迦陵頻伽─ことだまのこゑ─

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2026.09.19
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カテゴリ: 浮世見聞記
ラジオ放送で、觀世流梅若派の「松虫」を聴く。

この能は舞臺で觀た記憶はなく、文字通りラジオを介して聴いたことしかない、はず。

現代では“鈴虫”をさす松虫の音(こゑ)を、よく聴きたいと草叢に分け入った親しい友が、すぐ後で亡骸となって見つかる急展開に驚かされ、しかもその理由について作者は何も触れずに後半へつなげるところが、私には謎めいた魅力を覺えなくもない。



男同士の深い想ひが謠はれることから、下らない詮索をしたがる欲求不満もゐるやうだが、私はなぜ親しい友が急に亡骸になったのか、作者の意圖はそこにないからとはわかってゐても、どうしてもそちらが氣になり、後半の展開など耳に入らぬ。


結局、いつでもなんでも、真意とは叢いふもの。





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最終更新日  2026.09.19 19:45:13
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