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朝は肌寒かったのに、昼間は意外と暖かい。
10月のような季節の変わり目は、「食事も何か変えたほうがいいのかな?」と迷うことはありませんか?
特別な健康食を用意しなくても大丈夫。まずは主食・主菜・副菜を基本に、水分や温かい料理も上手に取り入れながら、いつもの食事を少し整えることから始めてみましょう。
🍁10月の食事、まず意識したいのはこの4つ
季節の変わり目だからといって、
「この食品を食べなければ」
と一つの食品にこだわる必要はありません。
まず意識したいのは次の4つです。
・主食・主菜・副菜を基本に考える
・温かい汁物を上手に活用する
・涼しくなっても水分を忘れない
・忙しい日は「足りないものを1つ足す」
厚生労働省・農林水産省の「食事バランスガイド」では、食事を「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」の5つの料理グループで示し、水・お茶も食事を支えるものとして位置づけています。
毎食たくさんの料理を手作りすることより、
「今の食事には何があるかな?」
と確認するところから始めると、忙しい日にも取り入れやすくなります。
🍚① 主食・主菜・副菜=3品作ることではありません
「主食・主菜・副菜をそろえましょう」
と言われると、
「毎食3品なんて作れない……」
と思う方もいるかもしれません。
でも、必ず3枚のお皿を用意するという意味ではありません。
主食は、ごはん・パン・麺など。
主菜は、肉・魚・卵・大豆製品などを中心にした料理。
副菜は、野菜・きのこ・いも・海藻などを中心にした料理です。
たとえば、
ごはん
+
豚肉・豆腐・野菜・きのこを入れた具だくさんみそ汁
という組み合わせなら、一つの汁物の中にも主菜や副菜に使う食品を取り入れられます。
親子丼に野菜の副菜を添える。
うどんに卵や肉、わかめ、きのこ、野菜を加える。
こんな方法でも構いません。
品数だけではなく、どんな食品を組み合わせているかを見る。
これなら忙しい日にも続けやすくなります。
🥣② 秋の汁物は「足りないものを補う一品」に
肌寒くなってくると、みそ汁やスープが恋しくなりますね。
ただ、
「温かいものを食べれば健康になる」
という単純な話ではありません。
管理栄養士として注目したいのは、汁物はいろいろな食品をまとめて取り入れやすいことです。
たとえば、いつものみそ汁に、
豆腐
卵
豚肉
白菜
にんじん
きのこ
長ねぎ
などを加えてみます。
「主菜を作って、副菜も作って、さらに汁物も……」
と考えると大変ですが、具だくさんの汁物なら一つの鍋にまとめられます。
料理に時間をかけられない日ほど便利な方法です。
🍲約10分|豚肉ときのこの具だくさんみそ汁
「今日はごはんと汁物を中心に簡単に済ませたい」
そんな日に作りやすい一品です。
材料(2人分)
豚もも薄切り肉……100g
木綿豆腐……100g
しめじ……80g
にんじん……60g
長ねぎ……40g
だし汁……400ml
みそ……大さじ1と1/2
下準備
豚肉と豆腐は食べやすい大きさにします。
しめじは石づきを除いてほぐし、にんじんは薄切り、長ねぎは小口切りにします。
作り方
① 鍋にだし汁とにんじんを入れて火にかけます。
② にんじんがやわらかくなってきたら、豚肉、しめじ、豆腐を加えます。
③ 豚肉にしっかり火が通るまで加熱します。
④ 火を弱め、みそを溶き入れます。
⑤ 長ねぎを加えたら、煮立て続けずに火を止めます。
失敗しにくくするポイント
にんじんを薄めに切っておくと、短時間でも火が通りやすくなります。
豚肉はにんじんがある程度やわらかくなってから加えると、必要以上に長く煮ずに仕上げられます。
時短するなら
カット済みのきのこや冷凍野菜を使ってもOK。
包丁を使う回数を減らせます。
栄養ポイント
豚肉と豆腐を加えることで、野菜だけのみそ汁よりもたんぱく質源を取り入れやすくなります。
ごはんを組み合わせれば、忙しい日の夕食にも使いやすい献立になります。
1人分の栄養価・目安
エネルギー:約150kcal
たんぱく質:約16g
脂質:約7g
炭水化物:約8g
食物繊維:約2.5g
食塩相当量:約1.7g
※材料から算出した概算です。使用するみそやだしなどによって数値は変わります。
🥚朝食には「きのこと卵の簡単スープ」
朝は、
「トーストだけ」
「おにぎりだけ」
になりやすい方もいるのではないでしょうか。
そんな朝には卵を使ったスープも便利です。
材料(2人分)
卵……2個
しめじ……80g
キャベツ……100g
水……400ml
顆粒鶏がらスープの素……小さじ2
しょうゆ……小さじ1
ごま油……小さじ1
作り方
① しめじをほぐし、キャベツを食べやすい大きさにします。
② 鍋に水、鶏がらスープの素、しめじ、キャベツを入れて加熱します。
③ 野菜に火が通ったら、溶いた卵を少しずつ回し入れます。
④ 卵に十分火を通し、しょうゆ、ごま油で味を整えます。
調理時間の目安
約10分です。
おいしく仕上げるポイント
スープが軽く沸騰しているところへ溶き卵を少しずつ加えると、ふんわりと仕上げやすくなります。
時短ポイント
キャベツは手で食べやすい大きさにちぎってもOK。
冷凍しておいたきのこを使えば、さらに下ごしらえを減らせます。
栄養ポイント
卵は主菜に使いやすい食品です。
キャベツときのこも一緒に取れるので、朝食ならトーストやごはんなどの主食と組み合わせてみてください。
1人分の栄養価・目安
エネルギー:約110kcal
たんぱく質:約8g
脂質:約7g
炭水化物:約6g
食物繊維:約2g
食塩相当量:約1.5g
※使用する鶏がらスープの素やしょうゆによって、特に食塩相当量は変わります。
🥦何も作りたくない日は「豆腐と冷凍野菜のみそ汁」
仕事から帰って、
「今日は包丁すら使いたくない……」
という日もありますよね。
そんな日のための一品です。
材料(2人分)
木綿豆腐……200g
冷凍ブロッコリー……100g
冷凍ほうれん草……80g
水……400ml
顆粒和風だし……小さじ1
みそ……大さじ1と1/2
作り方
① 鍋に水、和風だし、冷凍ブロッコリー、冷凍ほうれん草を入れます。
② 火にかけ、野菜を十分に加熱します。
③ 豆腐をスプーンですくって加え、中心まで十分に温めます。
④ 火を弱めてみそを溶き入れたら完成です。
調理時間の目安
約10分です。
時短ポイント
豆腐は包丁で切らず、スプーンですくえば洗い物も減らせます。
冷凍野菜を使えば、洗う・切るという下ごしらえも省けます。
栄養ポイント
豆腐を加えることでたんぱく質源を確保しやすくなり、冷凍野菜も一緒に取り入れられます。
ごはんやおにぎりを合わせれば、余裕がない日の食事にも使いやすくなります。
1人分の栄養価・目安
エネルギー:約120kcal
たんぱく質:約10g
脂質:約6g
炭水化物:約9g
食物繊維:約4g
食塩相当量:約1.7g
※使用するみそ、和風だし、冷凍野菜などによって数値は変わります。
🧂汁物を増やすときは「食塩」にも目を向けて
具だくさんのみそ汁やスープは便利ですが、
「具だくさんだから何杯飲んでも大丈夫」
というわけではありません。
「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、18歳以上の女性の食塩相当量の目標量は1日6.5g未満とされています。
そのため、汁物を取り入れるときは、
汁をたくさん飲むより、具をしっかり食べる
という方法も意識してみましょう。
だし、きのこ、ねぎなどの風味を生かすと、調味料だけに頼らず味に変化をつけやすくなります。
市販のスープや即席みそ汁を使う場合は、パッケージの栄養成分表示にある「食塩相当量」を確認して選ぶのも一つの方法です。
💧③ 秋になっても水分補給を忘れずに
夏は、
「水分を取らなきゃ」
と意識していたのに、涼しくなると水筒のお茶がなかなか減らない。
そんなことはありませんか?
水分は夏だけ意識すればよいものではありません。
厚生労働省・農林水産省の「食事バランスガイド」でも、水やお茶はコマの軸として示されています。
汁物にも水分は含まれますが、水分補給を汁物だけに頼る必要はありません。
水やお茶なども生活の中に取り入れましょう。
たとえば、
朝食と一緒に飲む。
仕事を始めるときに飲む。
昼食と一緒に飲む。
帰宅したら飲む。
このように、
「いつ飲むか」を普段の行動とセットにする
と忘れにくくなります。
必要な水分量は、体格や活動量、気温、発汗量などによっても変わります。
「全員が必ず同じ量」という考え方ではなく、その日の生活に合わせて考えましょう。
⏰④ 忙しい日は「足りないものを1つ足す」
今回の記事で、いちばん覚えておいてほしいのがここです。
忙しい日の食事を見て、
「今日もちゃんと作れなかった」
と考えるのではなく、
「今ある食事に何を1つ足せるかな?」
と考えてみましょう。
パンだけなら、
→ 卵、牛乳・乳製品などを組み合わせる。
麺だけなら、
→ 卵、肉、大豆製品や野菜などを追加する。
ごはんと肉料理だけなら、
→ 冷凍野菜を使った汁物を追加する。
おにぎりだけなら、
→ 豆腐、卵、魚・肉のおかずや野菜料理などを組み合わせる。
全部を手作りしなくても大丈夫です。
市販品、冷凍食品、カット野菜なども、生活に合わせて活用できます。
便利な食品を使いながら整えることも、忙しい日の立派な工夫です。
❄️「すぐ使える食材」を冷凍庫に作っておく
毎回、一から野菜を洗って、切って、きのこをほぐして……。
これを夕食前に全部するのは大変です。
そこで便利なのが、
完成した料理だけでなく、「すぐ料理に使える食材」を準備しておくこと。
しめじやまいたけなどは、料理に使いやすい状態にして冷凍。
市販の冷凍野菜をストックしておく方法もあります。
必要な分だけ取り出して、みそ汁やスープ、炒め物などに使えば、下ごしらえの負担を減らせます。
自宅で食材を冷凍するときは、次に使いやすい量へ分けておくと便利です。
食材名や冷凍した日を書き込める冷凍対応の保存袋があると、
「これ、いつ冷凍したものだったかな?」
となりにくく、冷凍庫の中も管理しやすくなります。
冷凍用 保存袋 ダブルチャック袋 ヨコ型 80枚入 フリーザーバッグ キッチン用品 キッチン雑貨
もちろん、新しい保存袋を買いそろえる必要はありません。
今使っている冷凍対応の保存袋や容器があれば、まずはそれを活用してください。
食材名と冷凍した日を書いておく。
これだけでも、冷凍した食材を忘れず使い切るための工夫になります。
食品によって冷凍への向き・不向きや扱い方は異なるため、食品の表示なども確認し、衛生的に扱いましょう。
🌿管理栄養士ゆきなべの一言
栄養バランスを考え始めると、
「主食も主菜も副菜も、毎食きちんと用意しないと」
と思ってしまうことがあります。
でも、仕事、家事、育児で余裕がない日まで、すべて手作りにする必要はありません。
私が大切にしたいのは、
100点の献立をたまに作ることより、普段の食事を少しずつ整えられること。
朝食がパンだけだったら、卵やヨーグルトなどを足してみる。
夕食の野菜が少なかったら、冷凍野菜を汁物に加えてみる。
今日は難しかったら、次の食事で少し意識する。
そんなふうに、1食だけで完璧を目指さず、1日や普段の食生活の中で考えてみてください。
続けられる方法を見つけることも、毎日の食事では大切です。
📌保存用|10月の食事に迷ったら5つをチェック
献立に迷った日は、この5つを確認してみてください。
□ ごはん・パン・麺などの主食はある?
□ 肉・魚・卵・大豆製品など、主菜になる食品はある?
□ 野菜・きのこ・いも・海藻などを取り入れた?
□ 水やお茶などの水分を取っている?
□ 肌寒い日は、無理なく温かい料理を取り入れられそう?
全部にチェックがつかなくても大丈夫です。
足りないところを見つけたら、
「今日はこれを1つ足そう」
と決めてみましょう。
🍁季節が変わっても、食事の基本はシンプルです
朝晩が冷える10月。
季節の変わり目だからといって、特別な食品だけを食べる必要はありません。
覚えておきたいのは、
主食・主菜・副菜を基本に考える。
温かい汁物を上手に使う。
涼しくなっても水分を忘れない。
そして、
忙しい日は「足りないものを1つ足す」。
まず今夜の食事を見て、
「野菜が少ないから、みそ汁に冷凍野菜を入れてみよう」
くらいの小さなことから始めてみてください。
忙しい日に役立つ献立や旬の食材、簡単レシピ、毎日の食事を無理なく整える方法も、このブログでこれから紹介していきます。
管理栄養士ゆきなべとして、難しい栄養の話を「今日の食事でどう使う?」まで落とし込んでお届けしていきます。
今回の記事が、毎日の献立を少しラクにするヒントになればうれしいです。
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