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君が大切すぎるからこの想いは自分だけで消化しようと思う画面の文字に手を触れて泣いた →
2005.11.30
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いやかけてきたら嫌いになるから →
2005.11.30
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俺もおやじっぽい声だよ →
2005.11.30
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声がヘンだもん →
2005.11.30
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社内をバタバタ走る音が聞こえて。誰?って思って見ると、あの男だった。「ナナちゃん伝言して!」息をきらせてあたしに叫んでいる。(伝言?)あたしは反射的にポケットからメモをとりだして、ペンを持ってかまえた。「ええか?言うで?“在庫83個ロットNo.は~・・・”ほんで、客先に電話いれるようにゆうとって・・。」いいながら、もう行こうとしている。あたしは追いかけながら、「復唱します”在庫83個ロットNo.~” それからお客様に電話してください。」と言った。エレベータのボタンをおして、やっと止まった彼は、「そう、よおできました。」っていってあたしの頭をなでる。「それで、誰に伝言するの?」彼が、きたエレベータに乗ってからそう聞いた。「5階に上って俺の連れに、あと、」俺の女に手ぇだすなって言うとって。といって扉は閉まった。よくわからないままに5階まで行き、彼と一緒に関西支社からやってきた人の顔をさがす。その人は彼とは全然違って、落ち着いた感じの男の人だった。あたしが伝言を伝えると、クスクス笑いながら、「ああ、そうか。”ナナちゃん”?」って言った。「はい・・?」「ありがとう、じゃあ電話しときます。」彼は受話器をとってダイアルしながら、「あいつ、俺の女に手ぇだすなとか言ってなかった?」と聞かれたので、「言ってましたね。」と答えると、やっぱりか、といってその人はまたクスクス笑っていた。「ナナちゃんありがとうなぁ。」こっちが恥ずかしくなるくらいに、満面の笑みを浮かべた彼は、お昼休みになると、なぜかあたしの隣の席にきていた。「自分の部署で食べればいいのに。」残ってお昼を食べる人の為に、お茶とお味噌汁をいれたあたしはついでに彼の分も入れてあげる。「どうぞ、インスタントだけど。」「わーありがとぉ、やっぱり俺の嫁さんになる人なだけあるなぁ。」「よくいうわよ。そんなに差し入れ貰っといて。」机の上には、彼が女の子達からもらった、たくさんの食べ物があった。「ほんま俺、この出張の間にふとりそう。」あきらかに手作りのお弁当を広げて、うれしそうに食べている。「すごい人気ね。まだ来たばっかりなのに。」「いやぁ・・そうでもないけど・・。」あたしも自分のお弁当を開けて食べることにした。「だって、ナナちゃんは俺に作ってくれへんからなぁ。」そんなにたくさんもらってて、まだたりないのかな。あたしだけ自分に興味をしめさないから、意地になってるって感じか。無視して食べていると、急にあたしの玉子焼きにおはしをさして、「もーらい!」といってとられた。「うわ、うまいな。」なんて言っている。「・・・子供みたい。」あきれて、あたしがいうと。「子供みたいな男はどないですか?」と言った。「誰にでもそう言ってるんでしょ。」あまりとりあわずに、あたしはお弁当を食べていた。「つれないなぁ、ナナちゃん。 俺はナナちゃんに会う為にここまで来てんのにあんまり時間ないし、早いこと俺に惚れてーな。」「はいはい。でも・・・遠距離恋愛だよね。」あたしじゃなくても、もし彼とつきあうことになった女の子は、そういうことになるんだなぁと思った。「外人とつきあう人かっておるんやで? 東京大阪間なんかすぐやし、距離なんか関係あらへん。」「そっか・・・。」彼に好きになってもらえた女の子はしあわせだな。その、どこまでも前向きな考え方で、こわいものなんてなにもなくなるかもしれない。 →
2005.11.30
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怒られたのになんだかうれしいこの人は嘘なんかつかないって思った →
2005.11.29
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なんで? →
2005.11.29
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いや →
2005.11.29
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少し電話したいなー →
2005.11.29
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関西支社から応援にやってきたその男は、初対面なのにあたしのことを、「ナナちゃん。」なんて馴れ馴れしく呼んでくる。誰にでも愛想よく話しかけている、ちゃらちゃらした感じがあんまり好きじゃなかった。露骨に嫌な顔をするあたしにも、彼は物怖じすることなく、「どしたん?かわいい顔がだいなしやで?」なんてからかうのだ。そのくったくのない笑顔をふりかざして。だけど、ある時。もう定時もすぎて、一日がかりでしあげた資料を客先に送信しようとした時、システムがダウンしてしまったのだ、原因はわからない。みんな帰ってしまって、ほとんど誰もいない。あたしにちょっかいを出しに来た彼は、パニックになっているあたしを見ると、いつものふざけた態度をやめて、「バックアップはとっとる?」急に真面目な顔になって聞いた。「うん、入ってる。」フロッピーを持つ手が震えているのが自分でもわかった。この資料が今日中に送れなかったら、明日の朝一の会議にまにあわなくて大変なことになる。「ナナちゃんとメシ、なかなか行かれへんなぁ。」彼は言いながらパソコンの前に座ると、自分の携帯で誰かに電話した。「もしもしヤナちゃん?もう仕事終わったん?ごめんな~。」あとはあたしにはわからない難しい話をして、キーボードをたたいている。ちょっとホッとして、彼の背中を見ながら緊張がとけた。一瞬死にたくなっていた。なぜが自分にだけ押し付けられる仕事のこととか、要領よく帰って行く他の人のことなんか浮かんできて、さっきは本当に心細くて、どうしようかと思った。電話を切って、横目でちらりとあたしを見た彼は、「泣くな、俺がなんとかしたるさかい。」画面の方をむいたままでそう言った。頼りになる人がいるってことは、心が弱くなってしまうのかな。あたしは泣きやみながら、いつまでも彼の背中を見ていた。「もしもしヤナちゃん?メシやった?ごめんな~。」「もしもしヤナちゃん?フロあがったん?ごめんな~。」「もしもしヤナちゃん?もう寝とったん?ごめんな~。」彼は何度もその、ヤナちゃんって人に電話をかけている。「そんなんゆうたって、俺ヤナちゃんに聞かなわからんもん。」あはは、と彼は笑って、そしてパソコンは治った。もうすっかり夜中だった。あたしはデータを立ち上げて送ると、彼の顔を見た。「ありがとう、助かりました。」そんなにちゃんと見たのは、はじめてだったかもしれない。子供のようにイスに逆に座って、背もたれにヒジをついた彼は、「えーよ。」と言ってうれしそうに笑った。黙ってると男前なんだ。いつもうるさいくらいにチャラチャラしてるので、気が付かなかった。助けてもらったからそう思うだけなのかもしれないけど、彼はとても素敵だ。「なんやしらん、今日はかいらしねんな。」赤くなるあたしに彼はそういって、「俺に惚れてもーた?」また、いつものからかう顔になっていた。「そ、そんなわけないでしょ?」つよがりでくちごたえしている。あわてて帰る用意をする背中から、「メシいこ、メシ。ナナちゃんがおごってくれてもええで?」と聞こえたので、内心それでもいいと思いつつ。「バカじゃないの?」とか言っている。二人で歩く月明かりの下、表面ではさわがしく話ながらもあたしは、自分の中の気持ちと静かに向き合っていた。彼に“惚れてもーた”のかもしれなかった。 →
2005.11.29
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そばにいないと不安になる見なくてもわかるあなたのまわりにあるものすべてそこにあたしはいるのだろうか →
2005.11.28
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あたしのなんだから大事にして →
2005.11.28
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こんなの傷のうちにはいらないよ →
2005.11.28
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え、大丈夫? →
2005.11.28
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彼はとても声が大きいし、僕はいつも緊張してその無愛想な顔を見ていた。あの大きな声で意見なんてされたらかなわないと思って。だから、ようするにいつも。彼のことを見ていたのだ。自分でもどの時点から好きだったのか覚えてない。彼とする事務的な会話は、冷たく感じるほどたんたんとしていた。なのに、ある時急に見せた一回の笑顔で、僕はすべてを理解してしまう。彼の冷たさはただ、真面目なだけなのかもしれない。本当は不器用なところがある彼は、真剣に仕事をこなそうと集中しているだけなんだ。そう思って見ていると、普通以上にドンくさい部分も発見したりして。懸命に作業する彼に、「お上手ですね。」なんて言っちゃったけど失礼かな。ドキドキしながら次の言葉を待っていると、彼は穏やかに笑ってくれた。「・・・そうかな・・。」照れてる顔なんてはじめて見た。僕にだけ見せてくれたのだと思うと、もうそれだけで駄目だ。もっと彼のことわかりたい。目をこらしてよく見るから。どうか、あなたのことを勝手に好きでいることくらいは許してください。ずっとこの気持ち、言わないで黙ってるから。 →
2005.11.28
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なんとなくわかっちゃうの一緒にいたらずっとそうやって自慢話が続くのでしょうあたしはあなたにはつかまらない絶対に →
2005.11.27
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三箇所切っちゃったモデルの頭が俺の血で赤くなってしまった →
2005.11.27
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そっかお店が終わっても勉強しなきゃいけないんだね大変だ →
2005.11.27
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講習中俺は終わったけど他の人が今やってる →
2005.11.27
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彼女の噂を知らないわけではなかった。仕事が出来る新城さんへのやっかみも手伝ってなのか、彼女の男癖の悪さ、日替わりで違う男の元へ通っていつつ、極めつけは複数の恋人と一緒に暮らしている、なんてまことしやかにささやかれていた。(モテるってことが大袈裟になってるだけじゃないのか。)俺はそう思い、半分信じていなかった。本人に確認をとりたい。否定してくれれば無条件で信じるつもりだった。例えそれが嘘だったとしても。トラブルで、急にこれなくなった人のかわりに、大切なプレゼンの舞台に新城さんが立ったのだ。あのふるえは極度のプレッシャーによるものだったのだと、彼女を待つ間に聞かされた話でわかった。有能な彼女は、当然無事に成功をおさめて、今は俺に手をひかれながら夜の街を歩いている。「なに食べたいですか?」デートみたいだと思うと俺は浮かれていた。仕事の続きで彼女になにか食べさせるようにと、俺は指示をうけていた。「・・・メロン。」「メロン?」覗き込んだ彼女の瞳には、なぜだか涙がたまっていた。あわててポケットからハンカチを出して、彼女の目元をぬぐう。「売ってないよね・・メロン。」まさかメロンのせいで泣いているとは思わないけど、彼女がそういうことにしておきたいのなら、俺はそれでよかった。「探しますから。コンビニとかにあるかもしれませんよ?」また手をつないで、歩き出そうとした時、ふと思って、「新城さん、もしかしてまた寝てないんですか?」聞いてみた。あまりにも寝てないから、疲れているのかもしれない。うなづく彼女を見てすぐにタクシーに乗ることにした。こっちにきてからずっと会社にいつづけた、彼女の荷物と今日直行した俺の荷物は、止まるはずのホテルに届けてもらっている。隣同士の部屋をとってもらっていたけど、もちろん一緒に眠った。俺も旅の疲れが出たのか、二人して服を着たままで、次の日の昼まで起きなかった。「・・・シン・・今日休みだっけ・・。」彼女の声で目を覚ます。寝起きだし、しばらく動けなかった。それは彼女の恋人の名前なんだろうか。「その人って、前に車で迎えに来てた人ですか?」俺の声にようやく気が付いた新城さんは、びっくりして起きあがったあと、「おはよ・・。」といって赤くなっている。「おはようございます。」答えを待つ俺の視線がそれないので、「違うの、それは諌山さん。」あきらめて彼女がそういった。治まらない顔の火照りを両手で隠すしぐさが、とてもかわいくて仕方なかった。「好きです。」考えるまでもなく、口からそう出ている。「俺のことどう思ってますか?」祈るような気持ちだった。俺のそばでなら眠れるというのなら、それは心を許してくれていることにはならないか。「・・あたしには恋人が二人いて・・。」「それは質問の答えじゃありません。」「でも、軽蔑するでしょ?嘘じゃないんだよ?」「軽蔑なんて、しません。期待を・・・。」緊迫した場面だったけど、なるべく落ち着くように俺はそこで深呼吸をした。「だったら、俺も三人目になれるんじゃないかって。」黙り込んでしまった彼女の腕を強引に掴んで引き寄せる。「俺がそんなことでひるむとでも思ってるの?」もう止まることはできなかった。「クレハ。」はじめて名前を呼んでみる。行為の途中からいつまでも溢れ続けた涙は、とてもあたたかかくて、辛いのかと、心配で見上げる俺に優しく微笑んでくれていた。きっとうれしくて。クレハも俺と同じように、感じてくれているのだと、俺は思って。夢ではない彼女を何度もたしかめていた。幸せで幸せで死にそうだった。 → 『勇敢な彼氏』『寝たふり』
2005.11.27
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今は泣かせてつらかっただろうと思うとまるでそこにいたように感情移入してしまうだけだから笑わないで →
2005.11.26
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今はお客さんがいないの? →
2005.11.26
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OK →
2005.11.26
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テッちゃんでいい? →
2005.11.26
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俺はバイトなので、上司という言い方でいいのかどうかよくわからないけど、部長であるその男の人は言った。「新城紅葉にあえるぞ?」手には寒い地方に行く電車のチケットが握られ、俺の目の前でひらひら揺れていた。ようするに休日出勤と、遠距離の出張の申し出だった。出張先でなにかトラブルがあり、人手が必要になったらしく、以前に会ったことのある女の人からの依頼で、どうやら俺にご指名がかかったのらしい。地方の会社だからって、そんな普段着で入ってもいいのか迷ったが、俺は指示どうりにその足で新城さん達がいる場所に向かっていた。「クレハ、ほら、棚橋くん来たよ、棚橋くん。」俺の顔を見つけると、女の人はホッとしたような顔で、隣にいた新城さんをヒジでつついた。「・・・カズくん。」彼女はまた元気がなかった。「ご苦労さまです。」俺はなるべく微笑みながら、もってきた大きなボストンバックをゆかに置く。「まだ時間あるから休憩しておいで、ね?」なんだかボンヤリしている新城さんと、着いたばかりでわけがわからない俺を、彼女は強引にあいている部屋におしこんでドアを閉めた。「・・・あ・・。」新城さんは俺の顔を不思議そうに長いこと眺めていた。「・・あのね・・。」やっと話された言葉を聞き漏らすまいと耳をこらす。「はい。」薄暗い部屋の中では顔が見えづらくて、なるべく彼女の顔に近付いていた。新城さんの手が俺の腕をつかむ。なぜだか少し震えている。「どうしたんですか?」どさくさにまぎれて、彼女の髪に触ってみた。あるかないかのチャンスだと思った。「・・・今だけでいいから。」いいながら新城さんの小さな体が、スルリと俺の胸の中に入る。手だけではなくて、彼女の全身が小刻みに震えているのがわかった。「大丈夫ですか?」いったいどうしたんだろう。いけない気持ちになりつつあった自分の思考が止まる。それどころではなさそうだ。役得でその体を包むように抱いて、少しでもおさまればいいと思った。彼女の細い腕も俺の背中にまわされる。「寒いですか?」なんとかしてやりたいけど、理由がわからない。「違うの・・・。」続けてなにか言おうとした彼女の言葉が聞き取れなくて、「え?」自分の胸の中にいる彼女にますます顔を近づけてみた。ちょん。と唇が触れる。俺の唇に。え?心の中で驚いていると、背中にまわっていた彼女の腕がすばやくのばされ、両手で俺の頭を優しくわしづかみにした。まるで恋人がするような濃厚なキスが、彼女からなされている。くりかえされるかわいい動きに、俺は途中からあわててこたえた。突然の出来事に反応をかえすだけで精一杯だった。「・・・ごめんね・・。」まだそのままでいたい俺の体から彼女が離れてゆく。呼び止めようとした俺に微笑んで、彼女はホホに軽く口づけてくれた。もう震えていない。目をあわせないまま、彼女が部屋を出て行きドアが閉まる。何かを奪われたような脱力感があった。その思いに身を任せる。弱々しく笑う彼女、眠った時の無防備な顔。触れた唇の記憶、震えている肩。俺は彼女に心を奪われたのだ。あの愛しい存在そのものに。 →
2005.11.26
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あたしを固定するあなたの存在 →
2005.11.25
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まだだけど ひまなりあとボスじゃなく名前で呼んでほしーな →
2005.11.25
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終わったよボスは? →
2005.11.25
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そろそろ仕事終わったかな? →
2005.11.25
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夕方からバイトにはいる日は、帰宅するのはもう暗くなってからだ。その日も俺は、最後にパソコンの電源をおとして、もう帰りかけていた。エレベータのボタンを押してから、ふと思い立ち、近くにあるあの部屋をのぞいてみる。そこから見えるそのドアが少し開いていたからかもしれない。「・・・新城さん?」もちろん期待はしていたが、まさかほんとにいるとは思わなかった。休憩時間にはときどきその場所にいる彼女と、そんなに遅い時間にも会えるなんて。「・・・カズくん。」俺の顔を見て力なく笑った新城さんは、いつものスーツ姿ではなくて家着のような、ぶかぶかのスウェット姿で、持ち込んだプリンタから出てくる紙を、一枚ずつ細長いテーブルの上に並べていっていた。疲れた感じで、イスの上に正座している。「大丈夫ですか、手伝いましょうか?」近付いて尋ねる。彼女はぼんやりしたままで、「うん・・でも・・もう終わったの・・。」っていって、さだまらない目でジッとプリンタを見ていた。「今日はスーツじゃないんですね。」沈黙が嫌で話しかける。「かりたの。」ヘヘッと彼女は力なく笑った。「シャワーはね、地下にあるんだけど、お風呂にはいりたい。」「家に帰ってないんですか?」「うん・・・明日は帰れるのかなぁ・・。」無造作にまとめられた彼女の髪が、目元にかかっていたので、話しながら俺は無意識でそのおでこに触れてしまう。指先が彼女の肌をかすめた瞬間、はっとして、「すいません。」あわてて手を離した。きょとんと俺を見る彼女。いくらかはっきりした目で俺を見て、「・・・カズくん、もうちょっとだけここにいてくれる?」といった。「全然いいですよ、なにしたらいいですか?」頼られたのがうれしくて微笑んでいると、「ごめんね、ここに座って?」イスからたちあがった彼女に、ゆかを指さされる。「・・こうですか?」フロア絨毯なのでさほど抵抗なくそこに腰をおろすと、彼女の小さな頭が俺の膝の上にのり、手をつかまれ、頬に置かれた。なにか話しかけようと思ったけれど、すぐに彼女の寝息が聞こえる。(枕?)しばらく彼女の無防備な寝顔を観察してから、親指を動かして頬を触ってみて、俺は自分のジャンバーを脱ぐと彼女の体にかけてあげた。「あれ?」俺がよこしまな気持ちになる前に、誰かが部屋にはいってくる。「あ・・・すいません。」俺はその女の人に謝っていた。彼女はシーと自分の人差し指を唇にあててから、「いいの、いいの。」と小さな声を出して新城さんの顔を覗いた。「クレハ寝たのね。」すやすやと眠る寝顔をみると安心したようにため息をついて、「くだものだったら食べるかと思ってさ、買ってきたの。」というとコンビニの袋を見せた。「よかったわ、このコ食べないし寝ないし・・。 特定の人がそばにいないと寝れないみたいなんだけどね、 君だと寝れるわけだ。」その人は俺の顔を見るとニヤリと笑う。「・・・いい男がよってくる磁場でも持ってんのかねぇ。」あとの仕事はまかせて、と言って、買ってきたくだものをわたされた。必ず俺が有無を言わせずに剥いてあげて、「せっかくだからひとくちだけでも。」というセリフの指導つきだった。レクチャーをうける間ずっと考えていた。クレハという名前なのだということ。いつかそう呼べる日がくるだろうか。発音した途端にもう駄目かもしれない。嫌、考えただけでももうすでに、膝の上で俺に身をまかせ、無邪気に眠る愛しい彼女に俺は、もうすでにしているのかもしれない、恋を。 →
2005.11.25
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何気なくすごしてるつもりでもつねに想う頭ではあなたのことをつねに考えている →
2005.11.24
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あたしの番号でもかけてこないで誰からの電話もとらないことにしてるから →
2005.11.24
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愛してる一人で盛り上がってるだけかもしれないけど本心だから仕方ないよとりあえず俺の電話番号いれとく暇な夜にでもかけてきて →
2005.11.24
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つらいこと言ってしまってごめんなさいアイと同時にまだ他の人もさがしてるって思ったら悲しかった友達にはボスのこと話してないから「そうなんだ。」って笑った自分がなさけなかったボスがそう言ってくれるのなら信じるボス愛してるはまだでしょう? →
2005.11.24
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新しいバイトをはじめてしばらくたってから、俺は人数の多いその会社での休憩時間は、ある場所でとることに決めていた。馴れ馴れしく話しかけては、甘えて仕事を押し付けるお姉さま達から逃れる為だった。平日にはいる時は昼休みに、夕方からはいる時は小休憩に、偶然みつけたそのあき部屋には、ときどき俺と同じように人目を逃れているのか、女の人がラップトップのパソコンなんかを持ち込んで、真剣に画面をみつめていた。「あ、またさぼりだ。」いた。と思った。彼女はいつもいるわけじゃないので俺はうれしくなって、すぐに近くまでいって、かわいい彼女の顔をのぞきこんだ。「さぼってないよ、仕事してるんだよ~。」スーツを着ているのできっと社員さんなんだろうけど、やけに若くみえるその人は、本当は一目みたときから俺を夢中にさせていた。「カズくんこそ・・・もう休憩の時間?」俺をいなそうとして時間に気がつき、彼女はうーん、とのびをした。他の人が勝手に俺を名前で呼ぶ中、(ひどい人は呼び捨てだ。)彼女だけが最初にキチンと、「あたしもカズくんって呼んでいい?」なんて俺に許可を求めた。俺がそう呼ばれてるって知ってるということは、きっと同じ部署の人なんだろうなぁ。「また、メシ食わないんですか?」その時は昼休みだったので、俺はコンビニで買った、おにぎりやらサンドイッチやらを持っていた。「あとで食べる。」そういってまたパソコンの画面を見る。かたわらには殴り書きの文章が何枚も置いてあった。「俺が打ちましょうか?」入力にかぎらず、なんでも得意な俺が申し出る。その能力につけこまれて、雑用のかぎりをみなさんにおしつけられているけど、彼女のやくにたてるのなら本望だ。「そんなの悪いよ。」でもみるからに俺がしたほうがはやそうだ。「遠慮しないでください。」となりのイスに座った俺は強引にパソコンをうばい、紙を見ようとした。「字が読みづらいから・・。」彼女は恥ずかしそうにそれをとりあげ、かわいい目で俺をみてくれている。「じゃあ、読み上げてください、入力だけしますから。」あとでわかったことだけど、その紙を渡してくれなかったのは、読みづらいからではなくて、そこには入力するべき文章が書かれていなかったからだ。彼女はそのメモをたよりに自分の頭の中で、資料を作成していた。そんなこととは知らずにその時の俺は、ただ彼女の綺麗な声にあわせて指先を動かしている。文章だけに集中できた彼女は、思ったより早く出来た事をすごく喜んでくれた。「カズくんすごい早いね~。」感心する彼女に得意げになって、「前に入力のバイトもしてたんで。」なんて笑っている。それよりも文章の内容が気になった。「この新城さんって人、どんな人なんですか?」資料のはじめにその人の名前があった。よく噂だけは耳にしているその人に、俺は会ったことがなかった。「どんな人って・・・。」うーん。と考え込む彼女に、「女の人だけど、めちゃくちゃ仕事できるんでしょ?」と聞いてみる。「そうなのかな・・どうして?」もしかすると彼女だってよく知らないのかもしれない、俺が見かけたことがないくらいにエライ人なんだろうし、たんに誰かに入力を頼まれただけなのかも。「みんなが噂してるんです、男をさしおいて出世した、 とっても能力のある人なんだって・・・。」「ふーん。」なぜかうれしそうに笑っていた彼女に、俺はその後、やっとそこではない場所で会うことができた。「新城さん!」という声を聞いてふりかえると彼女が車に乗り込もうとしていた。運転手つきのその車にはお供の男性社員を従えて、忘れ物なのか、彼女の名前を呼んで走ってきた人に、あわててなにかを渡されている。ドアを閉めるまぎわ俺の顔をみつけた彼女は、ひらひらと俺に手をふり、ニッコリと微笑んだのだ。新城紅葉。クレハとの出会いはまさに、俺の人生をかえた。 →
2005.11.24
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会いにいけなくて見上げた空さすように冷たい風に木の葉が揺れたどんな時でも愛してる →
2005.11.23
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ありがとうすごくどきどきしたアイが俺から離れることが一番怖いアイ以外は友達愛してるメールだけでいいから付き合ってくれ俺と一緒の時間すごしてくれ心だけでもいいひとつになろう →
2005.11.23
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約束して内緒で他の人と会ってもいいから心ではずっとアイのことぎゅっとしてて →
2005.11.23
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じゃあ信じる →
2005.11.23
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なんだか様子がへんだ。俺が帰ってきてからの家の中の雰囲気がおかしい。おかえりといったきり誰も口を聞かないし、俺が風呂から出てきてもなお、遠巻きに眺められている感じがする。唯一いつもとかわらないワンゾーだけが、俺の足元にじゃれついていたので、「ワンゾー今日はどうしたんだ?」と彼に話しかけてみた。ハァハァとうれしそうにしっぽをふる彼は、もちろん返事をするわけもなく、「あんたがクレハにエロいことするからだろ?」やっと近付いてきてくれたシンの口から意外な言葉を聞いた。「エロい?」なんのことかわからずに、ただワンゾーの頭をなでている。「違うの、そうじゃないの。」あわててそばにきて、やっと俺と目をあわせてくれたクレハの顔は、ものすごく恥ずかしそうに赤くなっていた。「・・だって・・・カズくんが・・。」困ったように視線を泳がす彼女の発言に、今度はカズが、「一番恥ずかしいことをされたのは諌山さんだってさ。」と言った。間髪いれずに、「で、なにしたの?」とシンが聞いてくる。「さぁ・・・?」いつの話で、どのことを言っているのか、俺にはさっぱりわからない。「俺と二人だった頃のことか?」真顔でクレハに聞いてみた。無言でうなづく彼女はきまりが悪そうにうつむいて、もうやだ、なんていっている。なんとかしてやりたくて、手をのばし、小さな彼女の体を膝の上に置いて、顔が見えないように胸に抱きしめた。「別に恥ずかしいことなんかないだろ。」今更、とくにここにいる人間には、見せてない場所などないほどに、いつも裸で抱き合ってるっていうのに。「・・・そうだよねぇ。」カズが言う。「よく考えたら、そんなことに一番とか関係ないか・・。」シンもため息なんてついて、「ごめんクレハ。俺ちょっと意地になっちゃって。」俺の顔のそばにあるクレハの頭をなでた。顔の熱がひかないままで、クレハの大きな瞳が俺をみあげる。俺も、知りたいと思ったのだ、クレハがさしているその行為とはなんのことなのか。なにも言わなくても、きっと彼女には俺がそう思ったことがわかったのだと思う。微笑んでクレハの発言をうながす、プレッシャーなんかかけつつも、自分の欲しいものは手にいれる。俺はそういうところがエロいのかもしれない。「・・・・はじめてだったから・・。」消えそうに弱々しく、彼女の声がする。「気持ちよくなるって教えてくれたの、 諌山さんだったから・・。」痛々しいほど照れているクレハに、「もう、いいからクレハ。」シンが言って背中をさすっていた。カズが静かに立ち上がって部屋の明かりを消す。俺は彼女を抱えてベットに運びながら、とてもなつかしくその頃のことを思い出していた。今もかわらない彼女の香り、体をいたわることをちゃんと俺が教えられたのならよかった。「あのね。」まだ目がなれない暗闇の中で、クレハのはっきりとした声が響く。つづけて枕元のライトがついて、服を脱ぎかけているそれぞれの体が浮かび上がった。キョトンとした彼女の顔も明かりにてらされている。「・・・あたしが一番エッチかもしれない。」真剣に三人の顔を見つめる大きな瞳は、もう恥ずかしがってはいなかった。 →
2005.11.23
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書く文字はあたしの心なんです口下手だけど考えてないわけじゃないのわかってね →
2005.11.22
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お前と出会う前のことだよ今はほんとにお前しかいないメールのやりとりだけだけどすごく特別な存在になってるただアイが信じてくれなくて無理っていうのならあきらめる俺の心の傷よりアイのほうがずっとつらい思いしたもんな →
2005.11.22
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お昼にあの掲示板の話になって宇宙市のきのこ男爵っていう人がいたっていってたきのこ男爵ってボスのことだもん →
2005.11.22
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教えてくれよ嘘じゃなく好き愛してるかもしれない今すごく胸が苦しい →
2005.11.22
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「俺はお前に壮絶なエロさを感じたね。」掃除機をしまう俺に、ソファーでだらしなく横になっているシンが言った。「なにが?この前のこと?」広いリビングを掃除する間、なんかジッと見つめられてるような気がしたけど、そんなこと考えてたのか。「その歳であれはひどい。」別にバカにするでもなく、心底感心しているような口調で、そんなこと言われた。「歳は関係ないよ。」掃除機を所定の位置に戻した俺は手を洗うと、頭にハチマキのように巻いていたタオルをはずして拭く。そして、「シンだって、相当なもんだと思うけど?」言いながら、シンが横になっているソファーの下に、もたれて座った。「いや、俺はそんなことない。お前はひどい。」半分ねぼけているのか、オトナゲなくしつこい。「クレハがかわいそうな時あるもん。 泣かせるのとか好きでしょ。」なんとなくタオルで口元を拭いながら、横目で彼の顔を観察していた。「そんなのは普通だろう。 俺はお前みたいに、しつこくないし。」「それは体力の問題じゃないの?」どうやら、二人で話してても仕方ないって、おそらくその時同時に思ったようで、「クレハに聞いてみよう。」と言った彼の提案に、「俺もそう思った。」って言った。男が二人でつれだって、彼女の部屋を訪れる。ワンゾーがエサを食べる様子を、しゃがんで見つめていたクレハは、俺達の方を見ると、「どうしたの?」ってちょっと驚いたようすだった。「クレハ、俺とカズとどっちがエロいと思う?」ストレートに聞くシンは、やっぱり寝ぼけてるのかもしれない。「え・・・エロい?」クレハはワンゾーに視線をうつしてから、「えーっと・・。」考え込んでしまった。俺はクレハのそばに同じようにしゃがんで、「今までで一番恥ずかしかったって思うことを思い出してみて?」「・・・うん・・。」思考をめぐらすクレハをシンと一緒になって見ていると、「あ。」なにか浮かんだのか、瞬時に彼女の頬が赤く染まった。「・・・その相手って誰?」間髪いれずに聞いてみる。「・・・諌山さん・・。」言ってからもどんどん真っ赤になって行った彼女は最後には耐え切れなくなって顔をふせた。 →
2005.11.22
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私と私の周りの人達が誰の目にもあきらかで毎日幸せでありますように →
2005.11.21
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違うって言われるもん →
2005.11.21
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頼むわけだけでも話して →
2005.11.21
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頼むから返事して俺アイのこと本気で好きなんだよ →
2005.11.21
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若い男の子はパワーがある。カズくんの大学の学園祭に来たあたしは、あまりにも広い構内で迷ってしまい、そこにいた人に場所を尋ねただけなのに、あっという間にたくさんの若者に囲まれてしまった。口々にいろんなことを話すので、どうしていいのかわからない。みんなカズくんと同じ歳くらいのはずなのに、彼よりもとっても元気だった。もしかするとこの中にまじってると、カズくんだってこういうふうなのかもしれないなぁ。なんてボンヤリ考えていると。「クレハさん!」低い男の子達の声に混じって、女の子の高い声が聞こえた。「茜ちゃん。」人垣の中に知っている顔を見つけてホッとしたあたしは、伸ばされたその白い手をとって、人の輪の中心から連れ出してもらうことができた。「も~驚いちゃいましたよ、大丈夫ですか?」「うん、ありがと。なんかびっくりした~。」とりあえず走って、あんまり人がいないところまで移動したあたし達は、顔を見合わせて笑った。「棚橋先輩、今、野外ステージの上にいると思います。」カズくんを探していることをわかってくれた茜ちゃんは、なんにも言わなくてもあたしをその場所まで案内してくれた。ビジンコンテスト(ミスキャンパスっていうのかな)が行われてる舞台の上では、端っこにおかれた審査員席みたいなところに、たしかに“棚橋和行”と大きく書かれてある席もあるけど、そこに本人は座ってなかった。「あれ?」茜ちゃんと近くまでいって、かぶりつきで見ている。「おかしいねぇ。」ふたりでならんで首をかしげていると。カズくんの席の隣に座ってた男の子がよってきて。「茜、かわいいコ連れてるな。」って茜ちゃんに言った。「この人は棚橋先輩の・・。」あたしのことを紹介してくれようとした彼女は、彼女さんっていっちゃってもいいですか?と小さい声で聞いてきた。「えーっと。」迷ってると男の子は、「茜さぁ、棚橋さがしてきてよ。このコここに置いといて。」「あ、はい、じゃあ行ってきます。」あわててどこかに駆けていく茜ちゃんを目で追っていると。「きゃっ。」自分の体が宙に浮いて、その男のコに抱えられ、舞台の上のカズくんの席に座らせられた。「棚橋の妹さん?」中央では次々と番号をつけた女の子達が、歌を歌ったりいろんな質問に答えたりしている。彼の質問に首をふったあたしに、彼は続けて「じゃあ、いとこ?どこの高校行ってんの?」って聞いた。高校生と間違われてる。どうしよう。「彼氏とかいんの?」矢継ぎ早になされる質問に答えかねて、なんだか赤くなっちゃってえーっとえーっと、って困っていると。「クレハなにやってんの?」走ってきて息をきらせたカズくんが、さっきあたしがいた場所から名前を呼んでくれた。立ち上がろうとすると、男の子に手を握られ、止められる。それをみてしぶしぶ舞台に上がったカズくんは、立てかけているイスをもってきてあたしと彼の間に座った。「かわいい、クレハ。こんな短いスカートはじめてみた。」他のことはそっちのけで、カズくんはあたしを見ている。「ブーツが長いからいいかと思って・・・若作りしてきたの。」だから高校生なんて言われちゃったのか。「俺のために?」「カズくんお客さん見てるよ?」机に頭なんてのせて、あからさまに観客に背をむけているのが気になった。「関係ないよ、俺もクレハ見てるから・・。」カズくんごしに男のコが不思議そうな顔をしている。「はやく二人になりたいなぁ。」「・・・なんだ、じゃあ棚橋の彼女?」「当たり前だろ?なんだと思ったんだよ。」「ロリコンめ。」いったいあたしは何歳に見えてるんだろう。「でも彼女ならさ、大丈夫?優勝商品は王子様のキスだよ?」男の子の言葉に、カズくんが「・・・だから逃げてたのに。」って言った。結局。会場の投票で選ばれるそのコンテストは、なぜか”審査員席に座ってる女の子”って書かれた票が一番多く入り、参加してないのにあたしが。王子様のキスをもらってしまった。たくさんの人の前でひやかされながらされたそれは、ものすごく恥ずかしかったけど、カズくんは喜んでたみたいだからいいのかな。 →
2005.11.21
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