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“Every Time We Say Good-bye” by Chet Baker 1987 こちらのブログではすっかりおなじみのドラムのチッコさんが、今年も沖縄にやってきました。 11月19日と20日の二日間、那覇のライブハウスでのパフォーマンスは、大変貴重な大満足のひとときを私たちに与えてくれました。 まずは19日(火)。那覇市牧志の駅近くにある「ファンファーレ」でのジャムセッションナイト。 セッションホストは、チッコさんと、沖縄では誰もが知るベースのジェフ蔵方氏。そして準ホストと呼ぶべき大活躍だったギターに、いはとおるくん。ゲストにあの歌姫 Dynaさんがきてくれて、さらにブルースハープの石川さんもいて、錚々たるメンバーが揃いました。 お客さんで楽器をやる人は、ここの常連らしいギターの若者。もう一人昔東京でチッコさんと知り合いだったギターの人。ほかに石川さんの仲間のギターの人。こう書くとやはりギターは多い。 そんな中、始まってしばらくしてから琉球大学のジャズ研の若者が4人入ってきて、なんとそのうちの3人がドラム。もう一人はベースでした。 セッションは、みなさん得意なものややりたい曲をチッコさんとジェフさんのバックアップあるいはご指導の下、楽しく和気あいあいにやり、とても充実した一夜でした。特に大学生の4人にとっては、きっと忘れられない素晴らしい夜になったことでしょう。 とおるくんにギターを頼んでおいて、つくづく良かったと思った次第です。 ↑19日ファンファーレでの1枚、左から、Dynaさん、チッコさん、ジェフ蔵方さん、右手前の帽子だけがギターのとおるくん。 20日(水)。この日は透析を早めに切り上げて (とは言っても4時間以上はできた)、国際通りのサウンドエムズに。 Chico’s Super Session と銘打って、ギターにスーパーギター奏者モト牧野氏、ベースは予定が変更になり、若手のホープ仲本悠くん、そしてドラムにせっちゃんこと、多くのミュージシャンに信頼厚い牧野せつ子さんという豪華メンバーを従えた、セッションバンドのライブパフォーマンス。僕が到着した頃にはすでに1時間ほどが過ぎていました。 ほどなく Dynaさんがマイクを持ち、連夜に亘る素晴らしい歌声を聴かせてくれました。 チッコさんはこの日、歌もたくさん披露してくれて、それがとても良かったです。ドラムをせっちゃんに任せてマイクを持って歌う姿には、年齢を経て迷いのないミュージシャンのかっこよさが醸し出され、特にラストの “Every Time We Say Good-bye” は胸にジンとくるものがありました。 “Every Time We Say Good-bye” を歌う前に僕の方に向かって、「Qさんが歌ってたよね」って言ってましたけど、他の人には何のことかわからなかったでしょうね。 軽く説明させてもらうと、チッコさんは以前サックス奏者の故Qいしかわさんのバックでよく叩いていて、この曲をQさんが持ち歌にしていて、僕も聴いたことがあるので、「ほら、覚えてるでしょ」っていう感じでこう言ったんです。はい、もちろん覚えてますとも。 そういえば、2005年の12月、Qさんを初めて軽井沢で見たときにチッコさんが叩いていたんですが、この時Qさん73歳。 僕はこの時の感想を「73歳の Q.さんの演奏する姿を見ながら、ああいうジイサンになるなら、年を取っても全然かまわないと思ったりしました」と書いた。それで、今チッコさんは72歳。あと1年であの時のQさんと同じ年になるかと思うと、感無量です。 チッコさんはあの頃のQさんみたいに「ああいうジイさん」になったんだね。 ちなみに僕はすでにあの時のQさんの年齢を追い越してしまった。なのに「ああいうジイさん」には、なれてないなあ。 ↑“Every Time We Say Good-bye” を歌うチッコさん。バックは左から、仲本くん、せっちゃん、モト牧野氏。 “Every Time We Say Good-bye” by Chet Baker 1987 ********** 11月16日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Lullaby of Birdland (Sarah Vaughan with Clifford Brown) 2. Dream (Sarah Vaughan) 3. Whispering (Miles Davis) 4. Folks Who Live on the Hill (Art Farmer) 5. さよならデイト (梓みちよ&田辺靖雄) 6. When I Fall in Love (Natalie Cole with Nat King Cole) 7. Something Stupid (Nancy Sinatra & Frank Sinatra) 8. I Am a Rock (Simon & Garfunkel) 9. You’ve Lost That Lovin’ Feelin’ (The Righteous Brothers) リクエスト曲は、6.酋長Kobaさん。ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.~4.は11/12に亡くなったロイ・ヘインズを偲んで。彼がドラムを叩いている曲を。5.は「今月の歌」”I’m Leaving It All up to You” を、日本語のカヴァーで。7.~9.は今回も引き続き信州そばさん持ち込み企画による「エレクトリック・ベーシスト、キャロル・ケイ特集(その4)」。因みに7.は先週の続きの’67年のデュエット曲。 以上。次回もよろしくお願いします。
2024.11.22
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“In the Heat of the Night” by Ray Charles 1967 11月12日今度はドラマーのロイ・ヘインズ氏が亡くなった。こちらは享年99。3日に亡くなったクインシー・ジョーンズ氏のさらに上を行く大往生でした。 ご冥福をお祈りします。 9日のラジオではクインシー・ジョーンズ関連の曲を何曲かお届けしましたが、16日はロイ・ヘインズ関連の特集をすることになりますね。 ところで、ロイ・ヘインズといえば、2005年の11月、軽井沢でチッコさんと初めてお話ししたときのことを思い出します。 そのときの模様はこちら↓で読んでみてください。 2005.11.11の日記「アル・ジャクソン~バーナード・パーディー~チッコ相馬」 ただ、この時はシンバルのことしか書かなかったんですが、実はスネアも見せてくれたんです。 それがなんと!憧れのロジャース・ダイナソニック (ウッド5”) ではありませんか。見るからにクラシカルなカバリングで、明らかに60年代のエンブレムとロゴ・・・。 「ボトムは変えてあるんですけどね」って、つまりあの独特のスネアフレームは外してあり、普通のフープに変えてあったんですが、普段持ち歩くならこの方がいいだろうし、多分音的にも問題ないのだろう。あれこれ感心しながら美しく光るブラックダイヤモンドのカバリングを羨ましく眺めていたら、次の一言。 「これ、ロイ・ヘインズに貰ったんですよね」って!「え~~~、本当ですか!」 いや、僕の聞き間違いではないと思うので、書いてしまいましたが、とにかくびっくりしましたよ。 ニューヨークでバーナード・パーディーに師事していたくらいだから、いろんなミュージシャンとの親交はあった(ある)のは間違い無いとはいえ、あのロイ・ヘインズから、ダイナソニック貰っちゃうなんて、それだけで凄いですよね。今度会ったら確かめてみよ。 改めて、そのチッコさん、いよいよ来週の火曜日ですからもうすぐですね。 沖縄でのスケジュールは以下の通りです。 ⭐︎11月19日 (火) “CHICCO’s Funky Jam” @AZAT FANFARE (牧志ファンファーレ) Host Musician : チッコ・ソウマ (mc.ds.vo), ジェフ・蔵方 (b.) Open, 19:30 Start, 20:00 Fee, ¥1,500 + 1d order ⭐︎11月20日 (水) “Chicco’s Super Session” @Sound M’s (国際通り) 時間 Open, 19:30 / Start, 20:00 料金 2800円 出演 チッコ・ソウマ(dr,vo), モト牧野(gt), Andrew Bruhelius(bs), 牧野せつ子(dr) ********* クインシー・ジョーンズが亡くなって、ラジオで特集やろうと思ったけれど、どうしてもあのレスリー・ゴーアのプロデュースをしたということが頭から離れず、番組的にも彼女のデビュー当時の曲はぴったりだろうと、結局4曲レスリー・ゴーアをかけてしまった。 それから、レイチャールズが歌った『夜の大捜査線』のテーマ “In the Heat of the Night” の作曲はクインシー・ジョーンズですが、なんと、このベースを弾いているのが、このところ番組後半にまとめてお届けしているキャロル・ケイなんですよね。 “In the Heat of the Night” by Ray Charles 1967 ********** 11月9日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. 涙のバースデーパーティー 2. 涙のジュディー 3. She’s a Fool 4. 恋と涙の17才 (以上,Lesley Gore) 5. I Got a Woman (Ray Charles) 6. I Wanna Be Loved by You (Marilyn Monroe) 7. Good Vibration (The Beach Boys) 8. The Beat Goes on (Sonny & Cher) 9. Ain’t Nothing Like the Real Thing (Mavin Gaye & Tammi Terrell) 10. In the Heat of the Night (Ray Charles) 11. I’m Leaving It All up to You (Danny & Marie Osmond) リクエスト曲は、5.座波ソーメンさん。6.酋長Kobaさん。7.信州そばさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.~4.と10.は11/3に亡くなったクインシー・ジョーンズの追悼で。1.~4.はクインシー・ジョーンズのプロデュース。10.は同タイトルの映画音楽を作曲(邦題:夜の大捜査線)。同曲はメインテーマ。7.~10.前回に引き続き信州そばさん持ち込み企画による「エレクトリック・ベーシスト、キャロル・ケイ特集(その3)」。今回は全曲1967年の曲。ちなみに8.&9.はデュエット曲。実はこの年にもう1曲デュエット曲があるので用意していましたが時間が無く、次週に持ち越しとなりました。11.は「今月の歌」1974年にリバイバルヒットさせたダニー&マリー・オズモンドで。 以上。次回もよろしく。
2024.11.14
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“It’s My Party” by Lesley Gore 1963 11月3日無事誕生日を迎え、いわゆる後期高齢者の仲間入りをいたしました。 その同じ日、時差はありますが、米国ではクインシー・ジョーンズ氏が亡くなったとの報。享年91の大往生ということですが、音楽界においてはあまりにも大きな存在でしたから、メディアの取り上げ方も大きいものでしたね。 中でもこれら↓はとてもよく書けていると思いました・ [Vogue Japan]クインシー・ジョーンズが死去。享年91歳 [BBC] “Quincy Jones, giant of US music, dies aged 91” [BBC] ’He changed my life’, Stars remember Quincy Jones ご冥福をお祈りします。 なお、9日のラジオではプチ特集も予定しています。 この曲↓をかけますね。 “It’s My Party (涙のバースデイ・パーティー)” by Lesley Gore 1963 ********* アメリカ大統領選でトランプ氏が選ばれてしまいましたね。 また4年間もあの顔をテレビで見なくてはならないのが嫌だなあ。 ネタニヤフは散々好き勝手やったので、たぶんガザでの戦闘を一旦停止するか、停戦交渉に入るでしょう。トランプが説得するという形をとってね。ネタニヤフとトランプって、ご存知のように刎頚の友ですからね。 なにしろ、大統領選の最中はユダヤ系の支持者の多い民主党のバイデン&ハリスはあまり強くイスラエルに圧をかけられないことをネタニヤフは利用して、4万以上の死者を出すという殺戮をしたのですから、初期の目的は果たして、あとはトランプの登場を待つばかりっていうところなんではないかしら。 で、トランプは「俺はネタニヤフを説得して戦争をやめさせた」って、踏ん反り返るという寸法さ。 ただね、そんなふうになったとしても、散々痛めつけられたパレスチナ人が安心して帰ることのできる場所はないんですよ。住んでいた家や土地は、徹底的に焼き尽くされてしまったんですから。 エルサレムに大使館を置いてしまったトランプのことだから、今度は何をやらかすか心配でならない。 それより、自分が撃たれて死にそうになったのだから、銃規制を真剣に考えてもいいだろうに。絶対そうはならないんだろうな。あーあ、憂鬱だわさ。 ********** ↓誕生日だから日付が大きく表示されたのか!・・・と思ったら、単なるいつもの時刻表示でした。1分後には 11:04 になっていましたので。 ********** 11月2日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Stranger on the Shore (Acker Bilk) 2. Tennessee Waltz (Eva Cassidy) 3. I’m Leaving It All up to You (Paul and Paula) 4. River of No Return (Marilyn Monroe) 5. Harvest for the World (The Isley Brothers) 6. Surf City (Jan and Dean) 7. This Diamond Ring (Gary Lewis & The Playboys) 8. My Guy (Mary Wells) 9. Wichita Lineman (Glen Campbell) 10. I Know a Place (Petula Clark) 11. Stop in the Name of Love (The Supremes) リクエスト曲は、4.酋長Kobaさん。5.尻焼原人さん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.はこの日がクラリネット奏者、アッカー・ビルクの命日(2014.11.2没,享年85)で。2.はこの日がエヴァ・キャシディの命日(1996.11.2没,享年33)で。3.は「今月の歌」邦題は『さよならデイト』。6.~11.前回に引き続き信州そばさん持ち込み企画による「エレクトリック・ベーシスト、キャロル・ケイ特集(その2)」。今回は比較的軽めのポップなヒット曲を集めてみました。 以上。次回もよろしく。
2024.11.08
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“Summertime” by Sam Cooke 1957 随分前の話になりますが、スタジオミュージシャンとして著名なベーシストのキャロル・ケイをラジオで特集してはどうかと、リスナーの「信州そばさん」から提案があったのですが、ついつい先延ばしにしているうちにNHKに先を越されてしまいました。 そう。あの Eテレ「星野源のおんがくこうろん」で先日取り上げられてしまったのです。 僕はそのことすら知らず、信州そばさんから指摘を受けて、慌ててNHK+で確認したような次第でした。その後、再放送もあって録画もしましたが、番組はわかりやすく丁寧にキャロル・ケイを紹介していましたので、もしNHK+でまだ視聴可能でしたら、ぜひ見てください。 それで、キャロル・ケイのレコーディング参加曲を何曲か流していたのですが、さすがに一部だけで、フルに聴くことはできなかったので、ややホッとしました。 というのも、僕の番組の売りの一つ。それは曲は原則フルコーラスを流す。これですよ、みなさん。 少々長い曲でも、極力最後までかける。だって、聴きたいですからねえ。 そこで、先はこされてしまいましたが、当然僕の番組でも後半に「放送500回記念特集:キャロル・ケイ」をやり、全部で6曲お届けしました。・・・が、これでは流石に物足りない。なにしろ、多少大げさですが本人いわく、1万曲に参加しているとのことで、つまりはそれほどたくさんの曲を弾いているという意味でしょう。 そうです。次回も後半は「キャロル・ケイ特集」をやろうと思っています。今度は「放送501回記念」ですかね。 因みにこちら↓に彼女自身が選び解説したベスト10が掲載されています。 Carole Kaye Bass My 10 Greatest Recordings キャロル・ケイが最初にレコーディングに参加したと言われているのが、サム・クックの『サマータイム』です。この時はまだギターを弾いていたそうです。 “Summertime” by Sam Cooke 1957 ********** 台風21号は今回も台湾直撃のようで、こちらは大した影響はなくてすみましたが、昨日(10/31)はそれなりに風も吹き、時折雨も混じる1日でした。 で、やはり台風のせいか、気温が高く湿度もmaxに近いから、なかなか汗が引かなかったですね。ようやく室温が28度まで下がって、快適になりました。 今年はもう終わりだろうと思っていた台風バナですが、一昨日咲きましたよ。流石に台風がわかるのか。なら、大したもんだ。 ********** 10月26日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Lemon Tree (The Seekers) 2. Washington Square (The Ames Brothers) 3. 500 Miles (The Brothers Four) 4. It Hurts Me Too (Eric Clapton) 5. The Shadow of Your Smile (Andy Williams) 6. Summertime (Sam Cooke) 7. Then He Kissed Me (The Crystals) 8. Help Me Rhonda (The Beach Boys) 9. Last Train to Clarksville (The Monkees) 10. These Boots Are Made for Walking (Nancy Sinatra) 11. Johnny Angel (Shelley Fabares) リクエスト曲は、4.座波ソーメンさん。5.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.は「今月の歌」シーカーズで。2.は先々週からの宿題で、こちらはオリジナルに英詞を付けて歌った’63年のエイムス・ブラザーズのヴァージョン。3.500回記念に『500マイルも離れて』。6.~11.信州そばさん持ち込み企画による「エレクトリック・ベーシスト、キャロル・ケイ特集」。6.はキャロル・ケイの記念すべき最初のレコーディング曲。この時はまだギターでした。 以上です。次回もよろしく。
2024.11.01
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