンダード・ナンバーということになるでしょう。大ヒットした曲が必ずしもスタンダード・ナンバーになるわけではありません。ある時期一世を風靡した曲でも、単なるその時の流行歌で終わり、忘れられてしまっていくものもあります。また、ロックだからスタンダード・ナンバーにならないともいえません。言えることは、楽曲としてオリジナル性の強いものは、スタンダード・ナンバーになりにくいということです。その人の歌、演奏、オリジナルのアレンジのものでなくてはならないような曲のことです。その反対に、だれが歌っても、だれが演奏しても、その曲がその曲として成り立つものが、スタンダード・ナンバーになりえます。ですから、メロディーラインがしっかりしていて、それだけですぐその曲だとわかるというものです。オリジナルがどういうものかということは関係なく、その曲自体が立派に独立していくものが、その時代を越えて、長い間いろいろな人たちに受けつがれていくのです。たとえば、コール・ポーターが作った「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」という曲のオリジナルは、「サムシング・トゥ・シャウト・アバウト」という映画の中で歌われていたもので、歌っていた人はジャネット・ブレアとドン・アメチだということは、ほとんどの人が知らないでしょう。しかし、逆にこの曲自体は、いろいろな人の演奏によって多くの人に知られています。スタンダード・ナンバーはオリジナルがどういうものかということは問題ではないのです。曲として純粋に存在していて、演奏者によってよみがえってその時間を生きることができるのです。永遠に語りつがれていく魅力のある曲、それが「スタンダード・ナンバー」です。----------そのスタンダード・ナンバーの生みの親と言えるプロフェッショナルなソングライターたちの中で、最も重要な人物は次の5人の名前があげられます。●ジェローム・カーン(Jerome Kern)●アーヴィング・バーリン(Irving Berlin)●ジョージ・ガーシュウィン(George Gershwin)●コール・ポーター(Cole Porter)●リチャード・ロジャース(Richard Rodgers)そして、この5人はアメリカを代表する文化的所産の一つであるブロードウェイ・ミュージカルを作り上げ、数々のアメリカン・ポピュラー・ミュージックを世に送り出した偉大な作曲家として、「ミュージカル5大作曲家(Mighty Five)」と呼ばれています。----------【ジャズ】人気blogランキングへ
June 16, 2011
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以下は第2回目講座の配布資料3.モダン・ジャズとは?----------モダン・ジャズとは?1930年代のアメリカでは、スウィング・スタイルのジャズがポピュラーな音楽になっていました。「スウィング」スタイルは、ジャズの「表の顔」として、アメリカを代表する音楽となりますが、それは、ジャズの本質からは変わって、白人好みのポピュラー・ミュージックとなっていきました。そうして、「スウィング」は「ブルジョア文化」へと浸透していくこととなります。それを、黒人たちは黙って見ていられませんでした。自分たちが作ってきた音楽であるジャズが、そのような形になることに反発して、「アンチ(反)・ブルジョア文化」を訴えて出来た「裏のジャズ」が「ビバップ(バップ)」です。そして、1940年頃からの「ビバップ」以降のジャズを『モダン・ジャズ(modern jazz)』と呼びます。それは、ひとつに、「モダン」という言葉には「近代的」という意味合いがあるということです。それと、「モダニズム(近代主義)思想」という、それまでの価値観を崩していく、「アンチ・ブルジョア文化」ということを指し示す意味合いがあります。したがって、「モダン」は、「アンチ・ブルジョア文化」を象徴する言葉であり、そこから、「ビバップ」は「モダン」を名乗ることとなります。これが、ビバップ以降のジャズを「モダン・ジャズ」と呼ぶゆえんです。ですから「モダン・ジャズ」を名乗れる条件は、「ピバップ」の精神をくんでいるものということがいえます。具体的にいうと、1940年代のビパップ以降、1969年のマイルスが始めた電化ジャズ(エレクトリック・ジャズ)の前までの、基本的にフォービート・スタイルのジャズを指していいます。◎ジャズのスタイルとしては次のものを「モダン・ジャズ」といいます。■ピバップ■クール・ジャズ■ウエストコースト・ジャズ■ハードバップ■ファンキー・ジャズ■モード・ジャズ■フリー・ジャズ◎一般的には、以下のものは含みません。■電化ジャズ(エレクトリック・ジャズ)■フュージョン(クロスオーバー)狭義には、1950~1960年代の「ハードバップ」を中心としたジャズを示します。----------【ジャズ】人気blogランキングへ
June 16, 2011
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以下は第2回目講座の配布資料2.ビバップの誕生----------ビバップの誕生「ビバップ(bebop)」は、モダン・ジャズの幕開けといえるジャズの演奏スタイルであり、その誕生は、1930年代末から1940年代初頭にかけてのことでした。その頃、ジャズの表の顔は「スウィング」スタイルでした。それは、ジャズの高度なテクニックを駆使して「わかりやすい音楽」を作ることです。要するに、ジャズはポピュラー・ミュージック、ダンス・ミュージックとして確立されたのでした。ところが、黒人ミュージシャンたちのジャズは「わかりやすい」だけではないものを求めていました。白人バンドが、もてはやされていたことも、黒人たちには面白くないことだったのでしょう。1938年オープンした、ハーレムのレストランバー「ミントンズ・プレイ・ハウス」には、ほかのステージでの、「わかりやすいジャズ」の仕事を終えたミュージシャンたちが集まってくるようになりました。1940年頃から、そんないろいろなミュージシャンたちが集まって、その場だけのメンバーで即興演奏をする、「ジャム・セッション」というものが始まります。そうすると、わかりやすい音楽に飽き飽きしていた黒人ミュージシャンたちは、そこで、テクニックの極限を競い合い、複雑な音楽を創り出す実験のような演奏が、盛んに行われていきました。この頃には、このような店が多くなり、各所でジャム・セッションが行われるようになりました。こうして、生まれてきたジャズの形が「ビバップ」、または「バップ」というものです。語源はわかりませんが、最初の頃は「ビバップ」と呼ばれていたようです。そのうち、「バップ(bop)」と呼ぶほうが一般的になったようです。この、新しいジャズの誕生はまさに音楽界の革命のような出来事だったので、このムーヴメントのことを「バップ革命」といったりします。「表のジャズ」である「スウィング」が白人の手によって違った形のものになっていったのに対し、「裏のジャズ」である「ビバップ」は、ジャズとしての形を整えていくのでした。「スウィング・スタイル」との違いは、リズムが複雑になり、よりアフタービート、オフビート感の「ノリ」が出て、テンポの幅も極端に広がりました。それから、コード進行も複雑になり、明瞭でないメロディー、不協和音といったものが多用されるようになりました。?1940年、「セロニアス・モンク」、「ケニー・クラーク」、「チャーリー・クリスチャン」、「ディジー・ガレスピー」、「バド・パウエル」といったミュージシャンが中心となっていました。そこに1942年に、「チャーリー・パーカー」がカンサスシティーから進出してきて加わります。ビバップの誕生を記録したものとしては、チャーリー・クリスチャンの、「ミントンズ・プレイ・ハウス」での演奏を録音したもので、1941年5月に、1人のファンがテープレコーダーで私的に録音したものだったそうです。1946年頃からスウィング・バンドの解散が相次いで、「スウィング」が衰退してくると「ビバップ」は勢いを増し、1953年頃までのジャズの代表的なスタイルとなりました。このあとジャズの主流は、ビバップを発展させた「ハードバップ(hard bop)」へと移っていきます。この「ビバップ」以降「ハードバップ」というジャズのスタイルのことを、特に「モダン・ジャズ(modern jazz)」と呼びます。サックス奏者のチャーリー・パーカーはビバップを確立させた人物ということで、「ビバップの創始者」、「モダン・ジャズの父」あるいは「ジャズ史の革命児」などと呼ばれています。1955年に34歳という若さで、ニカ男爵夫人が住むニューヨークのホテルの部屋で亡くなりました。死亡診断書には推定年齢53歳と記されていたといいます。----------【ジャズ】人気blogランキングへ
June 16, 2011
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以下は第2回目講座の配布資料1.ジャズ史 概略年表 ----------●ジャズ史 概略年表[明治時代]1868年【明治1年(元年)】19世紀末1897年【明治30年】ラグタイム⇒ニューオリンズ音楽(まだジャズという言葉はない)アメリカのニューオリンズにストーリーヴィルという歓楽街(売春娼街)がオープンし、ジャズのもとになる音楽が、このストーリーヴィルの黒人たちによって生まれた。一般的に、これがジャズ誕生とされる。後にニューオリンズ・ジャズと、白人たちによるディキシーランド・ジャズに分類される。1901年【明治34年】20世紀を迎える。1911年【明治44年】■アメリカン・スタンダード・ナンバーの誕生。アメリカン・ポピュラー音楽第1号とされる「アレキサンダーズ・ラグタイム・バンド」誕生。ソングライターのアーヴィング・バーリンがこの曲を書き、空前の大ヒット。-----[大正時代]1912年【明治45年、大正1年(元年)】1914年【大正3年】第一次世界大戦勃発。1917年【大正6年】ニューオリンズのストーリーヴィルが閉鎖したため、ジャズのもとになる音楽の中心はシカゴへ移る。(後にシカゴ・ジャズに分類)シカゴの「オリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンド(ODJB)」がニューヨークに進出し、史上初のジャズを録音。■この頃、「Jazz(ジャズ)」という言葉が生まれる。カンザスシティーにも歓楽街があり、ジャズが盛んになる。(カンザスシティー・ジャズ)1920年【大正9年】アメリカ全州で禁酒法発令。1933年まで続く。-----[昭和時代]1926年【大正15年、昭和1年(元年)】1927年【昭和2年】■アメリカの最初のミュージカルとされる「ショー・ボート」誕生。エドナ・ファーバーのベストセラー小説をもとに、オスカー・ハマースタイン二世が台本を書き作詞をし、ジェローム・カーンが作曲したミュージカル「ショー・ボート」開演。1929年【昭和4年】■世界恐慌が起こる。1935年頃~【昭和10年頃~】■「スウィング」誕生。(=スウィング・スタイル)(=スウィング・ジャズ)1930年代中頃になると、不況回復により急速に白人がリーダーのビッグバンドが台頭。そのビッグバンドとヴォーカルを迎えたジャズの演奏スタイルは「スウィング」と呼ばれ、1940年代中頃(1946年)までの間、全盛期となった。このころから、ジャズはニューヨークが中心になる。1940年【昭和15年】■「ビバップ」誕生。(=バップ)ジャズではビバップ革命が起こる。ニューヨークのハーレムのクラブで連日ジャム・セッションが行われるようになり、新しいジャズのスタイルの「ビバップ」が誕生、「モダン・ジャズ時代」の幕開けとなる。?1941年【昭和16年】12月8日■日本がハワイ真珠湾を攻撃。(太平洋戦争開戦)■「ビバップ」の最初の録音がされる。1941年5月、チャーリー・クリスチャンの「ミントンズ・プレイ・ハウス」での演奏を、1人のファンがテープレコーダーで私的に録音した。これは、ビバップを録音した最初のものとされている。1942年【昭和17年】アメリカ音楽家協会(AFM)がミュージシャン保護のためレコーディング・ストライキ突入。1944年まで、レコーディングが中止される。1945年【昭和20年】8月15日■日本がポツダム宣言を受諾。(太平洋戦争終戦)1948年【昭和23年】1月~12月、AFMによる第二次レコーディング・ストライキ。1949年【昭和24年】「クール・ジャズ」誕生マイルス・デイヴィス「クールの誕生」録音。1950年頃~【昭和25年頃~】■「ウエストコースト・ジャズ」誕生。クール・ジャズの流れをくんだ若手白人ミュージシャンにより、アメリカ西海岸を中心に新しいジャズが広まった。1954年【昭和29年】■「ハードバップ」誕生。2月、アート・ブレーキーの「バードランドの夜Vol.1,2」が録音され、「ハードバップ」の幕開けを告げるものとなる。1955年【昭和30年】■ロックンロール時代到来。ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツの「ロック・アラウンド・ザ・クロック」が、ロックンロールとして、初めて全米チャートの1位になり、ロックンロールがアメリカ全土に知れ渡る。1956年【昭和31年】1月27日にエルヴィス・プレスリーの「ハート・ブレイク・ホテル」がリリースされ、4月に全米チャートの1位を記録。本格的にロックンロールの時代になる。1958年【昭和33年】■「ボサノヴァ」誕生。ブラジルで、ボザノヴァ誕生の曲「シェガ・ジ・サウダージ」がリリースされる。1959年【昭和34年】■「モード・ジャズ」の誕生。マイルス・デイヴィスが「モード・ジャズ」とされる「カインド・オブ・ブルー」を録音。モータウン・レコード設立。1960年【昭和35年】■「フリー・ジャズ」誕生。オーネット・コールマンが「フリー・ジャズ」を録音。1960年頃~【昭和35年頃~】■ロックンロール全盛。エルヴィス・プレスリーの台頭により、ロックンロールが音楽シーンのメインとなる。スタンダード・ナンバーのもとである、職業ソングライターにより作られるポピュラー音楽はかげをひそめる。ロックンロールはニューロックへと変化し、ジャズもロックに押される。1969年【昭和44年】■「エレクトリック・ジャズ」誕生。マイルス・デイヴィスが「エレクトリック・ジャズ」(=電化ジャズ)を打ち出した、「ビッチェズ・ブリュー」を録音。その後、「ジャズ・ロック」や「クロスオーヴァー」という言葉ができる。1971年【昭和46年】ウェザー・リポート結成。1972年【昭和47年】リターン・トゥー・フォーエヴァー結成。1873年【昭和48年】ヘッド・ハンターズ結成。?1975年頃【昭和50年頃】■クロスオーヴァー全盛期。1970年代終わりごろから「クロスオーヴァー」は、徐々に「フュージョン」という言葉に変わるようになる。-----[平成時代]1989年【昭和64年、平成1年】「スムース・ジャズ」という言葉が使われ出してくる。2001年【平成13年】21世紀を迎える。2003年【平成15年】4月1日静岡県清水市が静岡市と合併し、「静岡市」になる。2010年【平成22年】6月~7月西奈生涯学習センター「大人のためのJAZZ入門」講座開催2011年【平成23年】6月西奈生涯学習センター「JAZZの愉しみ 初心者入門編」講座開催●現在では、フュージョン(クロスオーヴァー)は「ジャズ」ではないという見解がある。*****ニューオリンズでジャズのもとになる音楽が発生したのが1900年頃。ジャズがモダン・ジャズとして確立されたのが1950年頃。ジャズが発生してから現在まで約110年。モダン・ジャズとしては60年位の歴史となる。作成:Ohzeki ? Toshio 2010年改定:Ohzeki ? Toshio 2011年----------【ジャズ】人気blogランキングへ
June 16, 2011
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静岡市西奈生涯学習センターのジャズ講座「JAZZの愉しみ 初心者入門編」第2回目を6月16日(木)に行いました。 第2回目は「ジャズの歴史」についてです。■アーリージャズ時代■スウィングジャズ時代■モダンジャズ時代 ビバップ クールジャズ ウエストコーストジャズ ハードバップ モードジャズ フリージャズ■その後のジャズ 以下は第2回目講座の配布資料。 ----------1.ジャズ史 概略年表2.ビバップの誕生3.モダン・ジャズとは?4.スタンダード・ナンバーとは?----------【ジャズ】人気blogランキングへ
June 16, 2011
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前のページからのつづきです。----------2.即興演奏とアド・リブ ここで、 「即興演奏と躍動的な〈オフ・ビート〉のリズムを主な特徴とする。」 とありますが、これがジャズという音楽を実に的確に表した一番の基本です。 要するに、それは逆を言うと、 この「即興演奏」で、なおかつ「躍動的なオフ・ビートのリズム」がある音楽が、 「ジャズ」であるということです。 ほかに細かいことを言えば、ジャズ的なフレーズ、 ジャズ的な和音(コード)、ハーモニーというものなどがありますが、 それらは決定的なものではないということです。 ここでまず「即興演奏」とは、英語では「インプロヴィゼーション(Improvisation)」というもので、 ジャズの最も重要な要素です。 即興演奏とは、楽譜など、前もって決められたものによらないで、 演奏者がその場で即座に楽曲を創作したり主題を発展させたりしながら演奏することです。 ジャズにおいて即興演奏とは、インプロヴィゼーションと言うことが多いのですが、 これはジャズの命ともいうべきものでしょう。 極端な話、ジャズ=即興演奏(インプロヴィゼーション)とも言えます。 また、即興演奏と同じように使われる言葉で、 即興的に演奏することを「アド・リブ(ad lib)」とも言います。 ♪ジャズ用語の説明 「インプロヴィゼーション」=英語で自分の意のままに自由に演奏すること。即興演奏 「アド・リブ」=ラテン語のアド・リビトゥム(ad libitnm)の略で、 「随意に」、「自由に」という意味。ジャズのソロでの即興的な演奏のことを言う。 「インプロヴィゼーション」と「アド・リブ」はほとんど同じ意味で使われる。 使い分けをするとすれば、インプロヴィゼーションはジャズの演奏の全体的な即興のことをいうのに対し、 アド・リブの方は演奏の中で演奏者のソロ演奏に対していう場合が多い。 たとえば、「ジャズでソロをとる」ということは、 曲中で一人が(伴奏の有無にかかわらない)思いのままの演奏をすることを言い、 このときのことを「アド・リブ」をすると言う。 ということで、 『ジャズを演奏すること=アド・リブをやるということ』なのです。 3.ジャズのリズムとジャズのノリ しかし、ここでもうひとつ、ジャズでは大切なものがあります。 それはジャズのリズムです。 ジャズの特徴的なリズムは、「躍動的な〈オフ・ビート〉のリズム」というものです。 まず、ジャズのリズムは一般的には「フォー・ビート(four beat)」というものです。 ジャズの曲のリズム形式は、大半が、この「フォー・ビート」のリズムだと言えます。 すなわち、ジャズの基本的なリズム形式は「フォー・ビート」のリズムだということです。 これは基本的には、ベースが1小節に4つの音を鳴らします。 4分音符を4つずつ弾きながら、コード進行に従って、ベースラインを作ります。 つまり、1小節に4つのビートを作ることが、「フォー・ビート」というものです。 このときのベースラインを、歩くようなベースということから「ウォーキング・ベース」といい、 「フォー・ビート」のリズムの基本を作っています。 ここで大切なことが「ノリ」というものです。 ただビート(拍)を4つ鳴らせば「フォー・ビート」になるというものではありません。 これがわかっていないとジャズは演奏できないといってもいいほど、重要なことです。 この独特の「ノリ」というものがあってこそ、ジャズになるといえるほどのものです。 それが、ジャズ特有の「スウィング感」、「グルーヴ感」、「ドライヴ感」といったものです。 デューク・エリントンの曲に「スウィングしなけりゃ意味がない」という曲がありますが、 まさにこの「スウィング」というリズムの感覚がジャズの命なのです。 これがまさしく「躍動的な」という表現の部分です。 そして「オフ・ビート」。 それは、躍動的なジャズ独特のスウィング感を生み出すビートが「オフ・ビート」というものです。 「オフ・ビート」は「アフター・ビート」とも言いますが、 ジャズのリズムの基本の基本は「オフ・ビート」または「アフター・ビート」というもので、 アクセントの位置がビート(拍)の後ろ(裏拍)にあるということです。 1小節に4分音符4拍で考えた場合、「1」、「2」、「3」、「4」、と手をたたきます。 普通ならアクセントは「1」と「3」になるようにたたきます。 学校の音楽の時間でもそう習っているはずです。 しかし、ジャズの場合は全く逆で、「2」と「4」にくるようになります。 音楽に合わせて手拍子をする場合、日本人の多くは「1」と「3」をたたくはずです。 黒人の場合は自然に「2」と「4」でたたきます。ここの違いです。 それと、音符の取り方で「タン、タン、タン、タン」を3連符をつなげた形で「ター、タ、ター、タ」 というニュアンスでリズムをとりますが、これは譜面の音符ではそうは書いてありません。 実際に演奏する時にはそういうとりかたをして演奏をするということです。 あくまでも譜面で書けるリズムではないのですから、微妙だということです。 あまりはねすぎたりすると「シャッフル」というリズムになってしまい、 ジャズにおいてはカッコ悪くなってしまうので、ここがむずかしいところです。 「タッ、カ、タッ、カ」となってしまうと「阿波踊り」になってしまいます。 「タータ、タータ」と演奏することを、「バウンスして」(ハネて)演奏するといいます。 ジャズの初心者は、一般的にハネすぎる(スキップするようなシャッフルになる)傾向がありますが、 少しイーブンに近い感じで伸ばすようにして「ター、タ」の後ろ(タ)の方にアクセントをつけるようにすると、 ジャズらしいノリのフレーズになります。 一般的には、テンポの遅い曲はバウンスの度合いが大きく、強く裏拍をひいて演奏し、 テンポの速い曲では、ほとんどバウンスしないで演奏します。(微妙) そして、これらがジャズのノリを作り出すことになります。 このことは、譜面では書き表すことは、ほとんど不可能なことですし、 たとえ書き表したとしても、そんな譜面を見て頭で考えていたのでは、とてもノリなんて出せません。 ジャズのリズムは、身体で感じるしかありません。 このフォー・ビートの基本は、4拍子だけの話しではなく、 3拍子(ジャズ・ワルツというもの)でも、5拍子でも、変拍子でも、スローになっても全て同じことです。 追記:3拍子でもジャズでは「フォー・ビート」のリズムのノリで、スウィングするのです。 これを普通のワルツとは区別して、特に「ジャズ・ワルツ」といいます。 これが「躍動的なオフ・ビートのリズム」ということです。 したがって、 『ジャズとは、即興演奏を躍動的なオフ・ビートのリズム(ノリ)でやる音楽』 だということです。 即興演奏と躍動的な〈オフ・ビート〉のリズムは、併(あわ)せ持っていなければならないものです。 ですから、たとえフレーズだけがいくらすばらしいジャズのフレーズであったとしても、 それがスウィングしていなければ、ジャズにはならないということです。 しかし、たとえ一音だけのフレーズでも、それでスウィングさせることができれば、 すばらしいジャズの世界が広がるのです。 ●ジャズは「アド・リブ」と「スウィング」による「インプロヴィゼーション」の音楽 作成:Ohzeki-Toshio 2011年【ジャズ】人気blogランキングへ
June 2, 2011
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今年も静岡市西奈生涯学習センターのジャズ講座が6月2日(木)から始まりました。 講座名は「JAZZの愉しみ 初心者入門編」ということで、全3回。 内容はジャズの歴史や楽曲について基本的な内容の講義と体験(リズムのとり方、歌い方 等)。 日時:第1回目 平成23年6月2日(木) 午後7時~8時30分 第2回目 平成23年6月16日(木) 午後7時~8時30分 第3回目 平成23年6月30日(木) 午後7時~8時30分 講師は私と塚本かおり。 対象人数は成人50人で希望者数はこれを上回ったので抽選したそうです。 第1回目は「ジャズの定義:ジャズとは何か?」についてです。 以下は第1回目の配布資料。 その中で『■「ジャズ」とは?』 というところより後の部分は、この文章だけではとうてい理解できないでしょう。 しかし、ジャズというものを言葉で説明すると、こういうことになってしまうのです。 それでジャズはむずかしいと思ってしまうのでしょうが、 ジャズも音楽ですから、いろいろ聴いているうちに体で感じてわかってくることでしょう。 ---------- JAZZの愉しみ 初心者入門編 ◆第1回目講座 2011年6月2日(木)◆ ◇はじめに◇ ジャズ講座は2回目で、今回は「JAZZの愉しみ 初心者入門編」ということで3回の講座を行います。 前回は「大人のためのジャズ入門」という講座名でしたが、内容的には同じです。 ジャズ入門のための講座です。 ジャズ入門ということは、ジャズへの入り方、聴き方ということになるでしょう。 しかし、聴き方といっても、ジャズも音楽であることには変わりありません。 結局は何でも聴いてみれば良いだけのことなのです。 そのために、ジャズのことを少しでも知っていれば、何も知らないよりは親しみがわき、 より愉しめるのではないでしょうか? そして、いろいろ聴いているうちにジャズのおもしろさも自然にわかってくるでしょう。 この講座は、ジャズを聴きたいと思っていてもジャズのことが何もわからないといった方たちのために、 少しでもお役にたつことができれば大変うれしく思います。 ---------- ◇講師紹介◇ ●塚本 かおり(つかもと・かおり) 名古屋出身 財)ヤマハ音楽振興会東京支部においてボーカル科の音楽講師を務める 東京で活動後、現在静岡で活動 ボーカリスト、ボイストレーナー、ボーカル講師、 ラジオパーソナリティー等 ●大関 敏夫(おおぜき・としお) 清水市(現在静岡市)出身 東京で活動後、現在静岡で活動 ジャズ・ピアニスト ホームページ・アドレス http://plaza.rakuten.co.jp/xxjazz/ メール・アドレス xxokkun@yahoo.co.jp 質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。 ◇ジャズの定義について:ジャズとは何でしょうか?◇ ジャズとはジャズというジャンルの曲があるわけではありません。 どんな曲でもジャズになるのです。 それは、ジャズとは演奏スタイル、すなわち演奏の仕方のことです。 どんな曲でも、ジャズの演奏スタイルで演奏すればジャズになるということなのです。 ジャズの素材になっている曲は、おもにその時代のポピュラー音楽で、 もともとはミュージカルのために書かれた曲、あるいは映画のために書かれた曲だったりします。 そして、多くのジャズ・ミュージシャンによって取り上げられて、 作曲されてから何十年もの間、演奏され続けている曲がたくさんあります。 そういう曲のことを「スタンダード・ナンバー」あるいは「スタンダード」といい、 それは、ジャズの定番の曲となっています。 どのくらい演奏されているものがスタンダード・ナンバーかという決まりはありませんが、 ざっと挙げてみても500曲くらいにはなるでしょう。 そういう曲がジャズとなっているのです。 それでは、ジャズとは、どのような演奏スタイルのことなのでしょうか? 辞書で「ジャズ」を調べると、 『19世紀末から20世紀にかけて、アメリカ南部で黒人の民俗音楽と白人のヨーロッパ音楽とが融合してできた音楽。 即興演奏とオフビートの独特のリズム感などが特徴。 ディキシーランドジャズ、スイングジャズ、モダンジャズ、フリージャズなどさまざまなスタイルがある。』 とあります。 ジャズは、1900年ころのアメリカで生まれた音楽で、 即興演奏と独特のリズム感が特徴だということです。 そして、ジャズの歴史の中で、いろいろな呼び方のジャズが生まれてきましたが、 今日、一般的にジャズと言われているものはモダンジャズのことです。 モダンジャズについては、また後ほど説明しますので名前だけ覚えておいてください。 ここでジャズという音楽の定義として重要なのは、演奏スタイル、要するに演奏の仕方です。 それは、即興演奏と独特のリズム感ということです。 即興演奏とは英語でインプロヴィゼーション(improvisation)といい、 自分の意のままに自由に演奏することをいいます。 ジャズとは、そのことが一番基本となる大切なことなのです。 要するに、ジャズの定義を一言で表すのであれば「自由な音楽」ということなのです。 ■「ジャズ」とは? 1.「ジャズ(Jazz)」とは何でしょう? 電子百科事典「マイペディア」で「ジャズ」という項目を調べると、 下記のように 記載されています。 ほとんど歴史的なものですが、その中で、 「即興演奏と躍動的な〈オフ・ビート〉のリズムを主な特徴とする。」 という記述が「ジャズ」という音楽がどういうものかということを表しているものでしょう。 【ジャズ】 20世紀初頭にアメリカのニューオーリンズで生まれ,発展した音楽。大衆音楽のみならず芸術音楽にも多大な影響を与えた。即興演奏と躍動的な〈オフ・ビート〉のリズムを主な特徴とする。その起源は西アフリカから新大陸に連れてこられた黒人奴隷の末裔の民俗的音楽と西洋音楽とが融合したものとみられ,ニューオーリンズで音楽の素養を持ったクレオールと元奴隷たちによるブラス・バンドはのちにディキシーランド・ジャズと呼ばれる。ここにはブラス・バンドの行進曲,ブルース,宗教歌(黒人霊歌),ラグタイムなどの要素がみられる。1920年代以降の工業化とともにシカゴやニューヨークなど北部都市に伝播し,デューク・エリントンらのビッグ・バンド・ジャズや ベニー・グッドマン以降主に白人によって行われたスイング・ジャズ(スイング)によってそのスタイルを確立した。それまでダンス音楽であったが,第2次大戦以後,演奏形態もコンボが主流となり,ジャズは鑑賞音楽としてさらに独自の発展を遂げた。独創的なアドリブ演奏のなかからバップと呼ばれるスタイルが登場し,チャーリー・パーカーらがこれを完成,モダン・ジャズの基礎をつくった。さらに,マイルス・デイビスなどの登場で1950年代からモダン・ジャズは一気に成熟期を迎えた。1960年代には騒音に近い自由な演奏を目指す オーネット・コールマンらのフリー・ジャズや マイルス・デイビス,ジョン・コルトレーンなどのモード・ジャズによってさらに表現範囲を広げ,以後ジャズはかつてないほど多様化し,また他ジャンルとの融合(フュージョン)により新しい道を辿るが,かつての勢いは失いつつある。 「マイペディア」より 文字数オーバーのため、次のページへつづく【ジャズ】人気blogランキングへ
June 2, 2011
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