2004年12月27日
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学生時代孔雀と呼ばれていたほど、美貌と獰猛なほどの行動力を持つ佐伯鉄夫
現金を強奪することを生業としている、しかも相手は暴力団
その彼が大仕事をまさに終えた時、強盗に襲われた
死を覚悟したその瞬間、鉄夫の体は消えていた
そして30世紀の彼方に飛ばされていた
舞台は突然未来の異質の世界へと移動する
もちろん暴力団相手の盗った盗られたも、ごく普通のものではないけれど

30世紀は、生命現象を解明しつくし、種の融合化が起こり
無機物質にさえDNAを与える、遺伝子的混沌の世界だった

純粋な人間は激減し、さまざまな遺伝子を取り込んだ人ではない人が増えた世界
それぞれの遺伝子の傾向ごとに守護神(トーテム)を崇める
山犬や水母やジャガーやコンドル、サボテンを崇めるものもいる
ロボットや木々や水や岩でさえ意思を持つような世界

この作家のえがく世界は、想像するに生理的に相容れないものであることが多い
なのに小気味良い時がある、なぜか分からないけど
その、くにゃくにゃ、べたべた、なまぬるく、感じられる世界に惹かれるものがある

この作品に限っては、面白いんだけど不完全燃焼
孔雀の孔雀たる美しさとか威厳とは言うものはあまり感じない
悟りきった王ではないからだろうか
強いけれど、好きになれないタイプの主人公

出会ったものたちとの関わりに、想像以上のものがない
そのままを受け入れれば良い作家さんではあるんだけど

解説によると、三部作に発展させられるらしい
だからか思わせぶりな感じがある
続きを読みたいんだけど…すでに長い時が…

主人公が蓄えたものを取り戻せるかどうかを知るにはまだまだ時間がかかりそうだなぁ
知る時は来るのだろうか?





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最終更新日  2004年12月27日 06時26分53秒
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