星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2022.05.27
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 ​​昨日フィンランドの「マリン首相」がウクライナの首都キーウを訪問したというニュースがありました。「NATO加盟申請の決断」や首相の好感度もあってフィンランドという国に興味を持ち始め、2013年に発行された村上春樹著「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を思い出しました。



 前半は高校まで愛知県で過ごした主人公「多崎つくる」と苗字に「色( 松や 海など)」が付いている男女2人ずつの親友たちとの交流が描かれています。ただ1人苗字に色が付いていない「つくる」が東京の大学に進み休暇で帰省した時に突然「私たちに一切連絡をしないで欲しい」と告げられてしまいます。

黒埜恵里」が住む フィンランドで、過去の「絶交通達」に隠された謎をそこで解き明かすことになるという内容です。

 最初に読んでから随分時が経っているので記憶が曖昧なところもあり、もう一度読んでみようと思っています。 今パラパラと後半のページを捲ってみると、フィンランドに行くために休暇をお願いした上司から「フィンランドに一体何があるんだ?」と怪訝な顔で聞かれます。それに「シベリウス、マリメッコ、ノキア、ムーミン・・・」とつくるが答えます。

 作曲家でバイオリニストの「シベリウス(1865-1957)」は名前は知っていてもフィンランド人とは知りませんでした。調べてみるとフィンランドが「帝政ロシア」から独立を勝ち得ようともがいている最中「音楽」で国民意識の形成に寄与した人物とあります。

 また本のタイトルになっている「巡礼の年」は19世紀の作曲家でありピアニストの「フランツ・リスト」の「ピアノ独奏曲集」でした。流石クラシックに造詣が深い村上春樹氏らしいタイトルの付け方と今更ながらに思います。

 かつての親友の「サマーハウス」を訪ねるためシベリウスの生まれ故郷(ハメーンリンナ)の近くの街までヘルシンキから車で向かいますが、その車は「フォルクスワーゲン・ゴルフ」です。車好きでも有名な村上春樹氏の今年アカデミー賞を受賞した「ドライブ・マイカー」で使われたのはスウェーデン製の「サーブ」でした。何となく「色彩を~」を映画化するとと余計な事まで考えてしまいます。



 余談ですが2003年に来星した時シンガポールの携帯電話はフィンランドの「ノキア製」が全盛でした。今はあまり見かけなくなりましたが、2011年にサンクトペテルブルグへの中継地として一泊したヘルシンキでノキアの店舗をみかけて思わず写真を撮りました。9月は小雨が降る生憎の天気でヘルシンキ自体にはまり良い思い出がないのですが、その国の歴史を踏まえて訪れると違うのだろうなぁと今になって実感です。











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最終更新日  2023.01.19 13:54:26
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