2005年08月28日
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カテゴリ: 連載小説



「・・・でも、プレゼントされると嬉しいし、男の子が好意でしてくれることだから。」
「まあそうだけどさ・・。」
「自分でも、それは悪いことだって思ってる。私はダメな女だってわかってる。・・でも・・・やっぱりプレゼントしてもらいたいって気持ちの方が強い。私のためにお金使ってくれない人は、私のこと思ってくれてないんだって思っちゃう・・・。」
 そう言ったアカリは、本当に悲しそうな顔をした。そんなアカリを見て赤川は心が動いた。

 そうだよな、確かにプレゼントされたら嬉しいってのは当然のことだよな。それに、これだけ可愛くて心根は良い子なんだから、貢ぐ男がたくさんいるってのもわかるし、ずっとそういう男達に囲まれてたら、そういうのが当たり前になっちゃうのかなー。
 と、そんなことを赤川は思った。それは、可哀相だな。とも。

「・・ところで赤川さんは、どうしてダメ人間なの?」
「え、俺?・・俺は、一言で言うと人のこと僻んだりする性格かな。人生上手くいかないのは自分の努力が足りないからなのに、例えば、俺は就職決まらないのにどうしてあいつらばっかり、とかって思っちゃうところ。」

 と、司令官が赤川の説明を補足した。

「・・じゃあ、赤川さんは今大学生?」
 アカリが聞いた。
「え、ああそう。来年の春からは・・フリーターかな。」
「貯金とかあるの?」
 さらにアカリは質問を重ねる。
「え?いや、全然無い。」
「じゃあ何、全然お金持ってないの?」
 アカリは眉間に皺を寄せ、マジで?と言った顔をした。
「え、ああ、そうですけど・・・」
「なーんだ、素直なふりして損しちゃった。」

「灰皿ある?」
「え、あ、この部屋禁煙なんだけど。」
「なにそんな小さいこと気にしてんのさ。そんなダメな性格でその上お金も無いんじゃ、あんた男としてもどうかと思うよ。」
 そう言ってアカリは携帯用の灰皿を自分のカバンから取り出し、くわえたタバコに火をつけた。そして体をのけぞらせながら、堂々と煙を吐き出す。

 ・・ひょ、豹変した。

 司令官はそんなアカリを見てから、自分の両頬に手をあてた。
「ぎゃー!!」
「いちいちうるせえよっ!!」

 確かに、ぎゃーって言いたい気持ちはわかるけど・・。

つづく






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最終更新日  2005年08月28日 13時59分12秒 コメントを書く


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