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「あら、タイブレークやるのかしら?」@テニスパーク 「It's OK.Let them play.」 新しいコーチの低い声が背後から響く。 ヒッティングパートナーとの練習は、ウオームアップ の後、試合と同じように2セットやるのが常だ。 フェンスのこちらから見ている私達に一瞥もくれず、 彼女らは再びボールを打ち始める。 サマンサとあさぎ。 シャラポワ張りのキリリとした瞳と、スレンダーな 体を持つサマンサは、この夏の間にまた一段と背が 高くなっている。 お父さんコーチの突然の死から2ヶ月あまり。 久しぶりの練習は、ウイリアム姉妹の名前のついた パブリックのテニスクラブで行われた。 二人とも夏の一ヶ月近くのブランクで調子がイマイチ。 1stセットは、あさぎが6-4でとり、2ndは サマンサ。 それでも、ハードヒッターの本来の感覚を取り戻しつつ あるのが、時折決まるウイナーのスピードからわかる。 ポイントを取るよりも、コンディションを調整すること に集中しているような二人。 ラケットを持って、コートが空くのを待ってるフランス 人のゲイカップル(としか見えない)が、しばし会話を 止めて、二人のラリーを眺めている。 何かに集中している人達のエネルギーは、周りの人間の 注目を集める。 「Out!」 最後のポイント。緊張が解ける一瞬。 ネットに向かう二人。 予定の時間まであと少し。 ここで止めるかと思っていたら、ネットを挟んで言葉を 交わした二人は、再びベースラインへ戻って行く。 「前はこんなことなかったのにね。打ってるうちに モチベーションを取り戻したみたいだわ。 It's good.」 亡くなったデイビッドとは対照的な物静かなサンディ がうれしそうに微笑む。 そう。彼がいた時は、サマンサはいつも父親と戦って いた。打っている間、父親の存在を忘れることはなか ったと思う。 その存在は今はない。少なくとも、あの声は聞こえて こない。 大切な人が亡くなると、その事実を受け止められない 心が時間を止めてしまう。 この夏、彼らがその止まった時間の中でどんなに過ご したかを想像すると、久しぶりにあったのに、話しか けることさえ躊躇われる私。 その私に代わって、カービーは、サンディにいろいろ 質問していた。学校のこと、テニスのこと。 太陽が沈み、コートの証明が灯り始める。 あさぎがサーブのトスを上げる。 タイブレークが始まる。 The game goes on. 時計が動き出す。 サマンサの力強いスイングが、時を刻む。 負けじと返すあさぎも、失った時間を取り戻そうとする ようにサマンサに応える。 「Hey,here you go!」 デイビッドの声が聞こえてきそうだった。
September 21, 2005
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元気印の旗がいらない時代へ@土を探す旅 たまたまとってる2つのメルマガが同じ記事を 取り上げていた。 ベネチア映画祭の授賞式に出席した宮崎駿監督の 言葉だ。 「日本映画の時代は終わったんだと思う。」 ほぉー・・・・。 「いま元気がいいとか、元気がないというのに意味はない。 商売になると勘違いして金を出すようになっただけ」 なるほど。 ところで、その金を出させるアニメは、アメリカでも ますます元気になっている。 実は昨日、ロサンゼルス市からある依頼を受けた。 アニメ関係の仕事だ。 元気がある「アニメ」にやっとお金を出そうと動 き出したらしい。 これまでにも仕事として、アニメ会社の通訳とか取材のコ ーディネートとかをしたことがある。その度に感じたのは、 「この人達、アニメ、あんまり知らないんじゃない?」 仕事の後、もしくは話の途中に、そこの辺を突っ込むと、 「いや、実はあんまり好きじゃないんだ。」とか 「お金にならないことには興味ありませんね」とか、そう いう言葉が返ってくる。 今回、ロス市の話を回してくれたのは、二世ウイークの 委員のひとりだった。 で、今日はその二世ウイークのミーティングもあった。 無事成功に終わって、慰労会のようなミーティングで、各 担当者ひとりひとりの名前が呼ばれ、それぞれの成果が チェアマンのハヤトから伝えられた。 宮崎監督の言葉は続く。 「昭和30年以前の日本映画のように、土の上を人が歩いて いた感覚をアニメに出来ないか」 土の上を人が歩く。 今、読んでいるイサム・ノグチの本に、パサデナの田舎か ら東京に引っ越して、「土がない」とシャベルを持って 土を探す幼児のイサムの姿が出て来る。 土の上を人が歩く。 もうひとつ思い出されたのは、今年の東本願寺の盆踊りの 風景。 そこには昔の日本があった。人がつながっていた。 アナウンスはすべて英語なのに、何故か懐かしさで一杯に なる。 目の前の踊りの輪には、私達が2年前に二世ウイークのパレ ード用に作った愛・地球博のマスコット、モリゾー・キッコ ロの着ぐるみに入って、見よう見真似で盆踊りを踊っている 娘達がいた。 「日系人になってるなあ、しっかり(^^)」 この日、テニスのトーナメントの後にも関わらず、 「いいよ、KIKIがモリゾーなら入ってあげるよ」 とあさぎが申し出てくれた。 この地に移住して、日本の血を受け継ぎながら、日本の地 を知らず、それでも日本の文化を伝えて行こうとする人達 の営みは、「土の上を歩く」というより、「日本という土 を探しながら歩く」と言った方がいいかも知れない。 日本とアメリカという二つの祖国に生きる人達にとっての 土はどこにあるのか? 日本とアメリカの間で揺れながら、そのボーダーを越える べく、あらゆるものに挑戦し続けた偉大なアーティスト、 イサム・ノグチ。 もっともっと深く、もっともっと広く。 彼の彫刻が立つリトル東京の日米会館前。 赤いレンガで引きつめられたその広場の下には、今は見えない けれど、確かに土がある。 フラーの親友でもあったこのノグチを通して、私も土を探す。 リトル東京という、地球上の一角を、日本庭園のような宇宙的 な空間に見立てて、そこから世界へアンテナを張る。 とりあえず、ノグチの作品の傍に、彼らが実現しえなかった ダンスパフォーマンスが出来るドームでも建ててみるか?(笑) それより、まずはロサンゼルス市の仕事だ。 どう展開させるかは、コミュニケーション次第。 天使の町で、アニメをどう展開させるか。 楽しく歩けそうな予感がする。 「才能があって、コミュニケーション能力をもつ 1人がいれば、小状況はいつでも変わる。」
September 20, 2005
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「クレジットカードみたらさー」@某レストランオーナー 「マリア・シャラポバなんだよ。」 昨日、数年ぶりに一緒に飲んだ友達は、サウスベイで レストランを経営している。 なかなか流行ってる日本食の店だが、最近は映画の撮 影現場へのケータリングも多く、有名人の裏話などを 酒の肴に話がはずむ。 マリアがランズロープのレッスンを受ける時などに、 ハモサビーチに滞在しているというのは、あさぎのヒ ッティングパートナーのお母さんからダンナも聞いて いたらしく、その話をすると、 「へー、あんなとこにも行くんだ。」 そう、そこはとっても庶民的な店である。 日本人よりローカルの客の方が多いかもしれない。 普段は、その友達の両親が店にいるが、 「うちの親はそういう有名人とか知らないから、それ で気楽に来れるんじゃない?」 という彼がマリアに初めて会ったのは、あのウインブ ルドンの優勝のすぐ後だったという。 「でかいよー。で、よく食うんだ、これが」 日本食が好きな彼女は、ロスに来るといつもその店に 現れるらしい。 昨日は、一日、その友達の新しいビジネスの手伝いの 後、バイト代分、ご馳走をしてもらいながら、仕事の 話などをする。 2軒目では、元漫画家妻(日本人)を持つ日系人の友達 も呼んで、アニメ話に花が咲く。 気がつくと、時計は12時を回ってる。 久々の午前様。 満月が重たそうに空に浮かんでた。
September 19, 2005
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我が家のテニス生活に最大の危機が!!?@うす曇りの日曜日 日本では総選挙の結果が出たようだ。 小泉さん続投ですねー。 USオープンも女子の勝者が決まり、今日は 男子決勝。アガシに勝って欲しいけど、フェデラー は堅いからなあ。 で、バケーション明けの初めてのトーナメント。 我が家では、これからのテニスライフを左右し てしまいそうな状況が発生している。 先週一週間は、イベントが終わって、毎日家事と 日本で進行中のあるプロジェクトのためのリサー チに明け暮れていた。 子供のテニスに関しては、ちょっとスタンスを置 いてみるようにしている私。 昨日のあさぎの試合で、再びお父さんコーチの苦 悩は深まってしまった。 そういう姿を見る度に、 「うーん、私、何かすることあるのかなあ・・・」 と考えるのである。 ま、もう少し分析してから、対処を考えましょう。 今日は、KIKIの試合。お友達のアナと当たる。 それと、今日、お父さんが亡くなった後、復活した サマンサの試合も見たいと思う。 昨日、クラブハウスでお母さんと一緒にフェデラー とヒューイットの試合を見ていたので、遠くから 手を振ったら、笑顔を返してくれた。 クラブハウスを出た後、また思い出して涙が出て きた。 「マミー、泣いてんの?」 横を歩いていたKIKIが呆れたように顔を見る。 んー、試合見ちゃうとまた泣けてくるかも。 我が家のテニス問題は、今日の試合見てから考え ることにしよう。
September 11, 2005
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「今、ブレイクが勝ってるんだよ」@迎えに行った車中 今日は久々にステイシーとの練習で、子供達はいつもの クラブへ。 仕事のランチタイムを使って迎えに行くと、どうやら クラブハウスのテレビで、USオープンを見ていたよ うだ。 「イエー!がんばれ、ブレイク!」 そう、私はブレイク大好き。 テニス見たこともほとんどないのに(笑)。 ジェームス・ブレイクというプレイヤーは、テニスファ ンでなくても、注目される要素を持ってる。 まず、彼は遅咲きの花。エリート教育を受けたわけでも なく、お金持ちでもない。 その彼がパブリックのプログラムでテニスを始め、その 後、ハーバード大学に進む。 まあ、ここが一番、テニスファン以外でも彼に注目する 様子だけど、それを彼はホントにうまく活用している。 有名になることをこれほど客観的に使ってるテニスプレ イヤーはいないかも知れない。 もちろん、彼はトッププレイヤーではないけど、彼を見て いると、プロフェッショナルとして、トップではなくても 出来ることというのを見せてくれてるような気がする。 トレードマークだった髪を切って、それをオークションに かけて、そのお金を寄付してみたりね。 自分がテニスというスポーツから与えられた恩恵を、彼 は見事に社会に対して返している。 やっぱ、こうやって書いてみると、インテリ好みだよね。 え?私はインテリではありませんが、こういう人は好き なんです。インテリではないけど、勝ち組至上命令みたい なエリート教育主義や、スポーツ以外に脳のない旧体育会 系に対抗して、これからもブレイクを応援したいと思い ます。 「じゃあ、ママはナダルは好きじゃないの?」 「彼にはまだまだチャンスがあるもの。一回くらい、ブレ イクに負けてもいいよ。」 ナダルは嫌いじゃないけど、お友達になるなら、ブレイク かな、やっぱり。(笑)
September 3, 2005
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