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2008年01月12日

黒田良夫先生は私の中学3年生のときの美術の先生です。

母から今度中学校に来る先生だよ。○○町の町長さんの息子だよ。
田舎のこことて、見知ら人が歩いているとすぐ目に付きます。

美術の授業では、皆の作品を黒板に貼り付け的確に批評しました。
ストレートな独特な話し方に強い衝撃を受けたものです。
関西への修学旅行に当っては学校に薬師寺の高田好胤さんを呼びました。
教科書に書いてあるような話でなく、新しい観点での話が新鮮でした。

先日自費出版図書館
　　黒田良夫全集　１、２、３　（3週間貸出、480円＋送料です）

交流のあった 亀井勝一郎、高田好胤、谷川俊太郎、谷川徹三、福田恆存 氏など
との邂逅について会話調で書いてあるので、そのときの様子がよくわかります。
特に亀井さんに心酔し学生時代から入り浸り深い付き合いがあったようです。
私が亀井さんに出会ったのも、このときの影響があるのでしょうか。
私の中学校や、近くの山や川についても色々書いてあり、子供の頃の思い出が
蘇りました。

からの全作品６０００点以上を並べて、希望者に無料配布しました。
「芸術は見る人がいて初めて完成する」
「全作品がそれぞれの人の心と共鳴し、手元から離れることを願っている。」
「詩人が言葉で語るように、僕は絵画を扱う。すべての作品には明確なメッセージが詰まっている」
先生らしいと思いました。わかっていたら私ももらいたかったのですが。

「くろうしたのかしていないのか　　ろうじんになったいまも　　だだっこみたいに　
よきつまにあまえ　　しんぞうをだましだまし　　おのれのすがたをえがきつづける」

（１月１４日追加）　成人の日に　　谷川俊太郎
　出来上がったどんな権威にもしばられず　　流れ動く多数の意見に惑わされず
　とらわれぬ子供の魂で　　　　　　　　　　　　いまあるものを組み直しつくりかえる
　それこそが大人の始まり　　　　　　　　　　　永遠に終わらない大人への出発点

子供の頃の家（どこの家にも屋根に石がのっていた）、道路沿いには碑が
家4.jpg